障害者自立支援法における障害福祉サービス支給決定基準

障害者自立支援法における障害福祉サービス支給決定基準
山 口
はじめに
春 子*
期間内に、都道府県知事が指定する障害福祉サ
ービス事業者・障害者支援施設から受けること
障害者自立支援法が2005年に制定され、2006
が条件である(法29条1項)。また、公費で支
年4月1日からその一部が施行となり、10月1
給される障害福祉サービス費の額は、サービス
日から、ほぼ全面的な施行となった。障害者自
の種類ごとに厚生労働大臣が定める基準により
立支援法は、障害者基本法の基本的理念にのっ
算定された額である(法29条2項)
。
とり、障害者及び障害児が能力・適性に応じ、
公費で支給される障害福祉サービス費は、介
自立した日常生活又は社会生活を営むことがで
護給付費(特例介護給付費を含む)及び訓練等
きるよう、必要な障害福祉サービスに係る給付
給付費(特例訓練等給付費を含む)から構成さ
その他の支援を行うことによって、障害者及び
れる。介護給付費は、居宅介護、重度訪問介護、
障害児の福祉の増進を図るとともに、障害の有
行動援護、療養介護、生活介護、児童デイサー
無にかかわらず国民が相互に人格と個性を尊重
ビス、短期入所、重度障害者等包括支援、共同
し安心して暮らすことのできる地域社会の実現
生活介護に関して支給される給付費であり、訓
に寄与することを目的としている(法1条)
。
練等給付費は、施設入所支援、自立訓練、就労
ここで示された障害福祉サービスとは、居宅
介護、重度訪問介護、行動援護、療養介護、生
活介護、児童デイサービス、短期入所、重度障
移行支援、就労継続支援に関して支給される給
付費である(法28条)
。
市町村は、介護給付費・訓練等給付費の支給
害者等包括支援、共同生活介護、施設入所支援、
を希望する障害者等の申請に対し、支給要否の
自立訓練、就労移行支援、就労継続支援及び共
決定及び支給量の決定を行わければならない。
同生活援助をいう(法5条)
。
支給要否決定は、申請した障害者等の「障害程
障害者自立支援法に基づき、障害福祉サービ
度区分」、当該障害者等の「介護を行う者の状
スの利用を希望する障害者および障害児の保護
況」、当該障害者等の「障害福祉サービスの利
者(以下「障害者等」)は、居住する市町村に
用に関する意向」
、
「その他の事項」を勘案して
申請し、市町村の支給決定を受けて利用した場
行う(法22条1項)。また、支給量は、障害福
合、原則として、サービスに要した費用の10分
祉サービスの種類ごとに月を単位として決定す
の9が公費で支給されることになった。ただし、
る(法22条4項)。したがって市町村は、法に
利用する障害福祉サービスは、支給決定の有効
基づき、障害福祉サービスの支給要否及び支給
Haruko YAMAGUCHI 福祉心理学科(Department of Social Work and Psychology)
*
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東京成徳大学人文学部研究紀要 第 14 号(2007)
量を決定するために、新たに支給決定基準の作
者等の日頃の状況を把握できる場所で、面接し
成が求められることとなった。
て実施される。
本稿は、障害福祉サービスの申請から決定ま
「障害程度区分認定調査票」の調査項目は、
での法制度の枠組みを整理し、市町村の障害福
①麻痺・拘縮等に関連する11項目、②移動等に
祉サービス支給決定基準を検討することを課題
関連する7項目、③複雑な動作等に関連する3
とする。
項目、④特別な介護等に関連する7項目、⑤身
の回りの世話等に関連する10項目、⑥コミュニ
Ⅰ 障害福祉サービスの支給決定過程
ケーション等に関連する12項目、⑦行動障害に
関連する36項目、⑧特別な医療に関連する12項
1.申請(法20条1項)
申請者は、障害福祉サービスの支給決定を受
目、⑨社会生活に関連する8項目、計106項目
である。
けようとする障害者等である。障害者は身体障
「特記事項」は、調査員が、各項目のチェッ
害者福祉法4条に規定する身体障害者、知的障
クの判断に迷う場合に、判断の根拠、具体的な
害者福祉法にいう知的障害者のうち18歳以上の
状況を記述するものである。
者、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律
「概況調査票」の調査項目は、①調査実施者
5条に規定する精神障害者(知的障害者を除く)
(記入者)
、②調査対象者、③認定を受けている
のうち18歳以上の者である。また、障害児は、
障害の種類・等級等、④現在受けているサービ
児童福祉法4条2項に規定する障害児及び精神
スの状況、⑤地域生活関連についての勘案事項
障害者のうち18歳未満の者である(法4条)
。
申請は、申請書を提出して行う。申請先は、
