果樹病害虫発生予察調査結果(6 月 24 日調査分) (三条、加茂、田上地域) 6 月 24 日(金)に実施した予察調査結果についてお知らせいたします。 (モ モ)※せん孔細菌病が進展。降雨前防除の徹底を! 定点園地で 100 果・5 新梢について調査した結果、せん孔細菌病が各園地で確 認されています。降雨等により感染が拡大する恐れがありますので、継続して 予防防除に努めてください。 モモハモグリガについて現在の生育ステージは幼虫期です。トラップの誘殺 数は多いものの、防除効果から葉への実害は無い状況です。 今回の調査では、ナシヒメシンクイによる新梢被害は確認されませんでした が、被害(新梢の先端が茶褐色になる)が発生している園地では今後隣接して いるナシへの被害が懸念されます。この時点で食い止める必要がありますので 浸達性殺虫剤の散布を検討してください。 また、マメコガネの発生もこの頃からですので発生が目立つ場合はネオニコ チノイド剤や合ピレ剤の散布を検討してください。 (ナ シ)※様々な病虫害が発生!園地を確認し早期対策を! 定点園地で 5 新梢を調査した結果、一部園地で黒星病・黒斑病の発生が確認 されています。薬剤防除(コースを変更し散布ムラをなくす)と耕種的防除(摘 葉、摘果し園地外へ持ち出す等)を並行し、地域ぐるみで取組むことが必要で す。薬剤選定にあたっては自身の防除履歴を確認の上、最寄りのJAにご相談 ください。 セイヨウナシ褐色斑点病は、病勢の進展がみられます。特に新梢葉で発病葉 率が高くなっています。今後降雨により更なる進展が懸念されますので、新梢 管理の徹底や、降雨前防除に留意してください。現在セイヨウナシ褐色斑点病 が主ですが、今後セイヨウナシ黒斑病の発生も懸念されます。セイヨウナシ褐 色斑点病等については普及センター情報を参考に薬剤、耕種防除を徹底してく ださい。 一部園地で新梢葉の葉色が抜けモザイク状になるニセナシサビダニの発生が 確認されました。ハダニ(ナミハダニ)は確認されませんでしたが、初期発生 を見逃すと被害が大きくなりますので、各自園地をよく確認してください。 アブラムシはワタアブラムシ・ユキヤナギアブラムシの寄生が確認されてい ます。調査員の皆様からの調査でも多く確認されていますが、一部では高密度 寄生もみられますので、発生が多い場合、殺虫剤の散布を検討してください。 クワコナカイガラムシについては、現在成虫期~産卵期です。主枝、亜主枝 などにある枝の切り口付近や、新梢の基部に身をよせて寄生しているのが確認 できます。積算温度によると 7 月 6 日頃が孵化始めと予測されますので、有機 リン剤、カーバメート剤の散布をお願いします(現地を確認して臨時情報を出 す予定)また成虫は見つけ次第捕殺してください。 この時期の薬剤防除について、収穫期が近くなっている樹種もありますので隣 接する園地に対する収穫前日数、ドリフト等に十分注意してください。 ○次回調査は7月8日(金)です。 担当:果樹共済係 済係 TEL 0258-36-8105 FAX 0258-34-8020 ℡0258-36-8105
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