バリアフリーのポイントは「動 線 をスムーズに」、「スペースを確 保 」、「障 害 をなくす」 となります。 「動 線 をスムーズに」は、部 屋 からトイレや浴 室 等 の 移 動 距 離 をなるべ く短 く、 直 線 で動 けるようにリフォームすることです。 「スペースを確 保 」は、介 助 者 が無 理 なく 介 護 できるように、 2 人 以 上 の 大 人 が動 く ためのスペースを確 保 することです。 スペースを広 くとることで、車 椅 子 等 の福 祉 用 具 も使 いや すくなります。 「障 害 をなくす」は、段 差 でつまづき転 倒 しないように、 床 の高 さを敷 居 に合 わせる等 のリフォームです。 大 きな段 差 には手 すりをつけたり、踏 み台 を設 置 する等 も大 切 なバリアフリーリフォームの 1 つです。 その他 、温 度 差 の解 消 も重 要 なポイントとなります。 なお、忘 れてならないことは、介 護 者 がおられる場 合 は、実 際 に利 用 する方 の 声 を聞 くことが大 切 です。 リフォームのポイント ■階 段 階 段 は「形 状 」 「蹴 上 げ (高 さ) 」「 踏 み面 (幅 ) 」「 手 す り」が ポイ ントに なります。 【階 段 形 状 】 特 に 「 鉄 砲 階 段 」 と呼 ばれる 1 ・ 2 階 を 直 線 的 に結 ぶ階 段 形 状 は、踏 み外 す と 1 階 ま で転 落 す ることに なりケガは避 けられません。 その場 合 は階 段 は 90 度 または 180 度 折 れ曲 がっ た形 に して、曲 がった部 分 は平 ら な踊 り場 に する対 策 が考 えら れ ます。 【 蹴 上 げ (高 さ) 】 蹴 上 げ については、低 くす る一 般 的 に 高 さは「 20c m 以 下 」が 望 ましいとされています。 【 踏 み面 (幅 ) 】 踏 み面 (幅 ) を 広 くする場 合 は 25c m ~ 29c m が理 想 とされていますが、広 くしす ぎると段 鼻 と呼 ばれる部 分 が出 っ 張 っ て、 上 がるときに つま先 がひ っ かかる恐 れがでてきます。 【 手 す り】 手 す りは階 段 の両 側 に どちらの手 でも 掴 め るように手 す りは階 段 の両 側 に 。片 方 だけの場 合 は「下 る」とき の利 き手 側 に 設 置 します。 【照 明 】 階 段 の形 状 とは別 に 「暗 い 」「見 えに くい」も 解 消 してお きたいポイント です 。 階 段 に は壁 面 にブラケ ット(壁 灯 )を 取 り 付 け、高 さはメンテ ナンスのことも考 えておきましょう。 また上 り口 と下 り口 には足 元 灯 (フ ット ライ ト)が あ るとよりいっ そう安 心 です 。 ■トイレ ト イ レが快 適 な住 まいづくりの主 役 といっ ても 過 言 ではあ りません。 ト イ レのリフォー ムのポイ ントは、手 す りの設 置 、車 椅 子 でも 利 用 できるように 広 くする、和 式 便 器 から 洋 式 便 器 に 変 更 す る等 です 。 【 スペー スの確 保 】 ト イ レのスペースは 介 助 者 が 一 緒 に 入 る ことや車 椅 子 で入 る ことを 想 定 すると、「便 器 前 1m ・便 器 片 側 1m 」以 上 とっ てお くとスムーズです 。 ト イ レ単 体 ではそのスペースが取 り に くい場 合 は、洗 面 脱 衣 所 と一 緒 のスペースに する方 法 も あ ります。 【 出 入 り口 の拡 幅 】 出 入 り口 は開 口 幅 を 90c m ほど確 保 しましょう。扉 は 「引 き 戸 」 に 。