大野 和士 ONO Kazushi 指揮者 「息を呑むばかり。ただ、ただ息を呑むばかり…マーラーは天国へ の扉を叩きながら、幸福に『復活』した」(英タイムズ紙)・・・マ ーラーの没後百周年の命日にあたる、2011 年 5 月 18 日、急病 のサカリ・オラモに代わって、バーミンガム市響マーラーサイクル で、交響曲第 2 番「復活」を大野が指揮したコンサートは、セン セーショナルな成功を収めた。 2008 年 9 月よりフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者に就任。 以後、ベルク「ルル」、プッチーニ「マノン・レスコー」、ヴェル ディ「ルイザ・ミラー」、ワーグナー「パルジファル」、ヴェルデ © Luca Trascinelli ィ「マクベス」などの他、サーリアホの新作オペラの世界初演等を 指揮。2009 年秋に同歌劇場管弦楽団と日本で行ったマスネ「ウェルテル」の公演も大きな話題となっ た。 今後同歌劇場とは、ベートーヴェン「フィデリオ」、ダッラピッコラ「とらわれ人」とシェーンベルク 「期待」などの公演が予定されている。 その他のオペラ公演では、2007 年 6 月にショスタコーヴィチ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」で ミラノ・スカラ座にデビュー。その後、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、ベルリン・ドイツ・ オペラ、バイエルン州立歌劇場、グラインドボーン音楽祭、エクサンプロヴァンス音楽祭への出演等が 相次いでいる。 シンフォニーコンサートの客演は、ロンドン響、ロンドン・フィル、ボストン響、イスラエル・フィル、 バーミンガム市響、フランス放送フィル、BBC 響(ロンドン、マンチェスター、ウェールズ)、ハン ブルク NDR 響(北ドイツ放送響)、WDR 響(ケルン放送響)、南西ドイツ放送響、ウィーン放送響、 トリノ放送響、スウェーデン放送響、ミラノ・スカラ座管、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ロー マ・サンタ・チェチーリア音楽院管ほか多数。 東京生まれ。東京藝術大学卒。ピアノ、作曲を安藤久義氏、指揮を遠藤雅古氏に師事。 バイエルン州立歌劇場にて、サヴァリッシュ、パターネ両氏に師事。1987 年にイタリアのトスカニー ニ国際指揮者コンクールで優勝。1990 〜 96 年クロアチアのザグレブ・フィル音楽監督。1990~ 92 年都響指揮者。1996 〜2002 年ドイツのバーデン州立歌劇場音楽総監督。1992〜 99 年、東 京フィル常任指揮者を経て、現在同楽団桂冠指揮者。2002 〜 08 年ベルギー王立歌劇場(モネ劇場) 音楽監督。2012 / 13 年シーズンよりイタリアのアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルの首席客演 指揮者に就任。2015 年 4 月からは東京都交響楽団音楽監督への就任が決まっている。 1993 年第 1 回渡邉暁雄音楽基金音楽賞、同年に平成 4 年度芸術選奨文部大臣新人賞、1997 年出光 音楽賞大賞、2002 年第 1 回齋藤秀雄メモリアル基金賞、2009 年第 39 回エクソンモービル音楽賞 を受賞。2006 年大野和士指揮/モネ劇場オペラ公演がフランス批評家大賞、ヨーロッパ大賞をダブル 受賞。2007 年平成 18 年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2008 年紫綬褒章受章。2010 年サント リー音楽賞、日本芸術院賞ならびに恩賜賞を受賞。同年 11 月には文化功労者に選ばれた。2011 年大 野和士指揮/フランス国立リヨン歌劇場管によるエクサンプロヴァンス音楽祭オペラ公演が、フランス 批評家協会によるクロード・ロスタン賞を受賞した。大野と同歌劇場は 2009 年にも同賞を受賞して いる。 2013 年 6 月現在
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