第2回定例会会議録(PDF 807 KB)

平成 26 年第 2 回
つくばみらい市議会定例会会議録
平成 26 年 6 月 20 日 開会
平成 26 年 7 月 3 日 閉会
つくばみらい市議会
平成26年第2回つくばみらい市議会定例会会議録
○招集告示
○会期日程表
…………………………………………………………………………………
1
………………………………………………………………………………
2
会
○日時
議
録
第
1
号
………………………………………………………………………………………
○出席並びに欠席議員
○出席説明員
3
……………………………………………………………………
3
………………………………………………………………………………
3
○出席事務局職員
…………………………………………………………………………
3
○会議録署名議員
…………………………………………………………………………
4
…………………………………………………………………………………
4
○議事日程
○本日の会議に付した事件
○開会
………………………………………………………………
5
………………………………………………………………………………………
6
・開会の宣告
………………………………………………………………………………
・議席の一部変更及び指定について
……………………………………………………
10
………………………………………………………
10
……………………………………………………………………
10
・会議録署名議員の指名について
・会期の決定について
6
・常任委員会委員の選任について
・請願第1号、請願第3号
………………………………………………………
上程、委員長報告、質疑、討論、採決
………………
11
11
・報告第1号~報告第5号、承認第2号~承認第5号、諮問第1号、同意第1号~
同意第3号、議案第43号~議案第52号
・提案理由の説明
上程
………………………………………
17
…………………………………………………………………………
17
・諮問第1号について先議
………………………………………………………………
24
・同意第1号について先議
………………………………………………………………
24
・同意第2号について先議
………………………………………………………………
24
・同意第3号について先議
………………………………………………………………
25
・選挙第8号、選挙第9号
………………………………………………………………
25
………………………………………………………………………………
26
………………………………………………………………………………………
27
・散会の宣告
○散会
会
○日時
議
録
第
2
号
………………………………………………………………………………………
○出席並びに欠席議員
○出席説明員
29
……………………………………………………………………
29
………………………………………………………………………………
29
○出席事務局職員
…………………………………………………………………………
30
○議事日程
…………………………………………………………………………………
○本日の会議に付した事件
○開議
………………………………………………………………
30
………………………………………………………………………………………
30
・開議の宣告
・一般質問
15番
30
………………………………………………………………………………
30
…………………………………………………………………………………
30
海老原
弘
君
……………………………………………………………
30
1.4月27日実施の市長選挙について
2.市長の政治責任について
18番
川
上
文
子
君
……………………………………………………………
38
1.デマンドタクシーの実施状況と今後の課題
2.「医療・介護総合法案」について
14番
古
川
よし枝
君
……………………………………………………………
50
1.学区について
2.子ども・子育て支援制度の実施について
2番
鐘ケ江
礼生奈
君
……………………………………………………………
60
1.市民協働のまちづくりについて
2.板橋小学校バス通学について
3.防犯カメラの設置について
4番
直
井
高
宏
君
……………………………………………………………
68
1.第2次片庭市政の方針について
2.本市における正規職員と非正規職員の構成比率について
・散会の宣告
○散会
………………………………………………………………………………
74
………………………………………………………………………………………
74
会
○日時
○出席説明員
第
3
号
○議事日程
75
……………………………………………………………………
75
………………………………………………………………………………
75
○出席事務局職員
…………………………………………………………………………
76
…………………………………………………………………………………
76
○本日の会議に付した事件
………………………………………………………………
76
………………………………………………………………………………………
77
・開議の宣告
・一般質問
6番
録
………………………………………………………………………………………
○出席並びに欠席議員
○開議
議
坂
………………………………………………………………………………
77
…………………………………………………………………………………
77
洋
君
……………………………………………………………
1.高齢者肺炎球菌のワクチン接種について
2.民生・児童委員制度の課題について
77
8番
染
谷
礼
子
君
……………………………………………………………
85
1.排水路の管理と今後の整備について
16番
今
川
英
明
君
……………………………………………………………
88
1.みらい平地区の交通安全対策について
2.公共施設の利用無料化について
3番
小田川
浩
君
……………………………………………………………
95
1.企業誘致に関する取り組みについて
・承認第2号~承認第5号、議案第43号~議案第52号
・承認第2号~承認第5号について先議
・議案第43号について先議
質疑
………………………
……………………………………………… 100
……………………………………………………………… 103
・議案第44号~議案第49号、議案第51号、議案第52号について各委員会付託
・散会の宣告
○散会
……………………………………………………………………………………… 103
議
録
第
4
号
……………………………………………………………………………………… 105
○出席並びに欠席議員
○出席説明員
○議事日程
…………………………………………………………………… 105
……………………………………………………………………………… 105
○出席事務局職員
………………………………………………………………………… 105
………………………………………………………………………………… 106
○本日の会議に付した事件
○開議
…… 103
……………………………………………………………………………… 103
会
○日時
99
……………………………………………………………… 106
……………………………………………………………………………………… 106
・開議の宣告
……………………………………………………………………………… 106
・議案第44号~議案第52号
委員長報告、質疑
……………………………………… 107
・討論・採決
……………………………………………………………………………… 113
・発議第3号
上程、提案理由説明、質疑、討論、採決
・閉会中の継続調査の件
・閉会の宣告
○閉会
…………………………… 118
………………………………………………………………… 127
……………………………………………………………………………… 128
……………………………………………………………………………………… 128
つくばみらい市告示第117号
平成26年第2回つくばみらい市議会定例会を、次のとおり招集する。
平成26年6月13日
つくばみらい市長
1.期
日
平成26年6月20日
2.場
所
つくばみらい市議会議事堂
- 1 -
片
庭
正
雄
平成26年第2回つくばみらい市議会定例会会期日程
月
日
曜
日
区
分
議
事
内
容
◎開会
◎議席の一部変更及び指定
◎会議録署名議員の指名
◎会期の決定
6月20日
金
本会議
◎常任委員会委員の選任
◎請願第1号及び第3号の委員長報告、質疑、
討論、採決
◎議案の上程及び説明
◎人事案件の採決
◎市選挙管理委員会委員等の選挙
6月21日
土
休
日
6月22日
日
休
日
6月23日
月
休
会
6月24日
火
本会議
◎一般質問
◎一般質問
6月25日
水
本会議
◎議案に対する質疑
◎先議案件の採決
◎議案の委員会付託
6月26日
木
委員会
◎総務常任委員会
6月27日
金
委員会
◎教育民生常任委員会
6月28日
土
休
日
6月29日
日
休
日
6月30日
月
委員会
7月1日
火
休
会
7月2日
水
休
会
◎経済常任委員会
◎委員長報告、質疑、討論、採決
7月3日
木
本会議
◎議員提出議案の上程、説明、質疑、討論、採決
◎閉会中の継続調査
◎閉会
- 2 -
第 1 号
〔 6 月 20 日 〕
平成26年第2回
つくばみらい市議会定例会会議録
平成26年6月20日
第1号
午後1時00分開会
1.出席議員
1番
文

靖
君
10番
古
舘
千恵子
君
2番
鐘ケ江
礼生奈
君
11番
直
井
誠
巳
君
3番
小田川
浩
君
12番
横
張
光
男
君
4番
直
井
高
宏
君
13番
松
本
和
男
君
5番
中
島
清
和
君
14番
古
川
よし枝
君
6番
坂
洋
君
15番
海老原
弘
君
7番
高
木
寛
房
君
16番
今
川
明
君
8番
染
谷
礼
子
君
17番
豊
島
葵
君
9番
中
山
栄
一
君
18番
川
上
子
君
英
文
1.欠席議員
な
し
1.地方自治法第121条の規定により案件説明のため出席を求めた者
市
長
片
庭
正
雄
君
副
市
長
小
野
一
浩
君
教
育
長
石
塚
眞
典
君
長
沖
田
照
雄
君
長
中
泉
次
男
君
利
夫
君
栄
君
市
長
総
公
務
室
部
市
民
経
済
部
長
豊
島
保
健
福
祉
部
長
石
神
都
市
建
設
部
長
間根山
知
己
君
長
大久保
明
一
君
者
木
村
明
夫
君
長
飯
泉
勝
宏
君
教
会
政
育
計
策
部
管
秘
理
書
課
企
画
課
長
中
島
強
君
総
務
課
長
奈
幡
優
君
財
政
課
長
中
山
和
広
君
社
会
福
祉
課
長
豊
嶋
千恵子
君
学
校
教
育
課
長
菊
地
龍
夫
君
農 業 委 員 会 事 務 局 長
石
島
昭
夫
君
長
斉
藤
一
君
記
嶋
田
也
君
1.職務のため出席した者の氏名
議
書
会
事
務
局
- 3 -
竜
1.会議録署名議員
17番
豊
島
18番
川
上
文
葵
君
子
君
1.議事日程
議
事
日
程
第
1
号
平成26年6月20日(金曜日)
午後1時00分開会
日程第1
議席の一部変更及び指定について
日程第2
会議録署名議員の指名について
日程第3
会期の決定について
日程第4
常任委員会委員の選任について
日程第5
請願第1号
要支援者を介護予防給付から切り離すことに反対の請願書
請願第3号
特定秘密の保護に関する法律の廃止を求める意見書の提出を求め
る請願
日程第6
報告第1号
平成25年度つくばみらい市一般会計繰越明許費繰越計算書につい
て
報告第2号
平成25年度つくばみらい市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰
越計算書について
報告第3号
平成25年度つくばみらい市水道事業会計予算繰越計算書について
報告第4号
専決処分の報告について(第1号)
報告第5号
専決処分の報告について(第2号)
承認第2号
専決処分の承認を求めることについて(第2号)
承認第3号
専決処分の承認を求めることについて(第3号)
承認第4号
専決処分の承認を求めることについて(第4号)
承認第5号
専決処分の承認を求めることについて(第5号)
諮問第1号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
同意第1号
監査委員の選任について
同意第2号
教育委員会委員の任命について
同意第3号
教育委員会委員の任命について
議案第43号
つくばみらい市立コミュニティセンター条例等の一部を改正する
条例
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条
例
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する
条例
議案第46号
委託契約の締結について
議案第47号
工事請負契約の締結について
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について
- 4 -
日程第7
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)
議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)
選挙第8号
つくばみらい市選挙管理委員会委員の選挙について
選挙第9号
つくばみらい市選挙管理委員会委員補充員の選挙について
1.本日の会議に付した事件
日程第1
議席の一部変更及び指定について
日程第2
会議録署名議員の指名について
日程第3
会期の決定について
日程第4
常任委員会委員の選任について
日程第5
請願第1号
要支援者を介護予防給付から切り離すことに反対の請願書
請願第3号
特定秘密の保護に関する法律の廃止を求める意見書の提出を
求める請願
日程第6
報告第1号
平成25年度つくばみらい市一般会計繰越明許費繰越計算書に
ついて
報告第2号
平成25年度つくばみらい市公共下水道事業特別会計繰越明許
費繰越計算書について
報告第3号
平成25年度つくばみらい市水道事業会計予算繰越計算書につ
いて
報告第4号
専決処分の報告について(第1号)
報告第5号
専決処分の報告について(第2号)
承認第2号
専決処分の承認を求めることについて(第2号)
承認第3号
専決処分の承認を求めることについて(第3号)
承認第4号
専決処分の承認を求めることについて(第4号)
承認第5号
専決処分の承認を求めることについて(第5号)
諮問第1号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
同意第1号
監査委員の選任について
同意第2号
教育委員会委員の任命について
同意第3号
教育委員会委員の任命について
議案第43号
つくばみらい市立コミュニティセンター条例等の一部を改正
する条例
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正す
る条例
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正
する条例
議案第46号
委託契約の締結について
議案第47号
工事請負契約の締結について
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について
- 5 -
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)
議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1
号)
日程第7
議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)
選挙第8号
つくばみらい市選挙管理委員会委員の選挙について
選挙第9号
つくばみらい市選挙管理委員会委員補充員の選挙について
午後1時00分開会
開会の宣告
○議長(直井誠巳君)
皆さんご苦労さまです。会議に入る前に皆さんにお願いをいたし
ます。携帯電話をお持ちの方は、電源を切るか、マナーモードに切り替えるようお願いを
申し上げます。
傍聴者にお願い申し上げます。傍聴人の守るべき事項を遵守し、静かに傍聴をお願いし
ます。また、写真撮影や録音など禁止されておりますので、守るようにお願いを申し上げ
ます。
ただいまの出席議員は18名です。定足数に達しておりますので、ただいまから平成26年
第2回つくばみらい市議会定例会を開会します。
○議長(直井誠巳君)
これから本日の会議を開きます。
本日の会議の書記に議会事務局長、事務局職員。議案説明のため市長、副市長、教育長、
市長公室長、各部長、会計管理者、各関係課長及び局長が出席です。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
日程に入るに先立ち、平成26年6月8日の桂宮宜仁親王殿下の薨去の報に接し、衷心よ
りお悔やみを申し上げます。殿下には、伝統工芸やスポーツの振興、福祉活動等、さまざ
まな分野にわたり大変なお力を注いでいただきました。ここに桂宮宜仁親王殿下のみたま
の安らかならんことを心よりお祈り申し上げます。
続いて、市長片庭正雄君より発言を求められておりますので、これを許可します。
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
ただいま、議長より発言のお許しをいただきましたので、2期目
の市長就任後の初めての議会に当たり、私の市長としての今後の4年間の所信の一端を申
し上げ、議員の皆様並びに市民の皆様のご理解ご協力を賜りたくお願いを申し上げます。
去る4月27日に行われました市長選挙におきまして、市民の多くの皆様方の力強いご支
持を賜りまして、引き続きつくばみらい市政を担うことになりました。大変光栄であると
同時に、その責任の重さに身の引き締まる思いでございます。
私は、4年前に市長に就任して以来、これまで市民目線の行政、民間発想を取り入れた
行政を柱として、ムリ、ムダ、ムラの3ム主義の徹底を図り、市の財政の立て直しを図る
とともに、私の市政の基本方針でもある子どもたちに誇れるまちづくりの実現に向けて、
鋭意努力してまいりました。その実現に向け、これまでの4年間においては、時代の流れ
に対して、スピード感をもって対応するために、本来、平成25年度から始まる後期基本計
- 6 -
画を1年前倒ししてローリングを行い、基本方針を、「みらいを担う子どもたちに誇れる
まちづくり」とするつくばみらい市新基本計画とし、平成23年度に市の総合的な指針を策
定いたしました。そして、この新基本計画に基づく政策を実現するため、各種の部門別計
画などを策定してまいりました。
これまでに策定した主な計画などを申し上げますと、平成24年度において、防災部門の
計画として、東日本大震災の教訓をもとに、市民の生命及び財産を災害から保護し、安心
できる社会、安全な社会の確保を図るため、つくばみらい市地域防災計画を改定いたしま
した。
また、農業部分としまして、県内自治体としては、いち早く今後の地域農業のあり方に
ついて、国が推奨する人・農地プランを導入しました。
平成25年度においては、福祉部門の計画としまして、高齢者、障害者、子供、そして保
健、医療などの各分野と連携し、地域福祉の充実を図るため、つくばみらい市地域福祉計
画、地域福祉活動計画を策定いたしました。
さらに、道路部門の計画としまして、私の道路整備の信念であります「歩道のない道路
は道路でない」を具現化し、子供や高齢者の立場から、歩行者が安全に移動できる道路の
実現を目指し、つくばみらい市歩道整備基本計画を策定しました。
それでは、私の2期目の市政の運営方針を申し上げさせていただきます。
私は、これからの4年間の市政を運営するに当たり、これまでに策定した計画に基づき、
次のステップに大きく踏み出し、着実に実行することにより、つくばみらい市を成長の軌
道に乗せ、飛躍できるように努めてまいります。そして、私の施策の基本方針である「子
どもたちに誇れるまちづくり」を引き続き進めながら、行財政改革を推進するとともに、
揺るぎない市政発展に向けて、各種施策に取り組んでまいります。
2期目の行政運営の方針としては、引き続き市民目線の行政、民間の発想を取り入れた
行政による行政運営を行うとともに、これからは民間企業の経営方針の一つでもある顧客
満足度を高めるため、製品の向上だけでなく、働く人の質の向上や経営的課題に対しても
組織的に取り組む、TQM、トータル・クオリティ・マネジメントの考え方も取り入れ、
市の各種事業に対する市民満足度の向上を図ってまいります。
では、2期目の課題や、その課題に対する対応方針、具体的な取り組みについて申し上
げさせていただきます。
当市は、みらい平地区の順調な開発により、子育て世代を中心に、市全体の人口は増加
しております。しかしその一方で、従来からの地区では人口が減少するとともに、市全体
での少子高齢化などの課題もございます。
現在、市全体では、順調に人口が増えているところでありますが、先月の8日に、長期
の人口動態を見据えた国のあり方、国家戦略を検討することを目的とした有識者らによる
政策発信組織である日本創成会議人口減少問題検討分科会から、全国の人口に関する将来
推計の発表がございました。その中で、人口減少の深刻な状況、特に地方の急激な人口減
少に関して、国民の基本認識の共有を図るために、成長を続ける21世紀のために、ストッ
プ少子化地方元気戦略の発表と併せて、平成22年度国勢調査結果をもとにした国立社会保
障人口問題研究所の推計から、若者の流出を想定した全国自治体の人口推計が発表されま
した。
そ の 中 で 、当 市 の 状 況を 見 ま す と、 平 成 22年の 国 勢 調 査時 の 当 市 の総 人 口 は 4万 4,461
- 7 -
人に対し、平成52年には、総人口3万5,202人、9,259人の減、率として20.8%の減という
推計が出ております。そのような推計結果が出ていることに対し、私は当市の現在の人口
が 増 え て いる 現 状 か ら、 30年 後 とは い え 、 当市 の 人 口 が3 万 5,000人 ぐ ら い にな る と い う
推計にはいささか疑問を持つところではありますが、若者は、仕事を求めて都会に流出し、
地方の人口減少のスピードが加速する、と発表の中で警告していることから、市の将来の
人口に対しては非常に強い危機感をもって対処しなければならないと考えているところで
あります。
しかしながら、当市は幸いなことに、都心から40キロメートル圏内に位置し、都市軸道
路の整備、常磐自動車道や平成27年度には、県内区間が全線開通予定の首都圏中央連絡自
動車道など、交通の利便性の向上が今後も見込まれ、市が発展するための大きなポテンシ
ャルを持っていると私は考えます。
そのようなことから、現在のみらい平地区の開発による人口増や、従来からの地区での
人口減、市全体での少子高齢化などに対応するための短期的な課題に対する施策、そして
将来の人口減に備えた長期的な対策を講じる施策が必要であると考えております。
それでは、短期的な課題に対しては、私は常々子供はまちの宝であり、まちの活力であ
ることから、子育て支援は非常に重要であると考えております。そのため、質の高い幼児
期の学校教育、保育の総合的な提供、保育の量的拡大確保、地域の子供子育て支援の充実
に取り組み、子供を産み育てやすい環境の整備に取り組んでまいります。
具体的な内容といたしましては、本市の子供子育て支援を推進するため、今年度、子ど
も・子育て支援計画を策定し、その計画に基づいた子育て支援施策を展開してまいります。
併せて、子供の豊かな感性を育む人間形成と児童生徒の個性を伸ばしながら、基礎、基本
を重視した確かな学力の向上を目指す小中一貫教育の内容の充実など、教育環境のさらな
る整備にも力を入れてまいります。
また、高齢化が進むことによる高齢者の生きがいづくりや、健康維持、そして都心から
40キロ圏内である市の地理的優位性を生かした市のPRや、企業誘致、市外に向けたシテ
ィプロモーション事業の推進、通学路での安全確保などの道路整備など、一つ一つの課題
に対して柔軟かつ迅速に対応してまいりたいと考えております。
続きまして、長期的な課題に対する対応としましては、私は、10年後、20年後の先の課
題として、人口が減少し、市から活気が失われないようにすることが大切であると考えて
おります。特に、若者を初めとする市民が都会へ仕事を求めなくても市内に住んで働ける
場所を確保することや、今、当市に住んでいる子供が大人になっても住み続けられる環境
づくりが非常に重要だと考えております。そのことから、市の経済の発展や市民の雇用の
場を確保するため、都心から40キロメートル圏に位置し、常磐自動車道などの広域交通網
を持つ本市の立地条件を最大限活用しながら、新たな企業が進出するための受け皿づくり
として工業用地の確保に取り組んでまいります。
ただいま、短期的に取り組む施策、長期的に取り組む施策を申し上げさせていただきま
した。それでは、これからの4年間の具体的な取り組みについて、ポイントを絞りながら
申し上げさせていただきます。
これからの4年間につきましては、平成23年度に策定しましたつくばみらい市新基本計
画の大きな政策目標である「みらいを担う子どもたちに誇れるまちづくり」の実現に向け、
四つの重点施策に基づき進めてまいります。
- 8 -
まず、重点施策の一つとして「ようこそ!みらいのまちへ」でございます。
人や企業を引きつける都市としての魅力、優位性を確立していくための施策として優良
企業や先端産業等の誘致を進めてまいります。そのための新しい施策として、現在、新基
本計画や都市計画マスタープランで複合産業地域として位置づけられている福岡地区につ
いて、企業立地の受け皿づくりを進めるため、新たに約32ヘクタールの工業用地の整備を
市が主導していく方針としたところでございます。
また、市のPRとして、シティプロモーション事業を進め、農産物ブランド化を初めと
する市特産品の販売の促進に努めてまいります。そのほかに、新たに市民として来ていた
だくための定住促進事業も進めてまいります。
二つ目の重点施策として「いいよね!生活便利なみらいのまちへ」でございます。
子供から高齢者まで、誰もが暮らしやすい環境や、子供を安心して育てられる環境の整
備を進めてまいります。そのための施策として、保育所への待機児童をゼロにする対策や
子育て支援センターを新設いたします。また、子育て世代の医療費の負担軽減の拡大など
を図るとともに、さらに、子供や高齢者等の立場から歩行者が安全に移動できる歩道空間
の整備を、歩道整備基本計画に基づき、効果的、効率的に進めてまいります。
三つ目の重点施策として「希望があるね!明るいみらいに投資するまちへ」でございま
す。
教育環境の充実を図るとともに、子供から高齢者まで、健康で暮らせ、希望の持てる未
来への投資を欠かさない施策を進めてまいります。そのための施策として、学校施設の耐
震化など教育環境や教育内容のさらなる充実を進めてまいります。また、高齢者一人一人
が生きがいを持てる環境の整備、予防接種制度の拡充や検診制度の充実など、子供から高
齢者まで、健康で元気に生活できる環境の整備を進めてまいります。
四つ目の重点施策として「安心だね!量より質を重視したみらいのまちへ」でございま
す。
市民との信頼関係を高め、行政全体として、将来にわたって持続可能な質の高い自治体
を目指すための施策を進めてまいります。そのための施策として、市政の主役は市民の皆
さんであることから、市民と行政との協働はもちろんのこと、市民相互の協働も働きかけ
ながら、地域力を引き上げ、触れ合い豊かなまちづくりを進めてまいります。
また、災害に強いまちづくりとして、地震や台風などの大規模自然災害にも慌てること
のない、誰もが安心かつ安全に暮らせる環境づくりを進めてまいります。
行財政運営につきましては、今後、少子高齢化社会のさらなる進行が予想されることか
ら、行財政組織運営全般について、将来を見据え、簡素で効率的、効果的な行政運営を確
立するため、今年度つくばみらい市行財政改革大綱の見直しを行い、さらなる行財政改革
を推進してまいります。
最後になりますが、私は、この選挙を通じ、市が合併して8年、いや、もうすぐ10年に
なる節目を迎える中で、残念ながら旧伊奈、旧谷和原の垣根がまだ残っていることを改め
て感じました。
これまで私は、市内の一体化の醸成を図るべく、旧伊奈、旧谷和原関係なく市政を運営
してまいりました。今後につきましては、一日でも早くその垣根が取り除かれ、さらに市
の一体化の醸成を図られるよう、市民目線の行政、民間の発想を取り入れた行政で市政運
営を行ってまいります。
- 9 -
これからの施策の実施に当たりましては、効率的な行財政運営に努めるとともに、これ
まで同様、市役所は、市内最大のサービス機関、また、市民に最も身近な行政機関として、
市民の皆様から共感が得られる市政に、がむしゃらに取り組み、大きな施策目標である
「みらいを担う子どもたちに誇れるまちづくり」の実現のため、住んでよかった、住み続
けたいまちづくりを進める所存でございます。
議員各位におかれましては、引き続き市政運営に対してなお一層、建設的なご意見、ご
提言を賜るようお願いを申し上げまして、私の今後の4年間の所信表明といたします。あ
りがとうございます。
議席の一部変更及び指定について
○議長(直井誠巳君)
それでは、続きまして、日程第1、議席の一部変更及び指定を行
います。
今回、新たに当選された文
靖君を議席に関連し、会議規則第3条第3項の規定によ
り議席の一部を変更します。
鐘ケ江礼生奈君の議席を2番に、小田川
浩君の議席を3番に、直井高宏君の議席を4
番にそれぞれ変更します。
次に、文
靖君の議席は、会議規則第3条第2項の規定により1番に指定します。
会議録署名議員の指名について
○議長(直井誠巳君)
日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第83条の規定により、17番豊島
葵君、18番川上文子君を
指名いたします。
会期の決定について
○議長(直井誠巳君)
日程第3、会期の決定についてを議題といたします。
お諮りする前に、過日、議会運営委員会を開催しておりますので、議会運営委員長から
会期等について委員会の結果を報告願います。
議会運営委員長松本和男君。
〔議会運営委員長
○議会運営委員長(松本和男君)
松本和男君
登壇〕
それでは、議会運営委員会の報告をいたします。
平成26年第2回つくばみらい市議会定例会の招集に伴い、去る6月13日に議会運営委員
会を開催し、本定例会の日程等について協議をいたしました。その結果についてご報告を
申し上げます。
会期につきましては、本日から7月3日までの14日間とします。
本日は、議案の上程及び説明を求め、その後、つくばみらい市選挙管理委員会委員等の
選挙を行います。なお、人事案件である諮問第1号及び同意第1号から同意第3号までに
ついては、委員会付託は省略し、先議していただきます。
21日、22日は、休日であります。
- 10 -
23日は、議案等の調査のため休会となります。
24日は、午前10時から本会議を開き、通告順に従い5名の方の一般質問を行います。
25日は、午前10時から本会議を開き、4名の方の一般質問を行います。一般質問終了後、
議案に対する質疑を行います。質疑は通告制ですので、質疑のある方は24日の正午までに
お願いをいたします。
続いて、専決処分の承認案件である承認第2号から承認第5号まで、及び急施を要する
案件である議案第43号については、委員会の付託を省略し、先議していただきます。その
後、議案の委員会付託を行います。
26日は、午後1時30分から総務常任委員会を開催していただき、平成26年度一般会計補
正予算にかかる総務常任委員会所管部分の審査を行っていただきます。
27日は、午前1時30分から教育民生常任委員会を開催していただき、付託された議案等
の審査を行っていただきます。
28日、29日は休日であります。
30日は、午後1時30分から経済常任委員会を開催していただき、付託された議案等の審
査を行っていただきます。
7月1日、2日は、議事整理のため休会となります。
最終日3日は、午後1時から本会議を開き、各常任委員長の報告、質疑、討論を行いま
す。なお、討論は通告制ですので、討論のある方は2日の正午までにお願いをいたします。
引き続いて、議案の採決を行いその後、閉会中の継続調査の件が予定されております。
以上、出席委員、異議なく決定した次第であります。議員各位のご賛同を賜りますよう
お願いいたしまして議会運営委員会からの報告といたします。
○議長(直井誠巳君)
委員長の報告が終わりました。
お諮りします。
本定例会の会期は、本日から7月3日までの14日間にしたいと思います。これにご異議
ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
ご異議なしと認めます。したがって、会期は本日から7月3日ま
での14日間に決定をいたしました。
常任委員会委員の選任について
○議長(直井誠巳君)
日程第4、常任委員会委員の選任についてを議題といたします。
常任委員会委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長が指名
することになっております。総務常任委員会委員に文
靖君を指名いたします。
請願第1号
要支援者を介護予防給付から切り離すことに反対の請願書
請願第3号
特定秘密の保護に関する法律の廃止を求める意見書の提出を求める請願
○議長(直井誠巳君)
日程第5、請願第1号
とに反対の請願書及び請願第3号
要支援者を介護予防給付から切り離すこ
特定秘密の保護に関する法律の廃止を求める意見書の
提出を求める請願を議題といたします。
- 11 -
請願第1号
要支援者を介護予防給付から切り離すことに反対の請願書について、委員
長の報告を求めます。
教育民生常任委員長染谷礼子君。
〔教育民生常任委員長
○教育民生常任委員長(染谷礼子君)
としておりました請願第1号
染谷礼子君
登壇〕
教育民生常任委員会において、閉会中の継続審査
要支援者を介護予防給付から切り離すことに反対の請願書
の審査を行いましたので、その報告をいたします。
委員会は、去る6月13日、委員全員出席のもと審査を行いました。本請願の主な趣旨は、
昨年8月に社会保障制度改革国民会議の報告が出され、同年末、プログラム法が成立し、
通常国会で法制上の措置がなされようとしています。
介護保険では、地域支援事業の見直しとともに、地域の実情に応じた要支援者への支援
見直しとして、これまで要支援者に対する介護予防給付のうち、利用者の多い訪問介護、
通所介護を予防給付から切り離し、平成26年度から3年をかけて市町村の地域支援事業に
移管しようとしています。これにより給付内容が市町村の裁量となり、人員や運営基準も
なくなるため、市町村での格差が生じ、介護の質の低下が懸念されます。
今後も、要支援者に対する給付を地域支援事業に移行せず、今までどおり介護予防給付
で行うことを国に要請することを求めるものであります。
本請願は、平成26年第1回定例会で付託され、委員からは、引き続き慎重に審査すべき
との意見が多く、その結果、継続審査にすべきものと決したものであります。
本委員会では、審査を委員から意見を求める形で実施をいたしました。委員からの意見
は、現在、明らかになっている予防給付の見直しの内容は、介護保険の権利をないがしろ
にするものであり、要支援者のサービスを排除するものではないか。また、地域支援事業
は新たな試みであり、地域やボランティアなどの活用により、利用者がサービスを選択す
ることができ、現行の介護保険制度では限界があり、今回の見直しが進められることで、
より多様な広がりのあるサービス形態となるもので、単に切り離しとはいえないのではな
いか、などの意見が出されました。
審査の結果、賛成少数で本請願は不採択すべきものと決しました。この決定に対し、議
員各位のご理解とご賛同をお願いいたしまして委員長の報告を終わります。
○議長(直井誠巳君)
委員長の報告が終わりました。
ただいまの報告に対して質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
次に、請願第1号について討論を行います。
まず、原案に対し、賛成の方の発言を許します。
14番古川よし枝君。
〔14番
○14番(古川よし枝君)
請願第1号
古川よし枝君
登壇〕
14番の古川です。
要支援者を介護予防給付から切り離すことに反対の請願書に賛成の立場で
討論いたします。
一昨日の6月18日、医療介護総合法が国会で可決されました。改正された介護法は、一
つ は 、 特別養 護 老 人ホー ム 入 居対象 を 原 則介護 度 3 以上に 限 定 するこ と 、 二つ目 は 、 160
- 12 -
万円以上所得がある被保険者は利用料を2割負担とすること、三つ目は、施設利用の補足
給付の見直し、そして、要支援者の介護予防給付のうち、訪問介護、通所介護を予防給付
から切り離すという高齢者の負担増と給付削減を強いるもので、大改悪です。
要支援者の訪問介護と通所介護を給付から外すということは給付としての受給権利を剥
奪するものです。政府は、そのかわりのサービスを市町村が行う地域支援事業で行うとし
ていますけれども、事業は給付とは全く違います。
給付は、要介護認定を受けたら支援給付限度額までサービスを選択し、1割負担で使う
権利があります。一方、事業となると、保険料の給付権はなく、サービスを提供するかど
うか、負担はどうするのかは市町村の判断になります。市町村による事業には、ボランテ
ィアの活用も構想されております。
ヘルパーさんの生活援助は、単に掃除や調理をするだけではありません。利用者の状態
の変化を早期に発見することや、そのリスクの回避、そして認知症への対応など、利用者
との時間をかけて信頼関係を築き、相談、援助をするなど、一連の家事を通して生活を総
合的に支えるという専門性があります。これをボランティアで代替することはできません
し、恒常的にサービスを提供する人材がいるとは限らず、安定性や質も保証されず、市町
村間の格差は免れません。
請願団体の茨城県社会保障推進協議会の調査によると、当市においても、ボランティア
や施設などの社会的資源が不足していると答えています。既にモデル事業として行ってい
る自治体の要支援者からは、心身の状態は改善していないのに、介護保険から卒業を繰り
返し迫られ、高齢者の健康や暮らしの実態を見ない乱暴なやり方だという声が上がってい
ます。
さきの参議院医療・介護総合法案の参考人質疑でも、認知症の人と家族の会の副代表理
事の勝田登志子さんは、認知症の人にはボランティアでは対応できない、認知症があって
も要介護と認定されない人もいるし、認知症は専門的ケアを受けられなくなると一気に悪
化するとして、要支援者の介護保険外しに強い懸念を示しました。
安心して利用していたサービスが使えなくなったら、高齢者の生活は不安となり、介護
の必要性が増し、病気や要介護度が重くなると、ヘルパーさんなど、介護関係者からも強
い反対の声が上がっています。
政 府 は 、 介護 保 険 に かけ る お 金 を削 減 す る ため に 、 150万 人 の 要 支援 者 を 介 護保 険 か ら
外し、その責任を市町村に転嫁する、これはすべきではありません。よって、この請願に
賛成をいたします。
○議長(直井誠巳君)
ほかに討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから請願第1号について採決をします。
この採決は起立によって行います。
請願第1号に対する委員長報告は不採択であります。
お諮りします。
請願第1号を採択することに賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(直井誠巳君)
起立少数でございます。よって、請願第1号は不採択とすること
- 13 -
に決定をいたしました。
次に、請願第3号
特定秘密の保護に関する法律の廃止を求める意見書の提出を求める
請願について、委員長の報告を求めます。
総務常任委員長中島清和君。
〔総務常任委員長
○総務常任委員長(中島清和君)
としておりました請願第3号
中島清和君
登壇〕
それでは、総務常任委員会において閉会中の継続審査
特定秘密の保護に関する法律の廃止を求める意見書の提出
を求める請願の審査を行いましたので、その報告をいたします。
委員会は、去る6月13日に、委員全員出席のもと審査を行いました。
本請願の主な趣旨としましては、さきの臨時国会で成立した特定秘密の保護に関する法
律は、国民の多くが廃案や慎重審議を望んでいたにもかかわらず強行採決され、成立過程
自体に多くの批判が寄せられている。同法の特定秘密には、防衛、外交、安全脅威活動の
防止、テロ活動の防止という四つの分野が指定され、我が国の安全に関する重要な情報と
範囲が広く、どんな情報でも対象となりかねず、行政機関による恣意的な情報隠しを許し、
取材、報道を萎縮させ、国民の知る権利を侵害するばかりか、国民監視を合法化し、議会
制民主主義の破壊を招く重大な危険を有しており、情報は、国民の財産であり、生命、財
産、自由を守るために徹底した情報公開こそ求められるものです。
しかし、同法の知る権利への配慮規定は何ら具体的な内容を伴わず、この法律は、国民
が最終的に国家の政治的意思を決定する民主政治の危機を招き、国民主権を形骸化するお
それを有していることから、国会と政府に対し、特定秘密の保護に関する法律は、国民の
声を十分に踏まえ、廃止することとした事項の意見書の提出を求められているものであり
ます。
本請願は、平成26年第1回定例会で付託され、第1回目の審査では、委員からは、本請
願は、特定秘密の保護に関する法律の廃止を求めており、国民の意見も反対、また、賛成
と分かれていることから、本請願を審査するに当たっては、同法の内容をよく把握し、引
き続き慎重な審査をすべきであるとの意見が多く、その結果、継続審査にすべきものと決
したものであります。
第2回目の審査は、前回の意見を踏まえ、委員各自が自宅審査などにより同法の内容等
について熟知するに十分な時間が経過していることから、その旨を確認し、採決するもの
といたしました。
採決の結果、賛成少数で本請願は不採択すべきものと決しました。この決定に対し、議
員各位のご理解とご賛同をお願いいたしまして委員長の報告を終わります。
○議長(直井誠巳君)
委員長の報告が終わりました。
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
次に、請願第3号について討論を行います。
まず原案に対し、賛成の方の発言を許します。
18番川上文子君。
〔18番
○18番(川上文子君)
請願第3号
川上文子君
登壇〕
特定秘密の保護に関する法律の廃止を求める意見
- 14 -
書の提出を求める請願について、私は、賛成の討論を行います。
討論に当たって、まず、委員会審議の仕方について触れたいというふうに思います。
本請願は、2月21日に提出をされ、3月議会、付託された総務委員会の審議では、賛否
両論あるのでもっと勉強したいという1委員の発言のみで継続審議となりました。
そして今回、6月13日に開会された総務委員会では、冒頭の「勉強してきたと思うので、
採決をとります」という委員長の発言のみで採決が行われ、全員の反対で不採択となりま
した。1人の委員の発言もありません。これは言論の府である議会として恥ずべきやり方
ではないのか。賛成ならともかく、反対をするのなら、それぞれの議員が、なぜ請願の趣
旨に賛同できないか発言をすべきです。それが市民の出した請願に対する最低限の議員と
しての役割ではありませんか。
提出団体は、3月議会の審議に向け、そしてさらに6月議会の審議に向けて、請願内容
についての説明資料を委員に送付をし、要請を繰り返してきました。そして、どう議論さ
れるのか注視をし、傍聴にも足を運んできていました。ところが付託された委員会は、何
の議論もせずに不採択にしたのです。
私は、議員を30年やってきましたけれども、今回のような全く議論をしないという審議
のやり方は極めて異常だというふうに思います。
今回の委員会審議のやり方は、議会への市民の信頼を大きく裏切る行為です。これは議
会の品位を下げる、許されない行為だということをまず厳しく指摘をしておきます。
さて、当議会委員会の対応の一方で、ほかの議会はどうか、昨年12月の法成立後、特定
秘密保護法の廃止を求める意見書を各地の地方議会が続々と可決をしています。その数は
4月6日時点で既に108議会に及びます。
3月に全会一致で可決をした秋田県の仙北市議会は、法律の内容や審議過程が非民主的
で、強権的に進められ、国民の怒りと不安は広がり続けていると指摘をし、長野県の小海
町、また豊丘村議会は、国民の知る権利や言論の自由に対する侵害など憲法の精神に反し、
民主主義の根幹を破壊すると批判をし、三重県の上山市議会は、この法は、まさに国民の
目と耳と口を塞ぐものと断じました。
そしてお隣の取手市議会では、廃止運動の広がりは、民主主義、平和を求める巨大なエ
ネルギーが日本国民の中に深く根づいていることを示しているとして、国民主権、基本的
人権、平和主義という日本国憲法の基本原則をことごとくじゅうりんする特定秘密法の廃
止を強く求めました。
このように、法律成立前に、既に廃止、慎重審議を求め採択された意見書も合わせます
と 、 少 なくと も 210の全 国 の 各地の 地 方 議会が 、 秘 密保護 法 の 強行可 決 に 反対の 意 思 を 明
確にしています。
安倍政権は、秘密保護法施行に向け、国会に常設の秘密会、情報監視審査会を設置する
秘密会設置法案を、昨日の参議院の委員会付託を強行しました。そして会期末ぎりぎりに
この法を成立させようとしています。
この監視機関は、アメリカやイギリスなど各国議会が軍や情報機関の活動全体を監視し
ているのとは違い、審査会の対象は特定の秘密の運用だけです。秘密文書を生み出す政府
の活動そのものや特定秘密以外の秘密は最初から対象外です。しかも、多数を占める与党
に政府を監視するという認識が乏しい中、各会派の議席数に応じた8人の委員配分での監
視機関では、まさにお墨つきを与える機関となることは目に見えています。加えて、不適
- 15 -
切な秘密指定に対して是正を行わせる権限が法律上ないこと、情報監視審査会の議事録が
永久秘密になる可能性が強いことが国会議論を通じて明らかになっています。
アメリカの元国家安全保障会議高官のモートン・ハルペリン氏は、日本の秘密保護法に
ついて、21世紀に民主的な政府が検討した中で最悪の部類だと断じています。そして、情
報公開が原則の民主主義国家で例外的に秘密を設けるのだから、後で国民が検証できる仕
組みは欠かせないと述べました。
しかし、政府がこの検証の役割を担わせるとした秘密会設置法案は、検証どころか、国
会が政府の秘密体制にみずから取り込まれ、政府の秘密を国民の目から隠す共犯者の役割
を果たさせられかねません。
秘密保護法成立後わずか6カ月、今、安倍政権は、集団的自衛権の行使を可能にする解
釈改憲の閣議決定を国民の批判や不安の声に耳をかすことなく、自公与党の密室協議だけ
で強行しようとしています。
神戸女学院大学の内田名誉教授は、限定容認論も特定秘密法がある以上、何の意味も持
たない。軍事行動が起こればそれに関する情報は直ちに特定秘密に指定され、国会もメデ
ィアも、そこで何が起きているかについて知る権利を失う。軍事行動が限定的かどうかを
行政府一人で判断する以上、歯どめになることは論理的にあり得ない、と明確に述べてい
ます。まさに、この役割、集団的自衛権行使容認、戦争できる国づくりへの暴走をとめる
力を抑え込むために秘密保護法はつくられました。
秘密保護法のような、まさに基本的人権に絡む重要法案は、法案段階で国民周知徹底し、
国会で十分な議論を尽くす必要があります。しかし現実には、秘密保護法は、日本弁護士
連合会、日本ペンクラブ、民放労連、新聞労連、研究者などなど広範な識者が反対をし、
全国紙各紙が反対の社説を書き、世論調査でも半数を超える反対の声、また、8割を超え
る慎重審議を求める声や、連日、国会を取り囲む数万人の国民の意思に背を向けて極めて
不十分な議論のまま強行採決をされました。
国民の多くが法成立に納得をしていません。この多くの国民の反対の声を受けて、身近
な地方議会が国政に対して意思表明をするのは地方議会の当然の役割です。しかも、集団
的自衛権行使容認の動きの中、法成立時以上に、一層秘密保護法の危険性が今強まってい
ます。
16日に、日本共産党、社民党、無所属議員など共同で、参議院に、秘密保護法廃止法案
が提出をされました。憲法9条を持つ日本、秘密保護法は廃止しかありません。ぜひ当議
会も、本請願を採択し、秘密保護法廃止の意思を明らかにすることを強く求めて、賛成の
討論とします。
○議長(直井誠巳君)
ほかに討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから請願第3号について採決をいたします。
この採決は起立によって行います。
請願第3号に対する委員長報告は不採択であります。
お諮りします。
請願第3号を採択することに賛成の方は起立を願います。
〔賛成者起立〕
- 16 -
○議長(直井誠巳君)
起立少数でございます。よって、請願第3号は、不採択とするこ
とに決定をいたしました。
ここで暫時休憩をします。再開は2時ちょうどを予定しております。
午後1時50分休憩
午後2時01分開議
○議長(直井誠巳君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
報告第
1号
平成25年度つくばみらい市一般会計繰越明許費繰越計算書について
報告第
2号
平成25年度つくばみらい市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越計
算書について
報告第
3号
平成25年度つくばみらい市水道事業会計予算繰越計算書について
報告第
4号
専決処分の報告について(第1号)
報告第
5号
専決処分の報告について(第2号)
承認第
2号
専決処分の承認を求めることについて(第2号)
承認第
3号
専決処分の承認を求めることについて(第3号)
承認第
4号
専決処分の承認を求めることについて(第4号)
承認第
5号
専決処分の承認を求めることについて(第5号)
諮問第
1号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
同意第
1号
監査委員の選任について
同意第
2号
教育委員会委員の任命について
同意第
3号
教育委員会委員の任命について
議案第43号
つくばみらい市立コミュニティセンター条例等の一部を改正する条例
