『宵山万華鏡』 『旧怪談』 森見 登美彦/著 913.6/モ 集英社 京極 夏彦/著 K913/キ (一般の書棚にあるよ) 祇園祭宵山の京都。熱気あふれる祭りの夜には現実と妖し の世界が入り乱れ、気をつけないと「大切な人」を失ってし まう。 幼い姉妹、ヘタレ大学生、怪しげな骨董屋。様々な事情と メディアファクトリー (Teen’s の書棚にあるよ) 夜道にうずくまる者、便所に入って 20 年、幽霊が狐に相 談、猫になった奥さん…。 江戸時代に書かれた「耳囊」の中の怪しい話、奇妙な話を 「怪談」として読めるように現代向けに書き改めた 1 冊。 思惑を抱え、人々は宵山へと迷い込んでいくが…。 ちょうど、この時季にピッタリの 1 冊。本当にそれだけ。 7月に宵山の様子をニュースで見て、読んでみようと手に 取りました。お祭りというだけでなんだか幻想的な感じがし 時代は変われど、摩訶不思議な話はどこにでも転がってい るもんだなぁ、とただ感心するのみ・・・。 ますが、そこに『夏』 ・ 『京都』というキーワードが加わるだ 文化・文明が進んだ現代だって、結構身震いするぐらいの けでなんだか、ワクワクしませんか?ましてや、 『万華鏡』な 話があるんだから、 今から 200 年以上も前なんて言ったらね、 んて幻想的そのものですね。 そりゃあ、奇妙奇天烈な話もありますよ、と。 夢かうつつかそんな状態をさまよっているようなこの作品。 ぜひ、夏真っ盛りな今、手に取ってみてください。 暑い(熱い)夜のお供にどうぞ。 「プっ」と笑える話もあり ます。
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