ガスクロマトグラフ質量分析計 GCMS

C146-0350
ガスクロマトグラフ質量分析計
Gas Chromatograph Mass Spectrometer
GCMS-QP2020
Gas Chromatograph Mass Spectrometer
環境汚染や人の健康に関する極微量の化合物のモニタリング、
高い機能を有する新素材や化成品の開発評価を行うための
高性能な分析装置の重要性が高まっています。
GCMS-QP2020は、
これらのニーズに応えるため、
装置の機能、解析ソフトウェア、データベースや試料導入装置を充実させ、
ラボの能力を最大限に引き出します。
感度と生産性をさらに飛躍させた超高速GC-MS
高感度化とオペレーションコスト低減を両立
差動排気型の新しいターボ分子ポンプを採用した真空排気系が、GCで利用されるあらゆる
条件で最高の感度を実現します。ヘリウムガス以外の水素や窒素キャリアガスでも有利に運
用でき、オペレーションコストの低減が可能です。
また、高感度高速分析による分析時間の短
縮など、
ラボの生産性の最大化に貢献します。
多成分一斉分析の効率を飛躍的に向上
GCMS Insightソフトウェアパッケージが、多成分一斉分析での感度と効率を飛躍的に向上
させます。
メソッド作成プログラム
「Smart SIM」が、多成分分析での感度を改善するメソッドを
作成します。さらに、データ解析の時間を大幅に短縮する「LabSolutions Insight」が、解析
作業の効率を飛躍的に向上させます。
保持指標を登録したデータベースが分析をサポート
環境分析、食品分析、臭気分析、法医学分析など、ニーズに応じたデータベースをご用意
しています。すべてに保持指標が登録されており、標準試料がなくても分析を始めていただく
ことができます。
また、
より正確な定性、定量用メソッドの作成にもご利用いただけ、
さまざま
な分析を支援します。
目的に応じた最適な分析システムを提供
試料形態や測定対象成分の濃度に適した試料導入システムや、高速スキャン性能を活かせる
2次元クロマトグラフなど、さまざまな分析目的に対応した最適な分析システムを提供します。
これらの分析システムはすべて当社がサポートしており、安心してご利用いただけます。
高感度化とオペレーションコスト低減を両立
高性能イオン源
特許技術を採用したイオンにより、高感度で安定した分析を実現します。
また、MSを停止することなくイオン化モードを切り替え、
CIモードで分子イオンを確認する Quick-CI 機能が搭載されています※。定量分析、定性分析の両方で威力を発揮します。
※NCIモデルに限る。
特許技術のシールドプレートがフィラメントからの熱放射と
加速電圧を抑制し、活性点の少ない安定したイオン源内空間
を実現。
(×1,000)
1.00 274.00
246.00
Temperature
シールド
Low
High
(×1,000)
3.0 354.00
306.00
2.5
0.75
:フィラメント
2.0
1.5
0.50
:電 界
1.0
:熱 線
0.25
0.5
14.25
シールド
14.50
14.75
15.00
15.25
フェントエート
(5 ppb)
15.50
12.00
12.25
12.50
EI法では分子関連イオンの確認が難しい場合でも、Quick-CIを
用いることで、すぐにCI法に切り替えてデータ採取が可能です。
%
86
100
50
44
41 65
0
91
50
100
121 149
150
200
%
250
236
100
50
86
71 91
0
50
100
121 149
188
150
218
200
250
カチノン類の一種であるペンチロンのEIマススペクトル(上)
と
CIマススペクトル(下)
新型大容量ポンプを採用
排気効率を高めた新型ターボ分子ポンプの採用により、ヘリウムを含め、水素や窒素ガスをキャリアガスと
して利用した場合の性能を高めました。また、イオン源部と四重極部を別々に真空に引く差動排気方式に
より、あらゆるキャリアガスの条件下で最適なMS状態を実現します。
6.0
(×10,000)
181.00
195.00
1.75
(×100)
8.0 272.00
274.00
7.0
1.50
6.0
2.00
5.0
4.0
(×10,000)
191.00
193.00
1.25
5.0
3.0
1.00
2.0
0.75
4.0
0.50
3.0
1.0
0.25
9.75