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条例
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
議案第46号
委託契約の締結について
議案第47号
工事請負契約の締結について
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)
議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)
○議長(直井誠巳君)
日程第6、報告第1号から報告第5号まで、承認第2号から承認
第5号まで、諮問第1号、同意第1号から同意第3号まで及び議案第43号から議案第52号
まで、以上23案件を一括上程いたします。
提案理由の説明
○議長(直井誠巳君)
提案理由の説明を求めます。
市長片庭正雄君。
- 17 -
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
平成26年第2回つくばみらい市議会定例会の開会に当たり、提出
いたしました議案等の説明を申し上げます。
議会冒頭、私のこれからの4年間の市政運営の所信の一端を申し上げさせていただきま
した。当市には、新基本計画の政策ビジョン「みらいを担う子どもたちに誇れるまちに向
けて」の実現に向け、子育て支援対策、少子高齢化対策、インフラの整備、行財政改革の
推進など、短期的な課題と長期的な課題が山積しておるところであります。その課題を一
つ一つ解決していくためには、何から実行するのか、また、どのように進めていくのかを
考え、市民が今すぐ求める事業、市民のために今から行う事業を、新たに、どのような形
で政策として具体化するかを検討しなければなりません。
そのような中、今年度の当初予算は、政策的経費を極力抑え、義務的経費を中心とした
いわゆる骨格予算を編成したところでございます。
この骨格予算は、(仮称)陽光台小学校やみらい平コミュニティセンターの建設、消費
税の増税に伴う簡素な給付の実施など、対前年度比で11.6%増という極めて大型予算でご
ざいます。そのため、新たな政策を実施するのには、財源確保もクリアしなければならな
い課題でございます。そのために、所信表明を申し上げましたとおり、市民目線の行政、
民間の発想を取り入れた行政を柱として、徹底した行財政改革を行うとともに、財政計画
など中長期的なシミュレーションを行い、財源を確保して事業を実施してまいりたいと考
えております。
そして、今定例会につきましては、所信表明で述べさせていただきました新基本計画の
四つの重点施策に基づき、短期的な課題、長期的な課題に対応するため、今年度より取り
組まなければならない事業につきまして、事業の必要性、緊急性、重要性を見きわめた上
で補正予算を初めとする議案を提案させていただきました、何とぞご理解のほどをお願い
申し上げます。
では、本年度より新たに取り組む事業につきまして、新基本計画の四つの重点施策に沿
ってご説明をいたします。
まず、一つ目の重点施策として、人や企業を引きつける都市としての魅力、優位性を確
立していくための施策でございます。
私の2期目の政策として、地域経済の発展と雇用促進に向け、企業の誘致を積極的に推
進するという公約を掲げさせていただきました。当市は、都心から40キロメートル圏内に
位置しており、常磐自動車道や、平成27年度に県内区間が全線開通する予定の首都圏中央
連絡自動車道、そして、福岡地区を通る都市計画道路、東楢戸台線といった交通アクセス
の向上などによって工業用地の需要拡大が見込まれます。
当市の企業を誘致する場所につきましては、当市の北部の福岡地区に既存の工業専用地
域がありますが、この工業専用地域には、既に工場等が立地し、ほとんどあきがない状況
であり、市として、企業誘致をする場所がないという長年の課題がございました。その課
題を解決するとともに、市の経済の発展や市民の雇用の場を確保すること、また、定住促
進を図ることを目的に新たな企業が進出するための受け皿となる福岡地区、約32ヘクター
ルにつきまして、市と地権者並びに民間企業が連携した事業の仕組みづくりを行い、関係
者のご理解とご協力を得た上で市が主導し、工業用地の整備を進めていく方針としたとこ
ろでございます。
- 18 -
現在、当市が検討を進めているスマートインターチェンジの設置と、この工業用地の整
備が互いに影響し合って、企業誘致の促進や経済活動の活性化など、さまざまな相乗効果
があらわれることを期待しております。
次に、市を広くPRするための取り組みとしまして、マラソン大会の実施を検討してま
いります。笹川スポーツ財団の2012年調査によりますと、ジョギングなどを週に1回以上
行 う 成 人の方 は 、 何と572万 人 と推 計 さ れるそ う で ござい ま す 。その よ う な中、 全 国 の 自
治体においてマラソン大会が実施され、多くの皆さんが参加され、健康づくりや市民の交
流の場となっております。
当市においても、市を広くPRする場ととらえ、市民の健康づくりや市内外の多くの人
の交流を図るためのマラソン大会につきまして、市長への手紙でも開催に対する要望が寄
せられていることから、実施に向けた検討委員会を立ち上げ検討してまいります。
また、市のPR及び地域産業の活性化を図るため、市の認証特産品であるみらいプレミ
アム等について、新たな開発、加工、販路開拓等の取り組みを行う団体に対し、経費の一
部を助成いたします。
二つ目の重点施策として、子供から高齢者まで、誰もが暮らしやすい環境の充実を図る
ための施策でございます。特に、子供を産み育てやすい環境を整備するため、子育て支援
施策の充実を図る事業に力を入れて取り組んでまいります。その取り組みとしまして、子
育て世代の人口増や核家族化による子育てに不安を感じている方々に対し、新たに当市の
子育て支援の核となる子育て支援センターの設置の検討と子育てネットワークシステムの
構築を進めてまいります。今年度、基本構想、基本計画を策定し、順次、事業を進めてま
いります。
次に、子供の医療に関するところでは、保護者の子育てにかかる医療の経済的負担の軽
減を図るため、現在、小学6年生までの小児マル福対象年齢を、平成26年10月診療分から
18歳まで拡大いたします。今回の拡大は、中学3年生まで入院分と外来分を拡大し、さら
に、入院分は18歳まで市独自に拡大をいたします。これにより、中学3年生までの保険診
療の医療費が、自己負担金を除き無料化とされることになります。
次に、小児の任意予防接種につきましては、私はこれまで市町村格差が生じないよう、
国の責任において予防接種の定期接種化に向けた見直しをすべきであると、いろいろなと
ころで主張しております。
しかし、市民の皆様からのご意見や重篤化の予防、そして子育て支援、さらには県内市
町村の状況を検討した結果、当市としても、任意予防接種の助成制度が必要と考え、平成
26年10月から、おたふく風邪、小児季節性インフルエンザの任意予防接種について助成を
実施することとしました。併せて、風疹予防接種につきましても、妊娠中の女性と、その
子供たちの健康を守るため、県の風疹抗体検査事業と連携した助成を平成26年10月から実
施してまいります。
次に、子供を産みやすい環境づくりとしまして、高額な不妊治療を受けていらっしゃる
方々への経済的支援としまして、平成26年10月から、不妊治療費の助成を新たに実施して
まいります。この助成につきましては、県が行う助成事業に上乗せして実施するものです
が、市独自として、助成対象者の要件の一つである所得制限を撤廃して実施してまいりま
す。
次に、発達にばらつきやおくれのある児童への支援として、現在、療育支援事業を実施
- 19 -
しておりますが、今年度より、これまで幼稚園、保育所への巡回までであった事業を、小
学校まで巡回することとし、事業の対象者を拡大して実施いたします。
次に、子育て支援施策の充実として、現在、子育て世代の人口増に伴い、保育施設が不
足している状況が続いており、4月1日現在、14人の待機児童がおります。そのため、新
たな民間の保育施設の進出に対し、整備事業補助金を交付し、保育施設不足を解消してま
いります。その他の子育て支援施策関係では、安心安全な保育を実施するため、伊奈第1、
第2保育所の耐震設計、また、伊奈第3、第4保育所の耐震診断を行います。
三つ目の重点施策として、子供から高齢者まで、誰もが健康で安心して暮らせるまち、
希望の持てるよう、未来への投資を欠かさないまちにするための施策でございます。
教育環境の充実を図る事業につきましては、現在、みらい平地区の子供が増えているこ
とから、来年春の開校を目指し、(仮称)陽光台小学校の建設を、鋭意進めているところ
であります。
また、教育委員会に対しては、市全体の子供の数の推移等から、子供の教育環境を考慮
した、今後の市内の小中学校の適正配置の検討をお願いしているところでございます。そ
の中で、市全体での将来の児童数の予測を行った結果、市の学校給食について、二つの給
食 セ ン タ ーで は 、 現 在、 4,500食の 調 理 が 可能 で あ り ます が 、 平 成30年 度 に は、 そ の 調 理
可能数を超えることが判明いたしました。そのことから、今後の市の学校給食に対する考
え方、整備方法、整備手順など、を検討してまいります。また、義務教育における経済的
支援としまして、消費税増税など、近年の社会情勢を鑑み、今年度から、準要保護児童就
学援助費対象の所得額の合算基準を緩和いたします。
次に、生涯学習環境の充実としては、2019年の茨城県での国体の開催について、当市の
対応としまして、生涯スポーツを推進していく観点から、国体開催前に開かれるデモンス
トレーションスポーツの開催を誘致しているところであります。
開催場所につきましては、市総合運動公園での開催を誘致しているところでありますの
で、この市総合運動公園において、さらなる生涯スポーツの振興を図るべく、本年度から
多目的広場及び駐車場の整備を検討していくものであります。
また、身近な生涯学習施設である伊奈公民館につきましては、昭和56年の耐震基準以前
の建築であることから、耐震化に向けた耐震診断を実施します。
四つ目の重点施策として、市民との信頼関係を高め、行政全体として将来にわたって持
続可能な質の高い自治体運営を目指すための施策でございます。市民と行政との協働のま
ちづくりをより一層推進するとともに、地域コミュニティの活性化を図ることを目的に、
福祉の向上、環境の美化、地域の防災、文化活動などコミュニティ活動を行う団体に対し
て事業費の一部を助成する制度を新設いたします。
次に、市民の納税などの支払い方法の選択肢をふやすことにより、市民の納税等の利便
性の向上を図るため、平成27年度よりクレジットカード収納制度を導入いたします。
以上、今年度より新たに取り組む事業につきましてご説明をさせていただきました。こ
のような施策を通じ、みらいを担う子どもたちに誇れるまちづくりに向け、住んでよかっ
た、住み続けたいまちづくりを進めてまいります。
それでは、本定例会に提出いたしました議案についてご説明いたします。
今定例会に提出をいたしました案件の内容は、報告案件5件、専決処分の承認案件4件、
人事案件4件、条例の改正案件3件、契約案件2件、指定管理者の指定案件2件、補正予
- 20 -
算案件3件、合わせて23案件でございます。
報告第1号
告第2号
平成25年度つくばみらい市一般会計繰越明許費繰越計算書について及び報
平成25年度つくばみらい市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書につ
いてでございますが、それぞれの会計の経費のうち翌年度に繰り越して使用するものにつ
き明許繰越をしたため、報告するものでございます。
報告第3号
平成25年度つくばみらい市水道事業会計予算繰越計算書についてでござい
ますが、平成25年度予算に定めた建設改良に要する経費のうち、翌年度に繰り越したもの
について報告するものでございます。
報告第4号
専決処分の報告について(第1号)及び報告第5号
専決処分の報告につ
いて(第2号)でございますが、保育所での事故及び車両事故による和解について報告す
るものでございます。
承認第2号
専決処分の承認を求めることについて(第2号)でございますが、内容
は、平成25年度つくばみらい市一般会計補正予算(第11号)でございます。歳入歳出予算
の 総 額 に それ ぞ れ 3 億5,431万 2,000円 を 追 加し 、 歳 入 歳出 予 算 の 総額 を 、 そ れぞ れ 205億
90万7,000円とするものでございます。
歳入につきましては、平成25年度の地方交付税及び各種交付金等の額が確定したことに
より補正するものです。
歳出につきましては、地方債償還利子が確定したことにより減額、財政調整基金積立金
3億6,780万8,000円の計上等でございます。また、みらい平地区コミュニティセンター建
築確認中間検査業務委託が年度内に完了しないため、繰越明許費に追加をするものでござ
います。平成25年度一般会計補正予算(第11号)につきましては、議会を招集する時間的
余裕がなかったことから専決処分いたしましたので承認を求めるものでございます。
承認第3号、承認第4号及び承認第5号、専決処分の承認を求めることについてでござ
いますが、地方税法等の一部を改正する法律が、平成26年3月31日に公布されたことに伴
い、同日付で、つくばみらい市税条例等、つくばみらい市都市計画税条例及びつくばみら
い市国民健康保険税条例の一部を改正する必要が生じたため専決処分したことから、承認
を求めるものでございます。
諮問第1号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて、でございますが、
本人の希望により、平成26年3月31日で1名の人権擁護委員が退任したことに伴い、後任
の委員として秋田政夫氏を推薦するものです。
秋田政夫氏は、地域社会においてさまざまな分野で活発に活動され、信頼されるに足る
人格、識見をお持ちであり、また、社会貢献の精神に基づいた行動も顕著であります。人
権擁護委員として、いろいろな相談を受けていただく際には、中立公正の立場で熱意をも
って積極的に活動していただける方であり、適任と考え、意見を求めるものでございま
す。
同意第1号
監査委員の選任についてでございますが、本年6月30日任期満了に伴う監
査委員の選任について、新たに和田政彦氏を選任したく、同意を求めるものでございま
す。
和田政彦氏は、平成3年に税理士となり、現在は、守谷市に税理士事務所を開設し、幅
広く活躍されております。当市の予算執行等について、公正で効率的な運営が確保されて
いるかを監査する監査委員に適任と考え、同意を求めるものでございます。
- 21 -
同意第2号
教育委員会委員の任命についてでございますが、本年6月27日の任期満了
に伴い、再度中島正志氏をつくばみらい市教育委員会委員として任命したく同意を求める
ものでございます。
同意第3号
教育委員会委員の任命についてでございますが、高橋隆太教育委員会委員
の任期が、この6月27日をもって満了となるため、新たに直井修三氏を教育委員会委員と
して任命したく同意を求めるものでございます。
直井修三氏は、昭和52年現在のつくばみらい市立東小学校に就任し、本年3月まで37年
もの長きにわたり教育の現場で尽力され、学校教育の振興に大きく貢献された方であり、
教育委員に適任と考え、同意を求めるものでございます。
議案第43号
つくばみらい市立コミュニティセンター条例等の一部を改正する条例でご
ざいますが、昨年度から実施している公共施設使用料の徴収に伴い、平成25年7月1日か
ら 平 成 26年 6 月 30日 ま で 設 け た 激 変 緩 和 措 置 期 間 を 、 平 成 27年 6 月 30日 ま で 1 年 間 延 長
し、施設利用状況の経過観察を行うことにより、今後の施設使用料の見直し等について、
検討資料とするための条例改正でございます。この案件につきましては、現在の激変緩和
措置期間が議会会期中の6月30日までであることから、先議をお願いするものでございま
す。
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条例でござ
いますが、先ほど申し上げました小児マル福の対象年齢を拡大するための条例改正でござ
います。
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例でご
ざいますが、水道施設更新基本計画の策定に伴い、水道事業の変更許可を茨城県知事から
受けたことによる条例改正でございます。
議案第46号
委託契約の締結についてでございますが、合併特例債事業である東楢戸台
線道路整備事業の委託契約を締結するに当たり提案するものでございます。委託内容とし
ましては、田村地区から台地区までの道路改良工事及び台地区の交差点改良工事等であ
り、茨城県へ委託するものでございます。
議案第47号
工事請負契約の締結についてでございますが、谷井田小学校校舎耐震補強
及び大規模改修工事について、去る5月30日に実施した条件つき一般競争入札の落札者と
本契約を締結するに当たり提案するものでございます。
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定についてでございますが、つくばみらい市総
合福祉施設きらくやまふれあいの丘を運営するに当たり、市民サービスの向上と、効果
的、効率的な管理運営を行うため、社会福祉法人つくばみらい市社会福祉協議会を指定管
理者として指定したく提案するものでございます。
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定についてでございますが、複合型施設である
みらい平コミュニティセンターを運営するに当たり、市民サービスの向上と効果的、効率
的な管理運営を行うため、シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社を指定したく提
案をするものでございます。
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)でございますが、
歳入歳出予算の総額にそれぞれ4億2,328万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれ
ぞれ199億4,063万5,000円とするものでございます。
主な事業といたしましては、企業誘致を積極的に進めるための受け皿づくりとして業務
- 22 -
委託料に786万3,000円を計上いたしました。
次に、子育て支援施策として、子育て支援施策の充実にかかる子育て支援センターの新
設と、ネットワークシステムの構築の実現に向けて、詳細な行動計画を策定するための基
本構想、基本計画策定業務を委託料として888万9,000円を計上いたしました。小児マル福
の対象者拡大分としまして1,069万5,000円を計上いたしました。
予防接種事業としまして水痘、成人肺炎球菌予防接種が、10月から国の定期予防接種に
な る た め の委 託 料 と して 1,500万円 、 任 意 予防 接 種 の おた ふ く 、 小児 季 節 性 イン フ ル エ ン
ザ の 委 託 料と し て 1,270万 円 を 計上 す る と とも に 、 風 疹予 防 接 種 助成 金 と し まし て 50万 円
を計上しました。
次に、不妊治療費助成として、1,820万円を計上いたしました。
次に、来年度開園予定の認定保育園の施設整備の補助金として1億7,350万5,000円を増
額計上いたしました。
次に、学校教育及び生涯学習環境の充実としまして、給食センターの今後の方針となる
基本計画を策定するため503万3,000円を計上するとともに、総合運動公園の拡張に伴う基
本 設 計 を策定 す る ため958万 円 を計 上 い たしま し た 。その ほ か にも、 国 の 平成25年 度 の 補
正予算における好循環実現のための経済対策の一つとして、がんばる地域交付金が創設さ
れました。国の補正予算に計上した事業の地方負担分の1割程度が、がんばる地域交付金
と し て 交 付さ れ る こ とか ら 、 そ の充 当 事 業 とし て 道 路 舗装 補 修 工 事事 業 に 8,000万 円 を 計
上いたしました。
歳 入 の 主な も の と いた し ま し ては 、 歳 出 で説 明 し ま した 、 が ん ばる 地 域 交 付金 2,520万
8,000円 、 認 定 こ ど も 園 等 へ の 整 備 補 助 金 と し て 県 補 助 金 1 億 5,319万 4,000円 、 歳 出 予 算
の財源として財政調整基金繰入金2億1,952万9,000円を計上いたしました。
議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1号)でござい
ますが、歳入歳出予算の総額に、それぞれ529万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を
それぞれ28億6,550万5,000円とするものでございます。
今回の補正予算につきましては、小規模多機能型居宅介護事業所のスプリンクラーの設
備につきまして補助要件が緩和されたことから、スプリンクラーの設備が未整備であった
事 業 所 1 カ 所 に 対 し 、 設 置 工 事 費 の 一 部 と し て 529万 2,000円 を 交 付 す る も の で ご ざ い ま
す。この財源としまして、国庫補助金529万2,000円を計上いたしました。
議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)でございます
が 、 今 回の補 正 予 算は、 収 益 的支出 の 追 加を定 め る もので 、 収 益的支 出 に 432万 円 を 増 額
し、13億6,884万1,000円とするものでございます。
内容につきましては、住民サービスの向上を目的に、公金の支払い方法の多様化に取り
組む、平成27年度よりクレジットカード収納を導入するに当たり、システムセットアップ
費用等を増額するものでございます。
以上、詳細につきましては、お手元に配付いたしました議案書にてご審議いただき、ご
可決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(直井誠巳君)
説明が終わりました。
報告第1号から報告第5号までの5案件については、報告案件でありますので、ご了承
をいただきたいと思います。
お諮りします。
- 23 -
ただいま議題となっております18案件のうち、諮問第1号及び同意第1号から同意第3
号までの4案件については、人事案件でありますので、委員会の付託を省略し、先議した
いと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
ご異議なしと認めます。したがって、諮問第1号及び同意第1号
から同意第3号までの4案件については、委員会の付託を省略し、先議することに決定を
いたしました。
諮問第1号について先議
○議長(直井誠巳君)
諮問第1号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについ
て質疑を行います。
質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
討論を省略し、これから諮問第1号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
お諮りします。
本案は原案のとおり適任とすることに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
全員挙手であります。よって、諮問第1号は適任とすることに決
定をいたしました。
同意第1号について先議
○議長(直井誠巳君)
続いて、同意第1号
監査委員の選任について質疑を行います。
質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
討論を省略し、これから同意第1号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
お諮りします。
本案は原案のとおり同意することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員です。よって、同意第1号は原案のとおり同意すること
に決定をいたしました。
同意第2号について先議
○議長(直井誠巳君)
続いて、同意第2号
教育委員会委員の任命について質疑を行い
ます。
- 24 -
質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
討論を省略し、これから同意第2号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
お諮りします。
本案は原案のとおり同意することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員であります。よって、同意第2号は原案のとおり同意す
ることに決定をいたしました。
同意第3号について先議
○議長(直井誠巳君)
続いて、同意第3号
教育委員会委員の任命について質疑を行い
ます。
質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
討論を省略し、これから同意第3号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
お諮りします。
本案は原案のとおり同意することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員です。よって、同意第3号は原案のとおり同意すること
に決定をいたしました。
選挙第8号
つくばみらい市選挙管理委員会委員の選挙について
選挙第9号
つくばみらい市選挙管理委員会委員補充員の選挙について
○議長(直井誠巳君)
日程第8、選挙第8号
挙について、及び選挙第9号
つくばみらい市選挙管理委員会委員の選
つくばみらい市選挙管理委員会委員補充員の選挙について
を議題といたします。
選挙第8号
つくばみらい市選挙管理委員会委員の選挙を行います。
お諮りします。
選 挙 の方法 に つ いては 、 地 方自治 法 第 118条 第 2 項の規 定 に よって 指 名 推選に し た い と
思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
異議なしと認めます。したがって、選挙の方法は指名推選で行う
ことに決定をいたしました。
お諮りします。
指名の方法については、議長が指名することにしたいと思います。これにご異議ござい
- 25 -
ませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
異議なしと認めます。したがって、議長が指名することに決定を
いたしました。
つくばみらい市選挙管理委員会委員に、中島仁三君、小菅
徹君、間根山
清君、渡邉
治君、以上の方を指名いたします。
お諮りします。
ただいま指名をした方を、つくばみらい市選挙管理委員会委員の当選人と定めることに
ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
た中島仁三君、小菅
ご異議なしと認めます。したがって、ただいま指名をいたしまし
徹君、間根山
清君、渡邉
治君、以上の方がつくばみらい市選挙
管理委員会委員に当選をされました。
選挙第9号
つくばみらい市選挙管理委員会委員補充員の選挙を行います。
お諮りします。
選 挙 の方法 に つ いては 、 地 方自治 法 第 118条 第 2 項の規 定 に よって 指 名 推選に し た い と
思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
異議なしと認めます。したがって、選挙の方法は指名推選で行う
ことに決定をいたしました。
お諮りします。
指名の方法については議長が指名することにしたいと思います。これにご異議ございま
せんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
異議なしと認めます。したがって、議長が指名することに決定を
いたしました。
つくばみらい市選挙管理委員会委員補充員に次の方を指名します。
第1順位齊藤
實君、第2順位關
豊君、第3順位塚田瑞雄君、第4順位相島
宏君、
以上の方を指名します。
お諮りします。
ただいま指名した方を、つくばみらい市選挙管理委員会委員補充員の当選人と定めるこ
とにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
順位齊藤
異議なしと認めます。したがって、ただいま指名をしました第1
實君、第2順位關
豊君、第3順位塚田瑞雄君、第4順位相島
方がつくばみらい市選挙管理委員会委員補充員に当選されました。
散会の宣告
○議長(直井誠巳君)
以上で、本日の議事日程は全部終了いたしました。
次回は、6月24日午前10時から本会議を開き、一般質問を行います。
- 26 -
宏君、以上の
なお、議案に対する質疑を行う場合は、6月24日の正午までに通告願います。
本日はこれにて散会をいたします。
午後2時36分散会
- 27 -
第 2 号
〔 6 月 24 日 〕
平成26年第2回
つくばみらい市議会定例会会議録
平成26年6月24日
第2号
午前10時00分開議
1.出席議員
1番
文

靖
君
10番
古
舘
千恵子
君
2番
鐘ケ江
礼生奈
君
11番
直
井
誠
巳
君
3番
小田川
浩
君
12番
横
張
光
男
君
4番
直
井
高
宏
君
13番
松
本
和
男
君
5番
中
島
清
和
君
14番
古
川
よし枝
君
6番
坂
洋
君
15番
海老原
弘
君
7番
高
木
寛
房
君
16番
今
川
明
君
8番
染
谷
礼
子
君
17番
豊
島
葵
君
9番
中
山
栄
一
君
18番
川
上
子
君
な
し
英
文
1.欠席議員
1.地方自治法第121条の規定により案件説明のため出席を求めた者
市
長
片
庭
正
雄
君
副
市
長
小
野
一
浩
君
教
育
長
石
塚
眞
典
君
長
沖
田
照
雄
君
長
中
泉
次
男
君
利
夫
君
栄
君
市
長
総
公
務
室
部
市
民
経
済
部
長
豊
島
保
健
福
祉
部
長
石
神
都
市
建
設
部
長
間根山
知
己
君
長
大久保
明
一
君
者
木
村
明
夫
君
長
飯
泉
勝
宏
君
教
育
会
政
計
策
部
管
秘
理
書
課
企
画
課
長
中
島
強
君
総
務
課
長
奈
幡
優
君
財
政
課
長
中
山
和
広
君
長
森
伸
次
君
市 民 サ ポ ー ト 課 長
染
武
君
こ
長
関
俊
明
君
安
心
ど
安
も
全
福
祉
課
課
谷
介
護
福
祉
課
長
海老原
貞
夫
君
学
校
教
育
課
長
菊
地
龍
夫
君
生
涯
学
習
課
長
須加尾
博
司
君
石
昭
夫
君
農 業 委 員 会 事 務 局 長
- 29 -
島
1.職務のため出席した者の氏名
議
会
事
務
局
書
長
斉
藤
記
嶋
田
竜
一
君
也
君
1.議事日程
議
事
日
程
第
2
号
平成26年6月24日(火曜日)
午前10時00分開議
日程第1
一般質問
1.本日の会議に付した事件
日程第1
一般質問
午前10時00分開議
開議の宣告
○議長(直井誠巳君)
おはようございます。会議に入る前に皆様方にお願いを申し上げ
ます。携帯電話をお持ちの方は、電源を切るか、マナーモードに切り替えますようお願い
いを申し上げます。
傍聴者にお願い申し上げます。傍聴人の守るべき事項を遵守し、静かに傍聴を願います。
また、写真撮影や録音など禁止されておりますので、守るようにお願いを申し上げます。
当市議会では、小中学校の児童を対象に、本議会を傍聴していただく授業を展開してお
ります。本日も、午前中に谷原小学校の児童が来ております。谷和原中学校の生徒が午後
傍聴に来る予定でございます。本会議中に入退室をすることがありますので、皆様方のご
理解、ご協力をお願いを申し上げます。
ただいまの出席議員は18名です。全員出席でございます。定足数に達しておりますので、
これから本日の会議を開きます。
本日の会議の書記に議会事務局長、事務局職員。議案説明のため市長、副市長、教育長、
市長公室長、各部長、会計管理者、各関係課長及び局長が出席しております。
本日の議事日程はお手元に配付のとおりでございます。
一般質問
○議長(直井誠巳君)
日程第1、一般質問を行います。
順次、発言を許します。
15番海老原
弘君。
〔15番
○15番(海老原
弘君)
海老原
弘君
登壇〕
15番の海老原でございます。皆さんおはようございます。そ
して今回は、市長選挙がありまして、片庭市長の最初の議会でございますが、選挙終わっ
- 30 -
て2期目のスタートになるわけですけれども、市長に対する市民の期待、そういうものを
含めて私から質問をさせていただきます。
最初は、4月27日に行われた市長選挙について、これは選挙の内容についてなので、実
際は、選挙管理委員会に対する質問だと思いますので、書記であります部長のほうから答
弁をお願いしたいと思います。
4月27日行われた市長選挙については、同時に行われた市議会議員の補欠選挙を含めた
選管の対応について、多くの市民の皆さんから質問を受けました。その中から何点か質問
をいたします。私にも、聞かれても理解できなかったので、選挙後ではありますが、市民
に説明できませんので、今回改めて質問をさせていただきます。
まず、投票時間の終了時間が午後7時までと、通常より1時間繰り上げられたことは、
どういう理由で、そしてこれは今回の選挙だけなのか、あるいは、今年は県会議員の選挙
等もありますけれども、そういう場合はどうなのか、お伺いをいたします。
次に、投票所の入場券の配送が告示日以降、告示日の4月20日の翌日に投票入場券がま
だ届いていないと多くの市民の皆さんから私も連絡を受けました。これはどういう理由が
あったのでしょうか。
次 に 、 有 権者 の 数 が 、新 聞 発 表 で4 月 9 日 現在 3 万 9,031人 と 発 表さ れ ま し たが 、 選 挙
当日の有権者の数は3万8,464人と、4月9日時点よりも567人少なくなっておりました。
これはどういう理由なのでしょうか。通常、つくばみらい市では今人口が増えていますの
で、 反対 に 560人 増え たと いう こ とで あれ ば 不思 議で は ない ので す が、 減っ た とい うの は 、
どういう理由があったのか、わかりませんのでお尋ねをいたします。
そして、もう一つは、当日の投票率が低い状態であったことが途中経過でも確認をして
おります。投票の呼びかけをすべきだと進言された方がいたのですが、それはだめだとい
うふうに言われたと。放送もされず、そして、広報車等も出ませんでしたので、これはど
ういう理由があったのでしょうか。
以上の点についてお伺いをいたします。
○議長(直井誠巳君)
選挙管理委員会書記長中泉次男君。
〔選挙管理委員会書記長
〇選挙管理委員会書記長(中泉次男君)
中泉次男君
登壇〕
今回のご質問につきましては、選挙管理委員会
の書記長という立場でご答弁をさせていただきたいと思います。
海老原議員のご質問にお答えいたします。
まず最初に、今年度4月27日に投開票を行いましたつくばみらい市長選挙についての概
要をご説明させていただきます。今回は、有権者数が3万8,464人、投票者数が1万8,138
人、投票率は47.16%ということで、前回の市長選挙54.88%より7.72%低い結果となりま
した。
議員ご質問の、投票時間がなぜ7時なったのかという点でございますが、昨年7月に行
われました参議院選挙を含め、今回3回目であり、これは初めてではございません。理由
といたしましては、夜間の投票率が低いこと、期日前投票制度が定着していること、選挙
管理委員会等でこれらを協議決定したところでございます。
夜間の投票率が低いことでございますが、夜間の投票率は、投票時間を繰り上げる前の
平 成 24年 12月 に 行 われた 衆 議 院議員 選 挙 では、 午 後 6時か ら 8 時まで の 投 票率は 4.1% と
低いものでございました。投票時間を1時間繰り上げた昨年7月に行われた参議院議員選
- 31 -
挙 で も 、午後 6 時 から7 時 ま での投 票 率 は 4.3% と 大きく 変 化 はござ い ま せんで し た 。 今
回 の 市 長選挙 に お いては 、 午 後6時 か ら 7時ま で の 投票率 は 3.9%で あ り 、若干 下 が っ て
おりますが、1時間繰り上げたことによる投票率への影響はないものと考えております。
期日前投票制度の定着でございますが、期日前投票は、朝8時30分から夜8時まで、伊
奈庁舎、谷和原庁舎のロビーで行っております。今回の市長選挙において、期日前投票の
投票率は8.7%で、4年前の市長選挙の期日前投票の投票率6.9%を上回っており、期日前
投票が定着しているものと考えております。
今後の投票時間についてでございますが、夜間の投票率が低いこと、期日前投票制度が
定着していることを考慮し、1時間繰り上げて午後7時までとする予定でございます。
次に、投票入場券の配送がなぜおくれたのかという点でございますが、公職選挙法施行
令第31条第1項に、市町村の選挙管理委員会は、特別の事情がない限り、選挙の期日の公
示または告示の日以後、できるだけ速やかに選挙人に投票所入場券を交付するように努め
なければならないと規定されております。
当市も、この規定に基づき投票所入場券を交付しております。今回の市長選挙は、4月
20日、日曜日が告示日でした。この関係から、4月18日金曜日に郵便局へ郵送の手続をし
ております。昨年9月に行われました茨城県知事選挙の告示日が、選挙期間の17日前だっ
たため、このときに比べると投票所入場券が届くのが遅いと感じられたことと思いますが、
公職選挙法施行令の規定に基づき適正に行っているところでございます。また、入場券が
なくても、期日前投票はできるため、今後は広報等で周知徹底していく所存でございます。
次に、当日の投票啓発広報はなぜ行わないのかというご質問でございますが、当市では、
平成21年8月の衆議院議員選挙からは行っておりません。選挙当日の事務処理の増加等に
よりまして人手が足りず行っておりませんでしたが、平成25年9月の県知事選挙は、期日
前投票の投票率が伸びず、県選挙委員会から、啓発用の広報の要請がございまして、1回
だけ行った経緯がございます。今回の市長選挙につきましては、期日前投票の投票率が
8.7%と4年前の市長選挙時の6.9%を上回っていたため、当日の投票啓発広報は行いませ
んでした。今後につきましては、投票率向上を目指し、当日の投票啓発活動を含め工夫し
た選挙啓発活動を行ってまいりたいと考えております。
最後に、有権者の違いということでのご質問でございますが、有権者数につきましては、
事前発表した告示日4月20日の3万9,031人、投票当日4月27日の有権者数3万8,464人で
ございますが、これは、選挙人名簿登録者数と有権者数の違いによるものでございます。
事前に発表した告示日の人数は、公職選挙法の規定により、告示日の前日時点で転出して
から4カ月を経過していない方、つまり平成25年12月19日以降に転出した方も登録されて
おります。これは国、県の選挙に必要があるため、このようなことになっております。投
票日当日の有権者数は、事前に発表した人数から当日までに死亡された方や、転出により
名 簿 に は載っ て い るが市 長 選 挙の有 権 者 でなく な っ た方567名 を 差し 引 い た人数 と な っ て
おります。また、転入者につきましては、告示日の前日から起算して3カ月前までに転入
さ れ た 方 に選 挙 権 が 発生 す る た め、 事 前 発 表し た 3 万 9,013人 の 中に 含 ま れ てお り ま す 。
し た が い まし て 、 今 回の 市 長 選 挙の 投 票 日 当日 の 有 権 者数 は 3 万 8,464人 と なっ た も の で
ございます。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○15番(海老原
海老原
弘君)
弘君。
部長のほうから答弁をいただきましてありがとうございます。
- 32 -
いろいろ私が疑問に思っていた中で、今、お答えをいただきまして、何点かは、わかった
のですが、投票時間が午後7時までとなったのは、以前の参議院とかもそうであったと、
これは私も市長選挙のことだけが頭にあったので理解をいたしました。
それから、投票所の入場券の発送が、私はおくれたというふうに思ったのですが、今部
長の答弁では適正にやっている、ということは、部長からありましたように、不在者投票
は、投票券がなくてもできるということが市民に知らされていれば、私どもへの電話なん
かもなかったと思うのですが、特に月曜日が何人もいたのです。まだ投票券来てないんだ
けど、どうするんだ海老原さん、そういうことがありましたので質問したわけです。
それから、当日の投票を促す広報がなかったというふうに今答弁を受けましたけれども、
私は当日の午前中ぐらいの投票率が異常に低いということを選管に確認しております。で
すからそういう場合にも、先ほどの部長の答弁、原則どおりに言うのじゃなくて、やはり
投票率があまりにも低い状態、結果的に、私は今までで最低だったと思うのです。ですか
ら、きょう私が質問した時間を短くしたり、そういうことも、先ほどの部長の答弁では、
問題はなかったということかもしれませんけれども、逆に不在者投票がアップしているの
に、当日の投票が減ったということはちょっと矛盾することもありますので、やはり投票
に対する啓発活動は十分にして、これで不足があるということではないと思います。し過
ぎるということではないと思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。こ
の質問は選管に対する質問なので以上にいたします。
2問目は、市長の政治責任についてと、漠然としておりますけれども、これは4年前の
初議会で、片庭市長は、ノーサイドを宣言し、市民の協力を呼びかけました。そして、市
長への手紙をスタートさせ、謙虚に市民の声を聞くという姿勢があったと思います。今回
の 市 長 選 の投 票 率 は 47.16% で 、私 は 、 史 上最 低 で は なか っ た か とい う よ う に判 断 し て お
ります。その中で、片庭市長に投票された方は、有権者の先ほど部長から説明ありました
数字から言いますと、市長が獲得した数字は24.7%で、4人に1人の支持であったことを
私は肝に銘じていただきたいと思います。おごることなく、謙虚な姿勢で市政の運営をさ
れることを望んでおります。
そこで、2期目の政治姿勢についてお伺いをいたします。
市長は、常に、ムリ・ムダ・ムラの3ム主義を提唱し、市職員の指導に当たり、特に、
今回の選挙の中でも、歩道のない道路は道路でないという事業をマニフェストにも入れて
いると思うのですが、これは誰も反対できるような事案ではございません。しかし、要は
具体的にどのようにこの事案を具体化することだと思います。そこで、片庭市長のマニフ
ェストの中で何点かについてお伺いをいたします。
これは、きょうのほかの議員さんの質問とかち合うことがあるかもしれませんけれども、
私は基本的な考えを第一にお聞きしたいと思います。
まず、子供たちに誇れるまちづくりについては、具体的にどんなまちづくりなのか、み
らい平の小学校建設には、将来の児童の増加を考慮して、計画的な整備を推進しますとあ
ります。(仮称)陽光台小学校開校来年4月に控えて、現在、通学の学区は審議中ではあ
りますが、周辺の市民にとっては、できるだけ早い決定が必要であります。また現在、バ
ス通学を受け入れている谷原小、十和小、福岡小にとっても重大な事案であります。その
他の小学校区においても、児童数減少による複式学級などの数々の問題に早急で公平な対
応が必要であります。
- 33 -
また今年度、全部の小中学校にエアコンを設置する件については、市長のマニフェスト
には、議会の提案だったことが、どこにも書いてありませんでした。市民の皆さんに説明
する責任があるのではないかと思いました。その上で、2期目の政治姿勢はどのように取
り組まれるか、お伺いをいたします。
私が危惧することは、信任を得たことにより、おごりが出ないかという一抹の心配があ
ります。今回の市長選挙でも、市長の政治姿勢で、市民の方々や各種団体に対して、選挙
応援や推薦状を依頼されたり、市の審議会の委員をされた方々にも、自分の応援をしても
らえない人たちに対しても、中にはその団体の長をしている方にやめろといわれたような
ことはなかったでしょうか。私はその当事者から、そういうことがあったと聞いておりま
す。
また、選挙最終日、豊地区で、両方の陣営が出会ったときに、市長は、相手候補の応援
に来ていた他市の市会議員さんに対して批判するような発言をして、相手側の応援者と言
い争いになったと報告がありましたが、フェアではなかったと思っております。
今、申し上げたようなことは、2期目の当選をされた今、市民の皆さんや市職員への対
応に同じようなことがあってはだめだという、私はそういう懸念をもってあえて質問をす
るわけです。市長の忌憚のないご意見を頂戴したいと思います。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
おはようございます。きょうは、谷原小学校の6年生の皆さん、
ようこそいらっしゃいました。どうぞ時間の許す限り見学をしていただきたいというふう
に思います。
海老原議員の質問にお答えいたします。
去る4月27日行われました市長選挙におきまして、市民の皆様方の力強いご支持を賜り
まして、引き続きつくばみらい市の市政を担うことになりましたことに対しまして、大変
光栄であると同時に、その責任の重さに身の引き締まる思いでもございます。今回の市長
選挙におきましても、私に投票された票、他候補者に投票された票、全てがこの市をよく
したい、発展させたいという思いで投票されたものと私は認めております。
私は、前回の市長選挙時の平成22年第2回定例会の所信表明におきまして、当時の民主
党代表選後の菅
直人元代表が言われましたノーサイドという言葉を引用させていただき
ました。今もその考えは全く同じでございます。当然、選挙の結果につきましては、真摯
に受けとめ、これからの市政を運営していく中で、市民の皆様からご意見を伺うとともに、
親切丁寧に説明を行いながら各種施策を実行してまいりたいと思っております。
また、議員から質問が出ました学校教育、陽光台につきましてでございますけれども、
(仮称)陽光台小学校の学区及び学校の適正配置などにつきましては、現在、教育委員会
において慎重かつ丁寧に進めておりますので、その経過を見守っていきたいと考えており
ます。また、既存校への空調設備設置については、児童生徒に対し、近年の夏の猛暑によ
る暑さ対策として、また議会からの要望として今年度より実施するものでございます。以
上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○15番(海老原
海老原
弘君)
弘君。
市長から答弁ありましたように、1期目のスタートと同じよ
うに、謙虚にやるという今市長が申されたことを我々も信じて、今後とも是々非々の立場
- 34 -
で質問をさせていただきたいと思います。
それでは次に、市長がマニフェストでいわれた何点かについて、基本的なことを、ほか
の議員から同じような質問が出ておりますので、基本的なことをお伺いいたします。まず、
スマートインターについては、連結申請を進めるということでございますが、軟弱地盤の
ために30億円以上かかる見通しと議会に説明がありましたが、私が心配するのは、財政的
に公的資金の見通しがあるのかをお伺いします。
次に、病院の誘致を進めるというふうにありましたが、医療圏の問題をどのようにクリ
アになさるのか、みらい平地区に10カ所のクリニック等ができた現在、どのような見通し
を持っておられるのか。
次に、子育て支援センターの新設と児童館の増設とありますが、具体的に、どのように
つくる計画があるのか、私の頭の中にありますみらい平地区以外にも、その計画があるか
お伺いをいたします。
次に、温かい心を大切にした地域コミュニティー支援事業とありますが、他市に比較し
て、スポーツ関連のスポーツクラブやスポーツ少年団の支援が少ないという声が多くあり
ますが、今後、どのように考えますか。
ほかに、もう一つは、先般、新聞の発表がありました、非正規職員が53.8%で、県内ト
ップと報道されましたが、これは直井高宏議員からも質問が出されていますので、私は、
片庭市長になって4年間の間に、定年前に退職した職員が、たしか40人を超えているとい
うふうに以前に質問したりしていますけれども、そのことがこの非正規職員が多くなる一
つの要因になっているのではないかというふうに考えていますが、市長はどのように考え
ておられますでしょうか。以上、質問いたします。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
海老原議員の質問にお答えいたします。
まず最初に、スマートインターチェンジにつきましては、先ほど議員もおっしゃいまし
たが軟弱地盤対策による事業費増などの課題がございます。今後の事業の推進につきまし
ては、関係機関と引き続き協議を行いながら慎重に進めてまいりたいと思っています。
2番目の病院の誘致の件についてでございますが、病院の誘致につきましては、つくば
保健医療圏のベッド数の基準緩和が必要なことから、今後も引き続き県に対し要望してま
いりたいと考えております。
次に、子育て支援の新設等についてのご質問だと思います。子育て支援センターにつき
ましては、当市の子育て支援の核となる地域子育て支援センターの設置の検討を進めてま
いります。児童館につきましても、子供同士や子育て中の親子同士の交流の場となる施設
でありますので、地域性を考慮しながら、児童館の増設を検討してまいりたいと思ってお
ります。
次に、地域コミュニティ事業についてでございます。スポーツ団体の支援については、
つくばみらい市では、スポーツ少年団も含めて、つくばみらい市体育協会の補助金による
支援を現在行っておるところでございます。スポーツ団体を初めとする各種団体の支援に
つきましては、市民協働のまちづくりを進める観点から、地域コミュニティーの醸成を図
るための事業として推進してまいりたいと思っているところでございます。
それから、非正規職員のことについてご質問を最後にいただきました。これについては、
- 35 -
