地域密着型金融の取組み状況(20 年 4 月~21 年 3 月)

磐田信用金庫
地域密着型金融の取組み状況(20 年 4 月~21 年 3 月)
1.企業のライフサイクルに応じた取引先支援の一層の強化
課
題
■産業構造の変化
取組方針
具体的施策等
スケジュール
取組み内容
■産学官の連携強化
(1)「がんばる起業応援ネットワ
●ビジネスコンテスト定期的実
(1)
「がんばる起業応援ネットワーク」主催の
及び企業のライ
ーク」主催のビジネスコンテス
フサイクルに応
じた育成・支援
施(年 1 回)
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
第7 回ビジネスコンテストの応募総数は44 件、 14 年度から実施している「がんばる起
ビジネスコンテストを通じて新規創業者の発
最終選考会には新規創業者部門 2 件、既存事業
業応援ネットワーク」主催のビジネス
トを通じて、創業・新しいビジ
掘・支援、また既存事業者の新規分野進出へ
者部門 4 件、学生部門 1 件が進出した。最優秀
コンテストは、20 年度までに 7 回実施。
ネスの発掘を行うとともに取
の支援を行う。
賞受賞のビジネスモデルは、受賞をきっかけに
第 7 回は 44 件のビジネスプランの応募
引先の新規分野進出への支援
第 7 回ビジネスコンテストを開催し、20 年 4
各方面でマスコミに取り上げられ注目を浴び
があり、過去 7 回通算の応募プラン総
を強化する。
月から 7 月まで募集を行い、11 月に最終選考
ている。
数は 343 件となった。ビジネスコンテ
会を実施した。
(2)「がんばる起業応援ネットワ
ーク」の連携機関の増加を図る
●新たな協力機関を加えるなど
連携の強化を図る(20 年度~)
ことにより、一層充実した支援
ストの開催を重ねるごとに、ネットワ
(2)
「がんばる起業応援ネットワーク」連携機
ーク連携機関のほか、多くの後援企業
関の増加を図り、より充実した支援体制を築
より協力を得るなど、地域でのコンテ
いていく。
スト認知度が高くなっている。
体制を構築する。
第 7 回ビジネスコンテストの応募総数
は 44 件と前年 57 件を下回った。特に
女性の応募が減尐したので、主婦、学
生のアイデアが応募に結びつくよう募
集・周知の方法を工夫する。また、営
業係の企業訪問ツール(きっかけ)と
して利用し、対象となる事業を掘り起
こしながら、応募に結び付けていく。
(3)農業を核とした地域産業の活
性化を目的とした「アグリニク
●「袋井地域再生マネージャー事
業」への参画 (19 年度~21 年度)
・
「地域再生マネージャー事業」のコアメンバー
20 年度は、前年度の調査結果をふまえ、
「イノ
イノベーション機構の活動は、対象地
(袋井市、総括マネージャー、シンクタンク) ベーション機構」のあり方、方向性について、 域の農業者だけでなく、商業者や工業
ス研究会」への支援及び「袋井
からの要請に応じて、調査、アドバイス等を
検討チーム会議(事業化計画検討チーム)を設
者、地域の教育機関にも波及するもの
地域再生マネージャー事業」へ
行う。
置し、袋井市産業のイノベーションを加速する
で、地域経済全体の活性化が期待でき
・20 年度は、機構設立のための事業化基本計画
ための事業の進め方と事業を推進するための
る。
の策定・個別事業の事業性検証・事業家スキ
「イノベーション機構」について基本計画の検
21 年度はイノベーション機構の設立準
ームの検討・財政スキームの検討。
討を行った。
備。22 年度には機構を設立し本格的な
また、イノベーション事業を具体的な事業イメ
イノベーション事業の推進に向けた取
ージとして捉えるためのパイロット事業とし
組を進める。
て「技術開発」
、
「商品開発」
、
「人材開発」の3
21 年度の取り組むべき課題は下記のと
領域でプロジェクトチームを編成し、21 年度
おり。
イノベーション事業の具体化に向けた布石と
(1)袋井地域産業イノベーション事業
の参画。
・21 年度は、事業化実施計画の作成及び設立。
以上が 3 年間の計画。
した。
実施計画の策定
(2)検討組織の設置、運営
(3)イノベーション機構の設立に向け
た個別の検討課題
1
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策等
スケジュール
取組み内容
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
①イノベーション機構設立準備体制
の増強
②法人設立のための庁内及び関係機
関、団体等との調整
③法人設立業務
④財政スキーム、収支の検討
⑤イノベーション機構の設立後の運
営スケジュールの検討
⑥イノベーション機構の運営体制の
整備
⑦袋井市の行政機能・サービスの外
部化の検討とその受け皿となるイ
ノベーション機構の受託業務のあ
り方の検討
(4)パイロット事業の継続化
①「袋井・新エネルギーフォーラム」
による実践的な新エネルギー活用
方策の検討
②スウィート&フルーティーをコン
セプトした商品の事業化検討
③「農業経営塾」の継続事業化に向
けた検討と事業実施
■コンサルティング
(1)経営革新を切り口として取引
●営業店との連携強化の下、取引
・20 年 4 月、営業店で取引先支援に取組む「ビ
能力・態勢の強化
先企業の経営革新の認定をサ
先企業に対して経営革新認定に
ジネスソリューションチーム」を創設、業務
やビジネスマッチ
ポートする。
向けた提案を行う。
(20 年度~21
部内の「営業サポートグループ」と連携した
年度)
顧客支援態勢を整備した。
ング等を活用した
支援
・営業担当者のコンサルティング能力等スキル
アップを目的に「営業サポートグループ」が
・「 経 営 革 新 」 認 定 サ ポ ー ト の 実 績
20 年度 17 件
・
「平成 20 年度地域力連携拠点事業」より専門
家派遣支援 20 件
・
「いわしん緊急経営サポートプラン」の実績
