アメリカ ビッグレイクコース コース別活動記録 氏 名(キャンプネーム) (ソウルメイト) …研修中、 お互いに協力して 乗り越えていった仲間 ○藤原もも(もも) ・木原如季子(ゆっこ) ○中嶋佑希(ゆき) ・松尾早耶(さあや) ○宮田 怜(れい) ・早野沙織(さお) 第 1日目/ 7月 31日(土) 成田発 15: 30のフライトで日本を飛び出した私たち。 今日から 18日間の海外生活に、不安と希望を抱きなが らの出発だった。飛行機の中で 1日を過ごし、ポート ランドに到着。ホテルに行く前にポートランド 市内を 観光した。空気は日本と違って乾燥していた。街並み はレンガ造りの建物が多く、おしゃれな印象を受けた。 ローズガーデン、ナイキ 1号店を見学し、フードコート へ。ピザを注文すると、1ピースでお腹が一杯になる程 大きかった。サタデーマーケットに到着した後、自由 行動。みんな思 う存分買い物を 楽し んだ。サ タデ ー マーケット の店は、いろいろな人が手作りし た物を 売っていた。店員さんとコミュニケーションがたくさ んとれたので、英語への不安も解消した。ホテルに着 き、夕食へ。 そーは体調 を くずし て いたので、1 人ホテルに 残 っ た。明 日 から い よ い よ、キ ャ ンプ に 参加 す る。期 待 を 胸に 眠り についた。 第 2日目/ 8月 1日(日) アメリカ初めての夜は、キャンプへの期待や不安が 入り混じ ってなかなか眠れなかった。そのせいで初め ての朝は寝坊をしてしまった。 ホテルからバスに揺られること 30分。キャンプの受 付に到着した。同年代のアメリカ人をこんなに沢山見 るのは初めての体験で少し緊張した。最初は固まって いた団員も少しずつ周りの外国人に話しかけ始めた。 みんなで 3時間バスに乗りようやくキャンプ場に到着 した。美しい緑や湖、そして素晴らしいスタッフとの 出会いで胸が高なる。それぞれソウルメイトと共に自 らのキャビンに向かった。ここに来て初めて、英語で 自分の思いを伝えることの大変さを痛感した。でも、 つたない英語を優しい笑顔で聞こうとしてくれるキャ ビン の友達 の温かさが、 ア メリカに 来て良か っ たと 思 わせ て くれ た。 キャンプ 最 初のキャン プ フ ァ イ ヤ ー は、こ れ から の生 活への期待 を 膨ら ま せ てくれた。 第 3日目/ 8月 2日(月) 朝、日本では考えられない寒さとカウン セラーの英 語で目が覚めた。眠い目をこすりながら、ビッグレ イ クユースキャンプ恒例の 3分シャワーを初体験し、ラ インコールへと向かった。それが終わると朝食だった。 ○田中宗一郎(そー) ・久保井信平(ぺい) ○奈尾和輝(なか) ・永田健太(けん) ○熊本 誠(せい) ・下野 輝(ひろ) 朝からポテトチップ スというなかなかハードな食事を していると、突然キャプチャー・ザ・フラッグの説明ビ デオがテレビに映し出された。しかし、みんなキャプ チャー・ザ・フラッグが何なのか分からなくて、かろう じてアメリカの鬼ご っこの様なゲームだという事だけ 理解した。 その後は、初の午前中のアクティビティだ った。し かし湖のあまりの冷たさで若干名風邪をひいてしまっ た。夕食をとると、キャプチャー・ザ・フラッグが始 まった。実際にやってみるとけっこう難し くて、あま り理解し て な か った 私 たちは、フラ ッグ を 持 ち 帰る事がで きなかった。 しかし、キャ ンプ ファ イ ヤーの時に はそんなこ とも、みんな 忘れ てし ま っていた。 第 4日目/ 8月 3日(火) 今日はカヌーで少し遠出をして、キャンプ場の向か い側まで行った。比較的近い所だったので時間が余り、 戻ってからブロップをした。ブロップとは、細長い風 船を水の上に浮かべて遊ぶものだ。ブロップはとても 楽しいが、落ちるのは少しこわい。案の定、かなり体格 のいい男の子の体重でふっとばされてしまい、水面で ひざを強打。見たらちょっと血がにじんでいて痛かっ た。午後のアクティビティはまたブロップだった。 アーチェリーもした。初めて体験したので指が痛く なった。夕食後、キャプチャー・ザ・フラッグはできな かったが、ジャパンナ イトの練習をした。こっちにき て初めてす る練習だっ た。 キャンプ ファイヤー が終わった 後、ふと空 を見ると満 天の星空で すご く綺麗 だ った。