No.1-2012[2012年11月](PDF)

No.1-2012
2012 年 11 月
一般社団法人 日本海事検定協会
安 全 技 術 室
危険物船舶運送及び貯蔵規則一部改正の概要
(IMDG コード Amdt.36-12)
今回の国際海上危険物規程第 36 回改正(IMDG コード Amdt.36-12)は、危険物輸送専門家委員会勧
告(国連勧告)第 17 訂版及び IMDG コード・パート 7 見直しに伴う改正内容の取り入れが主体です。
改正されたコードの規定は海上人命安全条約(SOLAS 条約)に基づき 2014 年(平成 26 年)1 月 1 日か
ら施行されることとなりますが、国連勧告第 17 訂版を取り入れた危険物の航空及び陸上国際運送規則
の改正規定が共に 2013 年(平成 25 年)1 月 1 日から効力を有するとされているため、2013 年 1 月 1
日から 12 月 31 日の 1 年間は危険物の航空及び陸上運送規則と海上運送規則との間に差異が生じるこ
ととなります。
国際海事機関(IMO)は、輸送モード間の運送規則の差異による不都合を解消し円滑な危険物運送を
行うため、2014 年 1 月 1 日の IMDG コード第 36 回改正の発効に先立ち 2013 年 1 月 1 日から IMDG コー
ド第 36 回改正の規定を実施することを加盟国政府に推奨しており、わが国でも 2013 年 1 月 1 日に同
コード第 36 回改正に基づいた「危険物船舶運送及び貯蔵規則(危規則)」及び「船舶による危険物の
運送基準等を定める告示(告示)」等の一部改正が行われる予定です。主な改正点は次のとおりです。
1
2
3
4
5
輸送物への UN 番号表示の最低高さ要件の新設(2 頁)
コンテナへの少量危険物用表示要件の追加規定等(2 頁)
火薬類の正味質量(NEM)の定義の新規導入等(3 頁)
火薬類に関する積載方法の一部改正(4 頁)
冷却用にドライアイス(UN1845)等を収納している輸送物又はコンテナに適用する特
別規定の新設(6 頁)
6
新規危険物の追加(11 エントリー)
(8 頁)
7
その他一部変更される規定(9 頁)
次頁以降に予定されている危規則等一部改正の概要を上記項目ごとに、また、末尾(11 頁∼13 頁)
には参考の用に少量危険物及び(コンテナ)危険物明細書関連規定等をとりまとめました。
なお、本冊子の内容は、あくまで予定ですので、正確な改正内容については、まもなく公布される
予定の官報*「危険物船舶運送及び貯蔵規則の一部を改正する省令」等でご確認下さい。
*
官報については、インターネット版「官報」ホームページ:http://kanpou.npb.go.jp/ 又は
官報販売所一覧ホームページ:http://www.gov-book.or.jp/portal/shop をご参照下さい。
記
1 輸送物への UN 番号表示の最低高さ要件の新設
「輸送物(危険物を収納する容器包装)への国連番号表示のサイズは、「UN」の文字も含めて、高さ
が 12 mm 以上でなければならない。ただし、容器包装の許容容量が 30 L 又は許容質量が 30 kg 以下
の場合(高圧ガスシリンダーにあってはその容積が 60L 以下の場合)は 6 mm 以上の高さ、また、5 L
又は 5 kg 以下の場合は妥当なサイズで表示しなければならない。」(IMDG コード Amdt.36-12,
5.2.1.1)の改正内容が危規則第 8 条第 1 項に基づき、告示第 7 条の 3 第 1 項の規定に追加される予
定です。
以下参考の用に関連危規則規定を実線枠内に、関連告示規定を点線枠内に記します。
【関連規定】
① 現行危規則第 8 条(容器, 包装等)
(抜粋)
第 8 条 危険物を運送する場合は,荷送人は,その容器,包装,標札又は標識(以下「標札等」という。
)
及び品名,国連番号,取扱い上の注意事項その他の当該危険物に係る情報の表示(以下「品名等の表示」
という。)について告示で定める基準によらなければならない。
(2∼4 略)
② 現行告示第 7 条の 3(品名等の表示)(抜粋)
第 7 条の 3 危険物を収納する小型容器, 大型容器, IBC 容器及び高圧容器には, 収納する危険物の品名
及び国連番号を外部から見やすい位置に表示しなければならない。この場合において, 国連番号は「UN」
の文字に続けて表示しなければならない。
(2∼3 略)
2 コンテナへの少量危険物用表示要件の追加規定等
2.1 今まで規定されていなかった「自動車(UN3166 及び UN3171)、ニッケル水素電池(UN3496)等の
コンテナへの標識(表示)の貼付が免除されている危険物と少量危険物が同一のコンテナに収納さ
れている場合にはコンテナ少量危険物用表示をコンテナの四側面に表示すること(IMDG コード
Amdt.36-12, 3.4.5.5.2)」の要件が新たに規定され、この改正内容が危規則第 28 条及び告示第 16
