『大乗荘厳経論』第 XI 章第 53-59 偈 和訳— — 上野隆平 『大乗荘厳経論』(Mahāyānasūtrālam . kāra) 和訳 提示 名 同論 第 XI 章 」 (ekayānatā) 『荘厳経論』 注釈文献 (釈 (1) 一乗説 対 注釈文献 。「諸法 探求 章」 (Dharmaparyes.tyadhikāra、漢訳 「述求品」 相当 全 78 偈 探求 構成 、 中 最 重要 、「一乗 第 53-59 偈 )』 (Mahāyānasūtrālam . kāra-bhās.ya) 、 、言 」 行 ) 「乗 。 一 世親『大乗荘厳経論 復注文献 当 無性『大乗経荘 、 注釈文献 厳広注』 (Mahāyānasūtrālam (Sūtrālam . kāra-t.ı̄kā) 、安慧『荘厳経論釈疏』 . kāra-vr.tti-bhās.ya) 、同論 厳経論』 読解 際 一乗説 読解 是非 参照 本稿 目的 。 通 『荘 先行研究 当該箇所 概要 関 呈 。尚、 存在 (1) 和訳 、上野[2014]pp. 87-89 、 冒頭 思想研究 、分量 少 部類 、現在 以下 、以下 先行研究 関 省略 参照 属 公表 。 。同稿 松本[2013] 対 中 一般 『大乗荘厳経論』 本頌 対 世親 注釈 含 、世親釈 含 場合 『大乗荘厳経論釈』 本頌 世親釈 区別 強調 、 「本頌」 「偈頌」 表記 。 関 、当該箇所 。 、 簡単 紹介 疑義 ・和訳 触 行 『大乗荘厳経論』 呼 多 。厳密 、本稿 以下 用例 通例 従 。 「世親釈」 語 用 、 分 、 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 XI.53-59 51 テキスト 和訳 世親釈(梵) 舟橋[2000]、長尾[2007]、松本[2013] 宇井[1961]、松本[1982b]、長尾[2007]、 松本[2013] 世親釈(蔵) なし なし 無性釈(蔵) なし 下川邊[1986]、松本[2013](抄) 安慧釈(蔵) Hayashima[1979] 松本[2013](抄) 本稿 蔵訳校訂 対 、以上 MSABh (Skt.) 【略号】 MSABh (Tib.) 研究成果 、無性釈 蔵訳校訂 訂正案、及 XI.53-59 凡例 先学 踏 概( Texts XI.53-59 上 、世親釈 ・和訳、安慧釈 ) 提示 梵文校訂 和訳・Hayashima[1979] 。 Japanese translation Funahashi[2000], Nagao[2007], Ui[1961], Matsumoto[1982b], Matsumoto[2013] Nagao[2007], Matsumoto[2013] ― ― ― 1995]所収 A MSAT (Tib.) 武内他[ A 本。 ・和訳・ Shimokawabe[1986], B 武内他[1995]所収 B 本。 Matsumoto[2013](an extract) CSAVBh (Tib.) 版 大蔵経(Tibetan Buddhist Resource Center) 。 Hayashima[1979] Matsumoto[2013](an extract) D 所収 版 A 本。 大蔵経(東京大学印度哲学印度文学研究室編)。武内他[1995] F H 舟橋[2000] 見 。 Hayashima[1979] 見 。 LI LII MSA/Bh MSAT. MS/Bh Lévi[1907] 見 。 Lévi[1911] 見 。 Mahāyānasūtrālam . kāra/-bhās.ya. Mahāyānasūtrālam . kāra-t.ı̄kā. Mahāyānasam . graha/-bhās.ya. MSU N Nc Mahāyānasam . grahopanibandhana. 版 大蔵経(Tibetan Buddhist Resource Center)。 Nepal-German Manuscript Preservation Project Ms .No.4-6; Br.hatsūcı̄patram II kramāṅkah. ca20. NI NN Ns om. Nagao[1961] 見 。 長尾[2007] 見 。 Nepal-German Manuscript Preservation Project Ms .No.3-291; Br.hatsūcı̄patram II kramāṅkah. tr.291. omitted in. 1 学 52 P 北京版 S SAVBh 下川邊[1986] 学研究 18 大蔵経(鈴木学術財団影印版)。 見 。 Sūtrālam . kāra-vr.tti-bhās.ya. 【 作成方針】 〈梵文 〉 • LI(pp. 68-70) 底本 、Ns(56b1-58a1) 、Nc(46b3-47b6) 、A(63b2-65a4) 、B(67a9II 69a7) 四写本 校合 (写本 略号 舟橋[1985] 従 )。 L (pp. 124-127)、NI (p. xv)、F(pp. 51-52)、NN (pp. 113-123)、M(pp. 355-376) 訂正案 参照 、底本 訂 正 加 場合 • 写本 支持 得 挿入・削除 〈蔵訳 〉 、 適宜行 読 場合 注記 、子音重複 、逐一注記 。 標準化、連声規則 。 適用、 • MSABh(C169b5-171a2, D174a5-176a2, N182a7-183b7, P188a6-189b7)、MSAT.(C93b796a1, D93b6-96a1, N102a4-104a7, P104b1-106b7) 関 、C・D・N・P 四版 底本 、最良 思 読 採用 。 • MSABh(蔵) 、MSAT.(蔵) 引用 一致 、両論 作成 際 MSABh 文言 、若干 例外 除 、相互 参照 、時 訂正 、稿末 「訂正案一覧」 、完全 根拠 。 MSAT. 関 、S(pp. 16-27) 注記 参照 、異読 示 際 S 読 併記 。 • SAVBh(C196b6-202b7, D196a5-202b2, N217a7-224a7, P217a3-224a1) 関 、既刊 H(pp. 46-66) 底本 。 、常 C・D・N・P 四版 異読、及 M 訂正案 参照 、底本 • 諸版 支持 得 異 読 場合 採用 、 場合 挿入・削除 列挙 適宜行 、逐一注記 。 。 参考文献 Nagao, Gadjin [1994]An Index to Asaṅga’s Mahāyānasam . graha. 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ca nirmān.āt paryantād ekayānatā // XI.53 // dharmatulyatvād ekayānatā śrāvakādı̄nām . dharmadhātor abhinnatvāt, yātavyam . yānam iti kr.tvā / nairātmyasya tulyatvād ekayānatā śrāvakādı̄nām ātmābhāvatāsāmānyāt, yātā yānam iti kr.tvā / vimuktitulyatvād ekayānatā, yātir yānam(2) iti kr.tvā / gotrabhedād ekayānatā aniyataśrāvakagotrān.ām . mahāyānena niryān.ād, yānti tena yānam iti kr.tvā / dvyāśayāpter ekayānatā, buddhānām ca sarvasattves . . ca tadgotraniyatānām . pūrvam . . v ātmāśayaprāpteh., śrāvakān.ām (3) (4) bodhisam buddhāśayaprāpter abhinnasam . bhāracaritānām ātmani . tānādhimoks.alābhato buddhānubhāvena tathāgatānugrahaviśes.apradeśalābhāya / ity ekatvāśayalābhenaikatvād buddhatacchrāvakān.ām ekayānatā / nirmān.ād ekayānatā yathoktam anekaśatakr.tvo ’ham . śrāvakayānena parinirvr.ta iti vineyānām arthe tathā nirmān.asan.darśanāt / paryantād apy ekayānatā, yatah. paren.a yātavyam . nāsti tad yānam iti kr.tvā / buddhatvam ekayānam, evam . tatra tatra sūtre tena tenābhiprāyen.aikayānatā(5) veditavyā, na tu yānatrayam nāsti / . 一乗 〔 乗 一 〕(ekayānatā) 探究 七偈 。 (1) 法 (5) 二 (2) 無我 意楽 (6) (2) (3) (4) (5) (6) 。 (3) 解脱 得 等 、(4) 種姓 、(6) 変化〔身〕 別 、(7) 究竟 、一乗 ekayānatā yātir yānam Ns : ekayānatā yāti yānam B,LI ,F,NN ,M : ekayānam Nc,A. caritānām ātmani Ns,Nc,A,B,LII ,NI ,F,NN ,M : caritād anātmani LI . buddhā Ns,Nc,A,B,LII ,NI ,F,NN ,M : baddhā LI . tenā Ns,Nc,A,B,LII ,NI ,F,NN ,M : tanā LI . 当該 XI.53-54 『摂大乗論』 X.32 順序 逆 引用 (長尾[1986]pp. 428-434 、 参照) 。 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 (1)「法 等 我 、一乗 。〔 。(2)「無我 存在 等 決定 。〔 大乗 出離 (yānti tena)〔 」 意味〕 、(5a)〔一 声聞 得 。(5b)〔二 、仏 竟 信解 得 、声聞乗 対 得 変化〔身〕 「一乗 一乗 決 。以上 。 〔説 〕 仏 、一乗 般涅槃 示現〔 (yatah. paren.a yātavyam . nāsti)、 一乗 有情 種姓 、 対 意楽 、声聞 者(yātr.)〔 得 」 〔人々 〕行 、 」 〔手段〕 、一乗 意楽(āśaya) 得 、 身心 菩提 〕相続 資糧 〔諸仏 摂取(anugraha) 、同一 。 一乗 、 〔諸経典 〕 「 、〔仏 般涅槃〕 、 〕所化 。 者 (9) 行 〕乗〔 意味〕 経典 、 (10) 意味〕 〕乗 、行 、一乗 得 声聞 」。 区別 (8) (aniyataśrāvakagotrān.ām .) 、 、〔自 説 知 」 。〔 、如来 、声聞乗 〔 、 意楽 決定 、仏 」 」 、行 〕者 〕乗 。(5)「二 威神力(anubhāva) 、自 」 〔声聞 。〔 〕 。(6)「変化〔身〕 、 。(4)「種姓 別 種姓 〕諸仏 、 〕同一 意楽 〕乗 、一乗 声聞 、法界 〔対象〕 (yātavya) 〔 意味〕 、一乗 同様 (yāti) 〔 意味〕 、声聞 〕乗 (7)(yāna) 、行 。(3)「解脱 等 、未 」 55 行 〕異 一部 〔部分的 何百回 。(7)「究 〔対象〕 。仏 意趣(abhiprāya) 、三乗 存在 kimartham . punas tena tenābhiprāyen.aikayānatā buddhair deśitā / 偈 引用 、 対 世親・無性 注釈 残 。尚、両釈 蔵訳校訂 英訳 掲載 。 真諦訳『摂大乗論(世親)釈』 、 蔵訳 玄奘訳 異 特異 理解 示 。 点 関 、上野[2014]pp. 95-96, p. 103 参照。 √ (7) 梵語 yāna 、 yā(行 ) 由来 中性名詞 、本来 意味 「行 」 「道」 。 「乗 」 意味 理解 、 『法華経』 影響 思 。本稿 、慣例 従 「乗」 語 使用 、 本来 意味 「行 」「道」 注意 要 。 (8) aniyataśrāvakagotra 「未 声聞 種姓 決定 者」 訳 、 菩 種姓 決定 者 含意 、蔵訳(nyam thos la sogs pa’i rigs su ma nges pa rnams) 支持 承知 上 、 「未 決定 声聞 種姓 〔声聞 〕者」 訳 。意味 、 声聞 行 行 者 、今 声聞乗 枠内 存在 、未 声聞 種姓 決定 到 者、 XI.54 述 (4a)「声聞 種姓 〔 〕未 決定 者」 (śrāvakagotrā aniyatāh.) 、大 乗 誘引 対象 指 。 点 少 和訳 反映 、 〔〕内 「声聞 」 語 補 「未 決定 声聞 種姓 〔声聞 〕者」 。 (9) 松本[2013]pp. 266-270 、偈・世親釈 見 三 所 「変化〔身〕 」 (nirmān.a) 「涅槃」 (nirvān.a) 訂正 主張 、筆者 、 必要 考 。 点 関 、上野[2014]pp. 90-99 参照。 (10) 当該 (1)∼(7) 『中観光明』 前主張(唯識派 見解 論 部分) 、 『法華経』等 一乗説 込 「意趣」(dgongs pa, *abhiprāya) 提示 (松本[1982a]pp. 293-292 参照)。 Griffiths et. al.[1989]pp. 364-366, pp. 232-239 学 56 学研究 18 ākars.an.ārtham ekes.ām anyasam . dhāran.āya ca / deśitāniyatānām hi sam buddhair ekayānatā // XI.54 // . . ākars.an.ārtham ekes.ām iti ye śrāvakagotrā aniyatāh. / anyes.ām . ca sam . dhāran.āya ye bodhisattvagotrā aniyatāh. / 、何 、諸仏 説 実 。 者 経典 、正等覚者 、或 誘引 」 、未 「或 者 〔 決定 者 者 対 〕 誘引 、乗 一 、 、(4a)(11) 声聞 種姓 (śrāvakagotrā aniyatāh.) 〔 大乗 誘引 」 、(4b) 菩 種姓 aniyatāh.)〔 大乗 慰留 意趣 〕 〔 (12) 〕 〕未 決定 、乗 他 〔 者 一 慰留 説 〕未 決定 、 「他 者 者 。 。 慰留 (bodhisattvagotrā śrāvako ’niyato dvedhā dr.s.t.ādr.s.t.ārthayānatah. / dr.s.t.