2007 山形県サッカー協会U

2007
山形県サッカー協会U-15選抜韓国遠征
報告書
8/21(火)山形県U15選抜 対 完州中学校サッカー部
日 時/2007年8月20日(月)~23日
(木)
遠征先/大韓民国 全羅北道 完州郡 完州中学校
主 催/特定非営利活動法人山形県サッカー協会
山形県U 15 選抜韓国遠征日程表
月日
1 8 月 20 日
(月)
2
8 月 21 日
(火)
3
8 月 22 日
(水)
4
8 月 23 日
(木)
時刻
11:1
5
13:3
0
16:0
0
17:0
0
21:0
0
7:00
8:00
10:0
0
12:0
0
15:0
0
17:3
0
19:0
0
7:00
8:30
10:0
0
13:0
0
19:0
0
4:00
8:00
10:2
0
12:3
0
交通機関
日程
食事
仙台空港に集合。出国手続き
(昼食は各自)
各自
OZ151
アシアナ航空 151 便で仙台空港発、ソウルへ
機内食
仁川空港着。入国手続き
専用バス
専用バスで全州へ
専用バス
全州着。宿舎へ
朝食
専用バスで宿舎発、グランドへ
食堂
第1試合
昼食
食堂
第2試合
試合終了後、選手は 2 人一組でホームステイ先へ
夕食
ホームステイ先
朝食
ホームステイ先からグランドに集合
ホームステイ先
午前中に2試合
食堂
昼食
午後は全州市内を視察
専用バス
夕食
専用バスで宿舎発、仁川空港へ
仁川空港着
OZ152
アシアナ航空 152 便で仁川発、仙台へ
機内食
仙台空港着。解散
CRISTAL MOTEL
住所:CHON BOKU WANJU-GUN NAK PEANG LEE 23-3
TEL:063-261-8088/FAX:063-262-8088
CRISTAL MOTEL 選手は 2 人一組でホームステイ 食堂
CRISTAL MOTEL 特定非営利法人 山形県サッカー協会 U-15選抜 韓国遠征チーム
N
O
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
役職
団長
監督
コーチ
主務
選手
氏名
桂木 聖彦
竹田 昌宏
佐藤 英行
渡辺 卓
長南 康太
名取 伸
尾崎 和輝
木内 裕也
佐藤 将司
金子 聡
森谷 宗生
吉田 駿介
渋谷 修太郎
伊藤 瑞樹
赤石 亮
松本 峻輔
鹿野 智也
相川 優介
芦野 勝士
秋葉 侑思
佐藤 凌介
渡部 真一郎
冨塚 雄貴
松永 拓
川俣 進之介
高橋 諒
英文名
MASAHIKO KATSURAGI
MASAHIRO TAKEDA
HIDEYUKI SATO
TAKU WATANABE
KOTA CHONAN
SHIN NATORI
KAZUKI OZAKI
YUYA KINAI
MASASHI SATO
SATOSHI KANEKO
HIROKI MORIYA
SHUNSUKE YOSHIDA
SHUTARO SHIBUYA
MIZUKI ITO
RYO AKAISHI
SHUNSUKE MATSUMOTO
TOMOYA SHIKANO
YUSUKE AIKAWA
KATSUSHI ASHINO
YUSHI AKIBA
RYOSUKE SATO
SHINICHIRO WATANABE
YUKI TOMIZUKA
HIROMU MATSUNAGA
SHINNOSUKE KAWAMATA
RYO TAKAHASHI
生年月日
1964.3.18
1974.8.25
1978.9.2
1971.11.9
1992.5.29
1992.7.15
1992.7.24
1992.8.5
1992.5.26
1992.8.19
1992.8.12
1992.12.6
1992.11.7
1992.6.1
1992.4.21
1992.9.16
1992.7.26
1992.9.26
1992.5.22
1992.5.7
1992.7.9
1992.7.14
1992.4.17
1992.4.4
1992.8.17
1992.7.9
年齢
43
32
28
35
15
15
15
15
15
15
15
14
14
15
15
14
15
14
15
15
15
15
15
15
15
15
所属・備考
県常務理事
日本地下水開発(株)
県三種委員会副技術委員長
県三種トレセンチーフ
県クラブユース連盟事務局長
モンテディオ山形
Indy フットボールクラブ
新庄市立日新中学校
モンテディオ山形 JY 村山
山形市立蔵王第一中学校
山形フットボールクラブ JY
山形市立金井中学校
尾花沢フットボールクラブ
尾花沢市立尾花沢中学校
山形フットボールクラブ JY
山形市立蔵王第一中学校
山形フットボールクラブ JY
山形市立第四中学校
モンテディオ山形 JY 村山
山形市立高楯中学校
総合スポーツクラブ山形
中山町立中山中学校
フットボールクラブ米沢 JY
米沢市立第四中学校
モンテディオ山形 JY 庄内
鶴岡市立朝日中学校
Indy フットボールクラブ
村山市立楯岡中学校
山形フットボールクラブ JY
山形市立第六中学校
山形フットボールクラブ JY
山形市立第二中学校
山形フットボールクラブ JY
山形市立蔵王第一中学校
新庄市立荻野中学校サッカー部
新庄市立荻野中学校
モンテディオ山形 JY 庄内
酒田市立第三中学校
モンテディオ山形 JY 庄内
酒田市立第四中学校
モンテディオ山形 JY 村山
南陽市立赤湯中学校
モンテディオ山形 JY 村山
村山市立楯岡中学校
モンテディオ山形 JY 村山
山形大学付属中学校
山形フットボールクラブ JY
山形市立第三中学校
フットボールクラブ米沢 JY
米沢市立第二中学校
山形県サッカー協会U-15選抜韓国遠征に参加して
山形県サッカー協会
常務理事 桂木聖彦
8月20日(月)~23日(木)の4日間、山形県サッカー協会U-15選抜韓国遠征
