市と PFI 事業者(SPC)のリスク分担の基本的な考え方

別紙1
市と PFI 事業者(SPC)のリスク分担の基本的な考え方
リスクの種類
市
SPC
事業スキームの構築段階
1.本事業の住民への周知・理
(○)
○
解不足による事業の遅延
市は右活動に資料提供な 住民説明及び関連する諸
どで協力
費用(会場設営、資料、
パンフ作成など)は SPC
負担
2.市民からの浄化槽設置申請
○
数の目標未達
ペナルティ条項に基づき
SPC にペナルティ発動
3.制度変更等に伴う条例の重
○
要な変更、事業スキームの 交付金制度変更等に伴う
重要な変更に起因する事業 事業遅延に対しては、イ
の遅延、契約解除
ンセンティブ・ペナルテ
ィ条項発動の弾力化、市
に起因する契約解除条項
などで対応
4.不可抗力災害等による事業
○
(○)
続行不可
不可抗力に起因する契約 不可抗力に起因する契約
解除条項に基づき、契約 解除条項に基づき、契約
解除金を SPC に支払う 解除に伴う一部費用を負
担
工事から買取りまでの段階
5.設置届・工事完了届等法定
トラブルに起因して市が
要件に関わるトラブル
損害を受けた場合は
SPC に求償可能
6.工事計画・工事費をめぐる
トラブルに起因して市が
市民とのトラブル処理
損害を受けた場合は
SPC に求償可能
7.工事の実施に伴う市民・近
トラブルに起因して市が
隣とのトラブル
損害を受けた場合は
SPC に求償可能
8.受益者負担金の未納付
○
市が全て責任を負う
9.工事中の自然災害による設
備損壊
1
○
SPC が全て責任を負う
○
SPC が全て責任を負う
○
SPC が全て責任を負う
○
SPC が全て責任を負う。
SPC は保険で対応
買取り後、保守点検・法定検査の段階
10. 保守点検、法定検査等
法定要件に関わるトラブル トラブルに起因して市が
損害を受けた場合は
SPC に求償可能
11. 保守点検、法定検査に
に関わる機能不全、使用者 トラブルに起因して市が
損害を受けた場合は
とのトラブル
SPC に求償可能
12. 想定外維持管理費用の
トラブルに起因して市が
発生
損害を受けた場合は
SPC に求償可能
○
SPC が全て責任を負う
○
SPC が全て責任を負う
○
不可抗力災害時以外、
SPC が全て責任を負う。
原因者の特定により遡及
可・原因者不明の時は機
能保証保険利用可。
不可抗力災害時は、契約
に基づき、契約解除可
13. 使用料の未納付
○
市が全て責任を負う。未
納付者の浄化槽の保守点
検費用も市が負担
14. インセンティブ・ペナ それぞれで負担。両者の合意に基づき、第三者によ
ルティ条項をめぐる紛争発 る裁定。
生による費用の発生
(資金調達・支払段階)
15. SPC の破綻、契約解除
契約解除の原因者側が負担
時における損害の発生
16. SPC の破綻、契約解除
○
時における修復費用の発生 市が負担。SPC に破綻保
険への付保を要求
17. SPC の破綻、契約解除
○
時における債権者への支払
SPC が負担・市への遡及
は不可
18. 市 の 買 取 り 時 期 の 遅
○
れ・年度委託費の支払の遅 市は SPC の経過金利負
れ
担、損害を賠償する。
*(○)は当該リスクの一部を限定的に負担するものである。
2