2011年3月号 主要ニュース 【内政】 ボック内閣不信任決議案が否決

平成23年4月8日
在ルーマニア大使館作成
Embassy of Japan in Romania
http://www.ro.emb-japan.go.jp
2011年3月号
本月報はルーマニアの報道をもとに,日本大使館がとりまとめたものです。
主要ニュース
【内政】●ボック内閣不信任決議案が否決。
【外政】●リビア情勢に関し,対リビア武器禁輸実施のため,ルーマニアはフリゲート艦の派遣及
び米国からの要請に応じ,米国空軍への給油のためルーマニアの軍事基地の使用を承認。
【経済】●2010年のルーマニアの経済成長率は−1.3%。2010年第4四半期のGDP成
長率は−0.6%。
●改正労働法:16日に議会で承認された。23日に憲法裁判所が合憲と判示。31日に
バセスク大統領が署名,同日官報告示。
【
我が国との関係】
●ブカレスト大学日本研究センター主催第1回国際シンポジウム,第15回日本語弁論大
会及び日本留学フェアが開催。
内政
■連立与党内の協力プロトコールの締結
会自由同盟」(社民党,国民自由党及び保守党)所属
・3月2日,連立与党を構成する民主自由党,ハンガリ
議員は同会議を欠席。
ー人民主同盟,ルーマニアの進歩のための国民同盟及
同日,野党「社会自由同盟」は「低い給与,高い失
び少数民族議員グループは協力プロトコールを締結。
業率及び倒産をもたらすボック法案」と題するボック
同プロトコールは,法人税・所得税単一税率の維持,
内閣不信任決議案を提出。
社会保障費の減額,国営企業の再編,労働法改正法案・
・3月16日,上下両院合同会議において,ボック内
少数民族法案・開発地域再編法案・選挙法改正案の採
閣不信任決議案が審議され,賛成212票,反対4票
択等を目指して協力していくことを謳っている。
で否決された(内閣不信任決議案が可決されるために
は,上下両院議員の過半数である236名の賛成票が
■民主自由党全国運営委員会の開催
必要)。なお,連立与党を構成する民主自由党,ハン
・3月5日,与党民主自由党の全国運営委員会が開催。
ガリー人民主同盟,ルーマニアの進歩のための国民同
同党党首選に出馬するためには党員として最低5年の
盟の議員及び少数民族政党所属議員は投票を棄権。こ
活動期間が必要等の党規約の改正を承認。また,同党
れによって,労働法改正法案は議会で承認されたこと
党大会を5月14−15日に開催することを決定。
になる。
同日,憲法広場において労働組合関係者による8千
■労働法改正法案及び内閣不信任決議案をめぐる動
人程度の抗議集会が開催。
き
・3月8日,
ボック首相は上下両院合同会議において,
■世論調査結果
労働法改正法案を内閣の信任をかけて提出。野党「社
・世論調査機関CURSが本年3月に実施したルーマ
ルーマニア月報
-1-
ニアの政治・経済・社会情勢に関する世論調査結果以
税金の引き下げ
4%
下のとおり。
EU基金の吸収
3%
(1)次の日曜日に議会選挙が行われれば,どの政党
教育制度の改善
2%
及び政治同盟に投票するか。
(6)各機関等に対する信頼度
社会自由同盟
(社民党+国民自由党+保守党)59%
市長
46%
民主自由党
マスメディア
42%
17%
ハンガリー人民主同盟
5%
警察
33%
大ルーマニア党
5%
多国籍企業
16%
ルーマニアの進歩のための国民同盟
2%
商業銀行
14%
農民党
1%
労働組合
12%
新世代党
1%
大統領府
11%
(2)次の日曜日に地方選挙が行われれば,どの政党
各選挙区の議員
9%
に投票するか。
政党
7%
社民党
32%
内閣
6%
民主自由党
24%
議会
5%
国民自由党
20%
ハンガリー人民主同盟
5%
外政
国民党
3%
■要人往来
保守党
2%
・3月1日,バコンスキ外務大臣はパレスチナ自治区
ルーマニアの進歩のための国民同盟
1%
を訪問し,アッパース・パレスチナ解放機構議長兼パ
大ルーマニア党
1%
レスチナ暫定自治政府大統領,ファイド・パレスチナ
農民等
1%
暫定自治政府首相,アル=マリク・パレスチナ暫定自
(3)本年5月14日に行われる民主自由党党大会に
治区外務大臣と会談を行った。外相会談では,経済分
おいて,誰が同党党首に選出されるか。
野での新たな協力関係の検討を含めた二国間関係およ
ボック首相(現同党党首)
35%
ブラガ同党幹事長
20%
(4)ルーマニアは経済危機を何時脱出するか。
