プログラム

芦屋室 内含奏団
第3回 春 のバ ロ ックコ ンサ ー ト
西宮 市 プ レ ラホ ール
2 0 0 3 年 4 月 6 日 ( 日)
開場 1 3 : 3 0
開演 1 4 : 0 0
今年 も春がや ってまい りま した。 ( 当然ですが・¨)
昭和4 0 年に発足 した当団も早い もので3 8 年目を迎えま した。 この間、毎年秋に定期演奏
会を重ねて参 りま したが、 2 年 前 より春 に も小規模 でア ッ トホームなく
曲目も会場 も) と
い うコンセプ トをもとに 「
春 のバ ロックコンサー ト」を企画 し、第 3 、
回 目を迎えま した。
今回は特 に演奏 される機会 の少ない珍 しい名曲を揃 えてみま した。又、 ソロでも珍 しい
マン ドリンや ピッコロの独特の音色 をお楽 しみいただけた らと存 じます。
最後に皆様方 の相変 わらぬご声援 に感謝いた します。
2003年
―
4月
芦屋室内合奏団
プ ログ ラム
団長 青柳
団 員 一
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A.ヴィヴァルディ マンドリン協奏曲 ハ長調
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マントリン 葛原 睦子
A.ヴ ィヴアルデ ィ ビッコロ協奏曲 ハ長調
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ピッコロ 松島 美香
A・ヴ ィヴァルデ ィ マン ドリン協奏曲
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二長調
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マントリン 葛原 睦子
く 休 憩 (15分 )>
」. J . クヴ ァン ツ フ ル ー ト協 羹 曲
卜長 調
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レート 松島 美香
A . ヴィヴアルデ ィ 4 つ のヴアイオ リンのための協奏曲
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ヴアイオリン 鳥丸安雄、福永精一、福永千江子、戸倉啓子
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指 揮 酒丼 睦雄
芦 屋室 内合奏 団
良
同
⑦ヴィヴアルディ マンドリン協奏曲 ハ長目
ニオ・
アント
ヴィヴァルディ(1678∼
1741)の
約770由の作
品のうち中心となるのは協奏 曲で450由 にも上る。ヴァイ
オリンを筆頭 に弦楽器 、管楽器 、鍵盤楽器のいろいろな
組み合わせの協奏 曲がある。ヴィヴァルデ ィは25歳 で司
祭 に叙されたが生まれつ きの持病のためミサを司式でき
ず、ヴェネチアにあった女子孤児院兼音楽 学校 の教師と
なった。後年 ヨー ロッパ各地でも活躍するのであるが、学
校 の生徒 たちに演奏させるために数多くの協奏 曲などを
作つたということである。
③ ヴィヴアル ディ ビッコロ協奏 曲 ハ 長 調
ヽ
ピッコロの名はnauto piCColo(イ
型のフル ー ト)に出来して
いる。管 の長さはフルー トのほぼ 半分なので楽器が手の
中に隠れてしまうよう。キーのメカニズムはフルー トと同様
だが、1オクタープ 高い音 がでる。ベ ートー ヴェンの「
田園
交響曲」で囀る小鳥はピッコロだったかなと調 べるとこれは
マンドリンは洋ナシを半分 にしたようなフレットのある弦楽
器 で、ピックではじぃて演奏する。調律 はヴァイオリンと同
じだが4繹8本による複弦を用いており、
この曲が使われ
てい る映 画 「
クレー マ ー ・
クレー マ ー 」の題 名 のように、低
弦側か らG・G、D・D、A・A、 E・Eとなつている。スチール
弦を使用 し速 い音型 や トレモロ奏法 が得 意 である。
急・
緩・
急か らなるコンパ クトな協奏 曲で 、女生 徒 たちのア
ンサンプル が想 像されるような曲。
使われていた。特に銑さのある高音がピッコロの特徴 。ヴ
ィヴァルディにはあと2曲、ピッコロのための協奏 曲がある。
曲はアレグロ、ラルゴ、アレグロ。
モルトの三 楽章で、跳躍
音型や 玉を転がすような軽快な動き、ラルゴの流麗なメロ
ディーとともに独特の音色が生かされている。
フルー トで 、ビッコロの方はティンパニと共に嵐 の情景に
③ヴィヴアルディ マンドリン協奏曲 二長目
ギターまたはリュートのための協奏曲」
原由は「
。ギター、リ
マ
ュート、 ンドリンの演奏家にはよく知られた曲で後世の編
曲もいろいろあり、ギターとチ ェンバ ロ(またはハ ープ )、あ
るい はマンドリンとギターなど室 内楽としても演 奏 され る。
第 1楽 章は力強 い トゥッティで始 まり中間部 でマンドリンは
アルペ ジオ によって弦 合奏 の旋律 に色 どりを添 える。緩徐
0ク ヴアンツ フル ート協奏曲 卜長目