10.00
10.25
10.50
ホルムアルデヒドのマスクロマトグラム
(0.01 mg/L、
スキャンモード)
6.00
6.25
6.75
14.50
14.75
15.00
エンドスルフェート
農薬のマスクロマトグラム(5 ppb、SIMモード)
水素キャリアガスを用いた分析結果
4
6.50
クロロネブ
12.75
13.00
ジチオピル(5 ppb)
15.25
13.25
高性能ガスクロマトグラフ
室温変動の補償技術を搭載したアドバンストフローコントローラ(AFC)により、
リテンションタイムの長期安定性を実現し
ました。また、一定線速度制御モードにより、カラムオーブン温度が変化してもキャリアガス線速度を一定に保つことができ、
常に最高のGC分離を実現します。
HETP曲線
N2
HETP
He
H2
0
10
20
30
40
キャリアガス線速度(cm/sec)
アドバンストフローコントローラ
(AFC)
プリロッド付き高精度MSフィルタ
M Sフィルタ部 にプリロッドを配 置 することで、四 重 極 の 汚 染を防ぎます。金 属
ロッドを採用しており、立ち上げ直後から安定したMS性能を実現しています。
質量範囲も
1.5∼1090と、広い実用域をカバーしています。
%
106
100
800
960
50
50
0
%
100
53
63
50.0
79
80
75.0
108
89
0
400
72 139
100.0
232
250
804
640
459
719
500
879
750
-Toluidine(左)とDecabromodiphenyl ether(右)のスキャンマススペクトル
低分子から高分子まで高精度に分析可能です。
高速スキャン制御技術
Advanced Scanning Speed Protocol(ASSP ™)
高速データ採取時のロッドバイアス電圧を自動的に最適化し、10,000 u/sec以上
の高速スキャンでの感度低下を最小限にしました。従来装置と比べて5倍以上の
感度が得られ、特にFast-GC/MSでの高速分析、スキャンとSIMを同時に測定する
FASST分析、GC×GC-MSでのアプリケーションにおいて、スキャンデータでの感度
向上、良好なマススペクトルの取得に有効です(特許:US6610979)。
Diazinon
Propyzamide
黒: 1,111 u/sec
赤: 5,000 u/sec
青:10,000 u/sec
各スキャンスピードでのクロマトグラムの強度変化
10,000 u/sec 以上のスキャン速度では、ASSP機能によりイオンが最適な電圧で加速され、
広い範囲の
において信号強度低下が抑制されます。
GCMS-QP2020
Gas Chromatograph Mass Spectrometer
5
多成分一斉分析の効率を飛躍的に向上
GCMS Insightソフトウェアパッケージ
メソッド自動作成機能と多検体・多データ解析プログラムを
ひとつにパッケージングした新しいソフトウェアが、日常の
分析作業の効率を飛躍的に向上させます。
多成分分析をより簡便に
自動メソッド作成機能「Smart SIM」が、保持時間に合わせたSIMプログラムを自動設定します。化合物数が多く、複数メソッ
ドに分割していたケースでも、感度を維持したままメソッドを集約することができます。分析回数、測定時間を大きく削減す
ることができ、生産性を向上させます。
最適なMSテーブルを
自動作成
SIMメソッドファイル
Smart SIM
Smart SIMで利用するデータベースには、現在ご利用の当社GCMSのメソッドをその
まま利用していただくことが可能です。
グループ測定法に比べ、高感度かつ高精度な分析を可能にします。434成分の一斉
分析において、微量域まで良好な再現性と検量線が得られ定量性が向上しています。
Smart SIM
Zoxamide
2 ppb
%RSD = 2.4%
(n = 6)
17.3
6
17.4
17.5
17.6
17.7
17.8
面積
800000
700000
600000
500000
400000
300000
200000
100000
0
Y = 8320.518X − 2899.459
R^2 = 0.999566
R = 0.999783
平均RF : 8604.262
RF SD : 1,424.947
RF %RSD : 16.56094
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 濃度