に団長として参加してまいりました。
今回の遠征先となった、大韓民国全羅北道完州郡・完州(ワンジュ)中学校は、大韓民国
南西部の行政区である全羅北道の道庁所在地である全州市を取り囲むように存在する完州
郡に位置しており、完州郡の人口は2006年5月現在で83,045人。完州中学校は創
立70年を超す公立中学校で、生徒数は700人強。サッカー部は10年前に創部され、現
在部員数53名とのことです。
今回の韓国遠征実施の背景
山形県サッカー協会では、1992年(平成4年)に行われた「べにばな国体」に向けた
強化活動の一環として、1990年~1992年の3年間にわたり、韓国実業団リーグの強
豪「ソウル特別市庁蹴球団」を毎年山形に招き、強化試合を行ってきました。
現在完州中学校の監督を務める鄭敬九氏は、ソウル特別市庁蹴球団でFWとして活躍。強
化試合を重ねる中で実力を確認したNEC山形サッカー部がスカウトし、1992年にソ
ウル市庁から移籍。1994年のJFL昇格に大きく貢献しました。
1995年に韓国に戻ってからは、昨年のトヨタクラブワールドカップに出場したKリ
ーグの強豪「全北現代モータース」の前身である「全北ダイノス」でプレーし、選手引退後は
指導者に転身。韓国サッカー協会のみならずアジアサッカー連盟のコーチングライセンス
を取得。8年前に完州中学校サッカー部監督に就任以来、韓国国内の全国大会で優勝1回、
準優勝3回の強豪に育て上げました。
鄭敬九監督と山形県サッカー協会とのご縁は継続しており、昨年の夏休み期間中に完州
中学校サッカー部一行が来県。県内のさまざまなチームと練習試合を実施し、交流を深め帰
国したことは記憶に新しいところです。
山形県サッカー協会では、国体少年の部のU-16化を受け、中学生年代の強化を行うこ
とはもちろんのこと、国際的な視野を持つ人材育成のため、今回の韓国遠征を企画いたしま
した。この年代の子供達が海外の同世代のサッカーファミリーとの交流を行うことは、サッ
カー技術の向上のみならず、人間形成の面においても貴重な経験になるものと考えており
ます。特に韓国は、2002年FIFAワールドカップを共催した隣人・友人であり、かつ
サッカーにおいてはアジアにおける最大のライバルです。
以下、遠征内容についてご報告いたします。
8月20日(月)
9:00に山形北インター駐車場に集合。簡単な結団式を行った後、仙台空港に向け出発。
仙台空港到着後出国手続き。
13:30発アシアナ航空151便で仁川空港へ。
16:00に仁川空港に到着。空港には、元ソウル特別市庁蹴球団監督の金洙徳先生と、
完州中学校の鄭敬九監督が出迎え。
16:30に完州中学校のサッカー部専用バス(1列3席の、元全北現代モータース選
手移動用バス)に乗車し、一路完州郡へ。途中ソウル市内を通り抜ける際に大規模渋滞にあ
ったものの、高速サービスエリアで夕食をとった後、21:00に宿泊先である完州郡のク
リスタルモーテルに到着。遠征費用を抑えるためにできるだけ安価な宿泊施設の手配をお
願いしていたが、クリスタルモーテルは日本円で2,400円/泊の古い宿泊施設で、水道
漏れやクーラーの雑音など、スタッフ・選手共に日本ではなかなか経験できない宿泊体験
となった。しかしながら、完州中学校では、各部屋にバナナやチョコレートなどを準備する
など、できる限りのもてなしをしてくれたものと考える。
8月21日(火)
7:30に朝食。数名の選手が集合時間に遅れたことから、試合の際に相手はキックオフ
時間を遅らせてはくれないと、時間厳守について一言話す。朝食はモーテル近くの食堂で韓
式朝食。
9:00にモーテルを発ち完州中学校へ。今年新しく整備されたばかりの照明施設付き
人工芝グランド、53名のサッカー部員全員が寝泊まりしている合宿所等、施設の充実ぶり
に驚く。スタッフ・選手の荷物をトレーニングルームに収納し、試合準備。桂木は団長とし
て陳教憲校長にご挨拶。その後、ソウル市庁でFWとして活躍した金泳三氏が合流。
10:30、完州中学校との第1試合(35分ハーフ)。完州中学校は主力4名が代表合
宿に招集されているとのこと。試合は山形がテクニックを活かしてボールキープ率で上回
るモノの、完州中学校のシステマチックかつスピードのある攻撃に手を焼き、前半1-2、
後半1-1の2-3で敗れる。
試合終了後、朝食をとった食堂に移動。韓式の昼食。昼食時に、松本峻輔選手が体調不良を
訴えたため、完州中学校の合宿所に移して休ませる。しかし、その後も強い頭の痛みを訴え
たため、14:00に学校近くの病院へ。医師に熱中症と診断され一旦入院。筋肉注射を打
った後、病室で3時間かけて点滴。(この際、金先生と金泳三氏には、病院への送り迎え、医
師や看護士との対応、診療費の支払い手続き等で本当にお世話になりました)点滴終了後、
医師からは、本人がまだ頭痛を感じていることや、熱が下がりきっていないことから1泊入
院してはとの話しがあったものの、まさか松本選手一人を入院させるわけにもいかず、スタ
ッフが責任を持って対応するということで退院手続きを行う。
チームはこの間、16:00からSIN TAIN中学校(漢字がわかりませんでした)
と行った第2試合に8-0で完勝。
試合終了後、松本選手を除く全選手がホームステイに出発。桂木以下スタッフ3名と松本
選手は、全州市内のモーテルに移動し、完州中学校関係者と夕食。その間、伊藤康弘クラブユ
ース委員長を通じて松本選手のご家族とも連絡をとり、状況を報告。松本選手は夕食時には
だいぶ回復の兆しがみられ、移動したモーテルでは佐藤コーチが同室となって対応した。
8月22日(水)
9:00。松本選手もほぼ回復し、ホームステイした選手達も元気に再集合。
完州中学校はこの日が夏休み後の始業式とのことで、陳校長が山形県選抜の来韓につい
て全校集会で紹介して下さった。
