生活社会調査実習 2007年度調査結果要約

生活社会調査実習 調査結果要約
0430525 宮坂朱美
調査テーマは「大学生の電車の車内広告に対する意識に関する調査」で、普段よく目にする電車の車内広告
が大学生に及ぼす影響を探ることがこの調査の目的である。特に興味深かった結果は、カイ 2 乗検定で、「電
車の車内広告を見るかと、性別には関係がある」、しかも「男性のほうが車内広告を見ている」という結果が出
たことである。しかし、広告の品を買うかということに関しては、性別による違いは見られなかった。
「お茶大生の方言についてのイメージ調査」
0530431 小野地幸乃
調査対象者:お茶大生(90人)。 調査の目的:日本全国から集まってくるお茶大生は、出身地の方言や他の地
域の方言についてどのようなイメージを抱いているのかを明らかにする。 仮説:東北地方の方言はマイナスの
イメージ、関西地方(特に大阪)はプラスのイメージを持っている。
結果:良い印象を持たれている方言は、やはり西日本に偏っていたが大阪弁より京都弁のほうが好印象をもた
れていることがわかった。また、出身地の方言に愛着を持っていることと、良い印象を抱いているかはあまり関
係がないことが明らかになった。
「家庭環境についての調査」
0530432 澤村亜由美
現代の夫婦関係には子どもの有無がその結婚生活の満足度に影響を与えているとは一概に言えないというこ
とがわかった。また、友人関係についてのみ、子どもが多いほど満足度が高まることがわかった。
「養子や里子に関する意識調査」
0530434 田中一江
人々が養子や里子にどのような意識を持っているのかを調査した結果、回答者は養子や里子に対してネガティ
ブなイメージが少なからずともあり、里親家庭を何か少し特別な家庭のように思っていることが分かった。養子
や里子を家庭に迎え入れてもよいという肯定的な姿勢も見られたが、ネガティブなイメージが蔓延している限り
養子や里子が世間に広く受け入れられるには時間がかかるということが分かった。
「父子関係に関する調査」
0530435 渡邊友里
結果:女性97人、男性10人 年齢13歳~24歳 父親と同居している人 55.1%(59 人)していない人 44.9%(48
人)
考察:回答者が20代で父親と同居していない人が多かったため、回答する側も客観的に父親と自分自身のこ
とが考えられたのであろうと思う。しかし『家庭に満足していない』と答えた人が 12.2%となったのは驚くべき結
果であった。家庭に満足している人がいる中で全くしていないと感じている人も多くいるのだと、現代社会の問
題がまさに表れた結果だと思った。
「大学生の消費行動に関する調査」
0530503 池田伸子
大学生の金銭管理に対する意識や満足度を測ることを主な目的として、東京近郊に住む男女 135 名の大学生
に回答を得た。アルバイト収入や奨学金受給の有無にかかわらず、約 7 割の学生が金銭的な充足感を持って
いたことから、実家からの援助によって満足のある生活水準が保たれているとわかった。金銭管理の意識とし
ては、収支記録をつけている学生のほうが‘計画的’な消費行動を取れていた。
「お茶大生の家庭環境と性格に関する調査」
0530504 井手優子
家庭環境や同居人数の違いが、子どもの人生の満足度や性格にどのように関係するのかを目的に、調査を行
なった。家庭環境と性格や家族の仲のよさはあまり関係ないことが分かった。また、お茶大生は、自分の家庭
に満足しており、将来の家庭の理想像として、子ども二人、自分が育ってきたような家庭を持ちたいと考えてい
る人が多いことが分かった。
「文化施設とのかかわり」についての調査 ~文化施設の利用状況から~」
0530511 齊藤花衣
研究の目的は誰もが利用可能な公共の文化施設のあり方について調査研究し、文化施設の利用を妨げる要
因を明らかにすることだ。 調査結果から「ビラ・チラシ・ポスター」による情報収集の頻度が多くなるほど、公共
の文化施設の利用頻度が多くなることがわかった。「ビラ・チラシ・ポスター」は公共の文化施設に置かれており、
これらの施設を利用しない人へは情報が伝わりにくいことを意味し、このことが公共の文化施設を利用する人
を制限する要因となっている。
「子ども部屋と親子コミュニケーションのあり方」
0530516 田中枝里
調査対象者:高校生 120 名(男性 64 名、女性 55 名)
自分だけの部屋を持っている高校生は全体の 84%を占める。部屋にテレビやパソコンなど物が多ければ多い
ほど部屋ですることは多くなり、その結果部屋に滞在する時間は長くなる。つまり、部屋に物が多ければ多いほ
ど、家族と過ごす時間は短くなってしまうといえる。
「マザーズハローワークに関する学生の意識調査」
0530530 渡士和歌奈
本調査は民営化されるハローワークについて、お茶大生の考えを知りたいと思い行いました。対象者が学生の
ためか、ハローワークに対するイメージや興味がない方が多かったようです。しかし、ハローワークの民営化に
は興味を持っている方が多くいらっしゃいました。女性を対象とした公共の求人サービスを必要であると考えて
