平成24年度 「水道に関する市民の意識調査」結果に関する考察 四日市市上下水道局 1 調査の概要 (1) 調査目的 市民の水道事業に対する認識、要望、評価等を把握し、今後の水道事業運営の基礎資料と するため。 (平成 16 年度から年1回、継続して調査している。 ) (2) 調査対象者 市内に住民登録のある 20 歳代から 70 歳代までの各年代から男女 200 人ずつ計 1,200 人と する。 (毎年 9 月 1 日現在の住民基本台帳から無作為抽出する。 ) (3) 調査項目(基本属性以外) 計 18 問(全国との比較も考慮するとともに、経年推移を把握するために設問を変えずに調 査してきた。 ) (今回一部選択肢の表現を変更した。 ) 内訳)水道料金 1 問、水質 8 問、地震や災害対策 3 問、節水 3 問、市民ニーズ 1 問、広報 活動 1 問、総合評価 1 問 (4) 調査方法 配布(料金後納 封書) ・回答(受取人払い 葉書)とも郵送 (5) 調査期間 毎年 10 月上旬から中旬まで (6) 回答状況 調査対象者 1,200 人に対して、回答者数 495 人 回答率 41.3%であった。 その年代別と男女別の回答割合は、次のとおりであった。 〔年代別〕 20 歳代 10.1% 30 歳代 13.9% 40 歳代 14.9% 50 歳代 16.8% 60 歳代 22.0% 70 歳代 21.8% 〔男女別〕 男 41.0% 女 58.8% 2 考察 (1) 概説 全体像としては、日常生活において 四日市市の水道水の水質に安心感を持ち、環境や経 済面を考え、節水を心がけている。 市民意識においては、水道水、また四日市市の水道事業に対して満足し、水道水の安全性 を第一に求めている。 なお、災害に備えて飲料水を 60%弱の市民が確保しており、昨年度から過半数を維持して いる。東日本大震災の影響かと思われる。 しかし、応急給水拠点等の存在についてはあまり知られていない状況のまま(70%前後)で 推移しており、今後の広報活動が望まれる。 また、水道事業の主な財源が水道料金であることについては知らない人が過半数をしめて おり、水道事業に関して知りたい情報としては「水質」と「水道料金」が特化している。 (2) 各説(経年変化を付記していない場合は、特に変化なく横ばいである。 ) 問1) 水道事業は基本的に税金を投入せず、水道料金を主な財源としていることについて、 「知らない」が 60%弱であり、水道事業の財源について知らない市民が多い。 問2) 四日市市の水道水を「おいしい」と思うかについては、 「思わない」が 14%に対し て 「思う」が 46%であり、おいしいと思っている市民の方が多い。 問3) 飲み水として水道水については、「安心」と「まあまあ安心」を合わせて 78%であ り、多くの市民が安心して水道水を飲用している。 問4) 安心できない理由は、 「水質」が 58%、 「味」が 49%と多い。 問5) 水の飲み方については、 「水道水をそのまま飲む」が 46%(全国 38%)、 「浄水器を通 した水道水を飲む」が 27%(全国 32%)と多く、次に「水道水は飲まずに市販水を飲む」 が 14%(全国 30%)、 「煮沸した水道水を飲む」が 11%(全国 28%)であり、安心感は あるものの、水道水をそのまま飲む市民の割合は全国平均と大差はない。 (全国は複数 回答である。 ) 問6) そのまま飲まない理由は、 「安心できないから」 が 43%、 「おいしくないから」 が 36%、 「臭いが気になるから」が 26%となっている。 問7) 洗濯や入浴など飲料水以外の水道水の評価は、 「満足」と「やや満足」で 93%を占 めており、ほとんどの市民が飲料水以外の水道水に満足している。 問8) 満足できない理由としては、 「臭うことがある」と「濁ることがある」が共に 39% となっている。 問9) 水道水を塩素消毒する理由について、 「知っている」と「だいだい知っている」を合 わせて 75%であり、相当多くの市民が塩素消毒する理由を知っている。 問 10) 災害に備えての飲料水確保については、確保している市民が昨年来過半数を占めて いる。 問 11) 飲料水確保の方法は、 「市販ボトル水」が 91%で圧倒的に多い。 問 12) 災害時に備えて応急給水拠点が整備されていることについて、 「知らない」が 68% であり、以前より減少しているとはいえ、多くの市民が応急給水拠点の存在を知らな いままである。 問 13) 日常生活での節水について、 「ある程度は節水している」と「まめに節水している」 で 71%であり、多くの市民が節水を実践している。 問 14) 節水している理由は、 「大切な資源だから」が 77%、 「家計にひびくから」が 65% と多い。 ( 「家計にひびくから」65%は、全国 43%に比べて顕著に多い。 ) 問 15) 節水している内容は、 「風呂」が 55%、 「洗濯」が 47%と多い。 (主な内容で全国に比べて割合が低い。 ) 問 16) 水道水に第一に求めるものは、 「安全性」が 75%であり、水道水に安全性を求める 市民が圧倒的に多い。 問 17) 水道事業に関して知りたい情報は、 「水質」が 83%、 「水道料金」が 57%と多い。 問 18) 水道事業に対する総合的な評価は、 「満足」と「やや満足」を合わせて 82%であり、 相当に多くの市民が水道事業に満足している。
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