資料1、ヘキサン、メタノールなど

環 保 2 7 1 2号
平成 2
0年 3月 17日
関係者各位
大阪府環境農林水産部環境管理室長
大阪府生活環境の保全等に関する条例 に基づく
化学物質管理制度について (
通知)
日ごろよ り、本府環境行政の推進 にご理解、 ご協 力をいただき、厚 くお礼 申 し上げます。
さて、本府では、大 阪府 生活環境 の保全等 に関す る条例 を改正 し、平成 20年 4月 1日か ら
施行 しますD
今 回の条例改 正では、 「
化学物質の適正な管理」 の章が新た に追加 され、事業者 の皆様 には国
化学物質の排 出 ・移動量届出制度) による従来 の届 出に加 えて,本府 の化学物
の PRTR 制度 (
質管理制度 に基づき適正な管理 を していただ くことな どが追加 され ま したD
つ きま して は、添付 の リー フ レッ トを ご参考 の うえ,化学物質 の 自主管理 に向 けた積極的な取
組み をお願い しますD
(
連絡先)
大阪府環境農林水産部環境管理室環境保全課
化学物質対策グループ :0
669449247
(
ダイ
ヤ
ル
イ
ン
)
:066941
0351 (
代表)
(
内線)3
879
大阪府環境農林水産部環境管理室
∼PRTR制 度 と条 例 の化 学 物 質 管 理 制 度 による自 主 管 理 の促 進 ∼
平成19年3月に改正された「大阪府生活環境の保全等に関する条例」が、平成
20年4月1日から施行されます。
事業者の皆さまには、国のPRTR制度(化学物質排出・移動量届出制度)によ
る従来の届出に加えて、改正条例による化学物質管理制度に基く届出をするな
ど化学物質の自主管理に向けた積極的な取組みをお願いします。
国のPRTR制度
(化学物質排出把握管理促進法)
大阪府の化学物質管理制度
(大阪府生活環境の保全等に関する条例)
対象事業者は、引き続き、PRTR
対象化学物質や届出事項が、PRTR制
度よりも拡大されています。対象事業者
は、条例による届出も必要になります。
の届出が必要です。
PRTR制度とは?
対象化学物質の環境への排出量等
を把握し、都道府県経由で国に届出
する制度です。
平成13年度から始まっています。
国のPRTR制度による届出
大阪府の化学物質管理制度とは?
事業者の自主管理を促進するため
の大阪府独自の制度です。排出量・取
扱量等の把握等は平成20年度から、
届出は平成21年度から始まります。
大阪府の化学物質管理制度による届出
対象化学物質
●第一種指定化学物質(354 物質)
第一種指定化学物質(354 物質) ●揮発性有機化合物(VOC)
●大阪府の独自指定物質(37 物質)
主な届出事項
環境への排出量
(大気、公共用水域、土壌等)
事業所外への移動量
・廃棄物に含まれての移動
・下水道への移動
●環境への排出量※
●事業所外への移動量※
●取扱量(製造量、使用量等)※※
●化学物質管理計画書※※
●化学物質管理目標、目標達成状況※※
●排出量・移動量、取扱量の届出については、
PRTR制度と同一要件
規模:従業員数21人以上
●「化学物質管理計画書」
「化学物質管理目
対象事業者
標、目標達成状況」の届出については、
(会社全体の従業員数)
条例による排出量・移動量、取扱量の届
取扱量:1トン/年以上
出対象事業者が有する従業員数50人以
(発がん物質は 0.5 トン/年)
上の事業所(工場・事業場の従業員数)
※ 環境への排出量及び事業所外への移動量は、第一種指定化学物質(354 物質)については、P
RTR制度による届出をするため、条例による届出は不要です。
※※ 燃料小売業にあっては、取扱量、化学物質管理計画書、化学物質管理目標・目標達成状況の
届出については不要です。
業種:製造業等(23業種)
大 阪 府 の化 学 物 質 管 理 制 度 のあらまし
