平成23年度 羽村市教育委員会の権限に属する事務 の管理及び執行の状況の点検及び評価 (平成22年度分)報告書 平成23年8月 羽村市教育委員会 は じ め に 平成20年 4 月 1 日に施行された「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の一 部改正に伴い、教育委員会は、毎年、その権限に属する事務の管理及び執行の状況につ いて点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、議会に提出するとともに、 公表することが義務付けられました。 羽村市教育委員会は、主要な施策や事務事業の取組状況について点検及び評価を行い、 課題や取組みの方向性を明らかにすることにより、効果的な教育行政の一層の推進を図 ることにしています。 本年度も引き続き「教育目標」に基づき実施している施策・事業について、有識者の 知見の活用を図りながら点検・評価を行いました。主要事務事業点検結果を3段階で示 すとともに、施策についても3段階の自己評価を行い、よりわかりやすいものとなるよ う努めました。 市民のみなさんには、この報告書をご覧いただき、教育委員会の取組みに対するご意 見等をお寄せいただければ幸いに存じます。 今後も、「教育目標」に掲げた基本理念の実現に向け、教育委員会として最大限の努 力を行い、市民に信頼される教育行政を推進していきますので、市民のみなさまのご理 解とご協力をお願いします。 平成23年8月 羽村市教育委員会 目 次 ・・・・・・・・・1 羽村市教育委員会の教育目標(平成 22 年度) 基本方針における主要施策の点検及び評価結果 1「人権尊重の精神」と「社会貢献の精神」の育成 ・・・・・2 ・・・・・・・・2 主要施策(1)人権教育の推進 2 (2)規範意識や思いやりの心の育成 4 (3)社会貢献の精神を育成する教育の推進 5 (4)問題行動への対策の強化 5 (5)不登校対策の強化と教育相談機能の充実 6 2「豊かな個性」と「創造力」の伸長 ・・・・・・・・・・・・・・8 主要施策(1)確かな学力の育成 8 (2)特色ある学校づくりの推進 11 (3)小中一貫教育の推進 12 (4)キャリア教育の推進 13 (5)特別支援教育の充実 14 (6)学校体育の充実 16 (7)安全教育の推進 17 (8)情報教育の推進 18 (9)英語教育の推進 19 (10)日本語指導が必要な児童・生徒に対する教育の充実 19 (11)環境教育の推進 20 (12)郷土学習の推進 21 (13)食育の推進 21 (14)学校図書館の充実と読書活動の推進 22 (15)健康づくりの推進 23 (16)音楽活動の推進 24 (17)学校施設の整備 24 (18)ITの環境の整備 25 3「総合的な教育力」と「生涯学習」の充実 ・・・・・・・・・・・・26 主要施策(1)生涯学習基本計画(教育振興基本計画)の策定 26 (2)学校・家庭・地域が連携、協力した教育活動の推進 (3)地域人材の教育活動への積極的な活用 28 (4)家庭教育を担う親への支援の充実 29 (5)地域ぐるみの学校安全体制整備の推進 30 (6)生涯学習環境の整備 31 (7)生涯学習活動の支援 33 (8)羽村文化の創造 35 (9)体験を通じた子どもの健全育成 37 (10)子ども議会の開催 38 (11)読書環境の整備及び読書活動の支援 39 (12)スポーツ・レクリエーションの振興 43 (13)歴史、文化の保護・継承 46 4「市民の教育参加」と「学校経営の改革」の推進 ・・・・・・・・49 主要施策(1)教育活動の公開 49 (2)学校評価の推進 50 (3)学校の運営方法の改善 50 (4)教職員の研修 51 教育委員会の活動の状況 27 ・・・・・・・・・・・・・・53 点検・評価に関する有識者からの意見 ・・・・・・59 付属資料 1 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 27 条 2 羽村市教育委員会の点検・評価の実施方針について 3 羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況 の点検及び評価に関する要綱 羽村市教育委員会の教育目標(平成22年度) 教育は、常に、普遍的かつ個性的な文化の創造と豊かな社会の実現を目指し、平和的 な国家及び社会の形成者として自主的精神にみちた健全な人間の育成と、わが国の歴史 や文化を尊重し国際社会に生きる日本人の育成とを期して、行われなければならない。 同時に、教育は、社会の変化に対応して絶えずそのあり方を見直していかなければな らないものであり、経済・社会のグローバル化、情報技術革命、地球環境問題、少子高 齢化など、時代の変化に主体的に対応し、日本の未来を担う人間を育成する教育が重要 になっている。 また、国民一人ひとりが、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、 その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、そ の成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。 羽村市教育委員会は、このような考え方に立って、以下の「教育目標」に基づき、積 極的に教育行政を推進していく。 羽村市教育委員会は、子どもたちが、知性、感性、道徳心や体力をはぐくみ、人間 性豊かに成長することを願い、 ・互いの人格を尊重し、思いやりと規範意識のある人間 ・社会の一員として、社会に貢献しようとする人間 ・自ら学び考え行動する、個性と創造力豊かな人間 の育成に向けた教育を重視する。 また、学校教育及び社会教育を充実し、だれもが生涯を通じ、あらゆる場で学び、 支え合うことができる社会の実現を図る。 そして、教育は、学校・家庭・地域のそれぞれが責任を果たし、連携して行わなけ ればならないものであるとの認識に立って、すべての市民が教育に参加することを目 指していく。 - 1 - 基本方針における主要施策の点検及び評価結果 点検及び評価の方法 羽村市教育委員会の教育目標に定められた基本方針に基づく主要施策を対象とし て、関連する主要事務事業(●新規 ◎レベルアップ ○継続)の取組状況を示すと ともに、その結果を次のように表示しました。 【★★★(取り組んだ)、★★(概ね取り組んだ)、★(取り組めなかった)】 主要施策ごとの点検・評価結果を総括するとともに、課題を検討することで、今 後の取組の方向性を示しました。また、施策ごとに、A(計画どおりできた)、B(概 ね計画どおりできた)、C(計画どおりできなかった)で評価しました。 基本方針1 「人権尊重の精神」と「社会貢献の精神」の育成 すべての大人、子ども達が、人権尊重の理念を正しく理解するとともに、思いやり の心や社会生活の基本的ルールを身に付け、社会に貢献しようとする精神をはぐくむ ことが求められる。 そのために、人権教育及び心の教育を充実するとともに、権利と義務、自由と責任 についての認識を深めさせ、公共心を持ち自立した個人を育てる教育を推進する。 (1)人権教育の推進 【指導室・生涯学習センターゆとろぎ】 人権尊重の理念を広く社会に定着させ、あらゆる偏見や差別をなくすため、国 が策定した「人権教育・啓発に関する基本計画」を踏まえるとともに、「東京都 人権施策推進指針」などに基づき、人権教育を推進する。 ① 人権施策推進指針に示された、女性、子ども、高齢者、障害者、同和問題、 アイヌの人々、外国人、HIV感染者など、犯罪被害者やその家族、その他の 人権問題などの課題に学校教育や社会教育などを通じて取組み、相互に支え合 う社会づくりを目指して、自他の権利を重んじ義務を確実に果たし、人への思 いやりが実際の行動につながるよう、人権教育を効果的に進める。また、同和 問題をはじめさまざまな人権課題にかかわる差別意識の解消を図るための教 育を推進する。 - 2 - 【主要事務事業の取組状況】 ○人権教育推進委員会の開催 結果 人権課題の解決を目指し、人権教育推進委員会を7回開催した。 ○人権尊重教育推進校の指定(羽村第二中学校) 羽村第二中学校を平成21・22年度東京都人権教育推進校に指定 し、2年次の研究発表会を実施した。 ○人権教育プログラム(学校教育編)の配布・活用 全教員に人権教育プログラム(学校教育編)を配布し、全小・中学 校で研修などに活用できるよう指導・助言を行った。 ○人権作文コンテスト(中学校)や「人権の花」運動への参加(小学校) ★★★ 結果 ★★★ 結果 ★★★ 結果 「全国中学生人権作文コンテスト」には全中学校が参加し、「人権 の花運動」に富士見小学校、松林小学校が参加した。また、「子ども ★★★ からの人権メッセージ発表会」には松林小学校が参加した。 ○人権啓発の取組み 結果 人権教育推進委員会を中心に、特に人権課題の授業化に取り組むこ とで各校の人権啓発に取り組んだ。 ○青年学級事業(障害のある青年の自立と仲間づくりを図る事業)の実施 障害のある青年の活動の場を21回提供できた。 ② ★★★ 結果 ★★★ 東京都男女平等参画基本条例及び「はむら男女共同参画推進プラン」に基づ き、男女が互いの違いを認めつつ、個人として尊重される男女両性の本質的平 等の理念を広く社会に定着させ、その具現化を図るため、適正な男女平等教育 を推進する。 【主要事務事業の取組状況】 ○「はむら男女共同参画推進プラン」の実施 「はむら男女共同参画推進プラン」の視点に立った生涯学習事業を 実施した。 ○男女平等教育の実施 ★★★ 結果 「はむら男女共同参画推進プラン」に基づいて男女平等教育を各校で 実施した。 【点検・評価結果】 結果 ★★★ A 人権教育の推進について、人権教育推進委員会での研究授業などを通じて各校の 取組みに反映した。また羽村第二中学校の東京都人権尊重教育推進校としての取組 みを研究発表会で周知することで本市の人権教育の普及・啓発を図った。 - 3 - また、「はむら男女共同参画推進プラン」に基づき、各校で全教育活動を通じて 実施し、男女平等教育を推進した。 【今後の取組みの方向性】 1 継続して人権教育にかかわる研修会や啓発活動に積極的に取り組むことで、人 権教育を推進する。引き続き人権課題の授業化について重点として取り組む。 2 「はむら男女共同参画推進プラン」に基づき男女平等教育を推進する。 (2)規範意識や思いやりの心の育成 【指導室】 児童・生徒に、社会の責任ある一員としての規範意識や公共心、思いやりの心 をはぐくむため、道徳教育の一層の充実を図る。また、「東京都教育の日」を中 心にして、「心の東京革命」教育推進プランを着実に実施し、学校・家庭・地域 が一体となって、児童・生徒の豊かな心の育成を推進する。 【主要事務事業の取組状況】 ○道徳授業地区公開講座の実施 結果 全小・中学校において、道徳の授業を保護者などに公開し、公開授 業後に講演会や懇談会を実施した。 ★★★ ○トライ&チャレンジキャンペーンの実施 全小・中学校において、児童・生徒に対して地域行事への積極的な 参加を促す「トライ&チャレンジキャンペーン」を実施した。 結果 ★★★ ○新学習指導要領に対応した道徳副読本の活用 新学習指導要領に対応した年間指導計画を作成させ、全小・中学校 で道徳副読本を活用した授業を実施した。 【点検・評価結果】 結果 ★★★ A 新学習指導要領に対応した道徳の全体計画、年間指導計画を基に各校の道徳教育 を推進した。道徳授業地区公開講座を各校が工夫して実施したことで、その様子を 周知することができた。意見交換会も同時に開催したが、保護者、地域の方々の参 加が少ないことが課題としてあるため、参加への働きかけを継続していく。 トライ&チャレンジキャンペーンでは、子どもと大人の信頼関係をつくるきっか けづくりとなったが更に参加を促す必要がある。 【今後の取組みの方向性】 1 「道徳授業地区公開講座」の実施を継続し、保護者・地域の参加を促す。 2 「トライ&チャレンジキャンペーン」の実施を継続する。 3 道徳副読本の活用については小中一貫教育を推進していく視点から、平成23 年度に副読本を道徳教育推進教師連絡協議会において選定する。 - 4 - (3)社会貢献の精神を育成する教育の推進 【指導室】 児童・生徒に社会の一員であることを自覚させ、社会の役に立とうとする態度 や志を育てていくため、奉仕体験活動の取組みを促進する。 【主要事務事業の取組状況】 ○奉仕体験活動の実施 結果 総合的な学習の時間や特別活動で、美化・清掃活動や高齢者介護施 設などへの訪問など、奉仕体験活動を実施した。また小中一貫教育を 推進していく中で、羽村学や人間学のカリキュラムにおける奉仕体験 ★★★ 活動を行った。 【点検・評価結果】 A 児童・生徒に社会の一員であることや社会の役に立とうとする態度や志を育てる ために教育課程の中で奉仕体験活動を行う機会を増やすことができた。 【今後の取組みの方向性】 1 小中一貫教育を推進していく中で奉仕体験活動が着実に実施できるように「羽 村学」「人間学」なども含め、教育課程に積極的に奉仕体験活動を取り入れるよ う指導・助言する。 (4)問題行動への対策の強化 【指導室】 児童・生徒の健全育成を推進するために、いじめ、暴力行為などに対して、学 校・家庭・地域と関係機関が連携を図り、問題行動などの未然防止、早期解決を 行う。 また、児童・生徒の規範意識や危機対応能力の向上を図るため、関係機関の協 力を得ながら、非行防止・犯罪防止教育を行う。 【主要事務事業の取組状況】 ○いじめなどを受けている児童・生徒調査の実施 結果 全小・中学校のいじめなどに関する児童・生徒の状況、指導内容など を学校と教育委員会が把握するため、月毎にいじめなどを受けている児 ★★★ 童・生徒調査を実施した。 ○教育相談体制の充実 結果 早期対応・早期解決、組織的対応ができるよう教育相談ができる環境 を整備した。教育相談室が中心となり、教職員、教育相談員(臨床心理 士)、スクールカウンセラー、適応指導教室指導員、スクールソーシャル ★★★ ワーカー、子ども家庭支援センターが連携し教育相談体制の充実を図っ た。 ○スクールソーシャルワーカーの活用 *主要施策(5)に再掲 - 5 - 結果 各学校や関係機関を巡回し、教職員、教育相談員(臨床心理士)、スク ールカウンセラー、適応指導教室指導員、子ども家庭支援センター担当 者などをつなぎ、連携を図るスクールソーシャルワーカーを配置し活用 ★★★ した。 ○セーフティ教室の実施 結果 全小・中学校において、保護者・地域住民の参加のもとに、インタ ーネットや携帯電話の安全な使い方や不審者対応など、非行防止・犯 ★★★ 罪被害防止教育などを目的としたセーフティ教室を実施した。 ○サポート会議の開催 結果 全小・中学校にサポートチームを設置し、課題のある児童・生徒に ついて、教育委員会及び関係機関などが協力し、解決に向けた具体的 な支援策の検討及び実施などの適切な対応を図るためのサポート会 ★★★ 議を開催した。 【点検・評価結果】 A きめ細かい調査を実施することで、関係する職員の課題解決への意識が高まり、学校、 指導室、教育相談室及び関係機関が連携し、対応をすることができた。また、スクール ソーシャルワーカーや子ども家庭支援センターとの連携が図られ、学校だけでは解決が 困難な問題について、サポート会議の開催など関係機関と連携して解決に至ることがで きた。さらに全小・中学校において非行防止・犯罪被害防止教育を内容とするセーフテ ィ教室が実施できた。 【今後の取組みの方向性】 1 いじめなどを受けている児童・生徒調査を通じて早期発見・早期対応すること でいじめゼロを目指す。 2 教育相談体制をより充実させ、児童・生徒の悩みを聞ける環境づくりに努める。 3 スクールソーシャルワーカーをさらに活用し、サポート会議の開催と充実を図 り、問題行動の解決を図る。 4 関係機関の協力を得ながら引き続きセーフティ教室の実施とその充実を図り、 児童・生徒の規範意識や危機対応能力を向上させる。 (5)不登校対策の強化と教育相談機能の充実 【指導室】 不登校を解消するため、定期的な実態把握を行いながら、個々の状況に応じた きめの細かい支援、巡回相談など学校における教育相談体制の充実、小学校と中 学校の組織的な連携などを通して、不登校の未然防止や学校復帰率を向上させる。 また、教育相談室においては、関係機関との連携の下、児童・生徒や保護者な どの相談に対する的確な支援を行うとともに、学校の教育相談機能の充実に向け - 6 - た取組みを積極的に支援する。 【主要事務事業の取組状況】 ●小中一貫教育の推進による教職員の連携 結果 小中一貫教育を推進していく中で、中学校進学時における小学校か ら中学校への指導してきたことなどの引き継ぎをきめ細かく行った。 ★★★ また小・中が協力して家庭への支援を行った。 ○不登校等児童・生徒の調査の実施 結果 全小・中学校の各月の欠席日数の合計が3日以上の児童・生徒の欠 席日数、理由及び状況を把握する不登校等児童・生徒の調査を実施し ★★★ た。 ○教育相談体制の充実(再掲) 結果 早期対応・早期解決、組織的対応ができるよう教育相談ができる環境 を整備した。教育相談室が中心となり、教職員、教育相談員(臨床心理 士)、スクールカウンセラー、適応指導教室指導員、スクールソーシャル ★★★ ワーカー、子ども家庭支援センターが連携し教育相談体制の充実を図っ た。 ○学校適応指導教室の運営 結果 子どもたちへの学習指導や体験活動などをとおして、子どもの居場 所づくりと登校支援を行うために、指導員を配置し、学校関係者や地 域ボランティアの方々の協力を得て、学校適応指導教室(ハーモニー ★★★ スクールはむら)を運営した。 ○スクールソーシャルワーカーの活用(再掲) 結果 各学校や関係機関を巡回し、教職員、教育相談員(臨床心理士)、スク ールカウンセラー、適応指導教室指導員、子ども家庭支援センター担当 者などをつなぎ、連携を図るスクールソーシャルワーカーを配置し活用 ★★★ した。 ○サポート会議の開催(再掲) 結果 全小・中学校にサポートチームを設置し、課題のある児童・生徒に ついて、教育委員会及び関係機関などが協力し、解決に向けた具体的 な支援策の検討及び実施などの適切な対応を図るためのサポート会 ★★★ 議を開催した。 【点検・評価結果】 A 小中一貫教育を推進していく中で、教員の連携が図られ問題行動への対応がより きめ細かくなった。 各月における不登校などの状況を把握し、学校、指導室、教育相談室及び関係機関 の連携やサポート会議の開催などきめ細かい対応と体制を整備したことで、不登校児 - 7 - 童・生徒の出現率が減少した。 平成 21 年度/小学校出現率 0.27% 中学校出現率 3.39% →平成 22 年度/小学校出現率 0.24% 中学校出現率 3.07% 【今後の取組みの方向性】 1 小中一貫教育をさらに推進することで、中1ギャップによる問題行動を減らし ていく。 2 不登校等児童・生徒の調査を実施することできめ細かい不登校対策に取り組 む。 3 各校で早期発見・早期対応できる体制を整え、整備された教育相談体制を活用 できるようにさせ、不登校の未然予防や適切な対応ができるようにする。 4 学校適応指導教室の運営をすることで学校復帰に向け支援する。 5 サポート会議の開催と充実を図ることで不登校対策を強化する。 基本方針2 「豊かな個性」と「創造力」の伸長 グローバル化と情報技術革命が進展する中で、国際社会に生き社会の変化に対応 できるよう、子どもたち一人ひとりの思考力、判断力、表現力などの資質・能力を 育成することが求められる。 そのために、基礎的な学力の向上を図り、子どもたちの個性と創造力を伸ばす教 育を重視するとともに、国際社会に生きる日本人を育成する教育を推進する。 (1)確かな学力の育成 【指導室】 基礎的・基本的な知識・技能の取得とそれを活用する学習活動を重視し、児童・ 生徒の確かな学力の育成を図る。 ① 学習指導要領に定められている標準授業時間数を確実に確保する。 【主要事務事業の取組状況】 ○2学期制の実施 結果 引き続き、全小・中学校で2学期制を実施した。平成21年度に行った 2学期制の検証報告書を基にそのPRに取り組んだ。 ○新学習指導要領への移行に伴う授業時間数の確保 全小・中学校で週当たりの授業時数を増やすことや2学期制の活用 によって、新学習指導要領への移行に伴う授業時間数を確保した。 - 8 - ★★★ 結果 ★★★ ② 学力調査などの結果に基づき、授業改善推進プランを作成して授業改善を推 進する。 【主要事務事業の取組状況】 ○全国学力学習状況調査の実施 結果 小学校においては第6学年、中学校においては第3学年が実施し た。 ○都の児童・生徒の学力向上を図るための調査の実施 小学校においては4・5年生、中学校においては1・2年生が実 施した。 ○授業改善推進プランの作成 ★★★ 結果 ★★★ 結果 「全国学力学習状況調査」や都の「児童・生徒の学力向上を図る ための調査」の結果を踏まえ、全小・中学校に授業改善推進プランを ★★★ 作成した。 ③ 基礎・基本の定着を図るため、個に応じた指導を充実する。算数・数学、英 語においては、習熟の程度に応じた指導を実施する。 【主要事務事業の取組状況】 ○少人数指導の実施 結果 小学校では算数で、中学校では数学及び英語で主として習熟の程度 に応じて少人数指導を実施した。 ④ ★★★ 学習指導などの支援を行うため、学校に人的な配置をし、基礎的な学力の向 上を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○学習サポーターの配置(小学校) 結果 学習指導などの支援を行うため、学習サポーターを小学校1校あた り、1 日4時間週5日間配置した。 ⑤ ★★★ 論理的な思考力の基盤でもある児童・生徒の理数系の学習を促進する。 【主要事務事業の取組状況】 ●理科教育支援拠点校の設置(羽村西小学校)とコア・サイエンス・ティ ーチャーに指名された教員を活用した研修会の実施 羽村西小学校を理科教育支援拠点校として、コア・サイエンス・テ ィーチャー(CST)を中心とした市全体の理科教育の拠点とした。 - 9 - 結果 ★★★ また夏季休業中に理科に関する実技研修を、CSTを講師として実施 した。 ○小学校への理科支援員の配置 結果 理科教育を推進するため各小学校へ理科支援員を配置した。 ⑥ ★★★ 小学校教員と中学校教員による相互乗り入れ授業や小学校における段階的 な教科担任制を実施することにより、専門的な知識や技能の習得につなげ、児 童・生徒一人ひとりの学力の向上を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ●小学校教員と中学校教員による相互乗り入れ授業の実施(武蔵野小学 結果 校・羽村第三中学校) 羽村第三中学校英語科教員が武蔵野小学校の外国語活動の授業を 6回、数学科の教員が2回乗り入れ授業を行った。 ★★★ ●小学校における段階的な教科担任制の実施(武蔵野小学校) 理科、家庭科、音楽、図工において専科教員を活用した教科担任制 を実施した。 【点検・評価結果】 結果 ★★★ A 長いスパンでじっくりと学習に取り組め、評価ができる2学期制のよさを生かし た指導、授業時数の確保、「全国学力学習状況調査」及び都の「児童・生徒の学力 向上を図るための調査」の結果分析をもとに作成させた授業改善推進プランに基づ く取組み、少人数指導、学習サポーターや理科支援員などの配置で、児童・生徒の 「確かな学力」の育成を図る取組みを推進した。 理科教育については、CSTを配置したことで充実を図ることができた。 小中一貫教育の推進に関わる乗り入れ授業の実施などを通じて、継続した指導の 重要性や指導内容の理解が深まり授業改善につながった。 【今後の取組みの方向性】 1 小中一貫教育を進めていく中で、小・中学校の指導の継続性、指導内容の系統 性を研究し、授業改善を進める。 2 2学期制の利点(学習評価が適切に行いやすいこと)について周知していくとと もに各校での学習評価の充実への取組みを推進する。 3 少人数指導や学力調査などの結果を活用し、授業改善推進プランを作成し、そ れを授業に生かすことで「確かな学力」の育成に努める。 4 学習指導などの支援を行うために、学習サポーターなどの効果的な活用を指導 する。 - 10 - (2)特色ある学校づくりの推進 【指導室】 各小・中学校が児童・生徒や地域の実態を踏まえた教育活動を展開し、特色あ る学校づくりを推進し、学校教育の活性化を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○特色ある学校づくり交付金の交付及び事業の推進 結果 各小・中学校に児童・生徒や地域の実態を踏まえた教育活動を展開し、 特色ある学校づくりの推進及び学校教育の活性化に資するため、 「羽村市 立小・中学校特色ある学校づくり交付金」を交付し、事業の推進を図った。 ・羽村東小学校 サマーセカンドスクール、地域人材の活用、東小地域フェスティバ ル、子どもたちの安全を守る取組み、学校美化活動 ・羽村西小学校 基礎・基本の定着にかかわる取組み、新学習指導要領実施に向けた 取組み、小中一貫への取組み ・富士見小学校 音楽教育の推進、国際理解教育の推進、読書活動の充実、PTA・ 地域との連携・夏季休業の有効利用、花と緑の充実、新しくなった 焼窯を活用した造形活動、農業体験事業 ・栄小学校 英語活動授業の充実、農業体験活動、なかよしパトロールの充実に 向けた取組み、地域人材を活かした活動「あこがれ夢広場」の充実、 科学実験教室 ・松林小学校 美しい環境づくり、豊かな自然・学習・体験活動、本を読む子、本 が好きな子の育成、水泳を通してのたくましい子の育成、農業体験 事業 ・小作台小学校 言語表現の基礎基本の定着、読書活動などを中心とした環境整備、 地域活動への参加、伝統文化活動の充実、福祉体験、地域との交流 を活かした教育活動の実施、学校農園を活用した体験活動の充実 ・武蔵野小学校 小中一貫教育の推進、地域人材の積極的活用、国際理解教育の推進、 農業体験事業 ・羽村第一中学校 基礎・基本の確実な定着と学力向上を図る授業改善、ボランティア活 - 11 - ★★★ 動などの充実・支援、職場体験サポート事業の実施 ・羽村第二中学校 基礎・基本の確実な定着を目指す学習指導への取組み、職場体験サポ ート事業の実施 ・羽村第三中学校 小中一貫教育の推進、職場体験サポート事業の実施 【点検・評価結果】 A 特色ある学校づくり交付金を交付したことで、各小・中学校の学力向上にかかわる取 組み、豊かな体験活動、地域活動への参加、地域との交流を活かした教育活動の実施、 小中一貫教育の推進、職場体験サポート事業の実施、子どもたちの安全を守る取組み など自主的・主体的な特色ある学校づくりが推進され、学校教育の活性化を支援する ことができた。 【今後の取組みの方向性】 1 継続実施をすることで特色ある学校づくりを支援する。 (3)小中一貫教育の推進 【指導室】 羽村市小中一貫教育基本計画に基づき、現在、直面している児童・生徒の学力 の向上や不登校などの教育課題の解決を図るとともに、羽村市独自の特色ある教 育を行うため、義務教育9年間を通じた小中一貫教育を推進する。 【主要事務事業の取組状況】 ●各教科などの指導計画・評価計画の作成 小中一貫教育基本カリキュラム作成部会を設置し、各教科などの9 年間の指導の重点、指導計画、系統表、評価計画を作成した。 ●羽村市独自の特色ある教育(英語教育、羽村学、人間学)の実施(武蔵野 小学校・羽村第三中学校) 施設隣接型である三中校区において羽村市独自の特色ある教育の カリキュラムの試行を行った。 ●小学校 1 年生の副担任制の実施(武蔵野小学校) 都嘱託教員などを活用し、入門期を中心として小学校1年生の副担 任制を実施した。 ●小学校5・6年生の教科担任制の実施(武蔵野小学校) (再掲) 理科、家庭科、音楽、図工において専科教員を活用した教科担任制 を実施した。 ●小学校教員と中学校教員の相互乗り入れ授業の実施(武蔵野小学校・羽 村第三中学校) (再掲) - 12 - 結果 ★★★ 結果 ★★★ 結果 ★★★ 結果 ★★★ 結果 三中英語科教員が武蔵野小学校の外国語活動の授業を6回、数学科 の教員が2回乗り入れ授業を行った。 ★★★ ●英語コーディネーター・学習コーディネーターの配置(武蔵野小学校・ 結果 羽村第三中学校) 小中一貫教育基本計画に基づき、英語コーディネーター・学習コー ディネーターを三中校区に年間各400時間配置した。 ★★★ ●小中一貫教育実施計画の作成(武蔵野小学校・羽村第三中学校) 結果 小中一貫教育実施計画作成委員会を設置し、小中一貫教育実施計画 (三中校区版)を作成し、2月に保護者、地域対象の説明会を実施し ★★★ た。 【点検・評価結果】 A 小中一貫教育基本計画に基づき、市内全校での小中一貫教育にかかわる取組みが 進んだ。三中校区では実践をもとに実施計画を作成できた。 【今後の取組みの方向性】 1 小中一貫基本計画に基づき、施設分離型(一中校区、二中校区)の小中一貫教 育実施に向けた実施計画の作成を支援し、実施1年目である施設隣接型(三中校 区)の検証を支援する。 2 小中一貫教育基本カリキュラム(教科等)改訂版の作成を支援する。 3 取組状況について「はむらの教育」や市のホームページで周知を図る。 (4)キャリア教育の推進 【指導室】 児童・生徒の勤労観・職業観や主体的に進路を選択する能力・態度をはぐくむ ため、職場体験学習などの就業体験を推進し、小中一貫教育における人間学(キ ャリア教育)の充実を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ●小中一貫教育における人間学(キャリア教育)の実施(武蔵野小学校・ 羽村第三中学校) 結果 人とのかかわりを重視した小学校1・2年生の「むかしあそびをし よう」や中学校2年生の「職場体験学習」、異学年交流を取り入れた ★★★ 仕事調べなど人間学(キャリア教育)を実施した。 ○職場体験サポート事業の実施 結果 職場体験先について市内123の事業所を確保し、職業に対するガ イダンスのためのゲストティーチャーを学校の要請に基づき派遣し ★★★ た。 ○職場体験学習連絡協議会の開催 結果 - 13 - 職場体験を円滑に実施するために、年4回開催した。 ○中学校職場体験学習の実施 ★★★ 結果 全中学校第2学年において、羽村第一中学校が10月、羽村第二中 学校が5月、羽村第三中学校が11月にそれぞれ5日間の職場体験学 ★★★ 習を実施した。 【点検・評価結果】 A 市内123の事業所の協力を得て実施した職場体験サポート事業を通じて、児 童・生徒の勤労観・職業観や主体的に進路を選択する能力・態度をはぐくむことが できた。 【今後の取組みの方向性】 1 小中一貫教育における人間学(キャリア教育)として発展的に取組み、児童・ 生徒の勤労観・職業観や主体的に進路を選択する能力・態度をはぐくむ。 (5)特別支援教育の充実 【教育相談室・指導室】 発達障害を含む障害のある児童・生徒の一人ひとりの能力を最大限に伸長する ため特別支援体制の充実を図り、就学前から高校卒業後までを見通した多様な教 育を展開し、社会的自立を図ることのできる力や地域の一員として生きていくこ とのできる力を培う教育を着実に推進する。 ① 障害のある児童・生徒の一人ひとりの能力を最大限に伸長するために特別教 育支援体制の充実を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○校内委員会の設置 結果 全小・中学校において特別支援教育校内委員会を置き、特別な支援 が必要な児童・生徒への指導・支援のための取組みを行った。 ○特別支援教育コーディネーターの指名 ★★★ 結果 全小・中学校において特別支援教育コーディネーターを指名し、校 内における特別支援教育の理解と啓発を進め、特別な支援が必要な児 童・生徒への指導・支援の中心となるようにした。また研修会を開催 ★★★ し、資質の向上を図った。 ② 就学相談を充実し適正就学を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○就学相談の実施 結果 転学相談13件を含めた41件の就学相談を実施し、適正な就学を 図った。 - 14 - ★★★ ③ 特別支援学級や通級指導学級などの教育内容を充実させる。 【主要事務事業の取組状況】 ○特別支援学級の設置の検討 結果 特別支援学級設置検討委員会を設置し、市内全体を見通した特別支 援学級の設置の在り方について検討した。その結果をもとに羽村第一 ★★★ 中学校に特別支援学級(知的障害)を開級することを決定した。 ○特別支援学級や通級指導学級の運営 結果 特別支援学級及び通級指導学級に介助員を配置し、障害のある子ど もたちの学校生活における支援を行い、安定的な特別支援学級の運営 ★★★ に努めた。 ④ 小学校の通常の学級に在籍する教育上特別な支援が必要な児童に対し、人的 な支援を行う。 【主要事務事業の取組状況】 ○小学校への特別支援教育支援員の配置 通常学級に在籍する教育上特別な支援が必要な児童への支援の充 実を図るため、全小学校へ1名、特別支援教育支援員を配置した。 ⑤ 結果 ★★★ 特別支援教育連絡協議会を開催し、小・中学校、特別支援学校、保育園、幼 稚園や福祉などの関係機関と連携を図り、一人ひとりの教育ニーズに応じた適 切な教育的支援を行うためのネットワークを構築する。 【主要事務事業の取組状況】 ○特別支援教育連絡協議会の開催 結果 小・中学校、特別支援学校などの関係機関と連携を図り、適切な支 援を行うための情報交換及び共通理解のための特別支援教育連絡協 ★★★ 議会を2回開催した。 ⑥ 副籍事業の理解・啓発を図り、特別支援学校に在籍する障害のある児童・生 徒の学校や地域における交流活動をより一層推進する。 【主要事務事業の取組状況】 ○副籍交流の実施 結果 特別支援学校に在籍する児童・生徒の実態や希望に応じて副籍交流 を行った。 (内訳)小学校14名 中学校1名 - 15 - ★★★ 【点検・評価結果】 A 就学相談を充実し、適正就学を図ることができた。また、障害のある児童・生徒 への理解と支援、特別支援教育のネットワークづくり、障害のある児童・生徒が地 域に密着できる副籍交流などを通じて社会的自立ができるよう支援することがで きた。 小中一貫教育の視点から市全体の特別支援教育の在り方について調査・研究をし たことで今後の方向性についてまとめることができた。 【今後の取組みの方向性】 1 就学相談は保護者の要望に応じ、柔軟に対応しながら、適正な就学ができるよ うに支援する。 2 羽村第一中学校に特別支援学級(知的障害)を設置するための準備を行い、平 成24年4月に開級させる。 3 東京都特別支援教育第三次推進計画における「特別支援教室モデル事業」への 参加を検討する。 (6)学校体育の充実 【指導室】 児童・生徒の体力の低下や新学習指導要領などを踏まえ、学校体育の一層の充 実を図る。部活動においては、指導の充実を図るため、積極的に外部指導員の導 入を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ◎スポーツ教育推進校の指定 結果 羽村東小学校、羽村西小学校、栄小学校、松林小学校、小作台小学 校の5校が、東京都よりスポーツ教育推進校として指定され、体力向 ★★★ 上のための取組みを実施した。 ○全国体力・運動能力、運動習慣等調査の実施 全小・中学校において、小学校5年生及び中学校2年生の児童・生 徒を対象に、 「体力・運動能力、運動習慣等の調査」を実施した。 ○部活動外部指導員の配置 結果 ★★★ 結果 技術指導を充実するために全中学校に部活動外部指導員を配置し た。 羽村第一中学校(ソフトテニス・野球・剣道・バレーボール)、羽 ★★★ 村第二中学校(ソフトボール・剣道・ソフトテニス・サッカー・卓球)、 羽村第三中学校(卓球・剣道・野球) 【点検・評価結果】 A スポーツ教育推進校を指定し、全国体力・運動能力、運動習慣等調査を実施した - 16 - ことで、羽村市の子どもたちの体力の現状と課題を把握し、学校体育の充実を図る ことができた。また、部活動外部指導員を配置したことで生徒は、運動やスポーツ に親しむことができ、指導の充実が図られた。 【今後の取組みの方向性】 1 全校での体力向上の取組みを推進する。 2 体力・運動能力、運動習慣等調査を継続し、指導に生かす。 3 部活動外部指導員の配置を継続することで、指導の充実を図る。 (7)安全教育の推進 【指導室】 児童・生徒が心身ともに安全に暮らすための取組みを推進するため、学校の安 全教育において、児童・生徒に危険を予測し回避する能力や、他者や社会の安全 に貢献できる資質・能力を身に付けられるよう、セーフティ教室などを実施する。 【主要事務事業の取組状況】 ○セーフティ教室の実施(再掲) 結果 全小・中学校において、保護者・地域住民の参加のもとに、インタ ーネットや携帯電話の安全な使い方や不審者対応など、非行防止・犯 ★★★ 罪被害防止教育などを目的としたセーフティ教室を実施した。 ○交通安全教室の実施 結果 各小学校においては、主に3年生を対象に自転車教室を実施し自転 車運転免許証を交付し、他の学年については、交通ルールなどについ ての交通安全教室を実施した。羽村第三中学校では、スタントマンに ★★★ よる交通安全指導を実施した。 ○薬物乱用防止教室の実施 結果 全小・中学校において薬物乱用防止教室を警察や関係機関の協力を 得ながら実施した。 ○不審者対応訓練の実施 結果 セーフティ教室や避難訓練を通じて不審者対応訓練を実施した。 ○普通救命講習の実施 ★★★ 結果 羽村学(郷土学習)のカリキュラムに基づき、中学校3年生全員が 杏林大学の協力を得て、AED等救急救命講習を受けた。 【点検・評価結果】 ★★★ ★★★ A セーフティ教室や交通安全教室を中心として、日常生活を安全に保つために必要 な事柄を理解し、進んできまりを守り、危険を回避し、安全に行動できる態度を育 成することができた。新たな課題として取り組むべきものについても対応し、着実 に実施できた。 - 17 - 【今後の取組みの方向性】 1 セーフティ教室を継続実施し、安全教育を推進する。 2 交通安全教室を継続実施し、安全教育を推進する。 3 防災教育を重視し、市防災訓練への中学生の参加を推進する。 (8)情報教育の推進 【指導室】 児童・生徒の情報活用能力を育成するとともに、学習に対する興味・関心を高 め理解を深めるために、ITの活用を図る。また、インターネットや携帯電話の 適正利用に向け、児童・生徒、保護者への啓発や、指導資料に基づく学校での指 導を継続的に実施する。 【主要事務事業の取組状況】 ●学校図書館におけるインターネットの活用 学校図書館における調べ学習にインターネットの活用が図られた。 ●地上デジタルテレビの活用 結果 ★★★ 結果 授業や集会などで50インチのモニターを活用し、視覚に訴えた分 かりやすい授業を実施した。 ○教育用コンピューターの活用 ★★★ 結果 総合的な学習の時間などで調べ学習やプレゼンテーションソフト を活用した発表などに教育用コンピュータを活用した。 ○情報モラル研修会の実施 ★★★ 結果 情報教育担当者・ネット被害担当者・生活指導主任を対象に、学校 非公式サイトの実態や携帯電話やインターネットの使い方などにつ ★★★ いて、生活指導主任研修会などにおいて実施した。 【点検・評価結果】 A 教育用コンピューターを活用した授業を行い、児童・生徒の情報活用能力を育成 できた。また、生活指導主任研修会において、情報モラルについての研修を行い、 学校非公式サイトの実態や情報モラルを育成するための指導の在り方について理 解を深め、各学校での指導や保護者啓発に活用できた。 【今後の取組みの方向性】 1 教育用コンピューターを活用した授業の充実を図る。 2 情報モラル研修会の充実を図り、各学校での保護者啓発に活用できるようにす る。 - 18 - (9)英語教育の推進 【指導室】 小学校における外国語活動(英語活動)及び中学校の英語の授業を効果的に接 続するとともに、人材を派遣し外国の生活や異文化に触れるなど、体験的な活動 を通して国際感覚を育成する。また、ネイティブな英語の発音をヒアリングする ことで、コミュニケーション能力を育成する。 【主要事務事業の取組状況】 ●小中一貫教育における英語教育の実施(武蔵野小学校・羽村第三中学校) 結果 小学校1年生からの英語教育を実施し、中学校の英語につながるよ うにするための取組みを計画的に実施した。また杏林大学との提携に ★★★ よるインターンシップ学生を低学年の英語活動に活用した。 ◎英語活動コーディネーターの配置 結果 外国人英語講師及び教員の英語授業実施内容に関する指導・助言、 外国人英語講師と学校担当者などとの事前打合せ時の指導・通訳、英 語活動に関する教員研修への助言などを行うため、英語活動コーディ ★★★ ネーターを配置し、市独自にALT及びAETの雇用ができる体制と した。 ○外国人講師の派遣 結果 小学校1年生から中学校3年生まで、英語活動及び英語の指導体制 の充実を図るため8人の外国人講師を雇用し派遣した。 【点検・評価結果】 ★★★ A 小中一貫教育を推進していく中で整備してきた体制が機能し、教員の資質向上、 児童・生徒がネイティブな英語の発音をヒアリングすることで、コミュニケーショ ン能力の向上を図った。 【今後の取組みの方向性】 1 小学校1年生からの英語教育を推進していくため、更に体制を充実させ、授業 内容の充実を図る。 2 今後も地域の特性を生かし、市独自雇用の外国人講師の派遣を継続し、英語教 育の推進を図る。 (10)日本語指導が必要な児童・生徒に対する教育の充実 【指導室】 市独自で設置している日本語適応指導教室を適切に運営するとともに、東京都 の制度である日本語学級の設置について検討する。また、小・中学校の日本語指 導教室において指導をするとともに日本語指導員を派遣し、日本語指導が必要な 児童・生徒への指導を行う。 【主要事務事業の取組状況】 - 19 - ○日本語適応指導教室の運営 結果 日本語適応指導については、指導対象者2名に対し、日本語適応指 導員が学校を訪問して指導を実施した。 ○日本語学級設置の検討 結果 日本語学級設置に向けて検討を行った。 ○日本語指導教室での指導 ★★★ 結果 富士見小学校、松林小学校、小作台小学校、武蔵野小学校では、日 本語指導教員(都加配)による日本語指導教室での指導を行った。 ○日本語指導員の配置 ★★★ 結果 必要に応じて、日本語指導員(日本語通訳)を配置した。(スペイ ン語、ポルトガル語、タガログ語、中国語、英語) 【点検・評価結果】 ★★★ ★★★ A 日本語適応指導教室(巡回)を運営しながら、日本語学級の設置について検討し た。また、児童・生徒の状況に応じ、日本語指導員(日本語通訳)を配置し、学校 での指導に役立たせた。 【今後の取組みの方向性】 1 日本語学級の設置については、対象児童・生徒の状況に応じて検討する。 2 学校からの要望に応じて日本語指導員による日本語適応指導の充実を図る。 (11)環境教育の推進 【教育総務課・指導室】 生活を見直し環境に配慮した行動を実践することや豊かな自然体験をするな ど、環境保全や自然保護に取り組む環境教育を推進する。また、学校の運動場の 一部を芝生化し環境学習の効果を高める。 【主要事務事業の取組状況】 ●松林小学校運動場芝生設置工事 結果 松林小学校運動場の一部を芝生化し、学習環境の整備を図った。 ◎「CO₂削減アクション月間(6月) 」の実施 ★★★ 結果 各小・中学校では、6月にアクション月間として、環境に関する講 話を実施した。また、小学校5年生及び中学校1年生では、東京都教 育委員会のワークシートを活用して、節電・節水などをし、市内全小・ ★★★ 中学校で2,902,903グラムのCO₂を削減した。 【点検・評価結果】 A CO₂削減アクション月間の実施や各校の環境教育に関する取組みを通じて、環 境保全や自然保護に取り組む環境教育の推進が図られた。 - 20 - 松林小学校運動場芝生化工事が完了し、環境学習を行う環境が整った。 【今後の取組みの方向性】 1 芝生を活用した環境教育の推進を図る。 2 「CO₂削減アクション月間(6月)」の実施により、環境教育の推進を図る。 (12)郷土学習の推進 【指導室】 羽村市の現状と歴史について理解するとともに、伝統と文化を尊重して郷土を 愛し守っていくことのできる態度の育成を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ●小中一貫教育における羽村学(郷土学習)の実施 羽村をテーマとした羽村学を、三中校区を中心に試行した。 ○小学校5年生における稲作体験の実施 稲作体験は羽村学に位置付けている。小学校5年生を対象に、6月に 田植え、10月には稲刈りを実施した。 【点検・評価結果】 結果 ★★★ 結果 ★★★ A 郷土学習としてまとめた「羽村学」のカリキュラムをもとに試行を行い、「昔の 暮らしを調べる」「玉川上水について調べる」などを実施することで、郷土につい ての理解が深まった。 【今後の取組みの方向性】 1 「羽村学」を全小・中学校で実施する。 (13)食育の推進 【指導室】 児童・生徒が望ましい食習慣を確立し、健全な食生活を送ることができるよう にするため食育の推進を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ●小中一貫教育における親学(家庭教育講座)の実施 食育の重要性について、家庭への啓発を図ったが、親学として、食 育に関する内容での実施がなかった。 ○食育研修会の実施 結果 ★★ 結果 羽村市教育課題研修会(食育)として羽村第三中学校において家庭 科の研究授業を実施した。 ○給食センター栄養士との連携 ★★★ 結果 給食センター栄養士が年2回学校訪問(小学校1・3年生)をし、 ★★★ - 21 - 給食の様子を把握するとともに、食に関する指導を行った。 【点検・評価結果】 B 各校で全体計画、年間指導計画を作成し、研修会の実施、給食センター栄養士と の連携、家庭への啓発を通じて、食育を推進することができた。 【今後の取組みの方向性】 1 食に関する全体計画をもとに、指導の充実を図る。 2 給食センターの栄養士との連携や消費者センターとの連携を意識し、食育を推 進する。 3 家庭への食育の啓発を図る。 (14)学校図書館の充実と読書活動の推進 【教育総務課・指導室】 学校図書館の蔵書の充実を図るとともに、学校図書館巡回司書を配置し、魅力 ある学校図書館づくりを行い、子どもの読書活動を推進する。 【主要事務事業の取組状況】 ◎学校図書館の蔵書の充実 結果 文部科学省の新学校図書館図書整備5か年計画に基づき、小・中学 校図書館用図書の整備・更新を進め、蔵書の充実を図った。 ○学校図書館巡回司書の配置 結果 全小・中学校に、週2日、1日4時間配置した。 ○図書ボランティアによる活動 ★★★ 結果 各小・中学校において、ボランティアの協力を得て、巡回司書と協 力して資料の充実を図り、読書環境を整備した。 ○朝読書の実施 ★★★ 結果 全小・中学校において朝読書を実施し、児童・生徒が、読書の楽し さや良さを味わえるようにした。 【点検・評価結果】 ★★★ ★★★ A 文部科学省の新学校図書館図書整備5か年計画の達成を図るとともに、学校図書 館巡回司書、図書ボランティアなどの協力を得ることで、児童・生徒に対して充実 した読書活動を行うことができた。 【今後の取組みの方向性】 1 学校図書館の蔵書の充実を図り、児童・生徒の読書活動を推進する。 2 学校図書館巡回司書の配置とその研修を充実させる。 3 読書活動担当者連絡協議会を活用し読書活動を推進する。 - 22 - (15)健康づくりの推進 【教育総務課・指導室】 児童・生徒のさまざまな健康課題に対応するため、羽村市学校保健会の活動を 支援するとともに、各学校における学校保健委員会活動の充実を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○羽村市学校保健会の開催 結果 子どもたちの健康増進に寄与するため学校保健会を開催するとと もに、会報「はむらの学校保健」の発行し、特別講演会の開催などを ★★★ 行った。 ○学校保健委員会の開催 結果 各校において学校保健委員会を年1~3回開催し、学校における課 題解決に向けてそれぞれ取組みを行った。 ○食物アレルギー対策の実施 ★★★ 結果 羽村・瑞穂地区学校給食センターにおいて、食物アレルギーを持つ 児童・生徒に対して、学校を通じ「食物アレルギー対応申請書」を提 出してもらい、面談、給食に使用する食材の詳細がわかる献立表とア ★★★ レルギーチェック表を各家庭に配布した。 ○感染症対策の実施 インフルエンザ、感染性胃腸炎などの予防対策の周知や、東京都の 「インフルエンザ情報」などの情報提供を行った。また、市内小・中 学校で発症した場合は、的確な情報収集を実施し、その結果を市内 ★★★ 小・中学校などに情報提供を行うことで感染拡大防止に努めた。 【点検・評価結果】 A 学校保健会、学校保健委員会の活動支援を行うとともに、インフルエンザなどの 感染症対策を実施した。 食物アレルギー対策については、羽村・瑞穂地区学校給食センターで、該当児童・ 生徒の把握と面談などを行った。 【今後の取組みの方向性】 1 インフルエンザや感染性胃腸炎など、学校の集団生活における感染拡大の防止 に努めていく。 2 「羽村市小・中学校におけるアレルギー疾患に対する取組みについて」に基づ き、食物アレルギー対策としてのエピペン注射など、学校における情報の共有化 や緊急時の対応などを図っていく。 3 子どもたちの健康増進には、各家庭の理解と協力が不可欠であることから、必 要に応じて情報を提供していく。 - 23 - (16)音楽活動の推進 【教育総務課・指導室】 小・中学校のブラスバンドやオーケストラ活動を推進するとともに、音楽に対 する興味・関心を養うため、オーケストラ鑑賞教室や小・中学生音楽フェスティ バルなどの事業を実施することで、音楽のあるまちづくりを推進する。 【主要事務事業の取組状況】 ○オーケストラ鑑賞教室の実施 結果 国立音楽大学と連携し、音楽鑑賞教室を小学校4・5年生を対象 に実施した。 ○小・中学生音楽フェスティバルの実施 音楽フェスティバルを羽村市文化祭に位置付けて実施した。 ○各種大会への参加の支援 ★★★ 結果 ★★★ 結果 小学校の音楽発表会などの参加費について、保護者負担の軽減を 図るための補助を行った。その他、小・中学校の大会参加について支 ★★★ 援を行った。 【点検・評価結果】 A 音楽鑑賞教室や小・中学生音楽フェスティバルなどの事業を実施したことで、音 楽のあるまちづくりが推進された。また小学校の各種大会への支援を行い、音楽 活動の推進が図られた。 【今後の取組みの方向性】 1 音楽鑑賞教室は、大学との連携した事業として継続する。 2 音楽フェスティバルを継続実施し、音楽に対する興味・関心を育成する。 3 各種大会への参加支援を継続する。 (17)学校施設の整備 【教育総務課・建築課】 教育環境の整備を図るため、学校施設の改修、修繕について、計画的に実施す る。 【主要事務事業の取組状況】 ●松林小学校校庭整備工事 結果 校庭の舗装を、透水性、保水性、粘性、弾力性に優れ、天候に左右さ ★★★ れにくいクレー舗装とした。 工事内容:舗装(5,168.7平方メートル) ●松林小学校運動場芝生設置工事 結果 校庭の一部を芝生化した。 工事内容:天然芝(1,542.8平方メートル) 舗装(118.3平方メートル) - 24 - ★★★ ●富士見小学校・栄小学校校舎外壁補修工事 結果 外壁、屋外階段及び屋上パラペット部などの補修及び塗装工事を行 った。 ★★★ 工事内容:傘木浮き補修、ウレタン塗装、軒裏欠損部補修など ●栄小学校ダムウェーター修繕 結果 ダムウェーターの部品等交換修繕を行った。 修繕内容:巻上機及び制御版の交換 ●羽村第二中学校校舎外壁補修工事 ★★★ 結果 外壁、屋外階段及び屋上パラペット部などの補修及び塗装工事を行 った。 ★★★ 工事内容:傘木浮き補修、ウレタン塗装、軒裏欠損部補修など 【点検・評価結果】 A 松林小学校においては、校庭整備工事と芝生設置工事を一括して行うことにより 効率的に工事が完了した。