農村地域における 家庭内暴力についての意識および実態

アジア女性基金
02-7
2002 年 3 月
農村地域における
家庭内暴力についての意識および実態
∼東北地方を対象として∼
委託調査報告書
研究代表
坂本
佳鶴恵
お茶の水女子大学
財団法人 女性のためのアジア平和国民基金
目
次
はじめに
Ⅰ
本調査の概要
1.
調査の目的
2.
「ドメスティック・バイオレンス」の操作定義
3.
プレ・インタビュー
4.
調査対象者と標本抽出法
5.
調査実施の方法と回収結果
Ⅱ
調査結果
1.
回答者の属性
2.
配偶者の属性
3.
家庭生活について
4.
性役割と暴力についての意識
5.
暴力経験
Ⅲ
詳細分 析 − 暴 力と関 連する要因
1.
年齢、婚姻年数、世帯構成人数との関係
2.
職業、職業形態、年収との関係
3.
夫婦間の意見調整との関係
4.
決定権との関係
5.
暴力の経験・見聞との関係
6.
生活満足度との関係
Ⅳ
まとめ
参考文献
付録資料
1.
調査日程の概要
2.
標本抽出地点と抽出数一覧表
3.
調査票
4.
単純集計表
はじめに
ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス は 、 1970 年 代 に 欧 米 で 社 会 問 題 と し て 議 論 さ れ る よ
うになり、その法的・社会的対処が検討され施行されるようになってきた。日本でも
90 年 代 に な っ て よ う や く 、 ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス は 社 会 問 題 で あ る と い う 認
識 が 高 ま り 、昨 年「 配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 に 関 す る 法 律( DV 防 止
法 )」 が 成 立 し た 。 総 理 府 や 東 京 都 を は じ め 、 実 態 を 知 る た め の い く つ か の 調 査 も 行 わ
れ る よ う に な っ た 。し か し 、ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス に 対 す る 社 会 的 取 り 組 み 、
その実態や原因の追及は、まだ端緒についたばかりである。被害者への救済と援助の
あり方、加害者の再犯を防ぐための教育や施策など、法的にも制度的にも、検討され
ねばならない課題が多い。ドメスティック・バイオレンスが起こる社会的・文化的・
個別的要因、制度の整備や浸透の方法をさぐるための実態・意識の調査分析も、まだ
多く必要である。
そ う し た な か で 本 調 査 は 、こ れ ま で ほ と ん ど 調 査 が な さ れ て こ な か っ た 日 本 の 農 村 地
域にとくに焦点をあて、ドメスティック・バイオレンスに対する認識と実態を調査し
たものである。これにより、都市部以外の地域に住む女性の、今まであまり知られて
こなかった家庭内での状況が浮かび上がってきた。
調 査 に あ た っ て は 、家 庭 内 で の 暴 力 の 全 容 を 明 ら か に す る た め 、先 行 の 調 査・資 料 を
もとに、ドメスティック・バイオレンスに関する独自の尺度を作った。また、次年度
には首都圏の調査も行う予定であり、これらによって、ドメスティック・バイオレン
スに対する認識や背景の、農村と都市での違いを掘り下げる予定である。
Ⅰ
本調査の概要
1.調査の目的
本 調 査 は 、ま だ あ ま り 調 査 さ れ て い な い 日 本 の 農 村 地 域 で の ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ
レンスに対する認識と実態を明らかにすることを目的とした。次年度に行う予定の首
都圏での調査と比較するためのデータの収集でもある。ドメスティック・バイオレン
スには、恋人関係や同棲関係における暴力も含まれるが、今回は、婚姻関係にある夫
から妻へのドメスティック・バイオレンスに限定して調査した。
ま た 、本 調 査 で は 、い ま だ 確 立 し て い な い ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス の 実 態 や 意
識の把握をより正確に、学術的に行うことも目的としている。これまで、ほとんどの
調査は、典型的な暴力行為について調査しているため、暴力の実態の全容を明らかす
1
るという点では不十分であった。本調査は、以下に述べるような方法で、ドメスティ
ック・バイオレンスを規定し、その実態をより正確に把握しようとした。さらには、
ドメスティック・バイオレンスに影響を与える要因や関連する要因を明らかにするこ
ともねらいとしている。
2.「 ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス 」 の 操 作 的 定 義
本 調 査 で は 、ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス を 帰 納 的 に 定 義 し た 。す な わ ち 、こ れ ま
でなされてきた主要なインタビュー調査や質問紙調査を検討のうえ、それらにあげら
れた暴力行為をすべてチェックし、とくに多いものを抽出してドメスティック・バイ
オレンスの計測項目とした。この作業により、従来の調査では看過されていた多様な
暴力を、ドメスティック・バイオレンスとして規定し、家庭内での暴力の全容を明ら
かにすることをねらいとした。
この作業によって、以下の 5 次元のドメスティック・バイオレンスが抽出された。
① 殴る、蹴るなどの身体的に加えられる身体的暴力
② ののしる、中傷するなどの精神的に苦痛を与えられる精神的暴力
③ 生活費を渡さないなどの経済的暴力
④ 友人とのつきあいを制限するなどの社会的暴力
⑤ 意思に反し、セックスを強要するなどの性的に苦痛を与えられる性的暴力
上 記 の 5 分 類 に 属 さ な い と 判 断 さ れ る 暴 力 に 関 し て は 、「 そ の 他 の 暴 力 を 受 け た り 、
危険な目にあわされた」や「その他の行動を制限されたり、苦痛な目にあわされた」
と し て 、自 由 回 答 の 欄 に 記 述 す る こ と と し た 。分 析 上 、③ と ④ は 項 目 数 も 少 な い の で 、
併せて経済的・社会的暴力とし、4 つの分類に分けて記述する。
3. プ レ ・ イ ン タ ビ ュ ー
本調査の調査票作成にともない、対象となる女性へのプレ・インタビューを行い
( 2001 年 6 月 実 施 、 対 象 者 8 名 )、 設 問 お よ び 選 択 肢 が 対 象 者 に 有 効 と な る よ う 検 討
し た 。ま た 、調 査 票 作 成 後 予 備 調 査 を 行 い 、そ こ で 得 ら れ た 回 答 や コ メ ン ト を も と に 、
さらに調査票を改良した。
2
表 1
回答者の属性
回答者
年齢層
婚姻関係
出身地
職業
A さん
80 歳 代
未亡人
農村
無職
B さん
50 歳 代
有配偶者
農村
専業主婦
C さん
40 歳 代
有配偶者
町
自営業
D さん
30 歳 代
有配偶者
町
自営業
E さん
30 歳 代
有配偶者
漁村
専業主婦
F さん
30 歳 代
有配偶者
町
会 社 員 (常 勤 )
G さん
20 歳 代
有配偶者
町
契 約 社 員 (常 勤 )
H さん
20 歳 代
有配偶者
町
教 員 (常 勤 )
4. 調 査 対 象 者 と 標 本 抽 出 法
母集団を東北地方の町村部に住む結婚している女性(以下、有配偶女性)とした。
調 査 対 象 は 、満 20 歳 か ら 満 75 歳 以 下 の 有 配 偶 女 性 で あ る 。東 北 6 県 か ら 4 県 を 選 び 、
その 4 県下から更に 9 町村を選出した。各 9 町村役場の住民基本台帳より、予備票を
含 む 2500 サ ン プ ル を 無 作 為 抽 出 し た ( 付 録 資 料 2)。
5. 調 査 実 施 の 方 法 と 回 収 結 果
調査方法:郵送調査法
調 査 期 間 : 2001 年 8 月 25 日 ∼ 11 月 30 日
郵 送 数 : 2137 名
第 1 次 督 促 通 知 ( 2001 年 9 月 20 日 郵 送 ) ま で の 回 収 率 : 32.6%
第 2 次 督 促 通 知 ( 2001 年 10 月 11 日 郵 送 ) ま で の 回 収 率 : 57.9%
回 収 率 : 63.7% ( 回 収 数 : 1361 名 )
有 効 回 収 率 : 60.1% ( 有 効 標 本 回 収 数 : 1284 名 )
3
Ⅱ
調 査結 果
1. 回 答 者 の属 性
1.1
有 効 回 答 者 数 【 問 2】
有 効 回 答 者 数 は 1,284 人 で あ っ た 。 本 調 査 の 回 答 者 は 、 す べ て 有 配 偶 女 性 で あ る 。
そ の う ち 、 99.3% ( 1,275 人 ) は 同 居 の 配 偶 者 が お り 、 別 居 の 配 偶 者 の い る 人 は 0.7%
(9 人)であった。
1.2
21∼29歳
年 齢 【 問 1】
3.1%
30∼39歳
回 答 者 の 年 齢 は 、60 歳 以 上 75 歳 以 下 が 34.3%
( 441 人 )を 占 め 、続 い て 50 歳 代 が 26.1%( 335
人 )、40 歳 代 が 24.5%( 315 人 )、30 歳 代 が 11.9%
11.9%
60∼75歳
34.3%
( 153 人 )、 20 歳 代 が 3.1% ( 40 人 ) と な っ て い
40∼49歳
24.5%
る 。 平 均 年 齢 は 53.0 歳 で あ っ た 。
50∼59歳
26.1%
問1 回答者の年齢構成
1.3
婚 姻 年 数 【 問 4】
有 配 偶 者 の 婚 姻 年 数 は 、婚 姻 40 年 以 上 が 25.6%
DK・ NA
( 329 人 ) が も っ と も 多 く 、 全 体 の 約 4 分 の 1 を
1.8%
占 め て い る 。 こ れ は 、 60 歳 以 上 75 歳 以 下 の 回 答
者 が 3 割 を 上 回 っ て い る た め と 思 わ れ る 。次 い で 、
婚 姻 20 年 以 上 25 年 未 満 が 12.6% ( 162 人 )、 婚
0∼4年
4.4%
5∼9年
6.0%
10∼14年
6.9%
40年以上
25.6%
15∼19年
姻 25 年 以 上 30 年 未 満 が 12.5%( 161 人 )と ほ ぼ
同 じ 割 合 と な っ て お り 、婚 姻 30 年 以 上 35 年 未 満
が 11.1% ( 142 人 )、 婚 姻 35 年 以 上 40 年 未 満 が
10.7% ( 138 人 ) と 1 割 を 超 え て い る 。 そ の 他 、
婚 姻 15 年 以 上 20 年 未 満 が 8.4%( 108 人 )、婚 姻
10 年 以 上 15 年 未 満 が 6.9%( 88 人 )、婚 姻 5 年 以
上 10 年 未 満 が 6.0%( 77 人 )、婚 姻 5 年 未 満 が 4.4%
( 56 人 ) で あ る 。 平 均 婚 姻 年 数 は 28.7 年 で あ っ た 。
4
8.4%
35∼39年
20∼24年
10.7%
12.6%
30∼34年
25∼29年
11.1%
12.5%
問4 婚姻年数
1.4
最 終 学 歴 【 問 29】
その他
0.1%
回答者の最終学歴は、新制高校(旧制中学校
大学
2.5%
な ど も 含 む ) 卒 業 の 44.2% ( 568 人 ) が も っ と
も多く、続いて新制中学(旧制高等小学校など
も 含 む ) 卒 業 の 21.8% ( 280 人 ) で あ っ た 。 そ
の他順に、専門学校(新制高校卒業後入学した
DK・ NA
4.4%
小学校
5.0%
短大・高専
8.2%
新制中学
21.8%
専門学校
13.9%
も の )が 13.9%( 178 人 )、短 大・高 専( 旧 制 高
等 学 校 な ど も 含 む ) が 8.2% ( 105 人 )、 小 学 校
( 旧 制 尋 常 小 学 校 な ど も 含 む )が 5.0%( 64 人 )、
新制高校
44.2%
大 学 ( 大 学 院 も 含 む ) 卒 業 が 2.5% ( 32 人 ) と
問29 回答者の学歴
なっている。
1.5
職 業 【 問 26、 27】
回答者の職業は、無職(専業主婦や年金生活
DK・ NA
者 な ど ) が 31.4% ( 403 人 ) と も っ と も 多 く 、
7.6%
農林漁業
13.8%
続 い て 農 林 漁 業 が 13.8%( 177 人 )、労 務・技 能
職(工場などの生産工程従事者、運転士、電話
交 換 手 な ど ) が 12.0% ( 154 人 ) と 、 そ れ ぞ れ
商工・サービ
ス業
9.5%
その他の
無職
31.4%
自由業
1.5%
1 割を超えている。その他多い順にあげると、
経営・管理職
1.6%
商 工・サ ー ビ ス 業( 各 種 の 卸・小 売 店 、飲 食 店 、
理 髪 店 な ど の サ ー ビ ス 業 従 事 者 )が 9.5%( 122
人 )、販 売 ・サ ー ビ ス 職( 各 種 の 卸・ 小 売 店 、飲
食 店 、理 髪 店 な ど の サ ー ビ ス 業 従 事 者 )が 9.3%
( 119 人 )、事 務 職( 事 務 系 会 社 員 、事 務 系 公 務
専門・技術職
5.7%
学生
0.1%
販売・サービ
ス職
9.3%
労務・技能職
12.0%
事務職
7.6%
問26 回答者の職業
員 な ど )が 7.6%( 97 人 )、専 門・技 術 職( 教 員 、
研 究 員 、 技 術 者 、 勤 務 医 な ど ) が 5.7% ( 73 人 )、 経 営 ・ 管 理 職 ( 会 社 ・ 団 体 ・ 官 公 庁
の 課 長 級 以 上 )が 1.6%( 21 人 )、自 由 業( 開 業 医 、弁 護 士 、著 述 業 な ど )が 1.5%( 19
人)となっている。
ま た 、回 答 者 の 職 業 を「 自 営 業・家 族 従 業 」
「 勤 め 人 」の 別 で 見 て み る と 、
「自営業・
家 族 従 業 」 が 全 体 の 24.8% ( 318 人 )、「 勤 め 人 」 が 36.2% ( 464 人 ) と 、 後 者 の 方 が
10 パ ー セ ン ト ほ ど 高 く な っ て い る 。
「 勤 め 人 」 と し て 働 い て い る 回 答 者 の 雇 用 形 態 で あ る が 、 常 勤 が 63.1%( 293 人 )、
非 常 勤( パ ー ト タ イ ム 、ア ル バ イ ト な ど )が 36.6%( 170 人 )と 、6 割 以 上 が 常 勤 で 働
いている。
5
1.6
自 由 に 使えるお金 【 問 28】
次 に 、回 答 者 が 自 身 の 判 断 で 自 由 に 使 え る 金 額( 月 平 均 )を 見 て い く 。2 万 円 が も っ