相談件数 6 件
20 年度は、経済産業省関東経済産業局
「平成 20 年度地域力連携拠点事業」に
おける 3 拠点の連携パートナーとして、
拠点との連携を強化し、中小企業者へ
の支援態勢の充実を図ったことや「営
業サポートグループ」と「営業店営業
営業店との帯同訪問や勉強会等を実施した。
担当者」との帯同訪問等が奏功し、着
○ 20 年 4 月から 21 年 1 月の期間に、保証協
実に実績をあげている。
会等スキルアップを目的とした「営業担当
21 年度では、新たに「静岡県中小企業
者」と「営業サポートグループ」の帯同訪
団体中央会」、
「(財)しずおか産業創造
問を延べ店舗 81 店舗、延べ営業担当者 171
機構」の連携パートナーに加わり、5 拠
名、訪問件数 782 先、内面談件数 609 先に
点の連携パートナーとして、更なる取
て実施。
引先支援を図る。
「営業サポートグルー
○ 20 年 4 月から 6 月の間に「経営革新」等を
プ」を中心として、更なるコンサルテ
切り口とした「営業サポートグループ」と
ィング能力の向上、ソリューション営
の帯同訪問を延べ 13 店舗にて実施。
業を実践するための各種取組を検討、
○ 総務人事部と連携し、4 月「3 時間でわか
る保証協会について」
、10 月・11 月「原材料
2
実施する。
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策等
スケジュール
取組み内容
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
価格高騰対応等緊急保証制度について」
、3
月「保証協会内部手続や保証事例研究」の
勉強会を実施。
・経済産業省関東経済産業局「平成 20 年度地域
力連携拠点事業」における連携パートナーと
して、中小企業者の様々な経営課題への対応
を支援した。
・21 年 2 月、営業店と本部が一体となり、中小
企業者が抱える経営課題等の解決・支援を目
的とした「いわしん緊急経営サポートプラン」
を創設した。
(2)「しんきんビジネス・マッチ
ングサービス」やベンチャーリ
ンク社の「ビジネス・マッチン
●ビジネスフェアへの出展企業、 ・第 4 回しんきんビジネスフェアへの出展支援
視察者の増加を図る。
(19 年度~21 年度)
活動及び視察参加者の募集。
・
「しんきんビジネス・マッチングサービス」よ
ビジネスフェアへの出展により、商談
出展企業は 5 社、視察参加者は 19 名。前年は 3
引き合いがあり、出展効果が出始めて
社、6 名であり、出展企業、視察参加者ともに
いる。また、視察についても新たな仕
グサービス」などのビジネスフ
り提供される案件について、毎月各店へ情報
増加した。
入先を求めて参加しているお客さまな
ェアへの出展、視察の増加を図
発信している。
「しんきんビジネス・マッチングサービス」に
ど、来年もぜひ参加したいとの希望が
おいて、現在のところ成約まで至らず。
あるので、来年以降も取り組んでいく
「はままつメッセ 2009」
(2 月:浜松市)へは 1
が、まだまだ、広く認識されていない
先の出展について参加支援を実施した。
ので、積極的に募集をしていく。
る。
・各種ビジネスフェアの出展・視察について営
業開拓活動を通じて取引先へ周知した。
・
(株)ベンチャーラボ浜松支社が浜松市より委
■法務・財務・税務
本年度のビジネスフェアは 11 月に開催され、
(1)TKC 税理士事務所、行政書士、 ●「中小企業支援セミナー」の定
託を受けている「浜松市ビジネスマッチング
営業活動を通じて、各ビジネスフェア
事業」を通じて、企業の事業展開のサポート
への新たな出展企業の参加支援を行な
に取り組んだ。
う。
・
(株)ベンチャーラボ浜松支社より講師を招き、
(株)ベンチャーラボ浜松支社と連携
20 年 4 月に業務部担当職員向け勉強会及び 21
し、企業の新製品開発や販路拡大の支
年 1 月に営業担当役席向け勉強会を実施した。
援を通じて企業開拓活動を実施する。
・経済産業省関東経済産業局「平成 20 年度地域
・
「平成 20 年度地域力連携拠点事業」による企
等の外部専門家と
ベンチャーキャピタル、証券会
期的開催(19 年度~21 年度)
力連携拠点事業」における連携パートナーと
連携した取組み
社等の外部専門家との連携を
●中小企業者の経営課題に対処
して、中小企業者の様々な経営課題への対応
ナーを、外部の専門家等と連携して企
強化し、業種別、目的別の各種
する外部専門家との連携支援
を支援。
画・開催する。
セミナーを開催する。
態勢の拡充(20 年度~21 年度) ・20 年 7 月、中小企業者の経営課題解決の一助
企業が抱える具体的な経営課
として、株式会社日本格付研究所との締結に
題に対処するために外部の専
より「中小企業向け格付付与サービス」の取
門家と連携した取組みを強化
扱を開始。
する。
・取引先企業の支援を目的にセミナーを開催。
①20 年 7 月 14 日「第 3 回いわしん中小企業支
援セミナー」
<テーマ>
社長、事業承継対策は万全ですか?“計画的
な事業承継のすすめ”知的財産権と中小企業
3
業力・技術力評価支援 11 社
引き続き、域内の中小企業者が抱える
・
「中小企業向け格付付与サービス」による支
援 1件
様々な経営課題解決の一助となるセミ
各「地域力連携拠点事業」が主催する
各種セミナーを、中小企業者の支援ツ
ールとして、効果的に活用する。
・
「いわしん中小企業支援セミナー」は、これ
までに 4 回実施し、浜松域内において認知さ
れつつある。第 4 回セミナーでは、定員 50
名に対し 50 名が聴講。
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策等
スケジュール
取組み内容
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
経営及び事業承継について