び中東和平プロセスについて話し合われた。
・3月2―4日,ザトレルス・ラトビア共和国大統領が
2014年
67%
ルーマニアを訪問,バセスク大統領と会談を実施。会談
2012年
8%
ではヨーロッパおよび欧州大西洋枠組におけるルーマ
2011年
3%
ニア・ラトビア二国間関係,EUにおける将来的な財政
(5)政府が優先的に取り組まなければならない課題
的枠組み,共通農業政策等について話し合われた。ま
如何。
たザトレルス大統領はボック首相とも会談し,ルーマ
雇用の創出
24%
ニアのシェンゲン協定実施について改めて支持を表明
農業補助
20%
し,新たな条件が適用されるべきではない旨述べた。
汚職対策
10%
年金の引き上げ
8%
・3月14日,バコンスキ外相は赤坂・国連事務次長
給与の引き上げ
7%
と会談を行った。会談ではルーマニア・国連間の協力
食料価格の引き下げ
6%
関係およびルーマニアの平和と安全,民主主義・人権促
医療サービスの改善
5%
進およびミレニアム開発目標の達成について話し合わ
ルーマニア月報
-2-
れた。
ニアは,リビア情勢に対するNATOミッションへの
貢献として,対リビア武器禁輸を実施するため,フリ
・3月15日,アッセルボルン・ルクセンブルグ大公
ゲート艦「フェルディナンド王」を205名の海軍兵
国外務大臣がルーマニアを訪問し,バコンスキ外務大
士及び2名の海軍参謀本部士官とともに派遣すること
臣と会談を実施。会談では東方パートナーシップ,E
を決定した。
Uドナウ川戦略,EU拡大,ルーマニアのシェンゲン
加盟について話し合われた。
・3月28日,国防最高評議会が開催され米国からの
要請を受けて,国連安全保障理事会決議第1973号
・3月22―26日,バコンスキ外務大臣はカナダを
の履行を目的とした米国空軍への給油のため,ルーマ
訪問し,ファンロン貿易大臣,キャノン外務大臣,ケ
ニアの軍事基地を使用させることにつき,議論が行わ
ニー・市民権移民大臣との会談を行った。外相会談で
れた。バセスク大統領は国防最高評議会における議論
はルーマニア・カナダ二国間関係の強化,ルーマニア
を踏まえ,米国からの要請を承認。
人に対する査証発行要件やカナダ・EU経済協力協定
に向けた協力関係の構築について話し合われた。また
・3月29日,バコンスキ外務大臣はロンドンで開催
カナダ滞在中,バコンスキ外務大臣はモントリオール
されたリビアに関するロンドン国際会議に出席。ルー
およびトロントのルーマニア人コミュニティを訪問し
マニアは対リビア制裁強化のためのNATOミッショ
た。
ンへの参加の意図を強調した。
・3月24―25日,バセスク大統領は春期欧州理事
経済
会に出席し,ルーマニアのユーロプラス協定への参加
■マクロ経済
を決定した。ユーロプラス協定は1)競争力強化,2)
・3月3日,国家統計局(INS)は,2010年の
労働力の活性化,3)公共財務の持続可能性の強化等
ルーマニアのGDP成長率が−1.3%,2010年
の柱から構成されている。また春期欧州理事会ではヨ
第4四半期のGDP成長率は−0.6%であったと発
ーロッパ安定メカニズムが2013年1月に設置され, 表(いずれも前年同期比)。2010年のルーマニアG
同年夏より実行されることが決定した。本メカニズム
DPは1,598億4,270万レイ。
はユーロ圏の安定と財政危機に直面している加盟国の
・3月3日,ユーロスタットは,2010年第4四半
救済のために7000億ユーロの資金をもって実施さ
期の成長率は,ギリシャが−6.6% ,ルーマニアが
れ,ルーマニアは13−14億ユーロの出資を決定し
−0.6%であったと発表。なお,同期の成長率は,
た。
EU全体では2.1%,ユーロ圏では2.0%。
・3月4日,国家統計局(INS)は,2010年に
■リビア情勢
行われた新規投資が対前年比マイナス13.5%とな
・3月11日,バセスク大統領は特別欧州理事会に出
り,556億8,800万レイ(130億ユーロ)であ
席し,対リビアへの軍事行動についてルーマニアはリ
ったと発表。
ビアへの軍事介入に参加しない旨表明すると同時にベ
・3月8日,アジェルプレスは,国家エネルギー規制
ンガジを拠点とする暫定移行国民評議会の承認を反対
公社(ANRE)のホームページから,2010年には,
した。
輸入天然ガスはガス消費全体の17.16%に相当と
報道。
・3月22日国防最高評議会が開催され,リビア情勢