引 き戸 に変 更 できない場 合 は必 ず 「扉 は 外 開 き」 に します。 内 開 きでは中 で事 故 があ った場 合 、人 に つかえて開 かなくなる恐 れが生 じるからです 。鍵 は外 から でも 開 けら れるも のを 選 びましょう。 【 手 す りの設 置 】 手 す りは車 椅 子 から 便 器 への移 乗 のため に、あ るいは慎 重 に腰 を おろしゆったりと立 ち上 がるため に手 す りは必 ず 必 要 です 。 車 椅 子 から 便 器 への移 乗 に は横 型 が効 果 的 で、立 ち上 がりには縦 型 のてす りが効 果 的 です 。 L 字 型 の手 すりであ ればどちら の場 合 も 安 全 ・安 心 です 。 さら に 、要 介 護 者 がトイ レ内 でなるべく 体 の向 きを 変 えなくてもす む ように 、便 器 の向 き等 も 考 慮 しましょう。 【 その他 】 スリッパ の履 き替 えが転 倒 の原 因 となります。履 き替 えを しなくても、不 潔 感 や抵 抗 を 生 まない材 質 ・色 の床 材 を 施 工 しましょう。 ■浴 室 浴 槽 のリフ ォー ムは、「す べ る」「 つまずく」「跨 げ ない」「 寒 い」の 解 決 がポイ ントとなります。 具 体 的 に は、段 差 解 消 、シャワ ー設 置 、手 す り設 置 、スノコ設 置 、移 乗 台 設 置 、非 常 連 絡 装 置 の設 置 等 です 。 【 「す べ る」 「つまず く」 「跨 げ ない 」対 策 】 日 本 の入 浴 方 式 は洗 い場 で体 を 洗 うため、大 量 の水 が洗 い場 に流 れます。そのため 浴 室 は脱 衣 所 の床 から 15c m 程 度 低 くなっ ているのが一 般 的 です 。 この浴 室 を バリアフリー に して入 浴 を楽 しめるようにす るに は、次 のようなリフ ォー ムが欠 かせません。 浴 室 と脱 衣 所 の床 の高 さを 同 じレベルにして段 差 を なくし、大 量 の水 を排 水 する水 はけのよいグ レーチ ング を 施 工 します。 浴 室 が床 上 に 設 置 されている場 合 は、浴 槽 を半 埋 込 みに変 えて入 りやす くします。 浴 槽 に つかる時 と上 がる時 のために捕 まる手 すりを 、その適 切 な位 置 に取 り付 けます。 床 面 のリフ ォー ムに あたっ ては、 す べりに くい素 材 のも のを 選 びます。 【 「寒 い 」対 策 】 冬 場 、浴 室 は脱 衣 所 に 比 べてかなり室 温 が低 くなります。ヒート シ ョックを 避 けるために天 井 に 埋 め込 み式 の温 風 暖 房 機 を 設 置 するとよいでしょう。 【 その他 】 その他 、指 先 が不 自 由 な方 や力 の弱 い方 に とって、ひ ねっ て適 温 のお湯 を 出 すことは難 しいことです 。 介 護 者 に と っ て操 作 しやす い水 栓 金 具 はレバー 式 で、レバー 式 に は指 をかけて操 作 できるものや、 レバー を 長 くして手 の甲 で 操 作 しやす くしたも のなど様 々なタイ プのものがあ ります。 ■洗 面 所 洗 面 台 は、手 や顔 を 洗 ったり、歯 を 磨 いたり毎 日 必 ず使 用 する場 所 です 。 その為 、介 護 を 必 要 とする方 も 快 適 に 使 用 できるように リフォー ムす る必 要 があ ります。 【 洗 面 カ ウ ンター の バリア フ リー 化 】 例 えば、車 イ スで使 用 した時 にも 、膝 上 に ゆとりができるように洗 面 台 を 薄 型 のも のに リフ ォー ムしたり、 洗 面 台 を上 下 に 昇 降 させる機 能 を つければ車 イスに座 っ たまま洗 面 台 を 利 用 す ることができるので、 介 護 の手 を 借 りることもなく、自 立 心 を 養 うこともできます。 