(外出の目的・頻度、社会活動の参加、入所・
入院等)、⑥就労関連についての勘案事項(就
原則として、居住地の市町村である。居住地が
労状況、就労経験、就労希望等)、⑦日中活動
明らかでない場合は、現在地の市町村となる。
についての勘案事項(日中活動の場等)、⑧介
申請書には氏名、居住地、生年月日、介護保
護者関連についての勘案事項(介護者の有無、
険の利用状況、福祉サービスの利用状況、主治
介護者の状況等)、⑨居住関連についての勘案
医などのほか、申請する障害福祉サービスの具
事項(生活の場、居住環境等)、⑩その他の事
体的内容を記載する。なお、主治医がいない場
項(障害状態の特徴、家族状況等)
、である。
合、支給決定には医師の意見書が必要となるた
め、市町村が、意見書の作成を医師に依頼する。
これらの調査のときに、通常、サービスの利
用意向の聴取も行われる。
調査実施後は、介護給付の支給を希望する場
2.調査(法20条2項)
市町村は、申請があったとき、障害程度区分
合と訓練等給付の支給を希望する場合で、支給
決定過程が異なる。
の認定、支給要否の決定のために、調査を実施
する。調査は市町村職員が行う。ただし、調査
を指定相談支援事業者に委託することができる。
調査は、3障害共通の「障害程度区分認定調
査票」
、
「特記事項」
、
「概況調査票」の項目につ
いて行われる。その方法は、申請を行った障害
24
3.介護給付・・・・障害程度区分の認定(法21
条)
盧 障害程度区分
介護給付の支給を希望する場合は、障害程度
区分の審査・判定が行われる。
障害者自立支援法における障害福祉サービス支給決定基準
障害程度区分は6区分であり、各区分の障害
程度は次のとおりである(「障害程度区分に係
る市町村審査会による審査及び判定の基準に関
する省令」
)
。
区分1・・障害程度区分基準時間が25分以上32
に判定が行なわれる。
蘯 障害程度区分の一次判定(プロセスⅡ)
認定調査項目のうち、IADLに関する7項
目(B1項目群)、行動障害に関する19項目
(B2項目群)から算出されたスコアによる、
分未満の状態、又は、これに相当す
プロセスⅠの区分判定結果の変更に関する判定
ると認められる状態。
である。IADLスコアは、7項目全てが全介
区分2・・障害程度区分基準時間が32分以上50
助で7点満点を、6点満点として再計算した結
分未満の状態、又は、これに相当す
果値である。行動障害スコアは、19項目全てが
ると認められる状態。
最高点で19点満点を、6点満点として再計算し
区分3・・障害程度区分基準時間が50分以上70
た結果値である。なお、行動障害スコアは、プ
分未満、又は、これに相当すると認
ロセスⅠで非該当の場合のみ考慮される。
められる状態。
盻 障害程度区分の二次判定(プロセスⅢ)
区分4・・障害程度区分基準時間が70分以上90
市町村審査会による、障害程度区分の総合判
分未満の状態、又は、これに相当す
定である。障害程度区分基準時間、認定調査の
ると認められる状態。
結果、特記事項、医師意見書を総合的に勘案し
区分5・・障害程度区分基準時間が90分以上
て行なわれる。プロセスⅡの区分判定結果の変
110分未満の状態、又は、これに相
更に関する判定であるため、認定調査の結果に
当すると認められる状態。
ついては、プロセスⅡまでに考慮されていない、
区分6・・障害程度区分基準時間が110分以上
B2項目群、C項目群(精神面に関する8項目、
の状態、又は、これに相当すると認
コミュニケーションに関する2項目、文字の視
められる状態。
覚的認識作用に関する1項目からなる)、が考
「これに相当すると認められる状態」とは、
①障害程度区分基準時間が、区分ごとに定めら
れる範囲内である状態、②障害程度区分基準時
間は、区分ごとに定められる範囲内ではないが、
慮される。
眈 認定と通知
市町村審査会の判定結果に基づき、市町村は、
障害程度区分の認定を行い、申請者に通知する。
認定調査のうち行動障害の頻度及びIADLの
支援の必要性に関する項目の結果を勘案して、
4.支給決定(法22条)
①の状態に相当すると認められる状態、③障害
盧 介護給付
程度区分基準時間、認定調査結果、特記事項、
市町村は、障害者等の心身の状況(障害程度
医師の意見書を総合的に勘案して、①の状態に
区分)、サービスの利用に関する意向、障害者
相当すると認められる状態、をいう。
等の置かれている環境(概況調査の結果)等を
盪 障害程度区分の一次判定(プロセスⅠ)
総合的に勘案して、市町村が定める支給決定基
認定調査項目のうち、介護保険の要介護認定
調査項目と共通する79項目(A項目群)を用い
準に基づき支給決定を行う。
盪 訓練等給付
て、コンピューターにより算出された障害程度
訓練等給付の希望者については、障害程度区
区分基準時間により、非該当・区分1∼区分6
分認定は行われない。現在の障害程度区分は、
