2014 秋の教育普及プログラム 0 歳からの家族鑑賞会 赤ちゃんと「絵の旅へ」の様子 10 月 18 日と 21 日に「0才からの家族鑑賞会」が、アートケアひろばの会長である冨田めぐみさんをお招きして 行われました。今回鑑賞したのは企画展「明治を歩く―湘南と武蔵野」。明治期の湘南と武蔵野が描かれた風景画 の中を家族で一緒に旅をするように見学をしました。最初の展示室での鑑賞タイムでは、まだ歩けない赤ちゃん達 はお母さんに抱っこされながら、また 1 人で歩ける子は自由に絵を鑑賞しました。今回の展示は主に明治期の風景 を描いたの鉛筆画や油絵です。その中でも特に子ども達が目をとめた作品のモチーフは、夜空の中に浮かぶ丸い お月様や青空を背景にどっしり座った大仏様など。「『丸い』ものというのは、母親の目やおっぱいをイメージさせ るのか乳幼児は大変興味を持ちます」と講師の冨田さん。その他には鉛筆だけで描かれたモノトーンの風景画を お気に入りの作品に選んだ子もいました。毎回子ども達が作品を見てどんな反応をしてくれるのかわくわくします が、何よりお父さんやお母さんが一緒に鑑賞を楽しんだり、また子ども達の様子に喜んだりすることが更に、子 ども達の気持ちを盛り上げているようでした。「小さな子どもと絵を鑑賞する時は全ての絵を見せようとは思わな いで、子ども達の好きなものを好きなだけ見せてあげましょう」と、後半のアトリエでのお話では、そんな親子で の鑑賞のコツも伺いました。 (美術館 N.T) ● 実施日 ①平成 26 年 10 月 18 日(土)14:00 ∼ 15:00、②10 月 21 日(火)10:30 ∼ 11:30 ● 講 師 冨田めぐみ(アートケアひろば会長) ● 対 象 ① 0歳以上(おもに園児・小学生)とその保護者、② 0歳以上(おもに未就園児)とその保護者 ● 参加者 ① 7 組 17 名、② 11 組 23 名 1 2 さぁ、出発! 展示室では…。 これ!これが好き! 5 この絵は… 4 学芸員から絵の解説も 3 好きな絵の前でぎゅっとしてくれます まだ赤ちゃんには早いかな と思いましたが、 他のお子さんが 参加者の感想 発見した絵のおもしろさを含め、 私自身も子どもの発想力は すごいなと思いました これからいろいろな 作品を見せてどんなものに 興味があるのかを一緒に感じ ていきたいと思いました debut~! 絵をみたら、お絵かき したくなっちゃった 0歳にして 人生初の美術館! ● 講師プロフィール 冨田めぐみ氏(とみためぐみ)(アートケアひろば会長) 1992 年 東京女子大学心理学科卒。乳児からお年寄りまで幅広い層への表現によるメンタルケアを実践。2003 年より 芸術による子育てサポート「アートケア・ワーク」を展開。その蓄積から、「乳幼児鑑賞プログラム」を開発し、 2012 年 茅ヶ崎市美術館にて初めて開催され、各地で注目を集めている。茅ヶ崎市「2歳児子育て教室」、平塚市美術館 「赤ちゃんアート」など講座多数。
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