また、補正予算によって、羽村第三中学校体育館屋根防 水改修工事・同プール改修工事を行った。 上記の改修・修繕を行うことにより、教育施設の環境整備が図られた。 【今後の取組みの方向性】 1 市のストックマネジメントに基づき、学校施設の計画的な改修・修繕を実施し ていく。 (18)ITの環境の整備 【教育総務課】 IT 環境のより一層の整備を進めるため、教育用コンピューターの機器更新、 及び校務用パソコンの校内 LAN やインターネットへの接続などネットワーク環境 の整備などについて検討する。 【主要事務事業の取組状況】 ●学校図書館の調べ学習用パソコンの整備・運用 整備した学校図書館の調べ学習用パソコンにより、調べ学習の活用 を図った。 ●学校セキュリティポリシーの運用 結果 ★★★ 結果 「学校セキュリティポリシー」運用初年度のため、運用実態などを 確認するアンケート調査を全教職員対象に実施するとともに、セキュ ★★★ リティ監査を行った。 ○教育用コンピューターの保守管理 結果 現在の教育用パソコンについては、平成15年度から平成19年度 までに導入しているが、この保守管理について導入事業者により適切 に行った。 - 25 - ★★★ ○校務用パソコンの運用支援、保守管理 結果 整備した校務用パソコンへのデータ移行などをはじめとする運用 支援を行った。また、保守管理については導入業者により適切に行っ ★★★ た。 【点検・評価結果】 A 前年度、国の補正予算による補助金を活用し、学校図書館の調べ学習用パソコン の整備及び校務用パソコンを導入したが、実質的な運用初年度としてこれらの活用 を図った。また、「学校セキュリティポリシー」について、アンケート、監査を実 施することにより周知徹底を図った。 【今後の取組みの方向性】 1 教育用コンピューターの更新計画の検討を行う。 2 校務用パソコンによる校務効率の向上と、学校情報セキュリティーポリシーの 徹底を図り、個人情報流失事故防止に万全を期す。 基本方針3 「総合的な教育力」と「生涯学習」の充実 子どもたちの健やかな成長を地域社会全体で支えるとともに、市民一人ひとりが 生涯にわたって学び、社会に貢献できるようにすることが求められる。 そのために、学校・家庭・地域の教育力を高め、その連携が進むよう支援すると ともに、市民が生涯を通じて、自ら学び、文化やスポーツに親しみ、社会参加でき る機会の充実を図る。 (1) 生涯学習基本計画(教育振興基本計画)の策定 【生涯学習基本計画担当】 羽村市の生涯学習の理念を示し、あわせて市民の自己実現とより良い地域社会 を形成するための生涯学習推進体制を整備するため、新たな生涯学習基本計画 (教育振興基本計画)の策定事務を進める。 【主要事務事業の取組状況】 ●生涯学習基本計画(教育振興基本計画)の策定 結果 基本理念及び乳幼児期から高齢期に至る各ライフステージ別の現 状と課題・施策の方向について、審議会を6回、策定委員会を7回開 催し検討した。また、市民の幅広い意見を把握するため、前年度に実 施した「羽村市民の学びに関する市民アンケート」の集計を行うとと もに、市民ワークショップを6回開催し、延べ64人の市民による意 見交換の結果を報告書にまとめ、策定のための基礎資料とした。 - 26 - ★★★ ○生涯学習基本条例(仮称)の検討 結果 条例については、基本理念や担うべき役割、普遍的な考え方ととも に、あらゆる分野で多様な学習とまちづくりを推進していく姿勢を規 定していくものとしていることから、今年度は規定の形式などの資料 ★★★ の収集を行い、策定委員会に提示したが、具体的な検討については、 基本計画の全容が見えた段階で検討することとなった。 【点検・評価結果】 A 計画の策定にあたっては、審議会と策定委員会・検討部会・専門部会の間で検討を 行うにあたり、適切な進行管理を行うとともに、市としてのたたき台を審議会へ提示 し、そこで出された意見反映を速やかに行うことで、当初のスケジュールに沿った策 定作業をすすめることができた。 条例の制定に関しては、規定の形式などの資料を収集し、策定委員会に情報を提供 したことで、制定の方向性を考える一助とすることができた。 【今後の取組みの方向性】 1 計画の策定については、審議会からの答申を受けて、平成23年度中に計画案を パブリックコメントに付し、意見反映を行ったのち、教育委員会の議決、市長決裁 を経て、議会へ報告していく。 2 条例の制定については、計画案検討の過程で出された基本理念や重点事項を踏ま え、たたき台を作成し、検討を加え、平成23年度中の議決・公表を目指す。 (2) 学校・家庭・地域が連携、協力した教育活動の推進【教育総務課・生涯学習課】 学校・家庭・地域が相互に連携、協力し、地域社会全体で子どもの教育を支え る環境の整備を図る。また、学校の運動場の一部芝生化を実施するにあたり、学 校・地域住民などによる管理組織を設置し学校と地域の連携を深めていく。 【主要事務事業の取組状況】 ●芝生維持管理組織の設置 結果 松林小学校の校庭一部芝生化に伴い、学校・保護者・地域が一体と なった維持管理団体が組織化され「松林小学校芝生維持管理応援団」 ★★★ が設置された。 ○地域教育シンポジウムの開催 結果 地域の教育力を高めるため、市立小・中学校PTA連合会、青少年対 策地区委員会連絡協議会、青少年育成委員会から構成する地域教育シン ポジウム実行委員会との共催によりシンポジウムを開催した。 <実施日> 平成23年1月22日(土)ゆとろぎ小ホール <テーマ>「こんなきまりごとおかしくな~い?~身近なきまりごと - 27 - ★★★ 子どもの言い分、大人の言い分~!」 <参加者> 181人(大人118人 <講 久田邦明氏(神奈川大学講師) 師> 子ども63人) ○学校・家庭・地域連携事業の検討 結果 武蔵野小学校と羽村第三中学校(三中校区)による小中一貫教育の 本格実施に向けた取組みの一環として、両校の教職員、保護者・地域 の代表で構成する小中一貫教育実施計画作成委員会の中で、連携した ★★ 事業展開が図れる基盤をつくった。 【点検・評価結果】 B 芝生化の維持管理団体として「松林小学校芝生維持管理応援団」が組織されたこ とにより、学校と地域の連携が図られることとなった。 地域教育シンポジウムについては、子どもたちが感じている学校・家庭・地域へ の思いを発表できる場として、また、大人と子どもが素直に意見を交わす場として 有意義な機会となっている。 学校・家庭・地域連携事業については、市全体として取り組むことはできなかっ たが、三中校区における小中一貫教育の本格実施にあわせて、連携協力体制を整え ることができた。 【今後の取組みの方向性】 1 「松林小学校芝生維持管理応援団」の活動状況を踏まえ、他校への導入を検討 していく。 2 地域教育シンポジウムについては、子どもたちの自発的な活動も生まれてお り、今後更に充実した内容へ進化していくことが期待できるため、継続して実施 していく。 3 小中一貫教育を推進していく中で、学校支援地域本部の立ち上げを見据え、学 校・家庭・地域が相互に連携・協力していく場を広げ、地域社会全体で学校や子 どもを支える環境の整備を図っていく。 (3)地域人材の教育活動への積極的な活用 【指導室】 学校の実態や児童・生徒のニーズに応じた特色ある教育活動を行うとともに、 指導体制の改善を図るため、地域の各種団体や関係機関などと連携、協力し、さ まざまな地域人材を積極的に活用する。 【主要事務事業の取組状況】 ○総合的な学習の時間、英語教育や日本語指導などにおける地域人材の活 結果 用 学校の実態や児童・生徒のニーズに応じた特色ある教育活動を行う - 28 - ★★★ とともに、指導体制の改善を図るため、学校図書館巡回司書、学校図 書館ボランティア、英語教育コーディネーター(ALTなどの人材発 掘や教員への指導助言) 、外国籍児童・生徒への日本語指導員(通訳) の派遣、スクールガードリーダーや学習補助員、放課後補習教室など、 地域の人材を積極的に活用した。 【点検・評価結果】 A 地域の人材を積極的に活用したことで、学校の実態や児童・生徒のニーズに応じ た特色ある教育活動や指導体制の改善が図られ、充実した教育活動を図ることがで きた。 【今後の取組みの方向性】 1 更なる教育内容の充実を目指して、教育活動を支援するための地域人材の積極 的な活用を継続する。 2 小中一貫教育を推進していく中で、学校を支援する仕組みづくりを行う。 (4)家庭教育を担う親への支援の充実 【教育総務課・指導室・生涯学習課】 人間形成の基礎となる乳幼児期からの子どもの健やかな成長を支援するため、 保護者を対象としたセミナーなどを開催する。また、小・中学校のPTA活動を 積極的に支援する。 【主要事務事業の取組状況】 ●小中一貫教育における親学(家庭教育講座)の実施 栄小学校で特別支援教育に関する親学が開催された。 結果 ★★ ○家庭教育セミナーの開催 子どもたちの心や行動の変化に大きな影響を及ぼす家庭・地域のあ り方について考え、親の「教育力」と「指導力」の向上を図るため、学 校・地域と協力しながら3回のセミナーを開催した。 <実施校> 小学校3校3回 <参加者> 延べ108人 ○市立小・中学校PTA連合会等活動の支援 羽村市立小・中学校PTA連合会へ補助金を交付し活動支援を行っ た。<補助金交付金額:420,200 円> ○市立小・中学校PTAとの懇談会の実施 ★★★ 結果 ★★★ 結果 教育委員会委員、各小・中学校PTA会長、教育委員会事務局と懇 談会を実施した。「①小中一貫教育の実施に対する保護者などとの連 携について、②PTA活動における市施設利用時の助成について」を 議題として意見交換を行った。 - 29 - ★★★ 【点検・評価結果】 B 家庭教育セミナーについては、子どもたちの心や行動の変化に大きな影響を及ぼ す家庭や地域のあり方について考え、保護者の教育力と指導力の向上を図る機会と することができた。また、羽村市立小・中学校PTA連合会への財政的支援を通じ て、児童生徒の健全育成に向けた研修や会員相互の親睦活動に有効に活用された。 市立小・中学校PTAとの懇談会については、直面する各PTAの課題を直接ヒ アリングできる機会として、有益であった。 【今後の取組みの方向性】 1 家庭教育セミナーについては、開催の有効性を更にアピールし、小中一貫教育 の「親学」の取組みとの関連を図りつつ、中学校区内の小・中学校の連携を深め る契機となるよう、校区ごとの開催を働きかけていく。 2 市立小・中学校PTA連合会への財政的な支援については、補助金の効果を検 証しながら継続していく。 3 市立小・中学校PTAとの懇談会については、PTA活動の支援という面から も継続し、成果を還元できるようにする。 (5)地域ぐるみの学校安全体制整備の推進 【教育総務課・指導室】 児童・生徒が交通事故や犯罪被害にあわないようにするため、学校、PTA、 地域住民、警察署などの関係機関と連携しながら、学校における防犯対策の強化 を図るとともに、通学路、公園及び学校周辺のパトロールの強化や、危険箇所の 点検などを通じ、学校安全体制整備の推進を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ●緊急情報メールの配信 結果 緊急情報メール配信について検討を行い警視庁(福生警察署)から のメール配信を活用することとした。 ○防犯ブザーの貸与 ★★★ 結果 防犯対策として、小学校1年生及び中学校1年生の子どもを対象に 防犯ブザーを貸与した。 ○学校安全ボランティア協議会の設置(小学校) 各小学校に、学校安全体制の充実を図るため学校安全ボランティア 協議会を設置し、運営を行った。 ○スクールガードリーダーの配置(小学校) ★★★ 結果 ★★★ 結果 全小学校に、警察官OBをスクールガードリーダーとして委嘱し、 学校の安心・安全に対する取組みに対するアドバイス及び巡回指導と 学校安全ボランティアへの指導を実施した。 - 30 - ★★★ ○防災無線による下校時の見守り放送の実施 結果 小学校低学年の下校時刻に合わせ、防災無線による下校時の見守り 放送を実施した。 放送日:月曜日~金曜日(祝日、振替休日、長期休業日を除く。 ) ★★★ 放送時刻:午後1時45分(水曜日のみ午後1時15分) ○通学路の安全点検 結果 羽村市立小・中学校PTA連合会の通学路の安全点検を踏まえ、教 育委員会として現地を確認し、必要に応じて所管課などへ対応を依頼 ★★★ した。 【点検・評価結果】 A 緊急情報メールの配信については、防犯情報の集約・発信ができる警視庁(福生 警察署)からのメール配信を活用していくこととした。 防犯ブザーの貸与、防災無線による見守り放送、通学路の安全点検を行うととも に、スクールガードリーダーの配置や学校安全ボランティア協議会など、地域ぐる みの学校安全体制整備の推進が図られた。 【今後の取組みの方向性】 1 スクールガードリーダーや学校安全ボランティア協議会による地域ぐるみの 学校安全体制を推進していく。 2 防災無線による見守り放送や通学路の点検などを実施していく。 3 緊急情報の発信については、さまざまな手法を検討していくが、メール配信に ついては、警視庁(福生警察署)メールの登録を推進していく。 (6)生涯学習環境の整備 【生涯学習課・生涯学習センターゆとろぎ・体育課・図書館・八ヶ岳少年自然の家】 生涯学習を通じて、市民の豊かな心をはぐくみ、地域づくり・まちづくりを担 う人材を育成するための学習環境を整備する。 ① 生涯学習センターゆとろぎにおける事業の充実 ゆとろぎにおける事業の充実を図るとともに、図書館との共催による事業を 進める。また、子育て、生活、生きがいづくりなど市民講座や芸術鑑賞・展示 事業などを市民との協働により実施し、生涯にわたり心を豊かにはぐくんでい ける事業の充実を図る。あわせて、市民との協働により企画・運営するための 市民組織を支援する。 【主要事務事業の取組状況】 ○市民との協働による芸術鑑賞・展示・学習文化事業などの実施 市民との協働により市民ニーズに即した各種事業を実施し、芸術鑑 - 31 - 結果 ★★★ 賞事業では身近な場所で質の高い芸術が鑑賞できるよう実施した。 芸術鑑賞9公演 展示7事業 学習文化25講座 ○ゆとろぎ協働事業運営市民の会への助成 ゆとろぎ協働事業運営市民の会との協働事業を支援するため、助成 金を交付した。 ★★★ <助成金交付金額:15,307,279 円> ○ゆとろぎ協働事業運営協議会の開催 結果 市民との協働事業の実施について、企画内容を協議するため12回 ★★★ 開催した。 ○絵本原画展、児童文学講演会の実施(図書館と共催) 結果 製本絵本と違った原画の美しさや魅力を知っていただくため、絵本 画家に協力いただき絵本原画展を実施した。また、併せて、絵本画家 による児童文学講演会を実施した。 ・中村悦子・絵本原画展 ★★★ 延べ参加者数 ・中村悦子・児童文学講演会 1,019人 参加者数 70人 ○子育てママの読書たいむ事業の実施(図書館と共催) 結果 ゆとろぎ保育室で子どもの一時預かりを行い、子育て中のママ・パ パに読書を楽しむ時間を提供するため実施した。 ★★★ ・延べ利用者数208人 ② 施設の有効活用 地域における市民の学習・文化活動を充実するため、学校施設の利用を進め るとともに、指定管理者制度を導入した羽村市自然休暇村少年自然の家の利用 促進を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○学校施設の利用促進(羽村東小多目的ホール・音楽ホール、羽村西小ミ 結果 ーティングルーム) 羽村東小学校多目的ホール 201回 羽村東小学校音楽ホール 261回 羽村西小学校ミーティングルーム ★★★ 54回 ○小・中学校の校庭、体育館の利用促進 羽村東小学校 体育館599回 校庭499回 羽村西小学校 体育館382回 校庭187回 富士見小学校 体育館446回 校庭206回 栄小学校 体育館527回 結果 夜間照明 校庭276回 - 32 - 78回 ★★★ 松林小学校 体育館449回 校庭 95回 小作台小学校 体育館343回 校庭189回 武蔵野小学校 体育館306回 校庭319回 羽村第一中学校 体育館447回 校庭 80回 羽村第二中学校 体育館647回 校庭 0回 羽村第三中学校 体育館356回 校庭 0回 夜間照明142回 ○羽村市自然休暇村少年自然の家の利用促進 結果 指定管理者である(株)レパストに対して、利用促進PR活動を支援 するため、関係先リストを提供した。また、指定管理者による利用協 定の締結にあたって、利用要件の調整などの支援を行った。 ★★★ ≪青少年団体の利用6,188人≫ 【点検・評価結果】 A 市民との協働事業では、市民ニーズに即した各種事業をバランスよく効率的に展 開している。サポートグループの活動ではホール利用時におけるレセプショニスト の派遣、イベント時のサポート、市民講座参加時の保育など、施設の利用しやすい 環境づくりに役立っており、利用率の向上に繋がった。また、図書館との共催事業 である原画展は、読み聞かせやギャラリートークなども好評で、書籍に親しむきっ かけづくりに貢献できた。 学校施設の開放については、地域における市民の学習・文化活動・スポーツ・レ クリエーション活動を充実するために利用を推進しており、さまざまな活動に貢献 した。 少年自然の家については、近隣市との利用協定の締結や指定管理者による広報活 動の成果も出ている。 【今後の取組みの方向性】 1 生涯学習センターゆとろぎでの協働事業については、市民組織への物心両面で の支援を継続し、市民の生涯学習活動の拠点として、積極的な活用を推進する。 