UPLB 実用英語演習に参加して 生命機能科学科 環境生物学コース 学部4年 T. A. 最初にこのプログラムに参加した理由は、低価格でフィリピンに3週間も行けるからで、英語学 習はおまけみたいなものでした。しかし、その考えは4日目に打ち砕かれました。まず、2日目の Guided Interaction で facilitator の言っていることが5割ほどしか分からず、自分と同じ年齢の学生 が英語とタガログ語を流暢に話しているのに悔しさを感じました。そして4日目の UPLB の施設で 説明を受けた時には、説明者が何を言っているのか全く分かりませんでしたが、まだこの時は「み んな分かっていないし大丈夫か」と思いながら CEC に帰りました。しかし夕食後、水を汲みにロビ ーに降りると、1回生の子が発音練習をしていました。自分より年下で英語力もある子が、猛特訓 を始めていたのを見て、情けなさと悔しさがこみ上げてきました。自分は何のためにフィリピンに来 ているのか考え直し、その日から毎晩発音練習を始めました。Ana さんから発音のチェックを受け、 初めは訂正が非常に多く全然進みませんでしたが、日が経つにつれて少しずつ訂正される回数 も減りました。自分の発音が良くなっていることに気付くと、練習が非常に楽しくなり、毎晩ロビー での練習が待ち遠しくなっていました。他のメンバーも英語に対して非常にアグレッシブで自分の モチベーションも維持でき、フィリピンの一番の思い出は、授業でもなく、学外への旅行でもなく、 Ana さんや他のメンバーと発音練習して過ごした夜です。 Guided Interaction も大切な思い出の一つです。facilitator は非常に親切で、僕たちが英語でうま く言えないことにも耳を傾けて聞いてくれました。ジェスチャーで表現したり、紙に書いて説明したり して話を伝えることもありましたが、やはり口頭だけで伝わらない時はもどかしさを感じました。僕 は facilitator を尊敬しています。それは英語が話せて親切だからという理由だけではありません。 彼らは会話が滞りそうになったときに必ずトークテーマを考えて話しかけてくれます。僕のグルー プでは、頭で考えていても英語で表現できないことがあり会話がストップしてしまうことがありまし た。そういった時に、facilitator が沈黙を作らないように、別のテーマを与えてくれました。本当は僕 たちから話しかけることが礼儀なのですが、facilitator のそういった気遣いには非常に助けられま した。彼らは案内するだけでなく、僕たちに充実した時間を与えてくれるプロのガイドであると感じ ました。次会う時は、英語で対等に話せるようになりたいと思います。 初めは「3週間は長い」と思っていましたが、終わってみると非常に短い期間であったと感じてい ます。3週間で身についたことは、外からは見えないかもしれませんが、自分の中では大きな変化 がありました。あれだけ UPLB の学生が英語を使っているのを見て、英語を話せるようになろうと 思わない人はいないと思います。UPLB のメンバーに限らず、今回一緒に行ったメンバーよりも英 語を話せるようになる、という大きな目標ができました。今も、少しでも英語に触れていない時間が 続くと不安になります。それくらい、英語に対する意識が変わったことは、このプログラムを通して 一番の収穫だったと感じています。この気持ちを忘れずに、国際人に近づくため、そしてもっと多く の人と話すため、英語学習を続けていこうと思います。
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