確かに新聞等に出まして、53.8%つくばみらい市の非正職員というデータがありました。
私は、この4年間、機構改革しながら、仕事をなるべくいろいろな課にまたがらないよう
に、職員に効率よく仕事していただくということを頭に置きました。ですから、それを4
年間まじめに続けておりましたら、何と非正規職員が53.8%になってしまったということ
でございます。
ただ、これにつきましては、よその市はもっと、データのとり方がちょっとこれおかし
かったんじゃないかということでお話をしているところでありますが、牛久市なんかは、
私どもの倍以上の非正規職員になっていますので、その辺のデータのとり方がちょっと私
は違うのかなというふうに感じているところでもございます。いずれにしましても、今後
は、職員の適正配置にしっかりと努めてまいりたいというふうに思っておりますので、よ
ろしくどうぞお願い申し上げたいと思います。
○議長(直井誠巳君)
○15番(海老原
海老原
弘君)
弘君。
市長のほうから答弁をいただきましたけれども、何点かにつ
いて再質問します。
スマートインターについては、連結申請を進めるということですが、現在までの状況を
もう少し詳しく、それから以前に、議会に説明のあった軟弱地盤等に対する対策はどうい
うふうにする予定なのか。それから先ほど質問しました、財政的には、この許可が出た場
合、どのようにする見通しなのか、全くそれは触れられておりませんでしたので、再度質
問いたします。
それから、病院の誘致については、市民に、今のままではできないということをもっと
明確にすべきじゃないかと思うのです。みらい平には、いろいろなクリニックや歯医者さ
ん等も十何カ所かできたと思うのですけれども、そういうので間に合わないのか、いわゆ
る入院をする設備がないから、そういうものをつくるんだということを市民にもっと知ら
せるべきであるし、今のままであるならば、つくばのほうの医療関係、守谷とかそういう
ものとどういうふうに提携していくのかも、私は知りたかった内容であります。
それから、スポーツの支援については、市長からありましたけれども、私は、他市と比
較して補助等が少ないのではないかという声をそういう団体の方々から聞いております。
そのようなことは、市長じゃなくても担当の方からで結構ですから、それをどのように考
えるかお聞きをいたしたいと思います。
それから、非正規職員が多くなった点についても、私が申し上げたのは、市長の1期目
の4年間の間に、定年前で、いわゆる私が言うのは、単に数字で40人とかという問題じゃ
ないのです。経験を積まれた、年齢でいえば、50歳を超えた方々が、定年前、中には、も
う5年以上残してやめた方がいます。そういう方は、職員の仕事では何でもできるエキス
パートだと思うのです。そういう方がやめられたことにより、その比重が、下の方、残っ
ている方々、ひいては非正規職員の方々に負担となっているのではないか、そこのところ
をどういうふうに考えているのか。私は、市長から何か言いわけがましい、ほかでの数字
のとり方が違う、そんな質問しているんじゃないのです。中身をどうするかを。市長は、
キャッチフレーズはいいのです、ムリ・ムダ・ムラがなく、これは誰も私も反対できませ
ん。しかし、要は、職員に対してムリ・ムダ・ムラがあったのじゃないかというふうに、
そんなに大量の人間がやめるのは、どこかに無理があったんじゃないかというふうに考え
ざるを得ません。そういう点を含めて答弁をお願いしたいと思います。
- 36 -
○議長(直井誠巳君)
市長公室長沖田照雄君。
〔市長公室長
○市長公室長(沖田照雄君)
沖田照雄君
登壇〕
海老原議員のご質問にお答えいたします。
スマートICの設置については、軟弱地盤対策による事業費の増加が見込まれ、関係機
関との慎重な調整が必要なことから、平成25年度末を目標としていた連結許可申請の時期
を先送りしたところでございます。
現在の作業としましては、候補地近傍のボーリングデータをもとに、軟弱地盤対策の工
法や概算事業費の算出、採算性や費用対効果などの検討を行っているところでございます。
このスマートインターチェンジの整備については、東日本高速道路株式会社と設置を希望
する自治体において整備区分がございます。整備区分につきましては、高速道路から料金
所までは、国費等において東日本高速道路株式会社が整備し、料金所から接続道路及び接
続道路の交差点改良、側道整備等については自治体が整備することとされており、市が全
てを負担するものではございません。
今後の事業の推進につきましては、先ほど市長が申し上げましたとおり、関係機関と引
き続き協議を行いながら慎重に進めてまいります。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
私からは、海老原議員の病院問題についてのご質問に対
する答弁をさせていただきます。
病院の位置につきましては、現在、当市が入りますつくば保健医療圏を初め、県内全て
の医療圏でベッド数が基準値を超えているということから、新たな病院設置は大変厳しい
状況にございます。
市といたしましては、先ほどの市長が申し上げましたとおり、県に対しまして、人口が
急増しているこのつくばみらい市の状況を訴えながら、市内への新規病院建設ができるよ
う、病院設置に必要なつくば保健医療圏のベッド数の基準緩和について、今後も引き続き
要望してまいりたいというふうに考えております。
また、先ほど議員のほうからご紹介がございましたけれども、当市はみらい平を中心と
いたしまして、クリニックそれから医院等が増えてございます。こうした1次診療機関と
いうのは、市民の皆さんの健康を守る一番身近なかかりつけとして重要な医療機関でもご
ざいます。こういったものとの連携を図りながら市民の健康というものを今後も守ってい
きたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
教育長石塚眞典君。
〔教育長
○教育長(石塚眞典君)
石塚眞典君
登壇〕
海老原議員のご質問、スポーツ団体の支援のことについてお答
えいたします。
ご質問の、スポーツ団体、スポーツ少年団への補助金につきましては、毎年度市体育協
会に対して、スポーツ少年団も含めて補助金を交付しており、その補助額につきましては、
これまで、市補助金等審議会のその答申を受けて決定しておりますが、今後については、
その辺の額につきましても研究していきたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願
いします。
○議長(直井誠巳君)
総務部長中泉次男君。
- 37 -
〔総務部長
〇総務部長(中泉次男君)
中泉次男君
登壇〕
海老原議員のご質問にお答えいたします。
非正規職員53.8%、県内トップをどう考えているのか、正規職員へのしわ寄せになって
いないか、正規職員の早期退職につながる事案ではないかというご質問でございますが、
現在、早期退職者が発生した場合、次年度でその人数分相当は採用をしているところでご
ざいます。また、早期退職理由につきましては、個人それぞれの理由がございまして、家
庭の事情やライフプランによるものと聞いております。臨時嘱託職員が多くなってきてい
ることは事実でございます。正職、臨時、嘱託に限らず、職員教育を徹底し、市民サービ
スの低下につながらないよう、また、職員の業務量や適性をしっかり把握し、適材適所に
配置し、行政運営を行っていきたいと考えております。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○15番(海老原
海老原
弘君)
弘君。
各部長から答弁をいただきまして、ありがとうございました。
今申し上げた点については、今後の議会の中でいろいろただしたいと思いますが、最後の
総務部長の答えにつきましては、直井議員から同様の質問が出ておりますので、また、よ
ろしくお願いしたいと思います。
これで質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(直井誠巳君)
ここで、暫時休憩をします。
再開は10時55分ということでお願いを申し上げます。
午前10時47分休憩
午前10時56分開議
○議長(直井誠巳君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に、18番川上文子君。
〔18番
○18番(川上文子君)
川上文子君
登壇〕
18番の川上です。3点について、通告をしてありますので順次
質問したいというふうに思います。
1点目はデマンドタクシーの実施状況と今後の課題についてということで通告をいたし
ました。デマンドタクシーが4月から実施をされました。このデマンドタクシーについて
は、共産党議員団としては、合併前に独自に当議員団として、小高町に視察に行きまして、
デマンドタクシーの実施をしようということで要求をしまして、その後、議会の委員会で
も小高の視察をしたりという経過があるんですが、何回にもわたって、デマンドタクシー
の実施を求めてきました。
しかし、飯島市政のもとでは、公共交通の手段として、コミバスが選択をされて、それ
が継続をされてきたと。今回、片庭市政の中で、市長みずからも政策に掲げて、コミバス
と同時にデマンドタクシーが今回実施をされたということで、これは私は大いに評価をし
たいというふうに思います。
実施をされて、まだ2カ月なんですけれども、その実施状況をどう見ているのか、また、
今後の大きな課題だと私は思うのですが、市外への運行など、今後も一層の改善を求めた
いと思いますけれども、その点についてはどうか、ご答弁をお願いいたします。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
片庭正雄君
- 38 -
登壇〕
○市長(片庭正雄君)
川上議員の質問にお答えいたします。
まず最初に、評価いただきまして大変ありがとうございます。デマンド乗合タクシーの
導入につきましては、先ほども川上議員からありましたけれども、私の公約でもありまし
た。そのため、平成24年度から、市議会の代表者を初め、市民の代表者、関係機関の皆様
等で組織したつくばみらい市地域公共交通会議において、よりよい地域公共交通体系の構
築に向け議論、検討してまいりました。その結果、今年の4月1日からデマンド乗合タク
シー、名称「みらいくん」の運行を開始いたしました。
そ れ か ら 2カ 月 経 過 いた し ま し た。 5 月 31日時 点 で は 、490名 の 方に 利 用 者 の登 録 を い
た だ い ており ま す 。延べ 約 350名の 方 に ご利用 い た だいて お る ところ で ご ざいま す 。 こ の
デマンド乗合タクシーは、事前に利用者登録を行い、予約することで、バス停まで歩かな
くても、ドア・ツー・ドアで目的地まで移動できる非常に利便性の高い地域公共交通で、
買い物や通院等にご利用いただいている状況であると聞いております。
利用者数につきましては、市民の皆様への周知に努めておりますが、運行を開始したば
かりということもあり、まだ少ない状況であると聞いております。そのため、さらなる周
知活動を行うことや、利用者登録の受け付け場所をふやすなど、より多くの市民の皆様方
にご利用いただきたいと考えているところであります。
また、市外への運行につきましては、地域公共交通会議で検討する事項は、基本的に市
内の運行ということでございますから、市外へ行くには、国などの関係機関との調整が必
要になりますので、利用者の皆様方の要望や利用状況を勘案して検討してまいりたいと思
っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
またこのほかにも、ご利用いただく皆様からさまざまな意見を頂戴しております。それ
らのさまざまな意見を踏まえながら、今後、よりよいデマンド乗合タクシー「みらいく
ん」を運営していきたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げたい
と思います。
詳細につきましては、市長公室長より答弁いたします。
○議長(直井誠巳君)
市長公室長沖田照雄君。
〔市長公室長
○市長公室長(沖田照雄君)
沖田照雄君
登壇〕
川上議員のご質問にお答えいたします。
議員ご質問のデマンド乗合タクシーの実施状況ですが、先ほど、市長が申しましたよう
に 、 5 月 31日 時 点 で は、 490名 の方 に 利 用 者登 録 を い ただ き 、 4 月は 146名 、5 月 は 209名
の方にご利用いただいております。現在、1日平均ですと6から7名の方にご利用いただ
いておりますが、当面の目標としている1日の平均利用者数の22名には届いていないのが
現状であります。
また、利用者の目的地を見ますと、スーパーマーケットが34.8%、医療機関が29.3%、
市施設が10.5%の順となっております。これまでに広報紙への掲載、コミュニティバスの
中への案内掲示及び公民館の講座等の席上でのPRなど周知をしてまいりました。今後、
利用者をふやすためには、さらなる周知を行っていく必要がございます。そのため市が主
催する会議など、市民が多く集まる機会を活用しての周知や、夏に開催されるみらいフェ
スタにおいて、デマンド乗合タクシーのブースを設置し、利用促進キャンペーンを行う予
定であります。その場でも利用者登録の申し込みができるように準備を進めていきたいと
思います。さらに、ほかの市内のイベントでも、同様にキャンペーンを行う予定でありま
- 39 -
す。
また、利用者登録場所につきましては、現在、伊奈庁舎と谷和原庁舎の2カ所ですが、
より多くの市民に登録いただけるように、谷井田、板橋、小絹の各コミュニティセンター
及びきらくやまふれあいの丘すこやか福祉館の4カ所を、新たにふやす手続を進めており
ます。
次に、市外への運行ですが、本来、当市のデマンド乗合タクシーは、市内を運行する区
域運行として許可を受けているものでございます。デマンド乗合タクシーの運行を開始す
るに当たりましては、地域公共交通会議においても検討された経緯がございます。その中
で、1便当たりの運行時間の問題や、タクシー事業者の経営圧迫につながるおそれがある
との理由により、今回の導入に当たりましては見送りされたものでございます。
本市のデマンド乗合タクシーは、市内に限定して運行させていただきますが、議員おっ
しゃいますとおり、一部の自治体で、目的地を限定して市外への運行を実施している自治
体がございますので、利用者の皆様の要望等を踏まえながら、より利便性の高い地域公共
交通の構築を目指して調査分析を行い、検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(直井誠巳君)
○18番(川上文子君)
川上文子君。
実施状況をどう見るか、もう少し深めてみてほしかったなとい
う ふ う に 思 う の で す が 。 登 録 者 数 、 今 、 言 わ れ ま し た よ う に 490名 、 人 口 比 に し ま す と
1%、もちろん2カ月ですから、これが少ないとは決して言いませんけれども、ほかに実
施している自治体を見ますと、かすみがうらだとか、阿見町とか、3から4%のところも
あ り ま す が 、 常 総 市 、 利 根 町 、 桜 川 、 い ず れ も 10% な い し 10% を 超 え る 数 字 、 東 海 村 が
20%という地域、何年かたってますから、ぜひそこを目指して頑張ってほしいと思うので
すが。登録者数の中で見ますと、伊奈地区と谷和原地区の登録者に大きな違いがあります。
伊奈地区は、全体の登録者数の69%、7割が伊奈地区で占められている。谷和原は、人口
比でいいますと、伊奈と谷和原とみらい平に分かれてみますと、谷和原地区が、人口比で
いくと33%、しかし、21%の登録者数しかない。伊奈地区は人口比では47.5%なんだけれ
ども、69%、7割の登録者数、ここに違いがあるんですね。ここら辺がどうなのか、地区
ごとに見ますと、人口比の高いところから並べますと、古川地区、青木、狸穴、東栗山と
いう順番になっています。本当にまだまだ利用者が限られている状況だろうというふうに
思います。
それと、私が意外だったのは、買い物目的が、スーパーマーケットが1番、今言われた
ように34.8%、その次に病院、診療所の29.3%が続くという状況で、私はこれ大変意外で
した。もちろん買い物弱者、これは深刻な事態なんだなということを改めて感じているわ
けですけれども。一方で、病院要求はそれ以上に深刻なわけで、市内限定の問題が大変多
いのではないかと、利用状況の実績を見ましても、利用しているところでいうと狸穴が登
録者数41人なのだけれども全体の利用の実績の28%、3割なのです。ですから、登録も非
常にばらつきがあるんだけれども、利用する人たちも非常に狭いところでの利用の頻度が、
だから全体に広がってない。
言われますように、アンケート等で、これからもどんどん利用者の意見を聞くんだ、P
Rをするというところは大いにやっていただきたいというふうに思うのですが、やはりそ
うはいっても、病院要求のところ、ここをやはりつくばみらい市はカバーしなきゃならな
い。前段の1問目で、海老原さんの質問がありましたけれども、医療圏の見直しというの
- 40 -
は大変なことで、一定の年月もかかりますし、しかも来てもらえる病院があるかどうかと
いう問題もあるわけで、これから高齢化に向けてもっともっと4人に1人が早晩高齢者に
なるわけですから、病院にどう足を運べるかというところを、どう確保するかというのは
私はとても大事だというふうに思います。
この事業は、平成23年から国が実施している地域公共交通確保維持改善事業、この事業
の補助枠で今やられているわけですが、この事業の要綱等を見ましても、複数市町村によ
る合同協議会の設置は可能ですから、現実的にも今答弁がありましたように、私が調べた
範囲では7自治体が市外、市町村外のところに1ポイント、2ポイントというポイントは
限定されますけれども、コミバスで足を運べるという実態です。
ぜひ議論を詰めてほしいというふうに思うのですよ。市の地域公共交通会議、ここには、
乗り合い自動車の運送事業者も入っているし、県のハイヤー・タクシー協会だとか、バス
協会なんかも入っているわけですから、今部長が言われた1便当たりの運行時間、これが
1時間に限られている問題があるのだと、またタクシー事業者自身の経営上の弊害も可能
性が、コミバス広げてしまうと、一般のタクシーがなかなか営業がしづらくなってしまう
と、こういった問題があるんだという提起されているその問題を含めて議論を詰める必要
がある。
特に、つくばみらい市について言うと、ほかの7市町村を見ましても、1カ所に行くと
かなりカバーされる、大きな病院がかなり集中して、人口の中でもそこに通っている人が
大変多いという状況なんかがあるので、1カ所に行くとかなりカバーできるんだけれども、
つくばみらい市の場合には多市町村にまたがります、病院の足が。そういう点では非常に
私も困難があると思うのですけれども、そこも整理しながら、話を聞きますと、やはり議
論の詰めがまだまだ弱いのではないかというふうに思うので、はい、実施をしてよかった
というところにおさまらないで、今から早急に議論を詰めていったとしても一定の年月が
かかりますから、ぜひ、市外に足を運ぶというところで、議論のスピードを早めてぜひ詰
めた議論を求めたいというふうに思いますが、再度ご答弁を、担当のところでいいです。
お願いいします。
○議長(直井誠巳君)
市長公室長沖田照雄君。
〔市長公室長
○市長公室長(沖田照雄君)
沖田照雄君
登壇〕
川上議員のご質問にお答えいたします。
ただいま川上議員より、実施状況をどう見るのか、また、地区ごとの利用者数、それと
買い物、あとは病院に行く人のことということで言われましたけれども、何せ、今年4月
から実施したものでございますから、まだ2カ月のデータしかありません。川上議員の言
われましたことを十分に参考にさせていただきまして、早急なる議論をいたします。先ほ
ど申しましたとおり、今後、より利便性の高い地域公共交通の構築を目指して、調査分析
を行いますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。以上です。
○議長(直井誠巳君)
○18番(川上文子君)
川上文子君。
ぜひ、議論を詰めてほしいというふうに思います。
今年の2月に閣議決定された地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部改正を
する法律というのが出されていまして、この中の法律を見ますと、まちづくりの視点で、
地域戦略として、持続可能な地域公共交通ネットワークサービスを形成するんだというこ
とで、法律の第4条第1項を見ますと、市町村にあっては、単独で、または共同して推進
- 41 -
計画を作成するという文言も含めて、県のかかわり、それから市町村間のかかわりを、法
律を見ますとかなり、強めて方向づけているというふうに私はこの法律を読み取っている
わけですけれども、課長の話では、この法についての説明会が7月にあるということです
が、実際にこの法律がどれぐらい後押しになるかどうかというのは、その中で大いに勉強
していただきたいと思いますが、少なくともそういう形で、私は国も動いているというふ
うに思いますので、もちろん7市町村既にやっているわけですから、別に市外のことにつ
いての障害はないわけで、ぜひせっかくやったデマンドですから、市外に行ってくれない
のかという声は、オペレーターのところでも何度も聞くというお話も伺いました。ぜひ早
急な議論を詰めていただいて、なるたけ早い形で、病院要求がかなえられるように、どん
どん免許証を今返上しなきゃならない世代が増えていますから、ぜひ早急な対応を再度要
求しておきたいというふうに思います。
2問目の質問に移ります。
医療介護法案について質問させていただきます。6月18日に、介護に絡む19の改正法案
が1本にまとめられた地域医療介護確保法案、これが全野党が反対する中で強行可決をさ
れました。この法律大変大きな問題を幾つか持っていまして、最も大きな三つについて言
いますけれども、第1の改悪の問題点は、特別養護老人ホームに入所できる人を原則要介
護 3 以 上に限 る と いうも の 。 二つ目 と し て、要 支 援 1、2 、 全 国で160万 人 と推 定 さ れ て
いますけれども、要支援1、2の認定をされた人のサービスの中から、訪問介護、通所介
護をなくしていくという中身です。三つ目が第3の改悪が、利用者の負担増です。所得
160万 円 以上 は 、 利用料 が 今 の1割 負 担 から2 割 負 担にす る と 。これ は 国 会議論 の 中 で 、
2割負担の根拠がでたらめだということが明らかになりまして、政府は前代未聞の謝罪と
撤回に追い込まれたという傷だらけの法律なんですが、しかし、それでも無理やり通した
という今の政府の横暴だというふうに大変思いますが、三つ大きな問題点を抱えています。
可決をされた、もちろんする前もですが、された後も介護保険の受給権の剥奪ではない
かと、介護難民化を一層深刻にするということで怒りの声が広がっています。今回の改悪
は給付削減の後始末を市町村に押しつける形になるわけで、市町村にとっても大変大きな
負担です。しかし、実際に法は通されてしまいましたから、どう対応するのか、早急にそ
の方向性を市は出していかなければならないということです。そこで、対応するに当たっ
て、まず伺いますが、実態はどうなっているかということです。
一つ目は、特別養護老人ホームに入所している人のうち、今度外されるといわれる要介
護1の人は、現在の状態でいくと何人いるのか。二つ目として、特別養護老人ホームに入
所を希望している人の中で、要介護1、2の人はどのぐらいいるのか。三つ目として、現
在要支援1、2と認定された人の中に、介護保険の訪問介護、通所介護を利用している人、
この状況はどうなのか。そして、法が成立をしました、どう対応しようとしているのか。
この点について、この間の経過も含めてお聞きしたいというふうに思います。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
川上議員のご質問にお答えいたします。
高齢者の要支援、要介護認定者の状況でございますが、平成26年4月分の介護保険事業
状 況 報 告によ り ま すと、 要 支 援認定 者 に ついて は 、 要支援 1 の 方が137人 、 要支 援 2 の 方
が148人、合わせて要支援の方は285人でございました。この要支援認定者のうち、訪問介
- 42 -
護サービスを利用されている方が51人、通所介護サービスを利用されている方が71人とな
っております。
要介護認定者につきましては、要介護1の方が328人、要介護2の方が295人、要介護3
の方が246人、要介護4の方が188人、要介護5の方が228人で、合計1,285人となっており
ま す 。 この要 介 護 認定者 の う ち、特 別 養 護老人 ホ ー ムに入 所 さ れてい る 方 は 201人 と な っ
て お り ます。 ま た 、入所 希 望 者が127人 お りま し て 、自宅 や 医 療機関 等 で 特別養 護 老 人 ホ
ームへの入所を待っている状況にございます。
今、議員のほうから今回の改正について紹介がございましたが、介護保険法の改正内容
につきましては、受益と負担の均衡を図り、制度の持続可能性を高めつつ、介護が必要と
なっても住みなれた地域での暮らしを継続できる体制を整備するということで、必要な方
には適切な介護サービスの提供の確保を図ることとしております。
改正に伴い、市が行う要支援1、2の方に対するサービスにつきましては、要支援の方
に対する介護予防給付のうち、訪問介護及び通所介護サービスは、市町村が地域の実情に
応じて住民主体の取り組みなどを積極的に活用しながら、新しい地域支援事業の中の総合
事業に段階的に移行させていくということになっております。つまり介護給付ではなく、
市町村が地域の実情に合わせて、ニーズを事業化できる総合事業の中に位置づけられてい
るということでございます。
この新しい地域支援事業に当たっては、包括的支援事業の中で、在宅医療、介護の連携
推進、それから認知症対策の推進、生活支援サービスの基盤整備等が位置づけられており
ますので、本市においても、平成29年度中に移行できるよう、安心して地域で生活できる
システムの構築に向けて、地域包括支援センターや医師会等と情報の共有を図るべく、今
現在協議を進めているところでございます。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○18番(川上文子君)
川上文子君。
今、担当部長のほうから答弁がありました。特別養護老人ホー
ムに入所できる人は原則要介護3以上になるという問題での数値ですけれども、全体の数
を言ったけれども、ちょっと説明が不十分だったかなと思いますが。今、全国的にいいま
すと、特養ホームの待機者52万人のうち17万人が要介護1、2というのが実態です。市内
ではどうか、今若干説明がありました。現在特別養護老人ホームに市内で入所している人
たち は201人で す。 今 報告 があ り まし た。 こ のう ち要 介 護1 、2 の 人は 、要 介 護1 が5 人 、
要介護2が18人ですから23人、11.4%が介護1、2なんです。今入所している人です。入
所 申 し 込み者 は と いいま す と 、入所 申 し 込み者 数 は 127人 、 特 別養護 老 人 ホーム に 入 り た
いよと申し込んでいる人、このうちの要介護1が10人、要介護2が17人ですから、合わせ
て 27人 、 つま り 入 所 申し 込 み 者 127人 中 21.3% 、 2 割 が要 介 護 1 、2 と い う 状況 で す 。 現
在は入っている方の11%は要介護1、2、この人たちを外しちゃおうというふうにいって
いるわけですよ。この改悪は。
国会議論の中で、政府も、虐待だとか、認知症だとか、精神障害などの困難がある場合
については特別入所を認めると、しかし原則、入所させないんだということです。政府が
言っているのは、サービスつきの高齢者住宅にいったらどうかと、有料老人ホームに行っ
てはどうかというふうに言うわけですけれども、これは高いんです。月15万から25万ぐら
いかかる。今、高齢者の低所得化が進んでいますから、今だって特養に入るんだって、夫
婦の生活どうしようか、1人が入っちゃったはいいけれども、その支払いどうしようかと
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いうのが現実ですから、これは本当に路頭に迷うだけの深刻な事態が予想される。私はや
っぱり抜本的な特養の増設が必要だというふうに思いますけれども、少なくとも市にあっ
ては、介護実態を把握して、政府がいっている国会でも答弁しているような虐待とか認知
症とか精神障害とか、そこの家庭の状況だとか、特別入所の門を狭めないように取り扱っ
てほしい、ここを強く求めたいと思います。
二つ目の問題、これが大きな問題です。要支援1、2の人たち、それの訪問介護、通所
介 護 を 廃止す る ん だとい う こ とです 。 現 在、市 内 の 要支援 1 、 2の認 定 者 285人 、 今 報 告
が あ り ました 。 こ のうち 言 わ れたよ う に 112人 が 訪 問介護 、 通 所介護 を 受 けてい る ん で す
よ。ダブって受けているのを入れると122人なのですが、ダブりを除くと112人という報告
ですから、今要支援1、2の認定を受けている人のうちの4割の人が、39.3%の人が訪問
介護、通所介護を受けているわけです。ヘルパーさんのサービスを受け、家事の手伝い、
またいろいろな、来てもらってやってもらう、またはデイサービスに行って、何とか1日
過ごして、そして家族の介護の手助けができるという状態で、日々の生活をやっている。
ここを切ろうと、今説明がありましたように、この訪問介護、通所介護を、現在の地域支
援事業の2次予防事業を膨らませつつ再編して対応するんだと、政府がいっているのは、
日常生活支援総合事業という新しい総合事業をつくってくださいと、ここの中で対応する
んだということでいっています。
今の2次事業を膨らませる母体になる2次予防事業というのはどういうものかと言いま
すと、この予防事業は、要支援と認定されないけれども、そのおそれがある人たちを対象
にしてやっているのが今のこの事業です。どんなことやっているかというと、2次予防の
対象者の把握事業、これは当然ですよ。もう一つは、通所型の介護予防事業。伺ったらば、
今やっているのは、はつらつみらい教室、年8回、体のチェックと口腔の機能の改善の指
導をする。それからあなたの元気応援塾ということで、体操師の運動をやっている、年10
回。それからもう一つが、歯科衛生士の個別訪問によるお口のパトロール、これが今のメ
ニューです。2次予防事業。これを膨らませて総合事業という形で、さっき部長も答弁さ
れました住民参加型と、つまりNPOだとか、ボランティアだとか、そういう人たちに手
伝ってもらって、安上がりにやってもらうといいだろうと。見守りだとか、配食だとか、
緊急時対応だとか、運動指導をそこに広げてくださいということです。
問題は、人員基準も運営基準もありません。サービス内容は、市町村の裁量に任される。
しかも事業予算には上限がありますから、国から給付削減が義務づけられる。介護であれ
ば、かかった費用は認定度に合わせてしっかりと保証されますけれども、これは保証され
ない、市町村に大きく負担がかかる、単価もなるたけ下げなさいと、利用者の自己負担も
ふやしてもいいですよというのが政府の中身です。
本当に今、4割の要支援の1,2の人たちが受けているサービス、訪問介護や通所介護
が、NPOだとか、ボランティアだとか、そういう形でやり得るのか、日本ホームヘルパ
ー協会の人は国会で、利用者の自宅に行って1人で対応するヘルパーの仕事は大変難しい、
重いものがあるわけで、ボランティアが育ったのは見たことがないと。しかも初期の段階
から専門家がかかわることが非常に大事で、そこが中途半端になれば、どんどん重度化を
していくんだと指摘をしている。それが実態だというふうに思うのです。そういう継続的
に、緊急性も要求されるし、責任も要求される、専門性も要求される、それから近所の人
が来てくれて手伝ってくれるということを好まない介護を受ける人もたくさんいると思い
- 44 -
ますし、そういう状態を考えたとき、非常に無理のある制度ではないかというふうに思う
のですが、実際に、例えば、つくばみらい市の中でNPOは育っていません。ボランティ
アは幾つかありますけれども、そういうボランティアがここを担えるような状態にあるの
かどうなのか、担当部長、ご答弁をお願いします。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
ただいまの川上議員のご質問にお答えいたします。
ただいまのこの事業につきましては、介護事業者、それからNPO、ボランティア、こ
ういったものが事業をつかさどっていくということでございますが、現在、つくばみらい
市のボランティアというものは、社会福祉協議会の中に登録されているボランティア団体
であるとか、あとは市の中にございますシルバーリハビリ体操指導士会だとか、そういっ
たボランティア団体がございます。
特に、その社会福祉協議会に登録されておりますボランティア団体について、こういっ
た事業が、さてではどのぐらいできるのかということにつきましては、まだ、今現在調査
中でございまして、詳細な数字というものはまだ出ておりません。ただ、当市におきまし
て、それではその人的資源を含めました社会的資源が豊富であるかというと、これは今、
いろいろ調査をしなければなりませんが、現時点では、まだその辺は課題というふうに考
えております。こういった問題をやはり一つ一つ解決をしなければならないというふうに
考えております。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○18番(川上文子君)
川上文子君。
そういうことなんですよね、実態は。この法律が政府から出さ
れる過程の中で、中央社会保障推進協議会というのが全国自治体に、移行についての調査
をやったんです。その中で、移行可能だと答えた自治体は17.5%しかいないんです。茨城
県内でも、昨年の12月に、茨城県の社会保障推進協議会が県内自治体を調査しました。そ
のときに、やれますよと答えたのは5団体だけです。不可能だと答えたのは12団体、判断
不可を含めると大半がやっていくことはできないと答えていまして、つくばみらい市もそ
の中で不可能だと答えています。
今、答弁ありましたように、ボランティアや施設等の社会資源が不足をしているんだと、
本当に大変な苦労の中に無理やりこの法が通されたというのが現実だというふうに思いま
す。しかし、政府は通しました。そしてやろうとしているのは平成29年4月に総合事業の
開始をするんだと、平成29年度末、つまり平成30年の3月までに訪問介護、通所介護は全
て総合事業に移行させるという方向で今も進めようとしています。来年から介護保険の見
直しで6期の事業が始まります。3年間。その3年間最後の年までにこれを仕上げて、全
面的に移行していくということを求めているわけで、本当にこれが現実だというふうに思
います。市の努力が足りないわけではなくて、現状こういうものを抱えながら、自治体の
中で、こういう無理な法律が通ったということです。
盛んに政府は、地域包括ケアシステムを市町村単位で構築するんだと、カバーするんだ
というふうにいっていますが、現状は、訪問看護を担う看護師は2%しかいませんし、介
護 職 員 も、国 の 認 定数か ら 見 ると100万 人 も不 足 を してい る 。 目玉の 定 期 巡回サ ー ビ ス 、
今現在実施している自治体1%、こういう状況から出発をするということです。
政府も、初めは、法案出したときは適切なサービスが維持されるんだというふうに言っ
- 45 -
ていましたけれども、採決間近には、とうとう厚労省も、5割程度にサービスは激減する
と認めざるを得なかったという状況です。私は、通りましたけれども、やはり自治体が今
の現場の状況をどんどん国に声をあげていくことが必要だというふうに思います。そうで
なければ、本当に、介護難民が急増する事態を招きかねませんし、重症化がさらに加速を
されるということだと思います。
同時に、そうはいっても、国にあげていくといっても、なかなか事態は変わらないわけ
ですから、市は取り組まなければなりません。そこで、私は要求したいのですけれども、
今まで、任意事業だった地域ケア会議、個別の、介護を受ける人を対象にした、お医者さ
んなんか他種目の人たちが参加して、この人のサービスはどういうふうにしようかという
ことを決める地域ケア会議、今まで任意でしたけれども、これを全ての自治体に義務づけ
るということがこれから行われます。モデル事業の中では、そのケア会議の中で、「あん
たはもういいでしょうサービスは」と、「もう頑張ってくださいよ」という、まさに卒業
させるとか、卒業という言葉はきれいですけれども、実際には、サービスを排除するとい
う形でこのケア会議が働いたという例がたくさん出ています。私はそういう形ではなくて、
この義務づけられる地域ケア会議の中で、本当に高齢者を支えるネットワークづくりの構
築を含めた、その人が老後をしっかりと生きられる形での質を確保したケア会議をぜひや
ってほしい。
それからもう一つ、ここを私は押さえる必要はあると思うのですけれども、政府は、総
合支援事業に全て移していくんだといっていますけれども、同時に自治体の判断によって、
既存の介護事業者の生活援助、通所型サービスも認めるというふうに言っています。私は
ここをしっかりと押さえることが必要だと思います。そうはいっても、専門家でなければ
できない、緊急の事態に対応する、また継続してやる、それから専門的にその仕事をやる
ことはできないわけですから、それは地方自治体の財政的な負担が今後かかわってくるか
もしれませんけれども、既存の介護事業所のそのサービスも、しっかりとそこに位置づけ
ていく、受給権の剥奪をしないと、介護のサービスの質を落とさないという努力を強く、
苦しい仕事ですけれども、求めたいというふうに思いますが、担当部長の再度のご答弁を
お願いいたします。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
川上議員のご質問にお答えいたします。
今回の制度改正で、市町村に大きくかかわる改正は、先ほども何度も申し上げておりま
すが、要支援1、2の対象者について、介護保険本体の予防給付から、訪問介護サービス
と通所介護サービスを外して対応するサービスについて、市町村が行う地域支援事業に編
入するということでございます。このことは、要支援1、2の対象者の方への対応をどう
するのか、どのような体制を構築していくのか、どのように移行していくのかが今課題と
なっております。
本市の介護保険事業においては、制度改正の趣旨を踏まえまして、既存の介護事業所と、
地域の人的資源の有効活用を検討しまして、必要な医療や介護が受けられる環境を整えて
市民への影響を最小限に抑えられるよう取り組んでまいりたいというふうに考えておりま
す。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
川上文子君。
- 46 -
○18番(川上文子君)
ぜひ、よろしくお願いをいたします。
それでは、最後の3問目の質問、放課後児童対策事業について伺います。
2012年の8月の国会で、子ども・子育て関連3法というのが可決成立をしました。そし
て子ども・子育て支援法が新たに制定されまして、児童福祉法の改定が行われました。現
在政府は、2015年4月からの本格施行を目指して準備を進めています。この変化によって、
国の学童保育の制度も大きく変わります。市町村も初めて学童保育の基準を条例で制定す
ることになります。
学童保育は、児童館とは異なりまして、親が働いている放課後の時間、子供たちが安全
で安心して生活できる居場所ですけれども、1947年に制定された児童福祉法には学童保育
は位置づけられていませんでした。1997年の児童福祉法に位置づけられました。しかし、
公的責任は大変曖昧で、最低基準がなく、2007年にガイドラインができましたけれども、
予算措置が曖昧で補助金も少ない状態でした。しかし、今回の2012年の子ども・子育て関
連3法の成立で、学童保育の制度が大きく変わることになりました。
私は、この伊奈村の地に越してきて、そして37年前に、伊奈村のときに、共同で学童保
育をお母さんたちと力を合わせてつくりました。そこからこの問題にかかわってきていま
して、この変化は大変感慨深いものを感じています。やっとここまで来たんだと、ぜひし
っかりとした条例をつくってほしいというふうに思います。
今回の法で学童保育はどう変わるのかということですが、市町村の学童保育の実施責任
が強化をされます。市町村に設置される子ども・子育て会議が計画をつくって、指導員の
処遇の改善の所要の措置を講ずることになるということになりました。今年の4月に国が
省令を公布していまして、国の省令基準に基づいて、遅くとも9月議会までに基準を定め
た条例を制定するようにということで、各市町村に指示をしています。今、検討している
ところだというふうに思いますので、この省令の基準をどう生かして条例をつくろうと今、
考えているのか、まずご答弁をお願いします。
○議長(直井誠巳君)
教育長石塚眞典君。
〔教育長
○教育長(石塚眞典君)
石塚眞典君
登壇〕
川上議員のご質問にお答えいたします。
子ども・子育て関連3法、それに基づきまして、幼児期の学校教育、保育、そして地域
の子ども・子育て支援を総合的に推進するための、ただいまご紹介ありました子ども・子
育て支援新制度、それが平成27年の4月からの本格施行になることから、放課後児童クラ
ブの設備及び運営に関する基準について、市において条例で定めることとなります。本年
の4月30日に公布されました放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準、その
基準では、従うべき基準と参酌すべき基準を定めておりますので、それらを踏まえて検討
してまいります。
ご質問のありました制度改正に向けた準備状況につきましては、来年度の開設に向けて、
今年度新たに(仮称)陽光台小学校児童クラブを建設して、児童の受け入れの拡大を図っ
てまいります。さらに、質の向上を図る観点から、民間事業者が保有するノウハウを活用
して、事業の充実、均一で質の高いサービスを提供するため、今年度より一部の放課後児
童クラブを民間委託で行っております。約2カ月経過しましたが、各学校との連携を常に
図るとともに、迅速かつ丁寧な対応であると関係者からもよい評判を得ております。来年
度は、全て民間に委託する予定であり、より一層の放課後児童クラブの充実に努めてまい
- 47 -
りたいと思います。
○議長(直井誠巳君)
○18番(川上文子君)
川上文子君。
答弁はそれだけですかという感じがするんですが。どうつくろ
うとしているのかと伺ったので、もう少し中身を詰めてほしかったなというふうに思うの
ですが。答弁ありましたように、省令が出されて基準が出されています。従うべき基準と
参酌基準があります。従うべき基準の中には、今までの課題でありました放課後児童の支
援をしていく指導員、そこに今度の基準では有資格者を置くという形になりました。支援
単位ごと、学童保育クラブごとに、2人以上の指導者を置いて、1人は有資格者としなさ
いということ、その有資格者というのは基準がありまして、中を見ますと、高校卒業で2
年間学童クラブの事業をやっていた人というのが対象になりますから、今いる指導員、か
なり長くやっていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますけれども、ほとんどがそれを
カバーできるというふうに思いますし、経過措置も5年間ありますから、十分従うべき基
準はクリアできるんではないかというふうに思います。
問題は、参酌基準、ここをどうやはり市が対応するのかということですが、参酌基準の
中 の 、 休業日 は 8 時間以 上 、 休業日 以 外 は3時 間 以 上、ま た 、 開所日 数 が 250日 以 上 、 そ
れから保護者との密接な連絡だとか、市町村や児童施設やそこに存在する学区ごとの密接
な連携支援、ここら辺はしっかり位置づければ、今も、かなり頑張ってやっておられます
から大丈夫だというふうに思うのですが、問題は児童1人当たりの1.65平米以上という部
屋の要件、それから集団の規模、おおむね40人以下という状況、という問題。これは参酌
基準なので、市町村によって判断に違いが出てきていいよというふうに国は言っています
が、私は少なくとも児童1人当たり1.65平米以上、おおむね一学童クラブ40人以下という
ところをしっかり明記してもらう必要があると思いますが、実態を含めてその点について
の検討を再度ご答弁ください。
○議長(直井誠巳君)
教育部長大久保明一君。
〔教育部長
○教育部長(大久保明一君)
大久保明一君
登壇〕
川上議員のご質問にお答えいたします。
先ほど、議員からご紹介のありましたように、新しい、国から示されました省令、基準
について、新たに条例で定めるということになっておりますが、これにつきましては、従
うべき基準、それから参酌すべき基準ということで、今、議員のほうからご紹介がありま
した。時間、さまざまな問題があって、そういう部分については行われているものもある
という中で、今、ご質問がありました参酌すべき基準の中の一クラブの児童数の人数、お
おむね40人以下とするとされていますが、どのようにご検討しているかというようなこと
につきましてですが、この国が省令で定めました基準につきましては、通常の定員という
ことではございませんで、ご承知のように、実際に、毎日利用する児童の人数、それから、
一時的に利用する児童の平均の人数、これを加えた数で捉えることが適当であるというよ
うなことで国から示されておりますので、今年の4月の各クラブの利用人数に基づき、40
人を超えるクラブはこれは1クラブありますが、これについては、先ほど教育長からご紹
介がありましたように、陽光台に児童クラブを建設する予定としておりまして、ここのエ
リアの対象の児童クラブとなる予定でありますので、来年度については解消されていくの
ではないかというようなことで現在調査をしているところでございます。
それから、もう一つの参酌基準の専用区画の面積、これについて、児童1人につき、お
- 48 -
おむね1.65平方メートル以上ということでなければならないとされています。このことに
ついてどのように考えているのかということでお尋ねということでございます。この専用
区画の面積につきましても、先ほどの1クラブの児童数と同じように、通常で定められた
面積ではなく、実際に、先ほど児童数の定数の中でもお話しましたように、毎日利用する
児童の人数、それから一時的に利用する児童の平均人数を加えた数が適当というようなこ
とで、やはり同じように国から示されておりますので、現在、この1.65平方メートルにつ
きましては満たされているものと考えているところであります。そのようなことで、現在、
制度が定められまして、来年の4月に向かって、条例の制定作業について、さまざまな点
について検討しているところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。以上
です。
○議長(直井誠巳君)
川上文子君。
○18番(川上文子君)
今、部長のほうから答弁がありました。1.65平米、またおおむ
ね40人以下という要件についても、いずれも現数で見るんだと、しかし現数で見ても、1
人当たりおおむね1.65平米というところで見ますと、そちらから報告があった現数で見ま
しても、板橋の第一はオーバーをしますよね。第二が38なのでということがあるかもしれ
ませんけれども、いずれにしても40に近いわけですから、これはオーバーですし、集団の
規模おおむね40人以下というのについても板橋の第一は外れてしまう、現数でも。だけれ
ども、現数で見ていいのかという問題もあるんですよね。実際には、定数を別立てで定め
ていれば、そこまでは入れるわけですから、今は、だけれども来年、また途中でも入る余
地を持つとすれば、やはり施設要件ですから、定数要件ですから、もともとの規則の中で
しっかり定めて、そこの要件に合う形で施設もつくり、単位も決めていくということが求
められると私は思います。
現数でも板橋はひっかかるという問題と、定員になってしまいますと、例えば、1人当
たりおおむね1.65平米というのは、谷井田も、板橋の第一、第二も、三島は参加している
人が少ないですから、現実に起こることはあまりないかもしれませんが、谷井田、板橋第
一、第二。それからおおむね40人以下についても、谷井田と板橋第一、第二はぶつかって
いくと。いいんです。今、そういう状態だということは、別に責めているわけではないの
で、これから条例をつくるわけですから、その条例の中で、児童1人当たり1.65平米以上
の面積規模をちゃんと担保するんだよと。それから集団規模は、おおむねではなく40人以
下を目途として編成するんだということを条例でしっかり私は明記してほしいと。そして
明記した中で、今現状が合わないものについては、きょうあすには変えられないかもしれ
ないけれども、順次そういう方向での学童保育の見直しをして、改善をしていくというこ
とがされればいいので、そこをぜひやってほしいというふうに思います。
それで民間委託がされました。来年になると全て学童保育が民間委託になる。この間見
ていますと、大変丁寧に対応していただいているということで、当初の心配は、かなり今
の段階ではありませんけれども、しかしその安心できる状態を継続をさせていく上では、
やはり条例をしっかりつくって、それに基づいて委託の民間事業者に仕事をしていただく。
今回の基準からいいますと、さっき読みましたように保護者との密接な連絡だとか、それ
から学校との連携、支援だとか、市町村との連携、支援だとか、非常に大事な部分も含ま
れて省令の中の基準には明記されていますから、そこを市の条例としてしっかり押さえて、
そして、新たな児童クラブの改善をさせながら、事業に取り組んでほしいというふうに思
- 49 -
うのですけれども、その点についての決意を、教育部長、大きな声で言ってください、お
願いします。
○議長(直井誠巳君)
教育部長大久保明一君。
〔教育部長
○教育部長(大久保明一君)
大久保明一君
登壇〕
川上議員のご質問にお答えいたします。
先ほど、ご質問のありました参酌すべき基準の人数の40人以下、それから面積の1.65平
米以上、こちらにつきましては、先ほどからご紹介いただきましているとおり、国の省令
で、これが設備及び運営に関する基準として示されておりますので、この示されています