条の 2 の規定に追加される予定です。
【関連規定】
① 現行危規則第 28 条(標識及び表示)(抜粋)
第 28 条 第 8 条第 1 項の規定により標札等を付すことが義務づけられている危険物を収納するコンテナ
には,告示で定める様式による当該危険物の標識を四側面に付さなければならない。
2 前項の規定は,
火薬類であつて告示で定めるもの又は第 11 条第 1 項の告示で定める危険物については,
適用しない。ただし,コンテナに収納された危険物が告示で定める危険物のみである場合は,当該コンテ
ナに告示で定める表示を四側面に付さなければならない。
(3∼8 略)
② 現行告示第 16 条の 2(表示)(抜粋)
第 16 条の 2(1∼3 略)
4 規則第 28 条第 2 項の告示で定める表示は, 第 4 号様式の少量危険物用表示による表示とする。
2.2 以前 IMDG コード(Amdt.29-98)に少量危険物の要件として規定されていた「液体の腐食性物質(PG
Ⅱ)を収納するガラス製の内装容器は、当該危険物と化学的に反応を生じない硬質の中間容器に収
納されること。」
(IMDG コード Amdt.36-12, 3.4.2.3)の規定内容が告示別表第1備考 5 に追加され
る予定です。
2
【関連規定】
現行告示別表第 1 備考 5(少量危険物)
(抜粋)
備考 5 少量危険物の許容容量又は許容質量の欄に掲げる記号の意義は, 次に定めるとおりとする。ただ
し, 内装容器に収納されている危険物の質量又は危険物の内容量は, 内装容器 1 個当たりの許容容量又は
許容質量を示すものとし, 総質量が 20kg 以下の場合にあっては, 内装容器がシュリンク包装又はストレ
ッチ包装によりトレイ上に堅固に固定されていれば、外装としてトレイを用いることができる。(ただし,
内装容器としてガラス, 特定のプラスチックその他の破壊されやすいものを使用する場合は, 中間容器に
収納しなければならない。
)
記号
意義
SP236
当該危険物に含まれる引火性液体類の内装容器の許容容量に適用する。
SP277
備考 2(6)の毒物の容器等級の判定基準において容器等級Ⅱ又はⅢに該当する物質を含むもの
にあっては, 120mL とする。
3 火薬類の正味質量(NEM)の定義の新規導入等
3.1 火薬類(NEM)の正味質量の定義の新規導入
危険物明細書等に記載すべき火薬類(物品危険物)の正味質量は、今まで火薬を含む物品そのも
のの質量と解釈されていたが、今後、物品内の火薬の薬量(NEM)とすることが明確化されました。
【参考】IMDG コード Amdt.36-12, 1.2.1 Definitions
Net explosive mass (NEM) means the total mass of the explosive substances, without the packagings,
casings, etc. (Net explosive quantity (NEQ), net explosive contents (NEC), or net explosive
weight (NEW) are often used to convey the same meaning.)
3.2 少量危険物規定が適用される火薬類(UN0012, UN0014, UN0055:IMDG コード Amdt.36-12, SP364)
今まで Class 1 の危険物には少量危険物規定の適用はなかったが、第 36 回改正では 1.4S の火薬
類(UN 0012, UN 0014, UN 0055 に限る。
)に、国連勧告別冊「試験方法と判定基準」第Ⅰ部試験
シリーズ 6(d)の試験により適合するが判定された場合に少量危険物規定が適用されることとな
り、告示別表第 1 の各エントリーの少量危険物の許容容量又は許容質量欄に「5kg」を、備考欄に
「SP364」が追記される予定です。ただし、容器・包装及び火薬類相互の隔離規定は従前のとおり
適用される予定です。(UN0012 無火薬弾丸付砲用完成弾, UN0014 砲用空包又は小火器用空包,
UN0055 プライマー付き薬きょう)
【参考】IMDG コード Amdt.36-12, 3.3.1 Special provision 364
This article may only be transported under the provisions of Chapter 3.4, if, as presented for
transport, the package is capable of passing the test in accordance with Test Series 6(d) of
Part I of the Manual of Tests and Criteria as determined by competent authority.