・3月10日,国家統計局は(INS)は,対前年同
に対する対応等につき議論が行われたところ,ルーマ
期比の2011年2月のインフレ率を7.6%と発表。
ルーマニア月報
-3-
・3月14日,国家統計局(INS)は,2011年
基盤省によれば,先週,欧州委員会はアレキサンドリ
1月のルーマニアの貿易赤字は7億9,510万レイ
ア−クライオヴァ間の道路(DN6)改修のために,地
(1億8,620万ユーロ)となり,対前年同月比マイ
域開発EU基金から1億2,750万ユーロを交付す
ナス59.7%であったと発表。
ることを決定したと報じた。
・3月16日,ユーロスタットは,2011年2月の
ルーマニアのインフレ率は7.6%で,EU加盟国2
■産業界の動向
7ヵ国の中で7ヶ月間連続で最も高い数値であったと
・3月9日,ルーマニア商工会議所は,輸出企業トッ
発表。2番目高いはエストニア(5.5%),3番目は
プ100を発表した。
ブルガリア(4.6%)。
1位 ダチア(自動車)
・3月21日,国家統計局(INS)は,2011年1
2位 ノキア
月,ルーマニアの人口が7,
124人減少したと発表。
3位 ロムペトロル(石油精製)
2010年12月には,6,979人減少。
4位 アルセロール・ミッタル
・3月21日,ヴォイネアグ国家統計局(INS)長
5位 OMVペトロム
は,国連人口基金セミナーにおいて,過去20年間に
報道によれば,トップ5合計輸出額は2010年の
ルーマニアの人口が170万人減少したと述べた。
ルーマニアからの全輸出の52%を占め,一方,トッ
・3月22日,ユーロスタットは,国連人口セミナー
プ100の中でルーマニア資本の会社は7社,輸出全
において,今後20年間で,ルーマニアの人口は19
体の5%。
90年の人口と比べて400万人,2011年1月1
・3月16日,アジェルプレスは,ルーマニア評価戦
日と比べて220万人減少すると発表。
略研究所(IRES)の調査結果によれば,ルーマニア
・3月23日,ヴァカロイウ会計検査院長が,予算・
のインターネット接続スピードは,韓国,香港及び日
銀行委員会において,委員長独自の計算によれば,ル
本に次いで,世界で4位であると報じた。
ーマニアの地下経済は年間500億ユーロを超えてい
ると証言。
■投資関連動向
・3月1日,ズィアルル・フィナンチアル紙は,CE
■IMF,国際機関関係
Z社(チェコ)は,ドブロジャ地方(ファンタネレ及び
・3月24日,欧州委員会は,2009年5月に調印
コジェアラク)で,ヨーロッパ最大の陸上風力発電施設
した総額50億ユーロの融資のうち12億ユーロをル
を建設した。ファンタネレで風力発電を開始した6ヶ
ーマニアに送金(4回目)したと発表。同送金で,ルー
月後に,CEZ社はグリーン・セルティフィケイト及
マニアが2009年5月に結んだ契約により,欧州委
び電力販売から2,500万ユーロの売却益を得た。
員会,IMF,世銀及び他の国際金融機関から行った
・3月3日,アデヴァールル紙は,ロシアも参加を希
借入が200億ユーロに達した。
望しているブルガス−アレクサンドロポリス石油パイ
・3月25日,IMF理事会は,3月31日からルー
プライン計画が,環境問題のために計画が停止してい
マニアに適用される予防的スタンド・バイ協定を承認。
るために,コンスタンツァ−トリエステ石油パイプラ
・3月28日,グンドゥル紙は,ブカレスト市の4K
インとしても知られている,汎ヨーロッパ・パイプラ
m南に位置するマグレレで,世界で最も強力なレーザ
イン(PEOP)が,これまで以上に進行する可能性が
ー施設(ELI,エクストリーム・ライト・インフラ計
出てきたと報道。
画)が,EU12ヵ国と協力して,EU基金2億8,0
・3月10日,グンドゥル紙は,オプレスク・ブカレ
00万ユーロを使用して建設されると報じた。
スト市長が中国からの帰国後,中国企業が80億ユー
・3月30日,ナイン・オクロック紙は,運輸・社会
ロの投資をルーマニアに,特に遅れている高速道路建
ルーマニア月報
-4-
設に,また,リニア鉄道に投資する可能性があると発
言したと報じた。
■財政政策
・3月18日,アジェルプレスは,Eco2(イギリス)
・3月14日,アジェルプレスは,労働・家族・社会
が,ルーマニアでバイオマス発電所2基の建設を検討
保障省が,社会保障改革戦略に従い,社会保障,年金
していると報じた。計画の発電量は各40MW,投資
及びその他手当に対する政府支出を0.