内容等をよく整理をしまして、市においても、この基準を順守できるように、条例の制定
に向けてさまざまな、ご指摘いただきました点、改善しなければならないところにつきま
しては改善できるように工夫をして進めていきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(直井誠巳君)
川上文子君。
○18番(川上文子君)
学童クラブについては、小絹小学校にもできましたし、今度、
陽光台小学校、新設される学校にもつくるという形で、この間、大きく10校のうち8校ま
で今設置されて、あと2校残すだけということで、かなり頑張って進めてきた事業なので、
ぜひ、今度の条例化、しっかり受けとめて、部長、いい条例をつくっていただいて、そし
て改善に努力してほしいと再度要望しておきます。
以上、質問を終わります。
○議長(直井誠巳君)
ここで暫時休憩いたします。
再開は1時ちょうどでお願いします。
午前11時54分休憩
午後
○議長(直井誠巳君)
1時00分開議
それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に、14番古川よし枝君。
〔14番
○14番(古川よし枝君)
古川よし枝君
登壇〕
14番の古川です。2項目通告しておりますので、順番に質問
いたします。よろしくお願いします。
1項目ですけれども、通告どおり学区についてということで質問をいたします。
通告する前に、審議会で行われていることについては知らなかったということで通告し
たわけですけれども、先日の議員の全員協議会の中で、当局から、一定の方向、経過につ
いて説明があったので、それを踏まえて質問いたしますので、よろしくお願いします。
児童生徒が減少する地域と増加する地域という課題の中で、義務教育施設適正規模配置
の議論が行われております。学校の統廃合、学区という難しい課題であり、結論は地域住
民との十分な話し合いが不可欠です。しかし、来年度開校の(仮称)陽光台小学校の学区
については早急に決めなければなりません。
仮に、(仮称)陽光台小学校の学区は、2校目の学校をどう考えるのか、今後の統廃合、
学区編成に大きく影響します。6月13日の議員全員協議会で、みらい平地区児童に限る学
区に進めたいという審議会の意向の経過が報告されました。7月の審議会を経て、8月に
決定するという説明もありました。
教育委員会は、この学区審議会に、(仮称)陽光台小学校の学区について、三つの提案
- 50 -
をしています。1案は、みらい平地区の学校区とする。2案は、みらい平地区と(仮称)
陽光台小学校に隣接する東側、南側の行政区、3案は、みらい平地区と周辺の行政区、つ
まり陽光台小学校に隣接する、1案、2案の東側、南側そして東西楢戸、田村、中原、谷
口、愛宕をプラスしている案です。これが3案でした。3案とも、(仮称)陽光台小学校
は教室が不足することが起きる、周辺地区を学区に入れればさらに不足するというもので
す。ですから当然、1案が審議会の中でも意見が多いんだというふうに思います。
そこで、3点について伺います。1案、2案、3案全てが、平成27年度に開校して、平
成29年度には、陽光台小学校の教室が不足するから、開校翌年の平成28年度には新しい学
区を決めることが必要になってくるという課題があるとしています。にもかかわらず、み
らい平地域を、地区全地域を陽光台小学校の学区としています。昨年、行われました新市
義務教育施設適正配置計画のアンケートの中で、一般市民では56.2%、未就学児の保護者
のうちの40%、小学生の保護者の43.5%が、みらい平地区と周辺地域と合わせて総合的に
編集とすべきという結果を見ても、どうして今回の案が提案されたのか、まず伺います。
もう一つは、これまでも幾度も取り上げてきましたけれども、みらい平地区と限定する
ことで小島新田や高波、出山住宅は(仮称)陽光台小学校から遠くても1キロ、近いとこ
ろ で は 500メ ー ト ル以内 で あ るにも か か わらず 、 ( 仮称) 陽 光 台小学 校 を 横目に 見 な が ら
小張小学校へ3キロ近い距離を通学せざるを得ない問題が起きているんです。愛宕市営住
宅周辺も、新設校の隣接地域も、家の目の前にあるにもかかわらず、その学校に通学でき
ないということになります。
居住地は、開発地域ではないけれども、みらい平地区と同じ生活環境の中で暮らしてい
ることからも、こんなことは、児童にとっても、児童の保護者にとっても、地域の誰にと
っても納得できない、審議会では、かわいそうだということで、学区外就学変更の手続で
陽光台小学校に通学することができると教育委員会は説明がありました。教室が不足する
ということが課題だという中で、こうした学区外就学変更が本当にできるのか、答弁をお
願いいたします。
それから、先ほども言いました義務教育施設適正配置計画の作成で行われたアンケート
調査では、これまで周辺の小学校に通っていた児童の意思を聞いて、自由に選択すべきと
いう意見が3割近くありました。このことも考慮する必要があるのではないかというふう
に思いますけれども、この3点について伺います。
○議長(直井誠巳君)
教育長石塚眞典君。
〔教育長
○教育長(石塚眞典君)
石塚眞典君
登壇〕
古川議員のご質問にお答えいたします。
(仮称)陽光台小学校の通学区についてご質問でありますが、これについては、現在、
学区審議会で審議の最中でありますので、私のほうからは、審議の今現在の状況を、紹介
するというところでお答えしたいと思います。
みらい平地区内の児童については、ご承知のとおり、現在、新たな学校ができるまでの
暫定学区を定めて、小張小には徒歩、それから十和小、福岡小、谷原小には、スクールバ
スで通学しているところです。平成27年4月、(仮称)陽光台小学校が開校します。その
ような状況の中で、この(仮称)陽光台小学校の学区をどうするかについては、先ほど申
しましたように、現在、答申に向けてつくばみらい市学区審議会で検討いただいています。
審議経過ですが、先日の全員協議会でご説明させていただいたとおり、また、ただいま
- 51 -
古川議員からありましたとおり、(仮称)陽光台小学校の学区は、みらい平地区だけで編
成すべきであるとのご意見が大半を占める状況にあります。ただし、今もありましたけれ
ども、附帯意見をつけるべきであるというふうにしています。
この附帯意見についてでありますが、今回、学区を検討する上で特に議論されましたの
が、みらい平地区に隣接する区域の取り扱いであります。みらい平地区東側の愛宕住宅集
落 か ら は、200名 以 上の 署 名 により 、 ( 仮称) 陽 光 台小学 校 の 学区に 編 入 してほ し い 旨 の
嘆願書も提出されております。また、隣接する集落には、新しい学校を通り過ぎて違う学
校に通う、そういった子供もいると、そういう意見も審議会では多く出されました。
しかしながら、そのような状況を踏まえた上で、既存校の歴史的、文化的背景を考える
と、既存校への通学を希望する児童は、そのまま既存校に通学することができるように既
存校の学区は変更しない、そして、既存校より(仮称)陽光台小学校のほうが近い児童に
ついては、指定校変更の手続により通学できるようにすることが最善であると、そういう
附帯意見をつけるべきであると、多くの委員からそういった意見が出されました。
最終的な結論については、(仮称)陽光台小学校の開校まであまり時間がありませんの
で、7月には審議会からの答申をいただきたいと考えております。答申が出されましたら、
早急に最終決定して、市民の皆様に公表してまいりたいと思います。以上です。
○議長(直井誠巳君)
古川よし枝君。
○14番(古川よし枝君)
審議会に、教育委員会が提案している案、三つあったわけで
すけれども、この中で、3案とも、開校した1年後、教室が不足するので、新しい学区を
決めるという課題があるというふうに言っているわけです。これは大変な問題だと思うの
です。
今以上に、今もそれぞれの学校に分かれているわけですけれども、地域の中で隣近所で
違う学校に行くという事態も起きているわけですけれども、それ以上に、保護者や児童に
戸惑いと憤りが増大する、大変な迷惑がかかるのではないかというふうに思うのですけれ
ども、その点はどういうふうに考えているのか、この教室の不足の課題についてどういう
ふうにしようと教育委員会では考えて審議会にこの三つの案を出しているのか、それにつ
いて伺います。
それから先ほど、既存校の学区は変更しないでそのままで、そして先ほど、附帯の中の
意見をつけるべきだという中身の陽光台小学校の東側、南側の子供たちについては、指定
校、就学変更の手続でできるんじゃないかということですけれども、既にもう、2年後に
は教室が不足するので新しい学区を決めますという事態で、こうした学区外就学の変更は
できるのかどうか、受け入れができるのかどうか、私非常に疑問に思うのですけれども、
その点について、2点伺いたいのです。特に、教室が不足するので新しい学区を決めると
いう課題があるということについてどういうふうに考えているのか、伺います。
○議長(直井誠巳君)
教育長石塚眞典君。
〔教育長
○教育長(石塚眞典君)
石塚眞典君
登壇〕
古川議員の今懸念されていることについてでありますけれども、
その件についても、審議会の中で当然話にのぼっています。2年後には、いっぱいになっ
てしまう、どうするのか、そしてまた、そうなったときには、一旦、指定校変更というの
をいつまでできるのかとか、そういうようなこともありましたが、その指定校変更の要件
というのが幾つかありますけれども、その要件の中に、先ほどの一つが含まれているわけ
- 52 -
ですけれども、近い場合にはそちらに許可するというようなこと、そういった案件は、そ
う簡単に変えることはできません。ですから、変更はこの手続に基づいて進めていくこと
になるかと思います。また、議員が懸念されている2年後に満杯になったときのこととか、
そういったことについても、学区審議会あるいは、その中で審議していただいて、その答
申の中に含めていきたいと思います。
○議長(直井誠巳君)
古川よし枝君。
○14番(古川よし枝君)
審議会に、2年後、教室が不足するので新しい学区を決める
課題があるということを投げかけていると、私は非常に、審議会でも本当に審議は困るん
だというふうに思うのです。だからそれは教育委員会のほうできちんとそこは対策として、
どういうことがあるのかということがなければ非常に難しい議論になっているというふう
に私は思うのです。
そこで、昨年の適正化廃置の計画をつくるためのアンケート調査をやったわけですけれ
ども、その中で、(仮称)陽光台小学校にみらい平地区の全ての小学生が通学することと
なった場合、将来的に、児童があふれてしまう可能性があります。その場合の対策として、
どのように対応すべきと思いますかとの問いに、一般市民の方、それから未就学児の保護
者それから小学生の保護者ということでアンケートが出ていると思うのですけれども、今
のうちに、周辺の小学校と併せて小学校区を編成すべきというふうに寄せている方が一般
では42.6%、それから未就学児の保護者は43.5%、小学生の保護者は53.2%ということで、
今のうちに、もう将来、将来というか2年後には、もういっぱいになってしまうという予
測をしているわけですから、いっぱいになってしまうんだったら今のうちに、周辺の学区
と併せて編成をすべきだというのがアンケートの結果なんですね。そういうことで、この
アンケートは、きちんと生かすべきだと思うのですね。
それから、今、周辺校に通っている中からは、このまま、この学校でいいという意見も
あるし、そういうことも踏まえれば、みらい平地区全地域を集中させるのではなく、周辺
既存校を生かせる議論がなければ、教室不足の課題は解決しないというふうに思うのです。
現在、みらい平地域で、隣近所で別々の学校に通っている異常ともいえる事態ですけれど
も、これは周辺校を生かした学区割がおくれたことで、入居年度によって違いが起きてい
ます。今回、きちんと区割をすることで、安定した通学を保障することができるのではな
いかというふうに思っています。
昨年の計画の中でのコンサルタントの調査によると、人口の推移は、平成35年がピーク
その後は少しずつ減少するというシミュレーションをされています。例えば、平成35年の
陽光台小学校が1,600人を超える、600人オーバーすることになったとしても、平成35年度
の 周 辺 校の予 測 児 童数は 小 張 小が102人 、 谷原 小 が 76人、 十 和 小が69人 、 福岡が 77人 で 、
許 容 児 童 数か ら 1,000人 以 上 の 余裕 が あ り ます 。 数 で は割 り 切 れ ない も の も あり ま す け れ
ども、十分にこの施設を生かすことが考えられる議論をすべきであるというふうに思いま
す。
小張小でいえば、県道野田牛久線から南側の陽光台地区は、小張小学校前の谷口と接し
て距離も通学路の環境から見ても、徒歩で小張小に十分に通える位置にあります。既存校
は、それぞれ農村地区にあり、その環境の中で学べることは、子供たちの発達、教育的な
影響も貴重なものであると思います。つくばみらい市へ居住された子供たちにもそうした
選択肢があってもいいと思います。そういう環境を親御さんも求めている方も多いです。
- 53 -
陽光台小学校に集約するのではなく、既存校を生かした学区、安全な通学路を保障し、引
き続き全市的な基本的考えも統一しながらスクールバスの導入なども検討し、既存校を生
かした学区を検討すべきだと私は何度も言いますけれども、検討をすべきだというふうに
思いますけれども、その点ではどうでしょうか。
アンケートの調査でも、今のうちに、周辺の小学校とあわせた小学校区の編成をすべき
だという意見が多数なわけですから、その視点もぜひ考えていくべきだというふうに思う
のですが、教育長は、その点について、本当にどういうふうに考えているのか、教室不足
の課題は、本当に大変な問題になると思うのですけれども、審議会に投げかけるのではな
く、教育委員会みずからの考え方があると思うのですけれども、再度伺います。
○議長(直井誠巳君)
教育長石塚眞典君。
〔教育長
○教育長(石塚眞典君)
石塚眞典君
登壇〕
古川議員の質問にお答えします。
古川議員のおっしゃること、さっきの非常に難しい問題であると、非常に難しい問題で
す。今、学区審議会と同時に並行して、義務教育施設の適正配置審議会というのを進めて
いる最中です。実は、昨夜もやりました。夜ですけれども、きのうも、10時過ぎまで委員
の皆さんにいろいろな意見を出していただきました。
今、古川議員からいろいろアンケート調査の結果についてご紹介いただきましたが、そ
れももちろん一番話の土台になることでありますので、常にアンケート結果の市民の皆様
の考えとかそういうようなものをいつも頭におきながら審議を進めております。
私としましては、とにかくこれからのつくばみらい市全部、市内の小学校、中学校に通
う子供たちがどういった環境で、環境というのは、その適正配置も含まれますけれども、
学んでいくことがこれからのこのつくばみらい市をしょって立つ子供たちにとって、一番
いい姿であるべきかということ、ただそれしかありません。ですからそういったことで、
これからも、今までは、この適正配置審議会もあまり進んでおりませんでしたけれども、
これから、かなりの頻度で検討を重ねていくことになっておりますので。私は、昨夜の委
員の皆様の、何とかいい学校を、いいつくばみらい市の小中学校の姿にしたいという思い
が本当に伝わってまいりましたので、非常にこの審議会の答申に期待しております。きの
うの感触では、必ずや市民の皆様に、これでいけばいいというような形で、陽光台のみら
い平の新しい人たちも含めて、そして既存の人たちが融合を図りながら、そして、お互い
にいい大人に育っていくというそういう環境をつくっていきたいというふうに考えており
ます。非常に抽象的な答えで申しわけありませんけれども、現在審議中でありますので、
その辺でよろしくお願いしたいと思います。
○議長(直井誠巳君)
古川よし枝君。
○14番(古川よし枝君)
私は、何度も言いますけれども、6年間の間に、何回、学校
の移動をしなければならないか、私はそういうことが本当にあってはいけないと思うので
す。そこを踏まえて、ぜひ審議会でも、教育委員会でも検討していただきたい、そのこと
を強く申し上げて、この質問を終わりにします。
次の2項目に移ります。
子ども・子育て支援制度の実施について伺います。
この制度は、消費税増税と抱き合わせて子ども・子育て支援新制度ということで、来年
の4月から本格実施となります。新制度は、保育を市場化方向へと向けた規制緩和が盛り
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込まれています。しかし、政府の答申案は、児童福祉法第24条による市町村の保育実施義
務は全面削除されて案が出ましたけれども、保母さんや父母の強い反対で公の責任を残す
ことができました。ですから新制度においても、児童福祉法によって何ら変更されること
はなく、ことを基本において事業を進めることになります。
施行までには、市町村は事業計画と併せて施設の認可基準、管理運営の基準、保育の必
要性の認定、保育料金徴収等について条例等で定めることになります。実施に向けて策定
する子ども・子育て支援事業計画の取り組み、基準等の考え方について伺います。
今、つくばみらい市では、子供たちが増えて保育所が足りない、昨日の市長の挨拶の中
にも、14名の待機児童を出してしまったという話が出ましたけれども、今、つくばみらい
市では、認定こども園が2園、来年1園増えます。この中では、幼稚園それから保育所で
一緒に保育を受けることになります。それから認可保育園として、公立が6カ所、私立が
平 成 27年 度に は 、 こ ども 園 も 含 める と 9 園 、定 員 は 1,148人 と い うこ と に な りま す 。 そ の
ほか無認可の保育所が2園、事業所内保育所1園というのが現状かと思います。
それから、今回、子育て支援事業の中に取り組むべきものとして挙げられております子
ども・子育て支援事業、これはかなり頑張ってきているのはいるのですけれども、時間外
保育とか、それから放課後児童健全育成事業、それから乳児の家庭全戸訪問、それから養
育支援事業や地域子育て支援の拠点事業、一時預かり幼児保育事業、子育て活動支援事業、
妊婦の健診検査実施事業など、たくさん頑張っているのがわかりますけれども、昨年行っ
た子育て計画についてのニーズの調査結果がありましたけれども、そういうのも踏まえな
がら、今後、保育や教育保育施設の提供、どのぐらいの量を提供していくのか、それから
地域型保育、小さな小規模な保育所、こういうものについても、どういうふうに基準を設
けていくのか、それから新たな子育て支援事業としてどういうものをメニューとして考え
ていくのか、お考えがあれば、ぜひお聞きします。それからこの計画策定ですけれども、
来年実施ですから、早急に今いろいろと準備をしているのだと思いますけれども、その策
定の施行までの工程、そして公開についても伺います。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
古川議員のご質問にお答えいたします。
まず、近年、核家族化の進展や地域のつながりの希薄化、また、女性の社会進出の増加
に伴う共働き家庭の増加など、子育てを取り巻く環境は大きく変化し、これにより子育て
支援のニーズは年々多様化しております。また、少子化が大きな社会問題となる中、都市
部では多くの待機児童が発生する地域がある反面、子供の数が減少傾向にある地域では、
保育機能が維持できないという現象が問題化しております。
国では、こうした問題を総合的に解決するために、子ども・子育て支援法を初めとする
子ども・子育て関連3法を成立させ、平成27年度から新たな制度、子ども・子育て支援制
度がスタートすることになりました。この制度では、質の高い幼児期の教育、保育を総合
的に提供するために、幼稚園と保育所のよさをあわせ持った認定こども園の普及を進める
とともに、地域の子育て支援策充実のために、子育て相談の場や一時預かりの実施場所な
ど地域子育て支援拠点の充実、さらには待機児童が問題となっている地域においては、そ
の解消のため、保育の量的拡大、確保策などに取り組むこととなっております。
こうした取り組みに対する行動計画といたしまして、市町村は5年を1期とする子ど
- 55 -
も・子育て支援事業計画を定めることとなっており、この始期は新制度スタートとなる平
成27年度からとなります。この子ども・子育て支援事業計画は、第1期計画期間である平
成27年度から平成31年度までの5年間における教育、保育の需要量の見込みを設定し、そ
の需要量の見込みに対して、認定こども園や保育所等の施設型サービスの給付や小規模保
育、議員のほうからもご紹介がございましたけれども、小規模保育、家庭的保育等の地域
型の保険給付の供給の体制と実施時期を定めるというふうにされております。また、地域
の実情、ニーズに合わせた地域子ども・子育て支援事業についても、同様にその量の見込
みを設定いたしまして、サービスの提供体制と実施時期を定めることとされております。
こうした中で、議員からのご質問がございました給付事業及び支援事業に対する提供体
制、サービスの量の見込みにつきましては、現在の保育サービスの利用状況と今後の保育
サービスの利用希望、これらを踏まえて設置するとされておりましたことから、当市にお
いては昨年度、市民ニーズの把握のために、就学前児童の保護者と小学校児童の保護者を
対象に、アンケート調査、ニーズ調査を実施したところでございます。この調査では、設
問に対する回答であるとか、また、自由意見を通しまして、低年齢児の保育ニーズの多さ、
そしてまた、一時保育施設や保育支援の拠点を求める声の多さなどがうかがえました。こ
の調査結果については、さらにアンケート結果を精査すべく、現在、作業を進めており、
市民の求めるサービス量の把握に努めているところでございます。
今後、策定いたします子ども・子育て支援事業計画の工程でございますが、子育ての当
事者と子育て支援の当事者など、市民、関係団体の代表の皆様が、当市の子育て支援計画
など政策プロセスに参画、関与していただくために、市の合議制機関といたしまして、今
年の3月に、つくばみらい市子ども・子育て会議を設置いたしました。今後は、この会議
において、先ほど申し上げました幼児期の教育、保育及び地域子ども・子育て支援事業の
量の見込み等を審議、ご議論いただいた後に、提供体制等とその実施時期についてご検討
いただく予定となっております。
また、その計画案につきましては、計画案がまとまりましたらば、速やかにパブリック
コメントによりまして、市民の皆様への公開を考えておりますとともに、計画案に対しま
して市民の皆様からのご意見を伺う予定となっております。こうした一連の作業は、年度
内完了を目途として進めてまいりたいというふうに思っております。
また先ほど、議員のほうから、市内の保育所それから認定こども園の数のご紹介がござ
いましたけれども、平成26年4月現在の認可保育所、園、それから認定こども園の数でご
ざ い ま すが、 定 員 でござ い ま すが、 認 可 合計で 930人 の定 員 で ござい ま す 。また 平 成 27年
度開園予定、先ほどご紹介がございましたけれども、1認定こども園、2認可保育所、3
園 が 開 園 を予 定 し て ござ い ま し て、 平 成 27年度 の 定 員 見込 み と い たし ま し て は1,208人が
現時点での定員見込みとなっております。併せてご紹介をさせていただきます。以上でご
ざいます。
○議長(直井誠巳君)
古川よし枝君。
○14番(古川よし枝君)
これから、年度末にかけて子供のサービスの量の見込み等を
検討して、案ができればパブコメということですけれども、非常に、どこの市町村でも、
おくれおくれになっていると、大変重要な事業なのだけれども、おくれているのが実態で
す。大変ご苦労かとは思うのですけれども、ぜひきちんとした計画をつくっていただきた
いというふうに思います。
- 56 -
そこで、特に保育所なのですけれども、施設の認可基準、それから会議運営の基準や保
育の必要性の認定、保育料の徴収等についても、条例等や基礎控除で決めることになりま
すけれども、その考え方について伺いたいというふうに思います。
認定こども園については、許可は県ですけれども、管理運営は市町村になります。それ
から保育所についても、国の定める基準によると、考え方によりますと、保育士の配置が
問題になっています。それは当時、今つくばみらい市が保育士を配置している基準からす
ると、国よりも一定、1人の保母さんがかかわる子供の数が少なくなっている。大変水準
のいいものがごく一部にあります。
それから施設の問題ですけれども、国は、4階以上も施設として認可する、緩和するよ
うになっていますけれども、4階というのは、非常に駅前のビルとか、この辺ではなかな
か想定できないかもしれないけれども、そういうことなので、それはぜひ市町村の中でき
ちんと1階から2階、少なくとも2階以下に抑えるとかということが必要だと思いますけ
れども。そのほか、さっき小規模保育事業といいましたけれども、その中の事業の基準と
か、それから家庭的な保育事業、それからベビーシッターさん、居宅訪問の保育事業、そ
れから事業所の中の事業所ということも、今回の計画の中には事業として、市が基準を設
けるわけですけれども、この辺について、まだ、検討中であるだろうけれども、一定の考
え方をお聞きしたいというふうに思います。
それぞれ規模が違う保育所ですけれども、子供はどこの保育所でも、同じ基準の、水準
の保育を受ける、そういう権利もあるわけですから、その辺のところの考え方を聞きたい
というふうに思います。
それから、今回、保育の必要性を認定するということが加わりました。父母の、保護者
の就労時間によって、子供が受ける保育の時間帯が、今のところ2段階に分かれておりま
すけれども、一定の基準があります。その辺の認定の考え方。それから保育料なんですけ
れども、これも、保育料の基準について、今回、見直しを考えているのかどうか、この2
点について伺います。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
古川議員のご質問にお答えいたします。
市町村に制定が義務づけられております運営に関する基準等につきましては、本年4月
30日に国から公布されました特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する
基準及び家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準で示されました従うべき基準や参
酌すべき基準を踏まえまして、つくばみらい市の実情と照らし合わせた上で定めていくと
いうような予定でございます。現在、こういったものについて、第3回市議会定例会の上
程を目途といたしまして、取り急ぎその準備を進めているというところでございます。ま
た、先ほどの保育料につきましても、こういった中で、当市の実情に合わせた形でいろい
ろ検討してまいりたいというふうに思っております。
また、基本的な考え方ということでございますけれども、やはり子供たちの最善の利益
が実現する社会を目指すというのが、まず一つの基本でございます。また、保護者の方は、
子育てについての第一義的な責任を有するという基本的な認識を前提とした上で、保護者
が子供と向き合える環境を整えて、親としての成長を支援し、子育てや子供の成長に生き
がいや喜びを感じられる、そういうふうな支援をしていきたいというふうに考えておりま
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して、片庭市長が1期目から掲げております重点施策であります子育て支援の充実の具体
策の一つとして、市といたしましては、よりよい保育環境づくりに努めてまいりたいとい
うふうに考えております。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
古川よし枝君。
○14番(古川よし枝君)
ぜひ、子供たちの最善の利益を実現できる計画にしてほしい
というふうに思いますけれども。これからいろいろ検討に入る前に、私は、児童福祉法第
1条の2でうたわれている、全ての児童はひとしくその生活を保障され、愛護されなけれ
ばならないと、これをきちんと根底に置いた条例、管理運営基準を定めてほしいというふ
うに切に思います。
一つは、施設の認可基準や管理運営についてですけれども、保育士の配置は、先ほど申
し上げましたように、国の基準よりも現在は、1歳児については、非常に少ない人数を1
人で見ることになるということで、これはいいと思うのですけれども、地域型保育の小規
模保育事業それから家庭保育事業、居宅訪問型保育事業や、事業所内の保育事業について
言いますと、保育者は、かかわっている半分の保育士でよいとか、資格なしで研修のみで
よいということなどが国が考えているわけですけれども、規模が小さいからといって水準
を下げることなく、どこに預けても認可保育所と同じ水準とすべきだというふうに思いま
す。
それから、当市においてはあり得ないことかもしれませんけれども、先ほど申しました
けれども、国は4階以上の施設についても可としています。1階あるいは2階以下で静か
な環境を条件とすべきです。
それから、既に当市は、企業が保育に参入しています。私は、民間の企業が保育にかか
わるということについては、非常に安定性や継続性の意味では非常に危惧をするわけです
けれども、そういう意味でも、企業の経理の全面公表を義務づける、そして安定、継続性
を担保するという、このことをきちんと管理運営の中に位置づけることを求めたいという
ふうに思います。
それから、保育の必要性の認定ですけれども、国は保護者の就労を原則としています。
保護者の就業時間の下限を1カ月当たり48時間から64時間以下とする。それから育児休暇
取得の場合は、年長児など上の子の保育は一旦退所する、それから保育の必要量は保育標
準時間は11時間、短時間保育は8時間というふうに国の考えが出されておりますけれども、
私は、次の点で、ぜひ基準の中に入れてほしいというふうに思います。
一つは、就業時間の下限設定ですけれども、利用制限が起きないように、48時間以上の
就労希望者を積算基準とすること。それから、保護者の就労が、働いていることが条件で
すけれども、子供の障害も保育要件とすること。それから、保育育児休暇中でも上の子の
保育を継続すること。また、同居の祖父母など親族がいる場合でも人口減少地域において
は、子供の発達環境を考慮し、保育の必要性を高めること。そして保育時間ですけれども、
短時間保育は、8時間までというものを国は出しているけれども、これを運用してこれ以
下に8時間までですから、これ以下に時間を縮めることがないようなそうした基準をぜひ
設けてほしいというふうに思うのですけれども。
それから保育料の基準についてなんですけれども、ぜひ、私は見直しをしてほしいとい
うふうに思っているのです。これは条例化は、任意要件ですので、規則等になるかと思い
ますけれども、できれば条例としてきちんと位置づけてほしいというふうに思います。
- 58 -
保育料は、国の徴収基準をもとに、市町村が応能負担により定めています。国の徴収基
準よりも保育料を低額にした場合、その差額は市町村の負担となっています。つくばみら
い市の保育料徴収基準額は、所得階層を8段階で、3歳未満児、3歳児、4歳児以上に区
分けした料金設定になっています。近隣の所得階層区分を見ますと、取手市は15段階、つ
くば市は13段階、牛久市、龍ケ崎市は11段階、守谷市は9段階、また、保育児童の年齢で
いうと、牛久市は0歳から5歳までで5枠、それから守谷市は2歳未満、2歳、3歳、4
歳と細分化しています。これはどういうことになるかといいますと、所得税課税額が当市
の 5 段 階 、 4 万 円 か ら 10万 3,000円 未 満 で 見 る と 、 守 谷 市 は こ の 階 層 を 4 万 円 か ら 7 万
1,500円 未 満 と 7 万 1,500円 か ら 10万 3,000円 未 満 と 二 つに 分 か れ て料 金 を 設 定し て い ま す。
で す か ら 、所 得 税 課 税額 が 4 万 円の 世 帯 で 、当 市 の 3 歳未 満 児 の 保育 料 は 3 万7,500円で
す。守谷市は、2歳未満児では2万6,700円、2歳児は2万2,400円で、当市と比べると大
変低い料金になっています。もう1段階の上の7万1,500円から10万3,000円未満と比べま
すと、守谷市は、2歳児未満で3万9,200円、2歳児、3万2,500円で若干低い料金、年齢
別や所得階層の細分化によって保育料の応能負担を設定することができます。つくば市と
比べて見ても、所得階層13段階ですから、当市の4段階の所得税4万円未満のところを1
万 円 未 満 、2 万 5,000円 未 満 、 4万 円 未 満 と3 段 階 に 分け て 分 割 して い ま す 。3 歳 児 未 満
そ れ ぞ れ 、 保 育 料 は 、 つ く ば 市 は 1 万 4,000円 、 1 万 8,000円 、 2 万 1,000円 、 当 市 は 1 万
9,500円 です か ら 、 この 所 得 課 税の 中 で も 、所 得 税 額 によ っ て 負 担が 軽 く な って い ま す 。
次の5段階6段階も2段階に分かれて応能負担額を設定しています。取手市は、15段階に
分けて細分化しています。それぞれ自治体の考え方によって設定されているわけですけれ
ども、当市についていえば、所得階層の区分は大枠ではないかというふうに思います。現
在の所得階層を細分化し、さらに所得に応じた料金設定が必要ではないかというふうに考
えますが、この点についてどうか、答弁をお願いします。
それから、新制度では、保育料以外の実費、上乗せ徴収は自由となります。施設が英語
教室や体育教室などの特別な保育を実施した場合、これらに要する費用を負担できる階層
は利用できますけれども、そうでない階層はできません。保護者の所得が子供の保育の内
容に直結することで、所得格差が保育格差となる仕組みで、保育の平等性の点からも、問
題があります。全ての子供に平等な保育と、公正な待遇を求めるためにも保育料以外の徴
収を認めるべきではないと思います。このことをぜひ運営基準に定めるべきと考えますけ
れども、この2点について伺います。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
古川議員のご質問にお答えいたします。
いろいろ今古川議員からご意見を頂戴いたしました。先ほども答弁をさせていただきま
したけれども、国で示された従うべき基準や参酌基準を踏まえまして、つくばみらい市の
実情に合わせていろいろ制度設計をしていきたいというふうに考えております。
今、古川議員のほうから、いろいろご意見いただいたものは、それは今後制定していく
条例等の中のご意見の一つとして検討させていただくというふうに考えていきたいと思っ
ております。いずれにいたしましても、子供たちに誇れるまちづくり、そのためにも子育
て支援対策をどうするかというものについては、正面から向き合って実施していきたいと
いうふうに考えております。以上でございます。
- 59 -
○14番(古川よし枝君)
答弁で、保育料について答弁を求めているんですけれども、
その点については。
○保健福祉部長(石神
栄君)
これも基本的には、今までの制度もありますし、また近
隣の自治体のいろいろな制度もございます。こういったものもやはりつくばみらい市の実
情に合わせた形で、今後の中の検討材料、また古川議員からいろいろご紹介をいただいた
案件についても、今後の検討材料の一つとして拝聴していきたいというふうに思っており
ます。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
ここで暫時休憩をいたします。
再開は2時ちょうどでお願いします。
午後1時52分休憩
午後2時01分開議
○議長(直井誠巳君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に、2番鐘ケ江礼生奈君。
〔2番
○2番(鐘ケ江礼生奈君)
鐘ケ江礼生奈君
登壇〕
2番鐘ケ江礼生奈です。3問通告してありますので、よろし
くお願いいたします。
1問目は、市民協働のまちづくりについて、本市が目指している市民との協働の形につ
いて質問いたします。
片庭市政になって以来、市長とみらいを語る会や、市長への手紙など、市民との意見交
換を行う機会が増えました。市民も、少しずつ市政運営に興味を持ち初めていることと思
います。しかし、市民から頂戴した意見を行政が事業化を検討していくということがあっ
ても、市民が参画して行政と市民が一緒につくり上げていくというような体制はございま
せん。
協働とは、同じ目的のために、対等の立場で協力して、ともに働くということでありま
す。例えば、市民が提案したものを採用して事業化する際に、プロである行政側と利用す
る市民とが同じテーブルで十分な議論を交わして、企画をしていくことも必要ではないか
と考えます。
最近は、多くの自治体で市民との協働事業を行っております。条例や制度化して、住民
参加を促す自治体もございます。一つ、例として、福井県鯖江市では、JK課というもの
がございます。皆さんJKとは何かご存じでしょうか、女子高生です。きょう傍聴に来ら
れている方はJCですかね。鯖江市JK課では、正規の行政組織ではございませんが、行
政に直接かかわることの少ない女子高生たちを主役に、枠にとらわれない柔軟な視点、感
性で新しい企画やアイデアを形にしていくという市民協働のプロジェクトです。
行政に無関心層といわれる若者が市政にかかわっていくことで、これまでの価値観や常
識を変えて行政主体の運営から市民参加の市政運営へと形をかえていくという考え方、こ
れは大変興味深いものでありました。まさに、協働というのは、そういうことではないか
と思います。
行政と市民とが協働していく上では、行政は市民感覚を持ち、市民は、行政運営に興味
を持って参画の意識を高めていくことがこれからの課題となります。また、協働に当たっ
ては、市民と行政がお互いの信頼関係を築かなければ成立しません。市民が自主的に取り
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組む活動の中には、行政が行う事業と重なり合う部分もございます。そこで行政が立案、
また事業化したものに対して市民に協力を求めたり、住民や地域団体などが提案したもの
に対して、行政と市民が知恵を出し合い実現したり、また、自治会やボランティア団体が
行っている活動に対して行政が支援していくなど、さまざまな形で市民との関係性が必要
と思います。そこで市長の公約にもありました、住民参画による協働のまちづくりとは、
どのような形で協働していくのか、住民や各団体との協働関係、また具体的な政策がある
のか、お伺いいたします。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
谷和原中学校の3年1組の皆さん、ようこそいらっしゃいました。
どうぞご覧になっていただきたいと思います。それでは、鐘ケ江議員の質問にお答えいた
します。
私の目指すまちづくりの一環として、今、鐘ケ江議員がおっしゃいました住民参加によ
る協働のまちづくりがございます。今日の行政を取り巻く環境は、少子高齢化や厳しい財
政状況、また住民意識の変化により住民支援の方法も大きく変わってきているところであ
ります。そのような状況の中で、これまで行政が担ってきた役割の全てを今後も行政が担
い続けることは時代とともに厳しくなってきております。
私は、市民の皆さんの声を市政に反映させることを目的に、先ほど、鐘ケ江議員がおっ
しゃいました市長への手紙、また市長とみらいを語る集いを実施し、市民の皆様の要望や、
これからのまちづくりのための提言を多数いただいておりました。その中で、私が感じた
ことは、ますます多様化する地域の課題や市民のニーズに対応するためには、市民からの
柔軟な発想と協力を取り入れつつ、市民とともに行政を運営していく協働のまちづくりが
今後は必要であるということでございます。
つくばみらい市では、平成24年4月に機構改革を実施しました。新たに、市民サポート
課を設置して、行政区を組織する自治会や、NPO設立の支援を行い、市民との協働によ
るまちづくりを進めてまいりました。行政区単位で組織された自治組織が中心となって行
う積極的なコミュニティ活動は、地域行政にも生かされ、大きな力となるまさに協働とい
えるわけでございます。市では、今後も、自治会の活動及び設立を支援してまいります。
また、市民のボランティア活動への協力、支援については、社会福祉協議会に設置され
たボランティア、市民活動センターが中心となり体制を整備してまいりました。市民が自
主的に社会活動を行うボランティア活動は、市が進める協働のまちづくりの核となる活動
であり、ボランティアの方たちのニーズの把握に努め、社会福祉協議会と連携を図りなが
ら事業を進めてまいりたいと考えております。
金銭的な支援といたしましては、新たな事業として、ふるさと創生基金を活用したふれ
あいコミュニティ補助事業を実施したいと考えております。この事業は、地域コミュニテ
ィの活性化を図ることを目的とし、コミュニティ活動を行う団体に対して、事業費の一部
を助成する制度でもございます。市といたしましては、引き続き自治会及びボランティア
などの支援に取り組むとともに、多様な市民活動を支援できるよう、支援体制の強化を行
いながら、市民との協働のまちづくりを推進してまいります。
なお、自治会及びボランティア団体に対しての協力体制の詳細につきましては、担当部
長から答弁させます。
- 61 -
○議長(直井誠巳君)
市民経済部長豊島利夫君。
〔市民経済部長
○市民経済部長(豊島利夫君)
豊島利夫君
登壇〕
鐘ケ江議員のご質問にお答えいたします。
私からは、自治会及びボランティア団体と市との関係そして協力体制についてご答弁申
し上げます。
市長からの答弁にもありましたように、本市の地域行政につきましては、市内に行政区
を設置し、行政区の代表者を行政協力員として市が委嘱いたしまして、行政と地域住民と
の間の連絡事務を処理していただいております。行政区を構成する自治組織では、環境美
化活動、交通安全、防犯防災活動、福祉活動、親睦交流活動など、これらさまざまなコミ
ュニティ活動が展開され、活動を通して生み出されるお互いの連帯感や協働意識は、住み
よいまちづくり、地域行政に大きく貢献していただいております。
次に、ボランティア組織への協力体制でございますが、本市では、社会福祉協議会に、
ボランティア市民活動センターが設置されております。団体及び個人のボランティア活動
に限らず、NPOも含めた市民活動を支え、当事者との協議を重ね、充実した支援体制の
整備に努めております。
ボランティアセンターでは、市や社会福祉施設、その他の団体からボランティア参加協
力などの要請を受けたときは、登録ボランティアの活動内容などに即した調整を行って、
ボランティアの方の協力をいただいております。平成26年5月12日現在で、ボランティア
セン ター に 登録 され て いる 団体 は 43団 体、 個 人で 登録 さ れて いる 方 は328名で ござ いま す 。
市の事業の中には、市民ボランティアの協力を得て実施している事業やボランティア活動
を支援している事業があります。このような行政ボランティアの主なものを申し上げます。
市では、公園の壊れたベンチの補修、目の不自由な方への広報紙等の朗読テープ作成、
小学校、幼稚園、保育所等での読み聞かせ活動、小さなお子様を抱えた保護者の方が研修
会などへの行事に参加しやすいように託児ボランティアなどで協力をいただいております。
また、行政ボランティアの活動のほかにも、小学生の登下校時の見守りを行うなど、幅広
い分野で貢献していただいております。
市の取り組みといたしましては、市民に市が管理する道路や公園などの公共施設の里親
となって、ボランティアで管理していただきながら、環境美化の推進となる要綱を制定し
ております。現在、四つの団体が里親制度に登録されて、市内の道路や公園などの環境美
化に取り組んでいただいております。市では、環境美化のために使うごみ袋の支給や、万
が一のためのボランティア保険への加入などを行い、相互連携しつつ有意義な活動と相な
っております。
また、今定例会に上程しております補正予算の中で、ふれあいコミュニティ補助事業の
予算を計上してございます。この事業は、先ほど市長の答弁にもございましたが、住民が
主体となって行う地域づくりや、コミュニティ醸成を推進するための事業に対して補助を
行う事業であり、この事業を活用していただくことにより地域の活性化を図っていくもの
でございます。
○議長(直井誠巳君)
鐘ケ江礼生奈君。
○2番(鐘ケ江礼生奈君)
ありがとうございます。今、答弁にもありましたふれあいコ
ミュニティ事業ということで、金銭的支援を行うということですけれども、私も、地域活
動、ボランティア活動に関しては、行政側からのやはり金銭的支援というのも必要ではな
- 62 -
いかと思います。やはり活動していくに当たっては、皆さん、自分のお金を出して活動し
たりということも聞いたりしていますので、ぜひこの補助事業で、地域コミュニティがさ
らに活発になればよろしいかなと思っております。
また、行政協力員の方に協力していただいているということでございますけれども、行
政協力員さんは、高齢者の方が多いという印象がございます。やはり若い方が少ないので、
直接行政協力員さんが、市民との間の仲介になっているということであると、やはりちょ
っと一つ壁があるのかなと、市民と市との直接的な活動というのが、少ししづらくなって
いるのかなと思います。なので、市民の行政への関心というのも少し薄れていっているよ
うな気がします。
そういう市民活動を要請するに当たっても、やはり多くの方に参加していただくように、
行政からの公募、市民への公募とかそういう意見を聴取できるような場所を設けたりしな
がら、市民の意見を多数聞いていただければと思っております。
やはり金銭的支援も必要なんですけれども、市のほうで、団体の人員を確保したり、活
動の場を広めたり、継続を行っていけるような行政側の指導というのも必要ではないかと
考えます。
冒頭に、鯖江市JK課のお話をしましたが、市内にも、中学1年生から高校3年生が活
動しているボランティア団体がございます。中高生会ですけれども、中高生会では、子供
会のイベントや地域イベントでボランティアとして活動を行っていますが、部活や学業と
の両立が難しい、また、交通の便がよくなくて参加がしづらいということで、最近は参加
人数が減少していると伺っております。
また、ボランティア団体というと、先ほども答弁にありましたけれども、市内にボラン
ティア協会というのもございます。また、そのほかにも、青年会議所や商工会、また個人
的に団体に加入しないで活動を行っていたりという、またこれから団体を立ち上げたいと
いう意欲のある方もおられますが、そういった方々に情報提供や人員収集など、市のほう
で、ボランティア協会とはまた、協会はその団体として行っているものだと思います。な
ので市のほうで、そういった活動の場所を提供したりとか、行政側の協賛ができないもの
かと、そうしたことで自立して活発な活動がしていけるのかと思いますけれども、その辺
はどういうふうにお考えでしょうか、お願いいたします。
○議長(直井誠巳君)
市民経済部長豊島利夫君。
〔市民経済部長
○市民経済部長(豊島利夫君)
豊島利夫君
登壇〕
鐘ケ江議員のご質問にお答えします。
市民と協働のまちづくりにおきましては、自治会を中心に各種団体や組織、そしてボラ
ンティアの方々からの協力が不可欠でございます。そして、地域では、さまざまなコミュ
ニティ活動が連帯感や協働意識を強め、暮らしやすく住みよいまちづくりに、さらには、
地域行政につながるものと思います。
市や社会福祉協議会では、個人的なボランティア等に対する支援等は行っておりません
が、ただいま議員からご紹介いただきました事案等を参考にさせていただきまして、ボラ
ンティアセンターと連携して、学生などの若い人たちのニーズに沿った新たなボランティ
アへの取り組みや紹介、賛同者の募集等につきましても、さらに広報活動や協力体制の強
化を図ってまいりまして、今後の市民協働のまちづくりに生かしていけるよう調査研修を
してまいりたいと思います。以上です。
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○議長(直井誠巳君)
鐘ケ江礼生奈君。
○2番(鐘ケ江礼生奈君)
ぜひ、行政側での支援のほうもお願いいたします。
ボランティアとかコミュニティ活動というのは、基本的には自発的に行うものでありま
すので、行政側がお願いしていくというものではございませんが、やはり先ほども申しま
した行政が行うものと重なっていくものもございます。例えば、本市で行われている婚活
の事業なんかも同じと思われます。なので、行政側が市民に任せ過ぎずに、また、市民も
行政に頼り過ぎずに協力し合う関係ができれば、より活発な活動ができていくと思います。
最後に、確認したいのですが、協働のまちづくりの目的が行政でやり切れない部分を市
民に担ってもらうという発想ではないということでよろしいでしょうか、最後にお願いい
たします。
○議長(直井誠巳君)
市民経済部長豊島利夫君。
〔市民経済部長
○市民経済部長(豊島利夫君)
豊島利夫君
登壇〕
鐘ケ江議員のご質問にお答えします。
市民と協働のまちづくりということにおきましては、市民と行政が協力し合いながらつ
くり上げていくものということで認識をしております。
○議長(直井誠巳君)
鐘ケ江礼生奈君。
○2番(鐘ケ江礼生奈君)
では、協働にやっていくということで、行政で行えない部分
を市民に任せるということではないという認識でお願いしたいと思います。
それでは、次の質問に移ります。
板橋小学校バス通学について質問いたします。
板橋小学校では、長年にわたり自転車通学をしている地区がございました。数十年にも
わたり自転車通学は危険という保護者の声があり、やっと行政に届き、コミュニティバス
のルート改正と同時に、バスで通学することを前提として、平成25年度は1年間スクール
バスを運行し、今年度、26年度よりコミュニティバスみらい号で通学することとなりまし
た。
保護者によると、登校時は安心して送り出せるといった意見がございますが、下校時に
は、バスの待機が1時間以上あり、家庭訪問の時期などは、3時間も待ったという生徒も
いたと聞いております。また、17時台のバスで帰る狸穴地区の生徒に関しては、冬季には
バス停から自宅まで真っ暗になる中を帰るということで不安だという声も上がっておりま
す。
平成25年に、スクールバスを運行してから、児童の通学については十分検討する時間が
