1月号 H27.1.30発行

1/4
せっかち 園長の
ひとりごと
2015、1、30
認定こども園あかみ幼稚園 園長 中山昌樹
新しい年になりました。この「ひとりごと」の発行が月末なので、間抜けなあいさつになってしまいますが、
今年もよろしくお願いします!
保護者、園の職員それぞれに それなりの立場がありますが、子どもの成長とその幸せを願わない大人は一人もいないはず。
子どもの成長を共に喜び合う関係をさらに発展させ、子どもたちの最善の利益のために、今年も力を合わせたいです。
「新制度」で新たな動きが・・・
昨年末からお伝えしているいくつかのポイントで、国や佐野市の動きがありました。
【昨年12月の「ひとりごと」から その1】
*「新制度」に移行することで、本園でも多少の減収になるので、どうするか。
・このことで保護者の皆さんに負担をかけたくない。 ・職員の雇用も守りたい。
*消費増税先送りで、「新制度」の財源が無くなるのか・・・そんなことはないのか?
・私が理事を務める全国認定こども園協会でも、国レベルでの動きをしています。
→
*国は消費税・再増税を先送りしましたが、0.51兆円を子ども・子育てのために確保。
*当初は0.7兆円を用意すると言っていました。
*「新制度」に移行する園が国全体の2、3割にとどまったことから、一園あたりに割り戻すと、結果的に、0.51兆円で
0.7兆円分の事業内容(子育て支援や少子化対策等)の実施が、27年4月から可能になるそうです。
*そのことにより、本園の減収も新聞等で当初報道されたほどではなくなり、保護者の皆さんへの悪影響を最小限にすることが
できそうです。
また、職員の雇用も守れそうです。
【昨年12月の「ひとりごと」から その2】
*1 号認定子どもの保育料(利用料)の最高限度額を、佐野市がどこまで下げるか。
・消費税が上がって、それが子どものために使われるはずなのに、それが一部の人であっても、
結果的に保育料の値上げになってしまったら、おかしい。
↓続く
2/4
→
*まだ最終の決定はされていませんが、佐野市は上記最高限度額を19,000円台と言っています。
*本園では19,300円でないと、少数の方ではありますが、実質の値上げになってしまいます。
*ほとんどの方は、今の保育料より下げられる見通しです。
*2号・3号認定子どもについて、27年度は、現在の保育園の保育料(利用料)と ほぼ同じになる見込み。
*2号・3号認定子どもの保育料(利用料)については、28年度以降、何らかの見直しの可能性もありそうです。
【昨年12月の「ひとりごと」から その3】
*放課後児童クラブ(こどもクラブ・・・学童保育)は、「新制度」の中でどうなるのか?
・保育料(利用料)、保育時間含めて、もっと利用しやすくなるのか?
→
*国の方針で6年生までの利用に対応しなければならなくなります。
*そのことから佐野市でも、27年度から段階的に、小学校の余裕教室(空き教室のこと)を整備して事業を行う計画が
作られつつあります。
*この場合、市直営のクラブと、本園の「みちくさ」のような民間のこどもクラブの保育料(利用料)がどこまで同額に
近づくかが、焦点の一つになるでしょう。
*現在、民間のこどもクラブは市の委託事業であるにもかかわらず、その保育料(利用料)は市直営のものより高額に
なっています(相当なギャップがあります)。
*同じく市の委託で事業を行う民間の保育園では、市が直営で行う保育園と同額の保育料(利用料)になっています。
*これは、大きな矛盾ですね。こどもクラブ(学童保育)も、市直営と民間が同額の保育料(利用料)で事業を行うべきだと
思いませんか?
どちらも佐野市から委託された事業なのですから。
さて、インフルエンザの猛威が・・・
今年もこの時期になりました。でも、最近の流行は昔よりスゴイ・・・と感じるのは、私の気のせいでしょうか?