また、背 の低 いお子 様 も、踏 み台 を 利 用 しなくても良 いので安 全 だといえます。 いまの洗 面 カウンター のままでお使 いいただく場 合 は、洗 面 所 の壁 に 手 す りを 取 り付 けて おけば、椅 子 や車 椅 子 から 立 ち上 がりやす く、また座 りやすくなります。 座 っ た位 置 から 見 ら れるように 下 向 きにも なる鏡 を 取 り付 けましょう。健 常 者 がお使 いの後 は鏡 を 下 向 きにしておく気 遣 いも お忘 れなく。 収 納 の位 置 や高 さも 、どのくら いが取 り出 しやす く、また収 納 しやすいのかを 設 計 の方 とよく擦 り合 わせておきましょ う。 【 スペー スの確 保 】 車 椅 子 を 使 用 する場 合 、切 り返 しのできない狭 い洗 面 所 は使 いづら いも のです 。いま住 んでいる家 の水 まわりが 1 箇 所 に 集 中 していたら、 壁 を なくして洗 面 所 ・浴 室 ・ト イ レを 一 つにまとめ、動 きやすいスペー スを 確 保 しましょう。 実 際 に リフォー ムしてみたら その意 外 な広 さと使 い勝 手 の良 さに 驚 かれるでしょう。 ■ キ ッチン キ ッチンのリフ ォー ムのポイ ントは、立 ち作 業 も 楽 に できるようにす ることです 。 【 スペー スの確 保 】 長 時 間 の作 業 を することを 考 え、腰 掛 けら れる場 所 を 確 保 す ることが大 切 です 。 野 菜 の皮 む き等 、立 たなくても座 っ たままで出 来 る作 業 が結 構 あるから です 。 足 元 に ス ペー スを 確 保 し、車 椅 子 も 使 用 可 能 な座 っ て作 業 できるタイ プのキッチンに リフォー ムす ると、料 理 が楽 に なります。 【 収 納 のバリア フ リー 対 策 】 収 納 は、使 用 頻 度 が高 い物 を 置 くスペースとして、適 切 な高 さの手 の届 きやす いところに 収 納 を設 置 したり、 ほど良 い高 さのカ ウンター を 壁 に設 置 したりす ると楽 に 作 業 できます。 また、スイッチひとつのリモ コン操 作 で昇 降 する収 納 棚 (収 納 庫 ) も 便 利 です 。 【 その他 】 床 材 は、水 に ぬれてもす べりに くい素 材 の選 択 が、水 回 りの床 には欠 かせません。 照 明 は包 丁 等 を 使 用 するときに 手 元 は十 分 に明 るいか、チ ェ ックが必 要 です。 その他 、食 器 洗 浄 機 を 採 用 し、機 械 にできることは機 械 に 任 せてください。立 ち仕 事 がひとつ減 ら せます。 高 齢 者 に は安 全 設 備 は欠 かせません。 火 災 報 知 器 やガス漏 れ検 知 器 などを 設 置 しましょう。も しも のため 、消 火 ス プリンク ラー まで設 置 できれば万 全 です。 ■玄 関 玄 関 まわりや屋 外 のリフォー ムのポイ ントは、段 差 改 善 、スロー プ設 置 、リフ ト 設 置 、移 乗 台 設 置 、 床 材 改 善 、フ ットラ イ ト設 置 等 です 。 【段 差 改 善 】 玄 関 の最 大 のネ ックは三 和 土 と上 がり框 の段 差 にあ ります。一 般 的 に上 がり框 の高 さ は 15c m 前 後 に 収 めるのが適 当 とされていますが、 「上 が り框 を なくす」 と出 入 りが非 常 に 楽 になります。玄 関 ホー ル の床 と三 和 土 の材 質 を 変 えておけば、靴 を脱 ぐ場 所 を 間 違 えません。 