<講 師>
(独)中小企業基盤整備機構、地元の弁理士
②21 年 2 月 23 日「第 4 回いわしん中小企業支
援セミナー」
<テーマ>
新規事業としての、農業ビジネスの可能性
投資育成制度を通じて見る事業承継のすすめ
方
<講 師>
信金中央金庫総合研究所、(財)農林水産長期
金融協会、東京中小企業投資育成(株)
・21 年 2 月、営業店と本部が一体となり、外部
・
「いわしん緊急経営サポートプラン」の案件
専門家とも連携し、中小企業者が抱える経営
について、中小企業診断協会静岡県支部を通
課題等を解決・支援する目的の「いわしん緊
じて、中小企業診断士を紹介。
急経営サポートプラン」を創設。
■相続コンサルティ
(1)M&A については、
「信金キャピ
ングや M&A マッチ
タル」
、
「日本 M&A センター」等
ング支援
●他機関との提携を検討する。
・経済産業省関東経済産業局「平成 20 年度地域
・各「地域力連携拠点事業」が主催する、事業
各「地域力連携拠点事業」が主催する
●提携先との情報交換、情報収集
力連携拠点事業」における連携パートナーと
承継セミナーの開催を支援した。また、事業
各種セミナー、専門家派遣事業等を支
と提携。これらの機関の活用に
を通じて、営業店 から の事業承
して、中小企業者の事業承継やM&Aへの対
承継については、専門家派遣を活用して 3 件
援ツールとして効果的に活用する。
努めるとともに、新たな提携先
継、M&A ニーズの収集に努める。
応を支援した。
支援した。
「営業サポートグループ」を窓口とし
を検討し、M&A マッチング態勢
(19 年度~21 年度)
の整備を図る。
・20 年 6 月 12 日には、外部講師を招き「中堅・ ・20 年 7 月及び 21 年 2 月に開催した「いわし
中小企業のM&Aの実態~円滑な話の進め方
ん中小企業支援セミナー」では、事業承継を
とスキーム・評価について~」をテーマとし
一部テーマに開催した。
た支店長向け勉強会を開催。
・新たな提携先として 6 月「浜松商工会議所」
、
8 月「(株)名南経営(愛知県名古屋市)
」と「M
&A仲介業務に関する協定」を締結し情報網
の拡大・充実を図った。
■国・地方公共団体
(1)しずおか産業創造機構、雇
●しずおか産業創造機構や雇
・経済産業省関東経済産業局「平成 20 年度地域
との連携による中
用・能力開発機構等との連携を
用・能力開発機構 等との連携を
小企業施策の活用
強化し、
「経営革新」
、
「助成制
度」を中心に制度全般の情報の
収集を強化し、取引先のニーズ
に合った制度の提案と活用に
努める。
て、提携先との連携強化、情報収集等
に努める。
・20 年 12 月、
「(株)名南経営(愛知県名古屋市)
」
と地元会計事務所が連携した「M&A案件会
議」に営業サポートグループが参加。
・個別案件として「秘密保持契約」を締結する
も、M&A成約まで至らず。
・
「経営革新」認定サポート件数 17 件
「地域力連携拠点事業」を、域内の中
力連携拠点事業」では、「静岡県商工会連合
・
「経営革新」認定サポート先に対し、
(財)し
小企業者が抱える様々な経営課題解決
強化し、制度の活用に努める。
(19
会」
、
「浜松商工会議所」等の連携パートナー
ずおか産業創造機構を通じて、
「設備資金貸
のツールとして、積極的に活用する。
年度~21 年度)
として、中小企業者の様々な経営課題への対
付制度」を 1 件支援した。
中小企業者の相談対応、適切なサポー
応、支援した。
・20 年 4 月、
(財)しずおか産業創造機構より講
・静岡県商工会連合会「地域力連携拠点事業」
トプランの提示等により、中小企業者
を活用し、
「農商工連携」を 1 件支援した。
を支援することを目的に態勢整備した
師を招き、
「ビジネスソリューションチーム」
「いわしん緊急経営サポートプラン」
に対して、中小企業支援施策等をテーマとし
の更なる充実を目的に、外部機関との
た勉強会を実施。
連携強化を図る。
・取引先支援強化のひとつとして、平成 20 年 6
月「浜松商工会議所」と「M&A仲介業務に
4
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策等
スケジュール
取組み内容
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
関する協定」を締結した。
・21 年 11 月、庫内職員向けに経済産業省関東経
済産業局より講師を招き、中小企業施策に関
する実例やノウハウ等解説を目的とした勉強
会を実施した。
・21 年 1 月、静岡県産業部経営支援室及び(財)
しずおか産業創造機構が主催する「経営革新
セミナー」へ参加した。
・21 年 3 月 24 日、株式会社日本政策金融公庫と、
農畜水産業及び関連産業における情報の共有
化、農畜水産業の育成寄与を目的に、
「業務協
力に関する覚書」を締結した。
(2)㈱日本政策金融公庫との業務
連携に関する覚書の締結。
■企業・事業の再
生支援の強化
■中小企業再生支援
協議会の活用
(1)県内の中小企業再生ファンド
の積極的な活用に努める
地域経済の活性化と中小企業金融の円滑化を図
20 年度は、個別企業からの依頼により(株)日
本業務連携の主旨は、創業支援等の分
るべく、
(株)日本政策金融公庫と地域内におけ
本政策金融公庫に 3 先を紹介し、5 件で 80,500
野を中心として、当金庫のみでは支援
る経済金融情報・動向等について連絡をとる。
千円の融資実行となった。
が難しい企業についても、
(株)日本政
また、創業支援等の分野を中心として、当金庫
策金融公庫のサポートを受けること
のみでは、支援が難しい先についても、企業か
で、金融の円滑化を図ることにある。
らの依頼があれば、当該企業の紹介を行い、当
当金庫としても「金融の円滑化」とい
金庫・
(株)日本政策金融公庫の双方にて支援を
う点から引き出しの一つとして、担当
行い、金融の円滑化を図る。
