No.17 背 自動外観検査システムの開発 景 微細・高度化が進む機械加工製品の品質管理のため、目視検査員の代替となりうる 自動外観検査技術が求められています。この研究では、当センターに持ち込まれた対 象物に対して自動外観検査の可能性を検証するためのシステムを開発しました。 成 果 開発した自動外観検査システムは、図 1 に 示す通り次の 3 つの要素から成ります。 ・ビジョンセンサ:画像計測 ・レーザー変位センサ:距離計測 ・検査対象の姿勢変更用の多軸自動ステージ 図 1 では、検査対象としてチップソーを用 いています。ここではレーザー変位センサに より図 2 の側面逃げ角、側面向心角を、また ビジョンセンサにより先端傾き角等を計測し ます。 本システムを用いてチップソーの各部の計 測を行いました。計測は、自動回転ステージ で 11.25 deg の回転を 32 回繰り返し、チップ ソー1 周分(チップ 32 個)行いました。 その結果、ビジョンセンサによる計測結果 は各部の設計値(角度)と 0.5°程度の誤差とな り、またレーザー変位センサによる角度計測 結果は 1.5°程度の誤差となりました。 本研究により、自動外観検査を試行するの に適切なシステムを開発できました。 図 1 システム写真 図 2 評価した部位 研究者からのコメント 本システムはブレッドボード(黒色の台)とねじで各部品を固定しており、組み立て や組み換えが容易かつ短時間で可能です。そのため、複数の試行を速やかに行うこと ができる特長があります。今後の技術支援に有効に活用します。 応用分野:機械加工製品の品質管理 研究体制:H22 重点領域研究推進事業 担当部所:情報技術部、ものづくり開発部 担当者 :中本裕之、松本哲也、三浦久典、安東隆志 特許取得・成果発表: キーワード:外観検査、ビジョンセンサ、レーザー変位センサ (参考)ポスター展示内容 自動外観検査システムの開発 情報技術部 松本 哲也 要旨 微細・高度化が進む機械加工製品の品質管理のため、目視検査員の代替とな りうる自動外観検査技術が求められています。この研究では、当センターに持 ち込まれた対象物に対して自動外観検査の可能性を検証するためのシステムを 開発しました。 成果 開発した自動外観検査システムは次 の 3 つの要素から成ります。 ・ビジョンセンサ:画像計測 ・レーザー変位センサ:距離計測 ・検査対象の姿勢変更用の多軸自動 ステージ 図 1 では、検査対象としてチップソー を用いています。ここではレーザー変位 センサにより図 2 の側面逃げ角、側面向 心角を、またビジョンセンサにより先端 傾き角等を計測します。 本システムを用いてチップソーの各部 の計測を行いました。計測は、自動回転 ステージで 11.25 deg の回転を 32 回繰 り返し、チップソー1 周分(チップ 32 個) 行いました。 その結果、ビジョンセンサによる計測結 果は各部の設計値(角度)と 0.5°程度の 誤差となり、またレーザー変位センサに よる角度計測結果は 1.5°程度の誤差と なりました。 本研究により自動外観検査を試行する のに適切なシステムを開発できました。 図1 システム写真 図2 評価した部位 特長 本システムはブレッドボード(黒色の台)とねじで各部品を固定しており、組み 立てや組み換えが容易かつ短時間で可能です。そのため、複数の試行を速やか に行うことができる特長があります。 - -
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