78%削減し,
金額は各1億ユーロ。
2013年までにはGDPの2.08%になると発表
・3月18日,ナイン・オクロック紙は,外国投資家
したと報じた。社会保障支出は,2010年のGDP
委員会(FIC)が,ルーマニア政府が投資を行うべき
の1.77%から,2013年には同1.14%に。
優先順位10位までの投資計画リストを発表すると報
また,年金は同時期に,1.08%から0.67%に
じた。同リストは,経費・効果分析に基づいてFIC
低下。
委員が作成。10の事業の内の4つは次のとおり。
・3月28日,ナイン・オクロック紙は,公共財務省
(1)ナドラク・シビウ高速道路(汎ヨーロッパ・コリ
が,今年1∼2月の財政赤字は23億4,000万レ
ドーⅣの一部)
イ,GDPの0.4%と発表したと報じた。昨年同期
(2)クライオヴァ・コンスタンツァ・インフラ計画
にはGDPの1.1%。
(3)タルニツァ・ラプセシュティ水力発電所
(4)エクストリーム・ライト・インフラ(ELI)計
■国債発行関連
画
・3月2日,公共財務省が官報告示した3月の国債発
・3月23日,ナイン・オクロック紙は,BASF(ドイ
行計画は次のとおり。
ツ)がサウスストリーム計画に参加したとプーチン露
発行日
期間
発行予定額
首相が述べたと報じた。サウスストリーム計画は,ロ
3日
3年
6億レイ
シアから西ヨーロッパまでを,黒海を横断する約3,
7日
1年
6
600Kmのパイプラインでつないで天然ガスを輸送
14日
6ヶ月
する計画。同計画には,ガスプロム(ロシア),ENI(イ
17日
5年
4
タリア),EDF(フランス),OMV(オーストリア)が参加
21日
1年
10
している。
24日
10年
3
・3月29日,アジェルプレス及びナイン・オクロッ
・3月3日,公共財務省は,入札金利が高すぎてたた
ク紙は,クーパー・エネルギー(オーストラリア)が1,
め3年国債の発行を中止した。
600万USD以上を,ボボク(ブザウ県)で天然ガス
・3月7日,公共財務省は,1年国債を6億レイ(約1
関連投資を行うと発表したと報じた。
億4,285万ユーロ),平均利回り6.92%で発行
・3月30日,ズィアルル・フィナンチアル紙は,ロ
した。
ムガス,トランスガス及びトゥルチェニ・エネルギー・
・3月14日,公共財務省は,1年国債を9億9,9
コンプレックス(いずれもエネルギー関連国営大型企
95万レイ(約2億3,528万ユーロ),平均利回り
業)が,地下5Kmに二酸化炭素を貯蔵する新技術に1
6.59%で発行した。
0億ユーロを投じることを計画していると報じた。こ
・3月17日,公共財務省は,2015年4月満期の
のプロジェクトはルーマニアで最初のCCS(二酸化
国債を3億1,700レイ(約7,459万ユーロ),
炭素捕捉輸送貯蔵)プロジェクトであり,CCS技術も
平均利回り7.35%で発行した。
ヨーロッパレベルで開発されているところ。EUから
・3月21日,公共財務省は,1年国債を13億レイ(約
50%の資金援助あることを想定しているが,同援助
3億1,200万ユーロ),平均利回り6.97%で発
がない場合にはこの計画は実現困難。
行した。
ルーマニア月報
-5-
10
・3月24日,公共財務省は,2017年1月満期国
れることを望んでいる。この債務は直接外国投資をE
債を4億1,233万レイ(約1億56万ユーロ),平
U基金の取り込みによってカバーできる水準である。
均利回り7.40%で発行した。
中央銀行としては,現時点では,成長の軌道に乗って
いると考えており,次の成長過程は生産を刺激するこ
■公共政策等
とにより実現する必要があり,最近 2 年間の傾向を継
・3月2日,ブカレスト市役所はプレスリリースを発
続する必要がある。」と発言。また,経済成長率は 2011
出し,高架高速道路,吊り橋を得意としている北京市
年には 1.5%,2012 年には4∼5%になり,インフレ
建設グループ株式会社がブカレスト市内の高架高速道
率は今年 1月の7%から年末には4%未満に下がると