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東京成徳大学人文学部研究紀要 第 14 号(2007)
介護給付については、3障害共通の基準として、
方に基づいて設定されたものである。
公平な支給決定に有効であるが、訓練等給付は
これらの各サービスに対応する利用者像をま
介護給付とサービス内容が異なるため、別に区
とめたのが、表1である。介護給付にかかわる
分設定が必要と判断されたためである。市町村
サービスには、障害程度区分判定等試行事業
は、できる限り障害者等本人の希望を尊重し、
暫定的に支給決定を行った上で、実際にサービ
(2005年)の実施結果をふまえて、障害程度区
分を活用した利用者像・基準が設定されている。
スを利用した結果を踏まえて、支給決定を行う。
利用希望者が定員を超える場合には、待機期
盪 国庫負担基準
間を考慮して暫定支給決定の優先度が判定され
障害福祉サービス費のうち、介護給付費・訓
る。その際、自立訓練については、IADL関
練等給付費は、公費負担が義務づけられている。
連7項目・生活関連4項目(口腔清潔、洗顔、
介護給付費・訓練等給付費は、厚生労働大臣が
整髪、薬の服薬)の調査結果をスコア化したも
定める基準により算定され、算定された介護給
のが、待機期間に加えて勘案される。
付費・訓練等給付費を、国2分の1、都道府県
4分の1、市町村4分の1の割合で負担する
5.支給決定の変更(法24条)
支給決定を受けた障害者等は、必要があると
きは、支給決定変更の申請をすることができる。
(法92条1項、94条1項、95条1項)
。この介護
給付費・訓練等給付費の総額は、各サービスの
報酬基準とサービス支給量により決まる。
市町村は、申請に基づき又は職権により、支給
障害福祉サービスのうち、日中活動系サービ
決定を変更することができる。その際、障害程
ス(療養介護、生活介護、自立訓練、児童デイ
度区分の変更認定を行うことができる。
サービス、就労移行支援、就労継続支援)、及
び居住系サービス(施設入所支援、共同生活介
Ⅱ 障害福祉サービスの支給決定基準
護、共同生活援助、短期入所)の支給量は、サ
ービスが提供される場所の定員により枠づけら
1.国の基準
れている。一方、訪問系サービス(居宅介護、
盧 障害福祉サービスの利用者像・基準
行動援護、重度訪問介護、重度障害者等包括支
障害福祉サービスの各サービスには、厚生労
援)の支給量には、そのような枠がない。そこ
働大臣が定める指定基準・報酬基準が適用され
で、訪問系サービスについては、新たに報酬基
る(法29条3項、43条、44条)。この指定基
準、国庫負担基準額が設定された。いわば、国
準・報酬基準の中に、各サービスに対応する利
の支給基準である。
用者像及び利用者の基準が示されている。この
訪問系サービスの国庫負担基準額は、サービ
各サービスの指定基準・報酬基準は、①質の高
スの種類に応じて、障害程度区分ごとに、設定
いサービスが、より低廉なコストで、効果的・
された。具体的な基準額は、サービスの地域格
効率的に提供されるよう、利用者の状態やニー
差が大きい中で、限られた公費を公平に配分す
ズ、サービスの機能に応じた内容にする、②地
るという観点から、法施行時の市町村の支給実
域生活移行や就労支援といった新たな課題に対
績、支援費制度の国庫補助基準額を勘案して、
応して必要となるサービス基盤の計画的な整備
全国の9割程度の市町村の支給実績(月9.5万
に資するものとする、という国の基本的な考え
円)をカバーできるような額として設定された。
26
知的障害・精神障害により行動上著しい困難
行動援護
50歳以上は、区分2(施設入所の場合は区分3)以上
の程度が著しく高い者
地域や入所施設で安定した生活を営むため、
常時介護の支援が必要な者
支援
生活介護
害者
識及び能力の向上を図ることにより、雇用契
(A型)
約に基づく就労が可能な65歳未満の者
就労機会の提供を通じ、生産活動にかかる知
就労継続支援
の就労等が見込まれる65歳未満の者
習、職場探し等を通じ、適性に合った職場へ
一般就労等を希望し、知識・能力の向上、実
活能力の維持・向上などの支援が必要な者、等
等のため、支援が必要な知的障害者・精神障
練)
就労移行支援
必要な者、②養護学校を卒業した者、継続した通院により症状が安定している者で、地域生活を営む上で生
地域生活を営む上で、生活能力の維持・向上
自立訓練(生活訓
が、企業雇用に結びつかなかった者 ③企業離職者等就労経験者で、現に雇用されてない者
①就労移行支援事業で企業雇用に結びつかなかった者 ②盲・ろう・養護学校を卒業後、就職活動を行った
①企業等への就労を希望する者 ②技術を習得し、在宅で就労・起業を希望する者
①入所施設・病院を退所・退院した者で、地域生活への移行を図る上で生活能力の維持・向上などの支援が
身体機能の維持・回復などの支援が必要な者、等