ārtho vı̄tarāgaś cāvı̄tarāgo ’py asau mr.duh. // XI.55 // śrāvakah. punar aniyato dvividho veditavyah. / dr.s.t.ārthayānaś ca yo dr.s.t.asatyo mahāyānena niryāti / adr.s.t.ārthayānaś ca yo na dr.s.t.asatyo mahāyānena niryāti / dr.s.t.ārthah. punar vı̄tarāgaś cāvı̄tarāgaś ca kāmebhyah. / asau ca mr.dur dhandhagatiko veditavyah. / yo dr.s.t.ārtho dvividha uktah. / 未 〔声聞 種姓 〕決定 未 者 〕 見 、(4a.1.1) 離貪 、行 者 鈍〔根〕 使用 声聞 、(4a.1) 者 (13) 、二種 、(4a.1.2) 離貪 。 真実 見 、行 者 、(4a.2) 。〔 者 〔 中、〕 二種〕 真実 、〔 見 符号 、XI.54 以下 議論 XI.53(4) 内容 敷衍 理解 。詳細 、本稿所載 XI.53-59 概( ) 参照 。 (12) 松本[2013]pp. 310-312 、大乗 誘引 有情 「不定種姓 菩 」 (仮 声聞=実 菩 ) 、慰留 有情 「定種姓 菩 」 (真 菩 ) 見 、筆者 同意 。 点 関 、上野[2014] pp. 99-109 参照。 (13) drstādrstārthayānatah( > drstārthayāna-adrstārthayānatah) dr.s.t.ārthayāna 、世 親 注 釈(yo dr.s.t.asatyo . .. . .. . . .. . .. . mahāyānena niryāti 〔四〕諦 見 者 、大乗 出離 者) 従 、 「 真実 見 、行 者」 理解 (adr.s.t.ārthayāna 同 仕方 理解 )。 dr.s.t.ārtha = dr.s.t.asatya、 yāna = (nir)yāti 考 。 複合語 本来、dr.s.t.ārtha-mahāyāna-yāna( 真実 見 、大乗 行 者) 、複合語 真 中 語 省略 (madhyama-pada-lopa)、現在 思 。 際、dr.s.t.ārtha mahāyānayāna 、 所有複合語 、同格限定複合 、dr.s.t.ārthayāna 語 形成 「並列」 関係 考 。 、真 中 mahāyāna 省略 複合語 得 。 尚、dr.s.t.ārthayāna 関 、上野[2014]p. 109 注 47 、蔵漢 二訳 先行研究 倣 「yāna ārtha 見 者」 「真理 見 乗 者」 理解 方 、梵文 文法規則 述 、本稿 作成 、龍谷大学・桂紹隆教授 指導 賜 、以上 理解 得 到 。 (11) 以下 真実 (4a)(4b)(4a.1)(4a.2)(4a.1.1)(4a.1.2) 筆者 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 、未 〔声聞 種姓 〕決定 声聞 真実 見 、行 者 (dr.s.t.ārthayāna)、 還) 、大乗 。 、未 、 出離 〔四〕諦 真実 見 遅 〕二種 者 。(4a.1) 、行 者 (adr.s.t.ārthayāna)、 者(凡夫・信解行地) 者 成 知 知 〔四〕諦 見 者(預流・一来・不 者 、(4a.2) 未 真実 見 見 、大乗 、諸々 欲〔 対象〕 (欲界) (vı̄tarāga =不還) 、(4a.1.2) 離貪 。 〔 、二種 、 57 出離 者(avı̄tarāga =預流・一来) 〔 説 真実 。 見 者、 者 、(4a.1.1) 離貪 鈍〔根〕 二種〕 、 者 理解 tau ca labdhāryamārgasya bhaves.u parin.āmanāt / acintyaparin.āmikyā upapattyā samanvitau // XI.56 // tau ca dr.s.t.ārthau labdhasyāryamārgasya bhaves.u parin.āmanād acintyaparin.āmikyā upapattyā samanvāgatau veditavyau / acintyo hi tasyāryamārgasya parin.āma upapattau / tasmād acintyaparin.āmikı̄ / 、 二種 不可思議 、 生存 〔輪 真実 回向 〔 〕生 者 変易 身 見 、不可思議 、 生 、獲得 生 〕不可思議 聖道 具 二種 聖道 変易 諸々 者 者 変易 、〔諦 回向 生 生存 。 具 見 。 者 思議 回向 知 及 、 〕獲得 聖道 。 諸々 。 pran.idhānavaśād eka upapattim . prapadyate / eko ’nāgāmitāyogān nirmān.aih. pratipadyate // XI.57 // tayoś caikah. pran.idhānavaśād upapattin. gr.hn.āti yathes.t.am . yo na vı̄tarāgah. / eko ’nāgāmitāyogabalena nirmān.aih. / 一類 〔他 〔 願力 力 者 、願力 〕一類 。 真実 、思 、諸々 者 見 生 、不還性 〕 生 化作〔身〕 果 。 具 二種 者 。〔離貪 〔生 、諸々 中、離貪 他 〕。 〕一類 nirvān.ābhiratatvāc ca tau dhandhagatikau matau / punah. punah. svacittasya samudācārayogatah. // XI.58 // 化作〔身〕 一類 〔生 〕果 者(預流・一来) 者(不還) 、不還性 具 、 学 58 学研究 18 tau ca nirvān.ābhiratatvād ubhāv api dhandhagatikau matau, cirataren.ābhisam . bodhatah. svasya śrāvakacittasya nirvitsahagatasyābhı̄ks.n.am samudācārāt / . 自己 〔 者 、 二種 心 、何度 真実 見 考 起 者 〕 。〔生 、涅槃 返 起 二種 〕厭 想 、現等覚 愛着 者 、理解 〔身 、涅槃 付 久 〕付 愛着 時 遅 要 者 考 。 、両者 声聞 。 自己 。 理解 心 遅 、幾度 so ’kr.tārtho hy abuddhe ca jāto dhyānārtham udyatah. / nirmān.ārthı̄ tadāśritya parām . bodhim avāpnute // XI.59 // yah. punar asāv avı̄tarāgo dr.s.t.asatyah. so ’kr.tārthah. śaikso bhavan, buddharahite kāle jāto dhyānārtham udyato bhavati nirmān.ārthı̄ / tac ca nirmān.am āśritya kramen.a parām . bodhim . prāpnoti / tam avasthātrayastham sam dhāyoktam bhagavatā śrı̄mālāsūtre / śrāvako bhūtvā . . . pratyekabuddho bhavati punaś ca buddha iti / agnidr.s.t.ānte ca /(14) yadā ca pūrvam . dr.s.t.asatyāvasthā yadā buddharahite kāle svayam dhyānam utpādya janmakāyam tyaktvā nirmān . . . akāyam . gr.hn.āti yadā ca parām . bodhim . prāpnotı̄ti / 、未 禅定 努力 更 諦 見 (15) 学 者 尊 『勝鬘経』 自 、 説 化作 、 禅定 目的 、仏 依拠 火 起 在 譬 〕(16) 。 、化作 求 、離貪 時代 生 、順次 、生身 果 「〔先 捨 勝 「 、 、化作身 、仏 依拠 、禅定 菩提 〕声聞 者 者、 獲得 、勝 。 〕独覚 時、 勝 見 〔時代〕 菩提 位 三 、化作 位 求 者 。 時、無仏 菩提 生 得 、未 目的 果 努力 、〔次 、諦 在 更 。 者、有 者 。 密意 仏〔 時代 獲得 、 、世 〔生 〕」 時」 〕、 〔説 MSABh 蔵訳 theg pa gcig pa nyid yongs su tshol ba la tshigs su bcad pa bdun te / chos dang bdag (N182b1) med grol ba rnams // (14) agnidr.s..tānte ca / M : agnidr.s..tāntena Ns,B,LII ,NI ,F,NN : agnidr.s..tāntema Nc,A : agnidr.s..tānte ca LI . 松本[2013]pp. 328-329 、 「諦 見 者」 (dr.s.t.asatyah.) 「諦 見 者」 (adr.s.t.asatyah.) 訂正 主張 、筆者 、 必要 考 。 点 関 、上野[2014]pp. 109-114 参照。 (16) 『勝鬘経』 「火 譬 」 関係 、本稿 、松本[2013]p. 357 注 17 従 、両者 関係 “並置” 見 、 『勝鬘経』中 「火 譬 」 存 考 。 、 二 文章 引用 見 、 出典・所在 特定 到 (長尾[2009]p. 123 注 5、及 松本 [2013]p. 357 注 17 指摘 、現行 『勝鬘経』 当該 一文 認 )。 (15) 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 59 mtshungs phyir rigs ni tha dad phyir // bsam gnyis thob phyir sprul pa’i phyir // (D174b6) mthar thug (C169b6) phyir na (P188a7) theg gcig nyid // (53) nyan thos la sogs pa’i chos kyi dbyings tha mi dad pas na chos kyi dbyings mthungs pa’i phyir theg pa (N182b2) gcig pa nyid de / bgrod par bya bas na theg pa yin pas so // nyan thos la (P188a8) sogs pa’i gang zag rnams(17) bdag med pa ’dra bas bdag med pa (D174b7)(C169b7) mtshungs pa’i phyir theg pa gcig pa nyid de / (P188b1) ’gro ba pos na theg pa yin pas so // rnam par grol ba mtshungs pa’i (N182b3) phyir theg pa gcig pa nyid de / ’gro bas na theg pa yin pas so // nyam thos la sogs pa’i rigs su ma nges pa rnams theg pa chen pos nges par ’gyur bas na rigs (D175a1)(C170a1) tha dad pa’i phyir theg pa gcig pa nyid de / ’dis ’gro bas na theg (P188b2) pa (N182b4) yin pas so // bsam pa gnyis thob pa’i phyir theg pa gcig pa nyid de / sangs rgyas rnams kyis sems can thams cad la bdag nyid kyi dgongs pa brnyes pa’i phyir dang / nyan thos de’i (D175a2)(P188b3) rigs(18) (C170a2) su nges pa sngon byang chub kyi tshogs spyad pa rnams (N182b5) sangs rgyas kyi mthus de bzhin gshegs pas rjes su bzung ba’i khyad par phyogs tsam thob par bya ba’i phyir rgyud tha mi dad par mos pa’i sgo nas (P188b4) bdag nyid kyis sangs rgyas kyi dgongs pa thob pa’i phyir ro // de ltar na bsam pa (D175a3) gcig pa nyid (N182b6) thob pas (C170a3) sangs rgyas dang / nyan thos rnams gcig pa’i phyir theg pa gcig pa nyid do // sprul pa’i (P188b5) phyir theg pa gcig pa nyid de / ji skad du / nga ni lan brgya phrag du mar nyan thos kyi theg pas yongs su mya ngan las ’das so zhes gsungs (N182b7) pa lta bu ste / gdul bya(19) (D175a4) rnams kyi don du de ltar ston pa’i phyir (C170a4) ro // (P188b6) mthar thug pa’i phyir yang theg pa gcig pa nyid de / gang phan chad bgrod par bya ba med pa de ni theg pa yin pas sangs rgyas nyid kho na theg pa gcig pa(20) yin no // de lta bas na (N183a1) mdo de dang de las ni dgongs(21) pa de dang (P188b7) des theg pa gcig pa (D175a5) nyid du gsungs par rig par bya’i // (C170a5) theg pa gsum med pa ni ma yin no // yang ci’i phyir sangs rgyas rnams kyis dgongs pa de dang des theg pa gcig pa nyid du bshad ce (N183a2) na / kha cig (P188b8) dag(22) ni drang phyir dang // gzhan dag yang dag gzung ba’i phyir // rdzogs pa’i sangs rgyas (D175a6) rnams kyis ni // ma nges rnams la theg gcig (C170a6) bshad // (54) kha cig drang ba’i phyir zhes bya ba ni nyan thos kyi rigs (P189a1) can ma nges pa gang dag yin pa’o // (N183a3) gzhan dag yang dag par bzung pa’i phyir zhes bya ba ni byang chub sems dpa’i rigs (17) (18) (19) (20) (21) (22) gang zag rnams C,D : om. gang zag rnams N,P. rigs : ris C,D,N,P. bya C,D : ba N,P. pa C,D : om. pa N,P. dgongs C,D : dgos N,P. dag C,D : dang N,P. 