(大阪府生活環境の保全等に関する条例第81条の22∼第81条の31)
事業者(事業活動を行う者)
管理化学物質等
※
を取 扱 う事 業 者
(業 種 、規 模 、取 扱 量 を問 わない)
※管理化学物質等:第一種管理化学物質等及び第二種管理化学物質等
・第一種管理化学物質等:第一種管理化学物質及び第一種管理化学物質を含む製品
・第二種管理化学物質等:第二種管理化学物質及び第二種管理化学物質を含む製品
・製品の要件:含有率≧1%(発がん物質0.1%)等
事
化学物質適正
管理指針に留
意した管理
業
者
の
責
務
関係事業者への 緊急事態発
化学物質管理目標の決定と 情報提供
生時の措置
(含有率情報等)
目標達成状況の把握
化学物質管理計画書の作成
講じた措置等の届出義務
(応急措置等、改善計画等)
届出時期:緊急事態発生時
第一種管理化学物質取扱事業者
・業種:PRTR対象業種(製造業等23業種)
・規模:事業者の従業員数 21人以上
※
・取扱量:1トン/年(発がん物質0.5トン/年)以上
※会社全体の従業員数
排出量・移動量、取扱量等の届出義務
届出時期:毎年 4/1∼9/30
注:PRTRの届出は 4/1∼6/30
管理計画書等の届出対象事業者
・事業所の従業員数 50人以上※※
※※工場・事業場の従業員数
化学物質管理計画書の届出義務
目標及び目標達成状況の届出義務
届出時期:化学物質管理計画書
作成時及び変更時
目標及び目標達成状況
毎年 4/1∼9/30
排出量・移動量、取扱量等
○第一種管理化学物質の取扱量(製造量、使用量、その他の取扱量)
①PRTR制度の対象となる第一種指定化学物質
②揮発性有機化合物(VOC)
③大阪府の独自指定物質(37 物質)
の取扱量
○「②揮発性有機化合物(VOC)
」「③大阪府の独自指定物質(37 物質)」の排出量・移動量
※①は条例による排出量・移動量の届出は不要(PRTRの届出対象)
※①・③は物質ごとに把握し届出。②はVOCに該当するすべての物質の総量を把握し届出
○第一種管理化学物質の使用目的(用途)、排出量・移動量の増減の理由
等
初回把握年度:平成20年度(H20.4.1∼H21.3.31)
初回届出年度:平成21年度(H21.4.1∼H21.9.30)
化 学 物 質 管 理 計 画 書
管理体制に関する計画
○化学物質管理の目的と方針
○管理組織(組織の名称及び組織図)と管理規程類の概要
○教育・訓練、人材育成の方法、他の事業者への情報提供の方法
○府民の理解の増進を図るための情報提供の方法 等
緊急事態に対処するための計画
○管理化学物質等の貯蔵状況(貯蔵施設の種類、数と最大貯蔵量)
○管理化学物質の危険性・有害性
○緊急事態の発生を未然に防止する対策の方針
○緊急事態対応マニュアル
※第一種指定化学物質や大阪府の独自指定物質を規定量以上取扱わない事業者は、緊急
事態に対処するための計画を作成しないことができます。
届出時期:H21.4.1∼H21.9.30 (計画を変更したときは、変更後3月以内)
従業員数 300 人未満(会社全体)の事業者が設置している事業所は、
H23.4.1∼H23.9.30
管理方針
③見直し(A)
化学物質管理目標、目標達成状況
(1) 化学物質管理目標の決定等
①計画の内容
・取扱う管理化学物質の有害性等に関する情報
・リスク評価の手順と結果
・目標とその達成期間
・目標達成のための具体的方策
②検証・評価の手順と体制
③見直しの方法
(2) 化学物質管理目標の達成状況の把握等
○目標の達成状況
○目標達成のために実施した具体的方策
○検証・評価の結果及び見直しの内容
②検証・評価(C)
継続的改善
①計画(P)
実施・運用(D)
管理化学物質に関する
情報の収集・整理
ばく露の程度
有害性の程度
リスク評価
目標の決定、具体的方策の検討
初回届出年度:平成21年度(H21.4.1∼H21.9.30)