3.3 火薬類の煙火(UN0333, UN0334, UN0335, UN0336, UN0337)への火薬類分類承認番号の新規導入
煙火(花火)を海上運送しようとする荷送人は、危険物明細書等に記載すべき火薬類分類承認番
号(告示第 17 条第一号に基づく火薬類の確認証明書中に記載される予定)を取得する必要があり
ます。既に火薬類(煙火)の確認証明書の交付を受けている荷送人は、当該危険物を運送しよう
とする場合は、事前に火薬類分類承認番号について交付を受けた最寄りの運輸局に確認する必要
があります。
【参考】IMDG コード Amdt.36-12, 5.4.1.5.15
火薬類分類承認番号(例): GB/HSE123456, D/BAM1234, USA EX20091234
3
4 火薬類に関する積載方法の一部改正
IMDG コード・パート 7 の見直しに伴い、火薬類に関する積載方法の規定が一部改正されます。
4.1 火薬類を収納することができる火薬庫のうち、「A 型火薬庫」の定義が削除され、当該火薬庫が規
定されている危規則第 51 条が変更される予定です。また、
「A 型火薬庫」に関する告示第 17 条の 2
及び告示第 18 条が変更される予定です。
【関連規定】
① 現行危規則第 51 条(火薬庫)
第 51 条 火薬庫は, A 型火薬庫及び非開放型火薬庫の 2 種とする。
2 前項の火薬庫は,構造及び性能に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。
② 現行告示第 17 条の 2(火薬の積載方法)
第 17 条の 2
(第 1 項∼第 3 項 略)
第 4 項 規則第 50 条第 2 項の告示で定める基準は, 次の各号に定めるとおりとする。
(第一号∼第七号 略)
八 別表第 1 の積載方法の欄において, 次表上欄に掲げる積載方法が掲げられている火薬類は, 中欄に掲
げる場合に応じ, 下欄に掲げる火薬類に積載すること。
ES02
旅客船に積載する場合
非開放型火薬庫
ES03∼ES12 (略)
ES13
甲板上積載する場合
非開放型火薬庫
旅客船以外の船舶に甲 A 型火薬庫
板下積載する場合
ES14
旅客船以外の船舶に甲 非開放型火薬庫
板上積載する場合
ES15
旅客船以外の船舶に積 非開放型火薬庫
載する場合
③ 現行告示第 18 条(火薬庫の要件)
第 18 条 規則第 51 条第 2 項の告示で定める要件は火薬庫の種類に応じ, 次に定める要件とする。
一 A 型火薬庫
イ 専ら船倉若しくは区画を火薬類の積載場所として使用する収納設備, 又は移動式であって, 堅ろうな構
造を有する収納設備であること。
ロ 当該収納設備内の側面及び床面が木材で内張りされていること。
ハ 専ら船倉若しくは区画を火薬類の積載場所として使用する収納設備にあっては, 当該設備内の船側及
び隔壁に 150 ミリメートル以下の間隔で木材等を取り付けること。
ニ 移動式であって,堅ろうな構造を有する収納設備にあっては, 風雨密であり,かつ, 船体に固定できる
構造であること。
二 非開放型火薬庫
イ 移動式であって, 堅ろうな構造を有する収納設備であること。
ロ 当該収納設備内の床面が木材で内張りされていること。
ハ 風雨密であり, 船体に固定できる構造であること。
4.2 火薬類の積載方法が改正され 5 の積載方法にまとめられます。危規則第 50 条に基づく告示第 17
条の 2 及び告示別表第 1 備考 7 が変更される予定です。
【関連規定】
① 現行危規則第 50 条(火薬類の積載方法)
第 50 条 火薬類を運送する場合は, 船長は, 当該火薬類を次に掲げる場所に積載してはならない。
(以下 略)
2 火薬類を運送する場合は, 船長は, この省令の規定によるほか, その積載方法に関し告示で定める基
準によらなければならない。
4
② 現行告示第 17 条の 2(火薬の積載方法)
第 17 条の 2
(第 1 項∼第 3 項 略)
第 4 項 規則第 50 条第 2 項の告示で定める基準は, 次の各号に定めるとおりとする。
(第一号∼第七号 略)
八 別表第 1 の積載方法の欄において、 次表上欄に掲げる積載方法が掲げられている火薬類は, 中欄に掲
げる場合に応じ, 下欄に掲げる火薬類に積載すること。
ES02
旅客船に積載する場合
非開放型火薬庫
ES03∼ES12 (略)
ES13
甲板上積載する場合
非開放型火薬庫
旅客船以外の船舶に甲 A 型火薬庫
板下積載する場合
ES14
旅客船以外の船舶に甲 非開放型火薬庫
板上積載する場合
ES15
旅客船以外の船舶に積 非開放型火薬庫
載する場合
③ IMDG コード Amdt.36-12, 7.1.3.1(予定)
記号
新
ES01
新
ES02
新
ES03
新
ES04
新
ES05
旅客船以外の船舶
旅客船
旅客船以外の船舶
旅客船
旅客船以外の船舶
旅客船
旅客船以外の船舶
旅客船
旅客船以外の船舶
旅客船
積載方法
甲板上積載(非開放型火薬庫)又は甲板下積載
甲板上積載(非開放型火薬庫)又は甲板下積載
甲板上積載(非開放型火薬庫)又は甲板下積載