と も 多 く 16.2% ( 208 人 )、 次 い で 3 万 円 が 15.7% ( 202 人 )、 5 万 円 が 13.2% ( 170
人 )、 1 万 円 が 12.2% ( 157 人 ) と な っ て い る 。 ま た 、 自 由 に 使 え る お 金 が ま っ た く な
い 人 も 12.1% ( 155 人 ) と 1 割 を 超 え て い る 。 自 由 に 使 え る 金 額 が 月 に 2 万 円 以 下 の
人が全体のおよそ 4 割、5 万円以下となると全体のおよそ 7 割にのぼっている。なお、
10 万 円 、 15 万 円 、 20 万 円 に そ れ ぞ れ 目 立 っ た 山 が 見 ら れ る が 、 こ れ は 「 自 分 自 身 の
判断で自由に使えるお金」を「自分が財布を握っている生活費」と解釈して回答した
人がいたためだと考えられる。
1.7
世 帯 構 成 【 問 33】
回 答 者 の 世 帯 構 成 は 、 回 答 者 を 含 む 世 帯 構 成 人 数 の 平 均 が 4.6 人 で あ る 。「 配 偶 者 と
回 答 者 だ け の 世 帯 」( 18.1% 、 232 人 ) が も っ と も 多 い が 、 同 じ く ら い 「 4 人 家 族 」 も
多 い( 18.0% 、231 人 )。次 い で 、
「6 人家族」
( 16.7% 、214 人 )、
「5 人家族」
( 15.4% 、
198 人 )、「 3 人 家 族 」( 13.8% 、 177 人 )、「 7 人 家 族 」( 10.0% 、 128 人 ) と な る 。 半 数
の 回 答 者 は 「 2∼ 4 人 家 族 」、 約 4 割 の 回 答 者 は 「 5∼ 7 人 家 族 」 の 世 帯 構 成 を 持 つ 。 ま
た 、同 居 し て い る 子 ど も の 平 均 人 数 は 1.3 人 で あ る が 、こ れ は 、回 答 者 が 同 居 す る「 嫁 」
を回答者自身の「子ども」とせず、同居する「その他の人」として回答する傾向にあ
ったことと関連していると思われる。
2. 配 偶 者 の属 性
2.1
年 齢 【 問 3】
DK・ NA
配 偶 者 の 年 齢 は 、 21 歳 か ら 84 歳 ま で 分 布 し 、
50 歳 代 が 27.0%( 347 人 )と も っ と も 多 く な っ て
い る 。続 い て 60 歳 代 が 25.2%( 324 人 )、40 歳 代
0.9%
70∼84歳
15.6%
21∼29歳
1.9%
30∼39歳
9.2%
が 20.1%( 258 人 )、70 歳 以 上 84 歳 以 下 が 15.6%
40∼49歳
( 200 人 )、30 歳 代 が 9.2%( 118 人 )と な っ て い
る 。 平 均 年 齢 は 55.6 歳 で あ っ た 。
2.2
20.1%
60∼69歳
25.2%
50∼59歳
続 柄 【 問 5】
配 偶 者 の う ち 、長 男 は 60.6%( 778 人 )で あ り 、
27.0%
問3 配偶者の年齢構成
長 男 以 外 は 38.5% ( 494 人 ) で あ っ た 。
6
2.3
最 終 学 歴 【 問 32】
DK・ NA
配偶者の最終学歴は、新制高校(旧制中学校
な ど も 含 む ) 卒 業 の 46.3% ( 595 人 ) が も っ と
大学
10.7%
その他
0.1%
4.5%
小学校
5.1%
も多く、続いて新制中学(旧制高等小学校など
新制中学
22.6%
短大・高専
4.0%
も 含 む ) 卒 業 の 22.6% ( 290 人 ) で あ っ た 。 そ
の 他 順 に 、 大 学 ( 大 学 院 も 含 む ) 卒 業 が 10.7%
専門学校
6.6%
( 137 人 )、専 門 学 校( 新 制 高 校 卒 業 後 入 学 し た
も の )が 6.6%( 85 人 )、小 学 校( 旧 制 尋 常 小 学
校 な ど も 含 む )が 5.1%( 66 人 )、短 大・高 専( 旧
新制高校
46.3%
制 高 等 学 校 な ど も 含 む ) が 4.0% ( 52 人 ) と な
問32 配偶者の学歴
っている。
2.4
職 業 【 問 30、 31】
配偶者の職業は、労務・技能職(工場などの生産工程従事者、運転士、電話交換手
な ど )が 19.8%( 254 人 )、続 い て 農 林 漁 業 が 17.8%( 228 人 )と 、そ れ ぞ れ 全 体 の お
よ そ 2 割 と な っ て い る 。 そ の 他 、 無 職 ( 専 業 主 婦 や 年 金 生 活 者 な ど ) が 14.3% ( 183
人 )、商 工・サ ー ビ ス 業( 各 種 の 卸・小 売 店 、飲 食 店 、理 髪 店 な ど の サ ー ビ ス 業 従 業 者 )
が 10.8% ( 139 人 ) と 1 割 を 超 え て い る 。 ま た 、 経 営 ・ 専 門 職 ( 会 社 ・ 団 体 ・ 官 公 庁
の 課 長 級 以 上 ) が 9.1% ( 117 人 ) と 1 割 弱 と な っ て い る 。
さ ら に 、 配 偶 者 の 職 業 を 「 自 営 業 ・ 家 族 従 業 」「 勤 め 人 」 の 別 で 見 て み る と 、「 自 営
業 ・ 家 族 従 業 」 が 全 体 の 31.7% ( 407 人 )、「 勤 め 人 」 が 45.5% ( 584 人 ) と 、 後 者 が
15 パ ー セ ン ト ほ ど 多 く な っ て い る 。
「 勤 め 人 」 と し て 働 い て い る 配 偶 者 の 雇 用 形 態 で あ る が 、 常 勤 が 92.8% ( 542 人 )、
非 常 勤 ( パ ー ト タ イ ム 、 ア ル バ イ ト な ど ) が 5.0% ( 29 人 ) と 、 常 勤 で 働 い て い る 人
が 9 割を上回っている。
その他の
無職
14.3%
DK・NA
8.5%
農林漁業
17.8%
商工・サービ
ス業
10.8%
学生
0.1%
販売・サービ
ス職
4.4%
自由業
3.1%
経営・管理職
9.1%
労務・技能職
19.8%
専門・技術職
6.5%
事務職
5.7%
問30 配偶者の職業
7
2.5
年 収 【 問 34】
次 に 、配 偶 者 の 年 収 を 見 て い く 。
「 200 万 円 以 上 400 万 円 未 満 」が も っ と も 多 く 33.3%
( 427 人 )、 次 い で 「 400 万 円 以 上 700 万 円 未 満 」 が 26.3% ( 338 人 ) と そ れ ぞ れ 全 体
の約 3 割で、他の層に比べて顕著に目立っている。
4.6
収入なし
4.1
100万円未満
10.7
100万円以上200万円未満
33.3
200万円以上400万円未満
26.3
400万円以上700万円未満
700万円以上1000万円未満
9.4
1000万円以上1500万円未満
2.8
1500万円以上
1.4
DK ・ NA
7.4
0
20
40
(%)
問3 4 配偶者の年収
3. 家 庭 生 活について
3.1
家 庭 内 の 決 定 権 【 問 8】
家庭内での決定権について以下の 5 項目をあげ、それぞれについて誰が決定するか
をたずねた。
3.1.1
子 どもに 関する 問 題
著 し く 多 い の が 、「 配 偶 者 と あ な た が 話 し 合 っ て 決 定 す る 」の 70.9%( 910 人 )で あ
る 。 次 い で 「 主 と し て あ な た が 決 定 す る 」 が 12.1% ( 156 人 ) で あ る 。 こ れ ら を 合 わ
せ る と 、8 割 以 上( 83.0% )の 人 が 子 ど も に 関 す る 問 題 の 決 定 に 関 わ っ て い る こ と に な
る 。ま た 、
「 主 と し て 配 偶 者 が 決 定 す る 」は 8.3%( 107 人 )、
「 あ て は ま ら な い 」は 4.0%
( 52 人 ) で あ っ た 。「 主 と し て 他 の 人 が 決 定 す る 」 と 回 答 し た 人 は 1 人 も い な か っ た 。
3.1.2
配 偶 者 ( 夫 ) の 小 づかい
「 配 偶 者 と あ な た が 話 し 合 っ て 決 定 す る 」が 34.7%( 446 人 )と も っ と も 多 い が 、
「主
と し て 配 偶 者 が 決 定 す る 」も 33.9%( 435 人 )と ほ ぼ 同 じ 割 合 に な っ て い る 。そ の 他 、
「 主 と し て あ な た が 決 定 す る 」 が 16.5% ( 212 人 )、「 あ て は ま ら な い 」 が 7.9% ( 101
8
人 )、「 主 と し て 他 の 人 が 決 定 す る 」 が 0.2% ( 3 人 ) と な っ て い る 。
3.1.3
回答者の家庭外活動
「 主 と し て あ な た が 決 定 す る 」45.7%( 587 人 )が も っ と も 多 く 、4 割 強 が 家 庭 外 活
動 に つ い て 自 分 で 決 定 し て い る こ と が わ か る 。そ の 一 方 で 、「 配 偶 者 と あ な た が 話 し 合
っ て 決 定 す る 」も 38.9%( 499 人 )と 多 く 、
「 主 と し て 配 偶 者 が 決 定 す る 」の 4.6%( 59
人 )を 合 わ せ る と 、4 割 を 超 え る 人 の 家 庭 外 活 動 に 夫 の 決 定 が 関 わ っ て い る こ と に な る 。
そ の 他 、「 あ て は ま ら な い 」 が 3.0% ( 39 人 )、「 主 と し て 他 の 人 が 決 定 す る 」 が 0.8%
( 10 人 ) と な っ て い る 。
3.1.4
生活費
「 主 と し て あ な た が 決 定 す る 」 が 43.0% ( 552 人 ) と も っ と も 多 く 、 次 い で 「 配 偶
者 と あ な た が 話 し 合 っ て 決 定 す る 」 が 37.5% ( 481 人 ) と な っ て い る 。 こ れ ら を 合 わ
せ る と 、8 割( 80.5% )を 超 え る 人 が 生 活 費 の 決 定 に 関 わ っ て い る こ と が わ か る 。そ の
他 、「 主 と し て 配 偶 者 が 決 定 す る 」 が 11.8% ( 151 人 )、「 主 と し て 他 の 人 が 決 定 す る 」
が 2.1% ( 27 人 ) と な っ て い る 。
3.1.5
その 他のこと全 般
「 配 偶 者 と あ な た が 話 し 合 っ て 決 定 す る 」 が 64.8% ( 832 人 ) と 、 目 立 っ て 多 く な
っ て い る 。 そ の 他 、「 主 と し て 配 偶 者 が 決 定 す る 」 13.2% ( 169 人 )、「 主 と し て あ な た
が 決 定 す る 」 11.0% ( 141 人 )、「 主 と し て 他 の 人 が 決 定 す る 」 1.9% ( 24 人 ) と な っ て
いる。
8.3
子どもに関する問題
33.9
配偶者(夫)の小づかい
あなたの家庭外活動
70.9
4.6
34.7
45.7
37.5
0%
64.8
20%
4.0 4.6
7.9
6.8
0.8 3.0
7.0
43.0
13.2
その他のこと全般
16.5
38.9
11.8
生活費
12.1
40%
2.1 5.7
11.0
60%
1.9
80%
主として配偶者が決定する
配偶者とあなたが話しあって決定する
主としてあなたが決定する
主として他の人が決定する
あてはまらない
DK ・ NA
問8 決定権
9
9.2
100%
3.2
回 答 者 の 生 活 満 足 度 【 問 25】
家庭内での人間関係や家庭生活について以下の 4 項目をあげ、それぞれどの程度満
足しているかを尋ねた。
3.2.1
夫 との 関 係
「 ど ち ら か と い え ば 満 足 し て い る 」が 43.0%( 552 人 )と も っ と も 多 く 、「 満 足 し て
い る 」 の 37.1% ( 477 人 ) を 合 わ せ る と 、 ほ ぼ 8 割 ( 80.1% ) の 人 が 夫 と の 関 係 に 満
足 し て い る 。 そ の 他 、「 ど ち ら か と い え ば 不 満 で あ る 」 が 11.4% ( 147 人 )、「 不 満 で あ
る 」 が 4.6% ( 59 人 ) と な っ て い る 。「 無 回 答 ・ 不 明 」 は 3.8% ( 49 人 ) で あ る 。
3.2.2
子 どもとの 関 係
「 満 足 し て い る 」が 過 半 数 を 超 え( 50.5% 、648 人 )、
「どちらかといえば満足してい
る 」 の 35.4% を 合 わ せ る と 、 8 割 強 ( 85.9% ) が 子 ど も と の 関 係 に 満 足 し て い る 。 こ
れ に 対 し 、「 ど ち ら か と い え ば 不 満 で あ る 」 が 4.0% ( 52 人 )、「 不 満 で あ る 」 が 0.9%
( 12 人 ) と 、 子 ど も と の 関 係 に 不 満 を 感 じ て い る 人 は 1 割 を 大 き く 下 回 り 、 他 の 項 目
に比べて低くなっている。
「 あ て は ま ら な い 」は 2.7%( 35 人 )、
「 無 回 答・不 明 」は 6.5%
( 83 人 ) で あ る 。
3.2.3
家 庭 内 の 他 の人 との 関 係
「 ど ち ら か と い え ば 満 足 し て い る 」 が 42.3% ( 543 人 ) と も っ と も 多 く 、「 満 足 し て
い る 」が 24.5%( 314 人 )と 続 い て い る 。こ れ ら を 合 わ せ る と 、7 割 弱( 66.8% )の 人
が 家 庭 内 の 他 の 人 と の 関 係 に 満 足 し て い る 。 そ の 他 、「 ど ち ら か と い え ば 不 満 で あ る 」
が 11.4%( 146 人 )、
「 不 満 で あ る 」が 4.7%( 60 人 )と な っ て い る 。
「あてはまらない」
は 8.3% ( 107 人 )、「 無 回 答 ・ 不 明 」 は 8.9% ( 114 人 ) で あ る 。
3.2.4
生活全般
「 ど ち ら か と い え ば 満 足 し て い る 」が 48.6%( 624 人 )と も っ と も 多 く 、「 満 足 し て
い る 」 が 29.3% ( 376 人 ) と 続 き 、 合 わ せ て 8 割 弱 ( 77.9% ) が 生 活 全 般 に 満 足 し て
い る 。 そ の 他 、「 ど ち ら か と い え ば 不 満 で あ る 」 が 11.3% ( 145 人 )、「 不 満 で あ る 」 が
3.3% ( 43 人 ) と な っ て い る 。「 無 回 答 ・ 不 明 」 は 7.5% ( 96 人 ) で あ る 。
10
37.1
あなたと夫との関係
43.0
11.4
50.5
あなたの子どもとの関係
35.4
24.5