あったと思いますが、これまでの保護者の意見や要望について、どのように検討して現在
に至っているのか、現在の状況とコミバス通学の生徒の下校時について、今後どのように
対応していくのかお伺いします。
○議長(直井誠巳君)
教育長石塚眞典君。
〔教育長
○教育長(石塚眞典君)
石塚眞典君
登壇〕
鐘ケ江議員のご質問にお答えいたします。
板橋小学校に自転車通学している児童に対して、安全確保を図る観点から、議員ご紹介
いただきましたけれども、コミュニティバスの経路を変更する、平成26年度からは、この
コミバスで通学してもらうとの方針を平成24年度に決定いたしました。そして、コミバス
が変更されるまでの特別措置として、昨年度は、板橋小学校通学バスこの名称でスクール
- 64 -
バスを運行したところであります。
平成26年度の状況を申し上げますと、現在28人の児童がこのコミュニティバスを利用し
て通学しています。朝の登校については、ほぼ全ての児童がこのコミバスで登校していま
すけれども、帰りについては、9人の児童が板橋小児童クラブに通っているため、帰りは
保護者の方が迎えにきますので、残る19人の児童がこのコミバスを利用している状況です。
学校での待機状況につきましては、19人の児童全員が、30分程度から1時間半以上待機
している状況にあります。特に、長時間の待機状況については、曜日または学年によって
下校時間が異なることから、月曜日に1時間以上学校に待機している児童は15人、火曜か
ら金曜については6人から8人、そういう状況にあります。やはり低学年の児童について
は、下校時間が早いことから1時間半以上待機している状況です。
また、先ほどありましたけれども、狸穴地区の児童にあっては、コミバスの到着時間が
遅いことから、高学年であっても1時間以上待機している状況にあります。なお、この待
機時間は、小学校の空き教室をお借りして自習などをするようにしております。その間の
安全確保のために、市で2人の人員を雇用しております。現状については以上になります。
○議長(直井誠巳君)
鐘ケ江礼生奈君。
○2番(鐘ケ江礼生奈君)
保護者の意見の中に、帰りのスクールバスや送迎バスの運行、
またコミュニティバスのダイヤ改正などの要望等が上げられていると思うのですが、そう
いった保護者の要望に対してどのように検討されているのか。例えば、送迎の対策として、
民間企業の協力を得て、従業員の送迎バスを通学時に活用したり、市所有の車両や福祉バ
スを登下校時にスクールバスとして活用したりなど柔軟に対応している自治体もございま
すが、そういった検討はされていなかったのか、お伺いいたします。
○議長(直井誠巳君)
教育長石塚眞典君。
〔教育長
○教育長(石塚眞典君)
石塚眞典君
登壇〕
鐘ケ江議員のご質問にお答えします。
ただいま議員から市が所有する幼稚園バスとか行政バス、また企業の送迎バス、そうい
ったバスの空き時間の活用はできないかと、そういうご質問でありますけれども、まず、
議論すべきは、板橋小学校でスクールバスを運行するのかということになろうかと思いま
す。平成24年度に、自転車通学の危険性から、第一に歩道を整備してほしい、それができ
なかったらコミバスで通学に対応するか、スクールバスを運行してほしい旨の陳情書が提
出されて、市として、いろいろと対応を検討した結果、平成26年度にダイヤ等の改正を予
定するコミュニティバスで対応するとの方針を決定いたしました。
そこで、25年度はどうするのかということで、危険な状態のまま放置するのかというご
意見もいただき、平成25年度は、繰り返しになりますけれども、特別措置として板橋小通
学バスを運行すること、そういった経緯があります。
その方針のもと、1時間以上待機する時間が生じる結果となりましたが、今年度からは、
新しい経路でのコミバスを運行しているところであります。昨年、該当する保護者の方に、
平成26年度からのコミバスの運行について説明をさせていただいたときに、1時間以上児
童を学校で待たせて、その間の安全対策はどうするんだ、また、予定ダイヤでは冬場は帰
宅するまでに真っ暗になってしまう、それから帰りだけでも、スクールバスを出してほし
いなどのご意見をいただきました。
これに対して、教育委員会で何度も検討いたしました。ほかの学校でも、遠距離を徒歩
- 65 -
で通学している児童がいる、これをどうするのか、公平性を保てるかといった議論に議論
を重ねたところであります。その結果、市としては、待機時間の安全確保対策として、人
員を配置して対応する、そういうことにさせていただきました。そのようなことから、現
時点では、板橋小学校にスクールバスを運行するということは、非常に難しい選択である
と考えております。ご理解いただければと思います。
○議長(直井誠巳君)
鐘ケ江礼生奈君。
○2番(鐘ケ江礼生奈君)
さまざまな検討をしていただいて今の結果になっているとい
うことで、利用している保護者がご理解しているかどうかというのは、まだ疑問ではござ
いますけれども、今後は、現在行っている適正配置審議会や学区検討委員会などで通学距
離の問題なども出てくると思います。そういった場合に、やはりバスをどうするか、市内
の全体的なことを考えて通学をどのようにスクールバスを出すのか、コミュニティバスで
ダイヤ改正をしていくのか、そういった議論がまたされていくことかと思います。また、
デマンドタクシーの学割などを利用できないのかという声も伺っていますので、そういっ
た全体的な方向性として、市のほうでどういうふうに検討しているのか、あればお願いい
たします。
○議長(直井誠巳君)
教育長石塚眞典君。
〔教育長
○教育長(石塚眞典君)
石塚眞典君
登壇〕
鐘ケ江議員のご質問にお答えいたします。
私のほうは、スクールバスについてお話ししたいと思います。今議員ご指摘のとおり、
将来、統廃合がなされた場合には、スクールバスの運行は不可欠なことと考えております。
国においても、統廃合に伴うスクールバスは必要なものであるということで、補助金のメ
ニューにも含まれております。当市としても、現在、進めている適正配置計画の策定の中
で、遠距離通学が生じた場合のスクールバスの運行計画それももちろん検討することとし
ておりますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(直井誠巳君)
市長公室長沖田照雄君。
〔市長公室長
○市長公室長(沖田照雄君)
沖田照雄君
登壇〕
鐘ケ江議員のご質問にお答えいたします。
板橋小学校の児童の送迎に、デマンド乗合タクシーを利用できないかとのご質問でござ
いますけれども、デマンド乗合タクシーは、高齢者や障害者など、自由に利用できる移動
手段を持たない方の日常の移動に寄与することなどを目的としまして、本年4月から運行
を開始したものでございます。
ただいま鐘ケ江議員からご提案いただきました、板橋小学校の児童の送迎を行うために、
特例を設けて、送迎バス的にデマンド乗合タクシーを運行することにつきましては、デマ
ンド乗合タクシーの当初の運行目的と異なってしまうこと、また、ほかの利用者との公平
性の観点などからも、現時点では困難なものと考えております。
な お 、小学 生 も 、利用 料 金 200円 で ご 利用い た だ くこと は 可 能とな っ て おりま す の で 、
ご利用いただく場合には、一般の利用者と同様に、利用者登録を行い、事前予約をお願い
したいと思います。何とぞ、デマンド乗合タクシーの運行の趣旨を踏まえ、ご理解賜りま
すようお願いいたします。
また、コミュニティバスのダイヤ改正等で対応できないかとのご質問でございますけれ
ども、コミュニティバスのダイヤ改正のご質問でありますが、コミュニティバスみらい号
- 66 -
につきましては、本年4月から、ダイヤ等を大幅に見直し運行を開始したところでござい
ます。このたびの改正に当たりましては、地域公共交通会議において、長い時間をかけ、
市民の皆様の利便性が高まるよう知恵を絞り、議論に議論を重ねてまいりました。市民の
皆様からもパブリックコメントによりご意見を頂戴しております。そういう経緯を踏まえ
て改正に至ったものでございますので、お子様をご心配なさるご父兄の気持ちは十分理解
できるところではございますけれども、当面は、現在の運行形態を維持したいと考えてお
ります。
○議長(直井誠巳君)
鐘ケ江礼生奈君。
○2番(鐘ケ江礼生奈君)
いずれ市全体としては、スクールバスを検討していくという
ことで、検討していると思います。また、デマンドタクシーの件ですけれども、小学生も
交通弱者ということだと思います。毎日の通学に使うということは不可能かもしれないの
ですけれども、例えば、不規則に早く学校が終わってしまう時間帯とか、そういったとき
には、学生割引という形ができれば、小学生も、遠くから通っている子供たちに対しても
安心して下校できると思いますので、デマンドタクシーのほうは、また、ぜひ検討してい
ただきたいと思っております。
いずれにしましても、児童に対して安心、安全に登下校できますように、保護者の意見
もぜひよく検討していただいて納得いく説明をしていただきたいと思いますので、よろし
くお願いいたします。
続きまして、防犯カメラの設置についてお伺いいたします。
近年は、防犯カメラによる犯罪検挙率が高くなってきております。できるだけ近い間隔
で防犯カメラが設置されていれば、事件が発生したときに、犯人の逃走経路や高齢者の行
方不明などの捜索にも参考になることと思います。また、住民の防犯意識も高まり、犯罪
も抑止され、地域の安全が守られるのではないかと考えます。最近では、自動販売機に防
犯カメラが設置されてあったり、また、ステッカーや看板などにより、防犯カメラの設置
区域を周囲に知らせたりと、防犯カメラ設置により、地域の安全を図る自治体も増えてお
ります。
また、企業やご家庭で設置するところも増えておりますが、個人的に設置しているお宅
では、宅地の内側へ向けて設置されている場合がほとんどだと思います。これでは、隣近
所や地域全体の安全性を守っているものではございません。防犯カメラの設置を促進する
自治体では、防犯カメラの設置に道路や公共の場所が半分以上映るようにすることや、地
域の防犯パトロールに協力することなどを条件つきで助成金制度を設けている自治体もご
ざいます。本市では、地域安全のために、防犯カメラの設置について、どう考えておられ
るのか、市内公共施設の防犯カメラ設置状況はどのように設置されているのか、ご答弁お
願いいたします。
○議長(直井誠巳君)
総務部長中泉次男君。
〔総務部長
〇総務部長(中泉次男君)
中泉次男君
登壇〕
鐘ケ江議員のご質問にお答えいたします。
市内公共施設の防犯カメラの設置状況でございますが、市立の小学校、中学校、幼稚園、
保育所には全施設に設置しておりまして、小学校10校で29台、中学校4校で16台、幼稚園
3園で6台、保育所6カ所で8台、小絹児童館に3台、合計62台設置しておるところでご
ざいます。これらの防犯カメラは、基本的に防犯対策の一環として、学校等の敷地内に入
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るものを撮影するために設置しているものでございます。また、総合運動公園に体育館の
玄関前を撮影する防犯カメラ2台が設置されております。これは自動販売機業者により設
置されたものです。市内の状況は以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
鐘ケ江礼生奈君。
○2番(鐘ケ江礼生奈君)
○議長(直井誠巳君)
答弁漏れ、助成金について。
中泉次男君。
〔総務部長
〇総務部長(中泉次男君)
中泉次男君
登壇〕
鐘ケ江議員のご質問にご答弁いたします。
議員ご提案の自治会や企業、個人への防犯カメラの設置促進についてでございますが、
防犯カメラは、犯罪抑止の一助になっていることもあり、安心安全なまちづくりの一翼を
担うものでもあると考えられますことから、今後、自治会や企業、個人等のご協力を得て
行えるような防犯カメラの設置並びに補助金等を含めた地域防犯対策の事業について、積
極的に調査研究を進めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
鐘ケ江礼生奈君。
○2番(鐘ケ江礼生奈君)
積極的に進めていただければと思います。
つくばみらい市は、特別犯罪が多い地域でもないと思います。ただ、予防策としては、
やはり防犯カメラというのは必要であります。地域住民の犯罪意識の強化と防犯パトロー
ルなど行政と協力して行っていく、そしてこの地域は、防犯が強化されているということ
で、犯罪、いたずらなどが抑止されると思いますので、それもまた、市民との協働のまち
づくりということの一つと思いますので、ぜひ助成金というのも、市のほうで助成金をた
だ出すということではなくて、やはり市民にも協力していただいて、パトロール等も協力
していただくという条件も必要だと思います。そういったことも含めまして、市民と行政
との協働の安全、安心なまちづくりをお願いしたいと思います。これで私の質問を終わり
にいたします。
○議長(直井誠巳君)
ここで、暫時休憩をいたします。
再開は2時55分ということでよろしくお願いします。
午後2時46分休憩
午後2時55分開議
○議長(直井誠巳君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に、4番直井高宏君。
〔4番
○4番(直井高宏君)
直井高宏君
登壇〕
4番直井でございます。本日、最後の質問になります。
私からは、本定例会におきましては、2問ほど通告してございますので、通告に従いま
して、まず、第1問目、第2次片庭市政の方針についてということでお伺いをさせていた
だきたいと思います。
本市には、最上位の計画でありますつくばみらい市新基本計画というものがありますの
で、それにのっとりまして、みらいを担う子どもたちに誇れるまちに向けてという実現に
向けてこの市政が運営されていくものと私は判断しておりますが、そこで、この第2期目、
インフラ整備、福祉施策など、今後4年間でどのように取り組むべきと考えているかをお
- 68 -
伺いさせていただきたいと思います。どうぞ市長ご答弁お願いします。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
谷和原中学校3年3組の皆さん、ようこそいらっしゃいました。
どうぞご覧になっていただきたいと思います。
それでは、直井高宏議員の質問にお答えします。今後の4年間の市政を運営するに当た
りましては、所信表明でも申し上げたとおり、これまで策定した計画などに基づき、次の
ステップへ大きく踏み出し、着実に実行することにより、つくばみらい市を成長の軌道に
乗せ、飛躍できるよう努めてまいります。そして、私の市政の基本方針であります子ども
たちに誇れるまちづくりを引き続き進めながら、行財政改革を推進するとともに、揺るぎ
ない市政発展に向けて各種事業に取り組んでまいります。
では、所信表明で述べさせていただきました以外の今後取り組むべき事業につきまして、
申し上げさせていただきます。
まず、インフラ関係でございます。
最初に、企業立地関係でございます。企業立地の推進につきましては、所信表明におい
て、現在、新基本計画書で複合産業地域として位置づけられている福岡地区について、企
業立地の受け皿づくりとして、新たに32ヘクタールの工業用地の整備を市が主導して進め
ていく方針です、と申し上げさせていただきました。この工業用地の整備と合わせ、平成
23年度から着手しております市内へのETCスマートインターチェンジの設置につきまし
ても、引き続き関係機関と協議を進めてまいります。
次に、道路関係でございます。私の信念である、歩道のない道路は道路でないという考
えのもと、平成26年3月に策定した、つくばみらい市歩道整備基本計画に基づき、市内の
146カ 所 にお い て 、歩道 設 置 やカラ ー 舗 装等の 整 備 を計画 的 に 進めて ま い ります 。 ま た 、
合 併 特 例 債道 路 事 業 につ き ま し ては 6 路 線 のう ち 、 市 道12901号 線、 通 称 豊 体横 町 下 宿 線
においては、本年の2月18日に供用を開始いたしました。残り5路線についても、平成27
年度の事業完了に向けて、今、鋭意努力をして整備を進めてまいるところでございます。
その他の市道の維持管理につきましては、市道の総点検を行い、予防保全型の市道の維持
修繕を実施してまいります。さらには、道路インフラの長寿命化を図り、将来建設費用の
負担を軽減するため、引き続き橋梁長寿命化修繕計画を推進してまいります。
次に、上下水道関係でございます。まず、下水道としまして、公共下水道事業について
は、認可区域に対して80%を超える整備率となっており、また、農業集落排水事業につき
ましても、三島地区について、本年4月に一部供用開始を迎えるなど、計画的に整備を進
めております。
今後は、下水道施設整備の早期完了を目指して、上位計画である県の生活排水ベストプ
ランの見直しに合わせて本市の事業計画の見直しを行います。また、下水道施設を適正に
維持するため、長寿命化計画の策定を行い、健全な事業運営を図ることで、快適で衛生的
な環境づくりを進めてまいります。
続きまして、上水道につきましては、昨年度末に、老朽化が進行しております水道施設
の更新基本計画を策定いたしました。今後は、この更新計画に基づき、管路につきまして
は、漏水事故、断水等のリスク低減を図るため、防災拠点を優先しながら、配水管を耐震
管に転換してまいります。また、小貝川及び中通川にかかる横断管の多重化や配水管のル
- 69 -
ープ化を進め、安全供給を図ってまいります。
久保浄水場につきましても、耐震性能を満たしておらず、先送りできない状態でありま
すので、最優先として、平成28年度から耐震化の工事に着手する計画でございます。その
他、共同給水管や共同井戸についても、配水管の延伸により、漏水事故の減少や水道への
加入促進を図っていく方針でございます。
次に、市役所庁舎でございます。市役所庁舎につきましては、現在、伊奈庁舎と谷和原
庁舎において分庁舎方式で業務を行っているところでございます。合併以来、市民の皆様
方には大変なご不便をおかけしているところでございます。また、両庁舎とも、建築後約
40年が経過しており、老朽化も著しく、特に伊奈庁舎においては、耐震性能が不足してい
る状況でございます。平成23年3月に発生した東日本大震災時の災害対策本部については、
伊奈庁舎に構えることができず、やむを得ず、豊小学校の体育館に設置し、その後に現在
の教育委員会庁舎に設置いたしました。
庁舎につきましては、来庁者や職員の安全性を確保することはもちろんでありますが、
災害時における防災拠点としての機能も果たさなければなりません。市としましては、伊
奈庁舎の改修につきまして、現在、検討を進めているところでありますので、今後は、改
修の実施に向け、計画的に取り組んでまいります。
次に、福祉関係でございます。福祉施策につきましては、所信表明で述べましたように、
まず子供を産み育てやすい環境整備に取り組んでまいります。具体的な内容といたしまし
ては、本市の子ども・子育て支援を推進するため、今年度、子ども・子育て支援計画を策
定し、計画に基づいた子育て支援策を展開してまいります。
次に、私が推し進めるがん対策事業につきましては、市民の健康を守り、市民が健康で
健やかに暮らせるよう、平成23年度より私の公約でありますがん対策室を設置し、がん検
診等の事業を推進しているところでございます。大腸がん、肝炎ウイルス検診の集団検診
に加え、平成25年度から導入しております医療機関検診制度を初め、がん検診無料クーポ
ン券事業の普及促進等で受診率の向上を図り、市民が健やかに暮らせるよう、がん対策事
業の充実に努め、早期発見、早期治療につなげてまいります。
次 に 、 高 齢 者 施 策 に つ い て 申 し 上 げ ま す 。 平 成 26 年 4 月 1 日 現 在 の 市 の 高 齢 化 率 は
23.8%になっております。本市の高齢化率は県平均の率と比べると低いものの、他の市町
村と同様に、高齢者数、高齢化率ともに年々増加しており、今後、ますます高齢化が進む
ことが予想されています。平成26年度は、高齢者福祉計画第5期介護保険事業計画の最終
年度に当たり、現在、平成27年度から平成29年度までの新たな計画の策定を進めていると
ころでございます。この新たな計画においては、地域の高齢者の生活状態から見た課題や、
各サービスニーズを把握した上で、高齢者の健康づくりや介護保険サービスの事業量の算
出、介護施設の整備計画等について策定し、計画に沿った介護保険事業など、各種の高齢
者福祉事業に取り組んでまいります。
次に、教育関係でございます。まず、学校施設の耐震化につきましては、国から平成27
年度までに、学校施設の耐震化を完了させるようにとのご指導がございますので、平成26
年度においては、全小中学校に空調設備を整備するとともに、谷井田小学校及び東小学校
の耐震補強及び大規模改修工事を実施いたします。
国の最終年度であります平成27年度においては、残る伊奈中学校、三島小学校を実施し、
校舎及び体育館など、学校施設における耐震化を全て完了させ、安心安全な教育環境の整
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備推進を図ってまいります。
次に、教育分野では、学校の適正配置の課題がございます。学校は地元住民のコミュニ
ティの核となる重要なもので、市民の皆様の理解を得ながら進めなければならないことか
ら、現在、PTAなどの学校関係者、議会議員、公募をした市民委員等からなる適正配置
審議会委員の皆様に協議をいただいているところであります。この学校の適正配置につき
ましては、教育委員会も慎重かつ丁寧に進めておりますので、その経過を見守っていきた
いと考えております。
次に、教育内容の充実でございます。中でも、小中一貫教育の推進につきましては、こ
れまで実施してきた小中学校の交流事業をさらに充実させるとともに、目指す児童生徒像
の共有化を図り、小中一貫教育を強化してまいりたいと考えております。
最後になります。今後の行財政運営でございます。
行財政運営につきましては、今年度見直しを行う、つくばみらい市行財政改革大綱に基
づき徹底した行財政改革を行うとともに、財政計画など中長期的なシミュレーションを行
い、財源を確保して各種事業を実施してまいります。そして、市の各種事業に対する市民
満足度向上を図るとともに、プラン、ドゥ、チェック、アクションのPDCAサイクルを
引き続き徹底し、常に見直しを行いながら効果的、効率的な行財政運営を続けてまいりま
すので、市民の皆様、議員の皆様方のご協力を切にお願い申し上げまして、直井高宏議員
の答弁にさせていただきます。
○議長(直井誠巳君)
直井高宏君。
○4番(直井高宏君)
今、市長から熱くこの4年間の基本的な計画、つくばみらい市を
明るく健全なまちにするための努力とるるご説明をいただきました。その中で、何点かぜ
ひぜひ頑張っていただきたいというのは、やはり長寿命化計画による、必要のないお金を
使わずコスト管理をする、そのことによって、喫緊の課題になっております庁舎問題等も
含め、大きな事業の財源の確保につながるというものもあると思います。
先般、ちょっと私調べて、これ正しいかどうか確認がとれていませんが、ほぼ間違って
い な い と 思い ま す が 、み ら い 平 地区 が 、 開 発が 始 ま っ て以 来 、 人 口で 9,000名が 張 り つ い
たと、その結果、何と市税4税であの地区だけで今11億円の税額が増えてきたと、いわゆ
るほぼゼロだった地域が11億円の税収が生まれるまちが育ったと、ですから一つの政策は
間違ってなかったという判断をさせていただいておりますが、このように増えたからでは
なく、それをもとにして、住民が福祉として満足し、つくばみらい市に住んでよかったと、
このような市政の運営で、この4年間、しっかりと運営をしていただく、私たち議会も
是々非々の中で、市と両輪を組んでつくばみらい市の発展に頑張っていきたいと思います
ので、どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、2問目の質問にさせていただきます。
本市における正規職員と非正規職員の構成比率について、これは、読売新聞が先般報道
したものでございますが、ちょっと記事を読まさせていただきますと、県内44市町村の職
員 に 占 め る非 正 規 職 員の 割 合 は 38.7% で あ り、 前 年 度 より 0.1ポ イン ト 上 昇 し、 5 割 超 も
4市あることが、茨城労連の2013年度の市町村アンケートでわかった。調査は、昨年12月
1日現在の数字について尋ね、全市町村から回答を得た。病院と消防を除く職員は3万
3,174人、前年比で449人の減で、うち正規職員が2万350人、294人の減、非正規職員が1
万2,824人、155人の減だったという記事です。非正規率は、2007年の調査で29.8%だった
- 71 -
のですが、今回は、牛久、石岡、鹿島など17の市町村で4割以上を記録した。その中で、
本市つくばみらい市は、53.8%と非常に高い数値が出ております。続いて土浦市が52.6%、
隣の守谷市が50.9%、那珂市が50.7%、この4市が5割を超えております。最も低いのが
八千代町の5%だったと。このことから、いわゆる非正規という人たちの労働単価という
のも非常に今安いと、一般事務職員が810円で、保育士が922円だったと、このことからす
ると、茨城労連は、官製ワーキングプアの問題も発生するんじゃないかと懸念を抱いてい
ると、このような形の中で、本市において、このような構成比率になったのはどういう理
由があったのか、そのことで、何らかの問題は発生していないのか、今後想定される課題
はあるのか、このことについて、ご答弁をお願い申し上げます。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
直井高宏議員の質問にお答えします。
先ほど、海老原議員からもありましたけれども、そのところでも一部触れました。私は、
市長就任時から、逼迫する財政の立て直しを図るため行財政改革を推進し、これまで、正
職員の採用を抑えながら、臨時、嘱託職員を採用してまいりました。さらに、失業者対策
のための国の緊急雇用創出事業の活用や、権限移譲により業務量が増加したこと、また、
当つくばみらい市の人口が増加したこと、仕事が複雑化してきたこと等々、さまざまな要
因が臨時嘱託職員増加につながり、簡単な仕事を臨時嘱託職員さんにお願いしているとい
うことでございます。
しかし、つくばエクスプレスが開業したことや、みらい平に新しいまちができたことな
ど、今、つくばみらい市は、大きく成長するための私は過渡期であると思っております。
これから、さまざまな政策を進めていく上で、業務の民営化や外部委託を図っていくよう
なことも施策として検討してまいりますので、臨時嘱託職員は徐々に私は減少していくも
のと考えます。また、職員の業務量を正確に把握し、適正な配置、適正管理に努めてまい
りますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
詳細につきましては、部長から説明をさせていただきます。
○議長(直井誠巳君)
総務部長中泉次男君。
〔総務部長
〇総務部長(中泉次男君)
中泉次男君
登壇〕
直井高宏議員のご質問にお答えいたします。
当市の正規職員と臨時嘱託職員の構成比につきましては、5月13日付の新聞報道であり
ましたとおり、臨時嘱託職員の割合は53.8%でございます。詳細を申し上げますと、正規
職員が318人、臨時嘱託職員が371人でございます。県内市町村の臨時嘱託職員構成比率を
申し上げますと、土浦市、守谷市、那珂市が50%を超えておりまして、一番低いのが八千
代町の5.0%でございます。
この新聞報道の調査時点では、平成25年12月1日現在でございました当市の今年4月1
日時点では、正規職員が328人、臨時嘱託職員が355人で、臨時嘱託職員率は51.9%と前年
より低くなっている状態でございます。要因といたしましては、児童クラブを民間委託し
たことにより臨時嘱託職員数が減少したものによるものでございます。
また新聞報道の調査結果の中身を詳細にご説明申し上げますと、当市は、短時間勤務や、
1カ月に1日か2日だけ雇用している保健師などのスポット雇用等も嘱託職員の数として
報告いたしました。しかし、他の市町村によっては、常時勤務の臨時嘱託職員だけを報告
- 72 -
しているものもあり、一概に当市の比率が格段に高いと判断できるものではないものと思
われます。
なぜこのように臨時嘱託職員の比率が高くなったのかは、市長の答弁にもございました
とおり、財政問題、失業率問題、権限移譲や人口増による業務量増加などの臨時嘱託職員
を採用してまいりました要因と反対に、職員が減少したことの要因である行政改革による
職員採用の抑制、機構改革、合併によるものなど、さまざまなものが考えられます。
例えば、業務量の違いから、課によっては職員の負担が多くなるなどの偏りが出てきて
おり、どうしても、臨時嘱託職員を活用しなければ行政運営がスムーズに進んでまいりま
せん。また、決裁権のない職員が増えることで責任の所在が曖昧になり、正規職員にしわ
寄せも発生している状況です。
このようなことから、26年4月1日付新規採用職員を増員して採用いたしました。今後、
複雑多様化する住民ニーズに適切に対処していくため、民間委託や、住民との協働といっ
た手段の取り組みなどを検討していきたいと考えております。さらに、毎年、職員のヒア
リングなどを実施しながら、適正な人事管理に努めてまいりますので、議員にはご理解を
賜りますようよろしくお願いいたします。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
直井高宏君。
○4番(直井高宏君)
今、部長からご答弁いただいて、本当に、各市町村の数字の捉え
方によっても大分変ってくるということは十分私も理解はできるんですが、ただ、何分に
も、現時点においても51.9%と、この中には、恐らく本市の抱えているもう一つの公立の
幼稚園、保育園の中での嘱託職員が多いというこれも、これからの児童の福祉を含めてつ
くばみらい市を運営するのに大切な問題の中でもこういうものもその数値の中に埋もれて
いるというふうに理解して間違いはないと思うのです。そういう流れの中で、今、これだ
け嘱託職員が多い中で、1カ月の残業というその発生というのは、時間と費用でどのぐら
い発生しているのか、つかんでいらっしゃると思いますので、部長のほうからご答弁をい
ただければ。
○議長(直井誠巳君)
総務部長中泉次男君。
〔総務部長
〇総務部長(中泉次男君)
中泉次男君
登壇〕
直井高宏議員のご質問にお答えいたします。
正 職 員 の時 間 外 勤 務手 当 で ご ざい ま す が 、平 成 23年 度が 約 4,789万 円 、 平 成24年 度 が 約
5,250万円、平成25年度が6,133万円となっております。直近の平成25年度分を詳しく申し
上 げ ま すと、 月 平 均で約 511万 円と な り ます。 ま た 、1人 分 に 換算い た し ますと 、 年 間 1
人平均で約24万8,000円です。これは、管理職を除く職員247名を総額で単純に割り返した
も の で ござい ま す 。前年 度 の 24年度 分 と 比較い た し ますと 、 883万円 の 増 額とな っ て お り
ますが、25年度におきましては、2回の大型台風や大雪による緊急出動が複数回あり、大
きく増額になったものと思われます。また、年々増額傾向にあるのは、権限移譲等により
業務量が増加しているものと考えられます。なお、臨時嘱託職員については、極力時間外
勤務をさせないよう配慮し、雇用しているところでございます。以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
直井高宏君。
○ 4 番 ( 直井 高 宏 君 )
今 、 部 長か ら 答 弁 があ り ま し たよ う に 、 昨年 度 は 6,100万 円 の 残
業手当があったと、この残業手当をどのような形の中でコストカットをしていくのか、ま
た、逆に一方では、国からの移譲、県からの移譲の中で、職員の皆さんの努力というもの
- 73 -
は大変なものがあるかと思います。ですから研修制度の実施を充実するなどしながら職員
の資質を高め、この残業代のコストをカットをし、その結果、新しい事業が生まれ、そし
てその結果として、最終的には住民の福祉につながると、いい方向での正の回転が行われ
るような、市政の運営をお願いをいたしまして、6月定例会の私の一般質問を終わらせて
いただきます。ありがとうございました。
散会の宣告
○議長(直井誠巳君)
以上で、本日の議事日程は全部終了いたしました。
次回は、6月25日午前10時から本会議を開き、一般質問、議案に対する質疑等を行いま
す。
本日はこれにて散会をいたします。
午後3時23分散会
- 74 -
第 3 号
〔 6 月 25 日 〕
平成26年第2回
つくばみらい市議会定例会会議録
平成26年6月25日
第3号
午前10時00分開議
1.出席議員
1番
文

靖
君
10番
古
舘
千恵子
君
2番
鐘ケ江
礼生奈
君
11番
直
井
誠
巳
君
3番
小田川
浩
君
12番
横
張
光
男
君
4番
直
井
高
宏
君
13番
松
本
和
男
君
5番
中
島
清
和
君
14番
古
川
よし枝
君
6番
坂
洋
君
15番
海老原
弘
君
7番
高
木
寛
房
君
16番
今
川
明
君
8番
染
谷
礼
子
君
17番
豊
島
葵
君
9番
中
山
栄
一
君
18番
川
上
子
君
な
し
英
文
1.欠席議員
1.地方自治法第121条の規定により案件説明のため出席を求めた者
市
長
片
庭
正
雄
君
副
市
長
小
野
一
浩
君
教
育
長
石
塚
眞
典
君
長
沖
田
照
雄
君
長
中
泉
次
男
君
利
夫
君
栄
君
市
長
総
公
務
室
部
市
民
経
済
部
長
豊
島
保
健
福
祉
部
長
石
神
都
市
建
設
部
長
間根山
知
己
君
長
大久保
明
一
君
者
木
村
明
夫
君
長
飯
泉
勝
宏
君
教
会
政
育
計
策
部
管
秘
理
書
課
企
画
課
長
中
島
強
君
総
務
課
長
奈
幡
優
君
財
政
課
長
中
山
和
広
君
伸
次
君
安
心
安
全
課
長
森
社
会
福
祉
課
長
豊
嶋
千恵子
君
健
康
増
進
課
長
坂
本
伊津美
君
長
井
波
進
君
建
設
課
上
下
水
道
課
長
吉
田
弘
之
君
学
校
教
育
課
長
菊
地
龍
夫
君
生
涯
学
習
課
長
須加尾
博
司
君
- 75 -
農 業 委 員 会 事 務 局 長
石
島
昭
夫
君
長
斉
藤
一
君
議 会 事 務 局 長 補 佐
梅
本
和
成
君
書
小
川
多美子
君
1.職務のため出席した者の氏名
議
会
事
務
局
記
1.議事日程
議
事
日
程
第
3
号
平成26年6月25日(水曜日)
午前10時00分開議
日程第1
一般質問
日程第2
承認第2号
専決処分の承認を求めることについて(第2号)
承認第3号
専決処分の承認を求めることについて(第3号)
承認第4号
専決処分の承認を求めることについて(第4号)
承認第5号
専決処分の承認を求めることについて(第5号)
議案第43号
つくばみらい市立コミュニティセンター条例等の一部を改正する
条例
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条
例
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する
条例
日程第3
議案第46号
委託契約の締結について
議案第47号
工事請負契約の締結について
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)
議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)
議案第44号から議案第49号まで、議案第51号及び議案第52号について各委員会
付託
1.本日の会議に付した事件
日程第1
一般質問
日程第2
承認第2号
専決処分の承認を求めることについて(第2号)
承認第3号
専決処分の承認を求めることについて(第3号)
承認第4号
専決処分の承認を求めることについて(第4号)
承認第5号
専決処分の承認を求めることについて(第5号)
議案第43号
つくばみらい市立コミュニティセンター条例等の一部を改正す
る条例
- 76 -
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する
条例
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正す
る条例
議案第46号
委託契約の締結について
議案第47号
工事請負契約の締結について
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)
議 案 第 51号
平 成 26年 度 つ く ば み ら い 市 介 護 保 険 特 別 会 計 補 正 予 算 ( 第 1
号)
議案第52号
日程第3
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)
議案第44号から議案第49号まで、議案第51号及び議案第52号について各委員
会付託
午前10時00分開議
開議の宣告
○議長(直井誠巳君)
おはようございます。ご苦労さまでございます。会議に入る前に
皆さん方にお願いがございます。
携帯電話をお持ちの方は、電源を切るか、マナーモードに切り替えますようお願いを申
し上げます。
傍聴者にお願いを申し上げます。傍聴人の守るべき事項を遵守し、静かに傍聴願います。
また、写真撮影や録音など禁止されておりますので、守るようにお願いを申し上げます。
ただいまの出席議員は18名です。
定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
本日の会議の書記に議会事務局長、事務局職員。議案説明のため市長、副市長、教育長、
市長公室長、各部長、会計管理者、各関係課長及び局長が出席でございます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。
一般質問
○議長(直井誠巳君)
日程第1、一般質問を行います。
順次、発言を許します。
6番坂
洋君。
〔6番
○6番(坂
洋君)
6番の公明党の坂
坂
洋君
登壇〕
洋でございます。2問、通告をさせていただき
ます。
まず最初に、成人用肺炎球菌ワクチンの定期化についてでございます。
このワクチンの必要性については、昨年の平成25年の3月議会で染谷礼子議員が取り上
げております。ワクチンの必要性については、私がぐだぐだ言うよりも染谷議員の議事録
- 77 -
で紹介をさせていただきます。染谷議員は、このようにおっしゃっております。
肺炎は、がん、心疾患に次いで死因の第3位となっている。そして、肺炎による死亡者
の95%が65歳以上の高齢者が占め、年齢とともに高くなっている。特に、肺炎球菌による
割合はインフルエンザ流行時には5割以上にもなるといわれている。しかし、肺炎の最大
原因菌である肺炎球菌には予防効果の高いワクチンがある。このワクチンは1回の接種で
5年間の効果があるが、接種費用が高いことなどから、現在、接種率の低い状況である。
ワクチンは国が率先して推進することが理想であるが、本市の状況からは今後ますます高
齢化が深刻化すると考えられる。高齢者の肺炎による重症化を防ぎ、医療費を抑制するこ
とからも、小児用肺炎球菌ワクチンと同様に成人用の肺炎球菌ワクチンを助成してはどう
かという染谷議員の去年3月議会でこのように質問をいたしまして、市長はこのように答
えておりました。現在、予防接種法による接種義務づけがなく、任意接種となっている。
まず、市町村間格差がないよう、国の責任で定期接種化に向けた見直しをすべきと考える
と。接種費用の助成については、国の動向を注視しながら検討をしてまいりたいと、この
ようにお答えになりまして、当時の保健福祉部長さんも、国の状況を把握しながら検討し
ていきたいというふうにお答えになっております。ワクチン接種の公費助成は、市民の皆
様より去年の6月の議会で請願が出されております。富岡公明様から高齢者肺炎球菌ワク
チン接種の公費助成を求める請願が出されておりまして、本議会として採択をいたしまし
た。こういう経過がありました。
今回、政府は、水ぼうそうの小児ワクチンと成人用の肺炎球菌ワクチンが本年の10月か
ら定期予防接種として実施をするということになりました。定期接種化となりまして大変
よかったと思うわけですが、これは公明党が水ぼうそうや成人用肺炎球菌ワクチンなどの
定期接種化を国会質疑でも粘り強く訴えてきたものが実現したものと考えております。
高齢者の肺炎の罹患率、入院率が減少することで、医療費の削減効果が期待されていま
すが 、課 題 とな るの は 、1点目 と して 、い か に接 種勧 奨 を進 める か とい うこ と であ りま す。
インフルエンザワクチンは年間接種率約50%と比較的高いんですが、成人用肺炎球菌ワク
チンは約5%から7%で接種率が非常に低い、全く定着していないといっても過言ではあ
りません。この接種率向上には対象者への個別通知だけではなく、予診票や接種券を個別
通知に同封することや市民の皆様に当事者意識を持っていただき、接種の必要性を理解し
てもらう必要がありますが、この点に関してはどのようにお考えなのでしょうか。
2点目として、定期接種年齢の問題であります。
平成26年度から平成30年度の接種対象者は5歳刻みで65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、
90、 95歳と、 そ う いう方 を 対 象に接 種 を 行いま す 。 平成26年 度 でも101歳 以 上も 対 象 と す
ると。平成31年度以降、それ以降は65歳の方のみ接種をするという予定であります。つま
り、公費助成による成人用肺炎球菌ワクチン接種は生涯に1回のチャンスしかないという
ことになります。定期接種対象者は5歳刻みのため、例えば今現在76歳とか86歳の方は、
接種年齢が最大で4年から5年、定期接種の順番を待つことになるわけです。これは、つ
くばみらい市で今やっておりませんけれども、他市町村で任意助成しているわけですが、
例えば71歳の高齢者という任意助成ですけれども、これは1年中どの時期に接種してもよ
いということですが、定期接種になりますと非常に厳しい基準になるわけです。これで重
症化するリスクも高まってしまうわけですが、このワクチン効果は少なくとも接種後5年
間持続されているとされており、健康寿命の延伸のためにも再接種については必要性を慎
- 78 -
重に考えて、また十分な間隔をあけて接種することが必要でありますけれども、定期接種
と並行して、定期接種の前後にも実施できるつくばみらい市の今までやっていなかった独
自の任意の助成制度を検討してはどうかということを申し上げたいわけです。
この2点に関して、どのようにお考えかお伺いをいたします。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
坂
栄君。
石神
栄君
登壇〕
洋議員のご質問にお答えいたします。
高齢者肺炎球菌ワクチンの必要性については、今、坂議員のほうからいろいろご紹介を
いただきましたが、改めまして、また私のほうからも、その原因などについてご説明をさ
せていただきたいと思います。
我が国においての肺炎は、平成23年以降、死亡原因の第3位に位置しております。また、
成人がかかる肺炎の原因菌として肺炎球菌によるものが全体の23%から39%ぐらいを占め
るといわれております。こうしたことを受けて厚生労働省は、特に高齢者の肺炎球菌によ
る肺炎などの感染症を予防し、重症化を防止することなどを目的に、今年の10月から成人
用肺炎球菌ワクチンを定期接種の対象とする方針を示しております。
接種対象者は、先ほど議員のほうからご紹介をいただきましたが、平成26年度から平成
30年 度 までの 間 、 経過措 置 と して各 当 該 年度の 65歳 から100歳 ま での 5 歳 刻みの 年 齢 の 方
を 対 象 とし、 及 び 平成26年 度 におい て は 101歳 以 上 の方も 対 象 とされ て お ります 。 肺 炎 球
菌ワクチンは、1回の接種で少なくとも5年以上抗体が続くというふうにいわれておりま
す。しかし、過去5年以内にその接種を行ったことがある人では、再接種による注射部位
の疼痛、紅斑、硬結等の副反応が初回接種より頻度が高く、症状が強く出るという報告も
されているために、予診票や問診で過去5年以内の接種歴を確認する方向で今検討がされ
ております。
議員のご質問の接種勧奨についてでございますが、その接種勧奨の手段といたしまして
は、対象者への個別通知、さらに、市広報紙、市ホームページへの掲載、それから、ポス
ターの掲示及び高齢者の団体などへのリーフレットの配布、さらには、その他医療機関や
福祉施設などの関係機関との広報活動の連携を図るなど、あらゆる機会を設けまして積極
的な周知活動をしていきたいというふうに考えております。
また、議員のほうから二つ目のご質問といたしまして、定期接種の前後の接種について
のご質問でございますが、先ほど申しましたとおり、こちらの予防接種については、抗体
が5年間もつということと、それから、やはり5年以内に接種をした場合においては副反
応が強く出る場合もあるというふうな報告もされているということから、この定期接種間
の任意予防接種については、今後、国などの情報を収集しながら、いろいろ内部で検討し
なければならないというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○6番(坂
洋君)
坂
洋君。
あらゆる機会を通して勧奨していくということでありました。
このワクチンに関しては、今までの状況は、守谷市、常総市、取手市、牛久市、龍ケ崎
市、つくば市、このつくばみらい市を取り巻く市においては、高齢者肺炎球菌ワクチンだ
けではなくて、おたふく、水ぼうそうなど、そういうワクチンも公費による任意接種の助
成をしておりました。我が市のみが未実施の市として長い間、地域格差が続いていたわけ
- 79 -
です。市長は、ワクチン接種においては市町村格差が生じないよう、国の責任において予
防接種の定期接種化に向けた見直しをすべきであると、このように主張してきたわけです。
私も、その主張にはなるほどという理解もあったんですけれども、この主張し続けたとい
う結果が、長い間、市町村格差が生じてしまったという、こういう皮肉な結果になってし
まったわけです。今回、定期接種化ということで国の後押しという形です。外形的に見て
しまうと、全額公費負担接種となってしまったと。さらに、風疹の抗体ワクチンですが、
これも県の抗体検査の事業の検査の連携という形で接種の助成が行われるようになります。
さらに、これは他市町村の状況、また我が市民の皆さんのご意見の後押しで、今回、同じ
く10月から、おたふく風邪、小児季節性インフルエンザの任意予防接種の助成を行うこと
になりまして、本年10月より市町村格差が是正されてきたかなというふうに思うわけです。
私、こういう経過を見て、国任せではなくて市町村独自にこれから考えていくべきもの
が、これからたくさんあると思うんです。例えば2025年問題であります。これは、2010年
比較で2025年は75歳以上の高齢者が1,419万人から2,179万人に1.54倍に膨らむと。医療費
も 37兆 円 から 54兆 円 、1.46倍 に 増え る 。 介 護給 付 費 も 10兆 円 か ら 21兆 円 、 2.1倍 に 膨 ら む
という、こういう超高齢化社会の山場を迎えるわけですが、当然、介護保険制度がもたな
くなります。全国一律に改革を進めるよりは、あまりにも変化が急速し過ぎるために、今
度は地域の実情に合わせて都道府県及び地方自治体に改革を任せていくんだという方向に
シフトしていく、これからなっていきます。今後10年かけて市の責任において地域包括ケ
アシステムを構築していく必要があるわけですけれども、この構築については今までのよ
うにおくれるわけにはいかないわけです。今、雲をつかむような感じですけれども、これ
までのような市町村格差が生じないよう、自主的に、そして、主体的に汗を流して模索し
ながら、モデルとなるような先進地を学びながら、団結していいものをつくっていかなけ
ればならないと思うわけですが、今まで自主的に、主体的にということに関して、通告に
は質問はありませんが、市長、何か決意というか、この件に関しましてご意見があればと
思いますが、いかがでしょうか。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
坂議員の質問にお答えいたします。
任意予防接種につきましては、染谷礼子議員からの質問のときにも、先ほど朗読されま
したけれども、そのように答えています。私は、市町村間に格差が生じちゃいけない、い
わゆる子供が生まれた場所によって予防接種に差があってはいけないということで、いろ
いろな機会を捉えて県、国のほうに意見を常に申し上げているところでございます。割と
それが市長の中でも同意してくれている市長さんも結構いらっしゃる中で、今、国の責任
においてやっていただきたいということを言っておりましたが、今、坂議員がおっしゃい
ましたように、やはり議員の意見または市民の皆様の意見や重篤化の予防、そして、子育
て支援、さらには県内市町村の状況を検討した結果、当市としても任意の予防接種の助成
制度が必要と考えまして、今年の10月より、おたふく風邪、小児季節性インフルエンザの
任意予防接種について助成を実施するということとしたわけでございます。
また、部長から答弁もありましたけれども、平成31年度以降の成人肺炎球菌ワクチン接
種に対する市の助成制度についてでございますが、今後も国の動向を踏まえながら、しっ
かりと検討していきたいと思っております。いずれにしましても、近隣の市町村の状況も
- 80 -
見ながら検討していきたいというふうに思っております。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
○6番(坂
洋君)
坂
洋君。
ありがとうございました。
次の質問に移ります。
民生委員制度の課題と現状についてということであります。
民生委員制度、ご存じのとおり一口で言えば、地域において住民の社会福祉に関する相
談に応じ、必要な支援を行う人です。民生委員の名称は児童委員も兼ねておりますので、
民生児童委員が正しい名称です。具体的には、特定の区域を担当して、高齢者の見守りや