者に更なる周知を図る必要がある。
●「静岡中小企業支援ファンド」 ・経営改善支援を行なう取引先をリストアップ
の活用 (19 年度~21 年度)
・当金庫非メイン先で 2 先が中小企業再生支援
当庫メイン先の案件化実績はなかった
し、各社の状況に応じて、中小企業再生支援
協議会を活用し、計画が策定され、うち 1 先
ものの、再生支援協議会案件として、
協議会へ案件の相談を実施、積極的に活用す
は静岡中小企業支援ファンドを活用した再
非メインであるがファンド活用 1 件、
る。
生案件に関与した。
一般案件 1 件に関わったことは、地域
・再生支援協議会の関与した案件のうち、抜本 ・当金庫メイン先では、20 年度に相談したうち
中小企業の再生に向けた支援の取組み
的な対応が必要な場合には、静岡中小企業支
の 1 先について、案件化に向けて支援協議会
ができたと考える。
援ファンドの活用を検討。
や取引先との調整中。
中小企業再生支援協議会に対し、メイ
ン先の事前相談を継続的に行なってい
るため、21 年度は案件の具体化を目指
す。先行きが不透明な現状を踏まえ、
中小企業支援ファンドの活用には、再
生の可能性を見極め、検討していく。
また、支援協議会の案件化による計画
策定を積極的に活用していく。
■再チャレンジ信用
保証制度の活用
(1)信用保証協会の「事業再生円
・
「営業サポートグループ」を中心に、保証協会
・営業店担当者との帯同訪問、勉強会実施等に
「営業サポートグループ」を中心に、
全般の制度、活用を図るべく、営業店との帯
より、信用保証協協全般の理解度の底上げが
信用保証協会の勉強会を随時開催し、
支援保証制度」等、再チャレン
同訪問及び勉強会を実施した。
図られた。また、積極的に推進を図った「原
協会制度の活用に努める。
ジ信用保証制度の活用に努め
○ 20 年 4 月から 21 年 1 月、
「営業担当者」と
材料価格高騰対応等緊急保証制度」の 21 年 3
「事業再生円滑化関連保証制度」、「再
「営業サポートグループ」の帯同訪問を実
月末実績は、保証承諾累計 820 件 11,843 百
挑戦支援保証制度」等の再チャレンジ
滑化関連保証制度」や「再挑戦
る。
●制度の理解と活用(19 年度~
21 年度)
5
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策等
スケジュール
取組み内容
施。
成果(効果)
万円。
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
信用保証制度については、審査部等関
延べ店舗 81 店舗 延べ営業担当者 171 名
連部署との連携強化を図り、必要な対
訪問件数 782 先 内面談件数 609 先
応をする。
○勉強会の実施。
4 月「3 時間でわかる保証協会について」
10 月・11 月「原材料価格高騰対応等緊急保
証制度について」
3 月「保証協会内部手続や保証事例研究」
・20 年 10 月 31 日より新たに取扱開始された「原
材料価格高騰対応等緊急保証制度」の積極的
な活用。
・域内中小企業者の支援を目的に、12 月 20・21・
27・28 日の土曜・日曜に「年末緊急相談窓口」
を開設。
2.中小企業に適した資金供給手法の徹底
課
題
取組方針
具体的施策等
■目利き力を活か
■動産・債権譲渡担
(1)信金中金の「しんきん ME サポ
した事業価値を
保及び ABL 等の活
見極める融資の
用
推進
スケジュール
取組み内容
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
●リース会社や信用保証協会等 ・20 年 5 月 9 日「動産を活用した融資の取組み」 ・流動資産担保融資保証 2 件 180 百万円(保
関連部署との連携強化を図るともに、中
ート」や信用保証協会の「流動
との情報収集を密にし、ABL 活用
等をテーマとする信金中金の勉強会に参加、
小企業者の資金調達手段として、動産・
資産担保融資保証制度」の取組
の可能性を検討する。
(19 年度~
情報収集に努めた。
みを検討する。
21 年度)
証協会)
債権譲渡担保及びABL等の活用可能
・20 年 5 月、8 月には、
「動産担保融資」の推進、 ・リース会社と「秘密・機密保持契約書」
、
「協
性について検討する。
(2)他金融機関の取組み事例の情
●動産・債権譲渡担保融資や ABL
態勢整備を目的に、昭和リース(株)・興銀リ
定書」を締結したが、個別案件成約までには
引き続き、他金融機関の取組み事例の情
報収集に努め、個別企業の取組
等に係る事務手続きを定めた「事
ース(株)と夫々「秘密・機密保持契約書」
、
「協
至らず。
報収集に努める。
みに活かしていく。
務規程」や「取扱要領」等の整備
定書」を締結した。
(3)事務手続き等を定めた「事務
を図る。 (19 年度~21 年度)
規程」類の作成を行う。
■中小零細事業者
への有益な情報
提供の強化
■官民ファンドの活
用
(1)中小企業基盤整備機構やしず
●案件の発掘及びファンドの活
・20 年 4 月、東京中小企業投資育成(株)によ ・20 年度に開催した 2 回の「いわしん中小企業
(独)中小企業基盤整備機構や(財)し
おか産業創造機構に加え、東京
用
り VC を活用した資金調達手法等をテーマとし
支援セミナー」では、夫々約 50 名の参加者
ずおか産業創造機構に加え、㈱東京中小
中小企業投資育成、信金キャピ
(19 年度~21 年度)
た勉強会を実施。
に対し、ベンチャーキャピタルを活用した支
企業投資育成、信金キャピタル㈱、フュ
援策等を紹介した。
ーチャーベンチャーキャピタル㈱等の
タル、フューチャーベンチャー
キャピタル等の民間の VC の活
用を図る。
・民間 VC との情報交換を定期的に実施。個別案
件について、VC と連携して支援した。
・
「事業承継」を切り口に、ファンドの活用、周
知を目的としたセミナーを開催。