学 60 学研究 18 can ma nges pa gang dag yin pa’o // nyan (D175a7) thos ma nges rnam gnyis te // theg (P189a2) don mthong dang (C170a7) ma mthong ba’o(23) // don mthong ’dod chags bral ba dang // ’dod chags (N183a4) bral min ’di dman pa’o // (55) nyan thos ma nges pa yang rnam pa gnyis su rig par bya ste / theg pa’i (C170b1) don mthong ba ni (P189a3) bden pa mthong ba theg pa chen (D175b1) pos nges par ’byung ba gang yin pa’o // theg pa’i don ma mthong ba ni bden pa ma(24) mthong ba theg pa (N183a5) chen pos(25) nges par ’byung ba gang yin pa’o // don mthong ba yang ’dod pa dag (P189a4) las ’dod chags dang bral ba dang / ’dod chags dang ma bral ba’o // don mthong ba rnam pa gnyis su bshad (D175b2) pa gang yin pa de(26) ni dman pa yin te / rtog (C170b2) pa bul ba yin (N183a6) par rig par bya’o // de gnyis (P189a5) ’phags pa’i lam thob pa // srid pa dag tu bsgyur ba’i phyir // bsam gyis mi khyab bsgyur ba yi // skye ba dang ni yang dag ldan // (56) don mthong ba de(27) gnyis ni ’phags pa’i lam thob pa srid pa (D175b3) dag tu (P189a6)(N183a7) bsgyur ba’i phyir // bsam (C170b3) gyis mi khyab par(28) bsgyur ba’i skye ba dang ldan par rig par bya’o // ’phags pa’i lam de skye bar bsgyur ba ni bsam gyis mi khyab ste / de lta bas na bsam gyis mi khyab par (P189a7) bsgyur ba yin no // gcig ni smon lam dbang gis (N183b1) na // skye ba rab tu sgrub (D175b4) par byed // cig shos phyir mi ’ong ba (C170b4) dang // ldan phyir sprul pas rab tu sgrub // (57) de gnyis la gcig ste ’dod chags dang ma bral (P189a8) ba gang yin pa de ni smon lam gyi dbang gis ji ltar ’dod pa bzhin du skye ba ’dzin to // (N183b2) cig shos ni phyir mi ’ong ba dang ldan pa’i stobs kyis sprul pa dag (D175b5) gis ’dzin to // (23) (24) (25) (26) (27) (28) ba’o N,P : ba’i C,D. ma C,D : om. ma N,P. pos C,D : po N,P. de C,D : ’di N,P. de C,D : ni N,P. par C,D : om. par N,P. 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 61 de gnyis yang dang (C170b5) yang du ni // sems kun tu ’byung ldan pas // mya ngan ’das la mngon dga’i phyir // rtogs pa bul ba yin par ’dod // (58) (P189b1) rang de gnyi ga yang rang (N183b3) gi nyan thos kyi(29) sems skyo ba dang ldan pa yang dang yang du kun tu ’byung bas mya (P189b2) ngan las ’das pa (D175b6) la lhag par dga’ ba’i phyir rtogs pa bul (C170b6) ba yin par ’dod de / yun ring mo zhig na mngon par rdzogs par ’tshang rgya ba’i phyir ro // don byas ma yin (N183b4) de sangs rgyas // med par skyes nas sprul (P189b3) don gnyer // bsam gtan don brtson der brten nas // byang chub dam pa (D175b7) ’thob par ’gyur // (59) bden pa mthong ba ’dod chags dang ma (C170b7) bral ba don ma byas pa slob pa gang yin pa de ni / sangs rgyas med pa’i dus su (P189b4)(N183b5) skyes nas sprul pa don du gnyer bas bsam gtan gyi don du brtson par ’gyur zhing sprul pa de la yang brten nas rim gyis byang chub dam (D176a1) pa thob(30) par ’gyur ro // bcom ldan ’das kyis gnas (C171a1) skabs gsum (P189b5) la gnas pa de la dgongs nas / (N183b6) dpal phreng gi mdo las me’i dpes nyan thos su gyur nas / rang sangs rgyas su ’gyur ro // phyis ni sangs rgyas su yang ’gyur ro zhes gsungs te / (D176a2) gang gi tshe sngon (P189b6) bden pa mthong ba’i gnas skabs (C171a2) dang // gang gi tshe sangs rgyas med pa’i dus su bdag nyid kyis (N183b7) bsam gtan bskyed nas skye ba’i lus bor te / sprul pa’i lus ’dzin pa dang / gang gi tshe byang chub dam pa ’thob pa’i (P189b7) gnas skabs so // MSAT. 蔵訳 ・和訳 XI.53 theg pa gcig pa nyid yongs su tshol ba la chos kyi dbyings mtshungs pa’i phyir dang / bdag med pa (C93b7) mtshungs pa’i (D93b7) phyir dang / rnam par grol ba mtshungs pa’i phyir (P104b2) ro // de la chos kyi (N102a4) dbyings mtshungs pa’i phyir(31) zhes bya ba ni nyan thos la sogs pa’i chos kyi dbyings ni mtshungs te / nam mkha’ bzhin no // nam mkha’ la ni gang du yang mi mtshungs pa med pa ltar chos kyi (P104b3) dbyings kyang de dang (D94a1)(C94a1) ’dra’o // bgrod par bya bas na theg pa yin pas so(32) (N102a5) zhes bya ba ji ltar na de(33) bgrod par bya ba yin zhe na / ’di ltar chos kyi dbyings la brten cing chos kyi dbyings(34) thob nas nyan thos la sogs pa la nyan thos (29) (30) (31) (32) (33) (34) kyi N,P : kyis C,D. thob C,D : ’thob N,P. dharmatulyatvād. yātavyam . yānam iti kr.tvā /. de C,D : om. de N,P. dbyings C,D,S : om. dbyings N,P. 学 62 学研究 18 la sogs pa’i chos ’byung bar ’gyur bas so // bdag med pa (C94a2) ’dra bas na(35) zhes bya ba ni ’gro ba po’i gang zag (N102a6) nyan thos gang dag yin pa de dag kyang bdag med la / sangs rgyas bcom ldan ’das kyang bdag med do(36) // de’i (P104b5) phyir bdag med pa mtshungs pa nyid kyis gang zag la theg pa nye bar btags(37) pa’i phyir theg pa gcig pa nyid do // (38) yin pas (N102a7) so(39) zhes bya ba ni rnam par grol ba dang(40) (D94a3) ’gro bas ni (C94a3) theg pa rnam par grol ba la tha dad du bya ba med pas rnam par grol (P104b6) ba la theg pa nye bar btags(41) pa’i phyir te / ngo bo nyid sgrub pas so // rigs tha dad pa’i phyir theg pa gcig pa nyid(42) ces bya ba ni rigs nges pa tha dad pa’i phyir (D94a4) dang / (C94a4) ma nges (N102b1) pa’i rigs tha dad pa’i phyir te / ma nges pa’i rigs (P104b7) can gang dag yin pa de dag nyan thos kyi spyod pa spyad nas de nas dus phyis dge ba’i bshes gnyen sangs rgyas dang byang chub sems dpa’ dang phrad pa’i sgo nas nyan thos kyi spyod pa bor te / theg pa chen pos nges (D94a5) par (C94a5) ’byung (P104b8) ngo // (N102b2) de bas na nyan thos kyi spyod pa spyad pa rnams theg pa chen pos nges par ’byung bas theg pa gcig pa nyid de / rigs la theg pa nye bar btags(43) pa’i phyir ro // bsam pa gnyis thob pa’i phyir theg pa gcig pa (P105a1) nyid de / sangs rgyas rnams kyis sems (44) zhes bya ba ni (D94a6) can thams cad la (C94a6) bdag nyid kyi dgongs pa brnyes pa’i phyir byang chub sems (N102b3) dpas sa dang po thob pa’i dus na sems can rnams la bdag dang (P105a2) gzhan mnyam pa nyid kyi bsam pa thob pa gang yin pa de sangs rgyas pa’i(45) gnas skabs na shin tu rnam par dag par ’gyur te / (D94a7) bdag gang (C94a7) yin pa de nyid sems can rnams yin no snyam pa’i phyir