ちょっと古いですが(平成20年)、厚生労働省によるインフルエンザ総合対策を見ていたら、下のものを発見。
Q.21:薬剤耐性のインフルエンザウイルスと普通のインフルエンザウイルスは何が違いますか。・・・薬剤耐性のインフルエンザウイルスは、本来有効である治療薬
に対し有効性の低下(耐性)を示しますが、薬剤耐性のウイルスだから病原性が強くなるという事はなく、現在のところ薬剤耐性のウイルスが通常のインフルエンザ
ウイルスに比較して病状が悪化しているというということはありません。また、薬剤耐性のウイルスの遺伝子の変異は、ワクチンの効果に影響を及ぼしません。
↓続く
3/4
やはり、私の気のせいでしょうか? 上記厚労省の見解では、既存の薬が効かなくなる(耐性を持つ)ことはあっても、
ウイルスがパワーアップすることはないようです。では、人間が弱くなっているのでしょうか?・・・「免疫力」の低下
ということなのでしょうか?・・・でも、「病気に負けない身体」を作ることは、簡単なことではありませんね。「食」を
中心に自然治癒力を得ていくことは大切ですが、時間と根気が必要なようです。そしてもちろん、罹ってしまったら薬や
お医者さんのお世話になることも必要ですね。
学級閉鎖になってしまったクラスの皆さん、しばらくの間大変だと思いますが、よろしくお願いします。
また、もり2組の皆さんにおかれましては、キッズフェスティバルが21日(土)に延期になりますが、子どもたち
自身で劇を創るという、活動のプロセスを大切にしたいので、ご協力をよろしくお願いします。
ところでなぜ、キッズフェスティバルをこの時期にやるのでしょうか?
*それはどの学年もそうですが、とくに年長・5歳児クラスでは、2学期の12月から3学期の2月にかけて、
一人一人の子ども、そしてクラス集団が驚くほど成長するのです。
*3学期のキッズフェスティバルで、年長のもり組が手作りの劇活動を行う際、それまでため込んだ個人と
集団の力が、目に見えてパワーアップします。
*2学期の12月にキッズフェスティバルをやってしまっては、3学期の2月に子どもたちが大きく成長する
のがわかっているだけに、本当に、もったいない。
*しかし、3学期の2月は、インフルエンザが猛威をふるう時期。
*園と保護者の皆さんとで力を合わせて、なんとか子どもたちが大きく成長する2月にキッズフェスティバルを
行いたい。
*繰り返しになりますが、
「病気に負けない身体」を作ることは、簡単なことではありません。
*でも、皆さんと私たちの、子どもの成長を共に喜び合う関係を最大限に生かし合い、何とか乗り切りたいものです。
衣装の図案
「病気に負けない身体」を作るために、今、悩んでいること
今、園の昼食(給食)で悩んでいることがあります。それは、食事しながらお水を飲むことで、一部ではありますが、
↓続く
4/4
よく噛まないで食事を飲み込んでしまったり、お水の飲み過ぎで食事が食べられなくなる、ということです。
お水でお腹がいっぱいになり食べ物が食べられないと、「病気に負けない身体」は作れません。さらに、噛むことをしないで
飲み込んでしまうと、唾液が出なくて、食べ物が消化されにくく、栄養としても取り込めません。
社団法人長野県歯科医師会のサイトで下のようなQ&Aを見つけました。↓
Q「よく噛んで食べる」とどのような効果が得られるの?
A 大きく 4 つあります。
Q「唾液の分泌を促す。消化を助ける。」につい ても教えて。
A 唾液の分泌を促すとは...
・顎の発育を促したり、味覚を発達させる。
よく噛むと唾液腺が刺激され、唾液がたくさん出てきます。
・唾液の分泌を促し消化を助ける。
唾液には細菌や食べかすなどを洗い流す作用、細菌の発育
さらには
を抑制する作用、免疫力を高める作用、唾液アミラーゼに
・むし歯や歯周病を予防する。
よる消化作用、酸性に偏った口の中を中性に戻す作用、歯
・脳を活性化し認知症を予防する。
の再石灰化作用、口臭を減らす作用等様々な重要な働きが
・肥満を防止する
あります。
・・・などがあります。
A 消化を助けるとは...
唾液の消化作用のほか、よく噛み砕くことによって胃腸の
皆さんのご家庭では、どのように食事をしていますか?
負担を減らします。加えて、先にお話しした歯並びと、今
説明した唾液が正常に出ることで、お口の 2 大疾患である
*人間の身体にとって、お水は必要なもの(なくてはならない大切なもの)。
むし歯や歯周病の予防にもつながる。
*しかし、食事しながらの お水の補給は、小さい子どもにとっては、意外に難しい?
*上のような状況(噛まずに飲み込む、お水でお腹が膨れて食べられない)は一部のことなので、
保育者がていねいに指導すれば、お水の補給と食事が両立するのか?
*園の昼食(給食)では、みそ汁や野菜スープなど、水分がとれるメニューはある。
*であるならば、食事が終わってから、あるいは食事の後半から お水を飲むようにしたらいいのか?
園での昼食(給食)で今後どうすればいいのか、まだ白紙です。ご家庭でどうしているのか含めて、園での昼食(給食)
について(食べながらお水を飲むことについて)、一緒に考えてみませんか?