承認類型:③ 有限会社なかや ゆ う げ ん が い し ゃ 承認年月日 平成 26 年 10 月 31 日 代 表 者 中古 誠二 所 在 地 千葉市緑区土気町 1619 - 5 電 話 番 号 043 - 294 - 0106 資 本 金 8 , 000 千円 売 上 高 約 1 億 3 千万円 従 業 員 数 43 名 業 種 パン・菓子製造業 U http://nakaya-pan.jp/ R L 支 援 機 関 千葉県中小企業団体中央会 代表取締役 中古誠二氏 ★ 申請のいきさつは ������������������������� 当社は、昭和 27 年に委託製パン業を開業し、現在は千葉市の土気町に、本社及び製 パン工場を保有し、学校給食(パン・米飯)の納入の他、和・洋菓子等の製造販売を行っ ています。学校給食需要は、少子化による児童生徒数の減少などに伴い、徐々に先細り していくことが予測されます。当社としても、創意ある取組を展開していかなければ、 今後は苦戦に転じるであろうと思い、学校給食に拠らない新たな収益源の確立と経営基 盤の安定化が必要と考えました。当社パン製品の中でも特に評判が高いメロンパンの製 造工程を自動化することに取り組みました。そのなかで、同業者からの「メロンの皮を 作るのが面倒」という不満の声を耳にしたことをきっかけに、メロンパンづくりでも特 に手間のかかるビスケット生地を製造代行する事業を行うこととし、経営革新計画の申 請を行いました。 ★ テーマ及び内容は ������������������������� 1 テーマ 「創作ビスケット生地の提供等による製菓・製パン店向け商品試作支援への取組」 2 計画期間 平成 26 年 11 月 ~ 平成 30 年 7 月(4 年計画) 3 付加価値額の向上 計画時 85 , 304 千円 計画終了時の目標伸び率 64 . 6 % 4 内容 創 作 ビ ス ケ ッ ト 生 地 の 製 造 代 行 を 行 い、 ア ン テ ナ ショップ新設による売上拡大を図ります。 本社工場 32 ★ 取組は �������������������������������� 当社は以下の課題がありました。 ①学校給食事業の先細りによる売上減・業務縮小が懸念され、現行事業における成長領 域の見極めと強みを活かした新事業の創出が不可欠であること。 ②包装機が旧型であり、2 名の手作業による対応が必要で生産性が悪いこと。 ③消費者との接点が不十分であり、独自の販路開拓が急務であること。 当社パン製品の中でも、特にメロンパンは出荷したその日に売り切れ必至の自慢の逸 品です。そこで、そのメロンパンの味わいを広げる「オリジナル製品」の開発とともに、 リテール店向けの商材として「創作ビス生地」や「創作ジャム」等の製造に挑み、顧客 ニーズにマッチした商品試作の提案を行うこととしました。 具体的には、学校給食事業で培った「生産直配送の一貫体制」 、 「無添加」 、 「当日焼き」 の強みを活かし、オーダーメードによる “ バラエティに富んだビス生地 ” のカスタム製 造(形状・厚み等カスタム可)を行います。カフェオレメロン、胡桃、アーモンド等の ほか、地産の果物・野菜等を活用した創作ビス生地を開発します。 付随して、パンに合う創作ジャム等の製造販売も展開します。また、包装工程の自動 化により生産効率をアップし、余剰人員を新規・他事業に振り向けます。 さらに、工場併設のアンテナショップを新設し、できたてパンの販売により、売れ筋 動向のリサーチを行い、商品開発に役立てるほか、製品のロス率削減や売上の機会損失 の低減により、収益の向上を図ります。 ★ 成果は �������������������������������� 今後の収益確保と永続的な事業継続を踏まえ、現有設備の生産効率を最大化すること で、製パン事業での業容拡大を目指しており、大筋の目途がたちました。リテール店を ターゲットに(問屋経由及び直営業) 、当社独自の商品提案を行っています。 当社は、製造機能と販売力の両方を高める正のスパイラルに乗り、持続的な成長を実 現していきたいと考えています。 社 長 さ ん の 一 言 今回、千葉県中小企業団体中央会から制度の紹 介と、中小企業診断士の専門家を派遣していただ けたことで、当社の経営計画を作成することがで きました。計画の承認を受けたことで、当社のこ れからの事業計画について整理することができま 製造ライン風景 した。今後、独自性を追求し、お客様のニーズに スピーディーに対応し、差別化できる経営資源を 蓄積して、安定した会社を目指します。 今回のことを通して、中長期経営計画及び明確 な目標設定が出来ました。 自慢のメロンパン 33
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