ウインドリバー - Wind River

2010 年 2 月 9 日
【 報道用参考資料 】
#本リリースは、米国本社で発表されたプレスリリースの抄訳です。
原文は、http://www.windriver.com/news/press/pr.html?ID=7821 をご覧ください。
ウインドリバー、マルチアーキテクチャ対応のエンベデッドソフトウェ
ア向け開発ツール群を発表
新たな機能拡張により複数のランタイム環境を横断する開発サイクルや
最新のマルチコア・プロセッサ・テクノロジをサポート
2010 年 2 月 2 日、カリフォルニア州アラメダ発 - ウインドリバーは本日、Wind River Workbench 3.2、
Wind River On-Chip Debugging 3.2、Wind River Compiler 5.8 で構成された最新版の開発ツール群の即時提供
を発表しました。この開発ツールは、ソフトウェア開発サイクルの短縮、プロジェクトの遅延の防止、製品の
市場投入までの時間短縮を支援する製品で、自動車、産業、ネットワーク機器など広範な市場をターゲットと
しています。この製品を使用することで、ユーザーは選択肢が大幅に広がり、開発システムの基盤として
VxWorks、Wind River Linux、その他の OS の中から最適なものを柔軟に選択することが可能になります。
ウインドリバーの最高技術責任者(CTO)で、Diab コンパイラを最初に開発したトーマス・エヴァンソンは
次のように述べています。「ウインドリバーは、独自開発のOSで知られていますが、豊富な開発ツール群お
よびサポートの提供に関しても長年にわたる実績を誇っています。エンベデッドデバイス市場は絶えず進化し
ており、あらゆる開発に 1 つの開発ツールで対応するには限界があります。ウインドリバーでは、ウインドリ
バー製および非ウインドリバー製の両方の OS をサポートする画期的な開発ツールを提供するとともに、エン
ベデッドツール市場の多くの小企業では決して成し得ることのできない高レベルの統合性、サービス、サポー
トを提供することに力を注いでいます。」
Wind River Workbench
Wind River Workbench は VxWorks および Wind River Linux の両方に対応し、デバイスソフトウェアの設計、
開発、デバッグ、検証および管理を行う、オープンスタンダードに基づき完全に統合された End-to-End のツ
ール群です。Workbench 3.2 は、VxWorks および Wind River Linux の最新バージョンをサポートし、Wind
River Workbench On-Chip Debugging 3.2.に対する基盤を提供します。Workbench 3.2 は業界のオープンスタ
ンダード「Eclipse 3.5 IDE」をベースとしているため、多数のサードパーティ製ツールおよび自社開発ツール
との統合が可能です。Wind River Workbench は、2008 年に Eclipse ファウンデーションの「ベスト商用
Eclipse ベース開発ツール賞」を受賞しています。
Wind River On-Chip Debugging
Wind River On-Chip Debugging は、エンベデッド製品の開発ライフサイクル全体を簡素化し、開発効率を最
適化する広範な JTAG ソリューションです。Wind River On-Chip Debugging は、高性能かつマルチコアに対
応した「Wind River ICE 2」と USB コネクタを使用したエントリーレベルの「Wind River Probe」の 2 種類の
ハードウェアベースのデバッギングエミュレータを提供する Workbench On-Chip Debugging IDE で構成され
ています。Wind River On-Chip Debugging は、ARM、コールドファイア、インテル、MIPS および PowerPC
などのアーキテクチャをベースにした最新の 32 ビットおよび 64 ビットプロセッサに対応した広範なターゲ
ット OS をサポートしています。
Workbench On-Chip Debugging 3.2 はマルチコア、マルチ OS、仮想化環境の開発や、デッドロック、メモリ
破損、コア間同期といった極めて複雑なシステムレベルの問題のデバッギングに最適な製品です。今回新たに
機能が拡張され、1 つのウィンドウ内で複数のターゲットシステム、CPU コア、カーネルオブジェクト(ス
レッド、タスク、プロセスなど)に対する仮想化および実行制御作業の実行ができるようになりました。
Wind River ICE 2 および Wind River Probe は、JTAG インタフェースバンド幅の最大活用を可能にするウイン
ドリバーの JTAG アクセラレーションテクノロジを活用し、応答性に優れた効率的なデバッギングを可能にし