甲板上積載(非開放型火薬庫)又は甲板下積載(非開放型火薬庫*に限る。)
甲板上積載(非開放型火薬庫)又は甲板下積載
禁止(*を除く。)
甲板上積載(非開放型火薬庫)又は甲板下積載(非開放型火薬庫)
禁止(*を除く。)
甲板上積載(非開放型火薬庫)
禁止(*を除く。)
* IMDG コード Amdt.36-12, 7.1.4.4.5 に従うこと。(旅客船で運送できる一部危険性の低い火薬類)
A
B
C
D
E
旅客船以外の船舶及び第 5 条第 4 項に規定する数
を超えない数の旅客を搭載している旅客船
第 5 条第 4 項に規定する数を超える数の旅客を搭
載している旅客船
旅客船以外の船舶及び第 5 条第 4 項に規定する数
を超えない数の旅客を搭載している旅客船
第 5 条第 4 項に規定する数を超える数の旅客を搭
載している旅客船
旅客船以外の船舶及び第 5 条第 4 項に規定する数
を超えない数の旅客を搭載している旅客船
第 5 条第 4 項に規定する数を超える数の旅客を搭
載している旅客船
旅客船以外の船舶及び第 5 条第 4 項に規定する数
を超えない数の旅客を搭載している旅客船
第 5 条第 4 項に規定する数を超える数の旅客を搭
載している旅客船
旅客船以外の船舶及び第 5 条第 4 項に規定する数
を超えない数の旅客を搭載している旅客船
第 5 条第 4 項に規定する数を超える数の旅客を搭
載している旅客船
5
甲板上積載又は甲板下積載
甲板上積載又は甲板下積載
甲板上積載又は甲板下積載
甲板上積載
甲板上積載
甲板上積載
甲板上積載
禁止
甲板上積載又は甲板下積載
禁止
【関連規定】前記「旅客船」及び「第 5 条第 4 項に規定する数」の定義は次のとおりです。
① 旅客船の定義:旅客船とは、12 人を超ゆる旅客定員を有する船舶をいう。
(船舶安全法)
② 現行告示第 5 条第 4 項に規定する数の定義:
(運送禁止物質)
第 5 条 規則第 7 条第 1 項の告示で定める危険物は, 次に掲げるものとする。
(1∼2 略)
3 規則第 7 条第 2 項第三号の告示で定める危険物は, 別表第 1 の積載方法の欄にD又はEが掲げられて
いる危険物とする。
4 規則第 7 条第 3 項の告示で定める数は, 25 又は船舶の全長をメートルで表した数を 3 で除した数(小
数点以下は切り捨てるものとする。)のうちいずれか大きい方の数とする。
③ 現行危規則第 7 条
(運送禁止)
第 7 条 爆発性, 毒性, 腐食性等を有する危険物であって, 特に危険性の高いものとして告示で定める
危険物は, 船舶により運送してはならない。
2 次に掲げる危険物は旅客船により運送してはならない。
(一 略)
(二 略)
三 液体アンモニアその他の告示で定める危険物
3 前項の規定にかかわらず, 搭載している旅客の数が告示で定める数を超えない場合は, 同項第三号に
掲げる危険物を旅客船により運送することができる。
5 冷却用にドライアイス(UN1845)等を収納している輸送物又はコンテナに適用する特別規定の新設
IMDG コード Amdt.36-12 に「冷却用又は温度調整用にドライアイス(UN1845)、窒素(深冷液化ガス)
(UN1977)、アルゴン(深冷液化ガス)(UN1951)等が収納されている輸送物又はコンテナに適用する
特別規定(5.5.3)」が新設されます。特別規定 5.5.3 の概要は次のとおりです。また、現行ドライ
アイスに係る規定は、危規則第 28 条第 7 項及び告示第 16 条の 2 第 11 項並びに別表第 1 の UN1845
エントリーに規定されており、一部改正される予定です。
【関連規定】
① 現行危規則第 28 条(標識及び表示)(抜粋)
第 28 条 第 8 条第 1 項の規定により標札等を付すことが義務づけられている危険物を収納するコンテナ
には,告示で定める様式による当該危険物の標識を四側面に付さなければならない。
(2∼6 略)
7 コンテナに収納された危険物をドライアイスで冷却する場合は, 当該コンテナの開閉扉の見やすい位
置に, 告示で定めるドライアイス注意用表示を表示しなければならない。
(8 略)
② 現行告示第 16 条の 2(表示)(抜粋)
第 16 条の 2(1∼10 略)
11 規則第 28 条第 7 項の告示で定めるドライアイス注意用表示は, 「危険 ドライアイス使用中 入る
前に十分な換気を行うこと。」
(本邦各港間において運送する場合に限る。
)又は(DANGEROUS CO2 (DRY ICE)
INSIDE, VENTILATE THOROUGHLY BEFORE ENTERING)の文字を記載した表示とする。
③ 現行告示別表第 1UN1845 危険物リストの各項目欄(抜粋)
品 名
国連
番号
1845
日本語
英語名
ドライアイス
[固形二酸化炭素]
CARBON DIOXIDE,
SOLID (DRY ICE)
分類
項
目
等
級
隔
離
区
分
副次
危険
性等
級
容器
等級
少量危険
物の許容
容量又は
許容質量
微量危険
物の許容
容量又は
許容質量
有害性
物質
-
9