従来法(グループ測定)
Zoxamide
2 ppb
%RSD = 24.9%
(n = 6)
17.2
17.3
17.4
17.5
17.6
17.7
面積
700000
600000
500000
400000
300000
200000
100000
0
Y = 7547.102X − 26544.7
R^2 = 0.9921897
R = 0.9960872
平均RF : 6020.259
RF SD : 1,293.612
RF %RSD : 21.48766
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 濃度
数百成分のデータをスマートに解析̶LabSolutions Insight
多検体データ解析の効率化
LabSolutions Insightでは、一連のデータセットの定量結果を
容易になります。色付けされたフラッギングの機能により、多
また、各試料データのクロマトグラムを化合物ごとに並べて
出すことができるので、確認すべきピーク数を劇的に減らし、
一括して表示させて、データを解析することができます。
表示することができるため、ピーク検出や定量結果の確認も
検体の中からも、基準値から外れたピークをすばやく見つけ
定量処理を効率的に進めることができます。
定量・精度管理結果の視覚化
フラッギング機能を利用して設定した基準値を超えた結果
を色分けして表示したり、フラグがついている結果のみを表
示したりすることができ、定量・精度管理結果を視覚的にわ
かりやすく表示します。定量結果に対する基準値は5段階で
表すことができ、検出された化合物が基準値に対して、
どの
範囲に属するかを簡単に確認することができます。ピークを
手動波形処理した結果や検量線を修正した結果は、ただち
にフラグに反映されます。
定量結果のフラグ設定例
フラグの基準として、かび臭原因物質の水質基準値(0.00001 mg/L=10 ng/L)
を警告濃度値、水質基準値の10分の1(0.000001 mg/L=1 ng/L)を注意濃度
値と設定した例を示します。水質基準値の10分の1を超えた化合物について
はオレンジ色で、水質基準値を超えた化合物については赤色で表示されます
ので、簡単に定量結果を判断することができます。
注意
0.000001 mg/L
警告
0.00001 mg/L
複数クライアントPCを用いた活用
追加ライセンスを適用することで、LANなどのネットワーク
に接続したクライアントのPCでも、採取した多検体データの
解析が可能です。また複数の装置をご利用の場合でも、各装
置で得られたデータを分析責任者はクライアントPCから確
認できます。測定作業と解析作業をそれぞれ別のPCで行え
るため、作業効率が向上します。追加ライセンスは必要に応
じて導入できるので、将来のシステム拡張の時に柔軟かつ
安価に対応できます。
GCMS-QP2020
Gas Chromatograph Mass Spectrometer
7
保持指標を登録したデータベースが分析をサポート
保持指標を利用したデータベース
環境、食品、法医学、生体試料分析のそれぞれにデータベー
GC/MS法薬毒物データベース
スを用意しています。登録されている保持指標はマススペク
血清の分析結果
トルの類似度検索で絞り込みに有用であることに加え、保持
318.00
272.00
233.00
時間の修正にも利用でき、標準試料が無くても保持時間に
よるクロマトグラムの同定を可能とします。
23.0
代謝成分
データベース
一斉分析
データベース
5.0
10.0
12.5
15.0
17.5
20.0
22.5
25.0
27.5
30.0
32.5
35.0
異臭分析
データベース
乱用薬物、精神神経病用薬、その他医薬品、農薬など、法薬毒物分析で必要と
なる化合物について、それぞれのFree体、TMS体、TFA体を含めた1400種類
以上のマススペクトルが登録されています。
農薬ライブラリ
環境分析向けGC/MS一斉分析用データベースソフトウェア
保持指標
法薬毒物
データベース
7.5
23.5
Chlorpromazine
FFNSC2
香料ライブラリ
河川水の分析結果
213
その他のマススペクトルライブラリ
・NISTライブラリ
一般化合物276,248件のスペクトルを登録
・Wileyライブラリ
一般化合物719,000件のスペクトルを登録
・MPW DRUGライブラリ