身体機能の維持・回復などの支援が必要な者、②盲・ろう・養護学校を卒業した者で、地域生活を営む上で
上のため、支援が必要な身体障害者
練)
①入所施設・病院を退所・退院した者で、地域生活への移行を図る上で身体的リハビリテーションの継続や
②区分5以上で、筋ジストロフィー患者または重症心身障害者
を必要とする障害者
地域生活を営む上で、身体機能・生活能力向
①区分6で、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者等気管切開を伴う人工呼吸器による呼吸管理を行っている者、
長期入院による医療的ケアに加え、常時介護
②障害程度区分認定調査項目のうち行動関連項目11項目の合計点数が15点以上
(ア)気管切開を伴う人工呼吸器による呼吸管理を行っている身体障害者、(イ)最重度知的障害者
①重度訪問介護の対象で、四肢すべてに麻痺があり寝たきり状態で、(ア)(イ)いずれかに該当する者、
区分6のうち、意思疎通に著しい困難を有する者で、①または②の者。
自立訓練(機能訓
療養介護
区分3(施設入所の場合は区分4)以上
常時介護を要する障害者で、その介護の必要
重度障害者等包括
目のうち「歩行」「移乗」「排尿」「排便」のいずれもできる以外と認定
重度の肢体不自由者で、常時介護を要する者
区分4以上で(ア)(イ)いずれにも該当する者。(ア)二肢以上に麻痺、(イ)障害程度区分認定調査項
区分3以上で、障害程度区分認定調査項目のうち行動関連項目11項目の合計点数が10点以上
区分1以上
利用者像・基準
重度訪問介護
を有する障害者で、常時介護を要する者
障害者
居宅介護
サービスの種類
表1 障害福祉サービスの種類及び利用者像・基準
障害者自立支援法における障害福祉サービス支給決定基準
27
28
企業雇用、就労移行支援事業、就労継続支援事業(A型)の利用が困難と判断された者
労の機会等を通じ、生産活動の知識・能力の
地域において共同生活を営むのに支障のない
短期入所
要とする者
由により、障害者支援施設への短期入所を必
居宅において介護を行う者の疾病その他の理
な者
住居で、相談その他日常生活上の援助が必要
(グループホーム) 障害者で、主として夜間に、共同生活を営む
共同生活援助
排泄、食事等の介護が必要な者
区分非該当又は区分1で、就労し又は就労継続支援等の日中活動を利用している知的障害者・精神障害者
として夜間に、共同生活を営む住居で、入浴、 重症心身障害者等極めて重度な者の利用は試行的に認められ、効果が検証されている。
(ケアホーム)
区分2以上で、生活介護や就労継続支援等の日中活動を利用している知的障害者・精神障害者
②自立訓練又は就労移行支援の利用者のうち、地域の社会資源の状況により、通所困難な者
又は就労移行支援の利用者
日常生活を営むのに支障がある障害者で、主
①生活介護利用者のうち、区分4以上、50歳以上は区分3以上
夜間に介護が必要な者、通所困難な自立訓練
共同生活介護
施設入所支援
る障害のある幼児・児童
児童デイサービス 日常生活訓練や生活リズムの指導を必要とす
向上・維持が期待される者
移行支援事業の利用で、企業雇用に結びつかなかった者 ③上記①②以外で、50歳以上、又は試行の結果、
い者や、一定年齢に達している者などで、就
(B型)
①企業や就労継続支援事業(A型)で就労経験がある者で、年齢や体力の面で雇用困難となった者 ②就労
就労移行支援事業の利用で雇用に結びつかな
就労継続支援
東京成徳大学人文学部研究紀要 第 14 号(2007)
障害者自立支援法における障害福祉サービス支給決定基準
市町村に対する国庫負担は、この各国庫負担基
度区分の基準額を合算して適用する、③都道府
準額に障害程度区分ごとのサービス利用者数を
県地域生活支援事業により、重度の障害者の割
乗じて得た額を上限として行われる。
合が著しく高いために国庫負担基準を超過する
ただし、国庫負担基準には経過措置が採られ
小規模自治体等を対象に、一定の財政支援を行
た。①制度施行時点に国庫負担基準額を超える
うことを可能にする、という内容である。
給付水準の自治体については、従前の補助実績
訪問系サービスの国庫負担基準額をまとめて
に基づき国庫負担を行う、②平成20年までの3
示したが、表2である。基準額は、報酬基準と
年間は、すべての訪問系サービスに係る障害程
整合性を図るため、単位数で表示されている。
表2 介護給付の障害程度区分ごとの国庫負担基準額(単位数/月)
居宅
介護
行動
援護
重度
訪問
重度
包括
一般
日中活動系利用者
一般
介護保険対象者
区分1
区分2
2290
2910
日中活動系利用者
ケアホーム入居者
一般
介護保険対象者
日中活動系利用者
ケアホーム入居者
一般
介護保険対象者
区分3
4310
10780
8290
区分4
8110
区分5
区分6
12940
18680
16440