明 日も良い 1 日でありま すように! 第 5日目/ 8月 4日(水) 今日の昼食は外で食べた。 この時は、キャビンの友達だけでなく、他の友達も一 緒に食べた。ビッグレ イクの景色を楽しみながらの食 事は最高だ った。この時にも、友達の輪を広げること ができた。 そして夜は、待ちに待ったバンケットがあった。バ ン ケット では、世界中の食べ物を食べながら パート ナーとの会話を楽しむことができる。今回のバンケッ トでは、団員 12人中 4人しかパートナーを見つけるこ - 22- とができな かった。で も、パート ナーがいな かったメン バーも十分 バンケット を楽しんで いた。この とき、来週 は自分から 積極的に パートナー を探そうと強く思った。 キャンプファ イヤーにも、バンケットのパートナー と行くことができた。今日は特別に、アメリカの有名 な歌手がやってきた。パートナーと過ご すには、とて もいい歌を歌ってくれた。素敵な 1日だった。 第 6日目/ 8月 5日(木) 今日は、キャンプファイヤーの時に、初めてジャパン ナ イトを発表した。私達の発表は、事前研修の時から 練習していた、手作りの時代劇を発表した。 発表の直前になって、劇の間に流す BGM のタイミン グを決めておらず、スタッフの方々に、とても迷惑をか けてしまった。自分たちの甘さを実感した。 発 表 は、何 度か練習通り にいかない場 面もあったが、 大成功だった。 ア メリカ人に は 大好評で、 皆、浴 衣 や 甚 平を着ていた た め、記 念 撮 影を お願いさ れ た り、そ れ まで話し たこ とがなかった人から、 「goodj ob」と言われたりした。 アンビシャスのメンバーの間に新たな一体感が生ま れ、一人一人が輝いているように感じた。 第 7日目/ 8月 6日(金) 今日は僕た ちのキャビン は朝早めに 起き、レ イク シャワーをした。レ イクシャワーではキャビンの仲間 で同時に朝の湖にとびこんだ。思っていたよりも冷た くはなかったし、特別な体験が出来て嬉しかった。午 後はビッグレ イクオリンピックが開かれた。キャビン リレーは僕たちの 班が 1位になるこ とができ、バーン ランと呼ばれるマ ラソンではさあや が 1位をとり、い ろいろな競技でア ンビシャスのメン バーが活躍した。 また他にも障害物 競争やフリー ス ローなどを楽しみ、 アメリカの友達と もより仲を深める ことができた。金 曜日は 1週目の締 めくくりの日だ っ たので、キャンプファ イヤーでの劇や内容も一層感動 するものだ った。僕たちのキャビンは 10分程歩いて いったところにある砂浜に寝袋をしき、その夜を過ご した。夜空いっぱいに今まで見たことがない程の星が 広がっていた。 第 8日目/ 8月 7日(土) 土曜日はキリスト教でいうスペシャルデーで、いつ もと違って食堂でなくキャビンの中で朝ご飯を食べた。 朝食の後、キャビンごとに分かれて午前中はハイキ ング、午後にゲームをした。ハイキングはクリアレ イ ク、ビッグレ イク、サファリコースに分かれた。私たち はサファリコースでバスで 30分かけて行った。森深く 入っていくと、今まで見たことのないような緑で囲ま れたすばらしい景色で、とても感動した。サファリと いう大きな滝があり、滝壷に行って水に入るととても 冷たかった。そこではキャビン以外の人とも話せる機 会ができた。 午後はゲームで 5種類のさまざまなゲームをした。 アメリカのゲームの他にも日本のゲームを紹介した。 夕食はスペシャルデーなので豪華でとてもおいしかっ た。 その後は 1週目の仲間たちとの最後のキャンプファ イヤーで、今まで以上に盛り上がり楽しんだ。でも明 日でお別れだと思うと悲しかった。 第 9日目/ 8月 8日(日) 今日は、TEEN1(1週目)で最後の日だ。 朝 1番に今まで過ごしたキャビンを掃除した。きれ いになったキャビンを見ると少し寂しい気持ちになっ た。そして、朝食をすませ、1週間過ごした仲間と別れ を惜しんだ。とても悲しい反面、次の出会いにわくわ くしている自分もいた。 その後、私たちは、キャンプのスタッフにシ スター ズ・オレゴンという町に連れて行ってもらった。シ ス ターズの店では、買い物をしたり、喫茶店でコーヒーを 飲んだりして楽しんだ。