ます。
米コンパクト・パワー社のソフトウェア&システム担当マネージャーであるマイケル・トレイダー氏は次のよ
うに述べています。「当社は世界最大手のハイブリッド電気自動車および普通トラック向けのリチウムイオ
ン・バッテリー・メーカーとして、高性能かつエネルギー効率に優れた小型で軽量な新しいバッテリーシステ
ムの開発に日々努めています。当社の技術は、新たなハイブリッド車および電気自動車の開発のカギとなるも
のです。絶えず変化するお客様からの要望に迅速に対応するためには、新たなバッテリーシステムを常に迅速
に製品化しなければならず、それには納期遵守を可能にする開発ツールを提供してくれるサプライヤーが必要
です。ウインドリバーは、Workbench および Wind River Compiler をはじめとするコスト効果的な統合ツール
環境を提供してくれるだけでなく、グローバルなサポート体制でさらにそれをバックアップしてくれます。」
Wind River Compiler
Wind River Compiler(旧称 Diab コンパイラ)は、a C/C++コンパイラ、アセンブラ、ANSI C と C++の標準
ライブラリ、命令セットシミュレータなどの OS に依存しない開発ツールで構成されています。Wind River
Compiler は、さまざまなプロセッサアーキテクチャを使用した何千という設計、何百万というデバイス向け
に、コンパクトで高度に最適化されたコードを生成してきた実績を持つ、業界で最も信頼性が高く、成熟した
コンパイラ製品です。Diab コンパイラテクノロジは、車載システム、産業システム、航空宇宙・防衛システ
ムといった最も要求が厳しく、ミッションクリティカルなアプリケーションで広く使用されています。
Wind River Workbench On-Chip Debugging 3.2 および Wind River Compiler 5.8 は、サポートするプロセッサ
の範囲が拡大し、新たに ST マイクロエレクトロニクスおよびフリースケールの Power Architecture e200 コ
アベースの自動車制御装置、広範なエンベデッドアプリケーションをターゲットした厳選された Intel®
Xeon®および Intel® Core™2 Duo プロセッサ、高性能ネットワーク機器向けアプリケーションをターゲット
とした Freescale QorIQ P4080 通信プロセッサにも対応するようになりました。このほかにも、キャビウムネ
ットワークスの ECONA プロセッサ、フリースケールの i.MX51 および i.MX25 マルチメディア・アプリケー
ション・プロセッサ、RMI® Alchemy Au1300 メディアプロセッサも新たにサポートしています。
ウインドリバーは、デバッギングおよびコンパイル向けの統合化されたソリューションを提供し、お客様を包
括的にサポートします。ウインドリバーは、世界標準のカスタマーサポートを提供できる体制を整えているか
どうかを審査する「SCP(Service Capability and Performance)認定プログラム」で、4 年連続で認定を受け
ています。
提供予定およびサポート
Wind River Linux 3.0.2 および VxWorks バージョン 6.8 をサポートする Wind River Workbench 3.2、Wind
River On-Chip Debugging 3.2、Wind River Compiler 5.8 は全世界で即時提供可能です。ウインドリバーの開
発ツールに関する詳細は、http://www.windriver.com/announces/development-tools/(英文)をご覧ください。
ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQ: INTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフ
トウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリ
バーは、1981 年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジ
は 5 億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界 15 カ国以上で
事業を展開しています。国内ではウインドリバー株式会社より最新の製品/サービスを提供しています。
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【お問い合わせ先】
ウインドリバー株式会社
東京都渋谷区広尾 1-1-39 恵比寿プライムスクェアタワー
マーケティング本部 広報室
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