24150
14580
19410
6470
10700
13680
1760
19020
23850
10910
10700
13680
2970
16440
29590
16440
45500
26820
介護保険対象者は、介護保険の利用が優先され
ととする。
るため、介護保険利用相当分を控除した基準額
盪 支給要否決定基準
となっている。日中活動系サービス利用者の基
国によって示された障害福祉サービス利用者
準額は、居住系サービスの報酬水準と同水準に
像・基準は、各サービスの特性・機能から導き
設定されている。
出されたものである。また、障害程度区分は、
障害者等の心身の状況に着目した区分である。
2.市町村の支給決定基準
一方、市町村の要否決定は、障害程度区分のほ
盧 検討対象
かに、①障害者等のサービス利用に関する意向
検討する市町村の支給基準は、東京都の区・
の具体的な内容、②障害者等の置かれている環
市J1∼J10、及び他県の市J11・J12、計12区・
境(介護者の有無とその状況。地域生活の状況、
市(以下「市」)の支給基準である。この12市
就労の状況、日中活動の状況、居住環境、その
の支給決定基準の形式は、すべて「要綱」形式
他)③サービス提供体制の整備状況、を総合的
である。以下、これら12市の支給要否決定基準、
に勘案して行うものである。
支給量決定基準を検討する。ただし、障害児に
12市のサービス支給要否決定基準は、国の示
かかわる支給決定基準は、検討対象から除くこ
すサービス利用者像に、これらの勘案事項をど
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東京成徳大学人文学部研究紀要 第 14 号(2007)
のように反映しているのだろうか。この点に着
状況から」支給の要否を決定する「ただし、利
目して検討する。
用者の状況が明らかに希望するサービスに適さ
第一に、各サービス利用者の基準は、介護給
ない場合はこの限りではない」と規定し、J3は
付、訓練等給付いずれも概ね国の利用者像・基
「利用者の状況が明らかに希望するサービスに
準がそのまま用いられている。
該当しない」という理由で支給決定を行わない
介護給付にかかわるサービスについて、別に
場合「その理由を利用者及びその家族に十分説
基準を設定している例はほとんどない。わずか
明し、他のサービスの利用を案内する等、十分
に次のような例が見られる。①居宅介護の「身
な対応を行うものとする」と規定している。
体介護を伴う通院介助」の利用者基準を設けて
いる(J4、J5、J10、J11、J12)。内容は同じで、
(ア)障害程度区分2以上、かつ、
(イ)障害程
利用希望者が定員枠を超える場合の調整方法
については、J1が「IADL7項目、および生活
関連4項目のスコアを優先度の参考とする」、
度区分認定調査項目のうち「歩行」
「移乗」
「排
J10が「自立訓練に限り、スコア化したものを
尿」「排便」「移動」の項目について、「できな
優先順位の参考として用いる」、J3が「障害程
い」「見守り等」「一部介助」「全介助」のいず
度区分認定調査を行い」サービス利用の優先度
れか1つ以上認定、という基準である。②重度
を把握し、「おおよその待機期間を説明するよ
障害者等包括支援の利用者基準について、行動
う努め」ると規定している。
関連項目11項目に「てんかん」を加え、12項目
第二に、支給要否決定基準から乖離した決定
で15点以上としている(J4、J10、J11)。③重
を行う必要がある場合について、J5を除き、す
度訪問介護の利用者基準に移行措置として区分
べての市の基準に手続規定が設けられ、市町村
3を加えている(J2)。④介護保険対象者につ
審査会の意見を聴くことが明記されている。J5
いて別の基準を設けている(J9、J10)
。
は、このような場合の手続を規定せず「必要な
訓練等給付にかかわるサービスについては、
場合は別に定める」
(J5)
、と規定している。
本人の意向を重視して暫定支給決定を行い、そ
しかし、市町村審査会の意見を聴くという点
の実施状況により支給決定を行うことになって
では共通しているが、意見を聴くことの位置づ
いる。従って、定員を超える希望者がいた場合
け、意見の取扱いについてはさまざまである。
の調整基準、及び暫定支給決定後の実施状況の
審査会の意見を「聴いて」「踏まえて」決定
評価基準が必要と考えられるが、この点に関し
(J2、J7、J8、J9、J10、J12)、審査会の意見を
て具体的な基準を設定している市の支給要否決
「聴かなければならない」
(J3)
、
「聴くことがで
定基準はない。
暫定支給決定については、J3、J7、J10が
「本人の希望にもとづいて」行うと明記し、J1
きる」
(J6)
、市町村が作成した支給決定案に対
し、審査会委員から意見があった場合、特に設
置する「ケース基準会議」で決定する(J1)、
