2009/09/29 企業分析 本田技研工業株式会社 スペイン語学科 2073021 木崎麻美 本田技研工業株式会社の企業分析 【目次】 1、はじめに 2、企業概要 3、財務分析 4、経営戦略分析 5、今後の展望 6、参考文献 1、はじめに 本田技研工業株式会社は、世界的に誇れる日本の企業のひとつである。2008年には 一度は復帰した F1 から再び撤退するなど、世界的金融危機の影響を受けた。為替市場で1 ドル=90 円を超える円高が進み、企業活動に影響が出てきた。米国など海外を主力市場と する本田技研工業株式会社を含む自動車主要7社は、下期だけで為替変動が約 1000 億円の 減益要因になり、生産体制の見直しなど対応策が必要である。 2、企業概要 基本理念 人間尊重 三つの喜び(買う喜び、売る喜び、創る喜び) 社是 わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な 価格で供給することに全力を尽くす。 運営方針 常に夢と若さを保つこと。 理論とアイデアと時間を尊重すること。 仕事を愛しコミュニケーションを大切にすること。 調和のとれた仕事の流れを作り上げること。 不断の研究と努力を忘れないこと。 http://www.honda.co.jp/guide/dreams/philosophy/より引用 沿革 1947 初めて Honda の名が付いた自転車用補助エンジン 「A 型」 (2 ストローク・50cc)を生産始 ※本田技研工業創立の一年前 1949 Honda 初の二輪車「ドリーム D 型」 (2 ストローク・98cc)生産開始 1958 超ロングセラー「スーパーカブ C100」発売 1961 二輪車を台湾へノックダウン輸出開始 1963 「スーパーカブ」フランスモード杯受賞 Honda 初の四輪車となったスポーツカー「S500」と軽トラック「T360」発売 1966 二輪車世界 GP ロードレースで史上初の全種目 (50cc・125cc・250cc・350cc・500cc)メーカーチャンピオン獲得 ブラバム・ホンダ F2 史上初の 11 連勝を達成 1969 4 気筒マルチエンジン搭載「ドリーム CB750FOUR」を発売、米国・カナダへ輸出 1968 軽自動車 N シリーズ国内販売台数1位となる 「N360」 「N600」輸出開始 1981 モトクロス世界選手権において 3 年連続チャンピオン獲得 1987 メットインタイプの「タクト ・フルマーク」発売 二輪車国内生産累計 5,000 万台達成(世界初) 「レジェンド」に国産車初の「SRS」エアバッグシステムを搭載 乗用車世界初「4WS(四輪操舵)」を「プレリュード」に搭載 1990 「スーパーカブ」が日本デザイン賞受賞 日本メーカー初のシートベルト・プリテンショナーおよび 助手席用「SRS」エアバッグシステムを「レジェンド」に搭載 1992 「スーパーカブ」生産累計 2,000 万台達成(世界最多) F1 レース活動を 92 年シーズンにて休止することを発表 1996 自立歩行人間型ロボットのプロトタイプを発表 2000 世界最高水準の環境性能を実現したスポーツバイク「VFR」発売 人間型ロボット「ASIMO」発表 Honda 第 3 期 F1 参戦 2001「ASIMO」レンタル事業開始 2003 四輪車全世界生産累計 5,000 万台達成 日本の自動車メーカーとして初めてアメリカでの四輪車生産累計 1,000 万台を達成 2004 「Honda FC STACK」を搭載した燃料電池二輪車を開発 2006 F1 ハンガリーGP において Honda Racing F1 Team として初優勝 2007 二輪車用エアバッグシステムを搭載した「ゴールドウイング<エアバッグ>」を発売 2008 二輪車の世界生産累計 2 億台を達成 「カブ」シリーズ、世界生産累計 6000 万台達成 F1 レース活動を 08 年シーズンで撤退することを発表 http://www.honda.co.jp/guide/corporate-profile/history/より引用 3、財務分析 2005年から2009年まで売り上げ台数においては四輪車は少し減ったが、二輪車はほぼ変わ っていないのに対し、売上高や当期純利益は2009年に急激に下がっている。これはやはり、 リーマンショック、GM破綻による経済的なショックやそれによる円高が影響していると 考えられる。株価も2008年からさがっており、ここ最近になってやっと少しずつ回復 の兆しが見えてきたところである。今後の打開策を期待したい。 五年間の株価の推移 平成 20 年 3 月 平成 21 年 3 月 31% 27% 営業利益率 3% -5% 経常利益率 9% 0.1% 総資本経常利益率 13% 0.1% 流動比率 173% 131% 当座比率 42% 26% 企業が効率的に利益を上げているか 粗利益率 会社が安全に運営されているか 会社が成長しているか 粗利益伸び率 -28% 売上高伸び率 -17% 会社は効率的に運営されているか 売上債権回転率 総資本回転率 11.3 回 11.2 回 2.2 回 2回 貸借対照表、財務諸表からこれらの項目を計算した。 やはり前年比ですべての項目が下がっている。特に粗利益伸び率、売上高伸び率ともにマ イナスであり、いかに金融危機の影響が大きかったかがわかる。 4、経営戦略分析 ここでは SWOT 分析を用いる。 内部環境 プラス要因 マイナス要因 ブランド力 四輪車、汎用事業の売り上げ 先進的技術 台数減 二輪車 外部環境 環境への関心 他社との価格競争 アジア、中国生産の増加 金融危機の影響 ホンダの強みはこの不況下でも変わらぬ売り上げを誇る二輪車とそのブランド力だと考え られるので、今後も伊東社長の言う「ホンダらしさ」をいかしていってほしい。四輪車に おいては、世界生産、輸出ともにずっと減少している。しかしその分国内での生産を減ら し(前年比 63.2%)、アジア、中国での生産を増やしている(前年比 132.9%)。またエコカ ー減税などの今の時代のニーズに合わせて環境にやさしいハイブリットカーの新型開発を している。また二輪車も環境性能の向上を図っている。 5、今後の展望 財務分析によると利益率は急激に落ち込んでいるが、売り上げ台数はさほど減少していな いので、今後はハイブリットカーなどの環境を考えたものを中心に導入することと、ホン ダの強みをいかした事業を展開すべきだと考える。また、トヨタなどの他社との競争をど う勝ち抜いていくかである。 6、参考文献 日経ネット 円高、戦略転換を迫る 自動車や小売り (2009/9/29 10:17) http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=7267&NewsItemID=AS1D2809I+28 092009&type=1&genre_code=c1 企業業績下振れ、円高で懸念増大、自動車や電機、想定レート90~95円。(2009/9/27) http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=7267&NewsItemID=20090927NKM 0032&type=2 本田技研工業株式会社ホームページ http://www.honda.co.jp/investors/
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