-
-
-
-
-
6
容器及び包装
小型容器又
は高圧容器
容器 追加
規定
容
器
追加
規定
容器
追加
規定
タンク
追加規
定
特
別
規
定
P003
-
-
-
-
-
-
-
PP18
大型容器
IBC 容器
ポータブルタンク
積載
方法
隔離
備考
Ems
国連
番号
C
1
-
SP297
F-C,
S-V
1845
【現行告示別表第 1 備考 6 P003(抜粋)】
P003
外装容器の種類
外装容器の許容容量又は許容質量
適当な容器
400kg
注 1 容器検査を必要としない。
2 (16 略)
PP17 国連番号が 1950 及び 2037 の危険物に関して、容器の正味質量は、それぞれ、ファイバ板製外装容器を使用する場
合にあっては 55kg を、他の外装容器を使用する場合にあっては 125kg を超えないこと。
PP18 国連番号が 1845 の危険物に関して、容器は破裂に至るような圧力上昇を防止するため、炭酸ガスを放出することが
できる構造であること。
【現行告示別表第 1 備考 10(抜粋)】
記号
意義
1 容器に、第 16 条の 2 第 11 項の表示又は「ドライアイス−甲板下積載禁止」
(本邦各港間において運
SP297
送する場合に限る。
)若しくは(CARBON DIOXIDE, SOLID−DO NOT STOW BELOW DECK)の文字を記
載した表示がされたものであること。ただし、コンテナに収納し、又は自動車等に積載されない
場合に限る。
2 1 の表示がされている場合又は医療、検査若しくは試験に使用されるドライアイスである旨の表示がされている
場合にあっては、規則第 17 条の規定を適用しない。
【参考】IMDG コード Amdt.36-12, 5.5.3 の概要
①
この節の規定は、冷却用又は温度調整用危険物が貨物として運送される場合には適用せず、当該危
険物リストの各エントリーに定める関連規定に従って運送すること。
②
運送中貨物の冷却又は温度調整の目的で使用されている物質(冷却剤)を収納しているコンテナに
は、当該冷却剤の危険物エントリーの規定は適用せず、この節の規定のみ適用する。
③
冷却剤により冷却又は温度調整されているコンテナに危険物を収納して運送する場合には、当該危
険物の各エントリーに定める関連規定に加えこの節の規定に従って運送すること。
④
冷却又は温度調整が要求されている危険物であって冷却剤が内蔵されている輸送物は、適用する
Packing Instruction(P203, P620, P650, P800, P901 or P904)等に規定されている冷却要件に従う
ほか、良好な換気ができるコンテナに収納して運送すること。又、輸送物には当該冷却剤の品名を
AS COOLANT 又は AS CONDITIONER の文字を加えて表示すること。
(例: CARBON DIOXIDE, SOLID, AS COOLANT)
⑤
貨物の冷却用又は温度調整用の冷却剤を収納しているコンテナには、ドア等の作業員が容易に確認
できる場所にコンテナ内の換気が終了し冷却剤が搬出されるまで、次の警告(WARNING)を表示する
こと。この表示は、IMDG コード付録「IMO/ILO/UN ECE GUIDELINES FOR PACKING OF CARGO TRANSPORT
UNITS (CTUs)」に以前から規定されているものです。
7
Not less than 250 mm
【警告表示】
Not less than 150 mm
* insert the proper shipping name followed by the words "AS COOLANT" or
"AS CONDITIONER" as appropriate.
⑥
コンテナ関連書類に UN1845, CARBON DIOXIDE, SOLID, AS COOLANT の例のように記載しておくこ
と。
6 新規危険物の追加(11 エントリー)
UN No.
UN
UN
UN
UN
3497
3497
3498
3499
UN
UN
UN
UN
UN
UN
UN
3500
3501
3502
3503
3504
3505
3506
P.S.N.
KRILL MEAL
KRILL MEAL
IODINE MONOCHLORIDE,LIQUID
CAPACITOR, electric double layer (with an energy storage capacity
greater than 0.3 Wh)
CHEMICAL UNDER PRESSURE, N.O.S.
CHEMICAL UNDER PRESSURE, FLAMMABLE, N.O.S.
CHEMICAL UNDER PRESSURE, TOXIC, N.O.S.
CHEMICAL UNDER PRESSURE, CORROSIVE, N.O.S.
CHEMICAL UNDER PRESSURE, FLAMMABLE, TOXIC, N.O.S.
CHEMICAL UNDER PRESSURE, FLAMMABLE, CORROSIVE, N.O.S.