【 スロー プ 設 置 】 また、要 介 護 者 が車 いすを 利 用 する場 合 は、状 況 に 応 じてスロープを 設 置 します。 し かし、スロー プでは傾 斜 角 度 が大 きくなる場 合 に は、 車 いす 昇 降 機 など、段 差 解 消 リフ ト を 設 置 しすることに よって、屋 外 への出 入 りが簡 単 に なるでしょう。 なお玄 関 の扉 も 引 き戸 に リフォー ムした方 が、より広 くスペー スを 確 保 することができるので、お勧 め できます。 【 その他 】 その他 のポイ ントは以 下 の様 に なります。 ベンチ ・式 台 を 三 和 土 に 設 置 します。ベンチで、安 全 かつスムー ズに 靴 を着 脱 できるようになります。式 台 は 上 がり框 を 楽 に昇 降 できるように なります。 手 す りの設 置 は上 がり框 の昇 降 や靴 を 着 脱 するときに 、体 を支 えるために必 要 です 。 床 材 は水 に 濡 れても滑 りに くい床 材 を選 びましょう。 転 倒 時 を 顧 慮 し、壁 材 は、肌 にやさしく手 や体 を こすっ ても スリ傷 に なりにくい素 材 を 選 びましょう。 照 明 は足 元 が暗 がりに ならないよう、十 分 な照 度 を 確 保 することが大 切 です 。 玄 関 収 納 は無 理 のない姿 勢 で靴 などを 出 し入 れできる位 置 と高 さに設 けます。 ■廊 下 廊 下 での転 倒 の理 由 の第 一 は「段 差 」 です 。第 二 は「手 掛 か り」です 。 そして第 三 は「暗 さ」 です 。以 下 、廊 下 の各 箇 所 のリフ ォー ムポイ ントを 記 します。 【段 差 改 善 】 玄 関 ホー ルから 廊 下 へ向 かうところなどの段 差 や、廊 下 と居 室 の境 目 であ る「敷 居 」の ほん のちょっ とした段 差 も 転 倒 の原 因 に なります。高 齢 になると、 こうした目 に とまりに く い段 差 ほど気 を つけなければなりません。 【 手 掛 かり設 置 】 まだ伝 い歩 きをしなければならない程 ではなくても 、手 す りは安 全 ・安 心 の ため の文 字 通 り「手 掛 かり」となり ます。要 所 要 所 に 取 り付 けておくことをおすす め します。 【 暗 さ改 善 】 暗 い廊 下 は転 倒 の原 因 に なります。壁 灯 (ブラケ ット)や足 元 灯 (フ ット ライ ト)を 。廊 下 用 の足 元 灯 に は、人 感 センサ ー 付 きで「人 が 通 りかかると点 灯 し、 通 り過 ぎると消 える」タイ プのも のも あ ります。無 駄 な電 気 を使 わず、省 エネに なります。 【温 度 差 改 善 】 居 室 から 廊 下 に 出 ると極 端 な温 度 差 から血 管 が急 変 動 し、ヒー ト シ ョックを 起 こす場 合 があ ります。リフォー ムで床 暖 房 を 設 置 するなら 、 その範 囲 を ぜひ廊 下 に まで広 げておきたいものです 。 冬 場 など、厚 手 の靴 下 を 履 くと廊 下 はす べりやす くなります。床 材 の選 択 では、こうしたことも 考 慮 に 入 れておきましょう。 ■居 間 居 間 (リ ビング)は 高 齢 者 だけではなく家 族 を 含 め、家 族 全 員 が快 適 に過 ごす ことができ るよう、リフ ォー ムの計 画 段 階 から 設 計 ・仕 様 など をじっくり検 討 す ることが大 切 です 。 居 間 (リ ビング)の バリア フリー 化 のポイ ント高 齢 者 に とってはも ちろん 、家 族 一 人 ひ とり に とっても くつろげ る環 境 づくりがなによりも 大 事 です 。 