①20 年 7 月 14 日「第 3 回いわしん中小企業支援
セミナー」
<テーマ>社長、事業承継対策は万全です
か?“計画的な事業承継のすすめ”知的財産
権と中小企業経営及び事業承継について
6
・個別案件について、ベンチャーキャピタルと
連携して中小企業者を支援したが、ファンド
出資までには至らなかった。
外部専門化との連携を強化し、資金調達
手法としてエクイティの活用を図る。
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策等
スケジュール
取組み内容
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
<講 師>(独)中小企業基盤整備機構、地元
の弁理士
②21 年 2 月 23 日「第 4 回いわしん中小企業支援
セミナー」
<テーマ>投資育成制度を通じて見る事業承
継のすすめ方
<講 師>東京中小企業投資育成(株)
■シンジケートロー
ンの活用
(1)案件の発掘を通してシンジケ
●案件の発掘及びシンジケート
ートローンの取扱を増加する。 ローンの実行(19 年度~21 年度)
・20 年 4 月、住宅メーカー(本社:愛知県)に
対するシンジケートローンに参加。
・20 年 6 月、PFI 事業「森地区新構想高等学校」
に参加。
・20 年 9 月、広告制作等を手掛ける企業(本社:
・シンジケートローンはタームローン 7 件 807
営業店並びに他金融機関との情報交換
百万円、コミット型 1 件 156 百万円、計 8 件
を積極的に行い、案件情報の収集に努め
963 百万円の残高(21 年 3 月末)
。
る。
・PFI 事業についてノウハウの蓄積やスキルア
ップが図られた。
浜松市)に対するシンジケートローンに参加。
■「中小企業の会計
(1)TKC 税理士事務所等と連携し、 (1)「中小企業の会計に関する指
・経済産業省関東経済産業局「平成 20 年度地域
に関する指針」の
「中小企業の会計に関する指
針」の普及を目的としたセミナ
力連携拠点事業」の支援事業のひとつである
普及
針」の普及を目的としたセミナ
ー開催(19 年度~21 年度)
「マテリアルフローコスト会計」を支援ツール
ーを開催する。
(2)「会計参与制度」を導入して
いる企業や「中小企業の会計に
として活用。
・
「マテリアルフローコスト会計」の実績
支援企業 3 社
及状況を調査するとともに、新商品の導
・20 年 10 月、11 月に計 4 回開催したセミナー
では、延べ 240 名が参加。
(2)新商品の導入検討及び企画・ ・20 年 7 月 22 日、TKC磐田支部の協力により、 ・TKC税理士事務所からの紹介案件 16 件
販売(19 年度~21 年度)
関する指針」に基づいて財務諸
表を作成している企業に対す
「中小企業の会計に関する指針」等の普
入を検討する。
TKC税理士事務所との連携を強化し、
新しい法律・税制等導入時の、知識の修
支店長を対象に 20 年 10 月施行「中小企業経
得や顧客等への周知を目的としたセミ
営承継円滑化法」の勉強会を実施。
ナーを開催する。
・TKC磐田支部との共催によるセミナーの開
る優遇商品を企画・販売する。
催。20 年 10 月 8 日・21 日(2 ケ所)・11 月 5
日 計4回
「貴社の永続的繁栄のための経営承継サクセス
プラン 2008」
<テーマ>新しい事業承継の税務について
<講 師>TKC 税理士
■e-Taⅹ(電子納
税)の普及
(1)インターネットバンキングの
●インターネットバンキングの
・e-Taⅹ(電子納税)の普及するにあたり、イ
推進による中小企業のe-Taⅹ
推進による中小企業の e-Tax(電
ンターネットバンキン推進目標件数を掲げ推
(電子申告・納税)の普及
子広告・納税)の普及(19 年~21
進した。
年度)
(2)融資時の必要書類の電子納税
証明書の受付
・顧客利便性の向上に向けた取組と e-Tax の前
・法人、個人事業者インターネットバンキング
年間目標 60 先
獲得実績:169 先
・個人インターネットバンキング年間目標 600
先
獲得実績:1,348 先
中小企業のIT化の必要性が増す中、イ
ンターネットバンキングの推進を積極
的に実施する。
FB 担当者の増員によりインターネット
●融資時における電子納税証明
提となるインターネットバンキングの積極的
バンキングの契約数は順調に増加して
書の受付を開始(19 年度~20 年
な推進を図るため、FB 担当者を増員した。
おり、さらに契約増加に向け営業店と協
度)
調し推進を図る。
e-Taⅹ利用については、引続き啓蒙活動
に取組む。
7
磐田信用金庫
3.地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献
課
題
具体的施策
■地域の活性化に
■商工会議所、中小
(1)商工会議所、社団法人中小企
●商工会議所、社団法人中小企業
・経済産業省関東経済産業局「平成 20 年度地域
資する多様なサ
企業診断協会静岡
業診断協会静岡県支部などの
診断協会静岡県支部などの外部
力連携拠点事業」における連携パートナー機
の専門家派遣事業を活用し、国の「農商工等
度地域力連携拠点事業」では、3 拠点の
ービスの提供
県支部など外部
外部機関の情報収集と活用
機関が行う、相談・支援等の分野
関として、商工会議所等の外部機関と連携を
連携事業計画」認定を 1 件支援した。
連携パートナーとして、専門家派遣事業
の取組みに関する情報収集と、連
強化した。
機関との連携強化
取組み内容
スケジュール
携を強化する(20 年度~21 年度) ・21 年 2 月、浜松市、静岡県西部農林事務所等
が主催した「農商工連携フォーラム」に参加
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
取組方針
評価及び今後の課題
・静岡県商工会連合会「地域力連携拠点事業」 経済産業省関東経済産業局「平成 20 年