MERCURY CONTAINED IN MANUFACTURED ARTICLES
Class &
(Sub
risk)
4.2
4.2
8
Packing
group
II
III
II
9
−
2.2
2.1
2.2(6.1)
2.2(8)
2.1(6.1)
2.1(8)
8(6.1)
−
−
−
−
−
−
III
上記各エントリーの概要は次のとおりです。
① KRILL MEAL(クリルミール)
エビに似た海洋生物のオキアミから作られたピンク色又は赤色をした粉末。自己発熱しやすい。
② IODINE MONOCHLORIDE, LIQUID(一塩化ヨウ素(液体))
8
現行の UN1792(一塩化ヨウ素)を固体用とし一部変更し、液体用が新規に UN3498 として規定さ
れます。
③ CAPACITOR(キャパシター)
活性炭(非危険物)と電解液を用いたエネルギーを蓄電する物品。装置に組み込まれている電気
二重層キャパシターは、原則放電状態にして運送しなければならない。エネルギー容量 0.3Wh
以下のキャパシター(コンデンサー)は適用除外。
④ CHEMICAL UNDER PRESSURE(加圧された化学品)
本エントリーは圧縮又は液化されたガス若しくはそれらの混合物と共に圧縮された液体、ペース
ト又は粉体であって、それらを噴出するための十分な圧力を有するものに適用する。エアゾール
(UN1950)は、本エントリーには該当しない。
⑤ MERCURY CONTAINED IN MANUFACTURED ARTICLES(水銀が含まれている物品等)
水銀が含まれる物品等として UN3506 が新規規定され、水銀そのものについては現行 UN2809 エン
トリーが一部変更され適用される予定です。また、副次危険性等級(6.1)が追加されます。
7 その他一部変更される規定
7.1 UN3171「自動車(蓄電池を動力源とするもの)又は装置(蓄電池を動力源とするもの)」と UN3091
「リチウム金属電池(装置に組み込まれたもの)」及び UN3481「リチウムイオン電池(装置に組み
込まれたもの)」との区別を明確化するために SP240 の一部を変更し、また、新規 SP360 が規定さ
れます。
① UN 3171 電気自動車又は装置に適用される特別要件 SP240 に次の規定が追加されます。
○ この SP の適用上、自動車(Vehicles)とは 1 人以上の者又は品物を運ぶために設計された自
走式の器具である。
○ 自動車(蓄電池を動力源とするもの)とは、蓄電池を動力源とする自動車、オートバイ、スク
ーター、三輪及び四輪の車・オートバイ、e-バイク、車いす、芝刈りトラクター、ボート及び
飛行機等である。(リチウム電池を動力源とするものを含む。)
○ 装置(蓄電池を動力源とするもの)とは、人が乗らない蓄電池を動力源とする芝刈り機、掃除
機、模型ボート、模型飛行機等である。(リチウム電池を動力源とするものを除く。)
○ リチウム金属電池を動力源とする装置は UN3091 で、リチウムイオン電池を動力源とする装置
は UN3481 として運送しなければならない。
【関連規定】現行告示別表第 1 の関連 SP240
UN 3171
備考 10
SP240
備考 10
SP961
自動車(蓄電池を動力源とするもの)又は装置(蓄電池を動力源とするもの)
(備考の欄の規定により当該危険物に該当するものに限る。)
1 蓄電池、ナトリウム電池又はリチウム電池を動力源とする自動車又は装置に限る。
2 内燃機関及び蓄電池、ナトリウム電池又はリチウム電池を動力源とする自動車は、国連番
号が 3166 の危険物に該当する。
3 燃料電池を内蔵する自動車は国連番号が 3166 の危険物に該当する。
1 自動車渡船に積載される場合又は船舶防火構造規則及び船舶消防設備規則の規定により自
走用の燃料を有する自動車を積載することが認められた貨物区域に積載される場合であって、
蓄電池、内燃機関、燃料電池、圧縮ガスシリンダー若しくは蓄圧器又は燃料タンクからの漏え
いがない自動車又は装置は、危険物に該当しない。
2 次に掲げる要件のいずれかを満たすものは、危険物に該当しない。
(1) 引火性液体類を燃料とするものは、燃料タンクが空であって、かつ、取り付けられた蓄
電池は短絡を防止するための措置が講じられていること。
9
備考 6
SP962
(2) 引火性高圧ガスを燃料とするものは、燃料タンク内の圧力が2bar 以下であって、かつ、
取り付けられた蓄電池は短絡を防止するための措置が講じられていること。
(3) 蓄電池又はナトリウム電池を動力源とするものは、電池の短絡を防止するための措置が
講じられていること。
1 備考 10 の SP961 の規定により危険物に該当する自動車又は装置にあっては、次に掲げる要
件を満たす場合に限り、無外装で運送することができる。
(1) 蓄電池、内燃機関、燃料電池、圧縮ガスシリンダー、蓄圧器又は燃料タンクからの漏え
いがないこと。
(2) 引火性液体類を燃料とするものは、燃料タンク内の引火性液体類の量を最大容量の 4 分
の 1 以下にしなければならず、かつ、いかなる場合においても引火性液体類の合計量が 250 リ
ットルを超えないこと。