2 学校施設を市民に提供し、生涯学習活動での利用を推進する。 3 指定管理者を通じて、市内青少年団体への利用促進の案内を充実させるととも に、近隣市への広報・周知活動を積極的に行い、利用の拡大を図る。 (7)生涯学習活動の支援 【生涯学習課・生涯学習センターゆとろぎ】 市民のさまざまな学習ニーズに対応するため、各種情報や学習プログラムを提 供するとともに、学習の成果をまちづくりに生かすための機会や場をつくる。 ① 市民の生涯学習活動の支援 - 33 - 市民のさまざまな学習ニーズに応え、生涯学習情報の迅速な提供を行うとと もに、人材の活用、学習情報を整備し、市民が主体となって行う学習活動を支 援する。 【主要事務事業の取組状況】 ●各種団体の機関紙を統合した生涯学習情報紙の発行 結果 市内の社会教育関係5団体が機関紙の充実を図るため、共同発行紙 「ひろば」を発行した。 発行回数 ★★★ 年12回 ○団体・サークルガイドの発行 結果 生涯学習に関するさまざまな分野において、芸術・文化・学習・ス ポーツを始めたいときに活用できるよう、社会教育関係団体の活動情 報を提供するため、団体・サークルガイドを発行した。 ★★★ ≪収録団体296団体≫ ○はむら人ネットの発行 結果 学ぶ意欲のある市民に知識・技術を提供し指導できる人材を登録 し、必要とする市民が活用できるよう、人材バンク事業「はむら人ネ ット」を発行した。 ≪登録者数 ② ★★★ 延べ27人≫ 学習プログラムの提供 市民と協働して市民講座などの充実を図り、学習によって生み出された成果 をまちづくりなどに生かすとともに、新たに活動をはじめようとする市民に先 に学んだ市民が援助する「循環型学習社会」の形成を促進するための学習プロ グラムを提供する。 【主要事務事業の取組状況】 ○市民大学講座の実施 結果 首都大学東京との連携により、3期各4回の連続講座を実施した。 参加者46人(修了証書授与者30人) ○青少年関係事業の実施 ★★★ 結果 国立天文台准教授田村元秀氏を招き、次代の羽村市を担う青少年を 対象に、ゆとろぎサイエンスシアター「第2の地球を探せ!」を市民 との協働企画により実施した。 写真展示延べ334人 ★★★ 講演会243人 ○市民協働による市民講座などの実施 市民との協働事業として「子育て中のママパパのための講座」、「中高 年のための講座」、杏林大学との連携による「文化講演会」など、25講 - 34 - 結果 ★★★ 座を開催した。 ○生涯学習まちづくり出前講座の実施 結果 市民が市政の状況やまちづくりへの課題などを学べるよう、市民が 主催する学習会や講座に市職員が講師として出向き、市の施策などに 関する情報を提供した。 ≪利用件数17件 【点検・評価結果】 ★★★ 受講者数431人≫ A 共同発行紙「ひろば」の発行では、市内5団体が機関紙を統合し、経費の削減を 図ることで全戸配布を行うことができた。しかし、発行後に各団体の記事が埋没し て目立たないなどの課題が顕在化したため、効果などを検証した結果「はむらの教 育」で生涯学習情報を提供するなど、全戸配布のメリットを保ちつつ、発展的に「ひ ろば」を終刊することとした。 学習プログラムの提供については、多様な分野の多彩な講師による講座が実施さ れ、自主サークル化した講座も生まれている。また、ゆとろぎサイエンスシアター 「第2の地球を探せ!」では、スタッフを市民から公募し、科学に興味のある方が 企画の段階から加わったことで、プログラムが充実した。 「団体・サークルガイド」と「はむら人ネット」については、冊子の需要は高く、 増刷するなど、市民の生涯学習活動を支える重要な学習資源となっている。 生涯学習まちづくり出前講座については、特に健康・スポーツ分野の利用が多く、 一定の活用が図られている。 【今後の取組みの方向性】 1「循環型学習社会」の形成を推進するため、市民協働事業による講座の企画・運 営を実施する。 2 「団体・サークルガイド」 「はむら人ネットガイド」 「まちづくり出前講座」の 一層の活用が図られるよう、さらに周知を行うとともに、コーディネイト機能を 充実していく。 (8)羽村文化の創造 【生涯学習課・生涯学習センターゆとろぎ】 市民の自主的な芸術・文化活動の促進と、これまで築いてきた羽村らしい特色 のある文化活動を発展させ、新しい羽村文化の創造に努める。 ① 地域の文化活動の支援 生涯学習センターゆとろぎにおける市民と行政の協働による文化関連事業 や芸術鑑賞事業を充実するとともに、市民が質の高い芸術とふれあえる機会を 提供する。また、羽村市文化協会への支援を行うとともに、文化祭をはじめと する発表の機会と場を提供し、市民の文化の裾野を広げる。 - 35 - 【主要事務事業の取組状況】 ●文化交流事業の検討 結果 質の高い伝統文化を身近で接する機会を設け、文化交流を図り、新 たな羽村文化の創造の場とするための事業の検討を行った。 ○市民との協働による芸術鑑賞事業の実施 ★★★ 結果 市民との協働による企画・運営により芸術性の高い公演を実施した。 鑑賞事業では、「すぎやまこういちがやってきた」「狂言ゆとろぎ特別公 演」「ファミリーコンサート音楽のおくりもの」「ゆとろぎ寄席」など、 ★★★ さまざまなジャンルの公演を実施した。 ○芸術家作品展などの実施 結果 市民との協働事業として市内外の芸術家の作品展を実施した。 ○文化協会への支援 ★★★ 結果 文化協会に補助金を交付し活動を支援した。 <補助金交付金額:720,000 円> ○文化祭の開催 ★★★ 結果 文化活動の成果を一堂に集め、多彩な芸術に接することで、羽村の 文化を醸成する場となるよう開催した。また、文化祭の運営を支援す るため、事業を主管する文化協会に補助金を交付した。 参加者 展示37団体 個人参加4人・ホール発表38団体 合計75団体 個人参加4人 ★★★ <補助金交付金額:2,000,000 円> ○社会教育関係団体(文化・学習団体)への支援 結果 羽村市の社会教育の発展と社会教育関係団体(文化・学習団体)の 振興を図るため、申請のあった団体に対して補助金を交付した。 <補助金交付団体:成人団体3団体、青少年団体4団体> <補助金交付額:合計 【点検・評価結果】 ★★★ 386,000 円> A 生涯学習センターゆとろぎにおける市民協働事業については、芸術鑑賞事業9事 業、展示事業7事業を実施し、市民が質の高い芸術とふれあう機会を提供すること ができた。また、企業・公益法人・地元音楽家とタイアップした共催事業を9公演 実施したことで、世界的に著名なアーティストの芸術鑑賞の機会が提供できた。 文化祭については、3期にわたり展示には37団体と4人が出品し、ホール発表 には38団体が参加し、期間中の延べ来場者は16,396人となった。参加団体 (者)が増加傾向にあり、市民の文化の裾野が広がっている。また、オープニング イベントではドミニカ共和国親善大使のチチ・ペラルタ氏を招きメレンゲの楽器の 演奏と公演を行った。さらに今年度は特別企画展として並木恒延氏による講演会 - 36 - 「芸術と私」を実施して好評であった。 文化協会については、前記のとおり文化祭を主管するほか、年5回のゆとろぎで のサロンコンサートを主催しその活動も充実している。 文化協会を含む社会教育関係団体への財政支援を行うことで、活発な団体活動へ の支援を行うことができた。 【今後の取組みの方向性】 1 生涯学習センターゆとろぎでの芸術鑑賞事業については、市民に質の高い芸術 を提供するために、企業・公益法人・地元音楽家とタイアップした公演事業を実 施するとともに、文化公演への補助事業により、世界的に著名なアーティストに よる公演を、バランスよく企画し、開催していく。 2 展示事業については、多摩を中心とした作家による作品展示が好評を得ており おり、今後も継続的に地道な企画運営が必要である。また、展示室の利用率が向 上しており、開催期間を確保するのが難しくなっていることから、実施事業を精 査する。 3 文化祭については、年1回の文化の祭典であり、より多くの市民が参加し、鑑 賞できるように、内容の充実に努めるとともに、集客力のある企画展などを織り 込むなどの工夫をする。 4 文化協会を含む社会教育関係団体への財政支援については、自主財源による自 立を促しながら、必要に応じた補助金の交付を行うことで、団体の活動を支援し ていく。 (9)体験を通じた子どもの健全育成 【生涯学習センターゆとろぎ】 広い視野と社会性を持った次代を担う子どもたちの育成を目的に、多摩・島 しょ子ども体験塾事業として位置づけ、福生市、瑞穂町と共同で宇宙をテーマ とした科学体験事業を実施する。また、 「青少年健全育成の日」とあわせて子ど もフェスティバルを開催し、遊び体験を通じて子どものすこやかな育成を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ●多摩・島しょ子ども体験塾「子ども宇宙塾~きみも宇宙飛行士に~」の 実施 結果 平成22年度多摩・島しょ子ども体験塾市町村連携事業として、羽 村市・福生市・瑞穂町と共同で実施した。 会場:羽村市生涯学習センターゆとろぎ 開催期間:平成22年8月17日(火)~22(日) 内容:①宇宙ロケット・人工衛星・宇宙服などの模型展示 ②JAXA職員による宇宙飛行士講演 - 37 - ★★★ ③秋山豊寛宇宙飛行士による講演会 ④JAXAタウンミーティング in ゆとろぎ ⑤ゆとろぎ天文台 ⑥おもしろ宇宙科学教室 参加者:延べ 3,889 人 ○子どもフェスティバルの開催 結果 青少年&子どもフェスティバル実行委員会が主管となり、青少年に よる模擬店やアトラクションのほか、子ども向けイベントなどゆとろ ぎ全館で開催した。 ★★★ 参加者:3,617 人 【点検・評価結果】 A 子ども体験塾では学校の授業や日常の生活で経験できない、宇宙に関する学習の 場を提供することで、子ども達に科学に対する興味と夢を育むことができた。 青少年&子どもフェスティバルでは青少年を中心とした社会体験や啓発活動の 紹介の場を提供することで、青少年の健全育成を推進することができた。 【今後の取組みの方向性】 1 子ども体験塾は近隣市町村との連携事業により、参加者体験型の事業を実施 し、子どもたちが感動体験を共有することで交流が図れるようにする。 2 青少年&子どもフェスティバルは、青少年の健全育成の活動を推進するため、 年間の活動を発表する場として実施する。 (10)子ども議会の開催 【教育総務課】 児童・生徒が市政に関心を持ち、積極的にまちづくりに取り組む契機となるよう、 また、子どもの目線から見た意見を市政に反映させるため、子ども議会を開催する。 【主要事務事業の取組状況】 ●子ども議会の開催 結果 市内各小・中学校20人(小6、中2:各校2人)を選出し、市政 についての事前研修を行い、意見や要望をまとめ、一般質問の形式で ★★★ 実施した。 【点検・評価結果】 A 子どもたちが積極的にまちづくりに取り組む契機となった。教育、福祉、防災、環 境などさまざまな質問ができ、活発な議論が行われ、有意義な子ども議会となった。 【今後の取組みの方向性】 1 子どもの目線から見た意見を市政に反映させるため、市の長期総合計画などに 合わせ検討していく。 - 38 - (11)読書環境の整備及び読書活動の支援 【図書館】 生涯学習センターゆとろぎと図書館が一体となった生涯学習施設の利用を進 めるとともに、計画的な蔵書資料の整備など、図書館としての基本的なサービス 機能の充実を図り、読書環境及び読書活動への支援をしていく。 ① 総合的情報拠点としての計画的な蔵書資料の整備 市民や市政の抱える課題解決を支援するため、計画的な蔵書資料の充実を図 り、市民ニーズの高い分野に重点をおいた情報サービスの提供に努める。 【主要事務事業の取組状況】 ◎子育て支援図書コーナーの充実 結果 教育・育児・医療などに関する図書、育児雑誌や各種図書リスト、 育児に役立つ各種情報や施設案内を整備するなど、子育て支援図書コ ーナーの充実を図った。 ★★★ 平成22年度図書購入:239冊 平成22年度末図書所蔵冊数:3,352冊 ◎レファレンス・サービスの充実 結果 本館・分室で、資料案内、子どもへの読書相談、調査に関する回答 を行うなど、レファレンス・サービスの充実に努めた。 ★★★ レファレンス・サービス受付件数:8,467件 ○総合的資料収集と整備 結果 市民の学習活動、問題解決、自己の知的要求など多様な要望に応え るために、図書、視聴覚資料、雑誌などの整備充実を図った。 平成22年度蔵書数:375,034 一般書246,199冊 ★★★ ヤングアダルト(中高生向け)10,510冊 児童書99,621冊 視聴覚資料18,704点 ② 市民や利用者の声を反映した図書館運営 図書館は、図書の貸出し以外にも、より一層地域の実情に合ったサービス、 市民や利用者の声を十分に反映したサービスの提供に努めていくとともに、運 営の状況に関する評価を行う。 【主要事務事業の取組状況】 ●図書館運営の状況に関する評価の実施 結果 図書館の運営の状況に関する評価を実施し、その後に、図書館協議 会から評価に対する意見をいただき、3月開催の教育委員会委員協議 会で報告した。 - 39 - ★★★ ○図書館協議会の開催・運営 結果 平成22年度は、教育委員会から諮問された「今後の図書館サービ スのあり方について」を協議するため協議会を3回開催した。 ③ ★★★ 子ども読書活動の推進 子ども読書活動推進計画改訂版により平成22・23年度推進事業を着実に 実施する。さらに、子どもの読書活動の一層の推進を図るため、「第二次子ど も読書活動推進計画」 (平成24年度~平成28年度)の策定準備を進める。 【主要事務事業の取組状況】 ●「第二次子ども読書活動推進計画」の策定準備 結果 第二次子ども読書活動推進計画の策定に向けて、資料の収集をする など、準備を進めた。 ④ ★★★ 子どもの自主的・自発的な読書活動の支援 子ども読書活動推進計画(改訂版)に基づき、子どもの自主的・自発的な読書 活動の支援を行うとともに、家庭・地域・学校における読書活動の整備、充実 を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○図書館本館・分室及び学校での「おはなし会」や児童への推薦図書の紹 介 結果 子どもの自主的・自発的な読書活動の支援のため、図書館本館・分 室及び学校での「おはなし会」を実施した。また、推薦図書を紹介す る「みどりのまど」など、各種資料を発行した。 ①おはなし会 ・本館おはなし会 幼児向け 11回 242人 小学校低学年向け 11回 149人 1回 70人 12回 170人 7校 23回 おはなし夢フェスティバル ・分室・図書室おはなし会 ・学校おはなし会 ②各種資料の発行 ・平成22年度図書館利用のご案内(小・中学校全教職員に配布) 300部 ・めざせ!超図書館博士(小学生向け図書館見学資料) ・児童図書紹介パンフ「みどりのまど」 ・乳児向け図書紹介パンフ「よんでよんで」発行 ・幼児向け図書紹介パンフ「よんでよんで」発行 - 40 - 400部 8,000部 500部 1,500部 ★★★ ・新着資料案内の発行(年12回) 960部 ・新聞雑誌目録の発行(年 200部 1回) ・館内展示(毎月テーマ設定に基づき関連図書の紹介展示) 10回 ○ブックスタート事業時における子どもとの読書についての説明会の開 催 結果 赤ちゃんと保護者が、絵本を介してゆっくり心ふれあうひとときを もつきっかけをつくるため、保健センターでの3・4か月児健診時に 絵本1冊と絵本に関するパンフレットを配布するとともに、図書館職 ★★★ 員による絵本に関する説明会を毎月開催した。 ブックスタート受講者 102組 ○保護者向け読書講座の開催 結果 家庭で保護者が子どもと一緒に本を読むなどの工夫によって、子ど もに読書の楽しさを体験させることができるよう、親子を対象とした 児童文学講座を開催した。 ★★★ ・児童文学講座「親子でかがくあそび」1 回開催 ・参加者 親子13組 ○絵本原画展、児童文学講演会の実施(生涯学習センターゆとろぎと共催) 結果 製本絵本と違った原画の美しさ・魅力を知っていただくため、絵本 画家に協力いただき絵本原画展を実施した。また、併せて、絵本画家 による児童文学講演会を実施した。 ・中村悦子・絵本原画展 延べ参加者数 ・中村悦子・児童文学講演会 参加者数 ★★★ 1,019人 70人 ○子育てママの読書たいむ事業の実施(生涯学習センターゆとろぎと共 催) ゆとろぎの保育室で子どもの一時預かりを行い、子育て中のママ・ パパに読書を楽しむ時間を提供した。 ⑤ 結果 ★★★ 学校図書館などとの連携 児童・生徒などが読書に親しむために団体用図書資料の提供や調べ学習など 補足資料として活用する図書資料の貸出しを行うとともに、学校図書館との連 携を図り教育活動を支援する。また、幼稚園、保育園への団体用図書資料の貸 出しを行う。 【主要事務事業の取組状況】 ○学校などへの団体用図書資料の貸出 児童・生徒が読書に親しむために団体用図書資料の提供や調べ学習 など補足資料として活用する図書資料の貸出しを行い、教育活動の支 - 41 - 結果 ★★★ 援をするとともに学校図書館との連携に努めた。 4校 1,199冊 ○幼稚園、保育園への団体用図書資料の貸出 結果 園児が読書に親しむために団体用図書資料の提供を実施した。 