知財分析ソフトウェアの選び方 :

知財分析ソフトウェアの選び方
:Software
Buyer’s
Guide
to
Intellectual
Property
Buyer's Guide to Intellectual Property Software
2014
April 2015
日本語 HP: http://www.innography.jp/
Table of Contents
適切な知財分析ソフトウェアの選択................................................................................................................................................ 3
知的財産のライフサイクル.................................................................................................................................................................. 4
ニーズの調査.............................................................................................................................................................................................. 4
訴訟の担当者.............................................................................................................................................................................................. 6
特許ライセンスの専門家 ...................................................................................................................................................................... 6
発明者と研究者......................................................................................................................................................................................... 7
M&A の専門家............................................................................................................................................................................................ 7
サプライチェーンとオープンイノベーションの専門家........................................................................................................... 8
競合分析の専門家..................................................................................................................................................................................... 8
企業の経営者.............................................................................................................................................................................................. 9
無料の知財ツール..................................................................................................................................................................................... 9
Innography の情報源............................................................................................................................................................................10
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© 2015 Innography, Inc. All rights reserved
Choosing
the Right IP Analysis Software
適切な知財分析ソフトウェアの選択
You have many choices when shopping for software to manage
自社の知的財産を管理するためのソフトウェアの買い物には多くの
intellectual property. There are point solutions for patent search,
選択肢があります。ソリューションのポイントとなるのは、特許の
platforms that integrate additional data sources (like litigation
検索、追加の情報源(訴訟記録のような)の統合、データの標準化
records), and finally, there are analysis platforms that normalize and
と容易な分析機能などの他、最終的に達成が困難な洞察を提供する、
correlate multiple data sources to facilitate analysis and provide
複数の情報源の相関的な分析を可能にするプラットフォームです。
insight that would otherwise be difficult to attain. Innography falls
Innography は、リスクを軽減しビジネスの機会を見える化し、素早
into the latter category by correlating 100 million patents from
い意思決定に役立つ洞察を提供するために、100 の情報源からのデー
more than 100 jurisdictions with data from 100 sources to provide
タと、100 以上の法域から 1 億件の特許を相関させることで後者のカ
insight that helps speed decision-making, mitigate risk and highlight
テゴリに分類されます。
opportunities.
““
Innography は、知的財産(IP)は、企業の最も貴重な資産の一つで
At Innography, we believe that intellectual property (IP) is one of your
あると考えています。また、知財には、発想から収益化までのライフ
most valuable assets. Furthermore, IP has a lifecycle ranging from
サイクルがあり、発想を強化し、知的財産を保護し、保有する知財を
ideation to monetization and there are opportunities throughout
収益化するライフサイクルを通じて収益化するための機会があると
the lifecycle to strengthen ideas, protect intellectual property, and
信じています。
monetize what you own.
IP has a lifecycle
知財には発想から
ranging from
収益化までのライ
ideation to
フサイクルがあり
monetization
ます。またライフ
and there are
サイクルを通じて
opportunities
発想を強化し、知
throughout
財を保護し、保有
the lifecycle
している知財を収
to strengthen
益化するための機
ideas, protect
Monetization
収益化
R&D
R&D
戦略
Strategies
会があります。
intellectual
property, and
monetize what
Prosecution
訴訟
保護
Defense
you own.
買収
Acquisition
© 2015 Innography, Inc. All rights reserved
© 2014 Innography, Inc. All rights reserved.
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知的財産のライフサイクル
企業は、特許のライフサイクルを通して、組織の価値に影響を与える重要な意思決定を行う必要があります。
知財の強さ、マーケットにおける位置、および知財を収益化しリスクを軽減する能力は、全てが組織の価値
評価に影響を与えます。
組織のためのソリューションは、最終的に多くの要因に依存します。このホワイトペーパーは、企業が自社
のための適切なソリューションを見つけるための内部ニーズの分析を意図しています。
我々が考える理想的なシステムとは :
•
様々なタイプのユーザが目的を達成できるツールとして柔軟性があること。
•
発想から収益化までの知財ライフサイクルをサポートしていること。
•
より効果的なワークフローを可能にすること(特許制度における先願主義では、
時間は特に重要です)
。
•
知財の担当者が重要な戦略や訴訟決定を下すために必要な深い分析を行えるようにすること。
•
ライセンシング、合併、新技術、パートナーシップ、または競争相手に関連する意思決定を行うビジ
ネスユーザのニーズをサポートしていること。
•
非常に狭い、特定の種類だけでなく、IPC 全体やマーケットのような広範囲な分析を必要としている
ユーザをサポートしていること。
•
追加の分析のために別のチームのメンバーに結果を渡す必要があるようなユーザーの共同作業をサ
ポートしていること。
•
マーケットにおける知財の権利移譲、および取得の状況変化を警告できること。
ニーズの調査
知財関連ソリューションの買い物をする際に考慮すべきことは以下の通りです。
1. 使用する人の専門知識のレベルは?