障害者のいる世帯、児童、妊産婦、母子家庭の状況の把握、高齢者や障害者のある方の福
祉に関すること、子育てなどの不安に関すること、子供の養育や相談、生活困窮者の生活
相談支援など、さまざまな多岐にわたる幅広い職務であります。これから少子高齢化を迎
えて、児童虐待とか高齢者の虐待、引きこもり、不登校など、新たな福祉のニーズが生ま
れてきます。より一層、福祉的な援助や専門機関の対応が必要となってくるわけですが、
これから本格的な高齢化社会を迎えて、ひとり暮らしの高齢者、地域において見守り支援
が必要な人がこれからどんどん増えていくことが予想されます。厚労省の調査結果により
ます と、65歳以 上の 高 齢者 のう ち 、認 知症 の 人は 推計 で 15% 、人 数 にし ます と 約460万人 、
身元不明の高齢者は全国で1万人いるというんです。このように、さまざまな課題に対応
するため、福祉の幅広い分野において民生児童委員の行政機関との連携が一層重要となっ
ていくのではないかと思います。
民生委員の皆様には日々ご苦労をされながらご活躍されておりますが、昨年、地域住民
の身近な相談役である民生委員さん、3年に1度の一斉の改選の時期となりまして、更新
のときを迎えて民生委員さんの新しいなり手がなかなか見つからないという現状がありま
した。民生委員さんを確保することは市町村みずからの課題でもあり、市の職員さんも非
常に大変だったようであります。人のために尽くしていくという人を、民生委員さんを確
保することは困難な状況がこれからも続くと思いますが、また3年ごとに更新時期を迎え
る中、大切な福祉の役割を担う民生委員さんのなり手をどのように確保し、またふやして
いくのか。また、欠員解消に向けて、担い手づくりの今後の取り組みはどのようにしてい
くのか。また、さらに、欠員地区というのもあるかと思うんです。その欠員地区について
はどのように対応されていくのか、お尋ねをいたします。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
坂議員のご質問にお答えいたします。
民生委員児童委員の皆様には、日ごろより社会奉仕の精神を持って地域の皆様のよき相
談相手として、また行政とのパイプ役としてご活躍をされていただいておりますことに対
しまして、市としては大変感謝をしております。
昨年の改選時には、75名のうち3割に当たる24名の方がおやめになり、新たに24名の方
が厚生労働大臣から委嘱を受けております。24名の新たな民生委員児童委員を探す際に、
訪 問 や 電話な ど で お声を か け させて い た だいた 方 々 の数は 約 120名お り ま して、 約 1 年 の
時間を要しております。また、地域から選出していただくというふうな際には、行政協力
員の皆様にもいろいろとご尽力をいただきまして、全ての地区において決定することがで
- 81 -
きました。声をかけさせていただくも、お断りになられた方というのもいらっしゃいまし
て、その方の理由といたしましては、ご自身のご事情であるとか、またご家族のご事情な
どがほとんどでございました。
お ひと り の民 生委 員 児童 委員 の 方が 担当 す る世 帯数 と して は、200世 帯程 度 が一 般的 で 、
新興住宅地など人口が集中している地域におきましては、担当していただく世帯として
500世 帯 を超 え る ケース も ご ざいま す 。 地域社 会 に おける 民 生 委員児 童 委 員は、 住 民 が 安
心して暮らせるためには必要不可欠な存在と期待が大きくなればなるほど、その負担は増
え、以前にも増して援助者としての資質も問われるようになってきております。このこと
は、近年、なり手が不足する原因の一つともいわれております。当市においても2年半後
の改選時には、坂議員がおっしゃるように、このなり手不足が問題になるんではと大変危
惧しているところでございます。
こうした問題の解決策の一つとして、一部の自治体では、民生委員児童委員の業務を側
面的にサポートするために、民生委員児童委員の補助員を導入し、民生委員児童委員の負
担軽減や次の時代の担い手づくりへとつないでいく試みを行っている自治体もございます。
当市といたしましても、年々複雑化する社会情勢に対しまして、将来にわたって民生委員
児童委員制度が十分に機能できるようにするためには、まず、この人材確保が第一であり、
その対策の一つとして、こうした制度の有効性、実効性を今後検討してまいりたいという
ふうに考えております。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○6番(坂
洋君)
坂
洋君。
ありがとうございます。
民生委員に期待される役割というのは大変多くなっておりまして、また、福祉への強い
熱意と相当な犠牲的精神が必要となります。担い手の人をふやすというのは、なかなか容
易ではないかと思うんです。
民生委員さんをサポートする民生委員活動の支援策仕組みということも、これから考え
ていかなくちゃいけないのかなと。先ほど他市町村で、この役割を分担していくというお
話もありましたけれども、民生委員に対する支援の充実ということで民生委員さんにお聞
きいたしますと、何も用がないのに行けないんだという話がありまして、行くときに配布
用のチラシとか活動の支援ツールの作成なんかがあればいいなと。高齢者また訪問者に対
する有益な市の情報とか、チラシをあえて作成するとか、当然ながらこういう点も行政の
皆さんは考えていらっしゃると思うんですが、さらに、また、民生委員さんへの情報提供、
いろいろと民生委員法による守秘義務が課されておりまして、また民生委員さんが職務上
知り得た情報はなかなか前任者からの申し送りも限られたものだと思います。全てを把握
するのは大変難しいという声もあります。個人情報保護法の後、個人情報の提供には慎重
になっているとは思いますが、援助を必要としている世帯の情報を把握することは本当に
大変なことですが、行政が持っている情報をどのように提供していくのか、この問題。
また、増員ですが、増員は一人一人の職務の負担というのは大変重いものがあります。
高齢者、障害者、そして、子育て、生活困窮者の方、こういう四つの分野の役割があるわ
けですが、また、年々担当する方などの高齢者が増える中、その負担の権限には副役職の
創設とか、地域の分割化、職務の分割化など、こういうことを考えるべきかと思います。
さらに大事なことは、超高齢化社会の到来という観点から言えば、人口減と高齢化が同
- 82 -
時に進むわけであまりにも変化が激し過ぎる。今いわれている介護保険制度がもたなくな
るんじゃないかと、そのために地域の実情に合わせて介護保険制度の体制というものを全
国一律に改革するのではなくて、その地域での包括的なケアシステムを構築していくとい
うことですから、急激な変化に民生委員制度というものもついていけなくなるんじゃない
かと思うんです。そういうことも踏まえて、総合的、抜本的に、民生児童委員制度のあり
方ということも考えていくときがきているのではないかと思うわけです。
民生委員さんをサポートする民生委員活動の支援策仕組みというものが必要だと思うん
ですけれども、民生委員さんの問題を抱える地域活動の展開について今後本市は、また同
じ繰り返しになるかもしれませんが、どのように把握されて整理されているのか、また改
めてお聞きいたします。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
坂議員のご質問にお答えいたします。
まず最初に、支援ツールの件でございますが、民生委員の皆様の活動の中心は、地域の
皆様等のよき相談相手として、また行政のパイプ役として、折を見てはいろいろご訪問な
どをしていただけるというところでございます。その訪問のきっかけとなるようなチラシ
であるとかパンフレットなどを、ほぼ毎月開催されております民生委員児童委員の協議会
の定例会また研修会などの際に配布をさせていただいております。訪問する際には、その
案内する情報が異なりますので、その支援ツールについては数種類用意してご活用いただ
いているというところでございます。
また、その情報提供についてでございますが、民生委員児童委員の皆様からも情報提供
についていろいろご要望をいただいております。例えば高齢者世帯か、ひとり暮らしであ
るかなど、援助について必要不可欠な情報については可能な限り提供させていただいてお
りますが、昨今の厳格な個人情報保護制度によりまして提供することができない情報もご
ざいます。委員の皆様にはご説明をさせていただいた上、皆様にご理解をいただいている
ものと理解しております。
ま た 、委員 の 増 員につ い て でござ い ま すが、 一 般 的には 委 員 おひと り に 200世 帯 ほ ど 担
当していただいておりますが、先ほど申しましたとおり人口が集中するような新興住宅地
に お い ては500世 帯 ほど 担 当 してい た だ いてい る 方 もいら っ し ゃいま す 。 こうい う 状 況 か
ら民生委員児童委員の負担を考えて、昨年の12月の改選時には茨城県へ、その増員を要望
させていただきました。しかし、茨城県にも枠があり、つくばみらい市を増員するとなる
と他市町村で減員しなければならない、減らさなければならないということで、増員の実
現には至っておりません。しかし、人口の増加、高齢者のみの世帯、そして、ひとり暮ら
しの世帯の増加など、状況も年々変化していることから、次の改選に向けても、この増員
要望は続けてまいりたいというふうに思っております。
また、地区の見直しなど、さまざまな点を検討することも必要であり、担当世帯の偏り
を減らして、民生委員の皆様がより活動しやすい環境を整えていくことも、併せて考えさ
せていただきたいと思います。
また、支援策というところでございますが、先ほどもいろいろ一部自治体の例をご説明
させていただきましたが、やはり民生委員児童委員の皆様の負担増がなり手不足であると
いうのが一つの原因でございます。そういった意味からもいろいろ検討させていただきま
- 83 -
して、皆様の負担軽減になるようなものをいろいろ今後検討してまいりたいというふうに
考えております。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○6番(坂
洋君)
坂
洋君。
最後に、市長にお尋ねしますが、民生委員さんというのは職務内容
から見て地域の福祉の第一義的な担い手にある人なんです。しかも、地元の地域から懇願
されて善意から出発して、さらに、これを無報酬でやっているということです。目に触れ
ることもなく市民の皆さんのために陰でご苦労されている方々に、最敬礼する思いで行政
のトップの方はたたえていくべきであろうと私は思うんです。民生委員の方は誰から褒め
られるためにやっているわけではないと思いますけれども、それでも、市の姿勢として最
大限の感謝と顕彰の意をあらわすことが大事ではないかと思うんです。今もそれなりに実
施しているとは思いますが、3年で1期、3年表彰、6年表彰、9年表彰、最大限に顕彰
していくべきであり、このことは市の重要事業の一つとしてはどうかと思うんです。貢献
者に対する評価、顕彰を大事にしていくということです。陰の苦労に対して形としてあら
わしていくということが、もしかすれば民生委員の方々の励みになるかもしれません。仕
事の再認識とか、マンネリの防止とか、負担の大きさゆえのモチベーションの低下を防ぐ
ことになるかもしれません。それまでの功績をたたえるとともに、毎年毎年、表彰を実施
していくようにしてはどうかと思いますが、市長、ご見解をお願いいたします。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
坂議員の質問にお答えいたします。
民生委員児童委員につきましては、現在は伊奈地区が50名、谷和原地区が25名の計75名
が厚生労働大臣から委嘱を受けております。任期は、議員おっしゃいますように3年であ
り、昨年の改選時には24名の方がおやめになり、24名の方が新たに委嘱を受けているとこ
ろでございます。現在のところ欠員地区はないということで、皆様方のご協力に感謝を申
し上げているところでございます。
民生委員児童委員の皆様には、日ごろより社会奉仕活動の精神を持って活動していただ
き、特に高齢者や障害者の方々と行政を結ぶパイプ役として活躍していただいていること
により、市民が安心・安全に生き生きと暮らしていけることに感謝をしておりますととも
に、心から敬意を表したいと思っております。
高齢化社会がますます進む中、地域福祉の領域のかなめとなっている民生委員児童委員
の皆様の力は必要不可欠であり、その力がさらに住みよい地域になっていくものと考えて
おります。坂議員のおっしゃるように日々ご苦労されている民生委員児童委員の皆様方を、
おっしゃる最大限にたたえ顕彰すべきというご意見に対しましては、私も坂議員と同様で
ございます。そのため、合併5周年記念式典の際には、つくばみらい市表彰条例の規定に
基づき、15年以上の担当していただいた方を対象に一般功労表彰として、現職の方13名、
辞職された方9名を表彰させていただき、その協力に対する感謝の気持ちをお伝えいたし
ました。
また、その他の表彰としましては、茨城県知事、全国民生委員児童委員協会長、さらに
は厚生労働大臣などからの表彰があります。そして、褒章、叙勲による栄典の制度もあり
ます。
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今後も、民生委員児童委員の皆様のご尽力につきましては、機会のあるごとに最大限に
その名誉をたたえ、顕彰してまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
○6番(坂
洋君)
坂
洋君。
もう最後になりましたが、最後に申し上げたいことがあります。
2025年問題、これから大変な時代を迎えるわけですが、国も自治体も市民も3者が痛みを
共有していく、厳しい判断をしていく、正面から取り組んでいかなければならない時代が
来ます。先ほども申し上げましたが、高齢者人口の増加に備えて介護制度も手直ししてい
くのは当然であります。その一つとして、要支援の1、2の方が、サービスの一部が市町
村の独自事業に切り替えられます。それに要する財源も介護保険の中で賄われるようにな
るようでありますが、これにより全国一律の介護予防給付にはなかった生活支援というメ
ニューが加わってきます。これは、要支援者の要望が多かった買い物とか庭の手入れ、ペ
ットの世話などの今まで希望してかなえられなかったきめ細やかや多様な要望がかなえら
れるようになるかと思いますが、高齢者のひとり暮らしではごみ捨てなどちょこっとした
ことでも、近隣の住民や行政協力員、町内会の皆さんの支えが必要となります。これは、
まさに今までの公的なサービスの限界を超えるものです。
地域ケアの構築には地域の要望に応じて、市としては、シルバー人材センターとかNP
Oの活用、行政ボランティアのさらなる拡充も必要となるでしょう。さらに、市全体が民
生委員意識、民生委員マインドというか、福祉の第一義的な担い手のこれを無報酬でやっ
ているという意識、これを市全体が広く理解していただいて、市民の皆さんから手を挙げ
ていく手挙げ方式、提案募集方式だとか、住民の参加の手助けがこれから不可欠になって
くるわけです。まさにやらんとする行政と市民が知恵を出し合い、市民とともに行政を運
営していくという市民協働のまちづくりと密接にかかわってくるものです。
2期目を迎える市長には、信念を貫くというすばらしい市長でありますが、最高に力を
これから発揮していただきたいんです。力が発揮できると思います。市長、頑張れと言う
だけでなくて、私たち市議会も知恵を出してあって団結していきたいと思います。また、
さらに、我が市の職員さんはみんな優秀であります。また、中でも伊奈庁舎の保健福祉部
の部長さん以下、最高にすばらしい人材がそろっています。この一、二年で、ころころ人
事がかわるのではなく、腰を据えてじっくりやっていただきたいことをお願いしまして質
問を終わります。
○議長(直井誠巳君)
ここで暫時休憩をいたします。
再開は10時55分、お願いします。
午前10時46分休憩
午前10時55分開議
○議長(直井誠巳君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に、8番染谷礼子君。
〔8番
○8番(染谷礼子君)
染谷礼子君
登壇〕
8番の染谷です。今回、1点だけ通告しております。排水路の管
理と今後の整備についてということで、お伺いをしたいと思います。
谷井田市街化区域には大変多くの用水路が存在しております。谷井田地区の開発は40年
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以上前から進められ、宅地化がどんどん進められる中で都市計画の線引きがされ、市街化
区域として指定がされました。そのような中で、当時の村と福岡堰土地改良区との間で谷
井田市街化区域内の農業用の用水路、排水路の維持管理に関する協議がされてまいりまし
た。そのときの協議をベースに平成17年には、排水路及び用水路の維持管理に関する協定
書が締結され、不要となった水路の管理については都市施設として基本的に市が管理をす
るということに現在は至っております。そして、水路の除草については各自治会で行って
まいりましたが、平成24年度から市で除草を行うという形がとられております。
谷井田地区内には大変多くの水路があり、長年にわたり市と福岡堰土地改良区が協議を
重ねていただいているわけでありますが、まだまだ問題点も多く、住民の方からの苦情で
毎年決まっているのが排水路に関した点でございます。特に谷井田の大豊建設から取手サ
ンラ ンド 間 の約500メ ート ルの 排 水路 は、 両 サイ ドに 大 変多 くの 住 宅が 存在 し てお りま す 。
毎年、春から秋にかけて排水路ののりの部分と水路の中に高く茂った除草の相談、また、
これから夏にかけまして排水路に水がなくなりますと悪臭が大変ひどくなります。夏でも
窓をあけていられない状況になるお宅もあります。私も何度も現場を見に行きましたが、
水があると草が高く茂るぐらいですので、水路の底には多くの土とヘドロがあり、衛生面
においても大変問題がある状況でございます。
そこで、初めに、除草についての今後の取り組みについてと、悪臭対策としてしゅんせ
つを実施してはどうかと考えますが、初めに、この点についてお伺いをいたします。
○議長(直井誠巳君)
都市建設部長間根山知己君。
〔都市建設部長
○都市建設部長(間根山知己君)
間根山知己君
登壇〕
染谷議員の質問にお答えいたします。
谷井田市街化区域の排水路除草につきましては、長年、自治会の皆様にお願いをいたし
ておりましたが、福岡堰土地改良区との管理区分を明確にし、平成24年度より市及び土地
改良区が実施しており、議員ご質問の大豊建設から取手サンランド間の排水路につきまし
ては市が管理する排水路となっております。
なお、市の管理区分となっている路線につきましては、排水路のり面の除草を年2回実
施しておりますが、議員ご指摘のように排水底面からの繁茂が著しい箇所については、の
り面に併せて除草してまいります。また、市が実施する除草は年2回ですので、不足が生
じる場合には自治会の皆様にお願いしている状況でございます。
次に、排水路のにおいとしゅんせつについてですが、当該地区は公共下水道汚水事業が
完了し、供用が開始された区域となっておりますので、地区の皆様に対し公共下水道への
早期接続をお願いし、においのもととなる生活排水を既設排水路へ流さない対策を講じて
いただきたいと考えております。
また、雨水対策事業の一環として、谷井田市街化区域内の排水路のしゅんせつを順次実
施してまいりましたが、現在は全路線のしゅんせつが完了しております。今後は、議員ご
指摘のように、においの発生などの問題もございますので、必要に応じ堆積状況などを十
分に調査した上で、流下を阻害する土砂堆積が見受けられる場合においては適宜しゅんせ
つを実施してまいりたいと思います。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
染谷礼子君。
○8番(染谷礼子君)
部長のほうから答弁をいただきました。現在、年に2回、除草を
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実施していただいているというような答弁がございました。しかし、2回の除草では、や
はり追いつかない。大変住宅に密着しておりますので、大変草によって被害を受けている
住宅の方もございます。かといって、自治会の方々が実施をするということは、大変高齢
化ということで、大変この用水路の幅がありまして、のりの部分が傾斜をしているという
ことで、大変危険を伴う状況にもございます。この辺、今後、市としても2回の実施とい
うことですけれども、回数については検討をしていただかなければならないのではないか
と思います。
それと、しゅんせつについては、私の記憶の中では十数年前に1回実施をしていただい
ているという記憶がございます。しかし、今後検討していただくということですので、や
はりにおいの大きな根本を解決するにはしゅんせつをしていただくことが一番よいのでは
ないかと思いますので、ぜひともよろしくお願いをいたします。
谷井田市街化区域内の排水路については、管理を含め排水路の整備を順次進めていく必
要があるのではないかと思います。特に最近の異常気象による影響からも雨水対策は喫緊
の課題であります。市内におきましても心配なところが拡大している状況であります。異
常気象で昨日も三鷹のほうでは大変のひょうの被害がございました。また、今も大変激し
い雨が降りましたけれども、今後そういった対応を急いで進めていただきたい思いがいた
します。
また、昨年、台風時には谷井田小学校裏、市道にかかります141915号線に沿って冠水を
した経緯がございます。この場所に関しましては、今までさほど冠水はしていなかったん
ですけれども、状況が大変変わっております。市道141915号線上の取手サンランドの周辺
では最近、少しの雨でも水がたまってしまう大変排水状況が悪い状況になっております。
このようなことからも、一日も早く排水路の整備を進めていただく必要があるかと考えて
おります。谷井田市街化区域90ヘクタールございますが、現在、県道取手つくば線の東側
につきましては、公共下水道事業として事業認可取得区域になっております。そして、雨
水整備が進められておりますが、南側については、事業認可すらいまだにされていない状
況にございます。
そこで、東側認可取得区域の雨水整備状況と南側の今後の整備計画について、再度お尋
ねをしたいと思います。
○議長(直井誠巳君)
都市建設部長間根山知己君。
〔都市建設部長
○都市建設部長(間根山知己君)
間根山知己君
登壇〕
染谷議員のご質問にお答えいたします。
谷井田排水路南側区域の排水路整備についてですが、初めに、これまで整備した谷井田
地区の状況から説明させていただきます。
谷井田市街化区域90ヘクタールにつきましては、取手地方広域下水道組合の全体計画区
域となっております。以前より頻繁に浸水していた県道取手つくば線の東側、自治会名で
申しますと谷井田北2区から北7区までの区域約25ヘクタール、谷井田第三排水区になり
ますが、この区域においては公共下水道事業として平成6年度に事業認可を取得し、平成
12年 度 か ら15年 度 に かけ て 貯 留 量約 8,000立方 メ ー ト ルの 調 整 池 の整 備 を 行 いま し た 。 さ
ら に 、 道 路冠 水 対 策 とし ま し て 、平 成 18年 度か ら 、 谷 井田 北 2 区 及び 北 3 区 の市 道 444.6
メートルにU字溝やボックスカルバートの整備を実施しております。同様に平成19年度に
は、谷井田北2区に356.6メートル、24年度には、谷井田北5区に106.8メートル、25年度
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に は 、 同 地区 に 126.8メ ー ト ル の整 備 を 行 って お り ま す。 ま た 、 本年 度 は 、 谷井 田 北 6 区
の整備及び谷井田バス停から中通川までの市道とセブンイレブン信号から中通川までの市
道に排水路を整備するための詳細設計を予定しており、平成28年度までの工事完成を目標
に整備を進めているところでございます。このように谷井田第三排水区につきましては以
前のような浸水被害が軽減され、大きな効果が図られたところであり、浸水実績があった
箇所も整備が完了することから一応の区切りがつく見込みでございます。
議員ご指摘の谷井田排水路南側整備、谷井田第一排水区につきましては、昨年の台風26
号の際に、谷井田小グラウンド側の市道が浸水により半日以上通行どめになるなど、雨水
排水施設整備の必要性が高まっております。今後におきましては、これまでの浸水状況を
調査の上、取手地方広域下水道組合と協議を行い、雨水認可区域の拡大などを含め、南側
区域について雨水対策を検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
染谷礼子君。
○8番(染谷礼子君)
ありがとうございました。東側の事業は平成28年度で一応区切り
がつくというような答弁、また、南側に関しましても認可の検討を進めていくというよう
な答弁でございました。
私、初めに申し上げましたとおり、谷井田の開発が始まって40年以上になるわけです。
その間、福岡堰土地改良区との協議を重ね現在に至っているというわけでございますが、
その間の担当課の対応に対しては評価をするところも大いにございます。しかし、平成17
年に協定書を締結してから既に9年がたっているわけです。さまざまな住民の苦情に少し
ずつではありますが改善に努力をしているとはいえ、あまりにも遅過ぎるのではないか、
そういう思いがしております。
もちろん、時間と多額の費用をかけなければならない事業でありますので、一気にでき
るということは大変難しい部分もあるかと思いますが、また市が単独で実施するものでな
く、福岡堰土地改良区や取手下水道組合との関連性のある問題でもあります。しかし、生
活者にとっては大変密着した問題でございます。とにかく丁寧な協議の積み重ねが何より
も重要であります。市が主力を持って、スピードを持って積極的に今後進めていただきま
すことを要望いたしまして、私の質問は終わります。
ありがとうございました。
○議長(直井誠巳君)
次に、16番今川英明君。
〔16番
○16番(今川英明君)
今川英明君
登壇〕
16番の今川です。2問、質問を出してありますので、よろしく
お願いをしたいと思います。
最初に、みらい平地区の交通安全対策についてということで出してあります。
こ の 件 は、 み ら い 平の ま ち 開 きが 既 に 終 わり ま し て 人口 も 9,000人 に 達 し たと い う 状 況
の中、いろいろと市税も直井高広君の話では11億ほど上がっていると、そういった充実し
た地域になっているわけであります。道路もかなり整備されまして、一部は歩道のない道
路もあるわけでありますけれども、市長の考えのもと、コミュニティ施設もできる予定、
小学校もできる予定ということで、充実した地域になっているわけであります。
しかしながら、交通安全に対する規制といいますか、そういった部分は若干まだおくれ
ているのかなと思います。この件に関しましては公安委員会の所管ということで、市は直
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接できないわけでありますけれども、やはり道路管理をしているという関係上、やはり市
民の安心・安全、特に交通事故の発生のないように取り組むのが市の当局の行動ではない
かと思うところであります。そういったことで、ほかの地域と比べまして規制がほとんど
ないということで、道路は広いけれども、スピードは普通の速度60キロで規制しても問題
ないという地域が多くあるわけであります。他の地域、例えば市街化の中でも西ノ台、あ
るいは絹の台、あるいは谷井田、そういった市街化地域、住宅密集地域があるわけであり
ますけれども、その地域は一時停止とか速度制限とか、通学路に関しましてはもちろん通
学の安全を図るためのいろいろな規制をしているわけであります。現在のところ、こうい
った規制がない地域を今後どのように取り組み、改革していくのか、当局の考えをお聞か
せいただきたいと思います。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
今川議員の質問にお答えいたします。
交通規制については、道路における危険を防止し、交通の安全と円滑を図り、交通公害
や交通に起因する障害を防止するために必要がある場合、政令で定めるところにより、議
員がおっしゃるように公安委員会が交通の規制を実施するものです。
みらい平地区については、区画整理事業により新しくつくられたまちでもあり、急激な
人口増加や交通量の増加、また来年度、小学校も開校することから、通行や交通環境の変
化も予想されるため、現況や今後の土地活用、交通事情の変化等、状況を考慮し、適切な
交通規制の実施を要望してまいりたいと考えております。
さらに、市としましても現状を把握し、危険な場所等を確認した場合や地域の皆様から
のご要望、ご意見等をいただいたときには、交通規制に関するものについては警察署に要
望し、市で対応可能なものにつきましては関係機関と協議をして注意喚起等の対策に取り
組んでまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
○16番(今川英明君)
今川英明君。
今の市長の答弁で、もちろん市当局はそういった規制はできな
いわけであります。しかしながら、安心・安全、危ないなといったことはわかるわけです。
そのわかる方法も、例えば自治会が形成されておれば、そこからのいろいろな要望が出て
きて、ここは危ない地域ですよというような話がありますけれども、今、陽光台に一つし
か自治会、行政区がないということで、そういった情報は結構難しい部分もあろうと思い
ます。
し か し なが ら 、 住 んで い る 住 民は 9,000人を 超 え て いる と い っ た環 境 が あ るわ け で す 。
そして、特別区ではないわけです。市は当然まだ要望していないわけでありますけれども、
そういう要望がない中、公安委員会でもまだ手をつけていないといった環境の中で、もし
大きな事故でも起きた場合、誰が責任をとるんだと言えば、やはり市道でありますから市
がやっぱり道路管理がちょっと不適当だったということで、これは非常にうまくないんじ
ゃないかと、市のやっぱり努力が足らなかったというふうに見られるわけです。ですから、
やはりこの件に関しましては私も地域の住民から、小さな公園があるんだけれども、昼間
は子供さんが遊んでいます。そして、ボール遊びなんかも、もちろんやります。ボールが
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転がって道路に出ても一時停止も何もないんです。ですから、車は普通に60キロぐらい出
しちゃうんです。そういったところで事故が起きたらとんでもないよという要望がありま
したのでこの質問をするわけでありますけれども、やはり人口も張りついたし、市税も上
がっているということで、施設をつくればいいと、環境づくりをすればいいということじ
ゃなくて、ソフト面のやはり充実も大事ではないかと思うんです。ですから、事が起きて
は大変なんですから、起きる前に、やはりそういった場所を見て歩いて把握していただい
て、そして、適切に公安委員会のほうに要望していくといったことが大事ではないかと思
うんで、その辺の今後どのような対応をとるか、ご答弁をお願いします。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
総務部長中泉次男君。
〔総務部長
○総務部長(中泉次男君)
中泉次男君
登壇〕
今川議員のご質問にお答えいたします。
まず、私のほうから、同じ区画整理を行いました絹の台とみらい平の現状の違いについ
て、若干触れさせていただきたいと思います。
絹の台地区は開発から20年以上経過しておりまして、地域的にほぼ成熟されております。
ま た 、 国道294号 線 とふ れ あ い道路 に 挟 まれて お り まして 、 二 つの幹 線 道 路から の 抜 け 道
として区画内の道路を利用される経緯もあり、交通規制等が実施されているところでござ
います。また、小中学校が隣接していることから児童生徒の通行も多く、学校、PTA、
地域住民の方からの交通規制の要望が強く、平成26年3月に学校周辺の道路の一部がゾー
ン30ということで指定されたところでございます。
みらい平地区につきましては、平成24年度末に土地区画整理事業が完了いたしまして、
土地活用が未定の部分もあり、交通事情は今後変化していくものと考えられております。
また、都市軸道路や主要地方道、つくば野田線の幹線道路、あるいは地区内の主要道路へ
区画内道路から接道するには一部の道路からしか接道できない構造となっているため、地
区内を抜け道として通行することは少ないものと考えております。さらに、現在のところ
通学路とも確定していないため、今後の状況の変化を見ながら対応していきたいと考えて
おります。
次に、市の考え方でございますが、市としての交通安全についての取り組みにつきまし
ては、道路を通行する場合、道路交通法等の関係法令によりまして交通ルールやマナーを
守り通行することが原則でありまして、交通事故防止には運転手や歩行者など道路を利用
する方の意識、マナーの向上が重要であることから、運転手や歩行者等への啓発活動とし
て、交通安全キャンペーンや交通安全教室を関係機関、関係団体と協力して実施している
ところでございます。
みらい平地区におきましても、みらいフェスタ開催時に夏の交通事故防止県民運動キャ
ンペーンを行っており、みらい平駅前や交差点では交通安全キャンペーンや、スリップ事
故防止キャンペーンなどを実施しているところでございます。
また、市民の皆様から交通規制のご要望やご意見をいただいた場合には、当市の管轄で
ある常総警察署へ要望を行っているところでございます。要望につきましては、これまで
年1回の要望であったものを平成24年度から年4回要望することといたしまして、より積
極的に活動を行っているところでございます。今後につきましても、市民の皆様の要望を
実現するためにも、積極的に要望活動を進めてまいりたいと考えております。
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さらに、市長の答弁にもございましたとおり、市としても市内の交通環境の現状を十分
に把握しまして、危険箇所等がある場合には必要に応じカーブミラーや交差点注意等の注
意喚起の看板の設置など、市で対応できるものを行ってまいりたいと思います。
また、関係機関との連携を強化し、交通安全対策を図っていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○16番(今川英明君)
今川英明君。
今の答弁で大体クリアはできるんじゃないかと思うんですけれ
ども、市としてできることがあるわけです。例えば通学路であれば、通学路ですから速度
を落とせとか、曲がり角だから、カーブだから速度落とせとか、そういう黄色い看板で注
意喚起を促す手法はあるわけです。それもほとんど今、絹の台、まだできたばかりでない
わけです。ですから、要望があればもちろんやらなくちゃならないのはわかりますけれど
も、先ほど言いましたように行政区がないんで要望もできないと、市長への手紙等はでき
るわけでありますけれども、細かくその地域の声を吸い上げる施策がないということで、
行政区これからつくるのが一番ですけれども、それと同時に、細かい要望があれば、やっ
ぱり見に行って危ない場所は、当然、市でできる行動を起こしていただきたいと思います。
交通事故は起きてからでは取り返しつきませんから、特に子供さん、高齢者が多い中で、
一時停止がなくて車がずっと出た場合に事故が起きてしまたっと。また、車同士の事故も、
一時停止がないんでどっちが優先かわからないといった、当然、広い道路が優先ですけれ
ども、細い道路に一時停止ないんで出たところスピード出していたんでぶつかっちゃった
ということも起こるわけです。ですから、そういうことのないように、やっぱり公安委員
会と協議しながら、あと、市でできることはやっていただいて、安心・安全を図っていた
だきたいと思います。
以上で、この質問は終わります。
次に、公共施設の利用無料化についてということで質問を出しております。
この件につきましては、先般の選挙におきまして片庭市長も公約の一つとして出してご
ざいます。あえてここも出しました。ですから、争点がぼけたといったこともあるわけで
あります。私、知らなかったんですけれども、今回、議案の43号で1年間の激変緩和をす
るようなこと延長ということであるようであります。ですから、無料化はちょっと難しい
のかなと感じたわけでありますけれども、いずれにしましても、高齢者あるいは子供たち
には公共施設は無料にしてもいいんじゃないかと思います。これは、やはり市長が言って
いるように、子供たちに誇れる地域、まちづくりということであります。当然、有料にし
ても、別にそれは構わないとは思いますけれども、その辺のアフターをすれば、地域は確
かに違うんだということがあるわけであります。ですから、公約の一つでありますので、
ぜひ公共施設の無料化で高齢者の生きがいもつくっていただきたいと思います。この件に
ついて、答弁をお願いします。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
今川議員の質問にお答えいたします。
公共施設の使用料につきましては、昨年の3月の第1回定例会におきまして、それぞれ
の施設管理条例等の改正を上程し、議会の議決を得て制度を確立いたしました。恐らく、
- 91 -
そのときは今川議員も賛成されたと思うんですけれども。そして、昨年の7月から各施設
で市民の皆様から使用料のご負担をお願いしているものでございます。これは受益者負担
の原則の考えをもとに、施設を利用する人と利用しない人との負担の公平性の確保を図っ
たものでございます。以前にも申し上げましたが、私は、この制度導入に当たりましては、
さまざまな方の意見を取り入れ十分に協議し、市の行財政改革の一環としても必要な制度
であると大きな決断をして実施に踏み切りました。
しかし、無料だったものを有料化する大きな変化となることから、平成25年7月1日か
ら平成26年の6月30日までの1年間、激変緩和措置を適用し運用してまいりました。そし
て、この1年間で市民の方々からさまざまなご意見を頂戴いたしました。それまでは、減
額、免除に関することや徴収そのものに反対するご意見だけでなく、利用者負担の必要性
や施設設備の充実などについてのご意見もいただいているところでございます。
施設使用料の見直しにつきましては、3月定例会におきましても、古川議員の一般質問
に対して、使用料をご負担いただくという基本方針を変えるものではありませんが、減額、
免除の適用の拡大や使用料の金額の見直しも含めて今後検討をしてまいりますとお答えし
ております。
そして、2期目に入り、早速、見直しを指示したところであります。どの部分をどのよ
うに見直すかといったときに、それぞれの施設において把握している利用状況のデータが
不十分であったことから、今回、条例等の一部を改正し、激変緩和の措置を平成27年6月
30日まで1年間延長させていただき、改めて年齢別等の利用状況調査を実施し、今後の使
用料の減額、免除も含めた見直し等についての検討と判断材料を収集する期間とさせてい
ただいたところでございます。
市といたしましても、利用しやすい施設運営を努めてまいりますとともに、減額、免除
の適用の拡大を含めた見直し等について、さらに検討してまいりたいと考えております。
○議長(直井誠巳君)
○16番(今川英明君)
今川英明君。
確かに今、市長の答弁、そのとおりなんですけれども、一回、
有料化というか、やったわけです。激変緩和をしながら利用者に利用してもらっていると
いう状況の中で、確かに利用者が増えたとか減ったとかというのはもちろんあると思いま
すけれども、私が言いたいのは、子供さんとか高齢者には優しい利用料でもいいんじゃな
いかというのが趣旨なんです。市長も選挙で無料化すると言ったわけでありますから、や
はりそれは利用状況を見なくても、即そういった方向で検討に入ってもしかるべきである
と思うんです。でも、方向が、利用がどの程度かという状況で今答弁されましたので、そ
の利用状況をどの程度増減あるか、経過、あまり長い期間じゃないのでわからないかもし
れませんけれども、部長に答弁をお願いします。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
保健福祉部長石神
〔保健福祉部長
○保健福祉部長(石神
栄君)
栄君。
石神
栄君
登壇〕
今川議員のご質問にお答えいたします。
私からは、すこやか福祉館における利用状況についてお答えをいたします。
この施設はご承知のとおり大浴場がございまして、お年寄りを中心に多数ご利用いただ
いておる施設でございます。料金改定前は、市内在住の65歳以上の方や障害をお持ちの方
な ど は 無料で 、 そ れ以外 の 市 内在住 の 方 が 100円 で ござい ま し た。現 在 の 料金は 、 市 内 在
- 92 -
住 の 65歳以上 の 方 や障害 を お 持ちの 方 な どが100円 、 それ 以 外 の市内 在 住 の方は 激 変 緩 和
措置によりまして150円となっております。
次に、利用者全体の人数を比較いたしますと、料金改定直後の昨年7月から昨年9月は、
例年より猛暑となったこの時期に館内の温度調整をつかさどる空調設備の改修工事が入り
まして、その間、快適な館内環境を提供できなかったことによりまして、来場者の再来場
回数の減少ということが見られました。データの正確性を期するために、その3カ月間を
差し引いた平成25年10月から平成26年3月までと平成24年10月から平成25年3月までの6
カ月間の利用者数を比較いたしますと、料金が改定されました平成25年10月から平成26年
3 月 ま で の利 用 者 は 4万 7,624人で 、 前 年 度の 同 じ 期 間の 利 用 者 、先 ほ ど 申 しま し た が 、
平 成 24年 10月 か ら 平 成25年 の 3 月ま で の こ の期 間 の 利 用者 は 5 万 7,106人 と いう こ と で ご
ざいまして、約16.6%の減少となっております。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
教育部長大久保明一君。
〔教育部長
○教育部長(大久保明一君)
大久保明一君
登壇〕
今川議員のご質問にお答えいたします。
私のほうからは、教育委員会が所管しております総合運動公園についてお答えをしたい
と思います。
総合運動公園につきましては、平成25年7月以前から野球場とテニスコート、こちらに
ついてはもともと有料でございまして、新たに有料化した施設は、体育館内にあります競
技場、それから、卓球室、武道場、トレーニング室、さらには、青少年研修道場、ゲート
ボール場、多目的広場でございます。この状況について、有料化に伴う総合運動公園の利
用者の比較については、平成25年度、野球場と古川のテニスコートの改修工事がありまし
たので、施設の利用を休止した期間を除いて比較したものでございます。
平成24年度と平成25年度の7月から3月までの9カ月間、これを比較しますと、総合運
動公園全体としては、平成24年度4万8,750名に対し平成25年度5万6,374名で15.6%増加
をしております。
平成25年7月以降に有料化となった施設で利用者が増えた施設ですが、こちらは、体育
館競技場、それから、卓球室、青少年研修道場、多目的広場で合計しまして前年度比
3,542名で9.8%の増加であります。
対しまして減った施設ですが、こちらは、武道場、トレーニング室で合計しまして前年
度比1,517名で29.4%の減となっております。
ゲートボール場につきましては、有料化しましたが、24年度、25年度ともに利用はござ
いません。ゼロです。
また、平成25年7月以前から有料でありました野球場とテニスコートにつきましては、
改 修 工 事 等に 伴 う 休 止期 間 を 除 いた 比 較 と なり ま す 。 野球 場 が 804人 で 35.3%の 減 、 そ れ
から、テニスコートは6,403名で、これは117.7%の増でございました。
以上が利用状況となります。以上です。
○議長(直井誠巳君)
○16番(今川英明君)
今川英明君。
今二つの場所の比較といいますか、その利用状況を出してもら
ったわけでありますけれども、そのほかにもコミセンとかいろいろ有料化された場所はあ
るわけでありますけれども、今ちょっと見て私が判断しましたところ、普通の成人の方が
- 93 -
利用している場合、例えば野球とかテニスとか総合運動公園の関係、その件に関しまして
は 若 干 増 えて い る と 、8,000人 程度 増 え て いる と い っ た状 況 で す 。し か し な がら 、 す こ や
か福祉館に関しては、5万7,000人から4万7,000人ですから1万人も減っていると。風呂
入るとか、あそこの施設の場合は高齢者が多いような感じがするんです。ですから、高齢
者の方とかが楽しみにしていることを少なくしちゃう、何回かを1回にしちゃったという
状況があるんではないかなと思うわけであります。
前は、60歳以上、あるいは障害者の方は無料ということであったわけです。そのほうが、
先ほど来言っていますけれども、やっぱり人に優しい、市民にやさしい政治だと思うんで
す。みんな一律で同じだといったんでは、やはり確かに負担の公平化を図るというのはわ
かりますけれども、やはり政治は人に優しい政治、これが基本だと思うんです。弱者にや
っぱり日を当てると、それが基本だと思うんです。ですから、言葉はちょっと悪いかもし
れませんけれども、100円のものをただにしてもいいんじゃないかと。たかが100円とはい
いながら、ぎりぎりやっている高齢者の方がやっぱり5回行くところを3回にしたという
人も見受けられるんじゃないかと思います。
やはり市長が年中言っているように、やっぱり子供たちに誇れるまちづくり、あるいは
ほかの地域とは違うようなまちづくり、これがやはり弱者に優しい方向にやっぱりいろい
ろな施策を打っていかないと、なかなかどこでも一律だということでは、つくばみらい市
のやっぱり名が泣くんじゃないかと思います。確かに検討しながら進めるのも必要かもし
れませんけれども、でも、やっぱり選挙に対しての公約の一つでもありますから、これは
やっぱり特段の配慮で弱者の方は無料にすると。これは条例改正しなくても市長の裁量で
できるわけでありますから、その辺は、やはりそういった裁量で市民の方の期待に応える
のもやはり市長としての立場ではないかと思うわけで、腰の痛い中、答弁大変でしょうけ
れども、もう一回、答弁をお願いします。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
今川議員の質問にお答えいたします。
1年前の第1回の定例会に今のことをおっしゃってくれればよかったんですが、そのと
きは賛成しておいて1年もたってからころっと変わるようなことではちょっと困ると思う
んですが、主体性がないと私は見ていますが。
それと、もう一つは、私は、これ正しておかなくちゃならないことなんですが、無料に
するということは言っていません。ただ、見直しをしますと、これは言っています。そこ
をちょっと正しておかなくちゃならないので答えておきます。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○16番(今川英明君)
今川英明君。
確かに対立的な話になっちゃうかもしれませんけれども、1年
前に反対してもらえばよかったという話でありますけれども、やはり負担の公平化という
こと、要するに美辞麗句ですから、やっぱりそういうのは誰も思うわけです。負担はやっ
ぱりみんな公平にしなくちゃいけないと。しかしながら始まったところで、これはやっぱ
り弱者が痛んでいると、悩んでいると、困っていると、そういった状況があれば、やはり
これは見直して、そして、そういった違った方向、無料化にすると、今までどおりでいい
- 94 -
という方向にするのがやはり政治ではないでしょうか。
市長のさっき言った無料化の話、当然、今、見直しますというようなことですけれども、
私としては、公約として無料化するというような判断でちょっとあったんで、それは後日
確認しますけれども、いずれにしましても市民の期待はそういったところにあるわけです。
困った方にも日を当てると、それが政治だと。やっぱりムリ・ムダ・ムラを大事にすると
いうような話ありますけれども、これが無駄という判断ではないと思うんです。高齢者あ
るいは子供さんには優しい政治をするんだと、つくばみらい市は将来をやっぱり大事にす
るんだと、お年寄りを大事にするんだと、そういったのがやはり政治ではないかと思いま
す。ですから、再検討はよろしいですけれども、市民の期待に応えるように、ぜひ配慮を
いただきたいことを要望しまして、私の質問を終わります。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
ここで暫時休憩をします。
再開は1時ちょうどにお願いします。
午前11時45分休憩
午後
○議長(直井誠巳君)
次に、3番小田川
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
浩君。
〔3番
○3番(小田川
1時00分開議
浩君)
3番小田川
小田川
浩君
登壇〕
浩です。よろしくお願いいたします。今回は企業
誘致に関してという質問をさせていただきました。私、以前にも一般質問において、都市
計画、そのあり方、見直し等について質問した経緯もあります。そのときも、区域指定に
関しての質問をしましたし、その中で東楢戸台線沿線の事業用地としての活用方法、それ
を含めた都市計画の見直しなどについての質問をしてきました。今回の本定例会の前に行
われた全員協議会においても、今回、福岡地区における工業用地の拡大についてという説
明があり、それが新聞でも報道されました。私の今回の質問は企業誘致に関してというこ
とですので関係はあるんですが、企業誘致の拡大の部分については次回というふうなこと
で考えておりますので、よろしくお願いいたします。
今回の質問なんですが、企業誘致をする場合、当然、場所を確保しなければならない。
ただ、これまで当市では、それに見合った事業用の用地を確保することがなかなか困難な