10:00、全州工業高校1年とのゲーム。高校生ということで、スピード・テクニック
ともに圧倒され、非常にいい経験を積めるゲームであったが、雷が鳴り始めたため試合を中
断。その後豪雨に襲われ、残念ながら全州工業高校との試合は中止となる。
11:30、雨があがり水も引き始めた人工芝のグランドで、完州中学校と再試合。前半
0-3、後半1-0の1-3で敗れ、全試合結果は1勝2敗1中止となった。天然芝や土の
グランドでの試合であれば、2試合目も完全に中止になるほどの豪雨であったが、完州中学
校の人工芝グランドは水はけも非常によく、大変助かった。
試合終了後、陳校長にご挨拶した後、13:30に荷物をまとめ全州市内へ。全州名物の
ビビンパをいただいた後、全州市内の繁華街で1時間半の自由行動。その後、全州市郊外に
あるワールドカップスタジアムを見学。丁度サブグランドで、今年のトヨタクラブワールド
カップに出場する全北現代モータースがトレーニングを行っていたので、練習も見学する
ことができた。
18:00、完州中学校の選手の親が経営する、全州でも有名なデジカルビ(豚カルビ)
の店で夕食。選手達は韓国焼き肉を満喫。夕食後は完州郡のクリスタルモーテルに移動。翌
日は4:00出発とのことで、スタッフ・選手は鄭敬九監督からのおみやげをいただいた
後就寝。
8月23日(木)
3:50、完州中学校のバスでモーテルを出発。渋滞にも遭うことなく6:50に仁川空
港に到着。チェックインを行った後に朝食をとり、金先生、鄭敬九監督、金泳三氏にお別れの
挨拶をした後、8:50に出国手続き。10:10の集合時間に選手2名が遅れてきたもの
の、なんとか搭乗時刻ギリギリに間に合い、10:40発のアシアナ航空152便で仁川空
港を出発。12:30に仙台空港到着。入国手続き後バスで山形北インターに移動し、15:
00過ぎに簡単な解団式を行い解散。
所感
前回、山形県高校選抜チームに帯同して韓国を訪れたのは2000年でしたが、この7年
間で韓国サッカー界の育成年代での環境が大きく変化していたことに驚きました。
2000年の頃は、韓国のサッカー関係者と話をすると、芝生のサッカー施設が不足して
いることを嘆いていました。とにかくプロ以外で芝生の上で練習する機会はほとんどなく、
ソウル周辺の小・中学校の試合の多くは、孝昌運動場という古くて堅い人工芝で行われ、ソ
ウルや釜山といった大都市以外の中・高生が芝生でプレーするなどということは望むこと
すらできなかったのではないでしょうか?
それが、今回訪れた完州中学校には、夜間照明付きの、べにばなスポーツパークと同等以
上の人工芝のグランドが整備され、今回は雨のために使用できませんでしたが、学校のそば
には完州郡が運営している天然芝のグランドもあるとのこと。2002年FIFAワール
ドカップ開催後、韓国国内のサッカーを取り巻くハード面での環境が着実に変わってきて
いることを実感させられました。
完州中学校サッカー部は、こうした恵まれた環境を活かし、朝は7:00~8:00、昼
は16:00~18:00、夜は20:00~21:00の三部練習を行っているとのこ
とで、反復練習の成果なのか、韓国人選手の特徴の一つであるキック、パス、トラップといっ
た基本技術の高さには改めて感心させられました。
ハード面が大きく変化している反面、ソフト面に目を向けると、Kリーグチームも少しず
つユースチーム、ジュニアユースチームの育成に力を入れ始めているとのことですが、韓国
スポーツ界独特のシステムである「四強制度」は今もなお健在のようでした。韓国国内の若
手育成を担っているのは未だに学校ですが、基本的にサッカー部を持っているのは特定の
指定校だけです。小学校の時に全国大会(大会自体はたくさん開催されます)でベスト4
に入ったことのある選手だけが、指定中学校のサッカー部に入ることができ、同様に中学か
ら高校、高校から大学への進学にあたっても、ベスト4に入った選手だけが、上の学校でサ
ッカーを続けることができる、完全なエリートシステムが構築されています。
鄭敬九監督は、「韓国では高校生までの大会のほとんどがトーナメント方式であり、1回
戦で負けたら終わり。だから安全第一になってしまう。指定校は、さまざまな方面から結果
を求められるため、どうしても自陣から早く遠くにボールを運ぶように指導せざるを得な
くなり、ロングキックを多用してしまう。本当は中学生年代ではもっともっと技術(テクニ
ック)を教えなければならないのに、勝つためのサッカーをしなければならなくなってし
まう」と話していました。
しかしながら、こうした韓国の勝つためのサッカーが、さまざまな年代で結果を残してい
るのも事実であり(アジアカップでも日本の方がいいサッカーをしていると言われながら、
結果的にはPKで敗れています)、育成年代における指導についても、韓国の良い部分を学
びとる必要を痛感した次第です。
さて、これまで、一種、二種、女子の各チームを連れて韓国遠征を行ってまいりましたが、
三種の遠征に帯同するのは初めてで、選手達とどのように接したらいいのかわからない部
分が多々ありました。しかしながら、一人一人が、ちゃらんぽらんで人の話を何も聞いてい
ないように見えて、実際はしっかりしていることに感心しました。
技術的な部分についてはコーチングスタッフの感想を読んでいただければと存じますが、
山形県U15選抜対完州中学校の試合を見ていると、山形が中盤でしっかりとボールをつ
なぎ、ポゼッションの中から相手の穴を見つけるサッカーを指向していたのに対し、完州中
学校は、相手ボールを奪うや否や鋭い楔のボールがFWに入り、それがスイッチとなって両
サイドが飛び出し、サイドから身長の高いFWにボールを入れるという、まさにアジアカッ
プでの日本対韓国の試合を再現しているようなゲームを見ることができました。山形の選