は、「本人希望を尊重し、明らかにサービス内
という具合である。「審査会が不可の場合、決
容に適合しない場合を除き」行う、J11は「明
定することができない」
(J4)
、という手続規定
らかにサービス内容に適合しない場合を除き」
もある。
行うと規定している。
蘯 支給量決定基準
暫定支給決定後の支給決定については、J3、
J7、J10が「暫定支給決定期間における支援の
30
介護給付にかかわる障害福祉サービスのうち、
日中活動系サービス、居住系サービスの支給量
障害者自立支援法における障害福祉サービス支給決定基準
及び訓練等給付にかかわるサービスの支給量の
準値と同水準(J5、J8、J10、J11、J12)、又は
基準は、支給決定の有効期間として設定される。
上回る水準(J1、J2、J3、J4、J6、J7、J9、
)で
ここでは介護給付にかかわる訪問系サービスの
設定されている。公庫負担基準値を上回る水準
支給量について検討する。特に、国庫負担基準
の基準値が多いのは、国庫負担基準について採
額との関係、及び勘案事項がサービス支給量に
られた経過措置の影響と考えられる。
どのように反映されるか、という点に着目して
支給量基準値の算定根拠は、国庫負担基準及
検討する。
び市の支給実績による。例えば、J1の支給量基
第一に、訪問系サービスの支給量は、一月当
準値(表3)は、J1の支給実績(12.6万円)と
たりの支給基準として示されている。支給量の
国の全国平均支給実績(9.5万円)を比較し、
単位は、報酬基準に合わせて単位数(J1、J8、
国庫負担基準の障害程度区分ごとの割合をもと
J11)、時間数(J2、J3、J6、J12)、単位数と時
に算定された値である。但し、J1の介護保険対
間数との混合(J4、J5、J7、J9、J10)で示さ
象者、日中活動系サービス利用者、ケアホーム
れている。
入居者のサービス支給量基準値は、国基準と同
第二に、支給量基準値の性格であるが、基準
水準で設定されている。また、J7の基準値(表
値(J9、J11)、若しくは上限値(J1、J2、J3、
4)は、
「厚生労働省が告示する基準(
「国庫基
J4、J5、J6、J7、J8、J10、J12)として設定さ
準」
)に基づき設定」されている。
れている。
第四に、勘案事項により勘案される支給量と
第三に、12市の支給量基準値は、国庫負担基
基準値の関係に着目すると、12市の基準値は、
表3 J1支給決定基準(単位/月)
居宅介護
行動援護
重度訪問
重度包括
区分1
2840
区分2
3610
区分3
5350
13380
区分4
10060
18090
23600
区分5
16060
24090
29600
区分6
23180
31210
36720
56470
表4 J7介護給付の種類・区分ごとの支給基準時間
居宅介護
行動援護
重度訪問
介護
重度障害
者等包括
国庫基準(単位)
自治体基準(単位)
身体介護の場合
通院介助(身介有)の場合
家事援助等の場合
通院介助(身介無)の場合
通院乗降介助の場合(回数)
国庫基準(単位)
自治体基準(単位・時間)
国庫基準(単位)
自治体基準(単位・時間)
国庫基準(単位)
自治体基準(単位)
区分1
2290
2863
区分2
2910
3638
区分3
4310
5388
区分4
8110
19138
区分5
12940
16175
区分6
18680
23350
8時間
10
14
20
41
59
19時間
25
36
68
108
156
29回
37
55
10780
13475
34
103
14580
18225
46
19020
23775
149
164
19410
24263
61
23850
29813
187
236
25150
31438
79
29590
36988
215
45500
56875
31
東京成徳大学人文学部研究紀要 第 14 号(2007)
大きく3つのタイプに分けられる。
「家事・介護能力が極端に低い」場合である。
一つ目は、勘案事項により勘案する支給量が、
「介護者の状況Ⅲ」は、介護者が「家事・介護
最初から基準値に含まれて、基準値が設定され
能力が低い」場合、「介護者の状況Ⅳ」は、介
ているタイプである。J3(表5)、J6(表6)
護者がいるが「別居」「仕事等で週に2・3日
がこのタイプである。J4、J7もこのタイプであ
程度いない」場合である。
J6は、
「介護力の有無」
「日中活動の有無」を
るが、支給量基準値にすでに含まれている勘案
勘案した基準値を設定している。さらに、基準
事項が具体的に明示されていない。
値を適用する場合、「緊急性が認められる」、
J3は、「介護者の状況」「日中活動の状況」
「住環境の状況」を勘案した支給量基準値を設
「複数の事業者を利用する」、「複数のヘルパー
定している。
「介護者の状況Ⅰ」は、
「同居の介
派遣が認められる」場合は、「必要な限度にお