ro // (N102b4) nyan thos de’i rigs su (P105a3) nges pa sngon byang chub kyi tshogs bsags pa rnams(46) zhes bya ba ni nyan thos kyi rigs can sngon byang chub sems dpa’i spyod pa spyad pa rnams te / nyan thos kyi rigs su nges pa’i phyir byang chub (D94b1)(C94b1) sems dpa’i spyod pa bor (P105a4) nas nyan thos nyid du nges (N102b5) par ’byung ba de dag la sangs rgyas bcom ldan ’das rnams kyis ’di dag ni sngon byang chub sems dpa’i spyod pa la spyad pa yin no zhes bya bar rnam par gzigs te / thob pa gang zhig sangs rgyas (P105a5) dang rgyud tha mi dad par mos pa (D94b2)(C94b2) nyid kyis ’thob par ’gyur bas(47) sangs (N102b6) rgyas kyi dgongs pa thob pa la sbyor bar mdzad do // de bzhin gshegs pas rjes su bzung(48) ba’i khyad par phyogs tsam thob (P104b4) (D94a2) (35) (36) (37) (38) (39) (40) (41) (42) (43) (44) (45) (46) (47) (48) ātmābhāvatāsāmānyāt,. do C,D : de N,P. btags D : brtags C,N,P. pa MSABh,S : pa ma C,D,N,P. yāti yānam iti kr.tvā /. rnam par grol ba dang C,D : om. rnam par grol ba dang N,P,S. btags D,S : btogs C : brtags N,P. gotrabhedād ekayānatā. btags C,D : brtags P : illegible N. dvyāśayāpter ekayānatā, buddhānām . ca sarvasattves.v ātmāśayaprāpteh.,. pa’i C,D : kyi N,P. śrāvakān.ām . ca tadgotraniyatānām . pūrvam . bodhisam . bhāracaritānām. bas C,D : ba N,P. pas rjes su bzung MSABh : pas rjes su gzung C,D,S : pa’i des bzung N,P. 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 63 par bya ba’i phyir(49) zhes bya ba ni (P105a6) sangs rgyas kyi dgongs pa thob pa gang zhig rgyud tha mi dad par mos pa’i sgo nas thob (D94b3) pa’i dgongs pa (C94b3) thob (N102b7) pa de phyogs tsam zhig thob kyi dus gtan du thob pa ni ma yin no zhes bya ba’i tha tshig go // phyogs tsam thob par (P105a7) bya ba’i phyir zhes bya ba ni de’i ched kyi bzhi pa yin te / sangs rgyas bcom ldan ’das rnams sangs rgyas kyi dgongs pa thob pa ’dzin du ’dzud pa (N103a1) mdzad (D94b4) do / de (C94b4) bas na sangs rgyas bcom ldan ’das de’i nyan thos rnams bsam (P105a8) pa gcig pa nyid rnyed pa’i phyir theg pa gcig pa nyid do // mthar thug pa’i phyir yang theg pa gcig pa nyid de // gang phan chad bgrod par bya ba med pa de ni theg (N103a2) pa yin pas sangs rgyas nyid kho na theg pa gcig pa(50) (D94b5)(C94b5) yin no(51) (P105b1) zhes bya ba ni dper na / sgra ngan rgya mtsho’i(52) klas pa can // gzhu bdung mi ni ji snyed pa // gzhu mchog can gyi gan na ni // bud med yin par shes par gyis // zhes bya ba lta bu ste / ’di skad du / mi(53) pho ni de (N103a3) gcig (P105b2) kho nar zad kyi(54) de las rtsal che ba gzhan na med do zhes smras pa (C94b6) yin (D94b6) no / de bzhin theg pa thams cad kyi mthar thug pa ni theg pa chen po yin te / de’i pha(55) rol na theg pa khyad par can gzhan med pas theg pa (P105b3) gcig pa nyid do // 一乗 〔 乗 一 〕 探求 、(1) 法界 等 、 (2) 無我 等 、(3) 解脱 等 〔 〕 。 中、(1)「法界 等 」 、声聞 法界 等 、 虚空 拠 。虚空 同様 、 、法界 。「行 得 (2)「我 存在 *pudgala) 等 (49) (50) (51) (52) (53) (54) (55) 後 声聞 。 、 、声聞 、 、 行 同様 、「人」 〔対象〕 〔 声聞 無我 「乗」 等 決 〕乗〔 意味〕 〔対象〕 法 」 、法界 、 生 、仏世尊 、行 無我 者 。 仮説(nye bar btags, *upacāra) 。 法界 」 依 人(gang zag, 無我 、一乗 tathāgatānugrahaviśes.apradeśalābhāya /. pa N,P : om. pa C,D. paryantād apy ekayānatā, yatah. paren.a yātavyam . nāsti tad yānam iti kr.tvā / buddhatvam ekayānam,. mtsho’i : mtshos C,D,N,P. C,D,N,P 支持 得 、mtshos mtsho’i 訂正 。両者 発音 同 、頻繁 混同 。 mi C,D : om. mi N,P. kyi C,D : kyis N,P. pha C,D : phyi N,P. 点 高野山大学・加納和雄准教授 教授 得 。 学 64 〔 (3)「行 仮説 〕解脱 得 別 行 、yāna 〔声聞 者 〕、 後 、 、声聞性 行 意楽 仏 、 、 (7) 「究竟 、 〔 、 、婦人〔 集 得 。「一部 仏 、菩 、 、〔 仏 」 異 「 得 」 意味〕 〔 〕広大 知 、 極 「乗」 者 有情 種姓 種姓 、菩 、 〕仏 相続 異 」 得 、永久 菩 」 結 。 〔対象〕 一乗 、最高 行 得 目的〔 示 、一乗 放棄 、仏 得 。 〔 行 意楽 得 行 対 清浄 。(5b)「 、 弓引 声聞 有情 対 信解 。仏 仏・菩 。「種姓」 意楽 、 決定 後 。 、声聞 「 〔 種姓 。未 、諸々 位 〕仏 。 決定 、 得 決定 得 、一部 行 出離 〕仏 一部 。 (57) 行 〔仏 〕同一 意楽 得 〕乗〔 〕 初地 、諸仏世尊 得 、 。〔解脱 乗 。(5a) 諸仏 種姓 〕得 〕相続 、 声聞 、 」 考 声聞 摂取 (56) 、一乗 。諸仏世尊 〔 一乗 〕 、 〔声聞 〕解脱 〔菩 仮説 、大乗 。声聞 、 勝 、〔 海 放棄 得 。〔 〕意楽 、 倶盧〔州〕 (56) 出離 仏世尊 声聞 資糧 者 得 意味 出離 意楽 菩提 」 別 、 行 諸々 有情 。「如来 (与格) 〔第〕四〔格〕 意味 、一乗 覧 得 〕者 」 「乗」 種姓 」 行 」 信解 。 平等 、 達成〔 、声聞 得 他者 菩 、一乗 〔声聞 、大乗 意楽 、「解脱」 〕行為 決定 〕種姓 意楽 得 決定 、〔 、未 (58) 、自 行 語 遇 行 (5)「二 「 、及 善知識 仮説 〕乗〔 意味〕 区別 (4)「種姓 別 学研究 18 弓 人 〕 。 」 横 (59) ngo bo nyid sgrub pas so(*bhāvasādhanena) 、yānopacāra 理由 考 。「仮説」 以上、本来 意 多少 。 bhāvasādhana 文法用語 、bhāva 「行為」 意味 。yāna 語 「行 」自体 「行 」(行為 達成) 意味 「解脱」 「乗」 味 (57) 仮説 得 『荘厳経論』 家系 決定 略 無性 言及 「 (58) ◦ ana (59) 。 点 加納氏 教授 得 。 III.6(MSA p. 11, ll. 21-22) 、種姓 区別(gotrabheda) niyatāniyatam . gotram ahāryam . hāryam eva ca / pratyayair gotrabhedo ’yam . samāsena caturvidhah. // III.6 // yāna 行 手段 出典不明。 不決定 、種々 縁 四種 (長尾[2007]p. 73) 。 決定 種姓」 「未 決定 接尾辞 、 場合、行 「手段」 「種姓」 「乗」 仮説 得 退堕 意味 、以下 退堕 種姓」 、 中 前二者 。乗 行 手段 。 点 加納氏 論 。家系 。 分類 相当 。 種姓 人々 教授 得 。 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 通 。〔 男 乗 〔 〕次 一人 〕 、 、 。同様 一切乗 。 65 、勇敢 究竟 者 大乗 他 (60) 。 勝 乗 他 、一 XI.54 nyan thos kyi rigs (N102b4) can ma nges pa gang dag yin pa’o(61) zhes bya ba ji ltar na nyan thos kyi rigs can(62) yin la ma nges (C94b7) pa yin zhes (D94b7) kyang bya zhe na / de dag ni nyan thos kho na ma yin pa’o(63) // ’o na ci zhe na / ma nges (P105b4) pa’i rigs can dag cig nyan thos kyi spyod pa la spyad pas na de’i phyir nyan thos kyi (N103a5) rigs can zhes bya ste / byang chub sems dpa’i rigs can ma nges pa dag la yang de bzhin du sbyar bar bya’o // yang (C95a1) ci’i phyir (D95a1) // sangs (P105b5) rgyas dang byang chub sems dpa’ rnams kyis ma nges pa’i rigs can dag yal bar bor(64) / gang gis na nyan thos kyi spyod pa la (N103a3) rab tu sbyor gyi byang chub sems dpa’i spyod pa la ma yin zhe na / gnas skabs nges pa’i (P105b6) phyir btang snyoms su ’jog(65) go // (D95a2) gnas (C95a2) skabs der ma phyin par ma nges pa’i rigs can rnams byang chub sems dpa’i spyod pa la spyad par ni mi nus te / ji skad du ’phags pa ma khol (N103a7) gyi zhal snga nas kyis(66) / ’di ni (P105b7) gyang sa’i yul gyi mur ma phyin par nor can nyid mi ’gyur zhes bya ba la sogs pa bshad pa lta bu yin no // 〔 〕未 決定 (4a)「声聞 種姓 聞 声聞 声聞 姓 置 種姓 行 〔 者 、未 行 仏・菩 、 、裂 (61) (62) (63) (64) (65) (66) (67) 決定 。 決定 声聞 (声聞) 目( 者 決定 種姓 、 、未 決定 〔声聞 〕者 (60) 未 〕未 決定 、 ) 、 者 行 者 声聞 〔中 種姓 」 関 結 」 〕一部 者 位 、菩 ) 経 奥 者 、未 決定 声 。(4b)「菩 種 、〔 、同様 適用 〔声聞 〕種姓 位(gnas skabs, *avasthā) 、菩 行 行 、 、 〔声聞 〕者 行 捨 〔結 置 〕 。 ( 〕 捨 、 〔声聞 〕種姓 。聖者 Ma khol(Mātr.ceta(67) ) 、 部分 到 、実 、富 者 出典不明。 śrāvakagotrā aniyatāh. /. can N,P : can yang C,D. ma yin pa’o C,D : yin no N,P : ma yin no(pa’o?) S. bor N,P : dor C,D. ’jog C,D : ’ju N : ’jug P. kyis C,D : kyi N,P. Mātr.ceta Ma khol 蔵訳 例 仏教史 p. 147 、 名 、 。 認 、 。 寺本婉雅[1928/repr.1974] (馬鳴) 別名 見 学 66 学研究 18 (68) 説 。 