3園 1,242冊 ○調べ学習時の資料提供 ★★★ 結果 児童・生徒の調べ学習に際して、学校図書館、学校巡回司書と連携 を図りながら資料の提供を実施した。 6校 ⑥ ★★★ 1,853冊 図書館ボランティア活動への支援 既に、図書館ボランティア活動を行っている市民や、新たに活動を始めよう とする市民に対して活動を支援していくとともに、ボランティア活動の場の提 供に努める。 【主要事務事業の取組状況】 ○図書館ボランティア養成講座の開催 結果 図書館おはなし会などにおけるボランティア活動を行うための養 成講座を開催した。 ・ボランティア養成講座「魅力のあるおはなし会」3 回開催 ★★★ ・参加者延べ51人 ○ボランティア活動の場の提供 結果 既に、図書館ボランティア活動をされている市民や、新たに活動を 始めようとする市民に対して活動を支援するとともに、ボランティア 活動の場の提供に努めた。 ・配架・整理ボランティア 年間48回 延べ442人 ・宅配サービス 年間20回 延べ ・おはなし会(本館・分室、学校) 年間50回 延べ132人 ・ハーブ鑑賞会 年間 1回 ・個人ボランティア(新聞切り抜きなど)年間30回 ⑦ 20人 ★★★ 13人 延べ30人 広域利用サービスの充実 公立図書館との連携による相互協力貸出や西多摩地域広域利用サービスを 推進し、図書の広域利用サービスの充実を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○西多摩地域広域利用サービスの推進 西多摩地域広域利用サービスを推進した。 - 42 - 結果 ★★★ ・西多摩地区広域利用(青梅市、福生市、あきる野市、瑞穂町、日の 出町、檜原村、奥多摩町) 登録者合計 790人 貸出冊数 62,199冊 ○公立図書館との図書資料の相互貸借協力の実施 公立図書館との連携による相互協力貸出しを推進した。 ・相互貸借利用件数 【点検・評価結果】 4,692人 結果 ★★★ A 図書館サービス水準の維持向上、運営の適正確保などを図るため、新たに「図書 館の運営の状況に関する評価」を実施することができた。 子どもの自主的・自発的な読書活動の支援などについては、子ども読書活動推進 計画(改訂版)に基づく事業の推進に努めるとともに、第二次子ども読書活動推進計 画の策定に向けて準備を開始した。 図書館の基本的サービスについては、図書やマルチメディアなどの資料の提供に 努めることができた。 また、学校への支援については、団体貸出及び調べ学習時の資料提供を行うなど、 市民に対する子ども読書活動推進への意識の向上を図ることができた。 さらに、図書の広域利用サービスの充実を図るため、公立図書館との連携により、 相互協力の推進に努めることができた。 【今後の取組みの方向性】 1 羽村市子ども読書活動推進計画(改訂版)に基づき、子どもの読書活動推進事 業を実施するとともに、新たな生涯学習基本計画に合わせた、第二次子ども読書 活動推進計画策定に向け、現計画の検証と次期計画策定に取り組む。 2 図書館電算システムの契約期限が満了間近であることから、現行システムを検 証し、新システム導入か再リースにするかを、組織として結論を出す。 3 利用者の多種多様な資料要求に応えるため、都立図書館をはじめ西多摩地域広 域行政圏内市町村立図書館の広域連携などを最大限に活用し、相互貸借として資 料の確保提供に努めていく。 (12)スポーツ・レクリエーションの振興 【体育課】 市民がスポーツ・レクリエーション活動に親しみ、生涯を通じて心身ともに健 康に暮らし、地域に温かなコミュニケーションが形成されるスポーツ文化の創造 に努める。 ① 生涯スポーツ社会の実現 すべての市民が生涯を通じ、各自の年齢や体力に応じてスポーツ・レクリエ - 43 - ーション活動を行う生涯スポーツ社会の実現に向けて、市民との協働により各 種事業に取り組むとともに、スポーツ・レクリエーション団体の活動を支援す る。また、市民ニーズに応えられるスポーツリーダーを養成・登録するととも に、総合型地域スポーツクラブの運営支援を行う。 【主要事務事業の取組状況】 ●熱中症予防のための講習会の実施 結果 新規事業として、スポーツ指導者・リーダーなどに「熱中症予防」 ★★★ について、正しい知識の習得と事故防止のための講習会を実施した。 参加者 80人 ○羽村市スポーツリーダー制度の充実 結果 地域のスポーツ活動団体の指導者などの資質向上と指導力の向上 を図り、安全で安心なスポーツ活動ができるように、養成講習会を開 催し、全日受講した方を「羽村市スポーツリーダー」として、認定・ 登録した。 養成講習会 3日間6科目実施 認定証交付者 ★★★ 延べ262名受講 28人 ○はむら総合型スポーツクラブはむすぽの運営支援 結果 「はむすぽ」は、市民が主体となって、平成20年6月に設立され た。スポーツ・レクリエーション活動を通して、誰もが「いつでも」 「どこでも」「いつまでも」楽しく身体を動かし、健康で豊かな「人 づくり」 「仲間づくり」 「まちづくり」をめざしており、施設使用料の ★★★ 減免、会場の確保などさまざまな運営支援を行った。 会員数 225人 年間延べ参加者 9,267人 ○市民体育祭、総合体育大会、小学生ドッジボール大会、綱引き大会、駅 伝大会などの開催 結果 市民スポーツの振興と競技力及び体力向上のため、市民体育祭や総 合体育大会など、各種のスポーツ・レクリエーション事業を開催した。 ・市民体育祭 17種目実施 4,311人参加 ・総合体育大会 25競技実施 8,477人参加 ・ふれあい綱引き大会 年1回 43チーム参加 ・駅伝大会 年1回 126チーム参加 ・小学生ドッジボール大会 年1回 26チーム参加 ・なわとび大会 年1回 個人種目 32人参加 ○第68回国民体育大会東京大会の準備 千葉国体の視察、準備委員会、常任委員会、実行委員会の開催、バ レーボール競技開催6市打ち合わせ、東京都連絡会議、庁内推進会議 - 44 - ★★★ 結果 ★★★ 及び庁内推進会議幹事会などを開催し、各種の準備を行った。 ○社会教育関係団体(スポーツ・レクリエーション団体)への支援 結果 羽村市社会教育関係団体補助金交付規則に基づき、補助金を交付し た。 ★★★ <補助金交付団体・交付金額> <青少年団体:9団体 528,000 円、成人団体:1団体 1,591,000 円> ② 運動を通した健康づくりの推進 市民が、生涯を通じて正しく効果的に運動が実践できるように支援する。 ま た、手軽にはじめられるウォーキング事業の充実を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○四季のウォークの実施 結果 健康・体力づくりと市民のふれあいづくりを目的として、四季のウ ォークを実施した。 年3回 参加者 ★★★ 160人 ○「歩いて帳」の配布 結果 ウォーキング事業を通じて、市民の健康増進を図るため、「歩いて 帳」を作成・配布した。 配布数 ★★★ 137冊 ③ 安全で快適なスポーツ施設の充実 安全で快適なスポーツ環境を創るため、スポーツ施設の整備を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ●スポーツセンター耐震診断調査の実施 旧耐震施設のため、適切な耐震診断を委託により実施した。 【点検・評価結果】 結果 ★★★ A 熱中症予防のための講習会やスポーツリーダー養成講習会を行い、リーダーなど の資質の向上を図った。また、各種大会の開催を通じて、スポーツの普及と推進が 図れた。はむら総合型スポーツクラブはむすぽについては、ジュニアの会員が増え、 内容が充実した。国体の準備については、千葉国体の視察に理事者を含め30名が 訪れ、国体の雰囲気が体験できた。ウォーキング事業には、中高齢者の方が多く参 加され、健康づくりの関心の高さがうかがえた。スポーツセンターの耐震診断は、 大規模改修の中心的な部分であり、委託により実施した。 【今後の取組みの方向性】 - 45 - 1 「生涯スポーツ社会の実現」については、スポーツ人口を37.7パーセント から50.0パーセントへの増加を目指す。その方策として、はむら総合型スポ ーツクラブはむすぽの運営を支援する。 2 「運動を通した健康づくりの推進」については、高齢者でも手軽にできる「ウ ォーキング事業」などの充実を図る。 3 第68回国民体育大会東京大会の準備は、専門委員会を設置し、内容を検討し ていく。平成24年度のリハーサル大会、平成25年の本大会と遅滞なくすすめ る。 4 「安全で快適なスポーツ施設の充実」については、特に、スポーツセンターの 施設が老朽化しているため、国体の開催を見据え、大規模改修を計画的に実施し ていく。 (13)歴史、文化の保護・継承 【生涯学習課・郷土博物館】 羽村の歴史や文化遺産を保存し、後世に伝えるため、文化遺産の保護、資料の 収集・調査やその公開、企画展の実施、また、文化財の指定など文化財保護普及 活動を展開する。 ① 文化財保護事業の普及 貴重な文化財を保存し、公開することで市民に郷土意識をはぐくむように文 化財の保護事業を進めていく。 【主要事務事業の取組状況】 ○文化財保護審議会の開催 結果 定例会議を4回開催し、国指定文化財・東京都指定文化財の軽微な 現状変更、文化財説明板の改修など、市内の文化財を保存し、活用を ★★★ 図るための審議を行った。 ○文化財の保護事業費補助金の交付 結果 東京都指定文化財の保存事業及び羽村市指定文化財の保存伝承事 業のために、必要な経費の一部を補助した。 <交付事業:都指定天然記念物「阿蘇神社のシイ」「羽村橋のケヤ キ」保護事業、市指定無形民俗文化財「羽村の祭りばやし」保存 ★★★ 伝承事業> <補助金交付金額:388,000 円> ○東京文化財ウィークへの参加 結果 東京都教育委員会が主催する「東京文化財ウィーク2010」の文 化財公開事業及び区市町村などが企画する文化財関連企画事業 に 参 加した。 - 46 - ★★★ また、「東京文化財ウィーク2010」における案内窓口となるガ イドステーションに協力した。 ○郷土誌フェアへの参加 結果 多摩地域の各市で発行している郷土誌関係の出版物を一堂に集め、多 くの人々に紹介し、頒布する「第23回多摩郷土誌フェア」に参加した。 ◎文化財説明板の作成設置 ★★★ 結果 市内に散在する文化財について解説した説明板のうち、文言の修正 若しくは破損などによる修理が必要なものについて改修を実施した。 ○市指定文化財の保護 ★★★ 結果 市指定文化財の建造物の防火設備設置状況調査を実施し、所有者に 対して文化財防火デーなどを通じ、防災・盗難などについての注意喚 ★★★ 起を行った。 ② 郷土博物館事業の実施 常設展示では「多摩川とともに」をメインテーマに羽村の自然・歴史・文化、 特に玉川上水、養蚕、中里介山に関する展示を行う。また、企画展では、テー マを設定し、わかりやすくより詳細に資料の解説展示を行う。 屋外展示では、国の重要有形民俗文化財の指定を受けている旧下田家を公開 し、自由に観覧できるようにする。 自然観察や体験学習、歴史講座、市民との協働事業などの充実を図り、市民 学習の向上を図っていく。また、学校との連携を図り、児童・生徒の郷土学習 の場を提供する。 【主要事務事業の取組状況】 ●登録郷土研究員制度の創設 結果 市民との協働による郷土研究を推進するため、 「羽村市郷土博物館登録 郷土研究員制度」を創設した。 ○企画展、講座などの充実 ★★★ 結果 郷土博物館の研究の成果や羽村の伝統文化を分かりやすく市民に伝え るため、考古学や中里介山などをテーマに企画展を18回開催した。ま た、青梅市郷土博物館との共催による発掘体験、市内小学校のカリキュ ★★★ ラムに連動した郷土学習への対応など、他組織との連携により事業の充 実を図った。 ○自然観察会の開催 結果 羽村の自然とそこに生息する生き物を観察することにより、自然へ の理解、環境保全への意識付けを目的として、日本野鳥の会奥多摩支 部の協力による自然観察会を開催した。 - 47 - ★★★ ○歴史講座の開催 結果 「郷土史の学び方」と題し、歴史研究者から、研究の楽しさ、奥深 さ、正しい研究方法などについて、経験を踏まえてお話いただいた。 ★★★ 登録研究員制度関連事業(2回) ○資料の収集、保存、調査の実施 結果 市民からの寄贈を中心に、280点以上の収集を行った。郷土博物 館全体としては10万点を超える資料を保存しており、その保全を図 ★★★ りつつ、調査・研究に基づいて展示などに活用した。 ③ 市民や利用者の声を反映した郷土博物館運営 市民や利用者の声を充分に反映したサービスの提供に努めていくとともに、 運営の状況に関する評価の検討を行う。 【主要事務事業の取組状況】 ○郷土博物館運営の状況に関する評価の検討 結果 郷土博物館の運営に関する状況に関する評価について、以下の項目 について検討を行った。 1 顧客満足度(CS)の考え方に基づく評価 2 来館者数 3 調査・研究業務の評価 4 施設管理の評価 5 展示、学習会、講座、ホームページなどの各事業評価 6 総括評価(指標の明確化) 【点検・評価結果】 ★★★ A 文化財関係については、文化財説明板の改修、文化財保存事業費補助金の交付な どを通じて、その保護普及活動を展開した。 郷土博物館の企画展については、考古学入門、中里介山関係の展示や季節展示、 さらにシリーズ化による継続性を持ったミニ展示を行うなど、前年度と比較し多く の企画展を開催した。 歴史講座については、昨年度と継続性を持たせた「郷土史の学び方」をテーマに、 前年を上回る受講者が集まった。 資料の収集・保存、調査の実施については、引き続き、収集・保存に努めるとと もに、それらの調査・研究結果を展示などに活用したが、収蔵スペースが減少して きており、資料の年代による収集制限などを行わざるを得なくなってきている。 館の運営としては、来館者の目的(レクリエーションの一環としての来館など) を踏まえた事業展開、プレスリリースなどを活用した広報により、一般来館者への - 48 - アピールと、満足度の向上に取り組んだ。 さらに、市民との協働による郷土研究を推進するため、 「羽村市郷土博物館登録郷 土研究員制度」を創設した。 【今後の取組みの方向性】 1 文化財関係では、将来に向けた有形無形の歴史的文化資産の保全と継承とそれ らを担うための人材の育成と活用に努めていく。 2 企画展や講座については、各事業を通じて、自ら「学び」を深めていこうとす る市民を積極的に支援していく。また、「学び」の成果を生かし、地域へ還元し ていただくことによる自己実現の場や市史編纂に向けて登録郷土研究員制度の 充実・活用を図っていく。 3 調査、資料収集、保存、研究を強化しながら継続的に進めていく。 4 館の運営については、来館者ニーズと社会的要請を踏まえた事業を展開すると ともに、学校との連携を図り、羽村学における郷土学習の施設などとしての活用 を図っていく。また、自然・歴史・文化などさまざまな分野の資源を活用した羽 村のアピールを行っていく。 基本方針4 「市民の教育参加」と「学校経営の改革」の推進 学校・家庭・地域の協働とすべての市民の教育参加を進め、市民感覚と経営感覚 をより重視して、教育行政を力強く展開することが求められる。 そのために、地域の特性を踏まえた教育行政を進めるとともに、市民に信頼され る魅力ある学校づくりを目指した自立的な学校経営への改革を支援する。 (1)教育活動の公開 【指導室】 保護者や市民の信頼に応えるとともに、児童・生徒の健やかな成長を図るため、 教育活動の公開を推進する。 【主要事務事業の取組状況】 ○学校公開の実施 結果 全校において年間を通じて授業や学校行事(運動会、学芸発表会、 合唱コンクールなど)の公開を実施した。 【点検・評価結果】 ★★★ A 保護者や市民に対し、学校の教育活動を参観できるように年間を通じて学校公開 を実施したことで、保護者や市民の信頼に応え、よりよい教育活動の展開ができた。 保護者アンケートの結果では93パーセントが肯定的な回答となっている。 - 49 - 【今後の取組みの方向性】 1.引き続き継続し、学校の教育活動の取組みを公開していく。 2.多くの保護者・市民が参加できるよう内容の検討や広報活動を工夫する。 (2)学校評価の推進 【指導室】 人間として調和のとれた児童・生徒の育成を目指し、地域や学校の実態及び児 童・生徒の心身の発達の段階や特性を十分考慮した教育課程を編成するなど、学 校経営の改革・推進を図るため、学校評価の充実に資する取組みを行うとともに、 学校評価システムの改善・充実を図る。 【主要事務事業の取組状況】 ○自己評価の実施 結果 全校において学校による自己評価を実施した。 ★★★ ○学校関係者評価の実施 結果 全校において学校評議員による学校関係者評価を実施した。 ★★★ ○学校アンケートの実施 結果 全校において保護者を対象に学校アンケートを実施した。また、ア ンケート集計結果及びその分析をし、各校の学校だよりやホームペー ★★★ ジ、羽村市教育委員会のホームページで公開した。 ○第三者評価の導入の検討 結果 第三者評価については学校関係者評価として、学校評議員会におけ る評価の在り方について検討した。 【点検・評価結果】 ★★★ A 自己評価(学校アンケート含む)及び学校関係者評価を実施し、学校経営の改善 に資することができた。なお、文部科学省が示す第三者評価は、学校関係者評価と して置き換えて実施した。 【今後の取組みの方向性】 1 小中一貫教育における実施計画検証委員会など学校の取組みに対し保護者や 地域の代表の評価を取り入れていくことと学校評議員による学校関係者評価の 活用をしていく。 