護者がいない」場合、「介護者の状況Ⅱ」は、
いて支給量を上乗せすることができる」と規定
介護者が「平日のみ仕事でいない場合又は週の
している。
うち半分以上いない」「高齢・病弱・障害のた
二つ目は、勘案事項により支給量の基準値を
め介護力が低い」
「他の者の介護・育児も行う」
調整できる範囲が、基準として設定されている
表5 J3介護給付費等支給決定基準(時間/月)
区分1
区分2
10
15
25
50
80
120
10
8
5
3
10
5
5
30
24
15
9
30
15
15
50
40
25
15
50
25
25
70
56
35
21
70
35
35
30
90
72
45
27
90
45
45
110
88
55
33
110
55
55
60
障害程度区分別基準上限時間
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
①介護者の
状況
②日中活動
③住環境
加算上限
時間
④利用サー
ビス
行動援護
重度訪問介護
重度包括支援
短期入所
生活介護
療養介護
施設入所支援
共同生活介護
居宅介護(通院介助)
区分3 区分4 区分5
区分6
50
130
100
備考
同居の介護者がいない
自宅生活以外困難
週に1・2回程度
階段、浴室・トイレ段差等
①②③の加算を行っても④の
サービスを利用する際に必要
とする時間を確保できない場
65
30
30
合に加算できる。複数のサー
ビスを利用するときは、重複
して加算できる。
65
40
表6 J6障害者自立支援法(居宅介護給付)支給量上限基準(時間/月)
①介護力あり
②日中活動している
区分1
区分2
区分3
区分4
区分5
区分6
25
50
75
150
200
250
備考
「日中活動していない」とは、日中に、
通所又は通学していないため在宅での介
護が必要なことをいう
①介護力あり
②日中活動していない
35
65
100
200
270
350
①介護力なし
②日中活動している
38
75
113
270
360
450
「介護力なし」とは、「単身世帯」若し
くは「障害者のみの世帯」又は「家族が
高齢、疾病、介護放棄、就労などで介護
①介護力なし
②日中活動していない
32
者がいない」若しくは「家族の介護疲れ
48
90
138
320
430
496
がある」ため介護が必要なことをいう
障害者自立支援法における障害福祉サービス支給決定基準
タイプである。
量に不足する」「身体・生活状況に特別な配慮
J8(表7)は、支給量基準値を国庫負担基準
を要する」場合の加算基準も設定している。②
と同水準に設定し、「単身」「介護者の状況」
居宅介護以外について、「基準値では生活の継
「日中活動」を勘案事項として加算できる範囲
続が困難な重度障害者」の場合は、一定の限度
を基準として設定している。
で加算できると規定している。
J11は、支給量基準値を国庫負担基準と同水
J12は、支給量基準値を国庫負担基準と同水
準に設定し、
「単身」
「介護者の状況」を勘案し
準に設定し、介護者の状況を、
「介護者の有無」
て、加算できる範囲を基準として設定し、さら
「年齢」
「在宅時間」
「健康状況」
「同居障害者の
に加算後の1.5倍を支給上限として設定している。
有無」から大きく3区分し、区分に応じて基準
J9は、支給量基準値を公庫負担基準値を上回
支給量の80%・100%・120%の範囲で支給量の
る水準で設定し、
「個々の利用者の状況」
「介護
調整を行う、としている。勘案事項の状況によ
者の状況」等を勘案事項として勘案後の支給量
り基準値が減算される場合もあるということに
の上限基準を「支給決定基準の概ね1.5倍」と
なる。また、「介護者の入院や支給量不足の場
している。
合」は、基準支給量を超えて必要量を支給でき
J2は、支給量基準値を国庫負担基準値を上回
るが、2ヶ月という上限基準が設定されている。
る水準で設定し、
「単身者」
「日中に介護者不在」
三つ目のタイプは、障害者等の支給希望量が
「協力者不在」「住環境」「同居家族に障害者」
基準値を超える場合は、個別に対応して勘案事
を勘案事項とし、加算できる時間数の上限基準
項を勘案し、支給量を個別に調整するタイプで
を障害程度区分ごとに設定している。さらに居
ある。勘案事項による支給量基準値は設定され
宅介護(身体介護)利用者には、
「介護者疾病」
ていない。J1がこのタイプである。
を緊急の勘案事項として、加算できる時間数の
上限基準を設定している。
第四に、具体的に勘案される事項と勘案され
る支給量は、市によって異なり多様である。
J10は、支給基準値を国庫負担基準と同水準
「介護者の状況」「日中活動の場」「住環境」は、
に設定し、①居宅介護について、「介護者が家
共通して具体的に勘案されている事項であるが、
族にいない」
「家族に要介護者がいる」
「車椅子