XI.55 nyan (C95a3) thos ma nges pa yang rnam pa gnyis te / theg pa’i don mthong ba dang theg pa’i don ma mthong ba’o(69) (P105b8) zhes bya ba ni bden (N103b1) pa mthong ba dang bden pa ma mthong ba’o zhes bya ba’i don to // 「 、未 〔声聞 種姓 〕決定 声聞 二種 、(4a.1) 乗 意味 見 者 (theg pa’i don mthong ba, dr.s.t.ārthayāna) (4a.2) 乗 意味 見 者(theg pa’i don ma (70) mthong ba, adr.s.t.ārthayāna) 」 、 〔四〕諦 見 者 、未 〔四〕 (D95a3) 諦 見 者 、 意味 。 XI.56 ’phags pa’i lam de skye bar bsgyur ba ni bsam gyis mi khyab ste(71) zhes bya ba ni / ’phags pa’i (D95a4) lam (C95a4) gyi skye ba la sdang ba yin na ji (P106a1) ltar na(72) skye bar sgyur bar byed ce na / de ni bden na de ’phags pa’i lam kho nas skye ba (N103b2) ni ma yin no // ’o na ci zhe na / nyon mongs pa lhag ma ma spangs pa rnams kyis te / sangs rgyas (P106a2) bcom ldan ’das rnams ni ma(73) nges pa’i rigs can gyi nyan thos(74) (D95a5)(C95a5) de dag la sangs rgyas nyid thob par bya ba’i phyir ci nas kyang lhag mthong lhur len cing thar pa la (N103b3) smon pa’i lam ’dor zhing ’khor ba la mngon du (P106a3) phyogs pa snying rje bsgom pa’i lam la sbyor ba de ltar ’doms la / snying rje’i dbang gis na ’phags pa’i lam srid pa la sdang ba de ci nas (C95a6) kyang srid (D95a6) pa la rgyab kyis phyogs te mi gnas pa dang mya ngan las ’das pa (P106a4)(N103b4) la gzhol bar mi ’gyur ba dang / sems can gyi don du yang dang yang du skye ba len(75) pa de ltar nges par byed de / de ltar na skye bar bsgyur ba yin no // de nyid kyi phyir skye ba de ni bsam gyis mi khyab par bsgyur ba yin (C95a7) no // 〕生 「〔輪 生 、聖道 〔元来、輪 回向 決定 、未 *buddhatva) 得 (68) (69) (70) (71) (72) (73) (74) (75) 断 〔声聞 、 聖道 〕生 。 残 〕種姓 、 回向 通 、思議 厭 諸煩悩 観 〔 声聞 専念 、〔輪 生 〔 解脱 及 、 中〕 願 〕 〔 聖道 〕 」 輪 生 。諸仏世尊 〕 、未 、仏性(sangs rgyas nyid, 道 放棄 、輪 趣向 出典不明。 śrāvako ’niyato dvedhā dr.s..tādr.s..tārthayānatah. /. 蔵訳 theg pa’i don mthong ba dang theg pa’i don ma mthong ba’o 従 「乗 意味 見 者 乗 意味 見 者 」 訳 、対応 梵語 dr.s.t.ādr.s.t.ārthayānatah. 注意 要 。先 注 13 参照。 acintyo hi tasyāryamārgasya parin.āma upapattau /. na C,D : om. na N,P. ma C,D,S : om. ma N,P. nyan thos C,D,S : nyon mongs pa N,P. len N,P : lon C,D. 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 悲 修習 背反 益〕 道 結 住 繰 、輪 返 生 〕生 」。 、 、悲 回向 、 67 指導 、生存 厭 力 、 確定 聖道 、 〔元来〕生存 涅槃 入 、 生 。以上 。 〔 有情〔利 声聞 変易 「不可思議 XI.57 (P106a5) gcig (D95a7) ste ’dod chags dang ma bral ba (N103b5) gang yin pa de ni smon lam gyi dbang gis(76) ji ltar ’dod pa bzhin du skye ba ’dzin to //(77) zhes bya ba ni bsam gyis mi khyab pa’i skye ba yongs su ’dzin pa’i sgo nas yin gyi / las dang nyon (P106a6) mongs pa’i dbang gis(78) skye ba ni ma yin no // zhes bya ba’i tha tshig (C95b1) go // (D95b1) de ni (N103b6) ’dod chags dang ma(79) bral ba yin te / gang dang gang du sems can gyi don mthong ba de dang der skye bar smon lam ’debs so // ’dod pa las (P106a7) ’dod chags dang bral ba gang yin pa ni phyir mi ’ong pa dang ldan pa’i stobs kyis /(80) zhes bya ba ni bsam gtan gyi stobs kyis zhes bya (N103b7) ba’i (D95b2)(C95b2) don te // bsam gtan gyi stobs kyis(81) sprul pa rnams sprul nas de dang(82) de dag tu skye ba (P106a8) kun du bstan pas sems can gyi don byed do // 「離貪 変易〕 生 利益 見 情 一類 者 、願力 、 (4a.1.1) 離貪 。禅定 意味 者 力 、有情利益 点 〔 「不還性 為 。 生 、諸々 具 、思 、業 、(4a.1.2) 離貪 力 願 化作〔身〕 。 生 〕 立 」 化作 煩悩 。〔諸々 、 」 力〔 者 〕欲〔 、禅定 力 場所 〕 、不可思議〔 生 、 対象〕(欲界) 生 、 示現 、有 意味 XI.58 注釈 XI.59 bden pa mthong ba ’dod chags dang ma(83) bral ba(84) don ma byas pa slob pa gang yin pa de(85) zhes bya ba ni slob pa dang ’dod chags dang ma (N104a1) bral ba ste / (C95b3) ’dod (D95b3) pa na spyod pa’i lha tshe ring (P106b1) po rnams kyi nang du skye la / ’dir ni bstan pa nub par ’gyur ba (76) (77) (78) (79) (80) (81) (82) (83) (84) (85) gis C,D : om. gis N,P. ekah. pran.idhānavaśād upapattim . gr.hn.āti yathes..tam . yo na vı̄tarāgah. /. gis C,D : gi N,P. ma N,P : om. ma C,D. anāgāmitāyogabalena. kyis C,D,S : kyi N,P. de dang C,D,S : om. de dang N,P. ma C,D : om. ma N,P. ba MSABh : ba’i C,D,N,P. yah. punar asāv avı̄tarāgo dr.s..tasatyah. so ’kr.tārthah. śaikso bhavan,. 学 68 学研究 18 dang de’i ’og tu shi ’phos nas sangs rgyas med pa’i dus su(86) skyes te bsam gtan gyi don du brtson par ’gyur ro // ci’i phyir bsam (N104a2) gtan gyi don du (P106b2) brtson zhe na / sprul pa’i(87) don du gnyer (C95b4) bas (D95b4) te / de ni sngon ’phags pa’i lam thob pa’i stobs kyis ’dod pa’i khams kyang rnam par sun ’byin par byed la de’i sems yul dag la yang mngon par mi dga’o // (P106b3) de nas sngon goms pa’i (N104a3) stobs kyis slob dpon med par ’phags pa’i lam mngon sum du byed cing (C95b5) bsam gtan (D95b5) dag skyed par byed do // de nas rdzu ’phrul gyi rkang pa bzhi bsgoms pas rang gi(88) lus yun ring por(89) (P106b4) gnas par bya ba’i phyir sprul par byed de / ’di ni de’i rang(90) (N104a4) sangs rgyas kyi gnas skabs yin no // tshogs yongs su rdzogs par bya ba’i phyir sprul pa gzhan dang gzhan dag (C95b6) kyang sprul (D95b6) te / de nas rim gyis (P106b5) shes bya’i sgrib pa spangs nas bla na med pa yang dag par rdzogs pa’i byang chub ’thob po // me’i dpe(91) zhes bya ba (N104a5) ni dper na lci ba’i me las rtswa’i mer ’gyur la / rtswa’i me las shing gi mer ’gyur ba ltar zhes bya ba yin no // (P106b6) gang gi tshe sngon bden pa mthong (D95b7) ba’i (C95b7) gnas skabs dang / gang gi tshe sangs rgyas med pa’i dus su bdag nyid kyis yongs su (N104a6) bsam gtan bskyed nas skye ba’i lus bor te(92) zhes bya ba ni ’dis dus ’di srid cig thob po (P106b7) zhes bya ba ste / rdzu ’phrul gyi rkang pa bzhi bsgoms pas gnas skabs de bor nas sprul pa’i lus (D96a1)(C96a1) yongs su ’dzin te(93) / de’i ’og tu bla na med pa’i(94) (N104a7) byang chub ’thob po // 「諦 」 見 、離貪 、 努力 、諸々 、種々 。 、 満足 長期的 〔教法 者 、 実現 、有学 説 住 聖道 禅定 。 生 、生身 、 」 (86) (87) (88) (89) (90) (91) (92) (93) (94) 後 捨 」 、四神足 無上菩提 力 、 、 、諦 。「 修習 得 、 、禅定 得 化作 。「火 譬 」 得 離貪 〕廃 化作 化作〔身〕 者 、 位 者 。 死去 、仏 努力 〔聖道 、 厭 力 独覚 位 断 草 火 時、無仏 具 時 者、有学 長寿天 生 、師 。資糧 環境 、自 身体 、草 火 〕 位 生 〕諸々 聖道 満足 、無上正等菩提 〔生 中 求 〔欲界 時代 者 、禅定 、化作 修習 、所知障 〕 諸々 在 心 〕修習 、牛糞 火 、〔生身 属 、 四神足 順次 「〔 果 。欲界 後 。 、 見 者 目的 、欲界 。 為 、未 〕、自 得 木 火 禅定 時間(dus ’di srid cig) 放棄 、化作身 dus su P : du su N : yul du C,D. pa’i C,D : pa N,P. gi C,D : gis N,P. por C,D : po N,P. rang C,D : rang bzhin N,P. agnidr.s..tānta. yadā ca pūrvam . dr.s..tasatyāvasthā yadā buddharahite kāle svayam . dhyānam utpādya janmakāyam . tyaktvā. te C,D : to N,P. pa’i C,D : pa N,P. 起 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 69 SAVBh 和訳 XI.53 「一乗〔 、或 別 〔仏 、 経典 乗 〕或 経典 二種 。 未了義 説 経典 中、乗 、乗 考察 一 〔乗 〕三 〕教説 経典 乗 一 一 、乗 七偈 「(1) 法 (95) 説 〔 一 説 三 著 、 〕 探究 意趣 意味 、未了義 、有情 。 意趣 。〔 、何 意趣 〕。 、何 七偈 説 (96) 説 説 、更 、三 意趣 了義 。三 説 〔 。 (1)「法 等 別 。 、 〔 、 、一乗〔 」 、法 、声聞 虚空 〕同様 者 〕本質 同 声聞 、「行 法界 、法界 「行 (2)「無我 等 同様 通達 乗 法界 。