知財のパワーユーザは、検索技術、コンテンツの知識、および分析手法など様々な知識を必要
とします。これらのパワーユーザーには、柔軟性が必要で、特許を様々な視点から検討します。
Innography のセマンティック検索は、
「干し草の山から針」を見つけることを可能にします。 また、
彼らには、複雑なフィルタリング、プロジェクトの保存、アラートの作成、訴訟の検討、拡張レファ
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レンスのチェック、特許の強さの様々な指標による評価が有用です。これらのパワーユーザーを、正
しい決断をするためだけに高度な洞察が必要で、知財の専門家になる必要や欲求を持っていない人達
と比較してください。例えば、発明者は、特許になりそうもないアイデアに時間を費やしていない
ことを確認する必要はありますが、特許調査のための複雑なツールを学ぶ必要はありません。また、
M&A の専門家は、可能な買収ターゲットのポートフォリオを評価するために、権利関係の連鎖を調
べる必要があります。
2. ユーザーが知財関連の調査に割ける時間はどのぐらいありますか?
8,500 万件の特許、および商標の海原で正しい答えを検索することは非常に時間がかかる圧倒的な作
業です。スタッフの生産性を懸念するのであれば、特定の役割ごとの作業を実行するために設計され
ているツールを選択してください。外部の弁護士費用を減らすことが目的であれば、それらのツール
は、調査する必要がある特定の特許を調べることに費やさなければならない外部の弁護士の時間を減
らすことができます。
3. 外部の弁護士事務所にどれだけの費用がかかっていますか?
訴訟を抱えている場合、または特許を出願する場合、外部の弁護士事務所は、あなたが使えるツール
の中で最も貴重な資源の一つですが、弁護士費用は高額で、依頼する内容によっては、彼らのレベル
の専門知識が必要ない場合もあります。弁護士事務所にかかる費用が気になり、なおかつ独自の洞察
が必要な場合は、無料の検索エンジンではなく分析ツールを使用するべきです。
4. 知財を調べるために何通りの異なる方法が必要ですか?
Innography を使うことで、散在するユーザーや知財の専門家は、複雑な検索式や解析技術を習得す
る必要がなくなり、自動化されたワークフローの恩恵を受けることができます。これらのワークフ
ローを利用することで、彼らはすぐに疑問に対する回答を得られ、本来の仕事に戻ることができます。
5. どのようなレベルの外部サポートやプロフェッショナルサービスが必要ですか?
知財の調査サービスには多くの選択肢がありますが、製品のテクノロジーと同様にサポートのスキル
でも多くの会社を評価することをお勧めします。自社のマーケットやテクノロジーに関する効率的な
調査プロジェクトの実施をサポートすることはできますか。
以下の稿では、Innography が想定するユーザーの、役割別の多様な分析ニーズについてまとめてみます。
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訴訟の担当者
訴訟の担当者は、多くの場合、特許権の主張に対抗するための戦略の策定や、自社の特許を侵害している企
業を見つけることに集中しています。彼らは、潜在的な競合相手の訴訟実績を把握しておく必要があり、自
社の特許を無効化するような先行技術を素早く見つける必要があります。また、訴訟戦略を決定する前に頻
繁に関係する法律事務所を調べることを望んでいます。
訴訟担当者の疑問 :
•
侵害している先行技術を素早く見つけることができますか。
•
強い特許(技術)と弱い特許はどうすれば調べられますか。
•
この会社の訴訟実績はどうすれば調べられますか。
•
どの企業が当社の知財を侵害していますか。どのような観点からそれらを見つけることができますか。
•
自社のマーケットで活動している特許非実施主体(NPE) はどのように見つけるのですか。
•
当社の競合とパートナーの企業が関与している訴訟はどうすれば素早く見つけられますか。
•
訴訟を見るときに参考にできる可視化にはどのようなものがありますか。
•
利用できる情報源はどのぐらい新しく包括的で正確ですか。
特許ライセンスの専門家
ライセンスの専門家は、潜在的な特許の侵害者を容易に発見し、訴訟の履歴を調べ、または隣接するマーケッ
トでの技術の用途を見つける必要があります。また、彼らはライセンシングのためのポートフォリオを素早
く構築し、自社の特許を必要としている企業を見つけ、最大、または最も緊急のニーズに対する優先順位を
つけられることが必要です。
特許ライセンスの専門家の疑問 :
6
•
ライセンス提供する特許はどのように決めることができますか。
