【特許請求の範囲】 【請求項1】 式I AcPhe-Aib-Ser-Aib-x-Leu-Gln

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【特許請求の範囲】
【請求項1】 式I
AcPhe-Aib-Ser-Aib-x-Leu-Gln-Gly-Aib-Aib-Ala-Ala-Ai
b-Pro-y-Aib-Aib-Gln-Trp-ol
(式中、xおよびyは互いに独立していてAib or Ivaを
示す)で表される化合物。
【請求項2】 医薬として使用するための式Iの化合
物。
【請求項3】 請求項1記載の化合物および1種以上の
医薬用賦形剤を含有する医薬。
【請求項4】 請求項1記載の化合物の生産方法であっ
て、アピオクレアクリソスペルマ(Apiocrca chrysosper
ma)を栄養培地中で培養して式Iの化合物を培養ブロス
中に蓄積させ次いで該化合物を培養ブロスから単離する
ことからなる前記の方法。
【請求項5】 アピオクレアクリソスペルマDSM 7
444を培養する請求項4記載の方法。
【請求項6】 栄養培地が0.2∼6%の麦芽エキスお
よび0.01∼1%の酵母エキスを含有し、培養がpH4
∼7および15∼35℃において5∼21日間で実施さ
れる請求項4∼5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】 栄養培地が2∼4%の麦芽エキスおよび
0.1∼0.4%の酵母エキスを含有し、培養がpH5.5
∼6.5および23∼33℃において7∼18日間で実
施される請求項6記載の方法。
【請求項8】 薬理活性化合物としての請求項1記載の
化合物の使用。
【請求項9】 細菌、真菌および/または線虫類に対す
る活性化合物としての請求項8記載の使用。
【請求項10】 臓器レシピエントの移植された臓器に
対する拒絶反応の治療用医薬を製造するための請求項8
記載の使用。
【請求項11】 移植中および/または移植後において
臓器のレシピエントまたはドナーに投与する医薬を製造
するための請求項10記載の使用。
【請求項12】 超急性、急性または慢性拒絶反応を治
療するのに用いる医薬を製造するための請求項10記載
の使用。
【請求項13】 さらに別の活性化合物例えば抗尿酸症
剤、血小板凝集阻止剤、鎮痛剤、ステロイドまたは非ス
テロイド性抗炎症剤を用いる請求項10記載の使用。
【請求項14】 白血病、肉種、リンパ節腫瘍または皮
膚ガン疾患の治療用医薬を製造するための請求項8記載
の使用。
【請求項15】 細胞増殖に対する請求項8記載の使
用。
【請求項16】 DSM 7444並びに請求項1記載
の式Iの化合物を生産するかぎりにおけるアピオクレア
クリソスペルマその変異体および突然変異体。
【発明の詳細な説明】
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特開平6−256391
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【0001】本発明は、真菌アピオクレアクリソスペル
マ(Apiocrca chrysosperma)の発酵の間に合成されそし
て培養ブロス中に蓄積される活性ペプチドであるクリソ
スペルミン類(crysospermins)、その生産方法、薬理活
性化合物として特に細菌、真菌および/または線虫類に
対する並びに臓器移植の拒絶反応および腫瘍疾患の治療
のための活性化合物としてのクリソスペルミン類の使用
および微生物アピオクレアクリソスペルマDSM 74
44に関する。
【0002】
【従来の技術】構造上普通でないものも若干あるが、2
0個までのアミノ酸を有するペプチドは細菌および真菌
により、非リボソームペプチドシンセターゼを利用する
該菌の2次代謝で生産される。ペプチド構造を有する従
来知られた2次代謝生産物の多くは抗生物質、醗酵阻害
剤、強心剤、免疫調節剤、殺虫剤、殺線虫剤等としての
興味深い生物学的作用を有する〔例えばGraefe, U. Bio
chemie der Antibiotika(Biochemistry of Antibiotic
s), Spektrum Heidelberg, 1992;Sasaki et al.,J. An
tibiot., 45, 692∼697, 1992;Hamano et al., J. Ant
ibiot., 45, 899∼905, 1992;Tomoda et al., J. Anti
biot., 45, 1207∼1215, 1992参照〕。
【0003】薬理学的に活性な2次代謝産物は生物学的
スクリーニング手法を用いて検出されうる。例えば、色
素の形成はフォマ(Phoma)属菌株において刺激されうる
〔Huebner, R.;Schlegel, B.;Fleck, W.F.:Fungal c
ells as screening models for microbiol metabolites
affecting differentiation;p 90 in:Abstracts of
2nd International Bioactive Metabolites from micro
organisms, May 2∼7,1988 Gera, FRG参照〕。
【0004】活性ペプチドの構造群内においていわゆる
ペプタイボル類(peptaibols)(C−末端置換基としての
フェニルアラニノールの存在下におけるペプタイボフォ
ル類(peptaibopholes))は、異常に多数のアミノ酸(2
0個までであって、高い割合のα−アミノイソ酪酸を包
含する)を含有するという事実故に注目に値する(Bruec
kner, H., Koenig, W.A., Greiner, M., Jung, G.Ange
w. Chem. Int. Ed. Engl. 18(1979), 476∼477参照)。
【0005】アラメチシン/スズカシリン系(アラメチ
シン類、スズカシリン、パラセルシン類、ハイペルシ
ン、トリコトキシン、アンチアモアビン、エメリマイシ
ン、セレキシン類、ゼルバミシンおよびトリコルジアニ
ン類)のペプタイボフォル類のいくつかの代表は抗菌、
抗真菌、抗原生動物および殺線虫性活性並びに抗腫瘍発
生、抗炎症、溶血および抗蠕虫作用を有すること並びに
生体膜中のらせん状組織を有するイオンチャンネルの形
成を促進することが証明されている(Gale, E.F.et al.i
n:The Molecular Basis of Antibiotic Action;J. Wi
ley, New York, Sydney, Toronto;1981;Bycroft, B.
W.:Dictionary of Antibiotics and Related Substanc