手の方がボール扱い等スキルは高いモノの、勝負の部分では韓国側に一日の長があり、ミニ
国体を勝ち抜くために何が必要なのか、今後、技術委員会を中心とした協会内での議論が必
要であると考えます。
大きな反省点としては、非常に暑く、かつ人工芝での試合にもかかわらず、選手達にしっ
かりと暑熱対策について指導できなかったことから、熱中症にかかる選手をだしてしまっ
たことで、今後はこうしたことのないよう細かく目を配っていかなければならないと思い
ます。
それから、サッカーシューズやスニーカーのかかとをつぶして履いている選手が多いこ
とに驚きました。この点については、僭越ではありますが、サッカー選手の商売道具である
シューズを大切にできない選手は大成できないと指導させていただきました。本件につき
ましては、各チームの指導者のみならず、ご家族におかれましても指導を徹底していただき
たいと存じます。
今回の遠征では、初めて海外に行き、言葉の違うチームと試合をするという選手もたくさ
んおりましたが、異なったチームから選抜された選手達が、日本とは異なって、いろいろな
ことが思い通りにはいかない環境の中で4日間共同生活を送れたということは、今後のチ
ーム作りにとってはとても貴重な機会となったものと考えます。また、試合の中でも、言葉
がわからない中で、相手の身体の向きや目の動きなどを感じながらプレーすることの重要
性も実感できたようです。
完州中学校では、こうした交流を毎年交互に行いたい意向を持っておりますが、山形県サ
ッカー協会として、完州中学校との交流を継続していくかどうかについては、コーチングス
タッフならびに選手の感想をご覧いただいたうえで、是非協会内で議論していただきたい
と存じます。
個人的見解としては、予算の確保等難しい面はあるものの、三種年代にこのような国際経
験を積ませることは、必ずや山形県サッカー協会の財産となるものと確信しており、来年以
降も継続して交流を行うべきではないかと考える次第です。
最後になりましたが、今回の韓国遠征を行うにあたってご尽力いただきました、鄭敬九監
督、金洙徳先生ほか韓国側関係者の皆様、準備作業を一手に引き受けて下さった県クラブユ
ース連盟の伊藤康弘理事、そしてご協力ご協賛いただきましたすべての方々に心より感謝
申し上げます。
山形県サッカー協会U―15選抜韓国遠征マッチレポート
山形県U-15選抜監督 竹田 昌宏
8月21日(火) 完州中学校 グランド(人工芝1面)
10:30~ 35分ゲーム① 山形 A-完州 A 人工芝 晴れ
山形のシステムは4-4-2。完州中のシステムは4-3-3で立ち上がった。
山形のテーマは攻撃は常にゴールを意識してボールも人も考えて動く。
守備はねらいを持ってボールを奪い、出来るだけ高いラインを保つ。
シンプルに相手の3トップにボールをいれてくるのに対して、チームの連携と対応がうま
くいかずシュートまでもっていかれる場面が多く、ペナルティ前でルーズな対応をしてし
まい1失点目。(0-1)
山形は中盤のスルーパスから FW がタイミングよく飛び出し1得点目。(1-1)
完州のコーナーキックからのフォアのボールに対してマークをはずし2失点目。(1-2)
山形は受け手と、出し手のコミュニケーションがとれずボールを失う場面が多く、ボールが
思うように回らずゲームを支配することが出来なかった。
35分ゲーム② 山形 B-完州 B 山形はゲームを支配して進めていたがボールは回すことが出来ていたが、ゴールを目指す
ことが出来ず、判断のスピードも遅くてなかなか得点まで結びつかなかった。(1-1)
16:00~ 35分ゲーム① (4-0) 山形 A-シンテイン中 A 人工芝 晴れ
35分ゲーム② (4-0)山形 B-シンテイン中 B 相手のプレッシャーもさほどきびしくなくチームとしても少しずつコミニュケーションが
取れてきてボールもまわせるようになり、各自がタイミングと状況を確認しながらゲーム
を支配できた。ただゲームのスピードがどうしても相手に合わせてしまう場面が多く、チー
ムのねらいとしてはもっと攻撃のスピードを上げていきたい。
8月22日(木)完州中学校 グランド(人工芝1面)
10:00~ 雷と大雨の為15分のみ 山形 A-全州高校1年
だいぶ環境になれてきて前日よりいいスタートが切れた。相手は早いタイミングで前のス
ペースに入ってきているなかでうまく対応していたし、集中していた中でのゲームだった
が途中で雷と大雨にみまわれゲームが中止になってしまった。残念だった。
11:30~ 35分×2 山形―完州中(1-3)
雨もある程度上がり人工芝に水が含まれた中でのゲームとなった。相手は雨でボールが思
うように動かないこともありよりシンプルに3トップにボールをいれてきた中で、ファー
スト DF のマークは出来ていたもののその次の DF のマークがうまくいかず失点につながっ
た。山形は雨のコートに対応してうまくボールを回すことが出来ず、ミスが目立ちそれが失
点につながった。選手自身はチームとして求めていたオフ・ザ・ボールの動きに対してボ
ールの移動中に考えてやろうとはしていたがうまくいかなかった。
総評
この4日間の韓国遠征で、チームのコミュニケーションがいろんな経験の中で少しずつと
れ、チームが成長していったように思う。中学3年生の県選抜の活動としてはこれから大会
が入りある意味のチームとしてのスタート。ピッチの中だけではなく、ピッチの外でも各選
手が非常にこれからプラスになる経験をさせてもらいました。
ありがとうございました。
山形県サッカー協会Uー15選抜韓国遠征レポート
山形県TCチーフ 佐藤 英行
1 試合結果
8月21日 VS完州中学校 2-3 (70分ゲーム)
VSシンテイン中学校 8-0 (70分ゲーム)
8月22日 VS全州高校1年 0-0 (雷雨の為15分ゲーム)
VS完州中学校 1-3 (70分ゲーム)