(3) 引火性高圧ガスを燃料とするものは、燃料タンクの燃料遮断弁が確実に閉鎖されている
こと。
(4) 蓄電池は、損傷、短絡及び誤作動を防止するための措置が講じられていること。
(5) リチウムイオン電池又はリチウム合金電池は、危険物輸送に関する国連勧告別冊「試験
方法及び判定基準」第Ⅲ部 38.3 節の各試験要件に適合するものであること。ただし、船積地
を管轄する地方運輸局長が承認した場合は、この限りではない。
(6) 自動車又は装置を構成する部品は、確実に取り付けられていること。
2 標札等を付し、又は品名等を表示することを要しない。
② リチウム電池を動力源とする電気自動車(UN3171)に関する新規特別要件 SP360 を UN3091 及び
UN3481 に割り当てて当該危険物との区別が明確化されます。
【関連規定】告示別表第 1 に新規 SP360 が規定されるエントリー
UN 3091
UN 3481
備考 10
新 SP360
リチウム金属電池(装置に組み込まれたもの)
リチウムイオン電池(装置に組み込まれたもの)
リ チ ウ ム 金 属 電 池 又 は リ チ ウ ム イ オ ン 電 池 の み を 動 力 源 と す る 自 動 車 は 、「 UN 3171
BATTERY-POWERED VEHICLE」として運送されなければならない。
7.2 有機過酸化物の新規化学名等
①
UN 3106 の新規化学名:
([3R-3R, 5aS, 6S, 8aS, 9R, 10R, 12S, 12aR**)]-DECAHYDRO-10-METHOXY-3,6,9TRIMETHYL-3,12-EPOXY-12H-PYRANO [4,3-j]-1,2-BENZODIOXEPIN)
②
UN 3110 の新規化学名:
3,6,9-TRIETHYL-3,6,9-TRIMETHYL-1,4,7 TRIPEROXONANE
③
UN 3115 の変更化学名:
DIISOPROPYL PEROXYDICARBONATE (In the Second Entry)
7.3 削除されるエントリー
①
UN3492、吸入毒性液体(腐食性かつ引火性のもの)
②
UN3493、吸入毒性液体(腐食性かつ引火性のもの)
7.4 副次危険性等級が追加されるエントリー
① UN2381、二硫化ジメチル(等級 3、副次危険性等級 6.1)
② UN2809、水銀(等級 8、副次危険性等級 6.1)
7.5 容器・包装方法の一部変更
① P001、P002 等の組合せ容器の外装容器として、1A1、3A1 等の使用が認められます。
②
UN1950(エアゾール)の Packing Instruction が「P003」から「P207」に変更されます。当該危
険物の容器・包装方法に「容器等級Ⅱの危険物に係る要件に適合する硬質の外装容器を使用する
こと。」の要件が新たに追記されます。ただし、容器の正味質量がそれぞれファイバ板製外装容
器を使用する場合にあっては 55kg 以下、他の外装容器を使用する場合にあっては 125kg 以下の
容器については、現行どおり容器検査を必要としません。
10
以上
【参考】少量危険物及び(コンテナ)危険物明細書関連規定等
1 少量危険物
① 現行危規則第 8 条(容器, 包装等)
(抜粋)
第 8 条 危険物を運送する場合は,荷送人は,その容器,包装,標札又は標識(以下「標札等」という。
)
及び品名,国連番号,取扱い上の注意事項その他の当該危険物に係る情報の表示(以下「品名等の表示」
という。)について告示で定める基準によらなければならない。
2(略)
3 第 1 項の荷送人は, 告示で定める危険物を運送する場合にあっては, 次に掲げる容器のいずれかによ
らなければならない。(一号∼4号 略)
4(略)
② 現行危規則第 11 条(抜粋)
第 11 条 第 8 条第 1 項の規定にかかわらず, 告示で定める危険物(当該危険物について, それぞれ, 告
示で定める質量又は容量以下であるものに限る。)を運送する場合は, 標札等及び品名等の表示の一部を
省略することができる。この場合において, 当該危険物に係る品名等の表示は, 告示で定める方法によら
なければならない。
2(略)
③ 現行告示第 13 条の 2(抜粋)
(容器及び包装等の特例)
第 13 条の 2 規則第 11 条第 1 項の告示で定める危険物は,次の各号に掲げるものとする。
一 別表第 1 の品名の欄に掲げる物質のうち,少量危険物の許容容量又は許容質量の欄に容量又は質量
が掲げられているもの(物品危険物以外の危険物にあつては,別表第 1 の小型容器又は高圧容器の欄に定
める組合せ容器に,物品危険物にあつては,同欄に定める小型容器に収納して運送されるものに限る。)
二 (略)
2 規則第 11 条第 1 項の告示で定める質量又は容量は,次の各号に掲げる危険物の区分に応じ,それぞれ
当該各号に定める質量又は容量とする。
一 前項第 1 号の危険物 内装容器に収納される危険物の質量若しくは内装容器の容量又は物品危険
物の質量若しくは容量について別表第 1 の少量危険物の許容容量又は許容質量の欄に掲げられている質
量又は容量(総質量(内装容器又は物品危険物の質量及び外装容器の質量を含む。)については 30 キログ
ラムとする。
)
二 (略)
