アルプスとイタリア湖水地方の旅

アルプスとイタリア湖水地方の旅
磯辺一郎(横浜市)
7 月 3 日(水)モンテ ビアンコ(モンブラン)観光
快晴、クールマイヨールのロープウエイ乗り場か
らラパル-ドを経て標高 3335mの終着駅へ、さらに
徒歩で 40mほど上った。素晴らしい眺望。
モンテ ビアンコ(モンブランのイタリア名)
、ア
イガー連峰、グランドジョラスなどが眼前に迫り、
遠くにはマッターホルンの頂。左右の大氷河も壮観、
遠くに数人のスキーヤー、モンブラン越えでフラン
日 程:2012 年 6 月 30 日~7 月 14 日(15 日間)
参加者:8 名
旅 程:成田→ミラノ(1泊)→クールマイヨール(4泊)
→シャモニー(1泊)→ツェルマット(3泊)→
ストレーザ(3泊)→ミラノ(1泊)→成田
用:約 45 万円(航空券、ホテル、食費、諸経費含む)
費
リーダー:四位正名
列車やバスを乗り継いで美しい北イタリアの景色
を観て、クールマイヨール(イタリア)
、シャモニー
(フランス)、ツェルマット(スイス)では、登山電
車やロープウエイを使ってアルプスを展望したり、
トレッキングして楽しみ、最後には北イタリアの国
際的なリゾート地であるマッジョーレ湖で優雅な一
スへ入るのか。空中ブランコを使ってフランス側の
エギュイ・デュ・ミディまで行くことを楽しみにし
ていたが工事中で断念、完成は 2015 年とのこと。
午後は、さまざまな高山植物が咲き乱れ、幾つも
の氷河が周囲の谷間からせり出しているフェレ渓谷
の奥まで行き、小高い山の中腹まで往復 2 時間のト
レッキング。そこからはフィレ渓谷と氷河が点在す
る山並みが一望できて、それは素晴らしい景観だっ
時を過ごしました。
た。
6 月 30 日(土)日本⇒ミラノ
私たち 8 人は、成田からフィンランド航空、エー
ルフランス、オランダ航空、アリタリア航空で別々
にミラノに向かい、夕刻ミラノ中央駅近くのホテル
に全員が無事合流。
7 月 1 日(月)ミラノ⇒クールマイヨール
ミラノ中央駅からチバリー経由アオスタまで 3 時
間半の列車に乗り、アオスタからはバスに乗り換え
美しい峡谷の景色の中を走り一路クールマイヨール
モンテ ビアンコをバックに記念撮影
(写真提供:河野通史)
へ。
7 月 2 日(火)アオスタ市内観光
昨日通り過ぎたアオスタへミニバスで戻り、街中
をウォーキング。
ここは古代ローマ
時代からスイスやフ
ランスに至る要衝の
地で栄えたと。狭い
街にローマ時代の城
門、凱旋門、円形劇
場などの遺跡があり、円形劇場遺跡(写真提供:河野通史)
サントルソ教会、大聖堂が今に続く。古い歴史の面
影を色濃く残した街に魅了された。薄曇りの天候は
町歩きには最適だった。
1
7 月 4 日(水)チェルビ二ア、コニュー観光
晴れ、アオスタ渓谷の一角、チェルビ二アへ。ヴ
ァルトウトという鱒が群泳する美しい池ラーゴ ブ
ルーを経てロープウエイ乗り場へ。第 1、第 2、第 3
と順次乗り継いだ先は、一面の銀世界で大勢のスキ
ー客。ガスがかかって視界はやや不良だったがチェ
ルビ-ノ(マッターホルンのイタリア名)の頂上を
幸運にも一瞬見ることができた。
午後は、グラン パラディーソ国立公園の第1の景
勝地であるコニューへ。川沿いの素朴な村のはるか
かなたには巨大は氷河が白く輝いていた。こんな所
まで日本人が訪れるのはまれとのこと。
7 月 5 日(木)クールマイヨール⇒シャモニー
晴れ、ミニバスで移動、長いモンブラントンネル
を抜けるとシャモニー。ホテルに荷物を預け、赤い
2 両編成の登山電車に乗ってモンタンベールへ。登
山電車の左側の谷間は、点在する建物や山並みで素
晴らしい景観。終着駅から見る氷河は壮観。ゴンド
ラで下り、さらに鉄製の階段を伝って谷底へ。そこ
は表面は土砂で覆われているが氷河、人が入れるよ
う氷の洞穴が造ってあった。地球の温暖化で氷河が
溶け年々谷は深まっている由。
きた。左にモンテローザ、リスカム、ブライトホル
ン等がそびえ、スイスの 3 大名峰であるマッターホ
ルンがすぐ右手に、はるかかなたにユングフラウヨ
ッホ、モンブランまでも見ることができた。やっと