2 目的
・ 選手選考、国際交流試合による選手強化
・ 2008年国体少年部(U―16)に向けての選手強化
・ ホームステイを通じての韓国文化の体験
3 成果と課題
『成果』
・フィジカル面で勝る相手に対する、また厳しいプレッシャー下で使える技術・戦術
の理解と実践
・個人の働きがチーム力向上の基本であることの理解、実践
・ハードスケジュールの中でも集中力を切らさず最後まで諦めずに取り組めたこと
『課題』
・攻撃と守備の両面を連続してプレーする意識と実際の動き
(前線に起点を作った後、ボールを追い越す3人目の動きとそれに連動する動き)
・奪われた後の守備意識
(攻撃→守備の切り替えとボールへチャレンジする強さ・鋭さ)
・ボールを失わないようにしながら前にプレーすること
(GK・DFラインとボランチが落ち着いてパスを交換しながら、相手の動き・変
化を観ながら組み立て、崩していきたい)
4 まとめ
選手達は、到着した翌日の試合では上手くコミュニケーションが取れず、硬さがみら
れたものの、それ以降は積極的に相手に挑み闘っていた。韓国人とは容姿は似ているが
言葉が通じず、相手が何を考え、行動に移しているのかを観て判断しなければならず、
常に集中力が必要とされた。
スタッフ間の意思疎通、代表選手としての意識や心構え、チームとして行動すること
の大切さなど基礎となることを確認、実践することは今後も他のカテゴリーでも継続
したい。
選手はハードワークを惜しまず、積極的に挑戦してくれたことは評価したい。これは
このグループの良さとして今後も継続できるように努めたい。
今回の韓国遠征では、選手・スタッフともに非常に多くの経験を得る事ができた。短
期間で十分な受け入れ体制を整えてくれた郭敬九(ジョン・ギョング)氏、完州中学
校のサッカー部保護者の方々、選手を気持ちよく韓国に送り出してくれた保護者の
方々・・・全ての皆様に深く感謝したい。
2008年の国体少年の部(U―16)に向けて、またこれからの山形県サッカー
の飛躍が大きく期待・確信できる非常に有意義な遠征であった。
山形県サッカー協会U―15韓国遠征報告
モンテディオ山形 JY 村山
監督 渡辺 卓
試合について
対戦相手については、完州中学校はレギュラー4人が抜けていたこともありレベル的に
は物足りない面がありました。二日目の全州工業高校は、レベル的にみても高かったので良
かったのですが、雷雨のために中止になってしまい残念でした。
ただ、レベルがどうであれ、相手の言葉もわからない、レフェリーも日本とは違い基準で
ファウルをすぐとられるなど、今までに経験したことがないことができたので、いい経験に
なったと思います。
宿泊・食事について
宿泊については、日本とホテル事情が多少違い戸惑いもありましたが、あのレベルであれ
ば許容範囲だと思います。
食事については、韓国式の食堂に行って、韓国の本当の食事を食べられたので良かったと
思います。
ホームステイについて
選手たちの様子からは、言葉が通じなかったものの、すごく歓迎されてとても良い経験に
なったと思います。
来年以降について
今回、予算や準備の面で大変なことも多かったと思いますが、選手たちは海外でサッカー
をすることで、短い時間ではありましたが、韓国の文化・人たちと触れ合うことができてす
ごく良い経験になったと思います。
去年から国体がU-16になったこともあり、予算の面など問題があるかと思いますが、
三種の強化の一環として継続してこの様な交流を行っていければと思います。
今回、金先生、鄭敬九監督、完州中学校関係者およびホームステイ先の保護者の方々には
大変世話になりました。
来年は、ぜひとも韓国チームを山形に迎えてほしいと思います。
韓国遠征に参加して【選手全員の感想】
〔Indy フットボールクラブ 長南 康太〕
今回、韓国遠征に参加し、初めて海外の国でプレーしました。言葉も通じないし、相手は何
をしてくるかわからない中で、かなりやりづらかったですが、日本では経験できないことが
できたのでよかったです。結果は良くなかったけど、自分に足りないところが見つかったの
で、今回の経験をしっかりと次に活かしていきたいと思います。
ホームステイ先では、家族の人たちが優しくしてくれたので良かったです。韓国の生活の
仕方や挨拶、礼儀なども少しはわかったので良かったです。サッカーの面でも生活の面でも、
今回経験したことを忘れずに、今後につなげていきたいと思います。
〔モンテディオ山形JY村山 名取 伸〕
今回の韓国遠征は、自分にとって初めての海外遠征で、楽しみなことがたくさんありまし
たが、その分不安な部分もたくさんありました。
試合では、相手に関係なく、自分の課題でもあるディフェンスラインの裏にだされるパス
や、サイドからのクロスボールへの積極的な飛び出しを特に意識してプレーしました。今回
の試合で少し自信をつけることができたので、これからもどんどんチャレンジしていきた
いです。
又、一番不安だったホームステイでは、言葉が違うことで通じにくかった部分もありまし
たが、他の国の人と触れ合うことができて良かったです。
サッカーを通してこんな経験ができるのは良いことなので、これからもっとこのような
機会を得られるように頑張りたいと思いました。
〔山形フットボールクラブJY 尾崎 和輝〕
今回、韓国遠征に参加して、日常では体験できないことを学ぶことができました。
一日目は移動日となり、特に何もありませんでしたが、韓国の道路はもしもの事があって
戦場となったときのために広く作られているということを学びました。モーテルでは、水漏
れなどで大変なことがたくさん起こり、やはり環境が違うということを改めて感じさせら
れました。
二日目は完州中学校との試合で、相手との玉際を強くいこうと考えてプレーしました。所々
ボールを奪えた部分もありましたが、相手のボールへの寄せが早く奪えなかったところが