路建設に関心を示していると発表。同社幹部は,北京
予想。
市を訪問したオプレスク・ブカレスト市長にその意思
・3月25日,ルーマニア中央銀行(BNR)は,1
を表明。
ユーロ=4.088レイと発表。過去12ヶ月間で最
・3月8日,ボアジウ運輸・社会基盤大臣は,ビジネ
も高いレイ相場。
ス・フォーラムにおいて,2011年,ルーマニア史
・3月31日,ルーマニア中央銀行(BNR)は,政
上最も野心的なインフラ刷新計画を作成した旨及び,
策金利を6.25%で維持することを決定。外貨の預
869Kmの道路建設を含む汎ヨーロッパ・コリドー
金準備率を25%から20%に引き下げることを決定。
建設のために135億ユーロが必要であると発言。
・3月15日,ズィアルル・フィナンチアル紙は,メ
■労働・年金問題等
トロレックスが3月14日に地下鉄第5号線(M5)ド
・3月7日,国家統計局は,2011年1月の平均月
ゥルームル・ターベレイ∼パンテリモン間,建設にか
給(グロス)が1,963レイ,対前月比5%減であっ
かる契約を締結。建設工事は今年5月から始まり,2
たと発表。なお,平均月給(ネット)は1,424レイ
014年に竣工予定。
で,前月比72レイ,4.8%減。
・3月16日,ボック首相は,EU基金吸収を調整す
・3月10日,ブカレスト市雇用局(AMOFM)は,
るための機関を公共財務省から直接の管理下に置くこ
ブカレスト市の失業率が3ヶ月連続低下して,2月に
とを正式決定した。この機関は,組織調整公社(ACI
は2.21%になったと発表。
S)と呼ばれ,ヴァタフ首相補佐官(対外関係,EU基
・3月16日,改正労働法が議会で承認された。
金吸収担当)が指揮。
・3月21日,国家雇用局(ANOFM)は,201
・3月29日,ボルベイ環境・森林大臣は,再生可能
1年2月のルーマニアの失業率が6.58%であった
エネルギーに投資した約50社が,合計8億7,50
と発表した。1月の失業率は6.74%,2月の失業
0万レイ(約2億ユーロ)の補助金を環境基金から受け
者数は600,308人。
取ると発表。
・3月23日,憲法裁判所は,改正労働法は憲法違反
・3月30日,ナイン・オクロック紙は,ブカレスト
ではないと判示。
国際空港公団は,29日,新ターミナルをオープンし
・3月31日,バセスク大統領は,改正労働法に署名。
たと報じた。2012年には,空港キャパシティーは
同日官報告示された。
750万人に増加。総投資額は6,000万ユーロ。
■格付け(2011年4月6日付)
内はアウトルック
■金融政策
・3月9日,イサレスク中銀総裁は,「対外債務は,
2007∼2008 年にかけて 12∼14%であったが,ここ 1,
Fitch
2 年では4∼5%に低下しており,この水準が維持さ
ルーマニア月報
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外貨建長期(国債) BB+(安定的)
内貨建長期
BBB−(安定的)
Standard & Poors 外貨建長期
内貨建長期
BB+(安定的)
BBB−(安定的)
JCR
BBB−(安定的)
外貨建長期
内貨建長期
我が国との関係
■ブカレスト大学日本研究センター主催第1回国際
シンポジウムの開催
・3月5日,ブカレスト大学日本研究センターにおい
て第1回国際シンポジウムが開催され,平田オリザ氏
をはじめとする日本・欧州各国の日本研究関係者が参
加した。
■第15回日本語弁論大会の開催
・3月12日,第15回日本語弁論大会が開催され,
ルーマニアで日本語を学習する若者が日本のイメージ
をテーマに一生懸命スピーチを行った。
■日本留学フェアの開催
・3月19−20日,ヒルトン・ホテルにて当地初開
催となる「日本留学フェア」が開催された。日本から
は17大学が参加し,連日数百名の学生やプレスが訪
れるなど,大盛況であった。
ルーマニア月報
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