概況調査によるその他の事項が、どのように支
利用」
「視力障害」
「住宅に風呂が無い」を勘案
給量に反映されるのか、設定基準からは不明で
し、障害程度区分ごとに加算基準を設定してい
ある。また、具体的に勘案されている「介護者
る。
「通院を要する」
「要介護5で介護保険給付
の状況」
「日中活動の場」
「住環境」についても、
だけでは不足する」「基準値では従来サービス
勘案される支給量は市によって異なり多様であ
表7 J8障害福祉サービス支給決定基準(単位数/月)
居宅
介護
基準単位数
単身・介護者加算
日中活動加算
基準単位数
単身・介護者加算
基準単位数
重度
単身・介護者加算
訪問
日中活動加算
重度障害者等包括支援
行動
援護
区分1
2290
1500
区分2
2910
2250
区分3
区分4
区分5
4310
8110
12940
3750
6000
9000
20700
10780
14580
19410
9670
15470
23200
19020
23850
18600
23250
21390
区分6
18680
13500
備考
25150
34800
29590
30000
23000
45500
ケアホーム利用者は条件付で
利用可
介護保険対象者は、国庫負担
基準額の単位数の範囲内
33
東京成徳大学人文学部研究紀要 第 14 号(2007)
る。
定な状態である。ちなみに6月末までに全国で
第五に、勘案事項による加算上限基準値を含
実施された判定結果の上位区分変更率は、全体
め、設定されている支給量決定基準値を超えて、
で33.2%(身体20.0%、知的43.0%、精神52.9%)
支給量を決定する必要がある場合(いわゆる
という結果であった。
「非定型」の場合)については、J5を除く11市
また、障害福祉サービス支給決定基準には、
の支給決定基準で、そのような場合が想定され、
障害者等のおかれている環境を評価し、支給決
決定手続規定が設けられている。規定の内容は、
定に反映させる基準または手続が必要である。
支給要否判定基準から乖離した決定を行う必要
12市の支給決定基準には、障害者等がおかれて
がある場合と同様の手続となっている。
いる環境に関する勘案事項、及び勘案されるサ
第六に、支給決定の有効期間を基準に示して
ービス支給量基準が設定されているが、その内
いるのは、J1、J2、J3、J4、J5、J7、J10である。
容は多様であり、各市の支給実績などの状況に
設定されている有効期間は同じである。訪問系
応じた内容となっている。
サービス(居宅介護、行動援護、重度訪問介護、
障害者等のサービス利用意向の具体的な内容
重度障害者等包括支援)1年間、居住系サービ
の聴取は、サービス利用申請時の相談の中で、
ス(施設入所支援、共同生活介護、共同生活援
及び調査時に行われる。12市のうち11市の支給
助)3年間、日中活動系サービスのうち療養介
決定基準には、聴取された内容等が、市のサー
護、生活介護、就労継続支援3年間、自立訓練、
ビス要否決定基準・支給量決定基準を超える場
就労移行支援1年間である。いずれも、利用者
合の手続規定が明示されている。
の状況に応じて、期間の短縮ができる旨の規定
がある。
最後に12市の支給決定基準と国基準との関係
についてであるが、12市の支給要否決定基準は、
国が示すサービス利用者の範囲に準じた内容と
おわりに
なっている。また、支給量決定基準の水準は、
市町村に対する国庫負担基準に対応しているが、
市町村の障害福祉サービス支給決定は、障害
国庫負担基準の経過規定が活用され、従来の支
者等の心身の状況(障害程度区分及び障害の特
給水準の維持が考慮された水準となっている。
徴)、サービス利用意向の具体的な内容、おか
れている環境(介護者の状況、家族の状況、地
域生活の状況、就労の状況、日中活動の状況、
住居環境等)、市町村のサービス提供体制の整
備状況、を総合的に勘案して行われる。
検討した12市の障害福祉サービス支給決定基
準には、障害者等の心身の状態を示す障害程度
区分が活用されている。障害程度区分は、国が
示すサービス利用者の範囲、各サービスの報酬
基準、市町村に対する国庫負担基準として利用
されているからである。しかし、今のところ、
障害程度区分の審査・判定は、まだ極めて不安
34
参考文献・資料
京極高宣「介護保険改革と障害者グランドデザイ
ン」中央法規出版 2005年
障害者福祉研究会監修「障害者自立法 障害程度
区分認定ハンドブック」中央法規出版 2006年
坂本洋一「図説 障害者自立支援法」中央法規出
版 2006年
社会保障審議会障害者部会第28回資料「障害程度
区分判定等試行事業の実施結果」2005年
社会保障審議会障害者部会第29回資料「障害程度
区分について」 2005年
障害保健福祉関係主管課長会議(平成18年8月24
日)資料
障害保健福祉関係主管課長会議(平成18年3月1
日)資料