2学年通信<道>12号

MITI
(道)
厚木市立南毛利中学校
第2学年 学年通信
2012年9月3日
№ 12
2学期がスタートしました!
40日以上にもわたる長い長い夏休みが終わり、いよいよ2学期がス
タートしました。楽しい休みが終わり、子どもたちにとっては少し残念
なことでしょうが、ステキな思い出を胸に、心機一転がんばってほしい
ものです。夏休みの間、子どもたちは充実した日々を送ることができた
でしょうか。中には"夜ふかし"と"朝寝坊"が常態化して、生活のリズム
を失ってしまった人もいることでしょう。そうした人は、なるべく早く
規則正しい生活に戻さないと、体調を崩してしまいかねません。各ご家
庭でも、子どもたちに"早寝""早起き"を心掛けるよう、ご指導いただけ
たら幸いです。新学期がスタートしたばかりのこの時期は、生活リズム
を取り戻すまでの間、何かと体調を崩しがちです。「早寝早起きを心掛け、規則正しい生活を送る」「朝食をきち
んととり、好き嫌いなく食べる」を心がけ、夏バテ予防に努めるよう、各ご家庭でも指導ください。また、例年、
夏休み明けの数日間は、忘れ物をしたり、あくびをしたりする子が目立ちます。40日以上にもわたる休み明け
ですからある意味では仕方がありませんが、2学期の学習に乗り遅れないためにも、なるべく早い時期に生活リ
ズムを取り戻すよう、各ご家庭でも"早寝"や"朝食の摂取"を徹底させるなど、ご指導いただけたら幸いです。数
日は厳しい残暑が続くと思いますが、暦の上では秋、秋といえば"読書の秋"であり、"スポーツの秋"であり、"
芸術の秋"でもあります。職場体験学習、七沢宿泊学習、桐輝祭と、学年・学校行事もめじろ押しです。子ども
たちが充実した2学期を過ごせるよう、学年として授業や行事の工夫に努めていきたいと思いますので、よろし
2学年主任
くお願いします。
夏休みの宿題は早めに提出を
夏休み後の問題行動防止に向けて
保護者の方々の中にも、中学生時代、夏休みの宿題に追われ、
長い夏休みが明け、2 学期がスタートし
8月下旬までバタバタした方も多いと思いますが、まだ宿題の提出
ました。生徒たちは友達や教師との久々の
が完了していない生徒が何人かいます。夏休みの宿題は1学期の復
再会に興奮気味で、少しばかりエネルギー
習が中心。これが完了したことを前提に、2学期の授業は進んでい
を持て余し気味です。元気一杯なのは好ま
きます。加えて2学期の学習は、ぐっと難しくなります。まだ提出
しいのですが、この時期はその“コントロ
していない子どもたちには、がんばって 1 日でも早く提出するよう、 ール”が難しい時期でもあります。特に中
学生は、夏休み中の興奮をそのまま 2 学期
各ご家庭でもご指導ください。
に持ち込み、非行や問題行動に走ってしま
防災の日
うケースが少なくありません。学校でも、
9 月 1 日は、1923 年に関東大震災に見舞われ
強い気持ちで生徒指導に臨みたいと思いま
た日であることから“防災の日”と定められて
すが、各ご家庭でもお子さんの行動をしっ
いるのはご存知だと思います。この日は全国各
かりと把握し、コミュニケーションを取っ
地でさまざまな防災訓練が行われますが、「災害
ていただきますようにお願いします。
は忘れたころにやって来る」という言葉があり
ます。1995 年 1 月の阪神・淡路大震災の記憶が薄れ始めた昨年 3 月 11 日に
は東北地方太平洋沖地震が発生しました。今一度、気持ちを引き締め各ご家庭でも防災用品の
点検、避難場所の確認、地震を想定した家庭内訓練などを行ってみてください。
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私の夏休み!