家族内の他の人との関係
42.3
29.3
生活全般
0%
満足している
11.4
20%
どちらかといえば満足している
40%
どちらかといえば不満である
問 25
4.0 0.9
2.7 6.0
8.3
8.9
4.7
48.6
11.3
60%
4.6 3.8
3.3
7.5
80%
不満である
あてはまらない
100%
DK ・ NA
生活満足度
4. 性 役 割 と暴 力についての意 識
4.1
性 別 役 割 分 業 についての意 識 【 問 6】
性別役割分業について、以下 4 つの見方をどう思うか尋ねた。
4.1.1
「女 は 女 らしく、 男は 男 らしくする方 がよい」という 見 方 について
「 ど ち ら か と 言 え ば そ う 思 う 」 が 42.4% ( 544 人 ) と 目 立 っ て 多 く 、「 そ う 思 う 」 の
33.3% ( 427 人 ) を 合 わ せ る と 、 7 割 以 上 ( 75.7% ) の 人 が 「 女 は 女 ら し く 、 男 は 男 ら
し く 」 と い う 考 え 方 に 肯 定 的 で あ る 。 こ れ に 対 し 、「 ど ち ら か と 言 え ば そ う 思 わ な い 」
が 10.6%( 136 人 )、「 そ う 思 わ な い 」が 8.1%( 104 人 )と 、い ず れ も 1 割 程 度 に と ど
まっている。
4.1.2
「男 性 は 外 で働 き、 女 性 は 家 庭 を 守 る 方がよい」という 見 方 について
「 そ う 思 う 」が 18.0%( 231 人 )、「 ど ち ら か と 言 え ば そ う 思 う 」が 32.2%( 414 人 )
と 、 全 体 の 約 半 数 ( 50.2% ) が 「 男 性 は 外 、 女 性 は 家 庭 」 と い う 考 え 方 に 賛 成 し て い
る 。し か し な が ら 、
「 そ う 思 わ な い 」と こ の 考 え を 積 極 的 に 否 定 し て い る 人 は 25.9%( 333
人 ) で あ り 、 積 極 的 に 肯 定 し て い る 人 (「 そ う 思 う 」) を 8 パ ー セ ン ト ほ ど 上 回 っ て い
る。
4.1.3
「人 前 では 妻 は 夫をたてた 方がよい」という 見 方 について
「 そ う 思 う 」 が 43.7% ( 561 人 ) で も っ と も 多 く 、「 ど ち ら か と 言 え ば そ う 思 う 」 が
42.5%( 546 人 )と ほ ぼ 同 じ 割 合 で 続 い て い る 。合 わ せ て 9 割 近 く の 人 が「 人 前 で は 妻
11
は 夫 を た て た 方 が よ い 」と い う 考 え 方 を 肯 定 し て お り 、4 つ の 見 方 の う ち も っ と も 高 い
数 字 で あ る 。 一 方 、「 ど ち ら か と 言 え ば そ う 思 わ な い 」 が 4.3% ( 55 人 )、「 そ う 思 わ な
い 」 が 4.4% ( 56 人 ) と 、 こ の 考 え 方 を 否 定 す る 人 は 1 割 に 満 た な い 。
4.1.4
「女 性 は 結 婚 した 方が幸 せである」という 見 方 について
「 ど ち ら か と 言 え ば そ う 思 う 」 が 39.1% ( 502 人 ) と も っ と も 多 く 、「 そ う 思 う 」 の
25.5% ( 328 人 ) を 合 わ せ る と 、 6 割 以 上 ( 64.6% ) の 人 が 「 女 性 は 結 婚 し た 方 が 幸 せ
で あ る 」と 考 え て い る 。こ れ に 対 し 、
「 ど ち ら か と 言 え ば そ う 思 わ な い 」が 11.8%( 151
人 )、「 そ う 思 わ な い 」 が 17.3% ( 222 人 ) と 、 こ の 考 え を 否 定 す る 人 は 約 3 割 と な っ
ている。
33.3
女は女らしく、男は男らしくする方がよい
42.4
18.0
男性は外で働き、女性は家庭を守る方がいい
32.2
18.8
43.7
人前では妻は夫を立てた方がよい
0%
39.1
20%
そう思う
40%
どちらかといえばそう思う
問6
8.1
5.7
25.9
42.5
25.5
女性は結婚した方が幸せである
4.2
10.6
5.1
4.3 4.4 5.1
11.8
60%
どちらかといえばそう思わない
17.3
6.3
80%
そう思わない
100%
DK ・ NA
性役割観
夫 婦 間 で 意 見 が くい 違ったときの 解 決 方 法 についての 意 識 【 問 7】
夫 婦 間 で 意 見 や 考 え 方 が く い 違 っ た と き の 解 決 の 仕 方 に つ い て 、「 A: ど ん な こ と が
あ っ て も 、 話 し 合 っ て 解 決 す る 」「 B: 場 合 に よ っ て は 、 力 づ く で 解 決 す る こ と も や む
を得ない」のうち、どちらの考え方に賛成するかを尋ねた。それぞれ、回答者の意識
と(回答者が考える)配偶者の意識を聞いた。
12
4.2.1
回答者の意識
「 A: 話 し 合 い で 解 決 」 が 55.0% ( 706 人 )
と も っ と も 高 く 、過 半 数 を 超 え て い る 。
「どちら
Bに近い
どちらかと
言えば
Bに近い
か と 言 え ば 話 し 合 い で 解 決 」の 36.6%( 470 人 )
1.3%
DK・ NA
2.6%
4.5%
を合わせると、9 割以上の人が話し合いによる
解 決 を 支 持 し て い る 。こ れ に 対 し 、
「どちらかと
言 え ば 力 づ く で 解 決 」 が 4.5% ( 58 人 )、「 B:
力 づ く で 解 決 」が 1.3%( 17 人 )と 、
「場合によ
どちらかと
言えば
Aに近い
Aに近い
55.0%
36.6%
っては、力づくで解決するのもやむを得ない」
と考える人は 5 パーセント程度にとどまってい
る。
4.2.2
問7.1 意見違いの解決方法(妻)
( 回 答 者 が 考 える ) 配 偶 者 の 意 識
こ こ で も「 A:話 し 合 い で 解 決 」が 40.7%( 523
DK・ NA
Bに近い
人)ともっとも高くなっているが、回答者自身
に 比 べ る と 、 お よ そ 15 パ ー セ ン ト 低 い 。「 ど ち
ら か と 言 え ば 話 し 合 い で 解 決 」 の 34.3% ( 440
人)を合わせると、7 割半の回答者が自分の夫
7.3%
5.0%
どちらかと
言えば
Bに近い
Aに近い
40.7%
12.7%
は話し合いによる解決を支持すると考えている。
一 方 、「 ど ち ら か と 言 え ば 力 づ く で 解 決 」 が
12.7% ( 163 人 )、「 B: 力 づ く で 解 決 」 が 5.0%
どちらかと
言えば
Aに近い
( 64 人 )と 、合 わ せ て 2 割 弱 の 回 答 者 が 自 分 の
夫は「場合によっては力づくによる解決」を支
持すると考えており、回答者自身の約 3 倍とな
34.3%
問7.2 意見違いの解決方法(夫)
っている。
4.3
4.3.1
「 DV 」という
夫 からの 暴 力についての 意 識
「ドメスティック・バイオレンス
「 DV 」という
( DV)」の 認 知 度 について 【 問 23】
「 ド メ ス テ ィ ッ ク ・バ イ オ レ ン ス ( DV)」
という言葉を知っているかどうかを尋ねた。
圧 倒 的 に 多 い の は 、「 知 ら な い 」 の 59.7%
言葉も DV 法も
知っている
8.5%
言葉も DV 法の
内容も 知ってい
る
0.4%
DK・ NA
5.1%
DV 法があること
は知らない
9.0%
( 766 人 )で あ る 。そ の 他 、
「言葉だけは聞
「 DV 」という
い た こ と が あ る 」 17.4% ( 224 人 )、「 言 葉
の 意 味 は 知 っ て い る が 、DV 法 が あ る こ と は
言葉を知らない
59.7%
聞いたことがある
17.4%
知 ら な い 」9.0%( 115 人 )、
「言葉の意味も、
DV 法 が あ る こ と も 知 っ て い る 」8.5%( 109
13
問23 DV認知度
人 )と 続 き 、
「 言 葉 の 意 味 も 、DV 法 の 内 容 も 知 っ て い る 」に な る と わ ず か 0.4%( 5 人 )
にとどまっている。
DV と い う 言 葉 の 意 味 を 認 知 し て い な い 人 は 77.1% と 、8 割 近 く に 上 っ て い る 。ま た 、
内 容 を 知 っ て い る か 否 か に か か わ ら ず 、DV 法 が あ る こ と を 認 知 し て い る 人 は 8.9% と 、
1 割を下回っている。
4.3.2
夫 からの 暴 力 についての許 容 度 【 問 9】
夫からの暴力について 7 項目をあげ、それぞれ許されるかどうかを尋ねた。
「 妻 が 何 を 言 っ て も 無 視 す る 」に つ い て は 、28.8%( 370 人 )が「 ど ん な こ と が あ っ
て も 許 さ れ な い 」 と す る 一 方 で 、 過 半 数 の 55.6% ( 714 人 ) が 「 場 合 に よ っ て は 許 さ
れ る 」 と 回 答 し て い る 。「 許 さ れ る 」 7.0% ( 90 人 ) を 合 わ せ る と 、 6 割 以 上 が 許 容 し
ていることになる。
「 妻 の 交 友 関 係 や 電 話 を 細 か く 監 視 す る 」 に つ い て は 、「 ど ん な こ と が あ っ て も 許 さ
れ な い 」が 31.4%( 403 人 )と 3 割 以 上 が 否 定 し て い る 。し か し 、「 許 さ れ る 」も 2 割
弱 ( 19.1% 、 245 人 ) で 、「 場 合 に よ っ て は 許 さ れ る 」 の 38.2% ( 491 人 ) を 合 わ せ る
と、およそ 6 割が妻の交友関係や電話のチェックを容認している。
「 妻 の 意 に 反 し て 性 的 な 行 為 を 強 要 す る 」に つ い て は 、41.2%( 529 人 )が「 ど ん な
こ と が あ っ て も 許 さ れ な い 」 と し て い る 。「 場 合 に よ っ て は 許 さ れ る 」 が 35.9% ( 461
人 )、「 許 さ れ る 」 が 9.0% ( 115 人 ) で 、 こ れ を 合 計 す る と 「 許 さ れ な い 」 と す る 人 を
上回っている。
「 妻 に 家 計 の 使 い み ち を 細 か く 報 告 さ せ る 」 に つ い て は 、 約 半 数 ( 51.0% 、 655 人 )
が 「 場 合 に よ っ て は 許 さ れ る 」 と 回 答 し て い る 。「 許 さ れ る 」 の 19.1% ( 245 人 ) を 合
わ せ る と 、お よ そ 7 割 が 家 計 の 細 か い 報 告 を 許 容 し て お り 、7 項 目 の 中 で も っ と も 多 い 。
こ れ に 対 し 、「 ど ん な こ と が あ っ て も 許 さ れ な い 」は 17.4%( 223 人 )に と ど ま っ て い
る。
「 な ぐ る ふ り を し て 、お ど す 」に つ い て は 、64.5%( 828 人 )が「 ど ん な こ と が あ っ
て も 許 さ れ な い 」 と し て い る 。「 場 合 に よ っ て は 許 さ れ る 」 の 9.7% ( 125 人 ) と 「 許
さ れ る 」の 10.9%( 140 人 )を 合 わ せ て も 約 2 割 に と ど ま り 、「 許 さ れ な い 」と 回 答 し
た人を下回っている。
「 大 声 で ど な る 」 に つ い て は 、「 ど ん な こ と が あ っ て も 許 さ れ な い 」 が 47.5% ( 610
人 )で あ る 。
「 場 合 に よ っ て は 許 さ れ る 」が 29.8%( 382 人 )、
「 許 さ れ る 」が 8.9%( 114
人)と、大声でどなることを許容する人はしない人よりも少ない。
「 平 手 で 打 つ 」に つ い て は 、
「 ど ん な こ と が あ っ て も 許 さ れ な い 」が 67.1%( 862 人 )
と 、 許 容 し な い 人 が 7 項 目 中 も っ と も 多 い 。 こ れ に 対 し 、「 場 合 に よ っ て は 許 さ れ る 」
が 7.7% ( 99 人 )、「 許 さ れ る 」 が 9.9% ( 127 人 ) と 、 合 計 し て も 2 割 を 切 っ て い る 。
以 上 を ま と め る と 、「 無 視 」、「 交 友 関 係 や 電 話 の 監 視 」、「 性 的 な 行 為 の 強 要 」、「 家 計
費 を 報 告 さ せ る 」の 4 項 目 に お い て 許 容 す る 人 の 方 が 多 く 、「 な ぐ る ふ り 」、「 大 声 で ど
14
な る 」、「 平 手 で 打 つ 」 の 3 項 目 に お い て 許 容 し な い 人 の 方 が 多 く な っ て い る 。 お お む
ね、身体的暴力に分類される項目の許容度が低いことがうかがえる。
28.8
妻が何を言っても無視する
31.4
妻の交友関係や電話を細かく監視する
19.1
35.9
17.4
19.1
64.5
9.7
47.5
20%
4.3.3
8.9
7.7
40%
60%
場合によっては許される
問 9
10.9
29.8
67.1
平手で打つ
0%
9.0
51.0
なぐるふりをしておどす
大声でどなる
7.0
38.2
41.2
妻の意に反して性的な行為を強要する
妻に家計費の使いみちを細かく報告させる
55.6
9.9
8.6
11.3
13.9
12.5
14.9
13.9
15.3
80%
許される
100%
DK・NA
暴力への許容
夫 が 妻にけがを 負わせるほどの 暴 力 をふるった時 の 対 応 の 仕 方 について 【 問 22】
夫が妻にけがを負わせるほどの暴力をふるった
DK・ NA
時 の 対 応 の 仕 方 に つ い て 尋 ね た 。「 A: 当 事 者 や 家
族 の あ い だ で 解 決 す る よ う 努 力 す べ き だ 」「 B: 警
察や相談機関などにかかわってもらうべきだ」の
9.7%
Bに近い
11.3%
Aに近い
37.3%
2 つ の 考 え の う ち 、ど ち ら を 支 持 す る か を 聞 い た 。
「 A:当 事 者 や 家 族 の あ い だ で の 解 決 」が 37.3%
( 479 人 )と も っ と も 多 く 、
「どちらかと言えば当
事 者 や 家 族 の あ い だ で の 解 決 」 23.3% ( 299 人 )
を合わせると、6 割を超える人が家族内での対処
を支持している。
「どちらかと言えば警察や相談機
関 」 が 18.4% ( 236 人 )、「 B: 警 察 や 相 談 機 関 」