いる方は多かったのですが、自らマザーズハローワークを利用する立場にはなりたくないという方が多いという
結果が得られました。
「お茶大生の性役割意識に関する調査」
0630502 石渡美晴
回答数:106 名 (文教育学部 48.1%、理学部 13.2%、生活科学部 33%)
この調査から、お茶大生は恋人の有無によって家事分担意識は影響されない、管理職志向の強い人ほど家事
の平等意識が強い傾向があることが読み取れる。ただ、お茶大生は皆が平等志向であると一概には言えず、
性別役割意識は平等志向が強い傾向だが、様々な価値観を持つ人がいるといえる。また、恋人に料理を作る
行為も、趣味・愛情によるものだということが考察できた。
「女子校の人間関係のイメージと実態に関する調査」
0630503 市川 明矢子
女子校と聞くと、「人間関係がドロドロしていそう」というイメージを持つ人が多いのではないだろうか。そんな疑
問から、お茶大生 100 人を対象に調査を行った結果、やはり入学前は女子校の人間関係に対し「ドロドロ」とい
うイメージを持っている人が約8割と多かった。これには、メディアの影響より人との会話の影響が大きいようで
ある。しかし入学後、このイメージは一変する。「ドロドロ」イメージを持つ人が約2割に減り、「仲良し」イメージを
持つ人が増えるのである。この入学後のイメージを形成するものは、実際の仲のよさであるということがわかっ
た。
「メガネ・コンタクトに関する意識調査 調査結果の概要」
0630504 植村沙知
メガネをかける人(男性・女性)に暗いなどのネガティブな印象を持つ傾向は女性よりも男性に見られた。また、
男女ともにコンタクトを使用する方がメガネをかけるより明るいなどの好印象を与えることがわかった。男女とも
に、メガネはおしゃれなものとそうでないものがあり、本人のファッションに合っている場合はおしゃれなどの好
印象を感じるという傾向があった。
「お茶大生の食生活に関する調査」
0630505 馬橋 碧
お茶大生の食に関する実態や意識調査を行い、100 人の回答者(うち文教育学部 33.0%、理学部 9.3%、生活科
学部 57.7%)を得た。
「食事形態を変えたい」と思う人は全体の約 6 割を占めたが、「弁当を持ってきたい」という要因が有意であった。
そのほかの食に関する意識は有意な要因にならなかった。
「お茶大生の携帯電話の利用実態と意識調査」
0630506 斉藤愛香
調査対象者:お茶大生 90 名
調査目的:携帯の機能向上と実際の消費者ニーズの関係の把握
調査結果・考察:自分の所有する携帯電話に一定のこだわりを持つグループとさほどこだわりがなく日用品とみ
なし、通話やメール程度ができればよいというグループの両者がいる。今後は両者のニーズを満たすことが必
要。
「大学生の人間関係に関する調査」
0630507 相楽直美
調査の目的:コミュニケーションの手段が多様化・複雑化する現代において、その影響を最も強く受けている世
代の代表と考えられる大学生の人間関係の実態を探ること。
サンプル:お茶の水女子大学、早稲田大学の学生計 80 名(男性 9 名、女性 71 名)
平均年齢 19.8 歳
調査結果:・mixi 参加の有無と、居住携帯のあり方とは、関係がない。
・現在の同居人数が多いほど、平日に割く学習時間が減少する。
「男性・女性に対するイメージ」
0630508 佐久間 麻由
普段何気なく生活している中にあふれている男性と女性に対するイメージ(偏見なども含む)を調査することで、
意識しないうちに自分たちの中に根付いている男性観や女性観を明らかにしようとした。調査結果は男性は女
性より経済面や体格面で有意に立とうとすること、女性もそれをよしとしていることなどがわかった。また、男女
平等教育が浸透した今、昔のような男尊女卑の考え方は薄れてきているようである。
「お茶大生の朝食の実態に関する調査」
0630510 新村あゆみ
多くの人が「朝食は大切である」と考えているが、朝食を欠食する人は少なくない。この調査の目的は、朝食の
摂取には何が影響しているのかを明らかにすることである。 「『朝食は大切である』と思う理由を『家族以外の
人が朝食を摂取しているから』とする人ほど、朝食を摂取していない」、「生活の変化があったと考えられる時期
に朝食をとらなくなった人が多い」などの調査結果がでた。これらのことから、朝食の摂取には「生活の変化に
おける家族との関わり方」が影響しているのではないかと考察した。
「大学生の飲み会の実態と意識に関する調査」
0630511 田島遥菜
飲み会に参加する一番の目的は「飲むため」ではなく、「人間関係を形成するため」であることがわかった。一方
で、大学生の集まりに飲酒が伴うのは、「テンションが上がるから」「大学生といえば『飲み』というイメージがあ
るから」である。人間関係形成を助けるような飲みを伴う理由はなかった。つまり、本来の目的(人間関係形成)
を達成するためならば、大学生の集まりに「飲み」を伴う必要はないのではないか。
「ジェンダー教育とジェンダー意識・行動についての調査」