化学物質管理計画書の届出をした事業者が毎年届出
第一種管理化学物質
化学物質排出把握管理促進法の第一種指定化学物質(PRTR対象物質):354 物質
大阪府の独自指定物質:37 物質
1 アントラセン
2 エチレングリコールモノブチルエーテル
3 カルバミン酸エチル(別名ウレタン)
4 ギ酸
5 2-クロロ-1・3-ブタジエン(別名クロロプレン)
6 クロロメチルメチルエーテル
7 酢酸ブチル
8 三塩化リン
9 4・4’-ジアミノジフェニルエーテル
10 シクロヘキサノン
11 シクロヘキサン
12 1・5-ジニトロナフタレン
13 1・8-ジニトロナフタレン
14 2・4-ジメチルアニリン
15 N・N-ジメチルアニリン
16 3・3’-ジメトキシ-4・4’-ジアミノビフェニル(別名ジアニシジン)
17 臭素
18 チオセミカルバジド
19 トランス-2-ブテナール(別名クロトンアルデヒド)
20 2・4・6-トリアミノ-1・3・5-トリアジン(別名メラミン)
21 3・5・5-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン(別名イソホロン) 22 ナフタレン
23 1-ナフチルアミン
24 2・2'・2'’-ニトリロトリエタノール(別名トリエタノールアミン)
25 2-ヒドロキシナフタレンン(別名 2-ナフトール)
26 1-ブタノール
27 2-ブタノン(別名メチルエチルケトン)
28 2-フランメタノール(別名フルフリルアルコール)
29 ヘキサン
30 メタノール(別名メチルアルコール)
31 1-メチル-2-ニトロベンゼン(別名 o-ニトロトルエン)
32 1-メチル-3-ニトロベンゼン(別名 m-ニトロトルエン)
33 1-メチル-4-ニトロベンゼン(別名 p-ニトロトルエン)
34 4-メチル-2-ペンタノン(別名メチルイソブチルケトン)
35 硫酸ジエチル
36 硫酸ジメチル
37 リン酸ジブチル
揮発性有機化合物(塗装、印刷、接着過程で使用されるもの以外は高揮発性有機化合物※に限る。)
※
高揮発性有機化合物:沸点 150℃以下(単一成分)又は5%留出点 150℃以下(混合物)
第二種管理化学物質
化学物質排出把握管理促進法の第二種指定化学物質:81 物質
大阪府の独自指定物質:18 物質
1 アンモニア
2 一酸化窒素
4 塩化アンモニウム
5 塩化水素
7 塩素
8 五塩化リン
10 三酸化二窒素
11 四酸化二窒素
13 二酸化窒素
14 フッ素
16 硫酸
17 リン酸
3
6
9
12
15
18
一酸化二窒素
塩化パラフィン
五酸化二窒素
硝酸
硫化水素
リン酸トリクレジル
化学物質排出把握管理促進法の指定化学物質のリストは経済産業省のHP参照
第一種指定化学物質 http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/msds/pdf/list1.pdf
第二種指定化学物質 http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/msds/pdf/list2.pdf
大阪府化学物質適正管理指針
化学物質の自主管理を促進するために事業者が講ずべき措置について定めた指
針であり、国が定めた「化学物質管理指針」を補完するものです。
化学物質管理目標の決定に当たってリスク評価を実施することを定めるほか、緊
急事態の発生を未然に防止するための対策や発生した緊急事態への対処について
定めています。
問い合わせ先
このリーフレットに関するお問い合わせは、下記にお願いします。
大阪府環境農林水産部 環境管理室 環境保全課 化学物質対策グループ
TEL 06-6941-0351(代表)内線 3808・3879 06-6944-9247(ダイヤルイン)