2 学校アンケートなどの評価を活用して、教育内容の改善、充実を図る。 (3)学校の運営方法の改善 【指導室】 学校評議員会を開催し、学校の運営方法に保護者や地域住民の代表者の意見を 反映させる。 - 50 - 【主要事務事業の取組状況】 ○学校評議員制度の活用 結果 各学校では、学校運営に保護者や地域住民の代表者の意見を反映さ せるため、学校評議員会を開催した。 【点検・評価結果】 ★★★ A 各学校の計画どおり会議を開催し、学校運営に生かすことができた。 【今後の取組みの方向性】 1 学校評議員制度を充実させていくとともに、中学校区ごとの小中一貫教育実施 計画作成やその検証のために、この制度を活用していく。 (4)教職員の研修 【指導室】 教職員の資質・能力の向上を図るため、羽村市教職員研修センターを活用する とともに、経験年数に応じた研修や教育課題に応じた研修を推進する。 【主要事務事業の取組状況】 ○職層に応じた研修の実施(副校長、主幹教諭、主任教諭、教務主任、生 結果 活指導主任、進路指導主任、特別支援教育コーディネーターなど) 職層に応じた資質・能力の向上を図るために、研修会を実施した。 (副校長研修会2回、主幹教諭研修会2回、教務主任研修会6回、 生活指導主任研修会6回、進路指導主任研修会2回、特別支援教育研 ★★★ 修会7回) ○経験年数に応じた研修の実施(初任者など、2・3年次、4年次、10 結果 年経験者) 講師として教職員研修センター指導員を活用し、経験年数に応じた 研修会を実施した。(初任者・期限付任用教員任用時研修会(センタ ーなど)10回、2年次教員研修会4回、3年次教員研修会4回、1 ★★★ 0年経験者研修6回、初任者宿泊研修会及び2年次教員宿泊研修2泊 3日) ○羽村市教育課題研修(特別支援教育、健全育成、情報モラル教育、道徳 結果 教育、英語活動、食育、読書活動、理科実験技能など) 羽村市の喫緊の課題である①情報モラル、②いじめ、③不登校、④ 児童虐待、⑤理科実技、⑥道徳教育、⑦食育、⑧読書活動、⑨情報教 ★★★ 育についての研修を実施した。 ○羽村市教育研究会における研修の実施 12部会(国語部会、社会科部会、算数・数学部会、理科部会、音楽部 会、図工・美術部会、体育部会、家庭科・技術部会、英語活動・英語部会、 - 51 - 結果 ★★★ 生活・総合部会、特別支援教育部会、保健部会)が年間7回研修会を実施 した。(総会、研究発表会を含む) ○教職員対象の普通救命講習の実施 結果 学校内での事故への対応、及び不慮の事故に遭遇したときの初期活動 に対応するため、平成21年度から3か年の計画で羽村市の全小・中学 校の全教職員を対象に、東京消防庁による普通救命講習を行い、78人 ★★★ が受講した。 【点検・評価結果】 A 各種研修をとおして、教員が身に付けるべき基礎的な資質・能力の定着を図るこ とできた。 【今後の取組みの方向性】 1 職層に応じた研修や羽村市教育課題研修を継続実施し、資質の向上を図る。 2 教職員対象の普通救命講習を実施することで、危機対応能力の向上を図る。 - 52 - 教育委員会の活動の状況 (教育委員会定例会の審議事項等)(議:議案 報:諸報告等) 会議名 開催日 審議事項等 議 専決処分の承認を求めることについて〔社会教育委員の委嘱について〕 平成22年第6回 平成22年4月20日 教育委員会(定例会) 議 羽村市スポーツ振興審議会委員の任命について 報 教育長報告 報 教育委員会委員活動報告 議 専決処分の承認を求めることについて〔羽村市立学校職員出勤簿整理規 程の一部を改正する規程〕 議 羽村市特別支援教育就学指導委員会条例の一部を改正する条例の意見聴 取について 平成22年第7回 平成22年度羽村市一般会計補正予算(第1号)のうち教育費に係る部分 平成22年5月18日 議 教育委員会(定例会) の意見聴取について 報 教育長報告 報 教育委員会委員活動報告 議 羽村市教育相談室処務規則の一部を改正する規則 議 羽村市立学校職員出勤簿整理規程の一部を改正する規程 議 羽村市特別支援教育就学指導委員会委員の委嘱及び任命について 平成22年第8回 平成22年6月15日 議 羽村市立小・中学校評議員会委員の委嘱について 教育委員会(定例会) 報 羽村市生涯学習基本計画審議会委員について 報 教育長報告 報 教育委員会委員活動報告 議 平成22年第9回 平成22年7月20日 教育委員会(定例会) 専決処分の承認を求めることについて〔教育長の権限に属する事務の一 部を学校長等に委任する規程の一部を改正する規程〕 報 羽村市生涯学習基本計画について 報 教育長報告 報 教育委員会委員活動報告 - 53 - 会議名 開催日 審議事項等 議 平成23年度使用小学校教科用図書の採択について 議 平成23年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について 議 平成22年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況 の点検及び評価について 平成22年第10回 平成22年度羽村市一般会計補正予算(第2号)のうち教育費に係る部分 平成22年8月17日 議 教育委員会(定例会) の意見聴取について 報 羽村市スポーツ奨励賞表彰要綱について 報 教育長報告 報 教育委員会委員活動報告 平成22年第11回 平成22年9月14日 教育委員会(定例会) 報 教育長報告 報 教育委員会委員活動報告 教育委員会委員長の選挙について 議席の指定について 教育委員会委員長職務代理者の指定について 平成22年第12回 平成22年10月1日 議 教育長の任命について 教育委員会(臨時会) 専決処分の承認を求めることについて〔教育委員会職員の人事につい 議 て〕 議 専決処分の承認を求めることについて〔参事等の職の設置及び担任事務 の指定に関する規程の一部を改正する規程〕 報 羽村市生涯学習基本計画策定委員会要綱の一部を改正する要綱について 報 羽村市学校行事等保護者負担軽減補助金交付要綱の一部を改正する要綱 平成22年第13回 平成22年10月19日 報 教育長報告 教育委員会(定例会) 報 教育委員会委員活動報告 平成22年第14回 平成22年11月16日 教育委員会(定例会) 議 平成22年度羽村市一般会計補正予算(第3号)のうち教育費に係る部分 の意見聴取について 議 平成23年度羽村市一般会計予算要求のうち教育費に係る部分の意見聴取 について 報 教育長報告 報 教育委員会委員活動報告 議 羽村市立学校学校歯科医の委嘱について 平成22年第15回 平成22年12月21日 報 教育長報告 教育委員会(定例会) 報 教育委員会委員活動報告 - 54 - 会議名 開催日 審議事項等 報 羽村市特別支援学級設置検討委員会報告書について 平成23年第1回 平成23年1月18日 報 教育長報告 教育委員会(定例会) 報 教育委員会委員活動報告 議 平成22年度羽村市一般会計補正予算(第4号)のうち教育費に係る部分 の意見聴取について 議 羽村市奨学金支給条例を廃止する条例に関する意見聴取について 議 平成22年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択変更について 議 羽村市教育委員会の教育目標について 平成23年第2回 平成23年2月8日 教育委員会(定例会) 議 羽村市公立学校の学校徴収金事務取扱規程の一部を改正する規程 報 羽村市就学援助費交付要綱の一部を改正する要綱について 報 羽村市学校図書館図書選定基準及び羽村市学校図書館図書廃棄基準につ いて 報 教育長報告 報 教育委員会委員活動報告 平成23年第3回 平成23年2月23日 議 羽村市立小中学校管理職の人事について 教育委員会(臨時会) 議 羽村市奨学金支給条例施行規則を廃止する規則 議 羽村市社会教育関係団体補助金交付規則の一部を改正する規則 議 行政組織の変更に伴う関係規則の整備に関する規則 平成23年第4回 平成23年3月29日 教育委員会(臨時会) 議 行政組織の変更に伴う関係規程の整備に関する規程 議 羽村市立学校学校医・学校歯科医・学校薬剤師の委嘱について 議 教育委員会職員等の人事について 報 教育長報告 報 教育委員会委員活動報告 - 55 - (主な活動報告) 年月 平成22年4月 平成22年5月 活動内容 会場 理事者・教育委員・教育委員会管理職と学校管理職顔合せ 羽村市役所 小学校入学式 各小学校 中学校入学式 各中学校 ハーモニースクール始業式 教育相談室 東京都市町村教育委員会連合会会会計監査 東京自治会館 東京都教育庁教育施策連絡会 東京都庁 羽村・瑞穂地区学校給食組合教育委員会定例会 給食センター 全国市町村教育委員会連合会理事会 公立共済四谷ビル 社会教育関係委員委嘱状交付式 ゆとろぎ 第6回教育委員会(定例会) 羽村市役所 官公署等連絡協議会 羽村市役所 ゆとろぎ市民の会事業報告会 ゆとろぎ 東京都市町村教育委員会連合会常任理事会・理事会 東京自治会館 羽村西・羽村東・小作台小学校PTA定期総会 各学校 都民体育大会春季大会羽村市結団式 スポーツセンター 教育委員会学校訪問 羽村東小学校 羽村第二中・松林小・武蔵野小・羽村第三中学校PTA定期総会 各学校 青少年対策栄小・東地区委員会定期総会 各地域会館 第7回教育委員会(定例会) 羽村市役所 富士見小学校PTA定期総会 富士見小学校 NPO法人羽村市体育協会定期総会 コミュニティセンター 東京都市町村教育委員会連合会定期総会 東京自治会館 関東甲信越静市町村教育委員会連合会総会・研修会 千葉県浦安市 羽村市文化協会定期総会 ゆとろぎ 羽村西・栄・小作台・羽村東・松林・武蔵野小学校運動会 各学校 羽村市立小・中学校PTA連合会定期総会 ゆとろぎ 青少年対策松林地区・小作地区・富士見地区・武蔵野地区委員会定期総会 地域会館等 平成22年6月 平成22年7月 青少年対策地区委員会稲作体験事業 根がらみ前水田 夏まつりテーマロゴ選考会 産業福祉センター 羽村市長期総合計画審議会 羽村市役所 第8回教育委員会(定例会) 羽村市役所 教育委員会学校訪問 羽村第三中学校 羽村・瑞穂地区学校給食組合教育委員会臨時会 第二給食センター 国民体育大会羽村市準備委員会 ゆとろぎ 教育委員会学校訪問 羽村第二中学校 社会を明るくする運動駅頭広報活動 羽村駅・小作駅前 羽村市総合体育大会総合開会式 スポーツセンター 青少年社会参加実践活動 市内各所 教育委員会学校訪問 小作台小学校 羽村市学校保健会特別講演会 ゆとろぎ 東京都市町村女性教育委員研修会 武蔵村山市立村山学園 羽村市民生委員推薦会 羽村市役所 羽村市少年少女球技大会 富士見公園グラウンド 第9回教育委員会(定例会) 羽村市役所 教科用図書研究会 羽村市役所 東京都市教育長会研修会 東京自治会館 - 56 - 年月 平成22年8月 平成22年9月 活動内容 会場 第10回教育委員会(定例会) 羽村市役所 東京都市町村教育委員会連合会常任理事会・理事会・理事研修会 東京自治会館 羽村市子ども議会 羽村市役所 教育委員会学校訪問 富士見小学校 松林小学校通学路オープニングセレモニー 羽村市動物公演 羽村市青少年問題協議会 羽村市役所 第11回教育委員会(定例会) 羽村市役所 羽村東小学校学校公開 羽村東小学校 教育委員会学校訪問 松林小学校 羽村市総合体育大会陸上大会 富士見公園グラウンド 武蔵野小学校オータムフェスティバル2010 武蔵野小学校 佐々蔚先生秋彼岸墓参り 富士見霊園 富士見小学校運動会・羽村第一・羽村第二・羽村第三中学校体育大会 各学校 日野工業高等学園学園祭 日野工業高等学園 羽村・瑞穂地区学校給食組合教育委員会定例会 第二給食センター 羽村東小学校道徳授業地区公開講座 羽村東小学校 第12回教育委員会(臨時会) 羽村市役所 青少年対策地区委員会稲作体験事業 根がらみ前水田 羽村市市民体育祭 富士見公園 教育委員会学校訪問 栄小学校 羽村・瑞穂地区学校給食組合行政視察 埼玉県 毛呂山町学校給食センター 羽村市文化祭オープニングパーティー ゆとろぎ 東京都市町村教育委員会連合会管外視察研修 科学技術館ほか 羽村市小中学校音楽フェスティバル ゆとろぎ 第13回教育委員会(定例会) 羽村市役所 平成22年10月 はむら桜づつみジュニア駅伝大会 宮ノ下運動公園 羽村市文化祭特別記念講演 ゆとろぎ 羽村市文化祭(ステージ発表) ゆとろぎ 東京都市町村教育委員会連合会第1ブロック研修会 福生市民会館 教育委員会学校訪問 羽村西小学校 武蔵野小学校第6学年体験授業 武蔵野小学校 羽村・瑞穂地区学校給食組合教育委員会協議会 第二給食センター 栄小学校展覧会 栄小学校 羽村東小学校地域フェスティバル 羽村東小学校 羽村西小学校きらりコンサート 羽村西小学校 松林小学校道徳授業地区公開講座 松林小学校 小作台小学校作品展 小作台小学校 武蔵野小学校創立30周年記念式典・祝賀会 武蔵野小学校 羽村東小学校音楽講座(大曲 翔氏ヴァイオリンレッスン) 羽村東小学校 羽村第一・羽村第二中学校学校公開 平成22年11月 羽村市青少年健全育成の日 各学校 ゆとろぎ 第14回教育委員会(定例会) 羽村市役所 西多摩地域広域行政圏体育大会総合開会式 羽村東小・羽村西小・富士見小・武蔵野小学校学習発表会・展覧会・作品展 瑞穂町スカイホール 教務主任研修会研究発表 羽村市役所 羽村市小学校音楽会 ゆとろぎ - 57 - 各学校 年月 平成22年12月 平成23年1月 平成23年2月 活動内容 会場 教育委員会学校訪問 羽村第一中学校 羽村市小学生ドッヂボール大会 スポーツセンター 羽村市特別支援学級発表会(舞台発表の部・作品展の部) ゆとろぎ 羽村西小学校道徳授業地区公開講座 羽村西小学校 教育委員会学校訪問 武蔵野小学校 羽村第三中学校E組・武蔵野小学校むさしの学級交流会(英語乗りいれ授業) 羽村第三中学校E組 松林小学校音楽発表会 松林小学校 多摩っ子・コンサート 昭島市民会館 栄小学校持久走大会 富士見公園 第15回教育委員会(定例会) 羽村市役所 教育委員会新年挨拶 羽村市役所 羽村市成人式 ゆとろぎ 東京都市町村教育委員会連合会常任理事会・理事会・理事研修会 東京自治会館 どんど焼き(東地区委員会・西地区委員会) 多摩川河川敷等 羽村市少年少女剣道教室合同寒稽古剣道大会 スポーツセンター 第1回教育委員会(定例会) 羽村市役所 羽村市地域教育シンポジウム ゆとろぎ 羽村市ふれあい綱引き大会 スポーツセンター 羽村市民生委員推薦会 羽村市役所 羽村市長期総合計画審議会 羽村市役所 官公署等連絡協議会 羽村市役所 羽村・瑞穂地区学校給食組合教育委員会定例会 第二給食センター 東京都指定人権尊重教育推進校研究発表会 羽村第二中学校 羽村東・羽村西・松林・小作台小学校学校公開・書写展 各学校 富士見小学校土曜公開・道徳授業地区公開講座 富士見小学校 東京都市町村教育委員会連合会研修会 東京自治会館 羽村市立小・中学校PTA連合会との懇談会 ゆとろぎ 羽村第三中学校学校公開・作品展 羽村第三中学校 羽村市水道事業通水50周年記念式典・記念事業 ゆとろぎ 第2回教育委員会(定例会) 羽村市役所 羽村市教育委員会研究指定校研究発表会 小作台小学校 多摩地区特別支援教育研究会「劇と音楽の会」 ゆとろぎ 羽村康次郎氏 地域文化功労者文部科学大臣表彰受賞祝賀会 ゆとろぎ 栄小学校あこがれ夢広場 栄小学校 第3回教育委員会(臨時会) 羽村市役所 羽村市教育研究会研究発表会 ゆとろぎ 羽村市長期総合計画審議会 羽村市役所 羽村市青少年問題協議会 羽村市役所 羽村市商工会創立40周年記念 清掃美化事業「羽村クリーンアップ運動」 羽村市内全域 平成23年3月 小作台小学校OJB(小作台小・ジュニア・バンド)定期演奏会 ゆとろぎ 羽村市駅伝大会 富士見公園 羽村東小学校管弦楽団定期演奏会 ゆとろぎ 平成22年度羽村市教育委員会表彰式 ゆとろぎ 日野工業高等学園卒業式 日野工業高等学園 中学校卒業式 特色のある学校づくり交付金審査委員会 ハーモニースクール卒業式・修了式 小学校卒業式 第4回教育委員会(定例会) 各中学校 羽村市役所 教育相談室 各小学校 羽村市役所 - 58 - 点検・評価に関する有識者からの意見 丹 1 治 充(あきる野市適応指導教室主任専任指導員・元中学校長) 全体意見 羽村市教育委員会の使命と責任のもとに教育目標が掲げられ、本報告書は教育目標実 現のための基本方針と主要施策を対象とする主要事務事業の取組状況が示されている。 そこには、羽村市民の教育行政に求める願いや希望が配慮され、市独自の調和のとれた さまざまな施策・事務事業が適切に実施されている。 今年度の羽村市教育委員会基本方針に基づく主要事務事業は、新規事業38本・レベ ルアップ事業7本・継続事業145本という事業数であり、これら取組状況の説明と点 検・評価の結果が示され、それぞれの成果を認めることができる。 特に、小中一貫教育の推進などを基盤とした主要事務事業は16本を数え、小中一貫 教育開始準備から実施に向けた事業内容となっている。今後も充実した事務事業が展開 され、小中一貫教育の大きな成果を期待したい。 また、生涯学習の理念を示す「生涯学習基本計画」の策定が多くの市民の参加を得て 検討されたこと、知育・徳育・体育などにかかわる人的・物的な環境整備が図られたこと、 さらに、学校・家庭・地域の協働による「教育への市民参加」が進められたことは大変 すばらしいことである。 2 主要事務事業の意見 昨年度より引き続き行われている各種継続的事務事業は、全体として問題は見られず 着実に意義ある事務事業が実施されている。