薬物、毒物、農薬、環境汚染物質用(8,650化合物)
26.00
26.50
Bisphenol A
5.0
7.5
10.0
12.5
15.0
17.5
20.0
22.5
25.0
27.5
30.0
32.5
35.0
942種類の環境有害化学物質に対する一斉同定・定量を行います。環境有害
化学物質の保持時間や検量線情報が登録されており、標準試料が入手困難
な化合物でも、おおよその濃度を得ることができます。
化合物の保持時間を自動修正 AART(Automatic Adjustment of Retention Time)
C17
C18
C19
1700 1735
C17
同定
ウィンドウ
お客様の装置
1700 1735
20
AART(Automatic Adjustment of Retention Time)機能では、
保持指標とn-アルカンの保持時間から、目的成分の保持時間を
メソッド登録情報
21
21.1 min
(推測値)
1800
C18
C19
保持指標
1800
保持指標
22
保持時間
対象成分
21.5 min
(メソッドの登録値)
修正することができます。
自動修正
標準試料を使用しない定量分析
Quick-DBには、農薬サロゲートを内部標準物質とした検量線を含む全478成分の農薬の情報および最適化された分析条件が
登録されており、煩雑な作業を行うことなく定量分析を始めていただくことができます。
(環境汚染物質一斉分析データベース、法薬毒物データベース、異臭分析データベースにもこの機能が含まれています。)
強度
農薬
強度
内部標準
データベースの比率
(トルクロホスメチル:10 ng/mL添加)
8
農薬 内部標準
お客様の装置での比率
内部標準物質との相対比率の検量線が登録されています。内部標準物質を
試料に添加するだけで、大まかな定量値を得ることができます。
(正確な定量値を得るためには従来法をご利用ください。)
充実した定性機能
GCMSsolutionでは、複数の保持指標グループを選択することができ、さまざまな条件での絞り込み検索を可能とします。
異性体など類似度が似たマススペクトルでも正確な定性解析が可能です。
(農薬ライブラリや、法薬毒物データベースで利用できます。)
保持指標による絞り込み
最大10個のライブラリファイルを設定できます。NISTやWileyといったパブリックライブラリに加えて、多種のライブラリファイ
ルも設定することができます。プライベートライブラリを作成する機能を備えていますので、容易に作成することができます。
未知化合物の検索の際、CIのマススペクトルから分子量を把握し、EIマススペクトルの検索の際に、ポストサーチインデックス
に分子量を登録しておくことで、
より正確な定性解析を行うことができます。
GCMS-QP2020
Gas Chromatograph Mass Spectrometer
9
目的に応じた最適な分析システムを提供
多彩なシステム構成
GCMS分析では、分析で要求されるアプリケーションの種類、分析の自動化など、必要に応じたさまざまなシステムを構成する
必要があります。GCMS-QP2020では多彩なシステム構成により応用範囲を大幅に拡大することができます。
HS-20
MDGC
OPTIC-4
GC×GC
EGA/PY-3030D
TD-20
AOC-6000
直接試料導入装置 DI-2010
直接試料導入法(DI)は、サンプルをガスクロマトグラフ(GC)に通さずイオン源に直接導入する方法です。合成品のマススペ
クトル測定などに有効な手法で、通常のGC-MSの構成のままDIの導入装置を装備でき、手軽に使用できます。
632
N
N
N
N
316
Sn
N
N
N
N
124
101
0
188
100
248
200
300
400
Sn-phthalocyanineの
マススペクトル
Sn
120
118
Sn
632
630
Sn
116
熱分解性の成分や気化しにくい成分はGCの分析に適していませんが、DI法により容易に化合物の
マススペクトルを確認することができます。Sn-phthalocyanineはGCからの導入は困難ですが、DI法
によりマススペクトルを得ることができ、Snの同位体イオンの確認によりSn原子が含まれていること
636
624
がわかります。
化学イオン化法
600
500
625
650
EI法
電子イオン化(EI)法に加え、試料分子をソフトにイ
オン化させて分子量の確認に有効な化学イオン化