状態にあった。これには、当然、都市計画法というのが大きな障害になっていたわけです
けれども、これまでに市議会からも企業誘致についての意見交換がありましたし、要望等
も執行部に対しても当然多く上がっていたと思っております。今日、今回、ようやく現実
として工業用地の拡大ということが発表されて前進したのかなと、ようやく動き出したの
かなというような感じはありますけれども、これまでの企業側から数々相談、そういった
アプローチがあったと思うんですが、かねてから企業誘致を行ってきたという上で、この
状況を見て、それらの経過経緯、そういったことがあったのか、こういったケースがあっ
たというようなことがあるのか、それをまず質問をさせていただきました。
続いて、もう1点は、企業誘致をして、そこで何を求めていくのか。これは雇用創出に
もつながりますし、税収のアップにもつながるというよなことはわかります。そこで、つ
くばみらい市として具体的な目的、こういった目的があるんだというような具体的なもの
- 95 -
を定めているのかどうか。それが、どのような企業に例えば来てもらいたいのか。例えば
物流の倉庫でいいのか、製造業の工場がいいのか。これは、どんな企業でも、どんな工場
でも、来てくれるんであれば構わないというようなものであるのかということです。かつ
て、メディアパークシティー整備構想というものがあったと思いますけれども、そのよう
なグランドデザインのような大まかな構想を考えているのかどうか。これは市の将来を決
める上でも、まちづくりにおいても重要なところだと思いますので、現時点で、そういっ
た構想ですとか計画、デザイン性のものがあるのかどうか。そういったものがあれば、描
いている将来図についてお聞かせいただきたいと思います。
もう1点は、本市の福岡地区には大手企業の工場、有名企業の工場があります。そのほ
かに、この福岡地区以外でも現在つくばみらい市内で操業されている企業、事業所が多く
あります。この地元で起業されて、そして、地元で工場を操業されている事業者の方々、
その方々の中には工場の拡張ですとか増設をしたいと、もっと大きくしたいんだというよ
うなことを考えていても、敷地が狭いとか制限がある、中には近隣に住宅があるので迷惑
になるようなことはなるべくならば避けたいというようなことで、市外の別の場所に新た
に工場をつくる、もしくは増設すると、増築するというように考えていた企業があったか
と思います。実際に、そういった企業の方の声も聞いております。ただ、そういう方が、
なかなか土地が見つからない。つくばみらい市というのは調整区域がほとんどですので、
調整区域での制約がありますから、その中で工場を建築するというのはなかなか難しいと
いうことがあります。やむなく市外の工業団地、そういったところに工場を新設した、移
転したというような実例もあります。そういった理由で市外に工場を移された方もいるわ
けですから、地元の企業というのは市にとっても財産だと思うんです。そういった企業の
発展は市の発展にもつながると思いますので、地元の企業への支援、こういった政策も考
えていくのかどうか。企業を誘致するとともに、地元の企業に対しても支援、応援をして
いけるのかどうか、その辺をお聞きしたいと思います。
福岡地区には大手の企業の工場があるというふうにも言いましたけれども、中には、先
日、オバマ大統領が銀座の有名なすし屋さんに行きました。そこで50年にわたって使って
いるノリというのは、つくばみらい市にもあります老舗の有名なノリ店の工場でつくられ
ているものがあるというふうにも聞いています。そういった地元に有名な工場、事業者が
いるということをタイアップしてつくばみらい市のPRにつなげていく、こういったこと
も考えてもいいんではないかなというふうに考えます。
茨城県全体を見ましても、工業団地ですとか研究所を建設できるような、呼べるような
事業用地というのは数多くあります。工業団地が数多く造成されております。県の公社、
あとはUR、それと自治体がつくっている工業団地、そういったものを含めて多くの用地
が既に販売されているわけですから、これに対抗して今後つくばみらい市でも打って出る
ということになると思います。茨城県は企業立地面積では全国でもトップですから、各自
治体の企業誘致に関しては積極的に活動を続けています。このような状況の中で今後、県、
そことUR、そういったところとどのように連携を図っていくのか。そういった連携もし
ていかなければ共倒れになってくるというような状況も考えられるんではないかと、そう
いった点も考えなければいけないと思いますので、地元企業への支援策、それと同時に、
県、関係機関との連携を今後どのように図っていくのかについてを質問といたします。
○議長(直井誠巳君)
市長片庭正雄君。
- 96 -
〔市長
○市長(片庭正雄君)
片庭正雄君
登壇〕
小田川議員の質問にお答えします。
私の2期目の政策として、市の経済発展と雇用促進、そして、市の税収増による財源の
確保に向け、企業誘致を積極的に推進するという公約を掲げさせていただきました。
これまで当市では、1件でも多くの企業を市内に誘致するため優遇制度を設け、企業な
どが市内に進出しやすい環境づくりに努めてまいりました。併せて、茨城県が組織する茨
城県工業団地企業立地推進協議会などにも参画し、積極的に県と連携した企業誘致も行っ
てまいりました。さらには、所信表明でも申し上げましたが、新たな企業が進出する受け
皿として福岡地区の約32ヘクタールにつきまして市が主導し、工業用地の整備を進めてい
くと方針を出したところです。それは、質問の中で言えば製造業でございます。商業とい
うのは景気が悪くなると非常に移りがちなので、製造業というのは割とその地域に根づい
ているという現状がございますので、工業用地、いわゆる製造業の誘致を進めるという方
針を出したところでございます。
市としましては、新たな工業用地を確保し、新たな企業を誘致することで、つくばみら
い市の継続的な発展を支えてくれることになり、私の市政の基本方針であります子供たち
に誇れるまちづくりの一つになると私は考えております。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
市長公室長沖田照雄君。
〔市長公室長
○市長公室長(沖田照雄君)
沖田照雄君
登壇〕
小田川議員のご質問にお答えいたします。
まず初めに、地元企業が市外へ流出する状況があり、既存の企業に対する優遇措置はど
う考えるのかというまずご質問でございますけれども、現在、市で行っている既存の企業
に対しての優遇措置としましては、二つの優遇制度がございます。
一つの優遇制度としましては、固定資産税等を免除する制度でございます。つくばみら
い市産業の活動の活性化及び雇用機会の創出のための固定資産税及び都市計画税の特例措
置に関する条例に基づき、市内に事務所等を新設あるいは増設をした場合、従業員を増加
させた企業などに対しまして、3年度分の固定資産税の免除をする制度でございます。
二つ目の優遇制度としましては、市民を継続して雇用した法人または個人に対し、奨励
金を交付する制度でございます。固定資産税等の免除を受けた企業などが市民を継続して
雇 用 し た場合 、 1 人につ き 15万円、 限 度 額 300万 円 を奨励 金 と して交 付 す る制度 が ご ざ い
ます。
次に、次の質問でございますけれども、市が求めるものは税収か、それとも雇用なのか
というご質問でございますけれども、市としましては、企業力の高い企業誘致を行うこと
で市民が雇用されることによる市民生活の安定や市の経済の発展、そして、法人税や市民
税などの市の税収分による財源の確保など、さまざまな効果を期待しております。
また、議員ご質問のデザインをどう考えるのかということでございますけれども、デザ
インにつきましては、市長が所信表明や先ほど答弁しましたとおり、新たな企業を誘致す
ることで、つくばみらい市の継続的な発展を支えてくれるものになるとともに、将来つく
ばみらい市で生まれ育った子供たちが市内で働き住み続けながら自分の家庭を持っていた
だくことが、子供たちに誇れるまちづくりにつながっていくものと考えております。
次の質問の中で、どのような企業を誘致することを考えているのかということでござい
- 97 -
ますけれども、ある特定の企業、業種を限定し誘致すると決めるのではなく、つくばみら
い市の特性、地域の現状を十分に分析しまして、地域の課題や適切な需要把握に努め、柔
軟な対応での企業誘致を進めていくことが重要と考えております。
最後でありますが、既存企業への新たな優遇制度についてはどう考えるのかということ
でございますが、議員ご指摘のように市内の企業において市外へ流出していくという状況
がみられます。市といたしましては、既存の企業に対しての優遇措置につきましては、今
後、企業が市外に流出を防ぐ施策の一つとして、今後の検討課題とさせていただきます。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
○3番(小田川
浩君)
小田川
浩君。
それと、最初に言いました企業誘致、これまで企業誘致、全く
やっていなかったということではないとは思うんですが、そこで、今までの経緯といいま
すか、経過についてというところの答弁というのは、今の中に含まれていると考えてよろ
しいんでしょうか。ということは、主だった今まで具体的に上げる例としてはなかったと
いうように受けとめてよろしいんでしょうか。そういった答弁の中で、地元企業に対して
というところでなんですが、地元の例えば商工会ですとか、地元にある金融機関、そうい
ったところとの連携というのは考えていかないのかどうか。
それと、圏央道が来年度開通します。そして、それに伴って東楢戸台線も開通の予定に
あるということで、つくばみらい市も、都心で言えば山手線の内側にあるというような状
況に似てくるんだと思うんですが、その中で圏央道ができることによって常磐道の流通と
いいますか、交通流、人の流れが変わってくるのではないか。圏央道を使うことでメリッ
トの出てくる企業があるとするならば、常磐道を通らずに圏央道で行き来してしまうとい
うようなことは考えることができないのか。それに対しても配慮して検討していかなけれ
ばいけないと、今後のつくばみらい市、10年先、20年先を見据えて考えていかなければい
けないんではないかという点も指摘したいと思います。
それと、みらい平地区に関しては小学校が来年開校しまして、現在、幼稚園も保育園も
増えています。子供たちが多いということですから、その子たちが将来10年後、15年後、
成人して働ける企業がこの市内に幾つあるのか、受け皿がどのぐらいあるのかということ
も配慮しながら市の将来図というのをつくっていかなければいけないと思います。
そこで、副市長に質問なんですが、県での現在売りに出しているというような工業団地
あると思うんですが、それらと今回つくばみらい市でも企業誘致を進めていく上で、そう
いったところでの県との連携というのはどのように図っていくのかというところについて、
もう一度お伺いしたいと思うんですが、お願いいたします。
○議長(直井誠巳君)
副市長小野一浩君。
〔副市長
○副市長(小野一浩君)
小野一浩君
登壇〕
小田川議員のご質問にお答えします。
まず、県との連携ということでございますが、今、県も大分保有土地が残っておりまし
て、その処分が大きな課題ということになっております。その中で県におきましては、東
京に企業立地推進本部等を置きながら各企業さんを回ったり、そういうことをやっている
と。それと、連携ということで今後の議員ご質問の関係としては、多分、福岡地区のこと
をある程度指してご質問しているのかなと思うんですが、当然ながら、そこは連携という
か、いろいろな情報をもらって企業さんに来ていただくような形でいろいろと連携をとっ
- 98 -
ていきたいと思っております。
あと、一番今、県の工業団地というお話が出ましたけれども、県の工業団地でも苦戦し
ているのは、いわゆる造成してつくりましたと、つくってからどうぞ来てくださいという
ような、昔、大分前につくった工業団地が大分苦戦しております。今回、市長の決断のも
と整備をしていく福岡地区につきましてはそういうことのないよう、つくる段階、始まる
段階から企業さん等との接触を図りながら、造成したらすぐ売れていると、逆に言うと造
成しない、仕上がる前に土地の契約は終わっているようなイメージで進めていきたいとい
うふうに考えております。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○3番(小田川
浩君)
小田川
浩君。
今回の福岡地区の工業地域に関しては、私は質問にはしており
ませんので、お伺いするということにしたいと思います。
それと、今、副市長の答弁にありましたけれども、県では東京に本部があって、それで
各企業を回っていると、セールスしているということですので、では、つくばみらい市に
おいても、ただ待っているだけではなくて、やはりセールスしていかなければいけないと。
これは市長もトップセールスとなって動いていかなければいけないというふうに思います
けれども、そこで、やはり県でもそういった部署が出先機関としてあるということであれ
ば、市のほうでもやはり窓口をつくって専門的なスタッフをそこに置いて、当然、企業を
誘致するわけですから専門的な知識も必要になってくると思います。そこにスタッフを募
って、きちんとした窓口を設置するということを考えていかなければいけないと思うんで
すが、その辺についてはどのように考えていらっしゃるでしょうか。
○議長(直井誠巳君)
副市長小野一浩君。
〔副市長
○副市長(小野一浩君)
小野一浩君
登壇〕
小田川議員のご質問にお答えします。
小田川議員ご指摘のとおり、今後、企業誘致を進めていくには、専門というか、そうい
う部署は必要だと思っておりますので、それにつきましては今後いろいろな面で検討して
いきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(直井誠巳君)
○3番(小田川
浩君)
小田川
浩君。
わかりました。一歩前進ということで一日でも早く進められる
ことであれば、この企業誘致ということは、つくばみらい市の将来になくてはならないこ
とだと思いますので、一日も早く事業を進めていただければと、それは思いますのでお願
いいたします。
以上で質問を終わります。
○議長(直井誠巳君)
これにて本日の一般質問を終わります。
承認第
2号
専決処分の承認を求めることについて(第2号)
承認第
3号
専決処分の承認を求めることについて(第3号)
承認第
4号
専決処分の承認を求めることについて(第4号)
承認第
5号
専決処分の承認を求めることについて(第5号)
議案第43号
つくばみらい市立コミュニティセンター条例等の一部を改正する条例
- 99 -
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条例
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
議案第46号
委託契約の締結について
議案第47号
工事請負契約の締結について
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)
議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)
○議長(直井誠巳君)
次に、日程第2、承認第2号から承認第5号まで及び議案第43号
から議案第52号まで、以上14案件を一括して議題といたします。
議案に対する質疑については、期限までに本職宛てに通告がありませんでしたので、省
略をいたします。
お諮りします。
ただいま議題となっております14案件のうち、承認第2号から承認第5号までの4案件
については、委員会付託を省略し、先議したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
ご異議なしと認めます。よって、承認第2号から承認第5号まで
の4案件については委員会付託を省略し、先議することに決定をいたしました。
承認第2号から承認第5号までについて先議
○議長(直井誠巳君)
承認第2号
専決処分の承認を求めることについて(第2号)の
討論を行います。
討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
討論を終わります。
これから承認第2号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
お諮りします。
本案は、原案のとおり承認することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員であります。よって、承認第2号は原案のとおり承認す
ることに決定をいたしました。
続いて、承認第3号
専決処分の承認を求めることについて(第3号)の討論を行いま
す。
まず、原案に対し反対の方の発言を許します。
18番川上文子君。
〔18番
○18番(川上文子君)
承認第3号
川上文子君
登壇〕
専決処分の承認を求めることについて反対をいた
- 100 -
します。本案の中の軽自動車税関係の増税を行うとする問題について反対の意を表明する
ものです。
本 案 は 、2015年 4 月以 降 に 購 入を さ れ た 新車 を 、 軽 自動 車 で す が現 行 7,200円 か ら 1 万
800円 に 、 原 動 機 付 自 転 車 を 現 行 の 1,000円 か ら 2,000円 に 、 ま た 、 125㏄ か ら 250㏄ の バ イ
クを現行2,400円から3,600円に自動車税の増税をしようとするものであります。もともと
この増税案は、消費税10%にするということで販売台数の落ち込みを懸念した自動車業界
に 配 慮 し て自 動 車 取 得税 を 廃 止 して 、 そ れ によ っ て あ いた 穴 1,900億 円 を 軽 自動 車 税 の 増
税で穴埋めをするというものです。軽自動車は自動車保有台数の約4割を占めています。
収入の少ない住民の足となっています。増税するならば高級車に向けるべきだというふう
に思います。軽自動車税の増税は弱いものいじめの典型であるとの強い批判が起きていま
す。元総務大臣の片山善博氏は、軽自動車を利用する自営業者または一般庶民の暮らしや
心情への配慮に欠けるものだと批判をしております。地域公共交通の拡充の見通しも不十
分なまま増税をすれば、庶民の足を奪うことにもなりかねません。
よって、本案には同意することができないので、反対の意思を表明いたします。
○議長(直井誠巳君)
ほかに討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから承認第3号について採決をいたします。
この採決は起立によって行います。
お諮りします。
本案は、原案のとおり承認することに賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(直井誠巳君)
起立多数でございます。よって、承認第3号は原案のとおり承認
することに決定をいたしました。
続いて、承認第4号
専決処分の承認を求めることについて(第4号)の討論を行いま
す。
討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから承認第4号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
お諮りします。
本案は、原案のとおり承認することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員でございます。よって、承認第4号は原案のとおり承認
することに決定をいたしました。
続いて、承認第5号
専決処分の承認を求めることについて(第5号)の討論を行いま
す。
まず、原案に対し反対の方の発言を許します。
14番古川よし枝君。
〔14番
古川よし枝君
- 101 -
登壇〕
○14番(古川よし枝君)
14番の古川です。承認第5号について反対の討論をいたしま
す。
この案件は、つくばみらい市国民健康保険税条例の一部を改正する条例ということでご
ざいます。今回の一部を改正する条例は、一つは、低所得者の保険税の軽減対象を広げる
ため保険税の応益割の5割軽減と2割軽減の対象世帯の判定所得基準の引き上げ、それか
ら、保険税の賦課限度額を後期高齢者医療費支援分を2万円、介護納付金を2万円、それ
ぞれ引き上げ、国保税限度額を77万円から81万円に引き上げるというものです。私は、こ
れに二つの理由で反対をいたします。
一つは、この議案を専決処分にすることへの反対です。国民健康保険税は目的税であり、
基礎課税額、後期高齢者支援課税額、介護納付金課税額の合算で、それぞれの市町村の裁
量によって、所得割、資産割、被保険者均等割、世帯別平等割を構成しています。賦課限
度額についても市町村の裁量で決めることです。したがって、地方税法の見直しが行われ
たとしても専決で処分するべきではありません。
反対の二つ目の点は、今回の低所得者への負担軽減対象を広げることには大いに賛成で
すが、一方、限度額の引き上げによる増税には賛成できません。今回の課税限度額の引き
上 げ で 、後期 高 齢 者支援 金 課 税世帯 で は 154世 帯 、 介護納 付 金 課税世 帯 で は 32世 帯 が 増 税
と な り 、約400万 円 の増 税 と 説明さ れ ま した。 私 は 、限度 額 に 達して い る からと い っ て も
決して高所得ではないと思います。多くの自営業者は国保税に加入をしているわけですけ
れども、この4月から消費税増税の大変な痛手を受け、さらに命綱である国民健康保険の
保険税の引き上げとは大変重いものです。高過ぎる国保税の原因の大もとは、国庫負担の
削減であります。1984年の国保法改悪で給付に対する国庫負担を引き下げたのを皮切りに、
国保に対する国の責任を次々と後退させてきました。その結果、今では国保会計の総収入
に占める国庫負担の割合は50%から今では25%へと半減しています。国民健康保険は社会
保障制度です。健康と命を守る社会保障制度として国の負担をふやし、国の責任で負担軽
減の責任を果たすべきです。
よって、この承認第5号に反対をいたします。
○議長(直井誠巳君)
ほかに討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから承認第5号について採決をいたします。
この採決は起立によって行います。
お諮りします。
本案は、原案のとおり承認することに賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(直井誠巳君)
起立多数でございます。よって、承認第5号は原案のとおり承認
することに決定をいたしました。
お諮りします。
ただいま議題となっております議案第43号
つくばみらい市立コミュニティセンター条
例等の一部を改正する条例については、急施を要する案件でありますので、委員会付託を
省略し、先議したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 102 -
○議長(直井誠巳君)
ご異議なしと認めます。したがって、議案第43号については委員
会付託を省略し、先議することに決定をいたしました。
議案第43号について先議
○議長(直井誠巳君)
議案第43号について討論を行います。
討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第43号について採決を行います。
この採決は挙手によって行います。
お諮りします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員でございます。よって、議案第43号は原案のとおり可決
をされました。
議案第44号から議案第49号まで、議案第51号及び議案第52号について各委員会
付託
○議長(直井誠巳君)
日程第3、議案第44号から議案第49号まで、議案第51号及び議案
第52号について各委員会付託を議題といたします。
お諮りします。
この際、お手元に配付いたしました議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託
したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
ご異議なしと認めます。したがって、お手元の議案付託表のとお
り各委員会に付託することに決定をいたしました。
なお、議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)については、
各委員会において所管部分の審査を行うことといたします。
散会の宣告
○議長(直井誠巳君)
以上で、本日の議事日程は全部終了をいたしました。
次回の本会議は、7月3日午後1時から開きます。
なお、討論を行う場合は7月2日の正午までに通告願います。
本日はこれにて散会をいたします。ご苦労さまでございました。
午後1時35分散会
- 103 -
第 4 号
〔 7月3日 〕
平成26年第2回
つくばみらい市議会定例会会議録
平成26年7月3日
第4号
午後1時00分開議
1.出席議員
1番
文

靖
君
10番
古
舘
千恵子
君
2番
鐘ケ江
礼生奈
君
11番
直
井
誠
巳
君
3番
小田川
浩
君
12番
横
張
光
男
君
4番
直
井
高
宏
君
13番
松
本
和
男
君
5番
中
島
清
和
君
14番
古
川
よし枝
君
6番
坂
洋
君
15番
海老原
弘
君
7番
高
木
寛
房
君
16番
今
川
明
君
8番
染
谷
礼
子
君
17番
豊
島
葵
君
9番
中
山
栄
一
君
18番
川
上
子
君
英
文
1.欠席議員
な
し
1.地方自治法第121条の規定により案件説明のため出席を求めた者
市
長
片
庭
正
雄
君
副
市
長
小
野
一
浩
君
教
育
長
石
塚
眞
典
君
長
沖
田
照
雄
君
長
中
泉
次
男
君
利
夫
君
栄
君
市
長
総
公
務
室
部
市
民
経
済
部
長
豊
島
保
健
福
祉
部
長
石
神
都
市
建
設
部
長
間根山
知
己
君
長
大久保
明
一
君
者
木
村
明
夫
君
長
飯
泉
勝
宏
君
教
会
政
育
計
策
部
管
秘
理
書
課
企
画
課
長
中
島
強
君
総
務
課
長
奈
幡
優
君
財
政
課
長
中
山
和
広
君
農 業 委 員 会 事 務 局 長
石
島
昭
夫
君
1.職務のため出席した者の氏名
議
書
会
事
務
局
長
斉
藤
記
嶋
田
- 105 -
竜
一
君
也
君
1.議事日程
議
事
日
程
第
4
号
平成26年7月3日(木曜日)
午後1時00分開議
日程第1
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条
例
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する
条例
日程第2
議案第46号
委託契約の締結について
議案第47号
工事請負契約の締結について
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)
議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)
発議第3号
憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使は、立憲主義の立場か
ら国民の中や国会等で深く慎重な議論を行うことを求める意見書
日程第3
閉会中の継続調査の件
1.本日の会議に付した事件
日程第1
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正す
る条例
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正
する条例
議案第46号
委託契約の締結について
議案第47号
工事請負契約の締結について
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)
議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1
号)
日程第2
議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)
発議第3号
憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使は、立憲主義の立
場から国民の中や国会等で深く慎重な議論を行うことを求め
る意見書
日程第3
閉会中の継続調査の件
午後1時00分開議
開議の宣告
- 106 -
○議長(直井誠巳君)
ご苦労さまでございます。
会議に入る前に皆さん方にお願いをいたします。携帯電話をお持ちの方は、電源を切る
か、マナーモードに切り替えますようお願いを申し上げます。
傍聴者の方に申し上げます。傍聴人の守るべき事項を遵守し、静かに傍聴をお願いいた
します。また、写真撮影や録音など禁止されておりますので、守るようにお願いを申し上
げます。
ただいまの出席議員は18名です。全員出席です。
定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
本日の会議の書記に議会事務局長、事務局職員。議案説明のため市長、副市長、教育長、
市長公室長、各部長、会計管理者、各関係課長及び局長が出席でございます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。
議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条例
議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
議案第46号
委託契約の締結について
議案第47号
工事請負契約の締結について
議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)
議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)
○議長(直井誠巳君)
日程第1、議案第44号から議案第52号まで、以上9案件を一括し
て議題といたします。
これより委員長報告に入ります。
過日、本会議において各委員会に付託されました議案等の審査経過と結果について、各
委員長の報告を求めます。
初めに、総務常任委員長中島清和君。
〔総務常任委員長
中島清和君
登壇〕
○総務常任委員長(中島清和君)
それでは、総務常任委員会の審査の報告を行います。
総務常任委員会は、議案第50号
平成26年度一般会計補正予算(第2号)の委員会所管
部分を審査するため、去る6月26日午後1時29分より、全員協議会室において開催をいた
しました。その審査の経過についてご報告をいたします。
説明のため、市当局から総務部長、各関係課長ほか担当職員の出席を求め、詳細な説明
を聴取しつつ、各委員から質疑、意見を求める形で慎重に審査を行いました。
議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)について、審査の
過程において議論されました主な内容を申し上げます。
委員からは、臨時福祉給付金給付事業や子育て世帯臨時特例給付事業に係る臨時職員の
賃金及び時間外勤務手当などの補正予算に関連して、近年、臨時職員等の割合が増えてい
る こ と や、当 初 予 算にお い て 5,000万 円 程度の 時 間 外勤務 手 当 が計上 さ れ ている こ と か ら 、
- 107 -
現在の職員の勤務環境や今後の考え方について質問が出され、執行機関からは、職員が定
時で勤務を終え、退庁できることが理想であるが、権限移譲等により業務量が増えており、
時間外勤務や臨時、嘱託職員を採用することにより対応している状況であり、今後におい
ては、業務によって民間委託等も検討していきたいとの答弁がございました。
また、委員からは、コミュニティ育成補助事業について、どのように実施していくのか
との質問が出され、執行機関からは、地域のコミュニティ活動の育成、強化を図るため、
市民からの公募により、コミュニティ活動計画の申請をしてもらい、初めに活動内容に関
係する部署で審査し、最終的には市補助金審議会で審査し、1団体10万円を限度とし、補
助金を交付する団体を決定していくものであるとの答弁がございました。
さらに、委員からは、クレジットカード収納の取り扱いについて質問が出され、執行機
関からは、事前にインターネット等により登録していただき、納期日に登録したクレジッ
トカードから引き落としを行うものであるとの答弁がなされるなど、より具体的な内容ま
でに及ぶ活発な質疑応答が行われました。
以上で、総務常任委員会所管部分の審査の経過報告を終わります。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
総務常任委員長の報告が終わりました。
ただいまの報告に対しまして質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
次に、教育民生常任委員長染谷礼子君。
〔教育民生常任委員長
○教育民生常任委員長(染谷礼子君)
び議案第50号
染谷礼子君
登壇〕
教育民生常任委員会に付託されました議案5件及
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)の委員会所管部分
につきまして審査を行いました。その審査の経過並びに結果についてご報告を申し上げま
す。
当委員会は、去る6月27日午後1時28分より、全員協議会室において、保健福祉部長、
教育部長、関係課長及び担当職員の出席のもと審査を行いました。
審査は、執行機関から内容について説明を求め、その後、各委員から質疑、意見を求め
る形で実施をいたしました。
まず、議案第44号
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条例
については、本条例の法令根拠である県制度、医療福祉対策要綱及び福祉対策実施要領の
一部が改正され、10月診療分から実施されること。さらに市独自で、小児医療福祉費助成
制度の給付対象を、外来については中学3年生まで、入院については18歳に達する日以降
の最初の3月31日までの間にある者まで拡大することから、本条例の一部を改正するもの
です。
採決の結果、全員賛成で原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第47号
工事請負契約の締結については、谷井田小学校校舎の耐震補強及び
大規模改修工事請負契約を締結するに当たり、地方自治法第96条第1項第5号の規定によ
り提案されたものです。
委員からは、本工事に空調設備工事は含まれているのかとの質問が出され、執行機関か
らは、小中学校の空調整備工事は本工事には含まれておらず、別工事として市内の小中学
- 108 -
校14校を5工区に分け実施しているとの答弁がありました。
採決の結果、全員賛成で原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第48号
公の施設の指定管理者の指定については、市総合福祉施設きらくや
まふれあいの丘の管理運営をより効果的、効率的に行うため、社会福祉法人つくばみらい
市 社 会 福祉協 議 会 を指定 管 理 者とし て 指 定した く 、 地方自 治 法 第 244条 の 2第6 項 の 規 定
により提案されたものです。
委員からは、指定期間の開始が9月から始まることについて質問が出され、執行機関か
らは、当初、指定期間は平成18年9月1日から3年間ごとに更新されていたが、このたび
社会通念上の年度を区切りとするため、平成29年3月31日までを期間とするものであると
の答弁がありました。
また、ほかの委員からは、今回の公募に対する応募件数について質問が出され、執行機
関からは、今回の公募に対する応募件数は1件のみであった旨の答弁がありました。
採決の結果、全員賛成で原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第49号
公の施設の指定管理者の指定については、複合施設であるみらい平
コミュニティセンターの管理運営をより効果的、効率的に行うため、シダックス大新東ヒ
ュ ー マ ンサー ビ ス 株式会 社 を 指定管 理 者 として 指 定 したく 、 地 方自治 法 第 244条 の 2 第 6
項の規定により提案されたものです。
この選定に当たっては、公募型プロポーザル方式により募集し、4社の応募があり、4
社によりプレゼンテーション及びヒアリングを実施し、シダックス大新東ヒューマンサー
ビス株式会社が最優先候補者として選定されたものです。
委員からは、どのようにして最優先候補者を選定したのかとの質問が出され、執行機関
からは、選定の実施に当たっては、応募者の名称等を伏せ、委員11人で構成される選定評
価委員会において、委員1人当たり140点の持ち点で、合計で1,540点満点となり、公の施
設 指 定 管理者 制 度 運用ガ イ ド ライン に 基 づき、 そ の 6割に 当 た る 924点 を 選定の ボ ー ダ ー
ラインとして、総合点における最も高い点数を獲得した1社を最優先候補者として選定し
たものとの答弁がありました。
採決の結果、全員賛成で原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)の委員会所
管部分につきまして審査を行いました。
まず、保健福祉部所管に関する質疑、意見につきましては、委員からは、公立保育所の
耐震化事業と、現在、公立保育所の民営化等の検討も進められているので、その検討がど
のような進捗状況にあるのかとの質問が出され、執行機関からは、公立保育所の耐震化に
ついては、市が子供たちを預かる上で安心を最優先に考え、進めるものであり、また、民
営化等の検討状況については、保育所のあり方検討会において、公立と私立の違いや、民
営化のメリット、デメリットなどを説明し、当該委員からご理解をいただいたところであ
るとの答弁がありました。
また、ほかの委員からは、近年、置き去り等により幼児が死亡する痛ましい事件が発生
していることから、市では健診や予防接種を受診していない子供たちに対する追跡調査の
実施状況についての質問があり、執行機関からは、所在不明児の調査は定期的に実施して
おり、また、新生児訪問事業、乳幼児健診事業等で確認をしているところであり、現在、
所在不明児はいないとの答弁がありました。
- 109 -
また、ほかの委員からは、臨時福祉給付金の対象者数と対象者に対する通知についての
質問が出され、執行機関からは、対象者は、生活保護者、課税者及びその被扶養者を除い
た 非 課 税 者が 対 象 者 とな り 、 現 在把 握 し て いる 対 象 者 数は 8,000人弱 で あ る 。ま た 、 対 象
者に対する通知については、6月上旬の住民税の課税決定を待ち、6月20日に対象者に対
し、チラシ及び申請書を送付したとの答弁がありました。
次に、教育委員会所管に関する質疑、意見につきましては、委員からは、学校給食セン
ター整備基本計画策定業務委託について、推計によると平成30年度に二つの給食センター
の 調 理 能 力の 4,500食を 超 え る 状況 が 見 込 まれ る の で 計画 を 策 定 して い く と のこ と で あ る
が、現在、幼稚園で実施をしている外部委託は不満の声もあるが、今後、方向性について
どのように考えているのかとの質問があり、執行機関からは、計画の策定に当たっては外
部委託は選択肢の一つとして検討するものであり、あらゆる方法を検討し、最善の方法で
実施できるよう計画していきたいとの答弁がありました。
また、ほかの委員からは、総合運動公園多目的広場用地調査業務委託について、委託す
る業務内容の詳細について質問があり、執行機関からは、業務内容につきましては、用地
調査及び平成2年度に策定した現計画の見直し業務であるとの答弁がありました。
そのほかにも活発な質疑応答がありました。
最後に、議案第51号
平成26年度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1号)
については、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ529万2,000円を追加し、予算の総額
を歳入歳出それぞれ28億6,550万5,000円とするもので、その内容としては、国の好循環実
現のための経済対策を受け、社会福祉施設の防災対策の推進を図るものです。従来は県補
助事業として行われていたものが、このたび国庫補助事業となり、補助基準も緩和された
ことから、市内のスプリンクラー設備が未整備である小規模多機能型居宅介護施設1施設
に対し、地域介護・福祉空間整備等施設整備交付金を整備費用の一部として529万2,000円
を交付するものであります。
委員からは、補助金を交付する施設と補助根拠について質問が出され、執行機関からは、
補助対象施設は、つくばみらい市狸穴にある小規模多機能型居宅介護施設どんぐり倶楽部
であり、その施設は小規模多機能型居宅介護、認知症対応型デイ、訪問介護の複合型施設
に な る 。今回 の 補 助対象 は 小 規模多 機 能 型居宅 介 護 の 338平 方 メート ル 分 に対す る も の で
あり、補助金の算定は、小規模施設の消火ポンプ等に要する費用の助成分として1施設
225万 円 及び 小 規 模 多機 能 型 居 宅介 護 施 設 への ス プ リ ンク ラ ー 助 成分 と し て 304万 2,000円
となり、合計で529万2,000円との答弁がありました。
採決の結果、全員賛成で原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、教育民生常任委員会に付託されました議案及び委員会所管部分の審査の経過と
結果について申し上げましたが、この決定に対し、議員各位のご賛同をお願いいたしまし
て委員長報告といたします。
○議長(直井誠巳君)
教育民生常任委員長の報告が終わりました。
ただいまの報告に対して質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
次に、経済常任委員長坂
洋君。
〔経済常任委員長
坂
- 110 -
洋君
登壇〕
○経済常任委員長(坂
50号
洋君)
経済常任委員会に付託されました議案3件並びに議案第
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)の委員会所管部分につきま
して審査を行いました。その審査の経過並びに結果についてご報告を申し上げます。
当委員会は、6月30日午後1時28分より、全員協議会室において開催をいたしました。
執行機関からは、市民経済部長、都市建設部長、関係課長及び担当職員が出席し、審査を
行いました。
審査は、執行機関から内容について説明を求め、その後、各委員から質疑、意見を求め
る形で実施をいたしました。
まず、議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条
例については、水道施設更新基本計画の策定により、水道法第10条の規定による水道事業
の更新認可を茨城県知事から受けたことに伴い、つくばみらい市水道事業の設置等に関す
る条例の一部を改正するものです。
委員からは、今回の改正により、給水人口を4万2,960人から4万8,900人に変更するが、
その根拠と変更される人数からすると1日最大給水量が1万7,400立米から1万8,000立米
と 上 げ 幅 が小 さ い の はな ぜ か と の質 問 が 出 され 、 執 行 機関 か ら は 、給 水 人 口 4万 8,900人
は平成25年度策定の水道施設更新基本計画の平成35年度の数値によるものであり、また、
1 日 最 大給水 量 に 関して は 平 成 20年 度 の 認可変 更 時 の目標 値 が 1人1 日 当 たり405リ ッ ト
ル に 対 し、今 回 の 平成35年 度 の目標 値 は 1人1 日 当 たり368リ ッ トル と 原 単位を 下 げ た こ
とによるものであるとの答弁がございました。
さらに、委員からは、平成35年度の1人1日当たり最大給水量の算出根拠について質問
が 出 さ れ、執 行 機 関から は 、 平成25年 に おいて は 1 人1日 当 た り 355リ ッ トルで あ り 、 今
後も節水器具の普及やひとり世帯の増加により、原単位は下がることが予想されるが、平
成 35年 度の目 標 値 の1人 1 日 当たり 368リ ット ル に ついて は 、 計画に お け る負荷 率 を 考 慮
し、最大値を大き目に見込み、安定した水道事業を継続するためであるとの、そういう答
弁がありました。
採決の結果、全員賛成で原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第46号
委託契約の締結については、合併特例債事業である東楢戸台線道路
整備事業の委託契約を茨城県と締結するに当たり、地方自治法第96条第1項第5号の規定
により提案されたものであります。
主な委託内容は、東楢戸台線工事実施にかかわる調査及び設計に関する事務並び工事に
関する業務であり、契約金額は1億9,100万円であります。
委員からは、社会資本整備総合交付金の減額により当初予定していた工事ができない状
況であるが、来年度の交付金の見通しはどうか。また、事業費の実績はどうなっているか
について質問が出され、執行機関からは、平成27年度の交付金の見通しはわからないが、
平成26年度が4割減となっているので、平成27年度要望は、平成26年度末交付分と平成27
年度当初計画額を合算して要求していきたい。また、事業費の実績については、平成25年
度決算ベースとして、9月議会の全員協議会において、進捗状況とともに財源についても
説明を予定したいとの答弁がございました。
また、ほかの委員からは、社会資本整備総合交付金は、平成26年度だけではなく、これ
までも満額交付をされていない。現時点での事業完成の見通しはどうかとの質問が出され、
執行機関からは、社会資本整備総合交付金は例年6から7割程度が交付をされている。各
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協議会等を通し、国、県に満額交付の要望をしていきたい。また、工事は平成27年度まで
に旧国道354号線までは完成させたい。交付金が100%交付されないとは言えないが、今の
状況では平成27年度までの全線完成は厳しい状況であるとの答弁がございました。
採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)について、
執行機関から所管部分の説明を求め、審査を行いました。
審査の過程で議論された主な内容を申し上げます。
委員からは、現在認証しているみらいプレミアムの22品目をこれからどのようにしたい
のか。今後も品目が増えていくと思うが、最終的な目標をどこに置いているのか。また、
アンテナショップなども考えられるが、どのように考えているのかとの質問が出され、執
行機関からは、まずは直売会やイベントを実施していき、イベントでの反応などは生産者
にフィードバックし、今後に生かせるようにしたいとの答弁がございました。
ま た 、 ほか の 委 員 から は 、 機 械購 入 に 対 する 補 正 額 が1,501万 円で 、 補 助 額が 3 割 と い
う説明であるが、詳しく説明をされたいとの質問が出され、執行機関からは、補助対象は
人・農地プランに加入し今後地域の中心となる農業者で、助成額は事業費の30%が上限と
なっている。また、融資を受けることが条件となっているとの答弁がございました。
次に、委員からは、福岡地区の工業用地整備における業務代行方式とはどういうものか。
また、福岡堰さくら公園の浸水施設改修が必要となった理由は老朽化以外にあるのではな
いかとの質問が出され、執行機関からは、組合施行では7人以上の地権者が必要であり、
地権者数、面積とも3分の2以上の要件が必要となる。地権者の方々のみでは知識も経験
も持ち合わせていないことから、専門に行う業者に組合施行の土地区画整理事業に必要な
さまざまな諸業務を委託する。このことを業務代行方式といっている。
また、福岡堰さくら公園については、8年ほど前から施設使用を開始しているが、その
後、3年前の大震災が大きな引き金になっている。この大震災以前にも多少の小さなひび
割れはあったが、震災を境に現象が増えており、その後は年を追ってひび割れが進行して
いる。
このひび割れは表面だけなのか、その下の軀体部分までひび割れが生じているのか。構
造的なものを含め調べる必要があることから、予算化をお願いするものであるとの答弁が
ございました。
また、委員からは、工業用地整備は、企業がその土地に張りついてもらうことが重要な
ことであり、説明された業務代行方式とは合致しないと思うとの質問が出され、執行機関
からは、今回市が検討している方法は、その業務代行方式に加えて、土地の先買いを実施
してもらうことを考えている。このことについて、6月13日の記者会見発表後、新聞4紙
に掲載され、その後、複数の企業から、この地区に関しての業務代行方式についての打診
や興味があるとの話を伺っており、このような状況からも当該地域が興味を持たれている
と思われるとの答弁がされました。
そのほかにも活発な質疑応答がございました。
最後に、議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)につ
いては、収益的支出の部で、支出の第1款水道事業費用、第1目営業費用に、委託料とし
て432万円を増額し、総額で13億6,884万1,000円とするものです。
これは、現在、水道料金の支払い方法については、口座振替やコンビニ収納等により実
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施されておりますが、市民からの要望により、新たにクレジット収納を導入するものでご
ざいます。
432万 円の 内 訳 と しま し て は 、シ ス テ ム セッ ト ア ッ プ費 用 399万 6,000円 、 ヤフ ー 公 金 支
払いの継続支払システム準備費用に32万4,000円でございます。
委員からは、今後かかる経費について、また、これまで実施されている納付方法との経
費の比較についての意見が出され、執行機関からは、今後の経費については、基本料金が
月額1万5,000円、代行納付システム使用料が1件当たり77円で、月700件の利用を見込み