が 11.3% ( 145 人 ) と 、 第 三 者 の 介 入 を 支 持 す る
人は 3 割を下回っている。
15
どちらかと
いえば
Bに近い
18.4%
どちらかと
いえば
Aに近い
23.3%
問22 暴力への対応の考え方
5. 暴 力 経 験
全 21 項 目 の 設 問 を 設 け 、夫 か ら 暴 力 を 受 け た 経 験 の 有 無 と 頻 度 、そ し て 暴 力 の 形 態
について質問をした。
5.1
暴 力 を 受けた 経 験 の 有 無 と 頻 度 について 【 問 10】
項 目 別 に 見 る と 、 経 験 し た 人 が も っ と も 多 い の が 、「 命 令 口 調 で も の を 言 わ れ た り 、
怒 鳴 ら れ た 」で 37.7%( 484 人 )と な っ て い る 。「 何 度 も さ れ た こ と が あ る 」と 回 答 し
た 人 が 11.1% ( 142 人 )、 3 割 弱 ( 26.6% 、 342 人 ) が 「 一 、 二 度 さ れ た こ と が あ る 」
と回答している。
二 番 目 に 多 い の が「 平 手 で 打 た れ た り 、物 を 投 げ つ け ら れ た り 、た た か れ た 」で 、
「何
度 も さ れ た こ と が あ る 」 6.0% ( 77 人 ) と 「 一 、 二 度 さ れ た こ と が あ る 」 22.7% ( 291
人 ) を 合 わ せ る と 、 28.7% ( 368 人 ) と な っ て い る 。
さ ら に 、 暴 力 の 経 験 全 体 の 有 無 を 調 べ る た め 、 21 項 目 の 設 問 の 回 答 を 合 計 し た 合 成
尺度を用いて分析した(合成尺度は、各項目の「何度もされたことがある」と「一、
二 度 さ れ た こ と が あ る 」 を 1、「 ま っ た く さ れ た こ と は な い 」 を 0 と し て 点 数 化 し た )。
回 答 者 1,284 人 の う ち 、21 項 目 の う ち ひ と つ
DK・ NA
でも「何度もされたことがある」または「一、
13.7%
二 度 さ れ た こ と が あ る 」と 回 答 し た 人 は 46.7%
DV 経験なし
( 600 人 ) で あ り 、 ま っ た く 暴 力 を 受 け た 経 験
39.6%
が な い と 回 答 し た 39.6%( 508 人 )よ り も 多 い 。
暴力経験者の受けた暴力の平均項目数は約 5 項
目 で あ る 。31.0%( 398 人 )が 21 項 目 の う ち 1
∼ 5 項 目 の 暴 力 を 、 10.6% ( 136 人 ) が 6∼ 10
DV 経験あり
46.7%
項 目 の 暴 力 を 、5.1%( 66 人 )は 11∼ 21 項 目 も
の暴力を経験している。
問10.1 暴力経験の有無
16
押したり、つかんだり、つねったり、こづかれた 5.7
22.7
平手で打たれたり、物を投げつけられたり、たたかれた 6.0
腕をねじあげられたり、けられたり、殴られた
68.1
20.6
66.0
3.3 9.3
髪をつかんで引っ張られたり、ひきずられた 1.5
5.4
80.7
6.8
90.7
0.8 2.0
首を絞められたり、絞めかけられた
5.7
6.5
87.8
4.1
6.7
2.8 12.1
79.0
6.1
胸ぐらをつかまれたり、身振り・物・言葉などで脅された 3.7 10.7
79.4
6.2
具合が悪いとき、あるいは妊娠中に働かされたり、つらくあたられた
食卓や作った食事をひっくり返された
2.2
7.3
何を言っても無視され続けた
4.3
19.2
大切にしているものを故意に壊されたり捨てられたり、ペットをいじめられた
お金の使いみちを細かくチェックされたり、生活費を渡されなかった 1.7
56.1
9.9
5.9
79.4
6.5
85.1
7.0
0%
5.8
何度もされたことがある
6.9
76.8
6.5
86.5
6.8
86.8
5.2
8.6
84.4
20%
30%
一、二度されたことがある
問10.2 暴力を受けた経験
17
6.2
86.4
5.9
10%
6.2
82.9
その他の暴力を受けたり、危険な目にあわされた 0.8 3.8
その他の行動を制限されたり、苦痛な目にあわされた 1.6
6.2
79.1
嫌がっているのにセックスを強要されたり、暴力的・屈辱的セックスをさせられた 3.7 13.0
「不感症だ」「下手だ」などとセックスや性器について非難された 0.8
6.5
26.6
実家や友人とのつきあいや外出を制限されたり、電話や郵便物をチェックされた 2.4 8.5
避妊に協力してくれなかったり、中絶を強要された 0.8
6.6
89.6
「誰のおかげでおまえは食べられるんだ」などと恩にきせられた 4.4 10.5
「おまえはバカだ」「何も知らない」「便所」「死ね」などと口汚くののしられた 4.2
6.7
86.4
0.7 3.2
11.1
6.3
69.9
1.1 5.9
土下座などで無理やり謝らされた
命令口調でものを言われたり、怒鳴られた
84.2
40%
50%
8.7
60%
70%
まったくされたことはない
80%
90%
DK・NA
100%
5.2
暴 力 の 形 態 について 【 問 10】
次 に 、 21 項 目 ( A∼ U) を 、「 身 体 的 暴 力 」( A∼ G の 7 項 目 )、「 精 神 的 暴 力 」( H∼ N
の 7 項 目 )、「 経 済 的 ・ 社 会 的 暴 力 」( O と P の 2 項 目 )、「 性 的 暴 力 」( Q∼ S の 3 項 目 )
に 分 け て 記 述 す る 。「 そ の 他 の 暴 力 」( T ) と 「 そ の 他 の 行 動 の 制 限 」( U ) 2 項 目 に 該
当 す る 人 に は 、 問 11 に お い て そ の 内 容 を 自 由 に 記 述 し て も ら っ た 。 な お 、「 実 家 の 友
人 と の つ き あ い や 外 出 を 制 限 さ れ た り 、 電 話 や 郵 便 物 を チ ェ ッ ク さ れ た 」( P ) を 「 精
神的暴力」に分類している調査もあるが、本調査では、こうした行為が妻の社会的関
係 を 制 限 あ る い は 監 視 す る と い う 点 を 重 視 し 、「 社 会 的 暴 力 」 に 入 れ た 。
以 下 で は 、「 何 度 も さ れ た こ と が あ る 」「 一 、 二 度 さ れ た こ と が あ る 」 と 回 答 し た 暴
力を受けた経験のある人の割合を、暴力の形態ごとに見ていく。
5.2.1
身体的暴力
回 答 者 の う ち 、 身 体 的 暴 力 を 受 け て い る と 回 答 し た 人 は 37.5% ( 481 人 ) で あ り 、
約 4 割の人が何らかの身体的な暴力の被害にあっていた。
各 項 目 を 暴 力 を 受 け た 経 験 の 有 無 で 見 る と 、「 平 手 で 打 た れ た り 、物 を 投 げ つ け ら れ
た り 、た た か れ た 」28.7%( 368 人 )、
「 押 し た り 、つ か ん だ り 、つ ね っ た り 、こ づ か れ
た 」26.3%( 337 人 )で 、3 割 弱 が 経 験 し て お り 目 立 っ て い る 。そ の 他 、多 い 順 に 並 べ
る と 「 具 合 が 悪 い と き 、 あ る い は 妊 娠 中 に 働 か さ れ た り 、 つ ら く あ た ら れ た 」 14.9%
( 191 人 )、「 胸 ぐ ら を つ か ま れ た り 、 身 振 り ・ 物 ・ 言 葉 な ど で 脅 さ れ た 」 14.4% ( 186
人 )、
「 腕 を ね じ あ げ ら れ た り 、け ら れ た り 、殴 ら れ た 」12.6%( 161 人 )、
「髪をつかん
で 引 っ 張 ら れ た り 、ひ き ず ら れ た 」5.6%( 72 人 )、
「 首 を 絞 め ら れ た り 、絞 め か け ら れ
た 」 2.8% ( 36 人 ) と な っ て い る 。
5.2.2
精神的暴力
精 神 的 暴 力 を 受 け て い る と 回 答 し た 人 は や や 半 数 に 近 い 44.5% ( 572 人 ) で あ り 、
暴力の 4 形態の中でもっとも多い。
各 項 目 を 暴 力 を 受 け た 経 験 の 有 無 で 見 る と 、「 命 令 口 調 で も の を 言 わ れ た り 、怒 鳴 ら
れ た 」37.7%( 484 人 )が も っ と も 多 く 、4 割 弱 が 経 験 し て い る 。そ の 他 を 多 い 順 に あ
げると、
「 何 を 言 っ て も 無 視 さ れ 続 け た 」23.5%( 301 人 )、
「『 誰 の お か げ で お ま え は 食
べ ら れ る ん だ 』な ど と 恩 に き せ ら れ た 」14.9%( 192 人 )、
「 口 汚 く の の し ら れ た 」14.1%
( 181 人 )、「 食 卓 や 作 っ た 食 事 を ひ っ く り 返 さ れ た 」 9.5% ( 122 人 )、「 大 切 に し て い
る も の を 故 意 に 壊 さ れ た り 捨 て ら れ た り 、ペ ッ ト を い じ め ら れ た 」7.0%( 90 人 )、
「土
下 座 な ど で 無 理 や り 謝 ら さ れ た 」 3.9% ( 50 人 ) と な っ て い る 。
5.2.3
経済的・社会的暴力
経 済 的 ・ 社 会 的 暴 力 を 受 け て い る と 答 え た 人 は 14.8% ( 190 人 ) で あ っ た 。
各項目を暴力を受けた経験の有無で見ると、
「お金の使いみちを細かくチェックされ
18
た り 、 生 活 費 を 渡 さ れ な か っ た 」 8.7% ( 112 人 )、「 実 家 や 友 人 と の つ き あ い や 外 出 を
制 限 さ れ た り 、電 話 や 郵 便 物 を チ ェ ッ ク さ れ た 」10.9%( 140 人 )と 、い ず れ も 1 割 程
度の経験である。
5.2.4
性的暴力
性 的 暴 力 を 受 け て い る と 答 え た 人 は 20.0% ( 257 人 ) で あ っ た 。
各 項 目 を 暴 力 を 受 け た 経 験 の 有 無 で 見 る と 、「 セ ッ ク ス の 強 要 、 暴 力 的 ・ 屈 辱 的 セ ッ
ク ス 」が 16.7%( 214 人 )と も っ と も 多 く 、他 の 二 つ の 経 験 に 比 べ て 目 立 っ て い る 。
「避
妊 に 協 力 し な い 、中 絶 の 強 要 」6.6%( 85 人 )と「 セ ッ ク ス や 性 器 に つ い て の 非 難 」6.7%
( 86 人 ) は 、 ほ ぼ 同 じ 割 合 に な っ て い る 。
5.2.5
その 他の 暴 力 【 問 11】
そ の 他 の 暴 力 を 受 け て い る と 答 え た 人 は 7.6% ( 98 人 ) で あ っ た 。 記 述 さ れ て い た
33 回 答 の 中 で 、 も っ と も 多 か っ た も の は 、「 お 酒 に よ る 暴 力 」 で 22 人 で あ っ た 。 次 い
で「 夫 の 浮 気 」が 5 人 、
「 ギ ャ ン ブ ル 」が 3 人 、
「 過 度 に 行 動 を 監 視 さ れ る 」が 2 人 、
「お
酒による暴力とギャンブル」の両方が 1 人であった。
53.7
身体的暴力経験
37.5
47.0
精神的暴力経験
44.5
8.4
78.8
経済的・社会的暴力経験
14.8
72.5
性的暴力経験
0%
20%
経験なし
7.5
7.6
40%
問 10.3
6.4
20.0
83.3
その他の暴力経験
5.3
8.9
60%
経験あり
9.0
80%
100%
DK ・ NA
暴力の経験(形態別)
受 けた 暴 力 のなかでもっとも 長く 続いた 暴 力 について 【 問 12】
何 ら か の 暴 力 を 受 け た 経 験 が あ る 600 人 に 、 受 け た 暴 力 の な か で も っ と も 長 く 続 い
た ( 続 い て い る ) 暴 力 の 種 類 に つ い て た ず ね た 。 回 答 者 数 は 502 人 で あ る 。
暴力の形態ごとに、もっとも長く続いた(続いている)順番を見ると、精神的暴力
19
( 64.4% 、 323 人 )、 身 体 的 暴 力 ( 21.1% 、 106 人 )、 性 的 暴 力 ( 7.8% 、 39 人 )、 経 済
的 ・ 社 会 的 暴 力 ( 6.1% 、 31 人 )、 そ の 他 の 暴 力 ( 0.6% 、 3 人 ) と な っ て い る 。
項 目 ご と に 見 る と 、「 命 令 口 調 で も の を 言 わ れ た り 、 怒 鳴 ら れ た 」 36.5% ( 183 人 )
が も っ と も 多 く 、唯 一 3 割 を 超 え て い る 。そ の 他 多 い 順 に 、「 何 を 言 っ て も 無 視 さ れ 続
け た 」15.5%( 78 人 )、
「 平 手 で 打 た れ た り 、物 を 投 げ つ け ら れ た り 、た た か れ た 」8.2%
( 41 人 )、「 押 し た り 、 つ か ん だ り 、 つ ね っ た り 、 こ づ か れ た 」 6.8% ( 34 人 ) と な っ
て お り 、「『 誰 の お か げ で お ま え は 食 べ ら れ る ん だ 』 な ど と 恩 に き せ ら れ た 」「 口 汚 く の
の し ら れ た 」「 セ ッ ク ス の 強 要 、 暴 力 的 ・ 屈 辱 的 セ ッ ク ス 」 の 3 項 目 が 同 じ 5.8% ( 29
人)で続いている。
5.4
暴 力 の 継 続 期 間 について【 問 13】
暴 力 を 受 け た 経 験 が あ る 600 人 に 、 暴 力 が ど
のくらい続いたか(続いているか)聞いた。回
DK・ NA
1年未満
12.5%
19.3%
1年以
3年未満
7.3%
答 者 数 は 525 人 で あ る 。
3年以
「 そ の 他 」 が 全 体 の 28.7% ( 172 人 ) と も っ
と も 多 い 。 こ の う ち 、 47 人 が 「 一 、 二 度 だ け 」
と回答しており、継続性のないその場限りの暴
5年未満
4.5%
その他
28.7%
5年以
力 が 多 い こ と を 示 し て い る 。次 い で 、
「1 年未満」
10年未満
が 19.3% ( 116 人 ) と 、 全 体 の お よ そ 2 割 で あ
20年以
る 。 し か し そ の 一 方 で 、「 20 年 以 上 」 が 12.0%
12.0%
( 72 人 )、
「 10 年 以 上 20 年 未 満 」9.5%( 57 人 )
と 、 全 体 の 4 分 の 1 を 超 え る 人 が 10 年 以 上 暴
6.2%
10年以
20年未満
9.5%
問13 暴力の継続期間
力を受けている。
5.5