念願がかなった。
午後、麓に下って荷作りし、列車に乗ってツェル
マットを後にした。世界第 2 のシンプロントンネル
を抜けイタリア領に入った。風光明媚な山谷の景色
は、やがてマッジョーレ湖に変わり湖畔の町ストレ
ーザに到着した。
7 月 6 日(金)シャモニー⇒ツェルマット
7 月 10 日(火)マッジョーレ湖の 3 島巡り
残 念 な が ら朝 か ら ガスが か か っ てお り 、 標高
3842m のエギュイ・デュ・ミディの展望台に行くこ
とは断念、町歩きを楽しんだ。午後シャモニーをバ
スで出発、途中「モンブラン エキスプレス」に乗り
換えツェルマットへ移動、車中では底深い渓谷の美
しさに見飽きることがなかった。
快晴、マッジョーレ湖の 3 島巡りをした。小さな
フェリーに乗るといきなり「君が代」、
歓迎の意味か、
エッという感じ。日本人をほとんど見ることのない
この地を、ぜひ多くの日本人に訪れてほしいとの願
望が感じられた。
7 月 7 日(土)ゴルナーグラード登頂とトレッキング
快晴、登山電車で標高 3089mのゴルナーグラード
へ。マッターホルンを初め、クラインマッターホル
ン、モンテローザ、ヴァイスホルン、ドム、リンプ
フィッシュホルン等 360 度パノラマの景観、しばら
く見入る。トレッキングしてリッフェルゼーへ。池
に映った逆さマッターホルンで有名なところだが、
今日は風が少しあり湖面が波立っていたために見ら
れなかった。
ベッラ島のボッロメオ宮殿
(写真提供:河野通史)
マードレ島、ベッラ島。
17 世紀から 18 世紀のボッロメオ家の宮殿は、た
くさんの肖像画、宗教画、彫像品、子供の遊具など
多彩。庭園はさまざまな植栽。よく整備され特にベ
7 月 8 日(日)スネガ展望台からのトレッキング
晴れ、登山電車でスネガ展望台へ。ツェルマット
との標高差は 670m。スネガからツェルマットまで
3 時間のトレッキング。マッターホルンと周囲の氷
河が雲間に見え隠れし、山道の両側はさまざまな高
山植物が咲き競っていた。
ッラ島の庭園は美しく見事、真っ白のクジャクが一
層その素晴らしさを引き立てていた。時の権勢を垣
間見る思いもした。ペスカトーリ島、かつては漁師
の島といわれたこの島も、今はどこもみやげ物店、
レストラン、そしてホテル。
7 月 9 日(月)ツェルマット⇒ストレーザ
雲一つない快晴、ロープウエイでマッターホルン
グレッシャーパラダイス(クライン マッターホル
ン)へ。麓から4つの駅を
経て、標高 2938mの 5 つ
目の駅ロッケナーステージ
からクラインマッターホル
ン頂上(3,882m)へ一気
に上昇、富士山より高い・
登頂に向かう登山者
(写真提供:河野通史)
ヨーロッパ最高地点にある
展望台に立つことがで
7 月 11 日(水)ストレーザでの散策
晴れ、ホテルから 10 分程の湖畔にあるロープウ
エイ乗り場からモッタローネ山へ。頂上は標高 1491
m。視界はガスがかかりがちだったが、しばらくし
てマッジョーレ湖の 3 つの島、ストレーザ、バッビ
ーノなどの街が姿を現した。麓に戻って小さなスト
レーザの街をウォーク。他のグループはオルタ湖観
光へ。マッジョーレ湖は非常に魅力ある所です。ぜ
ひ多くの方が訪れることをお勧めします。
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7 月 12 日(木)ストレーザ⇒ミラノ
快晴、ミラノ直行列車に乗りストレーザを後にし
た。ミラノでは、アーチ型のガラス天井の下を縦横
に通ったガッレリアを歩きドウオーモ(大聖堂)
へ。
ゴチック建築の大傑作であり、ミラノのシンボル。
中は広く暗いが大きなステンドグラスが美しい。大
勢の観光客が訪れていた。
7 月 13 日(金)
、14 日(土)ミラノ⇒日本へ帰国
帰国の日。6 人は来たときと同様別々の航空便で
成田へ、渡辺、島田さんの 2 人はチェコを回って 20
日にパリ経由エールフランスで成田へ。お陰さまで
参加者全員事故なく無事に帰国した。
天気に恵まれ高山植物の咲き乱れる時期で、自然
美を堪能できた旅でした。
旅程ルート
ブリーク
ストレーザ
ミラノ
3