(CI)法、ハロゲンなど電子親和力の大きな官能基を
もつ化合物を選択的かつ高感度に検出する負イオン
化学イオン化(NCI)法の3つの方法が利用できます。
50
100
150
200
250
300
350
200
250
300
350
CI法
CI法はソフトなイオン化法であり、分子イオンを多く
取り入れることができます。
50
100
150
-5,8,11,14,17-Eicosapentaenoic Acid Methyl Ester(C20:5n3)の
EI、CIマススペクトル
EI法では分子イオンの確認が難しい場合でも、CI法では容易に確認が可能です。
10
ヘッドスペース分析システム
コーヒー中香気成分の高感度分析
HS-20シリーズは、研究部門から品質管理まで、あらゆる揮発性成分
分析を強力にバックアップするヘッドスペースサンプラです。
静的ヘッドスペース分析に対応するループモデル、
トラップヘッドス
ペース分析に対応するトラップモデルをご用意しました。
(×1,000,000)
Aceticacid
5.5
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0 Methylfuran
1.5
1.0
6.0
7.0
Furfurylalchol
Pyridine
Acetol
Furfurylacetate
Methylpyrazine
2,5-Dimethylpirazine
×5∼50倍
8.0
9.0
10.0
11.0
12.0
13.0
14.0
15.0
高感度な電子冷却トラップは、GCMSとの組み合わせにより、従来の
ヘッドスペースサンプラでは検出できない微量の香気成分の定性・定
量が可能になります。
サーマルデソープション分析システム
電気部品からの発生ガス分析
(×1,000,000)
離されたガスをフォーカシングしてGC-MSに導入する装置です。
大気中の揮発性有機化合物(VOC)の測定や、樹脂などのサンプル片
から発生する微量成分の測定に用いられます。
TD-20は、
フォーカシング部の冷却に電子クーラーを採用しており、液
Butoxyethoxyethanol(200ng相当)
2-Phenyl-2-butanol
Thiourea, tetramethyl-
油分ピーク
Pyridine, 4-benzyl(10ng相当)
xylenes
2.5
xylenes
5.0
DBP
-Dichlorobenzene
Nonanal
7.5
DEHP
サンプル
18000 mL濃縮
nC16
Toluene
サーマルデソープションシステムは、サンプルチューブを加熱して脱
7.0
6.5
6.0
5.5
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
10.0
12.5
標準試料
10 ng
15.0
17.5
電子部品を70℃に保温した際のアウトガスを18 L濃縮した際に検出
された成分
体窒素などの冷媒が不要です。
パージ・トラップ分析システム
水中VOC分析(内部標準試料の自動添加)
(×100,000)
6.0
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
パージ・トラップ濃縮導入装置は、サンプル水中の揮発性有機化合物
(VOC)やカビ臭気物質をパージガスにより強制的に追い出し、
トラッ
プ管で濃縮後、加熱脱着により濃縮サンプルを分析カラムに導入す
る装置です。
パージ・トラップ-GC/MS法は、水道水や環境水の水質分析の公定法
に採用されています。
7.5
10.0
12.5
15.0
17.5
20.0
22.5
25.0
1.1,1-ジクロロエチレン 2.
ジクロロメタン 3.MTBE 4.
-1,2-ジクロロエチレン
5. -1,2-ジクロロエチレン 6.
クロロホルム 7.1,1,1-トリクロロエタン 8.四塩化炭素
9.1,2-ジクロロエタン 10.ベンゼン 11.
フルオロベンゼン
(I.S.) 12.
トリクロロエチレン
13.1,2-ジクロロプロペン 14.
ブロモジクロロメタン 15.1,4-ジオキサン-d8(I.S.) 16.1,4-ジオキサン 17. -1,3-ジクロロプロペン 18.
トルエン 19.
-1,3-ジクロロプロペン
20.1,1,2-トリクロロエタン 21.
テトラクロロエチレン 22.
ジブロモクロロメタン 23. , -キシレン
24. -キシレン 25.