•
この特許の適切なライセンス提供の候補はどのように見つければよいですか。
•
候補者とのパイプラインはどのように構築すればよいですか。
•
ライセンス料を多く払いそうな企業、最も緊急性がある候補はどのように調査すれば良いですか。
•
自社のコアではない技術からどのように収益を生みだせますか。
•
特許が実際の製品の関係はどのように理解することができますか。
•
概念的な類似性から潜在的なライセンシー(ライセンスを受ける側)を見つけることができますか。
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発明者と研究者
発明者は、長期の投資をはじめる前にアイデアの特許性を調べて、特許審査委員会や外部の弁護士と調整す
る能力を必要としています。また、より強力な特許の出願を行うために空白技術(ホワイトスペース)の分
析を行うことで利点を得られます。特許の審査委員会は、彼らが研究する価値があり、先願主義の原則に基
づいて製品のニーズがある技術を理解する必要があります。特許出願の全体的なプロセスは、特許審査のア
イデアを準備するためにより効率的で迅速に実施される必要があります。一方、発明者は、悪名高いこのプ
ロセスを楽しむことはなく、不必要で不快な役割と感じています。彼らは事務的な作業よりも革新的な仕事
を望んでいます。
発明者の疑問 :
•
このアイデアが特許を取れるかどうかはどのように分かりますか。
•
この技術領域で他にどのような技術革新が発生しましたか。
•
私の会社で私と協力できるこの分野の専門知識を持っているのは誰ですか。
•
私が利用しなければならないマーケットのギャップはありますか。
•
このアイデアは、隣接マーケットではどのように役に立ちますか。
•
私のアイデアの新規性をどのように向上させることができますか。
•
戦略的優位性を達成することができるのはどの地域(国)ですか。
•
先行技術の潜在的な一部はどのように実際の製品になっていますか。
M&A の専門家
企業の M&A の専門家は、不必要な訴訟のリスクをもたらすことのない強い特許を購入していることを確認
するために、特許が付与された日まで遡って、特許の権利関係を調べる必要があります。通常、この作業は
外注されており、最も最近の譲渡だけがチェックされています。私たちの経験では、権利移行の連鎖の問題
は、多くの場合、過去に遡った調査が必要で、権利者の修正作業は高価で時間がかかります。
M&A の専門家の疑問 :
•
この特許が重要な訴訟リスクをもたらすかどうかはどのように知ることができますか。
•
この特許は、明確な権利関係のつながりを持っていますか。
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7
•
この分野で活発な NPE(特許不実施主体)はどの企業ですか。また、購入する特許にもたらすリス
クはどのように特定できますか。
•
購入する特許には、私が思っているような価値がありますか。
•
購入する特許には、隠された地雷が含まれていますか。
•
購入する利用可能な全ての特許の中でどの特許が最強ですか。
•
以前に行われた合併で、全ての特許は親会社が所有していますか。
•
この特許ポートフォリオを取得したことで価値のある技術者を得られましたか。
•
この買収は、競合の脅威から当社を守りますか。
サプライチェーン / オープンイノベーションの専門家
自社製品のサプライヤーが競合関係にある場合、また彼らのテクノロジーが訴訟のリスクをもたらすような
場合(Apple 社と Samsung 社の様に)、サプライチェーンとオープンイノベーションの担当者は、サプライ
ヤーに関連するリスクを理解しておく必要があります。 知財の専門家ではなくても、長期的な関係を持つこ
とになるサプライヤーを選択する前に、相手の出願動向、特許の譲渡、訴訟、および他の危険な要因を検討
しておく必要があります。
サプライチェーン担当者の疑問 :
•
我が社に必要な技術を持っているのはどの企業で、その企業はどのようなリスクをもたらしますか。
•
それはライセンスされた技術ですか。それともその企業が発明したものですか。
•
検討している技術は、特許を取得していますか。
競合分析の専門家
この役割の担当者は、ユーザーは、長期のスパンで知財の動向を監視したり、競合他社がどのように戦略を
変更しているか、またどのような出願をしているかを見ることに興味があるでしょう。彼らは競争相手、マー
ケット全体、または特定の技術の調査から収集できる業界の洞察を高く評価しています。
競合分析の専門家の疑問 :
•
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このマーケットの先導者(リーダー)はどの企業ですか。