特に、基本方針1及び2に掲げられた人権 尊重教育の推進事務事業は、各種人権啓発活動や奉仕活動を通じて、児童・生徒が偏見 や差別意識を持つことなく、学校・家庭・地域社会の一員としての責任や義務を果たす ことなどを学んでいることは大変重要である。また、小中一貫教育における各種事務事 業を通じて小・中学校の教員間における教科、その他の教育活動の連携が図られ、より きめ細やかな指導が行われている。さらに、確かな学力の定着を図るため、児童・生徒 がよく理解できる授業をめざし、授業の工夫・改善が図られたことが、生徒の変容とな って問題行動や不登校の出現率の低下に結びついている。これらの取組みの成果は高く 評価できる。また、教育課程の中に位置づけられ、特色ある教育活動の推進事務事業は、 英語教育・羽村学(郷土学習)・人間学(キャリア教育)として、羽村市独自の取組み であり、地域の人々の参加を得て進めている事業としてきわめて優れている。さらに今 後は、児童・生徒はもちろん、広く保護者・地域に、より分かりやすく理解が得られる ような取組みの工夫・改善を期待したい。特別支援教育の充実を図る事務事業が、発達 障害を含む障害のある幼児・児童・生徒の一人一人の可能性を最大限に伸長し、乳幼児 期から学校卒業後までを見通した多様な事務事業は更に推進を図ってほしい。また、家 - 59 - 庭教育講座の親学として扱われた特別支援教育の理解は大変評価のできる講座である。 今後、社会的自立を図り、地域の一員として生きていく力を培い、共生社会の実現に寄 与する児童・生徒をはぐくむために、就学相談や校内委員会の設置、副籍交流事業など を充実させていくことは大変重要であり、さらに充実発展されることを期待したい。ま た、現在、市内の企業や授産施設が障害のある人々に職場を提供する試みがあり、特別 支援教育の完結型の一つとして位置づけてもよいと考える。 基本方針3の図書館事業では、あらゆる年齢の市民ニーズに応える努力が見られ、有 効に活用できる事業が推進されている。また、生涯学習センターは、多くの市民が利用 しており、年間では約26万人の利用者数となっている。これらの事業は、生涯学習社 会の構築に寄与していると評価できる。さらに、学校・家庭・地域の教育力を高めるため の連携がさまざまな場面で行われ、特に、地域や人々の教育力の活用として、職場体験 学習の実施における123箇所の事業所の協力を得られたことは、大いに評価される。 また、児童・生徒の安全確保という観点から、警視庁の協力を得て緊急情報メール配信 の活用や地域全体で行われる見守り活動が、スクールガードリーダーや学校安全ボラン ティアなど、さまざまな組織や人々の力を結集して実施された。さらに、新たな試みと して、学校の芝生維持管理事務事業が学校・保護者・地域が一体となって取り組まれる こととなった。これは、地球環境問題や防塵対策、気温の調整や騒音、光の反射などを 減少させるなど、環境教育の観点からも大きな学習効果が期待できる。芝生維持管理応 援団という形で学校区の地域が組織し、学校と地域の連携が図られた点は、大変評価の できるすばらしい取組みといえる。今後、こうした取組みが生涯学習の観点から、また、 他の学校施設をはじめとする施設設備の有効活用を図るといった点から、支障のない限 り地域に開放されていくことを大いに期待したい。 子ども議会における児童・生徒の目線で捉えた意見が、長期総合計画などの市政に反 映させる検討措置が取られることは画期的なことであり、将来進んで社会参加する上で のきっかけになり得ると評価できる。生涯スポーツ社会の中心的な施設であるスポーツ センター耐震診断がなされたことは、市民の「安全・安心」を確保することにもつなが り、他の施設・設備の充実という観点からもさらに重視していただきたい。 基本方針の4では、学校教育に対する信頼を得るための各種事務事業が行われた。この 中で学校公開及び評価と運営についての取組みは充実した事務事業内容となっている。さ らに、教職員研修が羽村市教職員研修センターを中心に組織的・計画的・意図的に行われ、 教員のライフステージに応じた研修・教員個々のキャリアアップ支援の研修、教科指導や 生徒指導など特定分野のスペシャリスト育成を図る研修・喫緊の教育課題に対応した研修 が行われ、組織人としての意識を啓発し、組織的課題解決ができる教員の育成がなされた ことは高く評価できる。さらなる、羽村市学校全体の教育力を高めるためには、都が示し た教員人材育成基本方針などに基づく市独自の指導計画を作成し、実施することが必要で あると考えられる。 - 60 - 若 松 仁 (伊吹石油ガス㈱取締役・ 羽村市青少年対策地区委員会連絡協議会会長) 「平成23年度 羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及 び評価」について、以下の意見を述べさせていただく。 羽村市教育委員会の教育目標に定められた基本方針に基づく主要施策に対し、その点検 評価を具体的に表示し三段階で評価を行っている事に対しては、非常に分かりやすく今後 の対策を考える上でも効果的であると考える。そして羽村市の教育行政が市民に広く理解 を得る上でも必要であると思う。 特に、主要事務事業190項目のうち●新規事業そして◎レベルアップ事業の合計は 45 項にのぼり、2割強を占めている。これは事業計画がマンネリにならず常に活性化を図っ ている証左であると思い評価に値すると思う。 1 「人権尊重の精神」と「社会貢献の精神」の育成 ・ 羽村市小・中10校より各担当者が集まり「人権教育推進委員会」を7回開催し、羽村 第二中学校が東京都人権教育推進校に指定され、研究発表会の開催、そして人権教育プロ グラムを全教員に配布し、研究を行っている。また、前述の「人権教育推進委員会」に参 加する教員を中心に各校で人権啓発に取り組んだ点については、評価出来る。 ・ 道徳授業地区公開講座については全小・中学校において実施しているが、一校当たりの 参加者が約80名と非常に少ないのではないか。実施日を再検討する或いは内容について 保護者がより興味を引く企画運営を更に期待する。 ・ トライ&チャレンジキャンペーンについては、地域住民の一人として考えるとあまり 内容が見えてきていないのではないか。もう少しこのキャンペーンの周知を各町内会自治 会を中心に伝える必要があると考える。 ・ いじめ・不登校については教育相談体制の充実を図り、スクールソーシャルワーカー の活用や各校にサポートチームを設置し解決に向けた具体的な支援策が図られている。ま た、不登校については、前年を下回っている。更なるいじめゼロ不登校ゼロを目標に努力 することを期待する。 2 「豊かな個性」と「創造力」の伸長 ・ 新学習指導要領への移行に対し、週当たり授業日数を増やすことや2学期制の推進に より授業時間数を30時間以上増やしていること、また、学習サポーターの配置を小学校 で行っていること、更に論理的な思考力の基盤となる理科教育に対し羽村西小学校を拠点 校として「コア・サイエンス・ティーチャ―」を派遣していることなど、学力向上と共に 創造力の伸長に努力している事が認められる。 - 61 - ・ 小中一貫教育は中1ギャップをなくし、9年間にわたる総合学習計画を立てる事がで き、羽村独自の特色ある教育が期待出来る。しかし三中校区では隣接した武蔵野小学校と の連携が取れたが、今後一中校区については、羽村東小学校・羽村西小学校・小作台小学 校との連携、そして二中校区では富士見小学校・栄小学校・松林小学校との連携と、施設 も離れ各小学校の特色もあり、小中一貫教育は三中校区に比較し、非常に難易度が高いの ではないであろうか。三中校区での検証を元に迅速かつキメ細かい実施へ向け更なる努力 を期待したい。 ・ キャリア教育の推進において、中学校2年生の「職場体験学習」は「羽村の子どもを 羽村で育てる」という教育長よりの熱いメッセージを羽村市内の事業者が受け止め、市内 のみで実践を行っている事は大変素晴らしいと感じる。昔のように近所のうるさい親父が 少なくなっている中、各事業主や勤務している職場指導者がそれに代わる存在になる事も 今後期待していきたい。 ・ 特別支援教育については、近年とみに児童生徒数が増えており、障害のある児童生徒 本人そしてその保護者が安心して生活出来る環境づくりが必要と考える。この点において 羽村市は羽村第三中学校に続き羽村第一中学校へも特別支援学級の開設に向けた取組み、 全小学校への特別支援教育支援員の配置や保育園・幼稚園まで含めた「特別支援教育連絡 協議会」の開催、副籍交流の実施などさまざまな取組みを行っており大変評価出来る。 ・ 英語教育推進については、武蔵野小・三中学区において小学校1年生からの英語教育 を実施し、杏林大学との提携によるインターンシップ学生を活用している。英語活動コー ディネーターの各校への配置、特に外国人講師を8名派遣しており、よりネイティブな発 音や英会話の実践を進めている。これからの子ども達にとって英会話は国際的に自分をし っかり表現するためには必要不可欠と考える。特に少しでも早い段階から英会話に慣れ親 しむことは、これからの時代では大変重要と考える。この点で羽村市の取組みは大変評価 出来、前述の武蔵野小・三中学区での取組みをより早い段階で、一中校区・二中校区でも 進めていただきたい。 ・ 郷土学習の推進では、「羽村学」の実施、全小学校7校の5年生での「稲作体験」の実 施などがある。今後は「郷土博物館」や平成22年度に創設した「羽村市郷土博物館登録 郷土研究員制度」などを活用し、先人達の行ってきた羽村の歴史をしっかり伝え、羽村に 生まれ育ったことが誇りに思えるよう「羽村学」を更に推進していただきたい。 ・ 学校施設の整備については、平成22年度に初めて松林小学校での校庭芝生化が行わ れた。温暖化防止、CO₂削減などと共に子ども達の体力強化も期待できる。今後の課題 は芝生の維持管理が非常に重要となる。この維持管理をキッカケとして学校地域保護者が 一体化出来る効果も期待できる。特に公立小・中学校は正に地域との交流は必要不可欠で あり、この点でも、「校庭芝生化」は今後の重要な事業であると考える。是非、松林小学 校での実践を成功させ、早い段階での他校への拡がりを期待する。 - 62 - 3 「総合的な教育力」と「生涯学習」の充実 ・ 生涯学習基本計画の策定は、正に乳幼児期から高齢期まで生涯にわたり「学び」の場 を提供し、羽村市民一人一人がそれぞれの立場でいつでも学べる環境づくりをすることで あり、この基本計画の策定と実践は非常に重要と考える。この計画を策定した後、いかに 市民に分かりやすく情報提供するかが、これからの課題であると考える。 ・ 今年度行われた「子ども議会」は今までにない試みとして、小・中学校より20名の児 童生徒が市政についての事前研修を行い開催した。これは子ども達が積極的にまちづくり に参加する契機となり、今後も是非継続させていただきたい。 最後に 平成22年度の教育目標の中に「教育は、社会の変化に対応し絶えずそのあり方を見直 さなくてはならないものであり、経済・社会のグローバル化、情報技術革命、地球環境問 題、少子高齢化など、時代の変化に主体的に対応し、日本の未来を担う人間を育成する教 育が重要になっている」となっています。正に時代は変化しこれからの国際社会で自己表 現がしっかり出来る人材の育成は、これからの教育にとり非常に重要であると考える。 小学校1年生からの英語の導入、そして日本人としてのアイデンティティーをしっかり 確立させるための国語教育、そして生まれ育ったここ羽村を学ぶ「羽村学」などを、更に 掘り下げ、日本の、そして東京、羽村の次世代を担う子ども達をしっかり育てていきたい と思う。 そして、障害のある子どもやその保護者が安心して住むことの出来る「羽村市」に大き な期待を寄せるものである。 - 63 - 付属資料 地方教育行政の組織及び運営に関する法律(抜粋) 昭和31年法律162号 (教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等) 第27条 教育委員会は、毎年、その権限に属する事務(前条第1項の規定に より教育長に委任された事務その他教育長の権限に属する事務(同条第3項 の規定により事務局職員等に委任された事務を含む。)を含む。)の管理及び 執行の状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、 これを議会に提出するとともに、公表しなければならない。 2 教育委員会は、前項の点検及び評価を行うに当たっては、教育に関し学識 経験を有する者の知見の活用を図るものとする。 (平成20年4月 1 日施行) - 64 - 羽村市教育委員会の点検・評価の実施方針について 1 趣旨 羽村市教育委員会は、毎年、主要な施策や事務事業の取組状況について点検及び評価を行 い、課題や取組みの方向性を明らかにすることにより、効果的な教育行政の一層の推進を図 る。 また、点検及び評価の結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに、公 表することにより、市民への説明責任を果たし、市民に信頼される教育行政を推進する。 2 実施方法 (1) 「羽村市教育委員会の教育目標」に定められた基本方針に基づく主要施策を対象 とし、関連する主要事務事業の点検及び評価を行う。 (2) 点検及び評価は、前年度の施策・事業の進捗状況を総括するとともに、課題や今 後の取組みの方向性を示すものとし、毎年1回実施する。 (3) 施策・事業の進捗状況等を取りまとめ、教育に関し学識経験を有する者の意見を 聴取した上で、教育委員会が点検及び評価を行う。 (4) 学識経験を有する者の知見の活用を図るため、「点検・評価に関する有識者」を 置く。 ①「点検・評価に関する有識者」は、教育に関し学識経験を有する者の中から、教 育委員会が選任し、依頼する。 ②「点検・評価に関する有識者」の任期は2年とする。 (5) 教育委員会において、点検及び評価を行った後、その結果を取りまとめた報告書 を羽村市議会へ提出する。また報告書は公表するものとする。 参 考 1 根拠法令 「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の改正が行われ、新たに「教育に関する事務 の管理及び執行の状況の点検及び評価等」が規定された。 (平成20年4月1日施行) - 65 - 羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価に関する要綱 (趣旨) 第1条 この要綱は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和 31 年法律第 162 号) 第27条の規定に基づき、羽村市教育委員会(以下「教育委員会」という。)が自らの権限 に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び評価(以下「点検・評価」という。) を実施するために必要な事項を定めるものとする。 (定義) 第2条 この要綱において次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号の定めるとおり とする。 (1) 点検 個々の施策及び事業のこれまでの取組状況や成果について取りまとめること をいう。 (2) 評価 個々の施策及び事業についての点検を踏まえ課題を検討するとともに、今後 の取組みの方向性を示すことをいう。 (対象) 第3条 点検・評価の対象は、毎年度策定する「羽村市教育委員会の教育目標」に定められた 基本方針に基づく主要施策及び事業とする。 (点検・評価の実施) 第4条 点検・評価は、前条に規定する主要施策及び事業について毎年1回実施するものとす る。 2 点検・評価を行うにあたっては、教育に関し学識経験を有する者(以下「学識経験者」と いう。)の知見の活用を図るものとする。 3 前項に規定する知見の活用にあたっては、主要施策及び事業の進捗状況等を取りまとめ、 学識経験者の意見を聴取する機会を設けるものとする。 4 教育委員会において点検・評価を行った後、その結果を取りまとめた報告書を作成し、羽 村市議会へ提出する。この場合において、報告書は公表するものとする。 (点検・評価に関する有識者の設置) 第5条 前条第2項に規定する学識経験者の知見の活用を図るため、 「点検・評価に関する有 識者」(以下「有識者」という。 )を置く。 2 有識者は、2人とする。 3 有識者は、教育委員会が依頼し、任期は2年とする。ただし、再任を妨げない。 4 有識者が欠けた場合における補欠の有識者の任期は、前任者の残任期間とする。 5 有識者に対して、予算の範囲内で謝礼を支払うものとする。 (庶務) 第6条 点検・評価に関する庶務は、教育委員会に関する事務を所掌する課において処理する。 (委任) 第7条 この要綱に定めるもののほか必要な事項は、教育長が別に定める。 付 則 この要綱は、平成20年11月1日から施行する。 - 66 - 発行 編集 羽村市教育委員会 教育部教育総務課 〒205-8601 東京都羽村市緑ヶ丘5-2-1 TEL 042-555-1111 FAX 042-578-0131 URL http://www.city.hamura.tokyo.jp/
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