3 規則第 11 条第 1 項の告示で定める方法は,次の各号に掲げる危険物の区分に応じ,それぞれ当該各号
に定める方法とする。
一 第 1 項第 1 号の危険物 第 4 号様式の少量危険物用表示を表示すること。
二 (略)
④ 現行告示第 10 条(容器検査等が必要な危険物)
(抜粋)
第 10 条 規則第 8 条第 3 項の告示で定める危険物は, 次の各号のいずれにも該当しない危険物とする。
一 放射性物質等
二 別表第 1 の品名の欄に掲げる物質のうち,少量危険物の許容容量又は許容質量の欄に容量又は質量が
掲げられている危険物であつて次に掲げる要件に適合するもの(以下「少量危険物」という。
)
イ 別表第 1 の国連番号の欄に 1044,1950,2037,2315(変圧器,コンデンサその他の機器に内蔵されて
いるものに限る。
),2794,2795,2800,3028,3151(変圧器,コンデンサその他の機器に内蔵されている
ものに限る。
)
,3164,3269,3316,3473,3476,3477,3478 又は 3479 と掲げられている危険物(以下「物
品危険物」という。)以外の危険物にあつては,同表の小型容器又は高圧容器の欄に定める組合せ容器に,
物品危険物にあつては,同欄に定める小型容器に収納して運送されるものであること。
ロ 内装容器の容量若しくは内装容器に収納される危険物の質量又は物品危険物の容量若しくは質量が,別
表第 1 の少量危険物の許容容量又は許容質量の欄に掲げられている容量又は質量以下であること。
ハ 総質量(内装容器又は物品危険物の質量及び外装容器の質量を含む。)が 30 キログラム以下であること。
三∼五(略)
11
【告示別表第 1 危険物リストの各項目欄(抜粋)】
品 名
国連
番号
1992
1992
1992
分類
日本語
英語名
その他の引火性
液体(毒性のもの)
その他の引火性
液体(毒性のもの)
その他の引火性
液体(毒性のもの)
FLAMMABLE LIQUID,
TOXIC, N.O.S
FLAMMABLE LIQUID,
TOXIC, N.O.S
FLAMMABLE LIQUID,
TOXIC, N.O.S
引火性
液体類
引火性
液体類
引火性
液体類
項
目
等
級
隔
離
区
分
副次
危険
性等
級
容器
等級
少量危険
物の許容
容量又は
許容質量
微量危険
物の許容
容量又は
許容質量
-
3
-
6.1
Ⅰ
−
−
-
3
-
6.1
Ⅱ
1L
E2
-
3
-
6.1
Ⅲ
5L
E1
容器及び包装
小型容器又
は高圧容器
容器 追加
規定
大型容器
IBC 容器
ポータブルタンク
容器
追加
規定
容器
追加
規定
タンク
P001
-
-
-
-
-
T14
P001
-
-
-
IBC02
-
T7
P001
-
-
-
IBC03
-
T7
追加規
定
TP2
TP13
TP27
TP2
TP13
TP1
TP28
特
別
規
定
積載
方法
隔離
備考
Ems
国連
番号
-
E
1
-
SP274
F-E,
S-D
1992
-
B
1
-
SP274
-
A
-
SP223
SP274
F-E
S-D
F-E
S-D
1992
1992
【告示別表第 1 備考 10(抜粋)】
記号
SP223
SP274
意義
備考 2 の容器等級の判定基準において、容器等級ⅠからⅢまでに該当しないものであって、かつ、環境有害物質
に該当しないものは、危険物に該当しない。
第 7 条の 3 の規定により表示する品名及び危険物明細書(コンテナ危険物明細書及び自動車等危険物明細書を含
む。)に記載する品名は、括弧中に化学名を付記したものとすること。
2 (コンテナ)危険物明細書関連規定
① 現行危規則第 17 条(危険物明細書)(抜粋)
第17条 危険物の荷送人は,第30条第1項又は第35条第1項の規定によりコンテナ危険物明細書又は自
動車等危険物明細書を提出する場合を除き,あらかじめ,次の各号に掲げる事項を記載した危険物明
細書を船舶所有者又は船長(危険物をコンテナに収納して運送する場合であつて,船舶所有者が収納
する場合は,船舶所有者に限る。次条において同じ。)に提出しなければならない。
一 荷送人の氏名又は名称及び住所
二 荷受人の氏名又は名称及び住所
三 危険物明細書を作成し,又は船舶所有者若しくは船長に提出した年月日
四 危険物の国連番号,品名,等級,隔離区分,副次危険性等級及び容器等級
五 個数及び質量又は容積
六 その他告示で定める事項
2 前項の危険物明細書の記載については,次に掲げるところによるものとする。
一 船舶所有者又は船長が理解する言語により記載すること。
二 前項第4号に掲げる事項は,同号に規定する順序に従つて記載すること。
三 前項第4号に掲げる事項のうち,危険物の国連番号及び等級は,それぞれ「UN」及び「Class」
(火薬類にあつては「Division」)の文字に続けて記載すること。
3∼6(略)
12
「危険物明細書/コンテナ危険物明細書」フォーム(記載例)
13
一般社団法人日本海事検定協会
安全技術室/収納検査クリアリング・ハウス
〒231-0002 横浜市中央区海岸通 1-3(海事ビル)
電話番号 :045-201-1218
FAX
:045-201-3882
14