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•
重要な技術革新を持つ新興企業はどこですか。
•
頻繁に訴訟を起こしている企業はどこですか。
•
どの地域(国)で訴訟が起きていますか。その訴訟はどのように解決されましたか。
•
この技術領域における全体的な知財のトレンドは何ですか。、
•
このマーケットは、時間の経過とともにどのように変化していますか、
企業の経営者
企業の経営者は、マーケットと技術に関連する戦略的な意思決定を迅速に行い、リスクを調査し、新たなマー
ケットを評価するプレッシャーに常に晒されています。また、彼らには、特許の専門家になるために割く時
間やエネルギーはありません。経営チーム向けのツールは、急いで使い方を学んだり、個々の疑問について
その都度弁護士に相談することなく、戦略的な洞察を提供する必要があります。
経営者の疑問 :
•
自社のマーケットや関連するマーケットの新しいトレンドは何ですか。
•
特定の技術領域向かう戦略は正しいですか。
•
これは、当社にとって正しい合併ですか。
•
減らす必要がある知財にはどのようなリスクが存在しますか。。
•
当社の技術分野にはどのような非特許実施主体(NPE)が活発に活動していますか。彼らは、今後我々
のパートナーや競合になりそうですか。
無料の知財ツール
企業の戦略を示すようなトピックスを検索する場合、無料の特許検索ツールは非常に危険です。無料のツー
ルは、あなたの使用量と検索に使用した用語を監視しており、自社の潜在的な特許戦略を公に晒すだけでな
く、裁判の法廷での証拠になります。また、場合によっては、無料のツールを使用すると、あなたの検索結
果は、マーケティングや広告に利用されます。企業の戦略が公になり、故意による特許侵害の問題が懸念さ
れる場合は、安全なツールだけを使用するという会社の方針を決め、ベンダーのデータの保護や保証の方針
をチェックしてください。
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Innography の情報源
Innography は、100 以上の情報源を統合しています :
•
特許 : 米国の登録特許、米国の出願特許、EU の登録特許、EU の出願特許、WPO の出願特許、日本
の出願特許、および INPADOC の 102 カ国の書誌データ - 合計 1 億以上の特許データ。
•
特許関連情報 : 特許の譲受人データベース、失効期限データベース、再発行出願データベース、訴訟
判決、および訴訟対象特許データ。
•
その他の相関情報 : ダン&ブラッドストリートの企業概要データ、訴訟(PACER)、株式マーケット、
業種(NAICS、SIC)
、および米国国勢調査データ。
•
独自の情報 : 企業データベース、人物データベース、地理データベース、業種 / 特許分類データベー
ス(IPC USPC / SIC / NAICS 間のコンコーダンス(対応表))、および訴訟統計データベース。
Innography は、他の種類のデータや分析を参照する特許を含めることで、検索結果に追加のコンテンツを
加える拡張レファレンスを提供しています。追加されている情報源は以下の通りです。
•
•
•
国際訴訟 : 中国、日本、および他のヨーロッパの管轄区域で訴訟が起きた特許を参照します。
技術規格 : IEEE、
IETF、
および ANSI などの組織の規格に影響を受けている企業とその特許を参照します。
医薬品情報 : FDA のオレンジブックとグリーンブック、およびカナダ保健省に記載されている化学物
質名、または薬物名で特許を限定できます。
•
科学雑誌 : 生物学、化学、エンジニア、医学、物理学を含む学術および専門誌から、400 万件以上の
非特許文献文書を検索します。
Innography は、知的財産を信じ、利用者が多くの成果を得られることを願っており、このガイドがそのた
めの一助になれば幸いに思います。
Innography の知財関連コンテンツの詳細については、当社のウェブサイト(www.innography.jp)をチェッ
クしてください。また、サービスの詳細については、担当営業までお問合せください。
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東京 : 〒 108-0022 東京都港区海岸 3-9-15 Loop-X ビル 9 階 Tel. 03-3452-1244 Fax. 03-3452-1246
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