あり反省しています。攻撃では、奪った後が遅くなってしまい、ペースが乱れてしまった場
面が多かったので、ボールを奪った後の判断を速くすることを、これからの課題にしていき
たいと思いました。
試合が終わり、とても不安に思っていたホームステイが始まりました。僕と木内は、ソン・
グ・キャン(14歳)の家へ行きました。車の中では緊張して何も話せなかったです。家に
着くとすぐに食事で、僕たちに気を使ってくれたのか、あまり辛くないものをだしてくれて、
とてもおいしかったです。テレビを見ている時などに話していると、言葉は通じなくても、
ジェスチャーなどでなんとか話すことができました。帰るときにはコチュジャンをもらい、
いい思い出となりました。
三日目は、雨の中の試合となり、グランドコンディションに応じたプレーを心がけました。
この試合では、1対1の守備に課題が残りました。夕食にはカルビを食べられて良かったで
す。
帰りの空港では、いろいろなお土産を買い楽しかったです。
今回の遠征では、言葉は通じず、文化が違う中で、いろいろな事を学ぶことができました。
また、サッカーを通じて完州中学校の人たちと仲良くなれて良かったと思います。ありがと
うございました。
〔尾花沢フットボールクラブ 木内 裕也〕
僕は、今回の韓国遠征で初めて海外へ行きました。そこでの生活は予想以上に大変でした。
食べ物はあまり口にあわず、シャワーやトイレは使いづらくとても不便でした。しかし、一
番心配していた言葉の問題は、意外にもあまり困りませんでした。ジェスチャーや簡単な英
語も混ぜながら話すと、それなりに通じました。だからホームステイ先の家でも、トラブル
なく過ごせました。
完州中学校や他のチームとの試合で感じたことは、みんな大きいということです。相手が
ボールをキープした時に、身体でガードされるとなかなか取れず、パスをだされてしまう場
面がたくさんありました。体格の差はどうしようもないので、その前のポジショニングなど
で有利になるしかないなと感じました。
今回の遠征では、生活のことも試合のことも、普段の生活では体験できないことができて、
とても良かったです。
〔山形フットボールクラブJY 佐藤 将司〕
今回の遠征は、海外の遠征で、ホームステイなど初めてのことがたくさんあって大変でし
た。一番大変だったのは食事でした。韓国はやっぱり辛いというイメージがあったけど、案
の定辛かったです。
ホームステイでは、言葉が通じない中でもジェスチャーなどでコミュニケーションが取
れて、なんとか終えることができたし、韓国の人たちとも交流を深められたので良かったで
す。
完州中学校や他のチームと試合してみて、やっぱり韓国の選手は大きかったし早かった
です。相手は裏へのボールを使うのがうまかったです。自分たちも相手に負けないプレーが
できていたと思うので良かったと思います。普通にはできないことができて楽しかったし、
いろいろな事を学ぶことができました。
〔山形フットボールクラブJY 金子 聡〕
僕は、今回の遠征を通して、違う環境で生活、サッカーができてすごく勉強になりました。
二日目のホームステイでは、家族の方々に優しく親切にしてもらい、すごく生活しやすか
ったです。食事の面では、ちゃんと食べられるか心配でしたが、すごく美味しく、たくさん食
べることができました。
韓国の中学校との交流試合では、あまり良い結果とは言えないし、自分のパフォーマンス
がだせず残念でしたが、良い経験になったと思います。
今回初めて海外に行って、緊張はしましたが、リラックスして試合にのぞめました。この
遠征は良い経験になったので、これからのサッカーに活かしていけたらいいなと思います。
韓国遠征はみんなと色々コミュニケーションがとれて楽しい遠征でした。
〔モンテディオ山形JY村山 森谷 宗生〕
僕は今回の遠征を通して、日本人以外の外国人の家にホームステイして交流を深めるこ
とができて、とても良かったです。
ホームステイ先の家族の方々は、とても優しく親切でした。料理もおいしく、楽しく一日
を終えることができました。
試合では、海外のチームと試合することはめったにないので、精一杯試合に臨みました。
試合をしてみて感じたことは、ロングボールを蹴ってくる相手に対する自分のポジショニ
ングがあまりよくなかったので、これからの練習で改善していきたいです。
今回の韓国遠征では、試合のスコア的にみれば満足できませんが、ゲーム内容は悪くなか
ったと思います。
今回はこのような体験ができてとても良かったです。今回遠征で学んだことを、これから
のサッカー生活に活かしていきたいと思います。
〔総合スポーツクラブ山形 吉田 駿介〕
僕がこの韓国遠征で感じたことはたくさんありました。二日目の試合ではあまり良い結
果を残せませんでしたが、貴重な体験となり良かったです。ホームステイ先では、僕たちを
温かく迎えてくれて良かったです。ホームステイ先では、言葉は通じませんでしたが、身振
り手振りでだいたいの意味がわかり安心したし、夕食ではたくさんの料理を作ってくれて、
多すぎて残した料理もありましたがおいしかったです。
三日目の完州中学校との試合でも、良い結果が残せず、納得のいく試合ができなかったの
で、チームの練習に戻って、自分のできなかったプレーを改善して、次に試合するときには、
できなかったプレーができるように頑張りたいです。
今回の韓国遠征は、いろいろ勉強になって良かったです。
〔フットボールクラブ米沢JY 渋谷 修太郎〕
僕は、海外遠征が初めてだったので、不安な気持ち半分、楽しさ半分の気持ちで行きまし
た。飛行機も初めてで、飛行機に乗るまでの作業もすごく大変でした。
一日目は移動だけで終わり、二日目、三日目は試合&ホームステイでした。試合では、日本
のチームと試合をする時は、言葉でパスコースを予想してインターセプトなどができるの
