植物新品種保護国際同盟(UPOV)の概要 (The International Union for the Protection of New Varieties of Plants) 平成 27 年 9 月 1.組織概要 1968 年に発効した条約により設立。加盟国は 73 か国(2015 年 8 月 24 日現在)。植 物の新品種の育成者の権利保護により良質の、例えば耐病性等に優れた新品種を 含む多様な新品種の育成の振興及び普及を図り、もって農業の発展に資する。 2.活動内容 (1) 品種審査の調和 植物新品種の審査に関して加盟国内の調和の達成のためのガイドラインを作成、 条約解釈などの法律的問題の検討、勧告。 (2) 審査協力の推進、行政手続きの調和、情報交換及びその他の活動 3.活動規模 (1) 予算 2014~15 年の予算は約 679 万スイスフラン(約 8 億 4 千万円)。我が国は分担金に 関し米、仏、独と並び最大の 5 ユニットを負担し、分担金負担率は分担金収入の約 8%(約 27 万スイスフラン(約 3340 万円))。さらに、特にアジア地域において、セミナ ーの開催などの UPOV 協力活動を支援するため、任意拠出金によっても財政的に貢 献している。 注)分担金の額は 0.2 ユニットから 5 ユニットまで 9 の段階に分かれており、各国はその何れかを自らの判断で 選択し、支払うシステムになっている。 5 ユニットは年額で約 27 万スイスフランである。 (2) 事務局 事務局長:フランシス・ガリ (WIPO 事務局長が兼任) 1951 年 5 月 17 日生まれ。オーストラリア国籍。2008 年 10 月 1 日より現職 (2014 年 10 月から二期目)。 事務局次長:ピーター・バトン 1958 年 10 月 22 日生まれ。英国国籍。2010 年 12 月 1 日より現職。 スタッフは 12 名。うち日本人は 2 名。
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