・
「いわしん緊急経営サポートプラン」の案件
等様々な施策を通じ管内中小企業者の
に関し「中小企業診断協会静岡県支部」を通
支援を実施した。次年度では、これまで
じて中小企業診断士を紹介して支援した。
の連携拠点に加え、新たに「静岡県中小
した。
企業団体中央会」
、
「
(財)しずおか産業
・21 年 2 月より取組開始した「いわしん緊急経
創造機構」の連携パートナーに加わり、
営サポートプラン」のスキームに、19 年「業
計 5 拠点の連携パートナーとして、地域
務提携覚書」を締結した「中小企業診断協会
経済貢献に努める。
静岡県支部」を加え連携強化の態勢を整備し
た。
■コミュニティビジ
ネスや NPO への支
援
(1)NPO に対する取組みについて
は、個別対応とする。
(2)地域で活動する団体へ助成を
行う。
●コミュニティビジネスや NPO
・女性の職場環境整備ならびにキャリアアップ
・ 21 年 3 月、働く女性の会「Iwashin Working
働く女性の会は、民間企業の女性代表に
への支援・融資の研究や情報収集
を目指し、また、地域社会への貢献等を目的
Lady’s Club」が 募金を募り、磐田国際交
行政も連携するなど、男女共同参画事業
(19 年度~)
に、地元行政、各種団体ならびに地元企業と
流協会へ寄付を行った。
としても注目されている。また、日本語
●助成に向けた諸準備の実施(実
連携して、働く女性の会「Iwashin Working
教室は、社会問題に焦点を合わせなが
施 22 年度の予定)
(19 年度~21
Lady’s Club」を創設した。
ら、民間、行政、自治が連携した協働事
年度)
・21 年 3 月、磐田市、磐田国際交流協会、磐田
・日系ブラジル人向け日本語教室「いわしんバ
業の推進が図られた事例として、各方面
市自治会連合会等と連携し、日系ブラジル人
モス日本語!」を 12 回実施、延べ 240 名が参
からの関心が高い。
向け日本語教室を開催。
加した。
働く女性の会は、取り組むべき課題が多
・21 年 3 月 5 日に、広域関東圏コミュニティビ
数挙げられており、準備期間を経たうえ
ジネス推進協議会が主催する「浜松コミュニ
着実な問題解決に向けた活動をする。ま
ティビジネスフォーラム」へ参加、情報収集
た、研修会、講演会等を実施する。
をおこなった。
日本語教室は、
「多文化共生」や「協働
・域内企業の食品加工業者が中心となり「浜名
のまちづくり」の観点で注目を集めてお
湖のり」ブランドの確立を目指し、団体を設
り、行政、自治と連携し地域活性化に向
立する推進協議会へ、
(財)浜松地域テクノポ
けた活動を継続していく。
リス推進機構等とともに、協力機関として支
援する。
■地域を担う経営
■「サクセス 21」を
(1)「サクセス 21」の活動の強化
●地域の後継者会員の増強
20 年度は会員増強の推進により 18 名(会員 135
セミナーの狙いは「サクセス 21 若手経営者が、 サクセス 21 の活動については、年 2 回
(19 年度~21 年度)
名)が新たに加入。
「徳を磨くⅡ」をセミナーの
自社の事業の本質や自分自身の生き様を見据
の講演会を含めた総会及び賀詞交歓会、
テーマとして、4 回シリーズで企画し、現在、2
え、理念や使命に根ざした“徳“のある経営リ
5 回の全体セミナー、7 ブロックに別れ
回まで終了。また、本年度も会員企業先の新入
ーダーとして生まれ変わる」ことにある。セミ
た 6 回程度のセミナー「社長の道場」
、
による経営情報の提
社員を対象に「ビジネスマナーアップ研修」を
ナーの内容は、参加者に好評。
「ビジネスマナ
視察旅行、ビジネスフェアへの参加及び
供
開催した。
ーアップ研修」は、中小企業にとって単独で行
視察等を行っているが、参加率の引上げ
うには負担が大きいため、本会を通じた開催が
が課題である。その中で、本年度の賀詞
会員企業から好評である。
交歓会は参加率も大きく向上した。厳し
者への支援の強
中心とした取引先企
化
業の後継者の育成支
(2)「サクセス 21」の主催による
援及びセミナー開催
経営に関するセミナーの開催
●経営に役立つセミナーの開催
(19 年度~21 年度)
い経済環境の中経営者にとって有意義
8
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策
取組み内容
スケジュール
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
な時間を過ごせるよう企画を充実させ
て魅力のある会とする。
■「いわしん経営塾」 (1)「いわしん経営塾」の活動の
を中心とした次世
活発化
●活動内容のホームページでの
20 年度の「いわしん経営塾」活動内容をホーム
ホームページで公開していることについての
第 4 期の塾生は 52 名。
(前期比 2 名増)
。
公開の充実(19 年度~)
ページで公開し、当金庫の取組に対して広く周
成果・効果は直接的には計れないが、20 年度の
「いわしん経営塾」についての活動内容
知した。
ホームページアクセスは 228,139 件であった。 を紹介し、関心度を高めることにより多
代型経営者の育成
支援
くの経営者が参加し、実践的経営術を学
び、地域経済の活性化に繋げていく
■若年層及び老齢
■地域の子供に対す
(1)子供達へ正しい金融知識を普
層への正しい金
る正しい金融知識
及するため、地域の大学と連携
教育に関する研究の検討
融知識の普及や
の普及
して教育方法を検討する。
金融防犯意識の
エリア内市町村の教育委員会に社会貢献(CS
出前金融教育に関する、金庫内の態勢を
関へ派遣。
R)の観点から、出前教育の主旨と内容を説明
整え、21 年度から出前授業を開催する。
年度~20 年度)
子供向け金融教育セミナー(2 名)
した結果、21 年度から開催の依頼が複数あり、 学校関係者からも、民間と協働して開催
●インストラクターの養成
金融知力インストラクター養成セミナー(9