5.5.1
暴 力 の 相 談 と 暴 力 への 対 応 について
相 談 の 有 無 【 問 14】
暴 力 を 受 け た 経 験 が あ る 600 人 に 、 そ の こ と
DK・ NA
14.5%
について誰かに相談したかどうかを尋ねた。回
相談した
24.2%
答 者 数 は 513 人 で あ る 。
「 相 談 し よ う と 思 わ な か っ た 」が 50.0%( 300
人)であり、全体の半数になっている。また、
「 相 談 し た 」 が 24.2% ( 145 人 )、「 相 談 し た か
っ た が 、相 談 し な か っ た 」が 11.3%( 68 人 )と
なっている。実際に相談したかどうかにかかわ
らず、誰かに相談することを思い立った人は全
体のおよそ 4 割にとどまっていることがわかる。
20
相談しよう と
思わなかった
50.0%
問14 相談経験の有無
相談したかっ
たが、相談
しなかった
11.3%
5.5.2
相 談 相 手 【 問 15】
暴 力 に つ い て「 相 談 し た 」と 答 え た 人 145人 に 、だ れ に( ど こ に )相 談 し た か を 聞 い
た ( 複 数 回 答 )。 回 答 者 数 は 141人 で あ る 。
「 自 分 の 親 ・ き ょ う だ い ・ 子 ど も 」 が も っ と も 多 く 、 68.1% ( 96人 ) の 人 が 選 ん で
い る 。 次 い で 「 友 人 ・ 知 人 」 が 36.9% ( 52人 ) で 、「 夫 の 親 族 」 17.7% ( 25人 )、「 自 分
の 親 せ き 」 8.5% ( 12人 ) と 続 い て い る 。「 近 所 の 人 」、「 女 性 セ ン タ ー 、 福 祉 事 務 所 、
保 健 所 な ど の 相 談 窓 口 、 婦 人 相 談 所 」 が 若 干 名 に す ぎ ず 、「 町 内 会 や 婦 人 会 の 人 」 と 回
答 し た 人 は 1 人 も い な か っ た 。 ま た 、「 そ の 他 」 が 計 6回 答 あ り 、 そ の 内 訳 は 「 警 察 署 」
「家庭裁判所」「診療所の先生」「医師(婦人科)」「牧師」「祈祷師」である。
68.1
自分の親・きょうだい・子ども
36.9
友人・知人
17.7
夫の親族
8.5
自分の親せき
近所の人
2.1
女性センター、福祉事務所、保健所などの相談窓口、婦人相談所
1.4
カウンセラーや自助グループ
0.7
町内会や婦人会の人
0.0
4.3
その他
0
20
40
60
問1 5 相談相手
5.5.3
相 談 しなかった 理 由 【 問 16】
「相談したかったが、相談しなかった」または「相談しようと思わなかった」と回
答 し た 人 368 人 に 、相 談 し な か っ た 理 由 を 明 記 し た 15 人 を 加 え た 383 人 を 対 象 に 、相
談 し な か っ た 理 由 を 聞 い た ( 複 数 回 答 )。 も っ と も 多 い の が 「 相 談 す る ほ ど の こ と で も
な い と 思 っ た か ら 」で 、65.8%( 252 人 )が 回 答 し て い る 。こ の こ と か ら 、相 談 し な か
った人の 6 割以上が夫からの暴力を過小評価していることがわかる。次いで「自分に
も 悪 い と こ ろ が あ る と 思 っ た か ら 」 の 40.2% ( 154 人 ) で 、 お よ そ 4 割 の 人 が 自 分 に
責 任 を 感 じ て い る 。 そ の 他 多 い 順 に 、「 自 分 さ え が ま ん す れ ば 、 な ん と か こ の ま ま や っ
て い け る と 思 っ た か ら 」28.5%( 109 人 )、
「 こ の こ と が 知 れ る と 、周 囲 の 人 に 心 配 や 迷
惑 を か け る と 思 っ た か ら 」9.1%( 35 人 )、
「 世 間 体 が 悪 い と 思 っ た か ら 」4.7%( 18 人 )、
「誰に(どこに)相談してよいのかわからなかったから」と「恥ずかしかったから」
21
80
(%)
は そ れ ぞ れ 3.1% ( 12 人 ) と な っ て い る 。
65.8
相談するほどのことではないと思ったから
40.2
自分にも悪いところがあると思ったから
28.5
自分さえがまんすれば、なんとかこのままやっていけると思ったから
4.7
世間体が悪いと思ったから
3.1
恥ずかしかったから
9.1
このことが知れると、周囲の人に心配や迷惑をかけると思ったから
だれに(どこに)相談すればよいのかわからなかったから
3.1
その他
2.3
0
問1 6
5.5.4
20
40
60
80
相談しなかった理由
暴 力 への 対 応 【 問 17】
暴 力 を 受 け た 経 験 が あ る 600 人 に 、 暴 力 を 受 け た と き に ど の よ う な 対 応 を と っ た か
に つ い て 尋 ね た ( 複 数 回 答 )。 回 答 者 数 は 541 人 で あ る 。
その対応のうちでもっとも多いのが、
「 言 い 返 し た 、抵 抗 し た 、反 撃 し た 」の 47.7%
( 258 人 )で あ る 。次 い で「 別 れ る こ と を 考 え た 、離 婚 や 別 居 を 考 え た 」の 33.8%( 183
人)で、暴力を受けた人の 3 割強が離婚や別居を考えている。その他多い順に並べる
と 、「 相 手 に あ わ せ た り 、 相 手 を 怒 ら せ な い よ う に 努 力 し た 」 19.4% ( 105 人 )、「 そ の
場 か ら 逃 げ よ う と し た 、 あ る い は 逃 げ た 」 16.8% ( 91 人 )、「 口 を き か な く な っ た 、 食
事 を 別 に し た 」16.6% ( 90 人 ) と な っ て い る 。27.2%( 147 人 ) が 「 何 も し な か っ た 」
と回答しており、暴力を受けた人のうち 7 割以上が何らかの対応をとっていることに
なる。
22
(%)
27.2
何もしなかった
47.7
言い返した、抵抗した、反撃した
16.8
その場から逃げようとした、あるいは逃げた
19.4
相手にあわせたり、相手を怒らせないように努力した
16.6
口をきかなくなったり、食事を別にした
33.8
別れることを考えた、離婚や別居を考えた
1.5
その他
0
20
40
60 (%)
問1 7 暴力への対応
5.6
離 婚 や 別 居 にともなう 不 安 や 悩み 【 問 18】
「 別 れ る こ と を 考 え た 、 離 婚 や 別 居 を 考 え た 」 と 回 答 し た 183 人 に 、 夫 と 別 れ る こ
と に と も な う 不 安 や 悩 み を 尋 ね た ( 複 数 回 答 )。
目 立 っ て 多 い の が「 子 ど も の こ と が 心 配 だ っ た 」で 、70.5%( 129 人 )の 人 が 回 答 し
て い る 。 次 い で 「 収 入 が な く 、 生 活 し て い く メ ド が 立 た な い と 思 っ た 」 が 36.1% ( 66
人 )と 、4 割 近 く の 人 が 離 婚・別 居 後 の 生 活 に 不 安 を 抱 え て い る こ と が わ か る 。三 番 目
に 多 い の が 「 世 間 体 を 考 え た 」 で 30.6% ( 56 人 ) で あ る 。 そ の 他 多 い 順 に 、「 別 れ て
も 行 く と こ ろ が な い と 思 っ た 」 21.9% ( 40 人 )、「 夫 が 変 わ っ て く れ る の で は な い か と
思 っ た 」 20.8% ( 38 人 )、「 別 れ る こ と に 反 対 し て い る 人 が い た 」 11.5% ( 21 人 )、「 離
婚や別居を言い出したら、夫に何をされるかわからないと思った」と「特に不安や悩
み は な か っ た 」が 同 じ 9.8%( 18 人 )、
「 私 が 夫 を 支 え て い な け れ ば と 思 っ た 」6.6%( 12
人)と続いている。夫の改心を期待している人がおよそ 2 割、夫の仕返しを恐れてい
る人がおよそ 1 割いることがわかる。
23
36.1
収入がなく、生活していくメドが立たないと思った
21.9
別れても行くところがないと思った
70.5
子どものことが心配だった
9.8
別居や離婚を言い出したら、夫に何をされるかわからないと思った
6.6
私が夫を支えていなければと思った
20.8
夫が変わってくれるのではないかと思った
30.6
世間体を考えた
11.5
別れることに反対している人がいた
9.8
特に不安や悩みはなかった
4.4
その他
0
問1 8
5.7
5.7.1
20
40
60
80 (%)
離別にともなう不安や悩み
暴 力 を 見 聞 きした 経 験 の 有 無
配 偶 者 の 暴 力 の 経 験 ・ 見 聞 の 有 無 【 問 19】
回答者全員に、配偶者が生まれ育った家庭の中で暴力を見た、あるいは経験したと
いう話を聞いたことがあるかを尋ねた。
「 聞 い た こ と が な い 」と 回 答 し た 人 が 圧 倒 的 に 多 く 、79.4%( 1,019 人 )で あ る 。 そ
の 一 方 で 、「『 見 た 』 と 聞 い た こ と が あ る 」 が 8.2% ( 105 人 )、「『 経 験 し た 』 と 聞 い た
こ と が あ る 」 が 9.3% ( 120 人 ) と 、 い ず れ も 1 割 近 く に 上 っ て い る 。
「見た」と
聞いた
ことがある
「経験し
8.2%
た」と
聞いたこと
がある
9.3%
DK・NA
3.1%
聞いたこと
がない
79.4%
問19 配偶者の暴力の経験・見聞
24
5.7.2
よその 夫 婦 の 暴 力 に 関 する 見 聞の有 無
DK・ NA
6.6%
【 問 20】
回答者全員に、夫から妻に対する暴力を身近
ある
29.2%
で見聞きした経験があるかどうかを聞いた。
「 あ る 」 と 回 答 し た 人 は 29.2% ( 375 人 ) で
あ っ た 。 こ れ に 対 し 、「 な い 」 と 回 答 し た 人 が
64.2% ( 824 人 ) で あ っ た 。
ない
64.2%
問 20 よその夫婦の暴力に関する見聞
5.7.3
暴 力 の 被 害 者 として誰 を 知 っているか
【 問 21】
夫から妻に対する暴力を身近で見聞き
し た 経 験 が 「 あ る 」 と 回 答 し た 人 ( 375
母親
人)に、その被害者として誰を知ってい
姉妹
る か 尋 ね た( 複 数 回 答 )。回 答 者 数 は 370
姑
人であった。
27.3
13.5
11.1
42.4
友人・知人
もっとも多いのが「友人・知人」で、
27.3
近所の女性
42.4%( 157 人 )で あ っ た 。ま た 、
「母親」
6.2
その他
と「 近 所 の 女 性 」が 同 じ 27.3%( 101 人 )
で 続 き 、「 姉 妹 」 13.5% ( 50 人 )、「 姑 」
0
11.1%( 41 人 )、
「 そ の 他 」6.2%( 23 人 )
20
問21
となっている。
25
40
暴力の被害者
60 (%)
Ⅲ
詳細分析― 暴力と関連する要因
今回 、ド メ ステ ィッ ク ・バ イオ レ ンス がど う いう 要因 と 関連 して い るの かに つ いて 、 い
くつかの分析を行った。その結果、以下のことが判明した。
1.年齢、婚姻年数、世帯人数との関係
夫か らの 暴 力の 経験 と 、回 答者 の 年齢 、配 偶 者の 年齢 は 関係 しな い 。つ まり 、 夫か ら の
暴力の経験は、年齢を問わずその被害者となりうるものであり、年輩者だけのものではな
い。また、結婚期間も関係しない。自由記述においては、年をとって夫の暴力がおさまっ
てきたと回答した女性が数名いたものの、全体として分析した結果では、長く婚姻関係に
あれば暴力がなくなっていくという傾向はみられなかった。
また 、同 居 家族 が多 い ほど 、夫 か らの 暴力 を 受け た経 験 は少 なく 、 家庭 内で の 夫婦 以 外
の存在が、暴力にブレーキをかける傾向がみられる(表 2)。
表2
受けた暴力の頻度と各変数の相関係数
(ピアソンの積率相関係数)
世帯構成員数
配偶者の年収
受けた暴力の頻度
‐ .078*
‐ .066*
*p < .05
2.職業・職業形態・年収との関係
ドメ ステ ィ ック ・バ イ オレ ンス は 、妻 が仕 事 をも って い るか どう か にか かわ ら ず存 在 す
るといわれているが、本調査では、職種によって差があることが明らかになった。すなわ
ち、家族従業・自営業の人は、より暴力を経験する傾向にあり、経営・専門・事務職に従
事している人は、比較的暴力を受けにくい傾向がある(表 3)。家族従業や自営の場合、夫
とともに働いている可能性が高く、その場合、長時間一緒におり、経済的にも夫の監視・
管理のもとに収入を得ることになるため、より暴力を受けやすい立場になるのではないか
と推察される。
また 、勤 め 人の なか で は、 常勤 ( フル タイ ム )の 人よ り 、パ ート タ イム やア ル バイ ト な
ど非常勤の女性の方が、暴力を経験しているという結果が出た(表 4)。これは、パートや
アルバイトなどの女性の方が、経済的に独立しにくいためなのか、あるいは暴力を受けて
いるためにフルタイムでは働けないのか、さらなる検討が必要である。
26
また 、夫 か らの 暴力 の 経験 は、 夫 の年 収と 逆 相関 をみ せ てお り、 夫 の経 済的 能 力や 家 族
内での経済的なバランスが暴力のひとつの要因になっている可能性が高い(表 2)。
表3
数 値:%
回答者の職業
( )内 は 実 数
暴力を受けた経験なし
家族従業・自営業
40.0( 106)
経営・専門・事務職
54.7 ( 98)
45.3( 115)
労 務・販 売・サ ー ビ ス 業
無職
47.9( 162)
46.4( 481)
計
χ 2 = 9.827
暴力を受けた経験あり
60.0( 159)
45.3 ( 81)
54.7( 139)
52.1( 176)
53.6( 555)
100.0
100.0
100.0
100.0
計
(265)
(179)
(254)
(338)
100.0(1036)
p < .05
表4
数値:%
回答者の職業形態
( )内は実数
常勤
非常勤
計
χ 2 = 5.800
暴力を受けた経験なし 暴力を受けた経験あり
53.1( 146)
46.9( 129)
41.0 ( 64)
59.0 ( 92)
48.7( 210)
51.3( 221)
p < .05
計
100.0(275)
100.0(156)
100.0(431)
3.夫婦間の意見調整との関係
暴力 の体 験 の有 無と 夫 婦間 での 意 見が 異な る 場合 の対 処 法と の関 係 をみ たと こ ろ、 暴 力
を経験している人の方が、自分の夫が「場合によっては、力づくで解決することもやむを
えない」と考えているだろうと回答している割合が高いのは当然といえるが(表 6)、回答