が、韓国では言葉が通じなくて、相手の目や身体の向きなどを自分で判断して、インターセ
プトを狙うしか方法がなくて困難でした。試合では1ゴール2アシストという自分なりの
結果を残すことができましたが、まだまだ運動量が少なく、ボールを持ってからの判断も遅
く、あまり納得いきませんでした。でも、韓国のサッカーチームの仲間達と交流ができたの
がすごく良かったです。ホームステイ先では、家族のみんなが僕たちを温かく招待してくれ
て嬉しかったです。韓国の食べ物もすごくおいしくて食べ応えがありました。本場のキムチ
を食べられたので良かったです。
今回の韓国遠征では、韓国の色々な文化、様々な方々との交流が深まったので、中身の濃
い遠征となって良かったと思いました。
〔モンテディオ山形JY庄内 伊藤 瑞樹〕
僕は今回の韓国遠征で、外国人相手に自分のプレーが通用した場面と通用しなかった場
面があったので、通用しなかったことを改善していきたいと思います。海外の選手と試合す
る機会があまりないので、とてもいい経験になりました。
ホームステイ先では、家族の人が優しく迎えてくれて、とてもいい体験をすることができ
ました。一緒にテレビを見たり、ゲームをして楽しみました。韓国の食べ物もとてもおいし
かったです。
今回の韓国遠征で体験できたことを、今後のサッカー面や生活面に活かしていきたいで
す。
〔Indyフットボールクラブ 赤石 亮〕
韓国遠征に参加して感じたことが二つあります。
一つ目は文化の違いです。韓国では、食事の時、食器を手に持って食べないとか、箸は鉄の
ものを使うなど、日本とは全く違った食生活でした。ホームステイの時は、家族全員で優し
くしてもらい、日本人は韓国人にあまり好かれていないと思っていたので、びっくりした半
面嬉しかったです。
二つ目は試合の時です。一人一人が大人っぽく、大きいなと感じました。しかも、みんなう
まくて速いので、とても強かったです。でも山形県選抜も負けずに、自分たちの良いところ
を出し切れたと思います。
今回の遠征で、文化の違いや言葉の違いを乗り越えることは、とても大変だったけど、韓
国について少し知ることができたこと、韓国のチームと試合したことを誇りに思い、一生の
思い出にしていきたいです。
〔山形フットボールクラブJY 松本 峻輔〕
今回の遠征は、初の海外遠征だったので特別な思いがありました。サッカーはもちろん、
文化の違いなども体験できればいいと思っていました。
1試合目、パッとしたところもなく前半が終わって、その後急に激しい頭痛におそわれて
寝込んでしまいました。結果的には熱中症で、かなり最悪でした。病院に連れて行ってもら
って、ケツに注射を打って本当に最悪でした。でも注射のおかげで少し良くなってきました。
ホームステイはできなかったけど、とてもうまいものも食べられたし、いいホテルにも泊ま
れたのでよかったです。
病院にいるときは、桂木さんをはじめ本当に親切にしてもらいました。ホテルでは、佐藤
コーチと同じ部屋にさせていただき、優しくしてもらいました。韓国の方々からも心配して
いただき、とても感謝しています。
今回の遠征は、初の海外遠征で熱中症にかかるという、本当に貴重な体験づくしでしたが、
サッカーだけでなく多くのことを学びました。特にコーチの方々には本当に感謝していま
す。今後、このような形でお世話にならないよう、体調管理はしっかりしていきたいです。
〔山形フットボールクラブJY 鹿野 智也〕
今回の韓国遠征で楽しかったことは、ホームステイでした。ホームステイではみんながす
ごく優しくて良かったです。でも一番困ったのは言葉が通じないことでした。全然わからな
かったけれど、ジェスチャーなどで話したことも楽しかったです。
試合ではゲームにはでなかったけど、いろいろな事が学べたと思いました。いつもは学べ
ないことを学べたので、この体験をこれからの生活に活かしていきたいです。
今回の韓国遠征は本当にいい遠征だったと思いました。
〔山形フットボールクラブJY 相川 優介〕
8月20日から23日までの四日間、韓国に遠征しました。遠征では、環境の違いや食の
違い、そして文化の違いなど、サッカーとはまた別の体験ができました。その体験で特に印
象に残っているのは、二人一組で泊まったホームステイです。
試合が終わり、自分の泊まる人の家に行きました。言葉が通じなく、本を読みながらジェ
スチャーなどで話をしましたが、とても大変でした。就寝するときは、すごくホッとしまし
た。でも、次の日、ホームステイ先の家族と別れる時は悲しかったです。
試合では、運動量をもっと増やさなければならないと思いました。周りの状況をしっかり
と把握して、よりレベルの高いサッカーをしたいです。
今回の遠征では、サッカー以外の面でたくさんのことを学べたので良かったです。
〔新庄市立萩野中学校サッカー部 芦野 勝士〕
僕は、今回の韓国遠征で初めて海外に行きました。そこで、環境や食べ物が違う中、海外の
チームと試合する難しさや厳しさなどを学びました。特にアウェーという立場が初めてだ
ったので、とてもとまどいがありました。ホームステイ先の家族はとても優しくて、言葉が
通じない時がたくさんあったけど、なんとかジェスチャーを使って話をしました。それは難
しかったけど、とても楽しくて、とてもいい経験になったと思います。
今回の韓国遠征は、サッカー面での成長より、生活面での成長がとても大きかったと思い
ます。今回の韓国遠征での経験を活かして、これからもっと頑張っていきたいと思います。
〔モンテディオ山形JY庄内 秋葉 侑思〕
初めて海外遠征に行って、言葉の違いや食べ物の違い、そして文化の違いを学びました。
日本で生活している時は楽に生活していたけど、韓国ではそれができずに困ったこともあ
りましたが、いい経験になったと思います。
一日目は何事もなく、初めての韓国を楽しめて良かったと思います。二日目は試合でした