ブロモホルム 26. -ブロモフルオロベンゼン
(I.S.) 27.1,4-ジクロロベンゼン
カビ臭の高感度分析(塩析なし)
(×10,000)
(×10,000)
3.5
2.25
3.0
2.00
1.75
2.5
1.50
2.0
1.25
1.5
1.00
0.75
1.0
0.50
0.5
0.25
12.00
12.25
12.50
2-メチルイソボルネオール
16.25
16.50
ジェオスミン
16.75
GCMS-QP2020
Gas Chromatograph Mass Spectrometer
11
熱分解分析システム
高分子化合物を500℃以上の温度で熱分解し、得られる熱
分解生成物をGCおよびGC-MSで分析します。
この熱分解生
成物は、元の高分子化合物の構造を反映していますので、そ
れらから、高分子の同定やより高次な構造解析ができます。
また、熱分解ライブラリを用いた検索ソフトウェアが同定の
手助けをしてくれます。
シングルショット
(加熱脱着、TD)
ダブルショット
(熱分解、PY)-GC/MS
EGA-MS
試料
(0.1∼1.0 mg)
TD: 40∼300℃(20 ℃/min)
PY: 550℃
GCカラム
30 m、0.25 mm I.D.
マルチショットPyrolyzer
EGAチューブ
(2.5 m、0.15 mm I.D.)
サンプルカップ
GCオーブン:
300℃(一定温度)
MS
EGAサーモグラム
100
10℃/min 600℃
GCオーブン:
昇温プログラム
MS
1回目:加熱脱着(TD-GC/MS)…添加剤の分析
温度に応じたサーモグラム
の解析
マススペクトルを利用した
定性解析
2回目:熱分解(Py-GC/MS)…樹脂の分析
GC×GC-MSシステム
包括的2次元クロマトグラフィー(GC×GC)では、2次元の分
離で複雑な試料のクロマト分離を実現します。
Py-GCMSのクロマトグラムは非常に複雑ですが、GC×GCの
分離により、
より高度な分離と定性確認が可能となります。
Py-GC×GC-MSによるスチレンブチルメタクリレートの分析
1.5
1.2
0.9
Styrene
0.6
12
0.3 sec
解析ソフトウェア ChromSquare
Butyl methacrylate
Methacrylic anhydride
Methylphenylacetylene
Ethylstyrene
Butylbenzene
AOC-6000 試料導入システム
液体試料注入法、ヘッドスペース(HS)注入法と固相マイク
ロ抽出(SPME)注入法の3種類の試料導入法に対応していま
す。GC/MS用ソフトウェアGCMSsolutionから制御できます。
また、連続分析の効率を高めるオーバーラップ機能も利用でき
ます。シリンジ自動交換(10∼1000 µL)
と撹拌機能によって、
試料の希釈、内部標準物質の自動添加、検量線試料の自動
作成が可能です。
フェノール類の自動誘導体化分析 標準試料添加水(0.0001 mg/L)
(×10,000)
5.0
4.5 166.00
4.0 151.00
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
7.75
(×10,000)
1.1 200.00
1.0 185.00
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
8.00
8.25
8.50
(×10,000)
1.1 200.00
1.0 185.00
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
10.25 10.50 10.75 11.00
フェノール
10.50 10.75 11.00 11.25
2-クロロフェノール
4-クロロフェノール
AOC-6000制御ソフトウェア
OPTIC-4 多機能試料導入システム
多機能注入口OPTIC-4は、大量注入・注入口誘導体化・熱脱
離やDMI(Difficult Matrix Introduction)等の、GC-MSのさ
まざまな試料注入モードを可能にするGC注入口です。
オートサンプラとの組み合わせにより、インサートの自動交
換などが可能となり、多検体分析での生産性が向上します。
前処理を簡便化するDMI(Difficult Matrix Introduction)モード
(×1,000,000)
3.5
Carry In
Sample in
microvial
Split Flow
TIC
3.0
2.5
1. Linalool
2. Citronellol
3. Ionone
4. Lillial
5. Tetradecanoate
5
2.0
3 4
1.5
Liner
Neck
1.0
Column Flow
1
2
0.5
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
50.0
シャンプーの原液を直接マイクロバイアルに入れ、DMIモードで測定して揮発
成分を選択的に分析することができました。
GCMS-QP2020
Gas Chromatograph Mass Spectrometer
13
GC/MS異臭分析システム
主要な異臭原因物質と官能情報(においの種類や臭気閾値)
をデータベース化し、GC-MSと組み合わせたシステムです。
異臭分析に必要なトータルソリューションをご提供します。
データベース登録情報
主要な異臭成分
GC/MS分析条件
・保持指標情報
・MS情報
・検量線情報
異臭成分の官能情報
・においの質
・臭気閾値
本製品は大和製罐株式会社と共同で開発されました。
においの質の確認
(×10,000)
2.00 195.00
1.75 210.00
1.50 167.00
1.25
1.00
0.75
0.50
0.25
消毒臭?