ビッグレ イクユースキャンプ に戻ると、先週と同じように受付をし、新たなキャビン へと それ ぞ れ 分 かれ て いった。 これから、 ま た 新し い 仲 間 た ちと の 1週 間 が 始 ま る。こ の 日 は、明 日 から 始 ま る 日 々に つ いて考えな がら眠った。 - 23- 第 10日目/ 8月 9日(月) 2週目のアクテ ィビテ ィが始まった。ゆきはキャビ ンのメンバーと 1人だけアクティビティが違い、アー チェリーだった。矢がなかなか当たらず、1日目は終了。 日本では体験したことがなかったので、弓の扱い方や、 矢の装備の仕方が分からずとまどうことが多かったよ うだ。しかし、イン ストラクターのノールが丁寧に説 明してくれたので、明日は矢を当てるぞと心に決める。 アーチェリーを終え、キャビンに戻ると、他のメン バーも帰って来ていた。みんなのアクティビティは、 ウィンド サーフィンだ ったので、お互いにアクティビ ティの内容や、感想などを語り合った。1週目と違い、 話の糸口を 見つけるこ とが上手く なった。こ のキャンプ に参加する のもあと 1 週間。悔い のないもの にしようと 思った。 第 11日目/ 8月 10日(火) 今日も快晴だ ったので予定通りアクテ ィビ テ ィを 行った。新しいアクティビティも 2日目だったので、 少し ず つ慣れてきたようだ った。し かしビ デオグ ラ フィー組は室内での活動で、英語で映画についての話 をされたり、自分達が撮る映画のシナリオを考えたり と難しい内容が多かったみたいで、かなり疲れていた。 キャビンの人とも、ゲームや日本のお菓子などを通じ て会話が増えた。ソフトボール観戦のときには、明日 のジャパンナイトに向けてみんなで鶴を折っていた。 鶴を折っていたときに話かけられたり、折り方を教え て欲しいと頼まれたりして、日本に興味を持ってくれ ている人がいることを知り嬉しかった。 キャンプファイヤーでは、ミニッツ・トゥ・ウィニン グという、キ ャン パーが ゲームに挑 戦するプ ロ グラ ムに、 そーとゆっ こが出た。 そーは見事 クリアし、 賞品をもら うことがで きた。 第 12日目/ 8月 11日(水) 今日の BMXでは、レ イクジャンプをした。昨日、自 分たちで作ったジャンプ台を使った。みんな、BMXが とても上手で、綺麗に飛びこんでいた。湖に飛びこむ 瞬間のあの緊張感は忘れられない。イン ストラクター の人は、空中で 1回転して飛びこんでいた。 今夜は、2回目のジャパンナイトがあった。1週目、 随行ののみさんやけんさんに頼りすぎた、という反省 から、今日まで自分たちで出来ることをしてきた。 そして、ジャパンナイトの練習の時に、ショーの最後 の折り紙の配り方について、みんなで真剣に話し合っ た。こんなに白熱して話し合ったのは初めてだ った。 最終的に、みん なが納得して、 最善の方法に な っ た。今 回 のジ ャ パン ナ イト は 最 高 だ っ た と 思 う。 悔いのないも のに な って良 かった。 第 13日目/ 8月 12日(木) 今日は 2週目のバンケットの日、いつものように快 晴の下で午前中のアクティビティを行ったが、1週目に バンケットのパートナーを見つけることができなかっ た人も、見つけることができた人も必死でパートナー を見つけようと努力していた。そして、昼食前に、すで に数名の人がパートナーを見つけていて、まだ誘って いない人は若干あせ っていた。し かし、午後のア ク ティビティまでにはほとんどの人がパートナーを見つ けていた。夕食は先週と同様、食堂に世界各国の料理 が用意されていて 皆各々にピザやタ コス、おにぎりを 食べていた。パー トナーがいた人は、 言葉が分からなく ても一生懸命コ ミュニケーション をとろうとして、 先週よりも積極的 だった。素晴らし い 1日になったよ うだ。そして、そ の幸せな気分のま まベッドに入り、 また明日への期待 をつのらせていた。 第 14日目/ 8月 13日(金) 今日は午前中いつも通りのアクティビティが行われ、 午後には待ちに待ったビッグレ イクオリンピックが開 催された。 最初の競技であるキャビンリレーでは、せい率いる キャビン 7と、れい率いるキャビン 29が見事 1位に輝 いた。リレーの後は皆それぞれの競技を楽しみ、バー ンリレーへ参加した。バーンリレーとはマラソンの事 で、3km 走る競技だ。