【段 差 改 善 】 段 差 を なくすことはバリア フリー リフ ォー ムの基 本 です が、居 間 (リ ビング)でも 同 様 です 。 大 きな段 差 はもちろん 、ささ いな段 差 も 「つまず き」や「転 倒 」 の原 因 に なります。 【 その他 】 バリア フリー リフ ォー ムのポイ ントに は、次 のようなものがあ ります。 手 す りの取 り付 けは、腰 を 降 ろす際 、あ るいは立 ち上 がる際 に掴 め る手 すりがあ ると体 に負 担 を 与 えません。 床 材 はす べりに くく、将 来 車 イスでの移 動 にも 耐 えら れる素 材 を 採 用 しておきましょう。 冬 場 のヒー ト シ ョックに よるトラブルを 避 けるため、フロア を健 康 にも よい床 暖 房 に 変 えることも検 討 してみてく ださい。 その他 、寝 起 きす る寝 室 と居 間 (リ ビング)を 、できれば同 じ階 の同 じフ ロア に配 置 す ると体 力 的 な負 担 が軽 減 できます。 ■寝 室 介 護 が必 要 な方 がおら れる場 合 の寝 室 は、 1 日 のほとん どを 過 ごす場 所 とも いえますので、より快 適 で安 全 なバリア フ リー の寝 室 に なるようにリフ ォー ムを する必 要 があ ります。 【 設 置 ・配 置 の 改 善 】 寝 室 の場 所 はト イ レやお風 呂 から遠 いと移 動 の負 担 がかかるので、なるべく近 くに 配 置 するように しましょう。 また、 リビング と寝 室 があまり離 れていると、孤 独 感 を感 じる原 因 にも なりますから 注 意 してください。 日 中 の日 当 たりが良 く風 通 しの良 い部 屋 を 選 ぶことで、いつでも部 屋 を 清 潔 に保 つことができます。 【 スペー スの確 保 】 寝 室 はベッドの高 さをはじめ、身 の回 りの物 を置 く適 切 なスペースの確 保 や、就 寝 中 に 健 康 状 態 が急 変 した時 の緊 急 措 置 ・安 全 対 策 など についても 検 討 しておく必 要 があ ります。寝 室 のバリアフリー 化 のポイ ントは将 来 介 護 や介 助 を 受 けることも想 定 して、バリア フリー 化 を しておくことです。 工 事 の二 重 手 間 やコスト を 抑 えられます。 【 その他 】 その他 、リフ ォー ムのポイ ントは次 のようなも のです 。 寝 室 の出 入 り口 、および 寝 室 内 の段 差 を なくす。これはバリア フリー リフ ォー ムの基 本 です が、寝 室 でも 同 様 です 。 寝 室 の出 入 り口 やベッドサイドなど、必 要 な箇 所 に手 す りを 設 置 しましょう。 介 助 が必 要 に なった場 合 も 想 定 して、介 助 者 が動 きやす く、また本 人 の生 活 動 作 を容 易 に行 えるような、ゆ とりのあ る広 さを確 保 しておきましょう。 ヒー ト シ ョックを 避 けるため、フロア を床 暖 房 に変 えることも 検 討 してみてください。 ■ エク ステ リア エク ステ リア のバリアフリー リフ ォー ムの基 本 は他 の個 所 、例 えば階 段 や廊 下 と同 じで す 。つまり「つまずく」「す べ る」「 暗 い」に 注 意 してリフ ォー ムを 進 めます。 エク ステ リア リフォー ムのポイ ント 「つまず かない」「す べ ら ない」「 明 るい」 といっ た、安 全 で 安 心 なエク ステ リア のバリアフリー リフ ォー ムのポイ ントは以 下 の通 りです 。 階 段 を スロープに する事 で、つまずいて転 倒 する危 険 を 軽 減 します。