虚空 、乗 一 、 〕乗〔 意味〕 pa) 法界 等 区別 、〔法界 」 」 、独覚 存在 。 〕証得 、一乗〔 〔 一 法界 、 。 説 。 知 説 〕 〔 説 、法界 区 区別 存在 法界 〕区別 。〔声聞・独覚・如来 、 「法界」 「乗」 、声聞・独覚・如来 〔 意 、(7) 究竟 説 「法界」 「大乗」 設定 、〔声聞・独覚・仏世尊 〕意趣 、(4) 種姓 別 、如来 対象 〕、声聞 三者 、 〔 〕(6) 変化 〕 、声聞 、乗 了義 存在 〔対象〕(bgrod par bya ba, *yātavya) 〔対象〕」、 設定 〕 、 経典 乗 (2) 無我〔 〕(3) 解脱〔 〕(4) 種姓 別 (5) 二 意楽 得 〔身〕 (7) 究竟 、一乗 」 、乗 一 趣 、(1) 法 等 、(2) 無我 等 、(3) 解脱 等 、乗 等 、(5) 二 意楽 得 、(6) 変化〔身〕 〔 〕七 事柄(don, *artha) 意趣 、乗 一 」 法界 諸法 〕無我 生 我 三 〔 (gzhan 乗 存在 、 同様 一乗説 典拠 、最 有名 、 『法華経』 置 他 。『中観光明』 、 後主張(中 観派 見解 論 部分) 、一乗説 典拠 、 『法華経』 始 九 経典 、約二十 引用 行 (松本[1982a]pp. 291-277、 [1992]p. 882 参照) 。 、 引用 龍樹作 伝 『 ・ 』 記述 従 関 、 [1992]p. 882 参照。 (96) 同様 、三乗説 典拠 、最 有名 、 『解深密経』 (同経 三乗説 関 、訳 文 解説 含 袴谷[1994]pp. 158-170 詳 )。 『中観光明』 、 前主張(唯識派 見解 論 部 分) 、三乗説 典拠 、Khams kyi tshogs kyi mdo、 『楞伽経』 、 『無尽意経』 名 挙 (松 本[1982a]pp. 294-293 参照) 。 、第一 Khams kyi tshogs kyi mdo 関 、袴谷[1981] 、及 山部「1987」 正面 論 。 (95) 学 70 、乗 者 無我 説 。〔声聞 意趣 、 」 〕解脱 者 一 人(gang zag, *pudgala) 、人 仮説 無我 (3)「解脱 等 乗 一 解脱 (97) 等 (gnas) 、 行 乗 (4)「種姓 別 姓 〔声聞 、〔大乗 、乗 定 決定 〕同一 一 菩 道 、「種姓」 種姓 菩提 。 「乗」 発心 一 」 場所 乗 行 、 、菩 行 放棄 意趣 行 、大乗 、大乗 、 乗 一 〕乗〔 、現等覚 法 」 有情 両者 pa) 、第二地 他 有情 平等 初地 第十地 、他 意楽(dgongs pa) 。(5b)「 (97) 、 出典不明。 声聞 有情 得 種姓 段階 間 、菩 修行 決定 自 行 、現等覚 、現等覚 説 「 人・法 、種姓 者 場所 一 行 、 」 者 行 、未 決 、未 、 。大乗 乗 。二 者 意味 〕行 」 声聞 種 異 。 〔手段〕 。 、二 。 意楽(bsam 、(5b) 声聞 意楽(bsam pa) 無我 得 、仏地 、有情 一 、種姓 〔人々 〕 意楽(bsam pa) 、乗 「行 法 得 声聞 意味〕 (5)「二 意楽(bsam pa) 得 、一乗〔 意楽(bsam pa) 得 、乗 一 説 pa) 得 、(5a) 如来 意楽(dgongs pa) 得 得 。(5a)「〔諸〕仏 有情 対 得 入 種姓 意趣 、仏 別 、獲得 〕道 菩 行 。乗 定義 行 決定 、〔現等覚 〕者 、 向 、未 決定 〕者 〔声聞 」 。 解脱 〕諸解脱 、 」 、 〔人 者 、独覚 、 意味〕 意味 〔菩 〕 。 「乗」 到 、解脱 等 場所 現等覚 〔菩 、〔 出離 人〕 〕乗〔 解脱 、 、行 等 、「人」 、 〕解脱 乗 点 。 、〕 、声聞 〕乗〔 意味〕 、行 者〔 無我 〔 、仏世尊 「〔声聞 原因(rgyu) 。 人 、声聞 〕、行 (btags pa, *upacāra) 、 、 「解脱」 「乗」 、声聞 覚 (’dis bgrod pa, *yānti tena) 種姓 、一乗 、乗 大乗 説 種姓 声聞 善知識 遇 仏・菩 行 、一乗〔 〕者 意味 者(’gro ba po, *yātr.) 。〔声聞 、解脱 乗 者 、 人 。 (bgrod pa, *yāti) 〔 、 〕行 説 。諸経典 」 説 、仏世尊〔 「人」 「乗」 仮説 、 説 区別 行 「 。 点 。 無我 、仏世尊 一 主体(gnas) 乗 人 乗 学研究 18 、 自 通達 。 説 意楽(bsam pa) 平等性 浄化 本質 菩提 、自 意楽(bsam 。自 同 、 資糧 行 意味 者 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 、仏 、 意楽(bsam pa) 生 決定 声聞乗 菩 入 声聞 行 行 、声聞 楽(dgongs pa) 菩 行 pa) 得 、 意味 、 菩 。 、 。菩 的 行 〕現等覚 、仏 威神力 声聞 得 〕相続 〔諸仏 行 得 声聞 仏 一乗〔 〔見 意楽(bsam pa) 〕 」 〕意楽(bsam pa) 得 意楽(bsam pa) 、 意味 (6)「変化〔身〕 、 諸々 声聞 入 変化〔身〕 自 、般涅槃 、涅槃 意味 乗 示現 。 、教化 般涅槃 、一乗〔 竟 一 、乗 、〔両者 有情 (7)「究竟 、乗 示現〔 一 (唯一) 般涅槃 菩 行 行 意味 、諸仏 般涅槃〕 、 。 説 、乗 、〔 、仏 有情 自 得 意楽 勝 、 〔自 得 〔部分 等 一 声聞乗 涅槃 〕 〕「 〕所化 者 説 。 両者 行 」 、 声聞乗 、如来 涅槃 何百回 」 一 示現 一乗 説 変化〔身〕 何百何千回 変化〔身〕 、同一 如来 「 変化〔身〕 説 意楽(dgongs pa) 等 経典 〕 「 」 心相続 。「 声聞 、〔仏 説 得 心 (dgongs nas)、乗 」 説 、 、一時的 得 、信解 〔如来 〕変化〔身〕 、如来 意 得 意楽(bsam pa) 得 、〔諸経典 同一 。 一部 、声聞 〕乗 「 放棄 意楽(bsam pa) 意楽(bsam pa) 、仏 、声聞乗 行 意楽(bsam 、乗 一 摂取 一部 、仏 説 涅槃 、 stong du mar)、声聞乗 声聞乗 」 、乗 一 、 意趣 〕 般涅槃 声聞 意味 勝 〕異 、上来述 、一乗〔 。仏 、「過去 得 得 如来 、 意楽(bsam pa) 得 、 得 、〔相互 、声聞 、 。 、声聞乗 、変化〔身〕 聞乗 得 仏 〕異 考 仏 者 〕菩 、仏 、諸々 、 声聞」 意楽(dgongs pa) 、如来 、仏 意楽(bsam pa) 一部 〕同一 勝 永久 両者 」 、如来 意趣(dgongs nas) 得 種姓 、〔 者 、仏 決定 声聞 」 「如来 意楽(bsam pa) 方 決定 」 、 、如来 結 。 決定 考 原因 種姓 中、 「 。 。 現等覚 。 身心 「〔自 。 加持〔力〕 。如来 摂取 得 種姓 」 行 。〔仏 〕 「仏 (bsam pa) 得 、声聞 」 者 涅槃 現等覚 行 、如来 」 涅槃 結 行 、 種姓 71 、声 、 (lan brgya 示現 。 〔対象〕 。「究竟」(mthar thug pa) 、究 「最勝」 学 72 (mchog tu gyur pa) 、勇敢 乗 勝 、最高 一 説 知 一 、 、乗 最高 人々 、〔仏果 、最高 超 、 「仏 通 「乗 。仏 尽 「以上 「最高」(phul du phyin pa) 賢明 」 三 XI.54 趣 説 、乗 一 意味 者 決定 。「未 存在 者 〕未 説 者 。「或 対 者 種姓 誘引 者 乗 一 者」 〔 三 、 他 〔自身 〕利 〔他者 sems can) 、 〔自身 〕害 gnod par byed pa) 、目的 gnod par byed pa dag) 見、輪 〕害 他 」 存在 説 、 経典 説 種姓 〕未 一 者 、菩 」 〔 決定 知 意趣 乗 種姓 中 、一 。 〔諸〕仏 慰留 、仏 〕 、上 意味 、七 説 、 。 説 人 、未 説 〕未 〔 種姓 、 意 決定 、未 決定 〕未 、乗 一 者 〔 決定 、輪 有情(phan btags kyang gnod par byed pa’i 〔他者 〕害 為 〔有情〕 (gnod par ma byas kyang 〔他者 恐 為 決 者 決定 〔 意味 〕意味 意趣 中、〕声聞・独覚 種姓 〕他 得 、乗 一 存在 、 〔最終的 〕大乗 行 入 、現等覚 。〔一方、〕菩 、 決 、声聞 〕他 〔果〕法 乗 一 、意趣 〕未 。〔 」 存在 、 〔 、世間 、〔声聞乗 、一乗〔 意趣 意趣 乗 種姓 者 意趣 意趣 並 、仏〔果〕 勝 、『楞伽経』(98) 、以上 、〔諸〕仏 大乗 、〔 。最高(mchog tu phyin pa) 説 存在 。 者 、獲得 存在 三乗 意味 〕因法 達 、 、三 説 、独覚 種姓 決定 成 経典 、 〕 」 決定 仏 、〕三乗 〕了義 、 〔 「何 果法 上 経言(chos gcig(99) ) 中 、 。〔 唯一 (唯一) 経典 。〔 人 」 「乗」 仮説 一 同 「 得 、 、 大乗 尽 学研究 18 〕害 為 (100) 〔有情〕 。〔 (dgos pa med par yang 中、 〕声聞 涅槃 入 一乗説 典拠 、『楞伽経』 名 示 点 関 、松本[2013]p. 298 「 、 敢 『法華経』 名 出 、 『楞伽経』 名 挙 、 、 『楞伽経』 対 瑜伽行派 親近感、 、 『楞伽経』 “ālaya-vijñāna”「 識」 “gotra”「種姓」 瑜伽行派 基本的教 説 説 事実 、理由 」 論 。 『楞伽経』 『中観 光明』 前主張(唯識派 見解 論 部分) 、三乗説 典拠 使用 、直後 後主 張(中観派 見解 論 部分) 、一乗説 典拠 使用 (松本[1982a]p. 293, p. 288 参照)。尚、一乗・三乗、或 、五姓各別 問題 関 『楞伽経』 立場 、高崎[1979] p. 244, p. 353 詳 。 (99) chos gcig 何 意味 、 分 、今 『楞伽経』 説 「乗 一 尽 、三 存在 」 「経説」 指 考 。 (100) 三種 「他者 害 為 有情」 (gnod par byed pa’i sems can) 列挙 、 一文 理解 、類 似 一節 『中観光明』(D146a5-b1) 認 (松本[1982a]p. 294 参照) 。 (98) gang gi phyir kha cig ni gcig (D146a6) tu gzhan la phan pa’i bsam pa la zhugs par snang ngo // gzhan dag ni rgyu 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 欲 説 者 、 声聞 涅槃 大乗 〕誘引 、 」 説 。 、最初 聞 種姓 〕、未 決定 過 。(4b)「菩 、捨 現 XI.55 者 (102) 」 大乗 置 声聞 ( 行 〕捨 置 種姓 大乗 行 。 声聞 、〔 種姓 行 大乗 〕慰留 考 行 、後 〔一乗 決定 行 声聞 行 声聞 〔 ) 、〔 見 二種 〕未 分類 行 (101) 議論 。声聞 種姓 決定 〔 〕大乗一 〕未 意味 決定 種姓 〕菩 、〔次 考慮 立 二 」 考 声聞 〔 種姓 種姓 、別 置 、捨 置 、声聞 〕未 〕答 者 見 示 者 〕未 決定 〔大乗 〔 乗〕 、大乗 。(4a)「声 〔 種姓 種姓 方 決定 言 同 、仏・菩 、 、 〕誘引 「未 涅槃 。〔仏 、 。 種姓 者 〔 〕決定 者」 行 一 〔或 、 「乗 一 説 、 行 、声聞 、何種類 、(4a.1) 乗 大乗 入 、乗 大乗 行 〔声聞 声聞 位(gnas skabs, *avasthā) 、大乗 。「最終的 者」 〕 、 大乗 意味 者 、 〕慰留 説 。 、 〔 説 入 。 。 、最初 〕決定 、声聞 決定 何 〕未 、〔大乗 一 次 声聞乗 〕答 、先 一 〔 両者 、〔次 見 者 上 決定 行 。乗 〔他 者 、 、 〔段階的 〕行 最初 行 意味 73 〕未 (4a.2) 乗 見 決定 〔声聞 〔仏 種姓 者 乗 〕 者 、大乗 門 入 、 med pa kho nar pha rol po sdug bsngal ba kho nar mngon par dga’o // gzhan dag ni bdag la phan pa dang / bde ba chung ngu la yid chags shing gzhan la ’khu ba yin no // de bzhin du kha cig ni rang gi bde ba phun (D146a7) sum tshogs pa sgrub pa lhur len cing pha rol la gnod cing sdug bsngal ba las rnam par log pa yin no // la la ni ’khor ba’i bde ba tsam ’dod cing bsod nams dag byed do // de bzhin du gzhan dag ni srid pa’i bde ba ’dod pa las rnam par log cing bdag nyid rnam par thar par bya ba’i phyir (D146b1) brtson par byed do // gzhan dag ni pha rol po kho na grol bar bya bar sems shing rdzogs pa’i byang chub kyi go ’phang gi rgyu sbyin pa la sogs pa’i pha rol tu phyin pa dag la rab tu ’jug par dmigs so // 何 、 人々 、 他人 利益 与 意志 行動 顕現 。 他 人々 、全 理由 、他人 苦 好 。 人々 、自己 利益 与 小 楽 執着 、他人 害 。 人々 、自己 楽 完成 成就 専心 、他人 害 苦 止 。 人々 、輪 楽 望 、徳行 。 他 人々 、 〔輪 的〕生存 楽 望 止 、自 解脱 精進 。他 人々 、他人 解脱 考 、等覚 位 因 布施等 波羅蜜 行 、把 (松本[1982a]p. 294) 。 、松本[1982a] 、上記 一段 「衆生 行動 区別 実例 挙 示 」 理解 (p. 277)、 『荘厳経論』III.2 関連 指摘 (p. 267 注 14) 。 (101) 「 」以下 一段 、(4a)「声聞 種姓 未 決定 者」 中、 「声聞 位 決定 者」 形容 、声聞乗 経 後 、大乗 転入 者 対 、仏 「捨」 態度 臨 論 、上述 一乗説 、全 (4a) 大乗 誘引 表 興味 。 (102) 先 注 13, 70 参照。 学 74 現等覚 二種 。 。 種姓 貪 離 中、乗 乗 、 者 〔 、四諦 。欲 者」 貪 。