8月6日から1週間ほど故郷の広島に帰省しました。原爆投下から67年が経っ
た今でも8月6日の広島は重苦しい空気につつまれます。原子爆弾による広島市
の死者は約14万人。今もなお、後遺症に苦しんでいる人が大勢います。平和記念
公園の敷地には「原爆の子の像」があり、像の下には「これはぼくらの叫びです
/これは私たちの祈りです/世界に平和をきずくための」と刻まれた石碑があり
ます。この像のモデルとなったのは、原爆が原因で白血病となり、12歳で命を落
とした佐々木禎子さんです。佐々木さんのように、原爆で命を奪われた子どもは、
たくさんいます。しかし、67年もの歳月が経ち、当時の悲惨さを語れる人は少なくなってきました。とはいえ、
戦争や核兵器の悲惨さ、恐ろしさは、これから何代にもわたって、語り継いでいかねばなりません。広島に帰る
都度、そのような思いが強くなります。
「夏のひととき」~ 今回の夏の体験は、人生で一番大きな見事な花火競技大
会を東北荘内の赤川で観覧したことです。あの大きさ、輝きは今でも脳裏に焼
き付いています。厚木市の花火大会の倍の規模はあると思います。また、大学
の先輩にあたる鶴岡公園内の藤沢周平記念館や東北教育の発祥の致道館等の見
学は「教育の原点に戻った」感じがしました。そして、透き通った日本海で泳
ぎ、山の温泉に入る。旨いものを食べ、睡眠を取り、新学期に向けて休養をと
る。暇を見つけて、趣味の読書や運動「サイクリング」をする。こんな湯ったりとした充電できた夏でした。
今年の夏は「べてるの家」に見学に行ってきました。「べてるの家」とは、統合失調症などの精神障がいを持
つ人たちが、障がいとうまく付き合いながら自立して働けるように様々な訓練を行う社会福祉施設です。障がい
や病気を治すのではなく、うまく付き合っていく方法を研究する珍しい取り組みを行っており、全国的に有名な
施設です。この施設が掲げる理念も独特で「公私混同大歓迎」「手を動かすより口を動かせ」「弱さの情報公開」
など、私たちの社会で大切とされている理念とはちょっと違っています。しかし、この中に障がいや病気の有無
に関わらず私たちが幸せに生きるための大切なヒントがあると感じました。
図書の担当なのに普段はあまり本を読めていない私。オリンピックの応援の合間を縫って、今年は読書の秋ならぬ
読書の夏にしようと思い、選んだ本は「魔女の宅急便」。言わずもがな、あの有名なジブリ映画の原作です。魔女の
キキと黒猫のジジがさまざまな出会いを繰り返し、ときに優しく、ときに切なく進行していくストーリーは私を読書の世
界に引き込んでくれました。大型の旅行には行けず残念でしたが、少しだけ旅行気分を味わえた気がします。気にな
る「魔女の宅急便」は図書室にあります!ぜひ読んでみてくださいね。
日本のしきたりや文化に触れることが多く、その由来や意味を沢山考えた夏でした。例えば、
この夏は「着物を粋に着られる大人な女性になりたい」そんな夢に向けて、着付けの勉強を始め
ました。新しいことを学ぶ楽しさや、出来ない面白さ、かっこよく着られた時の喜び、1週間経
つとすっかり忘れている自分との出会いなど、夢中になることの楽しさを実感しています。また、
一緒に学んでいる友だちのお祖母さんの長襦袢(ながじゅばん=着物の下にきているもの)には、
金の糸で刺しゅうが入っており、昔の人が見えない御洒落を楽しんでいたことを知りました。和
装をした時の礼儀作法なども、気にしない人が増えているとは聞きますが、出来ないよりは出来
た方が、きちんとして見えますし、動きが美しいことも実感しました。日本ならではしきたりに
も、意味があり“相手を思う心や和の精神”を大切にできる人になりたいと思いました。
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