実施予定。また、外国人初期支援教室からの依
する授業に関心が集まり、社会科見学と
当庫職員が講師となり、地域の
(19 年度~20 年度)
名)
頼もあり、在日外国人や日系ブラジル人の子供
同様に期待されている。
子供達に対する金融知識の普
●子供会や小学校等に対する金
たちに対する金融教育も年間 4 回実施する運び
小中学校から複数の開催依頼があり、小
及のための講話を実施する。具
銭教育の普及(20 年度~21 年度)
となった。
学校・中学校の授業内容を検討し、子供
(2)インターシップを活用して、
啓蒙
●地元大学と連携し子供の金銭
(19
体的には「いわしんお金の学
(1)インストラクターを育成のため、外部教育機
(2)地域の小中学校へ金銭教育の普及
・「金融・経済教育教材(DVD)
」の小学校
へ贈呈。
(52 校)
校」の開設。
たちに分かり易い内容で金銭教育を推
・出前教育(お金の教室)の主旨を地域内小
進していく方針。
中学校に説明。80 校(小学校 56 校、中学校
24 校)へ「お金の教室」を案内。
■地域のお年寄りに
(1)地域のお年寄りが振込め詐欺
対する金融防犯意
など新種の詐欺に引っ掛から
識の啓蒙
ないよう、金融防犯意識の啓蒙
●講師の派遣によるセミナー、講
話の実施(19 年度~21 年度)
のため当金庫から講師を派遣
(1)金融防犯対応セミナー・講話の実施
老人会等の団体へ、啓蒙活動を周知し、地域(磐
最近の振り込め詐欺では、銀行口座の利
・対象者:地元の老人クラブ等。
田市、袋井市)の老人クラブ等より、20 年度中
用を避けて、現金を私設私書箱に送付さ
・内容等:当面は高齢者の被害が多い振り込
は6件の依頼があり講演会を開催。講演会に
せるケースや、宅配便やバイク便、「エ
め詐欺被害防止。
は、
1 回に 40 人から 200 人程度の参加があった。 クスパック 500」
、
「ポスパケット」
、普通
してセミナーや講話を開催す
参加者の関心は高く、熱心にメモを取ったり質
郵便で指定の住所に送付する様に要求
る。
問が出る等好評であった。
するケースなど新たな手口の事件も発
講演内容は、高齢者の被害が多い振り込め詐欺
生している。こうした最新の手口を紹介
事例を中心に、最新の事例ほか注意点等を講話
し、注意喚起することは、地元関係者や
した。
警察、防犯協会からは高い評価を得てい
(2)地域の老人会への防犯パンフ
レットの配布
●金融防犯に関するパンフレッ
トの配布(20 年度~)
(2)金融防犯広報用チラシの作成と活用
・金融防犯広報用として振り込め詐欺防止チ
ラシを作成。(当初2万枚作成)
・金融防犯対応セミナー、支店窓口にて配付。
る。
地域のお年寄りの関心も高いことから、
引き続き警察署及び防犯協会と情報交
換を密にし、積極的に取組む。今年度は、
定額給付金に絡む詐欺も想定され、注意
喚起していく内容の講話を実施する。
9
磐田信用金庫
4.地域密着型金融推進のための態勢整備(信用金庫に求められる事項)
課
題
取組方針
具体的施策
■ 目利き力の向
■研修等への派遣に
(1)業界団体主催の目利き力養成
●業界団体主催の研修・セミナー
上・人材の育
よる職員の目利き
のための研修・セミナーへの積
への積極的な派遣(19 年度~21
成
力の向上
極的な派遣
年度)
(2)庫内研修会、セミナーなどの
取組み内容
スケジュール
成果(効果)
評価及び今後の課題
研修計画に沿って全てを実施。また、随時必要
職員の積極的参加により、各人の知識お
と思われる講座に参加を促し、職員が積極的に
よび目利き能力、経営支援能力の向上が
「目利き力実践講座」
(6 月 16 日~20 日)1
受講した。業界団体の主催する研修は全国信用
図られたものと評価している。
●庫内研修会、セミナーなどの目
名派遣
金庫協会へ店長を 4 名、静岡県信用金庫協会へ
「目利き力養成」
、
「企業再生支援」の外
目利き力養成に関する機会の
利き力養成に関する機会の増加
「目利き力養成講座」
(9 月 8 日~12 日)1
店長以下 6 名、東海地区信用金庫協会へ 9 名、 部研修を増加させるなど、職員のスキル
増加
(19 年度~21 年度)
名派遣
信金中金へ 1 名、その他主催の研修へ 3 名(計
アップのため人材育成に力を入れる方
●通信講座の受講奨励(19 年度
「企業再生支援実践講座」
(11 月 11 日~14
23 名)を派遣した。金庫内研修は、金融塾を含
針。
~21 年度)
日)2 名派遣
め 5 講座を開催し、195 名が参加。通信講座に
(3)目利き力に関する通信講座の
受講奨励
(1)業界団体の主催する研修に職員を派遣。
21 年 3 月までの取組み状況に対する
・全国信用金庫協会主催
・静岡県信用金庫協会主催
おいては、目利き力・企業再生支援関連の 8 種
「企業診断講座」
(6 月 18 日~20 日)2 名派
遣
同 講座(7 月 9 日~11 日)1 名派遣
同 講座(9 月 10 日~12 日)1 名派遣
「企業再生支援講座」
(7 月 16 日~18 日)2
名派遣
・東海地区信用金庫協会主催
「業種別定性分析とアドバイスポイント講
座」
(4 月 22 日~23 日) 3 名派遣
「企業財務診断力養成講座」
(7 月 8 日~10
日)2 名派遣
「融資業務事例発表会」
(2 月 5 日)4 名派
遣
・信金中金主催
「商店街活性化支援実務研修」
(10 月 16 日~17 日) 1 名派遣
・その他外部機関主催
「中小企業経営診断セミナー」
(11 月 14 日)
3 名派遣
(2)金庫内集合研修を開催。
・金庫内集合研修
「中小企業に対する財務分析と企業支援研
修」
(6 月 24 日)
融資・営業係を対象
40 名参加
「融資渉外・定性分析強化研修」
(9 月 19 日)
融資・営業係を対象
34 名参加
「地域産業活性化セミナー」
(11 月 18 日)
支店長・営業役席者を対象
10
62 名参加
に 65 名が受講した。