〔一方、〕「欲 諸煩悩 者 決定 離 断 得 意味 貪 大乗 二種 不可思議 者 出離 者 、〔諦 生 者(不還) 〔 〕貪 離 具 、 「 向 、輪 生 」 見解(lta ba) 。 〕 不還 欲〔界〕 、輪 貪 煩悩 生 離 者 生 回向 、 観 」 。 完全 、乗 、乗 意味 断 、欲界 〕遅 意味 意味 者 見 者 者 者 修習 通達 両者 属 声聞 、〔 者(預流・一来) 獲得 〕 大悲 、輪 分類 者 。 〔 道 趣向 修習 繰 。以上 生 「不可思議」 規定 輪 者 未 力 。諦 、輪 者 見 聖者 断 者 、 者 〕 〕 生 輪 断 厭 煩悩 、〔 属 、輪 輪 〔 、輪 生〕 、大悲 。「不可思議 力 〔輪 生 背反 生 。〔答 残余 修所断 通 者 存在 未 、 〕煩悩 因 煩悩 、輪 生 対 、 涅槃 趣向 輪 生 大悲 修習 「〔諸々 〕生 、 断 、欲〔界〕 厭 」 、欲〔界〕 貪 離 回向 趣向 、 離 変易 、輪 、輪 煩悩 、欲界 決定 促 、貪 「不可思議 生 変化 説 回向 者 因 〔元来〕輪 、 離 、現等覚 二種 者 、輪 生 貪 。「大 〕生存 見 者 、長 〔時間〕 生 、〔諸々 意味 〕 (4a.1.2) 離 離 決定 三界 見 、何種類 中、「欲 〕貪 〕未 者(預流・一来) 返 意味 。声聞〔 、不還 行 生 未 断 〕未 〕離 放棄 輪 、 者 者 意味 見所断 煩悩 行 獲得 。「聖道」 属 回向 〔 貪 道 聖道 、次々 者 〕二界 〔欲界 。乗 、三界 生 、有情利益 為 〕 〕聖道 」 預流・一来〔 。 見 。乗 。〔欲界 〔 、大乗 。 、色〔界〕・無色界 種姓 見 者」(zhan pa, *dandha) 〕種姓 。聖道 随順 抑制 者 」 離 「〔理解 、聖道 、声聞 、涅槃 道 見 、聖道 者(不還) 修習 貪 煩悩 聖者 具 、〔色・無色 。諸仏世尊 者 、乗 預流・一来 出離 、 離 、欲 者 。〔或 通 見 中、乗 〕意味 見 者 、(4a.1.1) 離貪 、声聞〔 見 出離 変易 見 「鈍根」 (dbang po rtul po, *mr.dvindriya) 〔乗 〕意味 見、大乗 「 者 者」 XI.56 、大乗 〕四諦 、凡夫・信解行〔地〕 見・修所断 離 」 見 意味 、預流・一来・不還 者 者 貪 、両者 出離 、乗 者 〕乗 。〔 、両者 鈍〔根〕(zhan) 、欲界 涅槃 。〔 「〔 者 二種 見 〕未 示 修所断 四諦 学研究 18 貪 道 観 結 〕生存 、 聖 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 道 回向 生 〔不可思議 、業 因 、 XI.57 以上 、不可思議 流・一来) 、有情 、預流 有情 安楽 〔界〕 与 貪 一来 。 利益 、 」 場所 、福徳 離 智慧 者 、 者(不還) 化作 、福徳 意味 。 XI.58 先〔 XI.55 、涅槃 趣向 「何度 返 」 、 、何度 。 (声聞 〕意味 見 者 者 〔自 輪 生 自身 〔自 輪 、 説 」 、 、 愛着 者 、 返 、自己 心」 。「自己 、智慧鈍 心 〔声聞 心) 起 、初 〔 結 声聞乗 〕種姓 、輪 声聞 者(預流・一来) 〕久 時 〔 分 〕起 、涅槃 説 後 、後 〕未 貪 、 者(預 者 。〔次 。「思 力 者 、三昧 時 愛着 〔身 声聞 三阿僧 劫 二種 二種 者 心 考 厭 無上菩提 心 愛着 鈍〔根〕 者 説 生 現等 、 。「何度 、何度 者(不還) 」 、輪 大乗 、輪 、 両者 〔 〕付 涅槃 二種 生 生 。〔乗 〕意味 見 (4a.1.1) 離 〕 鈍〔根〕 、声聞 現等覚 〕欲 者〔 修習 、声聞 行 為 利益 生 、有情利益 為 愛着 決定 者 〕願 、欲〔界〕 貪 、三昧 遅 涅槃 場所 〕有情 者 (煩悩) 、有情利益 、欲〔界〕 二種 心 意味 厭 (4a.2)〔乗 〕意味 見 二種 、久 。 、汚 、何度 何度 、 、汚 両者 二種 者 意味 。 力 、〔 一類 「他 、願 、理解 為 後、〔 意味 、 、願 「 願 〕化作〔身〕 輪 二種 、 見 生 〕生 輪 「一類 意味 。「他 一類 者」 〕現等覚 不可思議 意味 離 説 〕生 〕現等覚 。〔 〔 」 。〔 者 遅 何度 集 生 愛着 〔以上、〕(4a) 声聞〔 見 集 。 〔乗 〕意味 見 人 、理解 」 味 」 煩悩 苦 者〔 〕離 「涅槃 覚 資糧 生 語 、欲〔界〕 貪 離 生 生 貪 生 注釈〕 「欲〔界〕 貪 離 〕鈍〔根〕 説 覚 資糧 、業 輪 輪 。 智慧 」 、 、聖道 者(預流・一来) 両者 、輪 、今、欲〔界〕 、三界 有情 〔化作身 〕化作 遂 (不可思議) 。「一類 者」 生 聖者 者(不還) 離 。 、観 、 〕生 生 思議 及 、 不還 、瑜伽 化作 離 〔 特質 利益 、生 果 者 力 〕」 力 、欲〔界〕 貪 離 生 願力 生 煩悩 75 声聞 何度 入 者 生 、現等 。 、(4a.1)〔乗 。〔乗 〕意 (4a.1.2) 離 、有情 利益 学 76 、福徳 智慧 XI.59 者 、未 決定 、仏 在 、諦 見 住 者 、 依拠 決定 地 界 長寿天 間 身) 在 、 生 意味 努力 勝 邁進 定 〕努 通〔力〕 。 。 、欲界 、声聞〔 〕修習 独覚 〔 広 死去 、欲界 」 、長寿天 密意 三 、以上 、次 」 説 〔 努力 」 、 禅定 生 、 〔火 位 、 後、 意味 牛糞〕 〕喩 (104) 三 近 。 中 、化作 、欲界 住 廃 無 〕色界 後 、福徳 、声聞 智慧 中 、再度、欲界 求 。 意味 、 生 、〔同 、化作 〕未 」 、以下 決定 化作 欲 資糧 集 、 〔 〕聖道 、 。「世尊 位 密意 乾草 、声聞 実現 。 無上菩提 位 『勝鬘経』 在 〔燃 、欲〔界〕 時代 、色界 貪 離 依拠 得 〔禅 、種々 神 目的 中 果 、以前 〔聖 完成 、禅定 。 仏 時(位) 位 火 「 、 生 後、禅定 獲得 独覚 。「仏 禅定 求 、長寿天 由来 〕広 〕未 化作 。未 、独覚 、世尊 、 、如 、福徳 智慧 資糧 満足 、声聞 (化作 者、 意味 者 〕心 満足 〕欲 、世 努力 信解行地 〕 信解行 、再 依拠 如来 。〔 〕未 得 種姓 生 、 〔 、 、化作〔身〕 為 求 離 死去 禅定 化作〔身〕 。欲界 努 世親釈 無性釈 dr.s.t.asatya 表記 対 、安慧釈 、前注 15 見 。 (104) 安慧 、 『勝鬘経』 中 「火 譬 」 存 (103) 種姓 、異生(凡夫) 禅定 〔独 密意 貪 、異生(凡夫) 教法 、 長寿天 〕化作〔身〕 。 化作 人(gang zag, *pudgala) 〕環境 〔 、師 中 、欲界 者 果 、化作〔身〕 化作 、化作〔身〕 〔 、 〔 時(位) 。「 者」 後 化作〔身〕 生 、 〔 位〕 広 。「 見 得 化作 有情利益 意味 〕種姓 力 諸々 後、〔今度 努 、三界 。「禅定 菩提 説 生 、諦 」 欲界 生 〔変 〕 道 禅定 者 。「有学 時代 〕長寿天 果 化作〔身〕 意味 者 〔 。欲界 、 、 者」 見 目的 、化作〔身〕 。 果 方(教主) 。 意味 目的 。 。 、未 努力 」 終 意味(don, *artha) 「 、禅定 目的 。未 生 弟子(声聞) 、 、大乗 説 生 得 「未 努 、 者 説 (bden pa yang ma mthong ba)(103) 、声聞 生 現等覚 決定 〕菩提 世尊 化作 現等覚 種姓 中 。 禅定 、 〔時代〕 教主 邁進 集 現等覚 、〔勝 度、欲界 来 資糧 学研究 18 、仏 喩 三 」 火 牛糞 〔燃 〕 国土 〔 、独覚 、諦 adr.s.t.asatya 位 。 表記 。 燃 見 点 仏 関 、現行 『勝鬘経』 当該 一文 〕 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 去 積 者 、仏 〕仏 、〔 四神足 〔身〕 、欲界 在 修習 、「 成就 時代 長寿天 生 中 〕独覚 生 、禅定 。「生身 捨 禅定 力 、「 「化作身 、声聞 。 、化作身 寿命 」 化作〔身〕 、 」 〔 、化作〔身〕 77 成就 。次 智慧 、 、禅定 無上菩提 間、〕住 成就 長寿天 、福徳 獲得 」 」 資糧 、〔 死 集 特質 加持 、化作 (105) 見 出 。尚、本稿 松本[2013]p. 357 注 17 従 、両者 関係 並置 見 、先 注 述 通 。 (105) 以上 安慧釈 、XI.59 文言 介 、凡夫・信解行地 者 、声聞 、独覚 、 仏 繰 返 論 、内容 面 、以下 提示 『瑜伽論』 「摂決択分」 (Schmithausen[1969] pp. 58-62, T30, p. 749a5-b1) 一段 一致 ( [2000]pp. 21-22 参照) 。 13 II.1. nyan thos byang chub tu yongs su ’gyur ba / ci phung po’i lhag ma med pa’i mya ngan las ’das pa’i dbyings la gnas shing / bla na med pa yang dag par rdzogs pa’i byang chub mngon par sgrub par byed dam / ’on te phung po’i lhag ma dang bcas pa’i mya ngan las ’das pa’i dbyings la gnas shing byed ce na / smras pa / phung po’i lhag ma dang bcas pa’i mya ngan las ’das pa’i dbyings la gnas shing byed de / ’di ltar phung po’i lhag ma med pa’i mya ngan las ’das pa’i dbyings la gnas pa ni rtsom pa thams cad dang bral zhing ’bad pa thams cad rgyun bcas pa yin pa’i phyir ro // 2. gal te phung po’i lhag ma dang bcas pa’i mya ngan las ’das pa’i dbyings la gnas shing / bla na med pa yang dag par rdzogs pa’i byang chub mngon par sgrub par byed ce na / ji ltar skye ba gcig gis bla na med pa yang dag par rdzogs pa’i byang chub mngon par bsgrub tu rung ste / dgra bcom pa la ni re zhig skye ba gcig kyang med na / skye ba’i rgyun lta smos kyang ci dgos she na / smras pa / tshe’i ’du byed bsrings nas mngon par sgrub par byed do // bcom ldan ’das kyis kyang nyan thos byang chub tu yongs su ’gyur ba las shas cher dgongs nas / rigs kyi bu nor gyi rang bzhin can ni rdzu ’phrul gyi rkang pa bzhi bsgoms nas bskal pa’am / bskal pa las lhag par gnas par ’gyur ro zhes gsungs te / bskal pa las lhag par zhes bya ba ni ’dir bskal pa pas pha rol yin par dgongs so // 3. de ni de ltar tshe’i ’du byed bsrings su zin kyang bla na med pa yang dag par rdzogs pa’i byang chub tu shin tu bul ba yin te / mya ngan las ’das pa la mngon par dga’ ba’i phyir te / byang chub sems dpa’ las dang po pa yang de lta ma yin no // 4. de ni de ltar tshe’i ’du byed bsrings nas dbang po’i lus byin gyis rlob par byed cing / sprul pa’i lus kyis chos mthun pa pa dag la phung po’i lhag ma med pa’i mya ngan las ’das pa’i dbyings su yongs su mya ngan las ’da’ ba ston par byed de / des na de dag ’di snyam du de ni phung po’i lhag ma med pa’i mya ngan las ’das pa’i dbyings su yongs su mya ngan las ’das so snyam du sems so // de dbang po’i lus byin gyis brlabs pa des ’dzam bu’i gling ’dir gar ’dod par ci nas kyang lha rnams kyis kyang mi mthong na / sems can phal pa gzhan dag gis lta smos kyang ci dgos pa de ltar rab tu dben par gnas par byed do // 5. de mya ngan las ’das pa la mngon par dga’ ba de <la >lan mang du gnas pas / ’jig rten gyi khams rab ’byam de dang de dag tu de bzhin gshegs pa dang byang chub sems dpa’ rnams la bsnyen bkur bya ba dang / byang chub kyi tshogs kyi lam bsgoms pa la bag med pa na / yang dang yang du sangs rgyas dang byang chub sems dpa’ rnams kyis yang dag par skul bar mdzad de / yang dag par skul bar mdzad pa na yang / yang dang yang du bag yod pa la rnal ’byor du byed do // 問。迴向菩提聲聞、爲住無餘依涅槃界中、能發趣阿耨多羅三藐三菩提耶、爲住有餘依涅槃界耶。答。唯住有餘 依涅槃界中可有此事。