これも我らが日本勢が圧倒的な 強さを見せつけ、ゆっこ 1位、さあや 2位、れい 3位、 ひろ 1位、ぺい 3位と、上位を独占した。 キャンプフ ァイヤーでの 劇 は TEEN1 (1週目) と同 じ 内容だ っ たけど、先週 よりも英語 が理解でき たので、感動 してしまい、 多 くの日本 - 24- 人が泣いていた。特にそーは TEEN1の思い出がよみ がえってきて、号泣していた。カウン セラーが別の広 場に連れていってくれて、キャビンのみんなと流れ星 を見たり、お互いにお祈りをしあったりして 2時間程 泣き続けた。この時、初めは苦手に感じていた人も、そ の人の優しさに触れることができて、その後は、一番の 友達になっていた。 この日の夜は、アウトサ イド スリーピングだ ったの で、キャビン 6、7の人達と共に、満天の星空の下、僕 たちは眠りについた。 第 15日目/ 8月 14日(土) 明日でビッグレ イクでの生活が終わってしまうのだ と考えると、言葉で言い表せない、今まで味わったこと のないような寂しい思いになった。 午前中は、様々なゲームを回りながら沢山のスタッ フの仲間との交流を深めたりした。当たり前のように 過ごしていたビッグレ イクでの、時間の過ぎ去る早さ を今になって痛感し、残りの時間を精一杯楽しもうと 決意した。午後のバスハイクでは綺麗な滝へ行き、ア メリカの雄大な自然に感動した。そして、いつかまた この地に戻って来ることを心に決めた。最後のキャン プファ イヤーは、キャンパー全員がこれまでで一番の 盛り上がりを見せ、一人一人が心からこの夜を楽しん でいるようだった。初めは“最後”を悲しんでいた私た ちも、キャンプファイヤーが進むにつれて、いつのまに か一瞬一瞬を全力で楽しんでいた。この旅で出会った 全ての人に感謝して眠りについた。 第 16日目/ 8月 15日(日) ついにビッグレ イクを離れる日になった。最後の朝食 を終え、それぞれ別れを惜しんだり、連絡先の交換など をして、最後の時を過ごした。そして私たちがキャンプ を離れる時にはカウンセラーの人たちがキャンプファイ ヤーの時の歌を歌って送り出してくれた。その歌を聞き ながら過ごした 2週間を思い返しながらビッグレ イク ユースキャンプを後にした。バスの中では、ビッグレ イ クの歌を歌う人や、静かに思い出にひたる人もいた。 ポート ランド に着 くと、みんなでマクド ナルド に 行った。本当においしかった。その後はホテルで受付 をして、近くのショッピングモールで買い物をした。 みんなそれぞれお土産を買ったり、アメリカの雑誌や CDを見たりと、思い思いの時間を過ごした。 その後みんなでレストランに行って夕食をとった。 この日は、みんなすぐに眠りについた。 第 17日目/ 8月 16日(月) 今日は、アメリカを旅立つ日。 ホテルで朝食を食べた。バ イキング形式で、お客が 自由に作って食べることができるワッフルの機械があ り、とても驚いた。 ホテルからポートランドの空港まで移動するバスの 中から、アメリカで見る最後の景色を、目に焼き付けた。 今から日本に帰るという実感が、全く湧かなかった。 空港に到着し、出国審査を受けた後、飛行機の出発ま でに少し時間があったので、軽食をとったり、お土産を 買ったりなど、 皆、アメリカ最 後の時間を楽し んでいた。 そして、皆で 飛行機に乗り込 む時、淋しさと 達成感で胸が一 杯になった。だ んだ んと 遠ざ かっていくアメ リカの街並みを、 飛行機の窓から 見下ろしながら、 様々な思いが込 み上げてきた。 多くの団員が、 この時間を利用 して、これまで の旅の反省をし ていた。 第 18日目/ 8月 17日(火) 飛行機の中で 8月 17日を迎えた。アメリカでの思い 出を語り合ったり、しおりに綴ったりして 9時間のフ ラ イトを終え、日本に帰り着いた。久しぶりの日本の 環境だったので、受け入れるのに少し時間がかかった。 しかし空港で待ってくれていた家族を見た瞬間、喜び や安堵の気持ちで胸がいっぱいになり、日本に帰って きたんだという実感がわいた。 この 18日間を過ごす上で支えてくれた全ての人に心 から感謝し、また、この日を迎えることができた自分た ちを誇りに思う。 - 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