また、スロ ー プも コンク リー ト の打 ちっ ぱなしではなく、す べり止 め になるような素 材 を 選 びましょう。 スロー プに できない場 合 は、階 段 数 を多 くして上 り下 りの負 担 を軽 減 しましょう。 つかまるものがないと、どうしても 不 安 定 に なり、転 倒 の危 険 性 があります。手 す りを 取 り付 けて、事 前 に転 倒 事 故 を 防 ぎましょう。 玄 関 から ア プローチ 、門 扉 、道 路 面 と明 るく照 ら せる灯 りを 設 けることも大 切 なポイ ントです 。敷 地 全 体 の美 し さといっ た視 点 から も 、照 明 器 具 の選 択 と配 置 に は気 を使 いたいところです。 物 干 しは「干 しや す く・取 り 込 みやすい」高 さや 場 所 を 決 めて設 定 します。高 いとふらついてしまいますし、車 椅 子 に 座 ったままで干 せる高 さも想 定 しておきましょう。 ■ その他 「つまず きやすい」「 立 っ たり座 っ たりの動 作 が困 難 」など 、高 齢 者 の身 体 的 な変 化 は様 々ありますが、忘 れら れがちな のが 「目 の 衰 え」です 。 つまずいたり転 倒 したりするのは、あ る人 にとっ ては「足 の せい」では なく、 「目 の せい」 なのかも しれません。 色 彩 のバリ ア フリー 化 に もぜひ ご注 目 ください。 「目 の 衰 え」の 代 表 格 は白 内 障 です 。個 人 に よって程 度 の差 はあ りますが、高 齢 になるに つれて白 内 障 が進 むと色 を 識 別 す る能 力 の低 下 を 招 きます。 青 と緑 、青 と灰 色 、白 と黄 などの見 分 けがつきに くくなり、同 色 系 でまとめ られたイ ンテ リア などでは、その差 がほとんど認 識 できなくなります。 色 彩 のバリア フリー 化 のポイ ントは、 内 装 の色 使 いと照 明 の工 夫 に より、目 の衰 えによる家 庭 内 事 故 を 回 避 することで す。 部 屋 の各 部 位 で気 を つけたいポイントは次 のようなも のです 。 白 い壁 紙 のイ ンテリアは壁 と床 の境 目 が分 からず 足 をぶっつけたりす ることがあ ります。床 (水 平 )と垂 直 (壁 ) がわかるよう色 変 化 を つけることが大 切 です。 置 き家 具 は床 色 と異 なるも のに します。上 記 と同 様 の理 由 から、気 を つけておきたい個 所 です。 玄 関 の三 和 土 と上 がり框 は段 差 を なくすのが一 番 です が、素 材 の色 の違 いを くっきり出 しておくのも 効 果 的 です 。 脱 衣 所 と洗 い場 も 色 の差 を つけておくことが大 切 です。また、浴 室 の洗 い場 と浴 槽 の色 が同 系 色 の場 合 は、 ご注 意 ください。 階 段 の蹴 上 げ と踏 み面 も色 のコント ラスト を つけて、高 さ(低 さ)が はっ きりと認 識 できるように しておけば事 故 を 減 らす ことに つながります。 自 治 体 に よる補 助 金 制 度 バリアフリー リフ ォー ムに は、自 治 体 によっ ては独 自 の補 助 金 制 度 を 設 けているところがあり ます。 また、障 害 者 として認 定 を受 けている方 の場 合 は、ほとんどの自 治 体 でバリア フリー リフ ォー ムに 補 助 金 が適 用 されて います。 事 前 に 市 町 村 の窓 口 で相 談 してみてることをお勧 めします。
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