所以者何。以無餘依涅槃界中、遠離一切發起事業、一切功用皆悉止息。問。若唯住有 餘依涅槃界中、能發趣阿耨多羅三藐三菩提者、云何但由一生、便能證得阿耨多羅三藐三菩提耶。所以者何。阿 羅漢等尚當無有所餘一生、何況當有多生相續。答。由彼要當増諸壽行方能成?。世尊、多分、依此迴向菩提聲 聞、密意説言、物類善男子、若有善修四神足已、能住一劫、或餘一劫。餘一劫者、此中意説過於一劫。彼雖如 是増益壽行、能發趣阿耨多羅三藐三菩提、而所修行、極成遲鈍、樂涅槃故、不如初心始業菩 。彼既如是増壽 行已、留有根身、別作化身、同法者前方便示現、於無餘依般涅槃界、而般涅槃。由此因縁皆作是念、某名尊 者、於無餘依般涅槃界已般涅槃。彼以所留有根實身、即於此界贍部洲中、隨其所樂遠離而住、一切諸天尚不能 覩、何況、其餘衆生能見。彼於涅槃多樂住故、於遍遊行彼彼世界、親近供養佛菩 中、及於修習菩提資糧諸聖 道中、若放逸時、諸佛菩 、數數覺悟、被覺悟已、於所修行能不放逸。 (訓読)問 。菩提 迴向 聲聞 、無餘依涅槃界 中 住 、能 阿耨多羅三藐三菩提 發趣 爲 、有餘依涅槃界 住 爲 。答 。唯 有餘依涅槃界 中 住 此 事有 。所以 何 。無 餘依涅槃界 中 、一切 發起 事業 遠離 、一切 功用 皆 悉 止息 以 。問 。若 唯 有餘依涅槃界 中 住 、能 阿耨多羅三藐三菩提 發趣 、云何 但 一生 由 78 学 学研究 18 Hayashima[1979] 対 訂正案一覧 (1) H48.7 bgrod pa nyid ⇒ bgrod par bya ba C197a4, D196b4, N217b6, P217b3 H 同 読 示 、本稿 MSABh(D174b6, P188a7)、MSAT.(D94a1, P104b3) 該当箇所 yātavya 訳語 bgrod par bya ba 用 、及 SAVBh 直後 bgrod par bya ba 語 使用 、 bgrod pa nyid bgrod par bya ba 訂正 読 。 (2) H48.9-10 chos kyi dbyings ’di theg pa yin te / ’di ltar ⇒ 削除 N217b7, P217b3-4 H 同 読 示 、本稿 C197a5, D196b5 削除 。理由 二 、 返 以下 一節 二 直後 、一語 。一 見 、前後 文脈 考慮 上 必要 従 chos kyi dbyings nyid theg pa yin te / ’di ltar 変化 推測 。 考 一節 誤 。 (3) H49.8-9 bgrod par bya ba ⇒ ’gro ba po C197a7, D196b7, N218a3-4, P217b7 H 同 読 示 、本稿 MSABh(D174b7, P188b1) 該当箇所 yātr. 訳語 ’gro ba po 用 、及 SAVBh 後 ’gro ba po 語 使用 、bgrod par bya ba ’gro ba po 訂正 読 。 (4) H50.7 gcig pa ⇒ theg pa C197b3, D197a3, N218a6, P218a2 H 同 読 示 、本稿 MSABh(D174b7, P188b1)、MSAT.(D94a3, P104b5) 該当箇所 yāna 訳語 theg pa 用 、gcig pa theg pa 訂正 読 (松本[2013]p. 358 注 36 参照)。 (5) H51.10 ’dis ⇒ ’di N218b4, P218a8 H 読 。 同 読 示 、本稿 C197b7, D197a7 従 rigs ’di ni (6) H52.4 byang chub sems dpas ⇒ byang chub sems dpa’ 、便 能 阿耨多羅三藐三菩提 證得 。所以 何 。阿羅漢等 尚 當 所餘 一生有 無 、何 況 當 多生相續 有 。答 。彼 要 當 諸 壽行 増 方 能 成? 由 。世尊、多分、此 菩提 迴向 聲聞 依 、密意 説 言 、「物類善男子 、若 善 四神足 修 已 、能 一劫、或 餘 一劫 住 」 。餘 一劫 、此 中 意 一劫 過 説 。彼 是 如 壽行 増益 、能 阿耨多羅三藐三菩提 發趣 雖 、而 修行 所、極 遲鈍 成 、涅槃 樂 故 、初心始業 菩 如 。彼 是 如 壽行 増 已 、有根身 留 、別 化身 作 、同法者 前 方便示現 、無餘依般涅槃界 於 、而 般涅槃 。此 因縁 由 皆 是 念 作 、某 名 尊者 、無餘依般涅槃界 於 已 般涅槃 。彼 留 所 有根 實身 以 、即 此 界 贍部洲 中 於 、其 所樂 隨 遠 離 住 、一切 諸天 尚 覩 能 、何 況 、其 餘 衆生 能 見 。彼 涅槃 多 樂住 故 、遍 彼彼 世界 遊行 、佛菩 親近 供養 中 於 、及 菩提 資糧 修習 諸 聖道 中 於 、若 放逸 時 、諸佛菩 、數數覺悟 、覺悟 被 已 、 修行 所 於 能 放逸 。 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 同 N218b6, P218b2 H sems dpa’ 読 採用 。 読 示 、本稿 79 従 C198a2, D197b2 (7) H53.2 nyan thos nyid ni ⇒ nyan thos kyi N219a2, P218b5 H 同 読 示 、本稿 kyi 読 採用 。 C198a4, D197b4-5 (8) H53.5 de dag de bzhin gshegs pa ⇒ de dag la de bzhin gshegs pas N219a3, P218b6 H 同 読 示 、本稿 C198a5, D197b5-6 bzhin gshegs pas 読 採用 。 byang chub 従 従 nyan thos de dag la de (9) H54.15 spyod pa sangs rgyas ⇒ spyod pa dang sangs rgyas H C198b3, D198a3, N219b1, P219a4 nyan thos dang byang chub sems dpa’i spyad pa spyod pa dang sangs rgyas gnyis 二 dang 削除 、本稿 、一 dang 削除 、二 削除 。 (10) H59.6 gnod pa byed pa ⇒ gnod par byed pa C199b3, D199a3, N220b3, P220a6 H 同 読 示 、本稿 直前 見 二 用 例(C199b2, D199a3, N220b3, P220a5-6 : phan btags kyang gnod par byed pa’i sems can dang、 及 C199b2, D199a3, N220b3, P220a6 : gnod par ma byas kyang gnod par byed pa dang) 従 gnod pa byed pa gnod par byed pa 訂正 読 。 (11) H61.7-8 mi ⇒ 削除 H C200b3, D200a4, N221b5, P221b1 sdang ba ste 読 、 意図 分 mi 削除 。 (12) H61.15 phul nas ⇒ sprul nas C200b6, D200a7, N222a1, P221b4 読 。蔵訳 古写本 、両者 H 混同 支持 同 読 (13) H63.2 skye ba’i ⇒ skye’i C201a7, D201a1 H 同 読 示 、本稿 。 N222b4 skyes 読 示 、 (14) H63.19 ’khor bas ⇒ ’khor ba la C201b4, D201a5, N223a2, P222b4 見 、前者 後者 訂正 読 H 。 同 読 (15) H64.12-13 ’dug ’dug pa las / ⇒ ’dug pa las / C202a3, D201b3, N223a7, P223a1 H 同 読 得 。本稿 mi 示 多々 P227a6 採用 示 示 挿入 、’khor ba la mi zhe C,D,N,P 、本稿 従 。 、本稿 、本稿 読 phul 。 skye’i bas ’dug 従 H sprul 訂正 読 ba la 重複 採用 誤写 誤 学 80 見 一 削除 学研究 18 。 (16) H65.8 gsung ⇒ sngon C202b2, D202a3, N223b7, P223b1 H 同 読 示 、本稿 松本[2013]p. 373 注 141 従 gsung sngon 訂正 。根拠 同稿 指摘 MSAT.(D95b4-5, P106b3) de nas sngon goms pa’i stobs kyis slob dpon med par ’phags pa’i lam mngon sum du byed cing bsam gtan dag skyed par byed do // 求 。 (17) H65.9 bsam gtan gyi ⇒ bsam gtan gyis C202b2, D202a3, N224a1, P223b2 H 同 読 示 、本稿 松本[2013]p. 373 注 142 従 gyi gyis 訂正 。根拠 H66.1, C202b6, D202a7, N224a5, P223b6 見 bsam gtan gyis sprul pa 用例 求 。 概( XI.53-59 XI.53 諸経典 種々 主張 ) 意趣 一乗性 。 説 (1) 法 (2) 無我 (3) 解脱 等 (4) 種姓 別 、乗 同一 (5) 二 意欲 得 、乗 同一 (6) 変化身 、乗 同一 。 (7) 究竟 、乗 唯一 。 XI.54 三乗 存在 大乗 誘引 慰留 。 (4a) 声聞 種姓 (4b) 菩 種姓 XI.55 不定種姓 声聞 真実 見 。二種 、行 未 未 二種 者」 中、前者 、一乗性 決定 「諦 、乗 。 者」 非存在 。 説 、両者共 大乗 見 三乗 。 。 者(不定種姓 二種 、 同一 者(不定種姓 決定 、更 。 、 声聞) 菩 ) 不定種姓 大乗 大乗 出離 、両者共 「大乗 「鈍根」「理解 者 誘引 。 慰留 可能 出離 遅 。 。「 者」 者」 (4a.1) 真実 見 、行 者(=諦 見 者:預流・一来・不還) (4a.2) 未 真実 見 、行 者(=諦 見 者:凡夫・信解行地 者) (4a.1.1) 欲界 貪 離 者(不還) (4a.1.2) 欲界 貪 離 者(預流・一来) XI.56 真実 見 二種 者(預流・一来 不還) 、自身 獲得 聖道 輪 。 『大乗荘厳経論』第 XI 章 53-59 偈 回向 、不可思議変易 生 XI.57 一類 者(預流・一来) 願力 、輪 XI.58 解 遅 世界 再生 二種 者」 称 XI.59 離貪 『勝鬘経』 者 説 果 。 、輪 。 、諦 通 厭 見 涅槃 具 者 、他 一類 愛着 81 。 者(不還) 声聞 者(預流・一来) 。 心 、後 独覚 不還性 幾度 具 力 起 「理 、最終的 仏 成 *** 『大乗荘厳経論』第 XI 章第 53-59 偈(世親釈) 読解 際 島慧氏、及 助言 同大学大学院博士課程・間中充氏 。 納和雄准教授 指導 当該箇所 得 無性釈・安慧釈 。記 礼申 上 行 読解 、龍谷大学非常勤講師・早 輪読会 、両氏 様々 、高野山大学・加 。有難 。 The Mahāyānasūtrālam . kāra, chapter XI.53-59, Texts and Japanese Translation XI.53-59 テキスト 和訳 Summary 世親釈(梵) 舟橋[2000]、長尾[2007]、松本[2013] 宇井[1961]、松本[1982b]、長尾[2007]、 This paper presents the texts and its Japanese translation of the Mahāyānasūtrālam . kāra 松本[2013] (=MSA), chapter XI.53-59. Chapter XI focusing on Dharma-paryes.ti (examination of the 世親釈(蔵) なし なし Dharma) consists of 78 verses in total, within that ekayānatā-paryes.ti (examination of the 無性釈(蔵) なし in verses 53 to 59. Currently,下川邊[1986]、松本[2013](抄) One Vehicle) appears in addition to Vasubandhu’s commntary on the MSA, there are two further sub-commentaries available, those being Asvabhāva’s 安慧釈(蔵) Hayashima[1979] 松本[2013](抄) Mahāyānasūtrālam . kāra-t.ı̄kā (=MSAT.) and Sthiramati’s Sūtrālam . kāra-vr.tti-bhās.ya (=SAVBh). Below is a list of the current availability of the Sanskrit, Tibetan texts and Japanese translations concerning this part. XI.53-59 MSABh (Skt.) Texts Japanese translation Funahashi[2000], Nagao[2007], Ui[1961], Matsumoto[1982b], Matsumoto[2013] Nagao[2007], Matsumoto[2013] MSABh (Tib.) ― ― MSAT (Tib.) ― Shimokawabe[1986], Matsumoto[2013](an extract) SAVBh (Tib.) Hayashima[1979] Matsumoto[2013](an extract) 82 学 学研究 18 This paper presents the Sanskrit and Tibetan Texts with a Japanese translation of the MSABh, the Tibetan text with a Japanese translation of the MSAT., with corrections from Hayashima’s work [1979], and a Japanese translation of the SAVBh. Last I give a synopsis of chapter XI.53-59, based on the research above. 〈 〉 大乗荘厳経論、一乗、三乗、世親、無性、安慧
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