0630512 尋木なつみ
「私は、ジェンダー教育が意識・行動に影響するのかということを調査しました。 結果は、学校・家庭で受けたジ
ェンダー教育は共に意識・行動に関係があるということがわかりました。(※学校で受けた教育を非性別役割分
業的なもの、家庭で受けた教育は性別役割分業的なものと仮定しました)」
「大学生及び院生の男女付き合いについての意識調査」
0630514 玉置 理紗
異性との付き合いで、ジェンダーに関する考え方がどのように変化するのかを調査した。集まったサンプル数は
139 で、対象者はお茶大を含む都内の大学生と院生。男女比はほぼ1:1。ジェンダーに対する学習意欲につ
いて、恋人の有無によって差があるのかをクロス表から分析した結果、比率においては特に差がないことが分
かった。また、重回帰分析によって、自分の将来の結婚相手に金銭感覚の一致を求める人ほど、飲食代は男
性がまかなうべきだという意識が強まることが分かった。
「生活社会科学講座生と他学科・他講座生との比較に見るジェンダーに対する意識調査」
0630515 峠田 彩香
「お茶大のようなジェンダーを研究する充実した環境があることは、学生のジェンダー意識にも影響を及ぼす」と
いう仮説をもとに、ジェンダーを学ぶ環境がお茶大の中でも特に身近にある生社の学部生と、それ以外の学部
生のジェンダー意識の比較を行った。 結果、ジェンダーに対する勉強意思や、男女の差を感じる度合いは、生
社の生徒か否かという所属の違いで差が出ることがわかった。また、生社の学部生の回答から、生社に所属す
ることでジェンダーに対する意識が高まる傾向があることがわかった。
「大学生のカフェチェーン店に対する意識と生活実態調査」
0630518 野高あゆ美
目的:大学生の生活実態(経済的に余裕があるのか、バイトの収入等)と、それがカフェの利用にどのような影
響を与えているのかを知る。
結果:①月 1・2 度の利用頻度が多い。②過半数の人がスタバが 1 番好き。③経済的余裕や地理的条件はカ
フェ利用にあまり結びつかない→カフェが生活に密接していない・今まで生きてきた中での価値観や生活習慣
がカフェ利用により強い影響を与えていると考えられる。
「広告・CM が消費者に与える影響の調査」
0630519 原田平有香
広告や CM が消費者に影響を与えるのかについて調査した。
広告、特に新聞広告や CM は私たちの生活に役立ち、中でも女性や既婚者、子の有無など、家事や家計を握
っているかどうかがポイントであるとわかった。さらに、子供がいるにしてもその人数が多いと、広告を見る頻度
が減り、時間的制約など多くのことが関わり消費者行動に作用していた。
「女子大学生のアルバイトに関する実態・意識調査」
0630520 広瀬 明子
本調査では、女子大学生のアルバイト事情を解明することを目的に、アルバイトに関する様々な実態・意識調
査を行った。お茶大生 56 人、他大学の女子大学生 44 人の計 100 人の女子大学生から回答を得ることがで
きた。分析の結果、アルバイト経験の有無には、サークルに所属しているか否かが関わっていることや、「他の
アルバイトとの人間関係に対する満足度」、「時給に対する満足度」、「仕事内容に対する満足度」が高くなれば
なるほど、アルバイト継続意識が高まることなどが分かった。
「お茶大生を取り巻く‘食’の実態」
0630521 藤井美郷
本調査では、大学生の生活スタイルや生活環境が「食」にどのような影響を与えているかを明らかにすることを
目的とした。調査の結果、自宅生かそうではないかという居住形態の違いが食行動に大きく影響していることが
分かった。一方サークルやアルバイトによる影響はほとんど見受けられなかった。
「お茶大生のメディア広告との関わりについての調査」
0630522 堀江富美
お茶大生 100 人を対象とし、メディア広告に対する態度・評価を調べ、またそれと自分の情報に対する積極性
とに関連が見られるのかを調査した。 結果、お茶大生はメディア広告に対し何よりもその内容の信用性を重視
していることがわかった。また、メディア広告に実用性を重視する度合いが高いほど、自分から積極的に情報を
集めようとする傾向があるが、反対に、口コミを日常の情報源として重視しない人ほど、自分から積極的に情報
を集めようとする傾向にあることがわかった。また、調査前には関連があると思われた、複数のメディアを相互
利用した経験の有無の、情報収集態度の積極性に対する影響は見られなかった。
「女性のダイエットの実態と意識に関する調査」
0630651 西牧慶子
この調査から現代の若い女性の多くの理想体型は痩せ型であることが分かった。調査対象者の9割にダイエッ
ト経験があり、4分の3の人が自分のことを太っていると思っていた。また、自分の体重に関する意識と理想
BMI 値には中程度の相関関係があり、自分のことを太っていると思う人ほど痩せた体型を理想としていること
が明らかになった。「モデル・タレントの体型に近づく」「満足感を得る」の二つのダイエットの目的は理想 BMI 値
に影響を与えていることが分かった。