17.50
17.75
(×1,000)
2.5 344.00
329.00
2.0 301.00
28.8 pg/mg
14.4 pg/mg
1.5
1.0
0.5
18.00
18.25
21.75
22.00
22.25
22.50
包装食品中の2,4,6-トリクロロアニソール(左)
と
2,4,6-トリブロモアニソール(右)のマスクロマトグラム
フタル酸エステル スクリーニングシステム Py-Screener
フタル酸エステル類は玩具、食品包装などでその使用が制限
され、またRoHS(II)指令でも使用制限物質として規制が予定
されています。本システムは、試料調製から分析、データ解析、
メンテナンスといった一連の作業をサポートする専用ソフト
ウェア、専用標準試料やサンプリングツールキットなどで構成
され、初めての方でも簡単に操作できる環境を提供します。
有機溶媒不要の試料調製
有機溶媒を使用せずに、標準試料と検査試料が調製できます。
Py-GC/MS用
フタル酸エステル含有標準試料 樹脂標準試料の調製
(×10,000)
(×1,000,000)
2.0
4.0
1.5
1.00
1.0
0.75
3.0
279.0
167.0
4.50
4.75
5.00
1.5
1.0
0.5
0.25
7.25
7.50
2. DEHP: 2577 mg/kg
7.0
8.0
9.0
3. DINP: 4206 mg/kg
PVC製ケーブルを測定して検出された化合物のマスクロマトグラム
14
307.0
2.0
0.50
0.5
1. DBP: 162 mg/kg
2.5
293.0
1.25
2.0
1.0
(×1,000,000)
(×100,000)
1.50
223.0
5.0
205.0
7.0
8.0
9.0
4. DIDP: 138973 mg/kg
10.0
複数メーカーの消耗品を一括管理してほしい、ダウンタイムを減らしたい、管理者やオペレーターのスキルをあげたいといっ
た日常のご要望から、最適な分析装置を選びたい、分析を委託したい、
レギュレーション対応を任せたい、研究室を移設・新設
したいなど、Labの発展、研究クオリティアップに関することまで、Labにまつわるあらゆる課題やお悩みごとなら何でもご相談
ください。ネットワークを駆使して1つひとつを解決し、快適なLab運営へ。
「SHIMADZU LabTotal」が、価値あるソリューションをご提供します。
メンテナンス&サポート
実 験 室 の 移 設・設計
分析 装 置 & 消 耗 品・部 品
分 析 &オペレーション
消耗品・部品のサポート
試料導入部 シリンジ
オートサンプラ用シリンジ・マニュアルシリンジともに、耐久性・
明瞭性・精度が向上しました。
試料導入部 セプタム
注入回数が増えても、最適なシール性を損なわず、高温まで使
用可能なローブリードセプタムをラインアップしました。
試料導入部 注入口ライナー
幅広い試料、注入口条件に対応するために、さまざまな形状の
ライナーをご用意しました。
分離部 フェラル&ユニオン
さまざまな分析条件、使用検出器に合うように、材質の異なる
フェラルとユニオンをラインアップしました。
分離部 キャピラリーカラム
無極性から微極性、高極性まで幅広い固定相をご用意しました。
幅広いアプリケーションに対応できるように、プロットカラムや
金属製キャピラリーカラムなど、ユニークなカラムも取り えて
おります。
GCMS-QP2020
Gas Chromatograph Mass Spectrometer
15
●
●
定期点検により、機器が正常に稼働しているかどうかの診断を行い、的確な整備によりトラブルを未然に防ぎ装置稼働率を向上させます。
ご加入装置にトラブルが発生した際には、優先的な対応を行います。
また、定期点検時に装置状態を把握しているため、
トラブル対処の処置・診断を迅速に行います。
●
定額料金に点検費用・修理費用が含まれていますので、保守費用の予算化が容易に行えます。
