ツイニングによる国際化への積極的取組

芝浦工業大学
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ツイニングによる国際化への積極的取組
芝浦工業大学など 13 大学※が実施している『ツイニングによる国際化への積極的取組』が
文部科学省の平成 15 年度「特色ある大学教育支援プログラム」に選定されました。
特色ある大学教育支援(特色GP)
ツイニングによる国際化への積極的取組
各大学で国際化の新たな展開をめざす中、「やってくる留学生を待つ」のではなく、私立 13
大学でコンソーシアムを組み、海外に赴き、現地でツイニング・プログラムを実施し、2 年
次からの編入学で留学生を受入れているのがこのプログラムである。
通常、日本留学のためには、母国で初級程度の日本語を学習したのち来日し、日本語学校あ
るいは留学生別科等で 1 年縲鰀 1 年半かけて日本語を習得し、ようやく大学などに進学する
ことになる。しかし、このツイニング・プログラムでは、留学生の母国の教育機関と協力し
て 2 年間のディプロマ・コースを母国に設置し、一年目の日本語教育を中心とした「予備教
育」
、二年目の日本の大学によるカリキュラム・シラバスに基づく「工学系大学 1 年次教育」
を現地で行い、ここを修了した学生の取得単位を日本の大学の単位として認め、日本の大学
の「2 年次に編入する」というプログラムになっている。通常の日本留学に比べ留学に要す
る期間(大学に入学するまでの期間)は 2 年間短縮され、実際に日本に滞在しなければなら
ない期間も 2 年以上短縮するに至った。
本取組によるツイニング・プログラムは、1996 年 7 月頃から芝浦工業大学と拓殖大学がマレ
ーシアの円借款事業コンサルタントである Asia SEED とともに準備的な作業を始め、参加の
可能性がある大学に呼びかけて検討会議を開催したことに始まる。
1999 年 5 月に 13 大学の学長署名による『日本マレーシア高等教育大学連合』を結成し、マ
レーシア現地にて第 1 期生を受入れ、現地教育をスタートさせた。このプログラムの最大の
特徴であり、また最も苦労した点は、現地 2 年目に大学 1 年次教育を行うことからカリキュ
ラムの異なる 13 大学の【共通のカリキュラム・シラバス】を作成することであった。
各大学から派遣している教員の情熱も手伝い、このプログラムは順調に進行している。現在
は、マレーシアにおいて工学系のみのプログラムを実施しているが、今後は他の国、また理
工系以外でのプログラムの開発も視野に入れている。
※ 芝浦工業大学、拓殖大学、岡山理科大学、近畿大学、慶應義塾大学、東海大学、東京工
科大学、東京電機大学、東京理科大学、武蔵工業大学、明治大学、立命館大学、早稲田大
学