が、個人的にチームとのコミュニケーションがとれずにサッカーをしてしまいました。その
日の夜は、ホームステイという初めての体験で、最初は言葉もわからずコミュニケーション
がとれなかったけど、だんだんと伝わるようになってきて良かったと思います。最後の試合
では、自分なりにいいパフォーマンスができたと思います。試合後は、ホームステイ先のキ
ムからユニフォームをもらって、とてもいい思い出になりました。これからも海外に行くこ
とがあれば文化を学びたいです。
〔モンテディオ山形JY庄内 佐藤 凌介〕
僕は海外遠征に行って、たくさんの事を学びました。サッカーの事はもちろん、ホームス
テイ先では文化の違いを学びました。
最初、ホームステイ先では言葉がわからず、どうやって自分の事を相手に伝えたらいいか
手間がかかってしまい、うまくコミュニケーションをとることができませんでした。しかし、
ジェスチャーやその場の雰囲気を読みとることで、ホームステイ先の家族と仲良くなるこ
とができ、生活にも慣れることができました。
韓国の食べ物は、朝、昼、夜、常にキムチがでてくることや、朝からナベを食べる習慣にも
びっくりしました。
僕は、この遠征で他国との文化の違い、他国での生活を学び、サッカーでは、めったにやら
ないポジションをやってとても勉強になりました。機会があったらまた行きたいと思いま
す。
〔モンテディオ山形JY村山 渡部 真一郎〕
僕は、海外へ行くのが初めてだったので不安でいっぱいでした。
一日目は試合がなく、長時間の移動があり精神的に疲れました。
二日目からは試合がありましたが、一日目の疲れからか、自分のプレーができず、一試合
目は最大限の力を発揮することができませんでした。でも、二試合目からは、チームとのコ
ミュニケーションもとれて、自分のプレーがうまく活かせたので良かったと思います。しか
し、修正点もありました。ボールを持ちすぎてとられてしまったところ、ディフェンスにあ
まり参加できなかったところです。この二つは、日本に帰ってから、日々の練習で改善して
いきたいと思います。
今回の遠征で、日本との文化の違いや、ホームステイでは生活の違いなど、いろいろな事
を身をもって体験できたことを誇りに思います。
〔モンテディオ山形JY村山 富塚 雄貴〕
僕は、海外へ行くのが初めてだったので、行く前から緊張と不安でいっぱいでした。
しかし、二日目のホームステイで、その気持ちが吹き飛んでしまいました。僕がホームス
テイでお世話になった人たちは、とても優しく僕に接してくれました。夕食に韓国のおいし
い肉をたくさん食べさせてくれたし、その後には洋服や靴も買ってくれたからです。店に行
って気がついたのですが、韓国の人はとても元気で積極的だと思いました。日本語が通じな
くても、ジェスチャーでなんとかわかるように努力していて、すごいなあと思いました。
僕はこの韓国遠征を通して、たくさんのことを学ぶことができました。それにチームとみ
んなとも今まで以上に仲良くなれた気がします。今回の遠征での経験と学んだことを活か
して頑張っていきたいです。
〔モンテディオ山形JY村山 松永 拓〕
僕は初めて海外でサッカーをして、ファウルの判定基準の違いに一番驚きました。日本で
はファウルをとらずに流すところが、韓国ではファウルになってしまうというプレーがた
くさんありました。しかし、僕たちはこれからもサッカーをしていく中で、他の国との試合
をすることがあると思います。ですから、その度に審判の判定に文句を言うのではなく、で
きるだけ早くその基準に慣れ、自分のプレーを発揮できるような選手になりたいと思いま
した。
今回の韓国遠征では、サッカーの事だけでなく、オフザピッチのこともたくさん学ぶこと
ができました。特に食事、ホームステイでは、大勢の人からいろいろなことを教えてもらい
ました。今回の経験を日本・チームで活かしていきたいと思います。
〔山形フットボールクラブJY 川俣 進之助〕
僕は二回目の韓国遠征でしたが、一回目よりも学んだことは多かったと思っています。
韓国に着き、完州中学校のバスに乗って、宿舎に着いてから休み、次の日は試合会場であ
る完州中学校に行きました。相手の選手はみんな大きくてびっくりしましたが、とても学ぶ
ことの多い試合をすることができました。例えばレフェリーのファウルの基準は、日本と全
くといっていいほど異なっていました。
その日は、人生初となるホームステイをしました。言葉が通じなかったり、食べ物が辛い
という文化の違いで、少し困ることはありましたが、自分なりに工夫してジェスチャーなど
を使ってコミュニケーションをとることができ、とても良い経験になりました。
この遠征で学んだことは、普段の生活のいたるところで役立つと思います。この経験をプ
ラスにつなげるためにも、サッカーの面でも普段の生活でも、自分のできることを精一杯や
って、この遠征でつちかったものを取り入れながら、自分の夢に向かって頑張りたいと思い
ます。
〔フットボールクラブ米沢JY 高橋 諒〕
今回、山形県の代表22名で韓国へ行って最初に驚いたのは、完州中学校が使用している
バスの大きさでした。次に驚いた事はやっぱり食事でした。毎日毎日、とても辛いものがで
てきたので、韓国の食文化は結構厳しいものがあるなと感じました。二日目は完州中学校の
家族の家にホームステイして、英語やジェスチャーでなんとか乗り切ることができたと思
います。韓国語は話せなかったけれども楽しむことができました。
二日目と三日目は、完州中学校や高校生と戦いました。完州中学校との試合では、審判の
ジャッジが厳しくて、なかなか思うように試合を運ぶことができませんでした。高校生とは
少ししか試合できませんでしたが、パスの技術が高かったと感じました。
今回の韓国遠征は、いろいろな事を学ぶことができて良かったです。