製品ライフサイクルにわたり、計画的に装置維持管理費を予算化できます。
詳細は、
(株)
島津アクセスへお問合せください。 http://www.sac.shimadzu.co.jp/
GCMS-QP2020
GCMS-QP2010 SE
GCMS-TQ8040
LCMS-8030
LCMS-8040
LCMS-8050
LCMS-8060
LCMS-2020
LCMS-IT-TOF
(&-
本社地区事業所及び関連事業所認証取得
本製品は、医薬品医療機器等法に基づく医療機器の登録を行っておりません。
トラブル解消のため補修用部品・消耗品は純正部品をご採用ください。
外観および仕様は改良のため、予告なく変更することがありますのでご了承ください。
分析計測事業部 604-8511 京都市中京区西ノ京桑原町1
東 京 支 社 101-8448 東 京 都 千 代 田 区 神 田 錦 町 1 丁 目 3
(03)3219-(官公庁担当)5631・
(大学担当)5616・
(会社担当)5685
関 西 支 社 530-0012 大阪市北区芝田1丁目1-4 阪急ターミナルビル14階
(06)6373-(官公庁・大学担当)6541・
(会社担当)6556
札 幌 支 店 060-0807 札 幌 市 北 区 北 七 条 西 2 丁目8 - 1 札 幌 北ビル 9 階 (011)700-6605
東 北 支 店 980-0021 仙台市青葉区中央2丁目9-27 プライムスクエア広瀬通12階 (022)221-6231
郡 山 フ コ ク 生 命 ビ ル 2 階 (024)939-3790
郡山営業所 963-8877 郡 山 市 堂 前 町 6 - 7
つくば支店 305-0031 つ く ば 市 吾 妻 3 丁 目 17 - 1
(会社担当)8515
(029)851-(官公庁・大学担当)8511・
北関東支店 330-0843 さいたま市大宮区吉敷町1-41 明治安田生命大宮吉敷町ビル8階
(048)646-(官公庁・大学担当)0095・
(会社担当)0081
横 浜 支 店 220-0004 横浜市西区北幸2丁目8-29 東武横浜第3ビル7階
(045)311-(官公庁・大学担当)4106・
(会社担当)4615
静 岡 支 店 422-8062 静岡市駿河区稲川2丁目1-1 伊伝静岡駅南ビル2階 (054)285-0124
名古屋支店 450-0001 名古屋市中村区那古野1丁目47-1 名古屋国際センタービル19階
(052)565-(官公庁・大学担当)7521・
(会社担当)7531
京 都 支 店 604-8445 京 都 市 中 京 区 西 ノ 京 徳 大 寺 町 1
(会社担当)1603
(075)823-(官公庁・大学担当)1604・
神 戸 支 店 650-0033 神 戸 市 中 央 区 江 戸 町 9 3 栄 光 ビ ル 9 階 (078)331-9665
岡山営業所 700-0826 岡山市北区磨屋町3-10 住友生命岡山ニューシティビル6階 (086)221-2511
四 国 支 店 760-0017 高 松 市 番 町 1 丁 目 6 - 1 住 友 生 命 高 松 ビ ル 9 階 (087)823-6623
広 島 支 店 730-0036 広島市中区袋町4-25 明治安田生命広島ビル15階 (082)248-4312
九 州 支 店 812-0039 福 岡 市 博 多 区 冷 泉 町 4 - 2 0 島 津 博 多 ビ ル 4 階
(会社担当)3334
(092)283-(官公庁・大学担当)3332・
島津コールセンター(操作・分析に関する電話相談窓口) 7 0120-131691
IP電話等:
(075)813-1691
http://www.an.shimadzu.co.jp/
3218-10501-30ANS
GCMS-QP2020
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