エボラ出血熱に関する情報(医療機関向け)

2015.9.30 発表
エボラ出血熱に関する情報(医療機関向け)
世界保健機関(WHO)の 9 月 30 日付けの発表によりますと、9 月 27 日まで
の 1 週間に、ギニアで 4 例の新規確定患者が報告されました。1 週間の症例数は
今年 7 月最終週から 10 例未満の状態が続いています。ギニアでは 450 人を超え
る接触者がフォローされています。シエラレオネでは 2 週連続で新規患者の報
告はありませんでしたが、以前報告された症例に対し、700 人以上の接触者のフ
ォローアップをしています。
上記 2 カ国及びリベリア、マリ、ナイジェリア、セネガル、スペイン、アメ
リカ、イギリス、イタリアを含めた総計は、患者数 28,424 例、死亡者数 11,311
例となっておりますが、日本国内においては、感染者の確認はされておりませ
ん。
現在、日本では検疫所において水際対策を実施しているところです。
原則、検疫所において全ての入国・帰国者に対し、過去 21 日以内にギニア、
シエラレオネに滞在歴がある者については、検疫所が 21 日間、1 日 2 回の健康
チェックをしています。また、健康監視を受けていない者にも、ギニア、又は
シエラレオネからの入国・帰国者が発熱を呈した場合は、医療機関は受診せず、
必ず地元の保健所に連絡することとっているため、直接医療機関を受診するこ
とはありませんが、発熱症状を呈する患者には、以下の対応をお願いいたしま
す。
①必ず渡航歴を確認する。
②受診者について、発熱症状、嘔吐、下痢または全身倦怠感等に加えて、ギ
ニア又はシエラレオネの過去 1 ヶ月以内の滞在歴が確認でき、かつ次のどち
らかに該当する場合は、エボラ出血熱の疑似患者として直ちに最寄りの保健
所長経由で都道府県知事へ届出を行なう。
・21 日以内にエボラ出血熱患者(疑い患者を含む)の体液等(血液、体液、
嘔吐物、排泄物など)との接触歴(感染予防策の有無を問わない)がある。
・21 日以内にエボラ出血熱発生地域(ギニア、シエラレオネ、リベリア、
ウガンダ、スーダン、ガボン、コートジボワール、コンゴ民主共和国、コ
ンゴ共和国)由来のコウモリ、霊長類等に直接手で接触するなどの接触歴
がある。
③上記②に該当する患者から電話の問い合わせがあった場合は、当該エボラ
出血熱が疑われる患者に対し、最寄りの保健所に連絡するよう要請する。
保健所名
電話
担当区域
川口保健所
048-262-6111
川口市・蕨市・戸田市
朝霞保健所
048-461-0468
朝霞市・志木市・和光市・新座市・富士見市・ふじみ野市・三芳町
春日部保健所
048-737-2133
春日部市・松伏町
草加保健所
048-925-1551
草加市・八潮市・三郷市・吉川市
鴻巣保健所
048-541-0249
鴻巣市・上尾市・桶川市・北本市・伊奈町
東松山保健所
0493-22-0280
東松山市・滑川町・嵐山町・小川町・川島町・吉見町・ときがわ町・東秩父
村
坂戸保健所
049-283-7815
坂戸市・鶴ヶ島市・毛呂山町・越生町・鳩山町
狭山保健所
04-2954-6212
所沢市・飯能市・狭山市・入間市・日高市
加須保健所
0480-61-1216
行田市・加須市・羽生市
幸手保健所
0480-42-1101
久喜市・蓮田市・幸手市・白岡市・宮代町・杉戸町
熊谷保健所
048-523-2811
熊谷市・深谷市・寄居町
本庄保健所
0495-22-6481
本庄市・美里町・神川町・上里町
秩父保健所
0494-22-3824
秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町
さいたま市保健所
048-840-2205
さいたま市
川越市保健所
049-227-5101
川越市
越谷市保健所
048-973-7530
越谷市
時間外の連絡先
埼玉県保健緊急連絡センター
048-660-0222
さいたま市、川越市、越谷市以外の全域
さいたま市、川越市、越谷市は各保健所
※エボラ出血熱とは、エボラウイルスによる感染症です。感染すると、2~21
日(通常は 7~10 日)の潜伏期の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、
咽頭痛等の症状を呈します。次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下
血)等の症状が現れます。
※感染方法は、エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、
分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に
十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することにより
感染します。一般的に症状のない患者からは感染しません。空気感染もしま
せん。
※エボラ出血熱の流行終息の基準は、最後の確定者が血液検査で 2 回の陰性が
確認された日、又は安全に埋葬された日から 42 日間、エボラ出血熱患者が発
生がない状態となったときとなる。