PDF:492.7KB

現代最高のスター達が、充実のモーツァルトを描く
ウィーン縁の指揮者クリスティアン・アルミンクと、快進撃を続ける京都市交響楽団が初共演
する当公演では、交響曲《リンツ》をメインにご用意しました。ピアノ協奏曲の自作自演に精力的
であったこの時期のモーツァルトにとっては数少ない交響曲です。しかし、リンツ滞在中わずか
4日間で作られたこの作品は、力強さと優美さを兼ね備えた傑作です。
もう1つの目玉が、モーツァルトの友人であり名ホルン奏者であったロイトゲープのために書
いたホルン協奏曲。ソリストには、ベルリン・フィルの首席を務め、人気、実力ともに絶頂のホル
ン奏者シュテファン・ドールが登場します。4 曲あるホルン協奏曲の中で最も評価の高い第 3 番
と、洗練された第 4 番の 2 曲を披露します。
また、コンサート冒頭では、アメリカの現代作曲家ケロッグが「アヴェ・ヴェルム・コルプス」に
触発されて書いた《弦楽のためのモーツァルトによる讃美歌》を演奏します。この曲は、大変美
しく、この公演にピッタリであるとアルミンクの提案により選曲されました。
他で決して聴くことのないオリジナリティ溢れる企画にご期待下さい。
モーツァルト~飛翔する精神
Ⅱ.充溢/ウィーンⅠ〔1781-1786〕
Vol.2
友情のホルン
<日時> 2014 年 11 月 19 日(水)19:00
<出演> クリスティアン・アルミンク(指揮)/シュテファン・ドール(ホルン)
京都市交響楽団
<曲目> ダニエル・ケロッグ:弦楽のためのモーツァルトによる讃美歌
モーツァルト:ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 K.447
ホルン協奏曲 第4番 変ホ長調 K.495
交響曲 第 36 番 ハ長調 K.425 《リンツ》
<料金> S 席¥7,000 A 席¥5,000 学生¥3,500 ユースシート対象公演
主催:いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕
平成26年度 文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
◆ チケットに関するお問い合わせ・お申し込みは「いずみホールチケットセンター」
TEL(06)6944-1188
◆ 公演内容に関するお問い合わせは「広報担当:森岡・北嶋」までお願い致します。
TEL(06)6944-1130
1/3
<プロフィール>
クリスティアン・アルミンク(指揮)Christian Arming, conductor
ウィーンに生まれ、ウィーン国立音楽大学にて K・エスターライヒャー
と L・ハーガーに学ぶ。その後、小澤征爾のもとで研鑽を積み、その密
接な関係がボストン響(タングルウッド音楽祭)及び新日本フィルとの
共演へ結びつけた。1997、99 年にはザルツブルク音楽祭にも招かれ
ている。
24 歳の時にチェコのヤナーチェク・フィルと初共演、すぐに首席指
揮者として迎えられ、2001/02 シーズンまで務めた。その後スイスのル
ツェルン歌劇場音楽監督およびルツェルン響首席指揮者を経て、
2003 年より 2013 年まで新日本フィル音楽監督、2011 年より現在まで
国立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督を務めてい
る。
オペラ指揮者としても世界各地で活躍、シンシナティ・オペラで『ねじの回転』(新演出)、トリ
エステのリリコ劇場で『ばらの騎士』、ルツェルン歌劇場で『ボエーム』、『カルメン』、『魔笛』、ヴ
ェローナ歌劇場で『サロメ』、『エレクトラ』、ストラスブール歌劇場で『イーゴリ公』(新演出)、フラ
ンクフルト歌劇場で『さまよえるオランダ人』など、非常に高い評価を得ている。
2003 年にはプラハの春音楽祭オープニング・コンサートで『我が祖国』を指揮。クーベリック
に次いで同音楽祭史上二番目に若い指揮者となった。2008 年に再び同音楽祭に招かれてい
る。
これまでにミュンヘン・フィル、ベルリン・ドイツ響、フランクフルト放送響、ウィーン響、ウィーン
放送響、ザルツブルク・モーツァルテウム管、ドレスデン・シュターツカペレ、シュトゥットガルト放
送響、ローマ・サンタ・チェチーリア管、ミラノ・ヴェルディ響、フランス国立リヨン管、トゥールー
ズ・キャピトル管、ストラスブール・フィル、ベルギー国立管、スイス・ロマンド管、ボストン響など
世界各地のオーケストラに客演。
レコーディングも多数。ブラームス、ベートーヴェン、マーラー、ヤナーチェク、シュミットらの作
品をはじめ、2011 年に発売された『ヴェルディ:レクイエム』、アルゲリッチとの共演による東日
本復興支援チャリティ CD 『シューマン:ピアノ協奏曲/ショパン:ピアノ協奏曲第 1 番』は近年
特に話題を呼び、絶賛を博している。
2/3
シュテファン・ドール(ホルン)Stefan Dohr, horn
エッセンとケルンで学び、19 歳の時にフランクフルト・オペラの首席
ホルン奏者となる。その後、バイロイト祝祭管弦楽団やニース・フィル
ハーモニック管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団などの首席ホルン
奏者を務めた後、1993 年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
首席ホルン奏者として任命された。
ソリストとして、ダニエル・バレンボイム、ベルナルト・ハイティンク、ク
リスティアン・ティーレマン、インゴ・メッツマッハー、ダニエル・ハーデ
ィング、クラウディオ・アバドら数多くの著名な指揮者と共演している。
室内楽奏者としての活動も幅広く、ベルリン・フィルの仲間たちの
様々なアンサンブルのほか、マウリツィオ・ポリーニ、ラルス・フォーク
ト、コーリャ・ブラッハー、イアン・ボストリッジ等とも共演している。現代
作品にも意欲的に取り組んでいるドールは、彼のために作曲された作品
も数多く、ヘルベルト・ヴィリのホルン協奏曲「Montafon」を 2008 年に、ヨハネス・ヴァルマン
のホルン協奏曲を 2010 年に初演している。2011 年のラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
の日本ツアーでは、ソリストとして細川俊夫の新作《ホルン協奏曲-開花の時》を日本初演し、
大きな話題となった。
京都市交響楽団 Kyoto Symphony Orchestra
日本唯一の自治体直営オーケストラとして 1956 年創立。最近では、楽器講習会や音楽鑑賞
教室、福祉施設への訪問演奏などにも積極的に取り組み、2007 年「第 25 回京都府文化賞特
別功労賞」「京都創造者大賞 2007」受賞。2008 年 4 月、第 12 代常任指揮者に広上淳一が就
任。2014 年 4 月からは常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザーに広上淳一、常任首席客演
指揮者に高関健、常任客演指揮者に下野竜也が就任。録音では、広上淳一指揮「名曲ライブ
シリーズ」CD 第 1 弾を 2010 年 11 月、第 2 弾を 2012 年 2 月に発売し、2013 年 9 月には第
3 弾を発売。2016 年の創立 60 周年という節目に向けて、「京響」は今、文化芸術都市・京都に
ふさわしい「世界に誇れるオーケストラ」を目指して更なる前進をはかっている。
オフィシャル・ホームページ http://www.kyoto-symphony.jp/
3/3