関西地区CR研究会 超基礎講座 開催報告 関西地区CR研究会では、4年に一度オリンピックの年に、新人からベテランまでCRの原理や基礎を一日か けて学んでいただく「超基礎講座」を開催しています。 今年 2016 年も 6 月 19 日の日曜日に大阪市立総合医療センター さくらホールにて開催しました。350 名 近い事前申し込み者と当日の参加者を迎え入れるため、受付での混雑が予想されましたが、皆様のご協力により スムーズにお迎えすることができました。 受付を担当する幹事と受付の雰囲気 今回は、会費 3,000 円で当研究会が編集した「FCR超基礎講座」をテキストにお配りして、研究会初とな るランチョンセミナーも行い、参加者も過去最大の 380 名と大盛況となりました。 大盛況となった会場の雰囲気(上)と 開会の挨拶をする中前代表幹事(右) ● 午前の部 ● 午前の部は、大阪医科大学附属病院 肥本 浩輔(幹事)の司会のもと、テキストに沿った基礎的な内容につい て、当研究会幹事の先生方から講演がありました。 ・画像のディジタル化:大阪府立急性期・総合医療センター 中 智章(幹事) ・画像の検出方式:大阪市立大学医学部附属病院 奈良澤 昌伸(幹事) ・ディジタル画像の物理特性:大阪府立成人病センター 伊泉 哲太(幹事) ● ランチョンセミナー ● 富士フイルムメディカル株式会社の共催によりランチョンセミナーが開催されました。沖縄美ら海水族館の獣 医 植田啓一先生を講師にお招きし、「海棲動物の画像診断について」のご講演をいただきました。 診療放射線技師の我々が、普段見ることのできない海棲動物の X 線撮影から CT、内視鏡、超音波といった検 査の実態や苦労話し、また、イルカの人工尾ヒレを作ったお話しなどをされ、お弁当の箸も止まる大変興味深い 内容でした。 美ら海水族館の植田啓一先生とランチョンの雰囲気 ● 午後の部 ● 午後からの講演は、大阪市立大学医学部附属病院の肥本 大輔(幹事)の司会で、ディジタルの画像処理につ いて、EDR の基礎的なお話しからディジタル画像処理の階調処理や周波数処理について講演をいただきました。 ・EDR なぜ画像濃度は安定するのか :富士フイルムメディカル 金田 和幸氏 ・基本的な画像処理の原理と活用方法:富士フイルムメディカル 増田 雅史氏 金田和幸氏(左)と増田雅史氏(右) ● 最新のトピックス ● 近年、ディジタル装置の普及により、撮影線量の過不足を判断するのが難しく、撮影線量が増える傾向にあり ます。その対策として、線量指標 Exposure Index が提唱されていますが、今回はその原理や活用法を副代表幹 事の樫山氏に、また、散乱線の除去にはグリッドが必要であった撮影領域において、最新の画像処理である Virtual Grid が導入されている。その実際や問題点等を代表幹事の中前氏に講演をいただいた。 樫山 副代表幹事(左)と中前 代表幹事(右) 閉会の挨拶では、樫山副代表幹事が登場し、東は宮城県、西は九州まで県外からの参加者も多く、この日に発 売された書籍「CR の実践」をプレゼントして、超基礎講座を終了しました。 ● 懇親会 ● 懇親会は、名誉幹事の先生方、各施設の新人若手の皆さま、 美ら海水族館の植田先生にもご参加いただき、100 名を超え る参加となり、お店を貸し切るという、熱い熱い情報交換の場 となりました。 幹事一同、より一層がんばっていきますので、今後とも よろしくお願いいたします。 6/19 発刊の書籍(上) と懇親会の雰囲気(左下) 文責:宮島祐介 写真撮影:宮島祐介、松浦修平
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