ヨハン・
ヨアヒム・
クヴァンツ(1697∼1773)はドイツのフルー
楽章を経て終楽章は12/8の 舞 曲風でソロは華やかな技
巧を発揮する。
ところでバ ロックの協奏 曲では通奏低音にも注 目して欲し
い。弦楽 の全奏からソロに移ると、「
通奏」低音 のチェロと
チ ェンバ ロがソロを支えるので休む 間がない。ソリストと息
を合わせる「
蔭 のソリスト」
でもある。
たのである。
トの名手であり作曲家。フルートのために協奏曲を約30
0、ソナタなど室内楽を200も残している。また奏法に関す
る著書もあり楽器の改良も試みた。彼の演奏に魅せられた
第 一楽章は勢 いのよい トゥッティで始まり、フルー トの技巧
プロイセン皇太子にフルー トを教えた。国王フリードリヒ2世
(大三)に即位するや王の官廷に召され世を去るまでず つ
語るように歌う。終楽章は下降音型が特徴 の生気あふれ
る動き。バ ロック後期にあたっていて、新 しさが聞かれる。
が発揮される。第 二楽章は卜短調のアリオーソ。これは 「
ア
リアとレシタティーポの 中間的な歌」ということでフルートが
と王に仕 えた。大 三のために多数 のフルー ト曲が書かれ
○ヴィヴアルディ 4つ の ヴァイオリンのため の協奏曲 口短 爾
「
調和の霊感 (作品3)」
全12曲中第10番の協奏由。1711
由はいきなリヴァイオリンのソロとともに始まり、4本のヴァイ
年アムステルダムで出版されたこの曲集はヴィヴァルディ
オリンは 自由に自己主張するようにそれぞれ変化 のある
はじめての合奏協奏曲集 (独奏はヴァイォリン、チェロの
動きを開かせる。昨春 のパ ロックコンサートでは 「四季」の
各種組み合わせ)で伝統を脱するスタイル・
つ
内容を謳 た
春夏秋冬を団員4人のヴァイオリン・
ソ●・
リレーで演奏しま
ものである。′`ッハ はこのうち6曲をチェンバロあるいはオ
ルガンのための協奏 由に編 曲しており、この 曲も4台のチ
ェンパロの協奏由に編曲している。
したが、今回は互いに競い合う形で、旋律 の変化、音色 の
変化などをお楽しみください。
20
ンドリン)
● 葛原睦子 ( マ
大阪樟蔭女子大学卒。 マ ン ドリンを川 口優和氏 に師事。
1986年、 アンサ ンブル フ ィオー レデ ィ オオサカ を組織。以来、今 日まで コンサー トミス ト
レス を務める。 1998年、東京紀尾井 ホール に於 い て 「
イタ リアの調 べ」 に 出演。 ソ リス トと
して も幅広 く活動 してい る。
1999年、 ギ リシ ャ、イ タ リアでの演奏会に出演。特に 々 ンツォーネでの歌手 との共演が多 い。
マ ン ドリンアンサ ンブル を結成 し指揮 、指導。
1999年 5月 に豊 中シテ ィ・
豊 中、
奈良でマ ン ドリン教室 を開講。
③ 松 島 美 香 (フルー ト・ピッコロ)
2001年相愛大学音楽学部卒業。 2002年同大学専攻科修了。 同大学卒業演奏会、YAVAHA新人
演奏会、他多数 の演奏会 に出演。 2002年第 39回なにわ芸術祭 「
新進音楽家競演会」 ピア ノ ・
管弦打楽器 の部 にお いて、最高得点 にて新人賞 を受賞。 2002年11月ス ロ ヴァキア、 ブラテ ィ
ス ラヴァにてモ イゼス弦楽四重奏団 と共演。多 くの聴衆 を魅 了 し、高 い評価 を得 る。
2003年1月室内楽 のタベ にお いてキエ フ ・リセ ン コ弦楽四重奏団 と共演。 3月には相愛 オーケ
ス トラとコンチェル トを協 演。 これまでに フルー トを若林 正 史、大鳴義実、野津臣貴博、西
田直孝 の各 氏に師事。
③ 酒井睦雄 鮨揮)
桐朋学園高等学校音楽科 を経 て1971年桐朋学国大学卒業。指揮 を斉藤秀雄、秋 山和慶両氏に、
クラ リネ ッ トを北爪利世 、 二官和子、 F.フ ックス各氏に師事。71年 よ り相 愛オ ーケス トラ
指揮者 、77年ザル ツプル クにて 0,ス イ トナー氏に師事。 同年 、東京 にて S.チ ェ リビダ ッ
ケ氏 のゼ ミナール に参加。 2001年には芦屋 室内合奏団を率 い て ドイツのバ ンベ ル クにてバ ン
ベ ル ク交響楽団団員 とともにニ ューイヤー コンサー ト、 ドレスデ ンにて フ ラウエ ン教会落成
記念 コンサー ト等 を行 い好評 を博す。現在 、相愛大学教授 として音楽専門家 の育成 にあた る
傍 ら、74年 よ り芦屋室内合奏団音楽監督、岐阜 交響楽日常任指揮者、90年 よ り高知室内管弦
楽団指揮者 をつ とめる等、アマ チ ュア合奏団 の発展 に も尽力 してい る。
e 芦 屋室内合奏団
音楽監督
団
長
コ
マ
ー
ン
ー
サ トスタ
゛
マネ
ー
ー
シャ
部
長
酒井睦雄
鳥丸安雄
福永精一
藤本恭子
青柳 良
Va: 中田久仁子 大内隆一
Vc: 鳥丸直子
宮崎晴夫
中田和夫
Cb: 中田和夫
青柳
良
Vn: 鳥丸安雄
福永千江子
福永精 ―
黒川美恵子
戸倉啓子
児 玉七恵
竹村久美子
音村圭一郎
Cembalo:
堀 田一之
小津久子
次回演奏会のおしらせ : 芦屋室内合奏団 第 37回定期演奏会
2003年 11月23日 (日)神 戸朝 日ホール