89万円を想定している。また、各納付方法による1件当たりの経費は、口座振替が10.8円、
納 入 通 知 書が 66.8円 、コ ン ビ ニ 収納 が 127.8円 、 ク レ ジッ ト 収 納 が83円 と の 答弁 が ご ざ い
ました。
また、委員からは、経費が安い口座振替を推奨すべきではないかとの意見が出され、執
行機関からは、住民は多様な選択肢を求めていると思われる。また、クレジット収納はヤ
フーが納付するため未納がなくなり、利用者はポイントがたまるなどの利点があるとの答
弁がございました。
採決の結果、全員賛成で原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、経済常任委員会に付託されました議案の審査の経過と結果について申し上げま
した。この決定に対し議員各位のご理解とご賛同をお願いいたしまして、委員長の報告と
いたします。
○議長(直井誠巳君)
経済常任委員長の報告が終わりました。
ただいまの報告に対しまして質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
各委員長の報告及び質疑が終わりました。
討論・採決
○議長(直井誠巳君)
議案第44号
これから討論、採決に入ります。
つくばみらい市医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条例につい
て討論を行います。
討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第44号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
本案に対する委員長報告は原案可決であります。
お諮りします。
本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員でございます。よって、議案第44号は委員長報告のとお
り可決されました。
次に、議案第45号
つくばみらい市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条
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例について討論を行います。
討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第45号について採決いたします。
この採決は挙手によって行います。
本案に対する委員長報告は原案可決であります。
お諮りします。
本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員であります。よって、議案第45号は委員長報告のとおり
可決されました。
次に、議案第46号
委託契約の締結について討論を行います。
通告がありますので、まず、原案に対し反対の方の発言を許します。
18番川上文子君。
〔18番
○18番(川上文子君)
議案第46号
川上文子君
登壇〕
委託契約の締結について討論を行います。
本議案は今説明がありましたけれども、東楢戸台線の工事にかかわる調査及び設計に関
する事務と工事に関する業務の県への委託金1億9,100万円の議決を求めるものです。
委員会の説明では、東楢戸台線分の社会資本整備総合交付金の住宅市街地基盤整備事業
費が要望額の4割減となり、当初26年度予定していた3億9,800万円の事業費を2億2,300
万 円 の 事 業額 と し て 、う ち 1 億 9,100万 円 の事 業 を 県 に委 託 を す ると い う も ので す 。 し か
し 、 こ の事業 額 で は旧354号 線 の交 差 点 の部分 の 地 盤改良 事 業 しかで き ず 、当初 平 成 26年
度 事 業 として 予 定 してい ま し た旧354号 線 まで の 上 層と、 そ れ から、 そ の さらに 上 の 表 層
の基礎部分路盤工事は先送りになると説明をされました。
見 通 しはど う か という ふ う に伺っ た ん ですが 、 課 長は、 平 成 27年度 中 に 何とか 旧 354号
線 ま で の上層 、 そ れから 、 表 層路盤 の 改 修を全 て 行 って、 旧 354号線 ま で の道路 事 業 を 終
了したいというふうに言っています。
東 楢 戸台線 事 業 は、平 成 25年度末 、 旧 354号 線 ま での土 地 買 収は既 に 99%完了 し て い ま
す 。 1 名の地 権 者 を残す の み となっ て い ます。 ま た 、旧354号 線 から バ イ パス間 は 面 積 ベ
ースで67%の買収となっています。
市負担を減らすためにと3層構造での整備を2層構造で進めるという話もあったんです
けれども、路盤が低くなって水がたまるということで、結局3層構造で片側1車線、合わ
せて2車線の整備が今進められていまして、平成26年度までに、今年度までに予算化され
た金額は総額約34億円です。事業費ベースの進捗率は57%です。この間、毎年、社会資本
整 備 総 合 交 付 金 が 削 減 を さ れ て き ま し て 、 当 初 予 定 し た 事 業 の 平 成 23年 度 で 言 い ま す と
86%、24年度では53%、平成25年度は89%、そして今年度も現時点、この提案の議案が通
ったとして56%の事業しか行うことができない状態です。加えて委託事業費が毎年、翌年
度 に ず れ 込ん で い ま して 、 平 成 25年 度 は 3 億8,700万 円が 繰 越 明 許と な っ て 、今 年 の 事 業
として積まれることになります。
合 併 特例債 事 業 の期限 は 平 成 27年 度 な んです け れ ども、 旧 354号線 ま で の完成 は 今 回 の
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社会資本整備総合交付金の確保状況から見ても厳しいものがあります。来なかったときに
は、合併特例債の増額も視野に入れると課長は言いますけれども、そうなれば、合併特例
債の他事業を圧迫することにつながりかねません。
私は、本来は、全額県事業として行われるべき県道事業に、市民が期待していた合併特
例債事業総額の5割を超える事業費を投じて、しかも、約4割の市負担をかけることは納
得できない。県の責任でやらせるべきと、この事業の成り立ちそのものに反対をしてきま
し た 。 そして 、 事 業は進 ん で きたわ け で 、少な く と も2車 線 、 旧 354号 線 までの 第 1 工 区
に事業計画を変更することを強く求めてきました。未整備の2車線分含めた部分も買収し
てありますから、このままいくと未整備の2車線分含めた管理費が全て市の負担になる。
大変、市負担の増大になるわけで、その点で市運営に大きなゆがみをつくることになりか
ねません。
旧 354号線 ま で 2.94キ ロ 、 片 側1 車 線 の 2車 線 の 工 事終 了 後 に 、買 収 し た 4車 線 の 用 地
とともに県に引き取ってもらって、残りの国道354号バイパスまでの960メートルは県が整
備するよう県と交渉を詰めるべきだというふうに思います。県道として県の責任を果たさ
せるよう、県と真正面から対峙することを強く求めて反対の討論とします。
○議長(直井誠巳君)
次に、原案に対し賛成の方の発言を許します。
9番中山栄一君。
〔9番
○9番(中山栄一君)
中山栄一君
登壇〕
9番の中山でございます。私は、この議案第46号の委託契約につ
いて賛成の立場で討論をいたします。
今 、 川 上議 員 が 述 べら れ た と おり で 、 こ の事 業 は 1 億9,100万 円、 東 楢 戸 台線 で す 。 こ
れ は 合 併 特例 債 を 主 な財 源 と し て、 事 業 は 県に 委 託 を して 進 め て おり ま す 。 1億 9,000万
円 と い う事業 は 、 今回、 旧 354号と 東 楢 戸台線 の 交 差点部 分 の 地盤改 良 工 事に充 て ら れ ま
す。当初の予定では、市の要望額、県に要望した額は3億4,000万円、そして、1億8,000
万 円 の 社 総交 、 社 会 資本 整 備 総 合交 付 金 を 使っ て 、 そ して 、 3 億 4,000万 円 の工 事 で 表 層
部分まで全部工事をするという計画でした。
ところが、民主党政権から自民党にかわり社会情勢が大幅にかわったこの時代に、社総
交が大きく減額されております。今、川上議員も言われたとおりで、58.4%という減額率
の 中 で 1 億9,100万 円の 事 業 費 が合 併 特 例 債を 使 っ て 、こ の 金 額 がや っ と 捻 出さ れ た と い
う 状 況 です。 で す から、 当 然 これは 旧 354号の 交 差 点と東 楢 戸 台線の 交 差 点の事 業 は 完 成
いたしません。今、迂回路を使った工事がスタートしております。この迂回路が当分の間
続くことは、もちろん市民の皆様方、そして地域の皆様方にも大変ご迷惑かけることは当
然です。この地盤改良工事だけをまず最低限これを終わりにして、そした、また来年度の
社総交の交付金、そして、別の交付金を使って、この表層部分また舗装道路を完成させて、
そして、一日でも早くこの東楢戸台線を完成させることが市の進むべき方向だというふう
に考えております。
昨年の繰越金ですけれども3億5,600万円が今投入されて、旧354の旧道と、それから、
あそこに逆瀬川というんですか、非常に軟弱な地盤の工事が行われておりまして、この工
事 が 3 億 5,600万 円 で昨 年 か ら の繰 り 越 し 事業 と し て 実施 を さ れ てお り ま す 。こ の 繰 り 越
し 事 業 を 早く 完 成 さ せて 、 そ し て、 こ の 1 億9,100万 円の 事 業 を 完成 さ せ て 、そ し て 、 路
盤工事だけは完成させた上で、27年度に、上層、そして、表層の工事ということを持って
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いく、これが市の進むべき方向だというふうに考えております。
市長は、この東楢戸台線をスタートするに当たって、もちろんこれは合併特例債事業で
合併のときに、もちろん議員も入って合併協議会の中で決められた事業です。そして、市
長が就任したときに、まだこれが手つかずでありました。前市長の考え方によって先送り
されたことは事実なんです。そして、市長が、この東楢戸台線をスタートするに当たって、
議員の皆様方に意見を聞いて、そして、進めるべきかどうかをきちっと決定しようという
ことで、議員賛成のもとにこの事業を進めてきたわけです。
で す から、 こ れ から、 旧 354から パ ナ ホーム ま で の間、 今 、 買収が ス タ ートし て お り ま
す。ここを早く完成させて、そして、つくば市に直結できる道路を完成させた上で、福岡
にも計画をしている工業用地の開発、そして、スマートインターチェンジの設置というよ
うなことにつなげていきたい。これが市の今後の進むべき道じゃないかというふうに考え
ております。ここに工業団地が設置されますと、都市軸道路、東楢戸台線から首都圏高速
道路までも出やすいし、そして、常磐道の乗りおりも、スマートインターチェンジの設置
ということを進めた場合に、非常にこの地域の発展というのが見込まれるものと思われま
す。
そういうことからも、一日でも早く、この東楢戸台線を完成させるために、この1億
9,100万 円の 事 業 は すぐ に 議 決 をし て い た だい て 進 め るべ き と 考 えて 、 賛 成 の討 論 と い た
します。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
ほかに討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第46号について採決をします。
この採決は起立によって行います。
本案に対する委員長報告は原案可決であります。
お諮りします。
本案は、委員長報告のとおりに決することに賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(直井誠巳君)
起立多数であります。よって、議案第46号は委員長報告のとおり
可決されました。
次に、議案第47号
工事請負契約の締結について討論を行います。
討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第47号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
本案に対する委員長報告は原案可決であります。
お諮りします。
本案は、委員長報告のとおりに決することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員であります。よって、議案第47号は委員長報告のとおり
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可決されました。
次に、議案第48号
公の施設の指定管理者の指定について討論を行います。
討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第48号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
本案に対する委員長報告は原案可決であります。
お諮りします。
本案は、委員長報告のとおりに決することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員であります。よって、議案第48号は委員長報告のとおり
可決されました。
次に、議案第49号
公の施設の指定管理者の指定について討論を行います。
討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第49号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
本案に対する委員長報告は原案可決であります。
お諮りします。
本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員であります。よって、議案第49号は委員長報告のとおり
可決されました。
次に、議案第50号
平成26年度つくばみらい市一般会計補正予算(第2号)について討
論を行います。
討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第50号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
お諮りします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員であります。よって、議案第50号は原案のとおり可決さ
れました。
次に、議案第51号
平成26度つくばみらい市介護保険特別会計補正予算(第1号)につ
いて討論を行います。
討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第51号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
本案に対する委員長報告は原案可決であります。
お諮りします。
本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員であります。よって、議案第51号は委員長報告のとおり
可決されました。
次に、議案第52号
平成26年度つくばみらい市水道事業会計補正予算(第1号)につい
て討論を行います。
討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから議案第52号について採決します。
この採決は挙手によって行います。
本案に対する委員長報告は原案可決であります。
お諮りします。
本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(直井誠巳君)
挙手全員であります。よって、議案第52号は委員長報告のとおり
可決されました。
ここで暫時休憩をいたします。
再開は2時ちょうどでお願いします。
午後1時52分休憩
午後2時01分開議
○議長(直井誠巳君)
発議第3号
それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。
憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使は、立憲主義の立場から国民の
中や国会等で深く慎重な議論を行うことを求める意見書
○議長(直井誠巳君)
日程第2、発議第3号
憲法解釈の変更による集団的自衛権の行
使は、立憲主義の立場から国民の中や国会等で深く慎重な議論を行うことを求める意見書
を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
18番川上文子君。
〔18番
○18番(川上文子君)
川上文子君
登壇〕
発議3号について提案理由の説明をしたいというふうに思うん
ですが、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使は、立憲主義の立場から国民の中や国
会等で深く慎重な議論を行うことを求める意見書です。
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私が提案者で、賛成者は、海老原
弘議員、古川よし枝議員、鐘ケ江礼生奈議員です。
どういう意見書を出すのかということで、意見書を読み上げながら提案の理由とさせて
いただきたいというふうに思うんですが、お手元の意見書を見ていただければと思います。
これまで内閣法制局長官は、国会で憲法や法律の政府統一見解について答弁をしてきた
が、集団的自衛権については「行使ができないのは、憲法第9条の制約である。我が国は
自衛のための必要最低限の武力行使しかできないのであり、集団的自衛権はその枠を超え
る」として、憲法上許されないとしてきました。また、これまで政府は、憲法第9条第2
項があるため、自衛隊を「軍隊ではない」「自衛のための必要最小限の実力組織である」
と説明をし、「そういった自衛隊の存在理由から派生する当然の問題」として、武力行使
の目的を持った部隊の海外派遣、集団的自衛権の行使、武力行使を伴う国連軍への参加の
3点について「許されない」との見解を示していました。
ところが、安倍首相は、国会答弁の中で「政府が適切な形で新しい解釈を明らかにする
ことで、集団的自衛権の行使を容認する判断は可能であり、憲法改正が必要との指摘は当
たらない」などと述べて、憲法解釈の変更によって、集団的自衛権の行使容認を進める道
に踏み出そうとしています。さらに、安倍首相は「最高責任者は私だ。政府の答弁に私が
責任を持って、その上で、選挙で審判を受ける」などと述べまして、首相が自由に憲法解
釈を変更できるかのような発言をしています。憲法解釈の変更を時の政権が自由勝手にで
きるとなれば、憲法の最高規範性を否定することになります。この点については、自民党
の元幹事長や改憲論者を含む保守的立場の人々からも、このような解釈改憲の言動に対し
て批判の声が強まっています。
ここに書いてあります自民党元幹事長や改憲論者を含む保守的な立場の人というのは、
例えばどういう人かといいますと、自民党の元幹事長で言いますと、加藤紘一元自民党幹
事長、野中広務元自民党幹事長、古賀
誠自民党元幹事長、また、国会議員で言いますと、
大臣をやっている議員を言いますが、藤井裕久元財務相、武村正義元大蔵大臣、現職の国
会議員で秘密保護法のときに自民党の中で唯一反対をした愛媛県の村上誠一郎衆議院議員
ですけれども、彼は、下位の法律によって上位の憲法の解釈を変える、これは絶対やって
はならない禁じ手だというふうに言っていまして、たとえ1人であったとしても、この解
釈改憲については絶対に反対するんだということで講演をされています。また、改憲論者
ということで言いますと、改憲論の知的な部分を担う小林
節慶応大学の名誉教授、彼は、
内閣の機能は行政権と統治権、解釈改憲は憲法尊重擁護義務に反するとんでもない行為だ
と。憲法尊重擁護義務というのは、憲法の第99条、憲法を守らなければならない、市長を
含めた国会含めたそれぞれについて書いてあります。また、この間、この解釈改憲の動き
に対して防衛庁関係の方々も次々と声を上げていますし、自衛隊の中からも声が上がって
きています。例えば小池元防衛庁防衛研究所長は、9条は国の宝だと、こんなことをやれ
ば自衛隊員はどんどんいなくなって、結局、その後は徴兵制になると厳しく指摘をしてい
ます。また、柳澤協二元防衛庁長官、官房長など、知識人を含めますと多くの声が集まっ
てきて、批判の声が高まっている状況です。
しかし、7月の1日、政府は、臨時閣議で集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行
いました。この閣議決定が何だったのかということですけれども、大きな問題として2点
について述べますが、一つは、国際社会の平和と安定への一層の貢献という名目で、従来、
自衛隊の活動地域を後方支援、そして、非戦闘地域に限定をしていました。しかし、今回、
- 119 -
この閣議決定の中で、戦闘地域とされてきた場所でも支援活動ができる、こういう形で閣
議決定をいたしました。
もう一つの大きな問題は、憲法第9条のもとで許容される自衛の措置という名目で、新
たな新三要件をつくりまして、集団的自衛権行使、これは公然と容認できるんだという閣
議決定をいたしました。新三要件というのは何かということですが、一つは、密接な関係
にある他国への武力攻撃により我が国の存立が脅かされ、国民の命、自由及び幸福追求の
権利が脅かされる明白な危険がある。二つ目として、そして、国民を守る適当な手段がな
くて。三つ目として、必要最小限の実力行使であれば、つまり集団的自衛権行使ができる
んだというふうに新たな転換を図ったわけです。
これを一生懸命、安倍さんは限定的というふうに言うわけですけれども、しかし、登場
した明白な危険ですけれども、この明白な危険があるか否かを判断するのは時の政権の一
存です。海外での武力行使がどこまで危険が広がるか、これは限定をされません。そして、
必要最小限度の実力行使なんだと盛んに安倍さんは言うわけですけれども、一旦武力行使
をすれば当然反撃を招きます。際限なく戦争の泥沼に陥ることは誰が考えても避けられな
い事態だというふうに思います。
何よりも、この三要件の持っていき方なんですけれども、これは1972年の政府見解、こ
れに基づいて従来の解釈を変化させたということなんですけれども、まさにつまみ食いで
す。従来の解釈はどうなっているかといいますと、従来の三要件というのは自衛権の発動
の三要件なんです。一つは、我が国に対する急迫不正の侵害があること、二つ目として、
これを排除するために他の適当な手段がないこと、三つ目として、必要な最小限の実力行
使、ここにとどまるんであれば発動できる。つまり、この三つの要件なので、憲法第9条
のもとにおいて許容されている自衛権というのは、個別的自衛権、我が国を防衛するため
の必要最小限なんだと。したがって、ここで導き出されるのは、集団的自衛権を行使する
ことは、その範囲を超えるわけで、憲法上許されない。これが81年5月の政府の答弁でも
明らかなように、三要件の提示の論理的帰結として、集団的自衛権の行使することは、そ
の範囲を超えるから憲法上許されないんだというふうに定めたわけです。
ところが、今回の新しい三要件は、そこに72年の言葉を持ってきまして、1番で言いま
すと、我が国に対する急迫不正の侵害があること、この部分について、我が国に対する武
力行為のみならず密接な関係にある他国に対する、日本じゃないほかの国に対する武力攻
撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の命、自由及び幸福追求の権利が
根底から覆される明白な危険がある場合ということで、日本が攻撃を受けなくても他の国
の攻撃であっても出られる。二つ目として、これを排除するため他の適当な手段がないと
いう今までの見解のところに、我が国の存立を全うし国民を守るためという言葉を入れま
す。三つ目として、必要最小限の実力行使にとどまるんだという部分について、必要最小
限の実力を行使することは自衛の措置のためとして憲法上許容されると。つまり、集団的
自衛権の行使はできないんだという帰結の従来のあり方を、文言を変えながら、最終的に、
これは集団的自衛権の行使ができる要件に切り替える。こういう、まさに土台を覆す、
180度 、 結論 を ひ っくり 返 す 乱暴な 解 釈 改憲を 行 い ました 。 し かも、 こ の 集団的 自 衛 権 の
部分で言いますと、憲法上許容される武力の行使は、国際法上は集団的自衛権が根拠とな
る場合があるというふうに言いまして、つまり武力制裁を行う集団安全保障も想定すると
いう形で拡大をいたしました。極めて乱暴な解釈改憲です。
- 120 -
この集団的自衛権行使は憲法上許されないとする見解は、半世紀を超える。国会の中で
言 い ま す と、 1,500回以 上 の 国 会で の 議 論 、国 会 議 論 の積 み 重 ね によ っ て 確 定を し た も の
です。7月1日、閣議決定されたわけですけれども、くしくも、これは自衛隊の創設の日
です。創設から60年間、自衛隊は、憲法第9条があったから、そして、海外での武力行使
をしてはならない、こういう歯どめがあったから、他国の人を1人も殺すことなく、戦死
者も出すことはありませんでした。これを変えようというのが今回の閣議決定です。戦後
日本の国のあり方を根底から覆すものです。しかも、こうした解釈改憲を、新聞等でご覧
になっていると思いますけれども、一片の閣議決定で強行しようというものです。立憲主
義の乱暴な否定だといえます。
政府は今まで集団的自衛権と憲法の関係について、2004年6月、閣議決定をしています。
その中で、政府が自由に憲法の解釈を変更できるものではない。明確です。仮に便宜的に、
意図的に変更するようなことをすれば、憲法規範そのものに対する国民の信頼が損なわれ
かねない。憲法について見解が対立をすれば、正面から憲法改正を議論し、解決するのが
筋という立場を明らかにしてきました。これが2004年の6月の閣議決定です。今回の閣議
決定は、まさに便宜的、意図的な解釈の変更そのものです。過去の閣議決定に照らしても、
真っ向から背くものです。
集団的自衛権をめぐって国民の中に意見はさまざまあります。深刻な対立があることは
誰も否定できない事実です。なのに、国民多数の批判に耳を傾けることなく、国会でのま
ともな議論も行わず、わずか1カ月半です。自民党と公明党の与党だけの密室協議です。
そして、出されたのは一片の閣議決定。これで、半世紀にわたった到達の議論を覆すわけ
です。しかも、憲法に反した形で。これはまさに暴挙だというふうに思います。
私は、住民に最も近いところにいる議会として声を発していくことが、今、求められて
いるというふうに思います。さっき私が立ち上がる前に、出せばいいんだろうというふう
に私に声をかけてきた議員が言いましたけれども、私は何とか地方議会が声を上げてほし
いという思いの中で、私は、本来は憲法違反の閣議決定の撤回を求めたい。これが私の思
いです。しかし、議会の中にさまざまな見解があるということも承知をしています。そこ
で、さまざまな見解はあるとしても、最小限一致できるのは、ここは一致できるんではな
いかという思いで、この間、私は文章を2度変更しました。そして、今回出したのが、こ
の意見書です。最後の文章を読みます。
この意見書で求めているものは何なのかということで、従来の立場を変えるのであれば、
国民、同盟国及び近隣諸国並びに国際社会への影響を含め、深く慎重な議論が必要である。
よって、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使は、立憲主義の立場から国民の中や
国会等で深く慎重な議論を行うこと。
ここまで一致できる範囲で広げた形で皆さんに提案をいたします。少なくとも、国民の
中での議論、国会等での慎重な議論、誰も異論はないところだと思いますし、今ここが強
く求められています。ぜひ、ここに座っておられる議員の方々の賛同を強く求めて、私の
提案とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
○議長(直井誠巳君)
提案理由の説明が終わりました。
これから質疑を行います。
質疑ありませんか。
- 121 -
9番の中山栄一君。
〔9番
○9番(中山栄一君)
中山栄一君
登壇〕
提案者の川上文子議員に1点だけお聞きします。
今、この集団的自衛権の枠を超えた憲法解釈ということで、集団的自衛権の行使は憲法
解釈の枠を超えているということの説明、もちろんありました。さまざまな川上議員の意
見を述べていただいて、いろいろ理解をしましたけれども、なぜそれだけの強い口調で集
団的自衛権の行使に対して解釈改憲を許せないんだと言っていながら、だんだん、だんだ
んトーンが落ちてきて、この内容を見る限りでは、私は、これは賛成なのか、反対なのか
と疑問を持つような内容になっているという点が一つある。
今、皆さんの意見を強く賛同を求めたいがために緩やかな内容にしたんだと言いますけ
れども、川上議員の提案者としての考え方が反映されていないような意見書であると。
我々も、この1点、なぜ聞きたいかというと、この最後のところに、憲法解釈の変更によ
る集団的自衛権の行使は、立憲主義の立場から国民の中や国会等で深く慎重な議論を行う
ことを求めると。これは7月1日に閣議決定をして、これからもちろん法案の整備という
ことで、約4月ごろになると思うんですけれども、国会に提出をして、もちろんその中で
議論されていくことは当然のことであって、この当然のことをつくばみらい市議会として
今さら意見書として出す必要があるのかどうかという点。
だから、その辺のトーンがだんだん、だんだん落ちてきて、何か非常に狙いがはっきり
わからないし、この内容を見る限りでは、特別、これぐらいのことは当たり前のことなん
だから出す必要がないんじゃないかと思われている議員もいるんじゃないかと思うんです。
ですから、その辺の川上議員が狙いとしているところとか、それから、ここが絶対に必要
なんだという部分が、どうもこの内容では欠けていると思うんで、その辺をちょっとお聞
きしたいと思うんですけれども、いかがですか。
○議長(直井誠巳君)
その前に、ちょっと傍聴者に申し上げます。傍聴人の守るべき事
項を遵守し、静かに傍聴なされますようお願いを申し上げます。
18番川上文子君。
〔18番
○18番(川上文子君)
川上文子君
登壇〕
お答えいたします。
私自身が言いたいことですよね。私自身は、先ほども説明をしましたように、今回の閣
議決定について全く納得をしていませんし、解釈改憲は絶対許してはならないというふう
に思っていますし、集団的自衛権の行使、これも許せない。できるだけ、その立場で本来
言えば意見書を出したいというふうに思っていました。しかし、議会の中のほかの議員の
方々に、その内容での打診を行ったところ、賛成できないという意見がたくさん出されま
した。
しかし、今、国会は、この間の議論を見ますと、1カ月半という短い期間、全く国民は
蚊帳の外どころか国会自身も蚊帳の外になっている。こういうあり方に、この2日間の中
で国会を囲んだ人たちは10万人います。全国の地方の議会や地方の自治体からも、たくさ
んの声が今上がっています。私の知り得る範囲で言いますと、この間の中で集団的自衛権
行 使 を 容認で き な いこと を 含 めた決 議 を したと こ ろ が 140を 超 えると 、 も う一つ 、 慎 重 審
議を求める声も四十幾つの団体が存在をするという、その積み上げが、やっぱり政府の今
のやり方は極めて不当で納得できないという国民の意思として表側にきちっと出されるこ
- 122 -
とが私は必要だというふうに考えて、そうであるならば、さっき言われたように、ここで
否決をされることは何の形にも、政府に対する、今の動きに対する警告にはなりませんか
ら、少なくとも慎重な議論を含めたものであっても、出すことによって今の政府の大変無
謀な安倍政権の暴走を国民が納得をしていない、その意思を出すことにつながるんだろう
というふうに思って今回のその文書の変更に、私は、本当に悔しい思いも、自分自身の思
いからすると大変緩やかであるからこそ大変残念だという思いを強く思っていますけれど
も、しかし、そうであったとしても、この今の暴走の安倍内閣の進め方に対しての異を唱
えるという意味からすれば、この意見書の提出であっても大きな力を果たすんではないか
というふうに思って今回の提案となりました。
中山議員がそう思うんであれば、ぜひ賛成していただいて、そして、その力として国に、
さっき説明しましたけれども、本当に無謀なやり方ですから、ぜひ声を上げてほしいとい
うふうに思います。
よろしくお願いいたします。
○議長(直井誠巳君)
中山栄一君。
〔9番
○9番(中山栄一君)
中山栄一君
登壇〕
わかりました。
私は集団的自衛権の行使というこれを考えてみて、非常に今、社会情勢が混沌としてい
て、国際情勢も非常に複雑な中で、60年前の憲法でどうなのかという本当に解釈が必要な
のかどうかと、非常にこれは議員それぞれが迷っている点じゃないかと思うんです。
ただ、この意見書の中にも一度入れておきたいという点は、とにかく国民に対して非常
に説明が不足していると、それから、国民の意見を聞いていないということは、これを強
くこれから要望して、法案策定とか、これから、半年以上も過ぎてから国会審議となるか
と思うんですけれども、それまでの準備期間で法令の変更ということになりますので、そ
ちらに相当な人数で検討委員会を組んでやっていくということですけれども、この中で、
やっぱり国民にきちんとした説明をする、国民の意見を取り入れるということをぜひこれ
からの一番重要な要望課題じゃないかと思います。これは、それぞれの考えですから、ま
た反対討論の中で私の意見を述べさせていただきます。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
川上文子君。
〔18番
○18番(川上文子君)
川上文子君
登壇〕
ぜひ中山議員、その立場から意見書に賛成をしていただきたい
というふうに思います。公明党の支持母体といわれている創価学会も、きょうの新聞を見
ますと、十分な議論を国民の中できちっとしてほしいということも出しているようですし、
この部分については、全く異論はないというふうに思います。
憲法第98条は、こう定めているんです。憲法は国の最高法規であって、その条項に反す
る法律、命令、詔勅、国務に関するその他の行為の全部または一部は、その効力を有しな
いというふうにいっています。閣議決定というのは、国務に関する行為です。ですから、
憲法は国の最高法規であって、その条項に反する法律と国務に関する行為は効力を発しな
い、有しないというのが憲法状況でもあります。憲法論者に言えば、その視点からも含め
て、閣議決定が憲法を上回るものでは全くないし、これは憲法の規定に基づく形で、これ
は撤回をさせていく。そして、大いに、憲法改正の議論をするんであれば、国民的な議論
- 123 -
をしていく必要があるというふうにも言っていますし、この閣議決定の撤回を求めながら、
私自身は、その立場で頑張っていきたいというふうに思いますが、ぜひ議会としては、こ
の一致できるところで少なくても声を上げてほしいということを重ねて要求しておきます。
○議長(直井誠巳君)
ほかに質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで質疑を終わります。
お諮りします。
ただいま議題となっております発議第3号については、委員会の付託を省略したいと思
います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
ご異議なしと認めます。よって、発議第3号については委員会の
付託を省略することに決定をいたしました。
これから討論を行います。
討論ございませんか。
まず、原案に対し反対の方の討論ということで。
9番中山栄一君。
〔9番
○9番(中山栄一君)
中山栄一君
登壇〕
9番の中山でございます。私は、この発議第3号について反対の
立場で討論をいたします。
今、質疑の中でも申し上げたとおりで、もちろん集団的自衛権の行使を解釈改憲によっ
て行うということは、これは断じて許されないことだということを、これは多数の方がそ
ういうふうに考えていると思います。そういうような中で、先般1日に閣議決定がされて、
閣僚の間の話し合いでは集団的自衛権の行使について憲法解釈で大丈夫だということで、
これから法整備に入っていくという段階になります。
一番大事なことは、申し上げたいことは、一地方議会が意見書として提出すると、これ
だけの集団的自衛権をどうするかというような非常に重要な課題について意見書を提出す
るという流れの中において、きょうの最終日の本会議において、ここに提案理由というか
意見書が出されて、これで、さあ、採決をしてくださいと、これで採択をして出しましょ
うということ自体も非常に乱暴なことは確かなんです。ただ、今までのこの議会の流れ
云々ということもありますので、それが一概にどうこうじゃないですけれども、これだけ
の重要なことをやるのには、議員各位のいろいろな意見を出し合って、そして、議論をし
て、そして、つくばみらい市議会としては、こういう意見書を提出するんだと。その中に
は、閣議で決定されて、そして、幾つもの法律を変えていって法的整備を進めていくわけ
です。そういう中において何が必要かと、それをみんなで議論し合って、こういうような
意見書にしていこうということが私は大切なことじゃないかというふうに考えております。
この意見書を見る限りでは、ごくごく当たり前のことで、これは誰が読んでも、ああ、
そのとおりだよと、これから国会で議論していくのが当然の話ですと。もちろん当然の話
です。これから議論をどんどん、どんどん進めて、長い期間をかけて議論していくことで
しょう。ですから、ここに国民にきちっとした説明も必要だし、国民の意見を取り入れる
と、そこだけが強く要望することでないかと私は考えているわけです。閣議決定された後
に出す意見書としては、大変申しわけないですけれども、つくばみらい市議会としてこれ
- 124 -
だけの意見書を出すというのには、この過程も非常に、もっともっと議論をし合った中で
決めるべきだったと思うし、きょう先ほど見て、これで採決してくださいと、採択をお願
いしますと言われたって、皆さん迷っているんじゃないかと思います。そういう中で、私
は、この意見書に対しては、そういう意味からも反対をいたします。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
次に、原案に対し賛成の方の発言を許します。
14番古川よし枝君。
〔14番
○14番(古川よし枝君)
古川よし枝君
登壇〕
14番の古川です。発議第3号
憲法解釈の変更による集団的
自衛権の行使は、立憲主義の立場から国民の中や国会等で深く慎重な議論を行うことを求
める意見書について賛成の討論をいたします。
私は、日本が武力攻撃を受けていない海外での戦闘に日本も参戦するという集団的自衛
権の行使に反対をするものです。子供や孫たちに、戦争で命を落とすことのないような平
和な社会を将来にわたり手渡すことが、私たち大人の責任だからです。
7 月 1日、 安 倍 内閣は 、 憲 法上許 さ れ ないと し て きた歴 代 政 府の憲 法 解 釈を180度 転 換
し、集団的自衛権行使を可能にする憲法解釈の変更を閣議決定しました。これは、憲法第
9条を破壊する歴史的暴挙で許されません。戦争放棄と戦力不保持、交戦権の否認を明記
した憲法第9条は、アジアで2,000万人の命を奪い、日本国民310万人を犠牲にした侵略戦
争に対する反省と不戦を国際公約として定められました。2度の世界大戦、人類最初の核
戦争の体験を経て、二度とこうした惨禍を繰り返さないよう、その決意が込められたもの
です。戦争こそは人類の最大の障害であるという認識に立っています。しかし、憲法は日
米安保体制のもと何度もアメリカの侵略戦争に参戦させる危機にさらされてきました。そ
れでも、憲法第9条がぎりぎりの歯どめとなって、他国とは一度も戦火を交えず、1人の
戦死者も加害者も出さず守り続けてきました。戦争放棄規定の第9条からいって、国民は
海外での武力行使を認めるはずがありません。
閣議決定は、日本が武力攻撃を受けていなくても海外での武力紛争の発生により、我が
国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危
険がある場合に集団的自衛権の行使ができるとしています。脅威が世界のどの地域におい
て発生しても、我が国の安全保障に直接的な影響を及ぼし得る状況になるというのが口実
です。つまり政府の一存で明白な危険があると認定すれば、自衛隊は世界のどの地域へも
出兵し、武力の行使ができるようになります。ですから、個別的自衛権に匹敵する程度に
限定され、歯どめもかけられると政府は強調していますけれども、限定なしの武力行使を
可能にするのが閣議決定の真の狙いであることは明白です。
安倍首相は、集団的自衛権行使は国民の命を守るためにと繰り返し強調していますが、
同盟国と一緒に戦えば相手の敵国となり、日本への、そして、日本兵への攻撃のおそれは
増大、命を守るどころか一層危険にさらされることになります。アメリカのイラクやアフ
ガン戦争に行った帰還兵は、1日平均22人の自殺者を出し、3人に1人が精神的疾患にか
かっているといいます。日本のイラク派兵の自衛隊でも、1割から3割が精神不調で、28
人もの自殺者も出しているといいます。殺す、殺される戦場で、人間として正常な精神を
保てるはずがありません。歴史の逆戻りは許されません。
憲法は国民の人権保障のため国家権力を縛るものです。時の政府が都合よく憲法の中身
- 125 -
を変えることは、立憲主義を根本的に破壊するもので、許されるはずがありません。しか
し、安倍首相は、国民の声は一切聞かず、閣議決定で憲法の解釈を変えて、集団的自衛権
行使を容認することを強引に進めています。そのことは、憲法第9条を骨抜きにするもの
で、改憲そのものです。私は改憲には反対ですけれども、もし改憲をするならば、国民に
よる正当な手続によって行うべきです。
この間、各種の世論調査でも、集団的自衛権行使容認反対は賛成者を超え多数であり、
なぜ、そんなに急ぐのかと、国民は慎重な審議を求めています。そして、連日、数万人の
国民、特に若者が、国民を無視した暴挙だと首相官邸包囲デモが続けられています。地方
議 会 は 、閣議 決 定 前の時 点 で も、反 対 、 慎重審 議 を 求める 意 見 書は192議 会 に広 が り 、 こ
の閣議決定の後も反対の意見書が提出されております。国民の中で、国会での議論が不十
分であることは明らかです。
よって、私は、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使は、立憲主義の立場から国民
の中や国会等で深く慎重な議論を行うことを求める意見書に賛成をいたします。
○議長(直井誠巳君)
17番豊島
続いて、原案に対し反対の方の発言を許します。
葵君。
〔17番
○17番(豊島
葵君)
豊島
葵君
登壇〕
17番の豊島でございます。反対の立場から討論したいと思いま
す。
この慎重に審議をするという見出しは、私も、そのとおりだと思います。ただ、さっき
中山議員が言ったように、我が議会では、この問題については一回も審議したことはござ
いません。これは川上議員も言ったように、いろいろな意見があるわけです、ここに。で
すから、やはりこういうものを出すときは、みんなの意見を聞いて、この前の全協の後で
も幾らでもこれできたわけです。ですから、これは、安倍内閣も急に出したと言いました
けれども、これも急に出したわけです。ですから、これは十分に審議されていないという
ことでございます。
また、これ閣議決定しただけで、やはり法案の整備あるいは審議については春ごろから
ということで、きょうの茨城新聞には出ていますけれども、始まるわけです。その中で、
やはり慎重に法改正については審議していくものだと思っています。
それから、きょう、茨城新聞に出ていますけれども、内閣支持率47%に下落、これは当
然だと思います。これが我々も、毎日、新聞を読んでいますけれども、まだ内容的にはよ
くわかっていないところもあるわけです。国民は、内容は全然、多分わかっている人はあ
まりいないと思います。これ無作為に電話するわけですから、そういう中で、同時にやっ
た 支 持 率 、私 は 自 民 党で す け れ ども 、 政 党 支持 率 、 自 民党 0.5ポ イン ト 増 の 37.5% 、 公 明
党さんと合わせますと40.何%、それから、あとの野党を合計しましても13.何%です、こ
れちょっと計算していないんでわからないですけれども。ですから、ちょっと私もあまり
がっかりしないで済んだなということでございます。
いずれにしましても、この集団的自衛権につきましては……きょうのテレビでも北朝鮮
の拉致問題、かなり安倍さん、これやりました。今までやらないです。全然進歩していな
いんですから、これ。その中で、いよいよ北朝鮮も調査を開始し、その中で、こういう話
は出ていないわけです。あるいは、きょうの新聞、私、ずっと端から端まで目を通しまし
たけれども、各国の反応って1国も出ていないんです。周辺諸国はみんな軍隊持っている
- 126 -
から、まだ閣議決定したばかりだから反応しないということもありますけれども、やはり
全然そういう問題は新聞に出ていないと、これちょっと何なのかなという不思議さもあり
ます。
いずれにしましても、今、我が国は米国と安保条約結んでアメリカに守ってもらってい
る立場でございます。これ反対に、今、日本は集団的自衛権でかなり国内もめています。
ですけれども、私が反対の立場でアメリカの国民だったら、政府は会議やりますけれども、
私が国民だったら何で我々だけ守らなくちゃいけないのというのが、これは一般的な考え
です。ですから、アメリカの国民が本当にみんなで声を上げたら安保条約もなくなり、米
軍が撤退したらどうするんですか、これ。そこまでやっぱり議論しないと、集団的自衛権
だけ議論しても、全然、日本の国益にはならない、こう私は考えている1人でございます。
基地問題もあります。基地は要らないということで年中デモやっています。その後です。
今言ったように、アメリカが手を引いたとき。もう一つありますけれども、きょうテレビ
でやっていました。中国軍とアメリカ軍、訓練あるいはスポーツやったり、これ仲よくや
っているんです。あるいは、韓国も米軍とやっている。そういう中で私は考えるには、や
はり安倍首相とすれば、例えば竹島あるいは尖閣でもめている中で中国とアメリカが手を
組んだらどうなるんですか、これは。そこが重要なんです。ですから、やはり裏まで考え
ないと、ただ反対賛成だけでは、私はこの問題は解決しないと思います。
ですから、そういった中身も踏まえて、国会では十分なる議論をしていただきたいと思
います。また、我々議会も、そういったことも含めて、これから議論していきましょう。
何しろ川上議員が所属する党は、個別的自衛権も反対しているわけです。でしょう。だか
ら、集団的自衛権まで踏み込めないんですよ。当然、ここまでくるのはおかしいと私は思
っています。まず、それから論議してやりましょう。そういう立場で反対の討論といたし
ます。
以上です。
○議長(直井誠巳君)
ほかに討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
これで討論を終わります。
これから発議第3号について採決します。
この採決は起立によって行います。
お諮りします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(直井誠巳君)
起立少数であります。よって、発議第3号は否決されました。
閉会中の継続調査の件
○議長(直井誠巳君)
続きまして、日程第3、閉会中の継続調査の件を議題といたしま
す。
議会運営委員長から、委員会条例第36条の規定により、お手元に配付しました申出書の
とおり、議会運営について閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りします。
- 127 -
議会運営委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ございませ
んか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
異議なしと認めます。したがって、委員長からの申し出のとおり
閉会中の継続調査とすることに決定をいたしました。
次に、議会広報特別委員長から、委員会条例第36条の規定により、お手元に配付をいた
しました申出書のとおり、議会の広報発行について閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りします。
議会広報特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ござい
ませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
ご異議なしと認めます。したがって、委員長から申し出のとおり
閉会中の継続調査とすることに決定をいたしました。
次に、議会改革特別委員長から、委員会条例第36条の規定により、お手元に配付しまし
た申出書のとおり、議会改革について閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りします。
議会改革特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ござい
ませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(直井誠巳君)
異議なしと認めます。したがって、委員長からの申し出のとおり
閉会中の継続調査とすることに決定をいたしました。
閉会の宣告
○議長(直井誠巳君)
以上で、今定例会に付議されました事件は全部終了をいたしまし
た。
これで会議を閉じます。
平成26年第2回つくばみらい市議会定例会を閉会といたします。
ご苦労さまでございました。
午後2時46分閉会
- 128 -
地方自治法第123条第2項の規定により署名する
平成26年7月3日
つくばみらい市議会議長
直
井
つくばみらい市議会議員
豊
島
つくばみらい市議会議員
川
上
- 129 -
誠
巳
葵
文
子