2016年11月 第1版 ナノトラップ®Easy牛乳 ナノトラップ®Easy小麦 共通取扱説明書 【お願い】 使用前にこの説明書を必ずお読みください。 また、必要な時に読めるように保管してください。 横浜市金沢区幸浦2-1-16 〒236-0003 URL:http://www.miobs.com E-MAIL:[email protected] 重要な注意事項 本キットは検体中の特定原材料総タンパク質を検出するためキットであり、食物アレルギー症状を診断す る臨床診断薬ではありません。本キットによる検査結果とアレルギー症状の発症との関連性については確認 されておりません。 特定原材料の有無については、本キットの結果だけでなく、原材料や製造記録の確認等、他の方法と併せ て総合的に判断してください。 正しく測定してください入れる。 I. キットのラインアップ キット名 検出タンパク質 検出感度 反応時間 ® カゼイン 牛乳タンパク質 0.1 ppm 10 分 ® グリアジン 小麦タンパク質 0.1 ppm 10 分 ナノトラップ Easy牛乳 ナノトラップ Easy小麦 ppm=μg/g II. キットの構成 品 名 数量 テストスティック 10 本 取扱説明書 1 部 III. キットの特長 1.本キットはイムノクロマトグラフィー法の原理に基づき、設備洗浄水および設備洗浄後のふき取り検体 中の特定原材料タンパク質を検出するキットです。食品原料および加工食品中の特定原材料タンパク質 を検査する際は、ナノトラップ®ⅡRまたはFASPEKエライザⅡを使用してください。 2.検査溶液を滴下してから10分で結果が得られます。 3.直接テストスティックに検査溶液を滴下するだけで判定が可能です。 4.検査溶液中に特定原材料総タンパク質として0.1ppm以上含む場合に陽性を示します。 5.目視で判定するだけの簡易キットのため、特別な測定機器を必要としません。 6.検査溶液には水、リン酸緩衝生理食塩水(以下 PBS)が使用可能です。 IV. 検査の原理 テストスティックの滴下部に検査溶液を滴下すると金コロイド 標識抗体が溶解します。金コロイド標識抗体は検査溶液中に存在す る特定原材料タンパク質と結合し、複合体を形成します。この複合 体が毛細管現象により移動し、テストスティック中央の判定部に固 定された抗体に捕捉され、赤紫色の線となって判定部に現れます。 一方、検査溶液中に特定原材料タンパク質が存在しない場合は、判 定部に線は現れません。 - 2 - 滴下部 図1 判定部 確認サイン テストスティック各部名称 V. 検査する際の注意事項 1.テストスティックは室温(20~30℃)に戻してから使用してください。温度が低いまま包装を開封 すると吸湿し、正確に判定できない可能性があります。また、反応時の温度が低い場合も、正しい結 果が得られないことがあります。 2.検査溶液中に不溶物が多く認められる場合は、遠心分離やろ過をおこなってください。 3.検査溶液は室温(20~30℃)としてください。 4.検査溶液の滴下の際に用いるスポイト等は、 使い捨てのものを使用することで汚染の可能性を低減す ることができます。 5.テストスティックの滴下部および判定部を直接手で触れたり、 濡らしたりしないようにご注意くださ い。 6.反応時間を厳守してください。 7.特定原材料タンパク質が含まれていても検出可能な濃度に達していない場合は陰性と判定されます。 8.特定原材料タンパク質が過剰に含まれる場合にも陰性と判定されることがあります。 9.検査溶液中に洗剤が含まれている場合、正確に判定できない可能性があります。 VI. 検査溶液の調製 A. 設備洗浄水検査の場合 1. 設備洗浄水を採取し、検査溶液とします。 B. ふき取り検査の場合 1. ポリプロピレン製チューブ(15mL)に精製水またはPBSを適量分注してください。 2. 綿棒を精製水またはPBSで湿らせ、対象箇所をふき取ってください。 3. ふき取った綿棒を1. チューブ内の精製水またはPBSに浸し、十分攪拌した後、検査溶液とします。 ※ 検査に用いる精製水または PBS の量は、検証の上、決定してください。 ※ PBS を用いた市販のふき取り検査キットが使用可能です。ペプトンなどのタンパク質成分を 含むものについては、検証をおこなった上で使用してください。 VII. 検査手順および判定 1. テストスティックを平らなところに置きます。 2. スポイトなどを用いて、滴下部に検査溶液200μLを滴下します。 3. 10分間静置して反応させます。 4. 確認サインが赤く色づいていることを確認します。 5. 判定部を見て陽性/陰性を判定します(図2) 。 陽性 陰性 陽性 判定部に赤紫色の線が1本認められる 陰性 判定部に赤紫色の線が認められない ※ 滴下部 確認サインが着色しない場合は検査が正しくおこなわれていませ 判定部 確認サイン 図2 判定例 ん。新しいテストスティックで再検査してください。 ※ 反応途中で判定部全体が一旦赤く着色することがありますが、これは検査溶液と試薬が流れている反応 過程です。この時点では判定せず、必ず10分経過時に判定してください。 - 3 - VIII. 使用および取扱い上の注意 1. 本キットは研究目的以外に使用しないでください。 2. 有効期限の過ぎたキットは使用しないでください。 3. 本キットの仕様は、予告なく変更する場合があります。 IX. キットの保存条件と有効期限 1. 2~8℃で直射日光の当たらない場所に保管してください。 2. 有効期限(未開封)は外箱のラベルに記載してあります。 X. 保証 1. 本キットを使用して得られた結果の評価および利用は、お客様の責任と判断において行ってくださ い。 2. 検査結果を利用し、その結果生じた損害および損失については、当社は一切責任を負いません。 3. 万一、製品に品質上の瑕疵があると当社が判断した場合は、新しい製品とお取替えいたします。 4. 本説明書以外の使用法については、保証をいたしません。 <検査例> 洗浄水検査の場合 ふき取り検査の場合 設備洗浄水 採取 検査箇所の ふき取り う 懸濁 これだけで 準備完了です! 200μL滴下 200μL滴下 10分後判定 10分後判定 - 4 -
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