者自身も、暴力を経験している人の方が、「場合によっては、力づくで解決することもやむ
をえない」と答える人が多くなり「どんなことがあっても、話し合って解決する」という
意見が少なくなっている(表 5)。
表5
数値:%
夫婦間で意見がくい違ったときの解決方法−回答者の意見
( )内は実数
Aに近い
どちらかと
いえば
Aに近い
どちらかと
いえば
Bに近い
Bに近い
暴 力 を 受 け た 経 験 な し 61.8( 309) 34.4( 172)
3.6(18)
0.2 (1)
暴 力 を 受 け た 経 験 あ り 51.7( 308) 40.9( 244)
5.0(30)
2.3(18)
計
56.3( 617) 38.0( 416)
4.4(48)
1.4(15)
2
χ = 18.463 p < .001
注 : A は 「 ど ん な こ と が あ っ て も 、 話 し 合 っ て 解 決 す る 」、
Bは「場合によっては、力づくで解決することもやむを得ない」を表す
27
計
100.0 (500)
100.0 (596)
100.0(1096)
表6
数値:%
夫婦間で意見がくい違ったときの解決方法−回答者の考える夫の意見
( )内は実数
どちらかと
いえば
Aに近い
Aに近い
どちらかと
いえば
Bに近い
Bに近い
計
暴 力 を 受 け た 経 験 な し 56.4( 268) 36.6( 174)
5.3 (25)
1.7 (8)
暴 力 を 受 け た 経 験 あ り 35.8( 208) 38.4( 223) 18.1( 105)
7.7(45)
計
45.1( 476) 37.6( 397) 12.3( 130)
5.0(53)
χ 2 = 78.826 p < .001
注 : A は 「 ど ん な こ と が あ っ て も 、 話 し 合 っ て 解 決 す る 」、
Bは「場合によっては、力づくで解決することもやむを得ない」を表す
100.0 (475)
100.0 (581)
100.0(1056)
4.決定権との関係
家庭 内で の いく つか の 事柄 に関 す る決 定の し かた と、 暴 力と の関 係 をみ たと こ ろ、 夫 の
小づかい、家庭外活動、生活費、生活全般のすべてにおいて、暴力を経験していない場合
は、夫と話し合って決定するという人が多いという結果となった。つまり、暴力の経験の
有無は、夫婦間の話し合いや協力と大きく関係している(表 7∼表 10)。
表7
数値:%
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
2
χ = 16.674 p < .001
主として
夫が決定
34.3( 151)
43.0( 235)
39.1( 386)
表8
数値:%
夫の小づかいに関する決定権
夫と回答者が
話し合って決定
48.4( 213)
35.5( 194)
41.3( 407)
主として
回答者が決定
17.3 ( 76)
21.4( 117)
19.6( 193)
計
100.0(440)
100.0(546)
100.0(986)
回答者の家庭外活動に関する決定権
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
χ 2 = 9.164 p < .05
主として
夫が決定
2.8(13)
6.2(35)
4.6(48)
夫と回答者が
話し合って決定
46.3( 217)
40.1( 226)
42.9( 443)
28
主として
回答者が決定
51.0( 239)
53.7( 303)
52.5( 542)
計
100.0 (469)
100.0 (564)
100.0(1033)
表9
数値:%
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
2
χ = 12.655 p < .01
主として
夫が決定
10.5 ( 50)
13.5 ( 78)
12.1( 128)
表 10
数値:%
生活費に関する決定権
夫と回答者が
話し合って決定
46.2( 221)
35.5( 205)
40.4( 426)
主として
回答者が決定
43.3( 207)
51.0( 294)
47.5( 501)
計
100.0 (478)
100.0 (577)
100.0(1055)
その他のこと全般に関する決定権
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
χ 2 = 12.688 p < .01
主として
夫が決定
10.1 ( 47)
17.5 ( 98)
14.1( 145)
夫と回答者が
話し合って決定
78.6( 367)
70.1( 393)
73.9( 760)
主として
回答者が決定
11.3 ( 53)
12.5 ( 70)
12.0( 123)
計
100.0 (467)
100.0 (561)
100.0(1028)
5.暴力の見聞との関係
ドメ ス ティ ック ・ バイ オレ ン スの 加害 ・ 被害 経験 と もに 、世 代 間連 鎖や 生 育環 境で の 暴
力的な経験との関連がこれまでに指摘されてきた。本調査では、この関連をみるため、「あ
なたの配偶者(夫)が生まれ育った家庭の中で暴力を見た、あるいは経験したという話を
夫から聞いたことがありますか」という質問を設けた。その結果、夫からの暴力を経験し
ている人の方が、夫が暴力を見聞きしたと回答する割合が高いという結果が得られた(表
11)。 ま た 、 回 答 者 自 身 も 、 暴 力 を 経 験 し て い る 人 の 方 が 、 自 分 が 過 去 に 身 近 で 暴 力 を 見
聞きしたと回答する割合が高い(表 12)。
表 11
数値:%
夫の暴力の見聞・経験
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
2
χ = 31.782 p < .001
「見た」と
聞いた
ことがある
「経験した」と
聞いた
ことがある
聞いたことが
ない
計
6.0(30)
11.1( 65)
8.8(95)
5.4 (27)
13.5 ( 79)
9.8(106)
88.6( 442)
75.4( 441)
81.5( 883)
100.0 (499)
100.0 (585)
100.0(1084)
29
表 12
数値:%
妻の暴力の見聞
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
2
χ = 26.006 p < .001
見聞きした
ことがある
24.0( 117)
38.7( 217)
31.8( 334)
見聞きした
ことはない
76.0( 371)
61.3( 344)
68.2( 715)
計
100.0 (488)
100.0 (561)
100.0(1049)
6.満足度との関係
生活や家族関係に対する満足度と暴力との関係をみると、夫との関係、子どもとの関係、
家庭内の他の人との関係、生活全般のすべてにおいて、暴力を経験している人は、経験し
ていない人よりも不満を感じている割合が高い(表 13∼表 16)。暴力は、夫との関係のみ
ならず、妻の家族生活全体における満足に大きな影響を及ぼすことがわかる。
表 13
数値:%
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
χ 2 = 82.507 p < .001
表 14
数値:%
夫との関係に対する満足度
満足している
94.8( 472)
74.4( 438)
83.7( 910)
不満である
5.2 (26)
25.6( 151)
16.3( 177)
計
100.0 (498)
100.0 (589)
100.0(1087)
子どもとの関係に対する満足度
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
χ 2 = 14.192 p < .001
満足している
97.5( 466)
92.2( 521)
94.6( 987)
30
不満である
2.5(12)
7.8(44)
5.4(56)
計
100.0 (478)
100.0 (565)
100.0(1043)
表 15
数値:%
家庭内の他の人との関係に対する満足度
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
χ 2 = 21.024 p < .001
数値:%
表 16
( )内は実数
暴力を受けた経験なし
暴力を受けた経験あり
計
2
χ = 32.507 p < .001
満足している
86.5( 385)
74.7( 380)
80.2( 765)
不満である
13.5 ( 60)
25.3( 129)
19.8( 189)
計
100.0(445)
100.0(509)
100.0(954)
生活全般に対する満足度
満足している
91.4( 445)
78.7( 458)
84.5( 903)
31
不満である
計
8.6 (42) 100.0(445)
21.3( 124) 100.0(509)
15.5( 166) 100.0(954)
Ⅳ
まとめ
ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス の 日 本 で の 調 査 は 90 年 代 に 始 ま っ た 。 最 初 の 本
格 的 な 調 査 は 、 1995 年 に 出 さ れ た 「 夫 ( 恋 人 ) か ら の 暴 力 」 調 査 研 究 会 の 調 査 報
告書といわれている。その後、いくつかのアンケート調査やインタビュー調査がな
されてきたが、それらは、ほとんど都市中心に行われてきた。都市以外の地域に特
に焦点をあてて、定量的に調査したのは、おそらく本調査が初めてではないかと思
われる。農村地域の特徴を明らかにするためには、正確には、次年度行う予定の都
市 部 で の 調 査 と の 比 較 が 必 要 で あ る の で 、本 調 査 だ け の 結 果 か ら 地 域 的 特 徴 を 抽 出
することはできない。しかし、今回の調査地域について、ドメスティック・バイオ
レンスの意識と実態として以下のような 4 つの傾向があることがわかった。
1. 暴 力 体 験 の 多 さ
まず、想像していた以上に暴力を経験している人が多い。何らかの暴力を受けた
こ と が あ る 人 が 46.7% と 、ま っ た く 受 け た こ と の な い 人 39.6% よ り も 多 い( 残 り は
無効回答)。もっとも多いのは、「命令口調でものを言われたり、怒鳴られたりし
た 」 の 37.7% だ が 、「 平 手 で 打 た れ た り 、 物 を 投 げ つ け ら れ た り 、 た た か れ た 」 こ
と の あ る 人 が 28.7% 、「 押 し た り 、 つ か ん だ り 、 つ ね っ た り 、 こ づ か れ た 」 こ と が
あ る 人 が 26.3% と 、直 接 的 な 身 体 的 暴 力 を 経 験 し て い る 人 も 少 な く な い 。回 答 者 の
う ち 、 こ の よ う な 何 ら か の 直 接 の 身 体 的 暴 力 を 経 験 し た 人 は 、 37.5 % に の ぼ っ た 。
言 葉 で の 暴 力 を 中 心 と し た 精 神 的 暴 力 の 経 験 者 は 44.5% と さ ら に 多 い 。「 セ ッ ク ス
の 強 要 、暴 力 的 ・ 屈 辱 的 セ ッ ク ス 」な ど の 性 的 な 暴 力 も 20.0% と 5 人 に 1 人 が 経 験
し て い る 。夫 か ら 妻 に 対 す る 暴 力 を 身 近 で 見 聞 き し た 経 験 が あ る と い う 回 答 も 3 割
あ り 、暴 力 が 珍 し い 現 象 で は な い こ と を 物 語 っ て い る 。「 命 令 口 調 で も の を 言 わ れ
た り 、怒 鳴 ら れ た り し た 」な ど 精 神 的 暴 力 は 、け ん か の 一 部 と 受 け 取 ら れ が ち だ が 、
何 年 に も わ た っ て 継 続 し て い る と い う 回 答 も 多 く 、妻 が 一 方 的 に 精 神 的 暴 力 を 受 け
て い る 可 能 性 が 高 い 。 ま た 、 暴 力 を 受 け た 人 の 33.6% は 離 婚 や 別 居 を 考 え て お り 、
深刻なものが少なくない。
2. ド メ ス ティック・バイオレンスの認 識 の 低 さ
他 方 で 、ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス に 対 す る 認 識 は 低 い 。60% 近 い 人 が 、「 ド
メスティック・バイオレンスという言葉を知らない」と答えている。また、「なぐ
るふりをして、おどす」「大声でどなる」「平手で打つ」といった身体的暴力に対
し て は 、「 ど ん な こ と が あ っ て も 許 さ れ な い 」と い う 否 定 的 回 答 が 多 か っ た が 、「 妻
32
が何を言っても無視する」「妻の交友関係や電話を細かくチェックする」など、精
神的、経済的、社会的、性的暴力については、場合によっては許されるという、許
容度の高い回答が多かった。また、暴力を経験している人の方が、夫婦間で「どん
なことがあっても、話し合って解決する」という意見が少なく、暴力の経験と、暴
力を許容する態度が相互に影響を与え合って悪循環をおこしている可能性もある。
3. 家 族 関 係 へ の 依 存
夫から暴力を受けた場合の相談相手は、7割が自分の親・きょうだい・子どもと
答えており、夫が妻にけがを負わせるほどの暴力をふるった時の対応も、当事者や
家 族 の あ い だ で 解 決 す べ き だ と 考 え る 人 が 多 い 。こ の 場 合 第 三 者 の 介 入 を 支 持 す る
人は3割に満たない。ドメスティック・バイオレンスは、他人が介入できない家族
的問題と考えている人が多いのである。
4 . 暴 力 が家 庭 生 活に 与える悪 影 響
ドメスティック・バイオレンスが夫婦関係や家庭生活に悪影響を与えることは、
容易に想定できることだが、本調査は、その影響を具体的に明らかにした。夫から
暴力を受けたことがあると、夫の小づかい、生活費、妻の家庭外活動といった家庭
内 で 決 定 す る 事 柄 に 関 し て 、夫 婦 が 話 し 合 っ て 決 め る と い う こ と が 少 な い 。や は り 、
暴 力 が あ る と 夫 婦 の 協 力 関 係 が な く な る( あ る い は 協 力 関 係 が な い か ら 暴 力 に い た
るのかもしれないが)ようである。また、夫婦関係をはじめ、家庭生活に対する満
足度は低くなる。
こうした今回の調査結果をもとに、今後、大都市地域との比較をへて、ドメステ
ィック・バイオレンスの原因や対策などをさらに掘り下げていきたい。
33
【参照文献】
地域社会における女性のエンパワーメント DV 研究会,1999,『女性たちは暴力の中をどう生き抜
いたか ――母たちの世代への聞き取りから ――』 地域社会における女性のエンパワーメント DV
研究会.
江原由美子編,1998,『性・暴力・ネーション』勁草書房.
後藤弘子,2000,「ドメスティック・バイオレンスとその刑事的対応」『警察学論集』 53(4):
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「女性に対する暴力」研究会,2000,『「女性に対する暴力」調査報告書』名古屋市総務局総合
調整部男女共同参画推進室.
女性と子どもに対する DV 研究グループ,2001,『女性への暴力の実態および子どもへの影響
委
託調査報告書』財団法人女性のためのアジア平和国民基金.
戒能民江,1997,「ドメステイック・バイオレンスと性支配」『岩波講座現代
の法
11 巻』岩波書店.
梶山寿子,1999,『女を殴る男たち ――DV は犯罪である』文芸春秋.
国内人権システム国際比較プロジェクト,2000,『ワシントン D.C.
ドメスティック・バイオレ
ンス法廷調査研究報告書』人権フォーラム 21.
「夫(恋人)からの暴力」調査研究会,1998,『ドメスティック・バイオレンス』有斐閣.
埼玉県総務部女性政策課,2000,『男女共同参画に関する意識・実態調査』埼玉県.
仙台女性への暴力調査研究会,1999,『仙台市における「女性に対する暴力」実態調査報告書』
仙台市男女共同参画課.
社団法人家庭問題情報センター,2000,『家庭内における女性の尊厳侵害に関する実態調査報告
書』財団法人女性のためのアジア平和国民基金.
徳島県企画調整部,2001,『「女性に関する意識調査」報告書』徳島県.
友田尋子・梶山寿子,2000,『ドメスティックバイオレンス家庭における女性と子どもの被害』
財団法人女性のためのアジア平和国民基金.
東京都生活文化局,1998,『「女性に対する暴力」調査報告書』.
Walker,L.E.,1979,The Battered Woman.NewYork : Harper and Row. (= 1997,斎
藤学監訳『バタードウーマン
虐待される妻たち』金剛出版.)
Walker,L.E.,1980,Psychological Cause of Family Violrnce, In Mary Lystad, (Ed.),Violence
in the home.New York: Brunner/Mazel,Inc.
吉浜美恵子・ゆのまえ知子
シェルター・DV 問題調査研究会議,2000,『日本人女性を対象とし
たドメスティック・バイオレンスの実態調査――日 本女性の経験から暴力の本質と根絶のため
のビジョンを探る』財団法人横浜市女性協会.
財団法人女性のためのアジア平和国民基金,2001,『DV 加害者への取り組み ――ア メリカでの手
法を参考にして ――』 .
財団法人京都市女性協会,2000,『京都市女性への暴力に関する市民意識調査報告書』.
34
謝辞
最後に、この調査に協力してくださった回答者の方々、秋田県雄勝郡羽後町、秋
田県平鹿郡山内村、山形県西村山郡大江町、山形県東村山郡中山町、宮城県黒川郡
大衡村、宮城県牡鹿郡女川町、宮城県柴田郡川崎町、宮城県遠田郡田尻町、福島県
伊 達 郡 梁 川 町 の 役 場 の 方 々 、ア ル バ イ ト で 調 査 の 実 施 に 関 わ っ て く だ さ っ た 東 北 大
学 文 学 部 行 動 科 学 科 研 究 室 の 院 生 、学 生 の 方 々 お よ び 支 援 し て く だ さ っ た 同 研 究 室
の先生方に感謝いたします。
研究代表者
坂 本 佳 鶴 惠 (お茶の水女子大学文教育学部助教授)
共同研究者
原 純 輔 (東北大学文学部教授)
三 隅 多 恵 子 (東北大学大学院博士後期課程)
西 倉 実 季 (お茶の水女子大学大学院博士後期課程)
小 島 香 (お茶の水女子大学大学院博士前期課程)
研究協力
飯 塚 和 子 (お茶の水女子大学大学院博士後期課程)
35
付
録
資
36
料
1 . 調 査 の日 程
年
月
日
2001 年 6 月
計
画
内
容
調査票の質問項目作成のための準備
・農村出身女性へのプレ・インタビュー
・第1回研究会
・ DV 先 行 研 究 ・ DV 先 行 調 査 の 収 集 ・ 検 討
2001 年 7 月
・町 村 既 婚 女 性 の DV に 対 す る 意 識・実 態 モ デ ル の 構 築 、仮 説
を導く
・第2回研究会
・調査票作成、調査地域・調査対象者のサンプリング
・第3回研究会
2001 年 8 月
調査実施のための準備
・予 備 調 査 、調 査 依 頼 文 作 成 、調 査 票 修 正 ・印 刷 、調 査 票 郵 送
準備
・第4回研究会
調査票郵送、調査実施期間(3 ヶ月間)
2001 年 9 月
・実施期間中の苦情処理開始(午前 8 時−午後 6 時)
データ作成開始
・回収済み調査票のエディティング開始
・第 1 次督促通知郵送
2001 年 10 月
・コーディング開始
・アフターコーディング開始
・第2時督促通知郵送
・1目入力開始
2001 年 11 月
・2度目入力開始
調査終了
2001 年 12 月
調査終了後の全データ・クリーニング
・全データのロジカル・チェック
・第5回研究会
データ分析
2002 年 1 月
調査報告書作成
・第6回研究会
2002 年 1 月 31 日
調査報告書提出
37
2. 標 本 抽 出 地 点 ・ 抽 出 数 一 覧 表
地点番号
町村名
標本数
01
秋田県雄勝郡羽後町
170
02
秋田県平鹿郡山内村
160
03
山形県西村山郡大江町
340
04
山形県東村山郡中山町
290
05
宮城県黒川郡大衡村
200
06
宮城県牡鹿郡女川町
340
07
宮城県柴田郡川崎町
320
08
宮城県遠田郡田尻町
340
09
福島県伊達郡梁川町
340
2500
計
( 予 備 票 363 名 を 含 む )
38
3.調査票
家 庭 内 の女 性 の地 位 と意 識 に関 する調 査
2001 年 8 月
調 査 主 体 : 家 族 意 識 研 究 会
代 表 : お 茶 の 水 女 子 大 学 助 教 授
坂 本
佳 鶴 恵
事務局:東北大学文学部 行動科学研究室内
電 話 : 090− 1063− 1379 ( 担 当 : 三 隅 )
◆回収について◆
ご記入いただいた調査票は、お手数ですが折って返信用封筒に入れ、
密封の上、そのままポストに投函してください。切手は不要です。
回収期間:8 月 25 日(土)から 9 月末日まで
記入上の注意
1. この調査は試験やクイズではありませんから、正しい答えや誤った答えがあるわけではありま
せん。あなた自身のお考えをありのままに記入してください。
2. 答えの欄が一重の枠
で囲まれた質問では、枠内の選択肢の中からあてはまるものを
1 つ選び、その番号を○で囲んでください。
3. 答えの欄が二重の枠
で囲まれた質問では、枠内の選択肢の中からあてはまるものを
複数選び(1 つでもかまいません)
、その番号を○で囲んでください。
4. 数字や具体例などを枠内に記入していただく質問については、なるべくくわしく、明確に記入
してください。枠内に書ききれない場合には、欄外にご記入ください。
5. 筆記具は、何でもかまいませんが、必ず黒色のものをお使いください。また、お答えを訂正す
るときには、前の答えをしっかり消すか、×をつけるなどして、訂正したことをはっきりと示
してください。
6.なお、この調査の対象者は、配偶者(夫)のいる女性となっておりますので、それ以外の
方は、問2以降、未記入の調査票を返信用封筒に入れ、ご返送いただいて構いません。
それでは、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
39
4. 単 純 集 計 表
問 1
20
30
40
50
60
計
問 2
回答者の年齢
歳代
歳代
歳代
歳代
歳以上
(%の基数)
問 3
%
99.3
0.7
100.0
( 1284)
問 4
%
1.9
9.2
20.1
27.0
25.2
15.6
0.9
100.0
( 1284)
婚姻年数
5 年未満
5 年 以 上 10 年 未 満
10 年 以 上 15 年 未 満
15 年 以 上 20 年 未 満
20 年 以 上 25 年 未 満
25 年 以 上 30 年 未 満
30 年 以 上 35 年 未 満
35 年 以 上 40 年 未 満
40 年 以 上
DK/NA
計
(%の基数)
%
4.4
6.0
6.9
8.4
12.6
12.5
11.1
10.7
25.6
1.8
100.0
( 1284)
配偶者は長男か
はい
いいえ
DK/NA
計
(%の基数)
問 6A
同居の配偶者がいる
別居の配偶者がいる
計
(%の基数)
( 1284)
配偶者の年齢
20 歳 代
30 歳 代
40 歳 代
50 歳 代
60 歳 代
70 歳 以 上 85 歳 未 満
DK/NA
計
(%の基数)
問 5
%
3.1
11.9
24.5
26.1
34.3
100.0
配偶者の有無
%
60.6
38.5
0.9
100.0
( 1284)
女は女らしく、男は男らしくする
方がよい
そう思う
どちらかと言えばそう思う
どちらかと言えばそう思わない
そう思わない
DK/NA
計
(%の基数)
%
33.3
42.4
10.6
8.1
5.7
100.0
( 1284)
問 6B 男 性 は 外 で 働 き 、 女 性 は 家 庭 を 守 る
方がよい
そう思う
どちらかと言えばそう思う
どちらかと言えばそう思わない
そう思わない
DK/NA
計
(%の基数)
%
18.0
32.2
18.8
25.9
5.1
100.0
( 1284)
問 6C
人前では妻は夫をたてた方がよい
そう思う
どちらかと言えばそう思う
どちらかと言えばそう思わない
そう思わない
DK/NA
計
(%の基数)
問 7-1
%
55.0
36.6
4.5
1.3
2.6
100.0
( 1284)
Aに近い
どちらかといえばAに近い
どちらかといえばBに近い
Bに近い
DK/NA
計
(%の基数)
%
8.3
70.9
12.1
0.0
4.0
4.6
100.0
( 1284)
決定権−配偶者の小づかい
主として配偶者が決定する
配偶者とあなたが話し合って決定する
主としてあなたが決定する
主として他の人が決定する
あてはまらない
DK/NA
計
(%の基数)
%
25.5
39.1
11.8
17.3
6.3
100.0
( 1284)
意見違い解決方法−夫
決定権−子どもに関する問題
主として配偶者が決定する
配偶者とあなたが話し合って決定する
主としてあなたが決定する
主として他の人が決定する
あてはまらない
DK/NA
計
(%の基数)
問 8B
女性は結婚した方が幸せである
そう思う
どちらかと言えばそう思う
どちらかと言えばそう思わない
そう思わない
DK/NA
計
(%の基数)
問 7-2
意見違い解決方法−妻
Aに近い
どちらかといえばAに近い
どちらかといえばBに近い
Bに近い
DK/NA
計
(%の基数)
問 8A
%
43.7
42.5
4.3
4.4
5.1
100.0
( 1284)
問 6D
%
33.9
34.7
16.5
0.2
7.9
6.8
100.0
( 1284)
%
40.7
34.3
12.7
5.0
7.3
100.0
( 1284)
問 8C
決定権−あなたの家庭外活動
主として配偶者が決定する
配偶者とあなたが話し合って決定する
主としてあなたが決定する
主として他の人が決定する
あてはまらない
DK/NA
計
(%の基数)
問 8D
決定権−生活費
主として配偶者が決定する
配偶者とあなたが話し合って決定する
主としてあなたが決定する
主として他の人が決定する
DK/NA
計
(%の基数)
問 8E
%
11.8
37.5
43.0
2.1
5.7
100.0
( 1284)
決定権−その他のこと全般
主として配偶者が決定する
配偶者とあなたが話し合って決定する
主としてあなたが決定する
主として他の人が決定する
DK/NA
計
(%の基数)
問 9A
%
4.6
38.9
45.7
0.8
3.0
7.0
100.0
( 1284)
%
13.2
64.8
11.0
1.9
9.2
100.0
( 1284)
問 9B
妻が何を言っても無視する
どんなことがあっても許されない
場合によっては許される
許される
DK/NA
計
(%の基数)
%
28.8
55.6
7.0
8.6
100.0
( 1284)
妻の交友関係や電話を細かく
監視する
どんなことがあっても許されない
場合によっては許される
許される
DK/NA
計
(%の基数)
%
31.4
38.2
19.1
11.3
100.0
( 1284)
問 9C
妻の意に反して性的な行為を
強要する
どんなことがあっても許されない
場合によっては許される
許される
DK/NA
計
(%の基数)
問 9E
%
17.4
51.0
19.1
12.5
100.0
( 1284)
大声でどなる
どんなことがあっても許されない
場合によっては許される
許される
DK/NA
計
(%の基数)
%
47.5
29.8
8.9
13.9
100.0
( 1284)
平手で打つ
どんなことがあっても許されない
場合によっては許される
許される
DK/NA
計
(%の基数)
問 10A
%
64.5
9.7
10.9
14.9
100.0
( 1284)
妻に家計費の使いみちを細かく
報告させる
どんなことがあっても許されない
場合によっては許される
許される
DK/NA
計
(%の基数)
問 9F
なぐるふりをして、おどす
どんなことがあっても許されない
場合によっては許される
許される
DK/NA
計
(%の基数)
問 9G
%
41.2
35.9
9.0
13.9
100.0
( 1284)
問 9D
%
67.1
7.7
9.9
15.3
100.0
( 1284)
押 し た り 、つ か ん だ り 、つ ね っ た り 、
こづかれた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
5.7
20.6
68.1
5.7
100.0
( 1284)
問 10B
平手で打たれたり、物を投げつけ
られたり、たたかれた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
6.0
22.7
66.0
5.4
100.0
( 1284)
問 10C
腕 を ね じ あ げ ら れ た り 、け ら れ た り 、
殴られた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 10E
髪をつかんで引っ張られたり、
ひきずられた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 10G
%
1.5
4.1
87.8
6.7
100.0
( 1284)
首 を 絞 め ら れ た り 、絞 め か け ら れ た
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 10F
%
0.8
2.0
90.7
6.5
100.0
( 1284)
具 合 が 悪 い と き 、あ る い は 妊 娠 中 に
働かされたり、つらくあたられた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
2.8
12.1
79.0
6.1
100.0
( 1284)
胸ぐらをつかまれたり、身振り・
物・言葉などで脅された
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 10H
%
3.3
9.3
80.7
6.8
100.0
( 1284)
問 10D
%
3.7
10.7
79.4
6.2
100.0
( 1284)
食卓や作った食事をひっくり
返された
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
2.2
7.3
84.2
6.3
100.0
( 1284)
問 10I
何を言っても無視され続けた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
4.3
19.2
69.9
6.7
100.0
( 1284)
問 10J 大切にしているものを故意に壊されたり
捨てられたり、ペットをいじめられた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 10L
命令口調でものを言われたり、
怒鳴られた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 10N
%
11.1
26.6
56.1
6.2
100.0
( 1284)
土下座などで無理やり謝らされた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
0.7
3.2
89.6
6.5
100.0
( 1284)
問 10M 「 誰 の お か げ で お ま え は 食 べ ら れ る
んだ」などと恩にきせられた
%
何度もされたことがある
4.4
一、二度されたことがある
10.5
まったくされことはない
79.1
DK/NA
5.9
計
100.0
(%の基数)
( 1284)
「おまえはバカだ」、「何も知らない」、
「便所」、「死ね」などと口汚く
ののしられた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 10O
%
1.1
5.9
86.4
6.6
100.0
( 1284)
問 10K
%
4.2
9.9
79.4
6.5
100.0
( 1284)
問 10P
お金の使いみちを細かくチェック
さ れ た り 、生 活 費 を 渡 さ れ な か っ た
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
1.7
7.0
85.1
6.2
100.0
( 1284)
実家や友人とのつきあいや外出を
制限されたり、電話や郵便物を
チェックされた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
2.4
8.5
82.9
6.2
100.0
( 1284)
問 10Q
避妊に協力してくれなかったり、
中絶を強要された
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 10S
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
3.7
13.0
76.8
6.5
100.0
( 1284)
%
0.8
5.9
86.5
6.8
100.0
( 1284)
問 10U
その他の暴力を受けたり、
危険な目にあわされた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 11
嫌がっているのにセックスを強要され
たり、暴力的・屈辱的セックスをされた
「 不 感 症 だ 」、「 下 手 だ 」 な ど と
セックスや性器について非難された
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
問 10T
%
0.8
5.8
86.4
6.9
100.0
( 1284)
問 10R
%
0.8
3.8
86.8
8.6
100.0
( 1284)
その他の暴力
お酒による暴力
夫の浮気
ギャンブル
過度に行動を監視される
お酒による暴力とギャンブル
DK/NA
計
注 : % の 基 数 は 98
%
22.4
5.1
3.1
2.0
1.0
66.3
100.0
その他の行動を制限されたり、
苦痛な目にあわされた
何度もされたことがある
一、二度されたことがある
まったくされことはない
DK/NA
計
(%の基数)
%
1.6
5.2
84.4
8.7
100.0
( 1284)
問 12
もっとも継続するDV
押したり、つかんだり、つねったり、こづかれた
平手で打たれたり、物を投げつけられたり、たたかれた
腕をねじあげられたり、けられたり、殴られた
首を絞められたり、締めかけられた
髪をつかんで引っ張られたり、ひきずられた
具合が悪いとき、あるいは妊娠中に働かされたり、つらく
あたられた
胸ぐらをつかまれたり、身振り・物・言葉などで脅された
食卓や作った食事をひっくり返された
何を言っても無視され続けた
大切にしているものを故意に壊されたり捨てられたり、
ペットをいじめられた
土下座などで無理やり謝らされた
命令口調でものを言われたり、怒鳴られた
「誰のおかげでおまえは食べられるんだ」などと
恩にきせられた
「 お ま え は バ カ だ 」、「 何 も 知 ら な い 」、「 便 所 」、「 死 ね 」
などと口汚くののしられた
お金の使いみちを細かくチェックされたり、生活費を
渡されなかった
実家や友人とのつきあいや外出を制限されたり、電話や
郵便物をチェックされた
避妊に協力してくれなかったり、中絶を強要された
嫌がっているのにセックスを強要されたり、暴力的・
屈辱的セックスをされた
「 不 感 症 だ 」、「 下 手 だ 」 な ど と セ ッ ク ス や 性 器 に つ い て
非難された
その他の暴力を受けたり、危険な目にあわされた
その他の行動を制限されたり、苦痛な目にあわされた
計
注 : % の 基 数 は 502
問 13
DVの継続期間
1 年未満
1 年以上 3 年未満
3 年以上 5 年未満
5 年 以 上 10 年 未 満
10 年 以 上 20 年 未 満
20 年 以 上
その他
DK/NA
計
注 : % の 基 数 は 600
%
19.3
7.3
4.5
6.2
9.5
12.0
28.7
12.5
100.0
%
6.8
8.2
1.0
0.0
0.4
3.8
1.0
0.6
15.5
0.0
0.2
36.5
5.8
5.8
3.4
2.8
0.8
5.8
1.2
0.2
0.4
100.0
問 14
DVの相談経験
相談した
相談したかったが、相談しなかった
相談しようと思わなかった
DK/NA
計
%
24.2
11.3
50.0
14.5
100.0
注 : % の 基 数 は 600
問 15
相談した相手
自分の親・きょうだい・子ども
自分の親せき
夫の親族
友人・知人
近所の人
町内会や婦人会の人
カウンセラーや自助グループ
女性センター、福祉事務所、保健所などの相談窓口、婦人相談所
その他
注 : 複 数 回 答 で 、 % の 基 数 は 141
問 16
%
68.1
8.5
17.7
36.9
2.1
0.0
0.7
1.4
4.3
相談しない理由
相談するほどのことでもないと思ったから
自分にも悪いところがあると思ったから
自分さえがまんすれば、なんとかこのままやっていけると思ったから
世間体が悪いと思ったから
恥ずかしかったから
このことが知れると、周囲の人に心配や迷惑をかけると思ったから
だれに(どこに)相談すればよいのかわからなかったから
その他
注 : 複 数 回 答 で 、 % の 基 数 は 383
%
68.5
40.2
28.5
4.7
3.1
9.1
3.1
2.3
問 17
暴力への対応
%
27.2
47.7
16.8
19.4
16.6
33.8
1.5
何もしなかった
言い返した、抵抗した、反撃した
その場から逃げようとした、あるいは逃げた
相手にあわせたり、相手を怒らせないように努力した
口をきかなくなった、食事を別にした
別れることを考えた、離婚や別居を考えた
その他
注 : 複 数 回 答 で 、 % の 基 数 は 541
問 18
離別にともなう不安や悩み
収入がなく、生活していくメドが立たないと思った
別れても行くところがないと思った
子どものことが心配だった
別 居 や 離 婚 を 言 い 出 し た ら 、夫 に 何 を さ れ る か わ か ら な い と 思 っ た
私が夫を支えていなければと思った
夫が変わってくれるのではないかと思った
世間体を考えた
別れることに反対している人がいた
特に不安や悩みはなかった
その他
注 : 複 数 回 答 で 、 % の 基 数 は 183
問 19
「見た」と聞いたことがある
「経験した」と聞いたことがある
聞いたことがない
DK/NA
%
8.2
9.3
79.4
3.1
100.0
計
(%の基数)
問 21
問 20
配偶者の暴力の経験・見聞
( 1284)
暴力の被害者
母親
姉妹
姑
友人・知人
近所の女性
その他
注 : 複 数 回 答 で 、 % の 基 数 は 370
%
27.3
13.5
11.1
42.4
27.3
6.2
%
36.1
21.9
70.5
9.8
6.6
20.8
30.6
11.5
9.8
4.4
回答者の暴力の見聞
ある
ない
DK/NA
計
(%の基数)
%
29.2
64.2
6.6
100.0
( 1284)
問 22
暴力への対応の見方
Aに近い
どちらかといえばAに近い
どちらかといえばBに近い
Bに近い
DK/NA
計
(%の基数)
問 23
%
37.3
23.3
18.4
11.3
9.7
100.0
( 1284)
DV の 認 知 度
知らない
「 ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス ( D V )」 と い う 言 葉 だ け は 聞 い た こ と が あ る
「DV」の言葉の意味は知っているが、DV法があることは知らない
「DV」の言葉の意味も知っており、DV法があることも知っている
「DV」の言葉の意味も知っており、DV法の内容までも知っている
DK/NA
計
(%の基数)
問 24A
自分は少なくとも人なみには
価値のある人間だ
あてはまらない
ややあてはまらない
ややあてはまる
あてはまる
DK/NA
計
(%の基数)
問 25A
%
4.8
5.5
44.7
39.4
5.6
100.0
( 1284)
(%の基数)
%
37.1
43.0
11.4
4.6
3.8
100.0
( 1284)
何かにつけて自分は役に立たない
人間だ
あてはまらない
ややあてはまらない
ややあてはまる
あてはまる
DK/NA
計
(%の基数)
問 25B
あなたと夫との関係
満足している
どちらかといえば満足している
どちらかといえば不満である
不満である
DK/NA
計
問 24B
%
59.7
17.4
9.0
8.5
0.4
5.1
100.0
( 1284)
%
44.1
19.3
10.8
2.1
23.7
100.0
( 1284)
あなたと子どもとの関係
満足している
どちらかといえば満足している
どちらかといえば不満である
不満である
あてはまらない
DK/NA
計
(%の基数)
%
50.5
35.4
4.0
0.9
2.7
6.0
100.0
( 1284)
問 25C
問 25D
家庭内の他の人との関係
%
24.5
42.3
11.4
4.7
8.3
8.9
満足している
どちらかといえば満足している
どちらかといえば不満である
不満である
あてはまらない
DK/NA
(%の基数)
問 26
( 1284)
問 27
%
13.8
9.5
1.5
1.6
農林漁業
商工・サービス業
自由業
経営・管理職
問 28
( 1284)
(%の基数)
回答者の職業
専門・技術職
事務職
労務・技能職
販売・サービス職
学生
その他の無職
その他
DK/NA
計
(%の基数)
「勤め人」として働いている
回答者の雇用形態
常勤
非 常 勤 (パートタイム、アルバイトなど)
DK/NA
計
5.7
7.6
12.0
9.3
0.1
31.4
0.1
7.6
100.0
( 1284)
注 : % の 基 数 は 464
自由に使えるお金
なし
1 万円
2 万円
3 万円
4 万円
5 万円
6 万円
7 万円
8 万円
11 万 円
計
(%の基数)
%
29.3
48.6
11.3
3.3
7.5
100.0
満足している
どちらかといえば満足している
どちらかといえば不満である
不満である
DK/NA
計
100.0
計
生活全般
%
12.1
12.2
16.2
15.7
1.2
13.2
1.7
0.7
0.9
8.5
12 万 円
13 万 円
14 万 円
15 万 円
17 万 円
18 万 円
20 万 円
21 万 円 以 上 100 万 円 以 下
DK/NA
%
0.3
0.1
0.1
1.6
0.2
0.2
2.8
1.7
10.5
100.0
( 1284)
%
63.1
36.6
0.3
100.0
問 29
回答者の学歴
小学校(旧制尋常小学校なども含む)
新制中学(旧制高等小学校なども含む)
新制高校(旧制中学校なども含む)
専門学校(新制高校卒業後入学したもの)
短大・高専(旧制高等学校なども含む)
大学(大学院も含む)
その他
DK/NA
計
(%の基数)
問 30
%
5.0
21.8
44.2
13.9
8.2
2.5
0.1
4.4
100.0
( 1284)
問 31
配偶者の職業
「勤め人」として働いている
配偶者の雇用形態
% %
%
農林漁業
商工・サービス業
自由業
経営・管理職
専門・技術職
事務職
労務・技能職
販売・サービス職
学生
その他の無職
その他
DK/NA
計
(%の基数)
問 32
17.8
10.8
3.1
9.1
6.5
5.7
19.8
4.4
0.1
14.3
0.1
8.4
100.0
( 1284)
常勤
非 常 勤 (パートタイム、アルバイトなど)
DK/NA
計
注 : % の 基 数 は 584
配偶者の学歴
小学校(旧制尋常小学校なども含む)
新制中学(旧制高等小学校なども含む)
新制高校(旧制中学校なども含む)
専門学校(新制高校卒業後入学したもの)
短大・高専(旧制高等学校なども含む)
大学(大学院も含む)
DK/NA
計
(%の基数)
%
5.1
22.6
46.3
6.6
4.0
10.7
4.5
100.0
( 1284)
92.8 %
5.0
2.2
100.0
問 33
1 世帯あたりの人数(回答者を含む)
1人
2人
3人
4人
5人
6人
7人
計
(%の基数)
問 34
%
0.1
18.1
13.8
18.0
15.4
16.7
10.0
8人
9人
10 人
11 人
13 人
16 人
DK/NA
%
3.3
1.6
0.1
0.2
0.2
0.1
2.6
100.0
( 1284)
配偶者の年収
収入なし
100 万 円 未 満
100 万 円 以 上 200 万 円 未 満
200 万 円 以 上 400 万 円 未 満
400 万 円 以 上 700 万 円 未 満
計
(%の基数)
%
4.6
4.1
10.7
33.3
26.3
700 万 円 以 上 1,000 万 円 未 満
1,000 万 円 以 上 1,500 万 円 未 満
1,500 万 円 以 上
DK/NA
%
9.4
2.8
1.4
7.4
100.0
( 1284)
2002 年 3 月発行
(財)女性のためのアジア平和国民基金(アジア女性基金)
*無断転載を禁じます。
この報告書は、アジア女性基金が、お茶の水女子大学文教育学部・坂本佳鶴恵
助教授に委託した調査研究の結果です。
研究代表者:坂本佳鶴恵(お茶の水女子大学文教育学部助教授)
共同研究者:原
純輔
(東北大学文学部教授)
三隅多恵子(東北大学大学院博士後期課程)
研究協力
西倉実季
(お茶の水女子大学退学院博士後期課程)
小島
(お茶の水女子大学退学院博士前期課程)
香
:飯塚和子
(お 茶 の 水 女 子 大 学 退 学 院 博 士 後 期 課 程 )