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策
取組み内容
スケジュール
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
「経営改善支援実務研修」
(3 月 13 日)
融資・営業係を対象
31 名参加
・金融塾(土曜セミナー)集合研修
「財務勉強会」
(2 月 28 日~3 月 28 日)4 回
希望者を対象
延べ 28 名参加
(3)通信講座の受講を奨励。
・
「目利き」能力養成のための講座、企業再生
支援関連講座の斡旋と受講奨励
「中小企業改善プログラム講座」等 8 種の通
信講座を斡旋。延べ 65 名受講。
■ガバナンスの強
化
■会員になろうとす
る方への適切な説
(1)出資の受付時での会員制度に
関する適切な説明の実施
明
●出資の受付時での会員制度に
関する適切な説明の実施
(19 年度~21 年度)
・会員・出資金の基礎知識に関する研修手順書
等の準備。
出資金事務規程の整備が遅れていたことから、 出資金の規程整備は完了。検証後改訂
この整備に着手。
・協同組織金融機関のありかたに関する研修手
し、それに基づいて出資金の基礎知識に
関する研修手順書等を作成予定。
順書等の準備。
出資金の専門知識を有する職員の育成
や担当、部全体の知識レベルの向上のた
め勉強会や外部研修会へ参加をする。
■総代以外の会員か
(1)意見聴取のためのアンケート
らの意見の聴取と
調査の実施並びに総代会等で
経営への反映
の公表
●会員に対するアンケート調査
の実施(20 年度~)
・全信協からの会員意見紹介事例等を参考にア
具体的な成果まで至りませんでした。
ンケート調査項目等を検討。
具体的な成果をあげることができなか
ったが、先進金庫等の事例を参照に、具
・地区別総代懇談会の下部組織、支店毎の会員
体化させる
との意見交換会など会員意見紹介の枠組みの
検討。
■半期開示の充実に
向けた取組み
(1)半期開示でのディスクロージ
ャー項目の充実を図る。
地域貢献や CSR、バーゼルⅡの
●半期開示でのディスクロージ
ャー項目の充実を図る。
(19 年度~21 年度)
第三の柱等
19 年度半期開示では、健全性に関する開示の充
左記に同じ
定量面での開示項目は詳細な開示を進
実として自己資本比率の内訳、リスクアセット
める一方、見易く、解り易い開示となる
の内訳の開示を追加した。20 年度半期開示では、
よう留意している。また、定性面での開
収益項目に当期純利益を追加し、業務純益、コ
示では、地域貢献、CSR について十分な
ア業務純益、経常利益、当期純利益の 4 項目を
開示に努めてきたが、掲載ボリュームの
開示した。
増加が問題となる。掲載方法の工夫によ
り、内容の濃いものとしていく。また、
別冊による開示を定期開示を補足する
公表方法として検討していく。
■コンプライアン
スの徹底
■コンプライアンス
を徹底する庫内風
土の醸成
(1)信用金庫団体等が主催する研
修に職員を派遣する。
●左記の取組み
(19 年度~21 年度)
(1)全信協主催の研修に派遣。
研修計画に基づき、立案計画の全てを実施し
毎年度理事会の承認を得て策定するコ
利益相反管理体制構築セミナー 3 日間(1 名) た。コンプライアンス意識向上に繋がる効果を
ンプライアンス・プログラムに基づく研
(2)庫内の集合研修を開催する。
(2)集合研修
(3)通信講座の受講を奨励する。
・新入職員対象
(4)エシックスカード(倫理カー
・パート職員・派遣社員対象
ド)を活用する。
得た。
1 回(54 名)
2 回(47 名)
・コンプライアンス担当者対象 1 回(46 名)
セクハラ・パワハラ防止研修 20 年 7 月 11 日
男性の意識改革、受ける人の心理と意識につい
てコンプライアンス担当者を対象に開催した。
11
修の実施や外部研修の受講等により、コ
ンプライアンスの意識付けを図る。
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策
取組み内容
スケジュール
・役員対象
成果(効果)
21 年 3 月までの取組み状況に対する
評価及び今後の課題
1 回(14 名)
(3)リスク管理・コンプライアンス関係講座 10
種を斡旋し、66 名の受講があった。
(4)統括部署の担当者による臨店しての研修実
施時にエシックスカードの周知のための自主
テストを実施(28 店舗)
■ リスク管理態
勢の充実・
■信用リスク管理態
勢の充実・強化
(1)信用格付の精緻化
●信用格付新システムの導入
(1)(2)当金庫の規模・特性およびリスクプロフ
(1)(2)導入決定後、個別システムに関する開発
システム内容のカスタマイズ、今後のシ
(2)信用リスクの計量化
●信用リスク計測モデルの導入
ァイルに見合った外部業者開発の信用格付・自
打合せを実施。
ステム発展性を十分検討し、各個別シス
(19 年度~21 年度)
己査定・償却引当・リスクアセット計測・信用
(2)信金中央金庫の信用リスク VaR 計測モデル
テムを順次導入。
(20 年度内には信用格
リスク計量化を一元管理する「総合融資審査支
を使用し、VaR、EL、UL を算出、UL を信用リス
付・自己査定・償却引当・リスクアセッ
援システム」のシステムモデルを構築。
ク量とし配賦自己資本管理を行っている。
ト計測の各システムを導入)21 年 6 月か
(2)信用リスクの計量化
(シミュレーション回数 100,000 回、信頼区間
らの本格稼動に向けた最終調整を実施。
「総合信用リスク管理システム」
(信用格付・自
99%)
「総合信用リスク管理システム」によ
強化
己査定・償却引当・リスクアセット計測・信用
り、信用リスクを一元管理し、内部格付
リスク計量化)が機能するまでの間、信金中央
結果から算出されるデフォルト率によ
金庫の信用リスク VaR 計測モデルを使用してい
り EL・UL を算出。配賦自己資本管理の
く。
充実を図るとともに、EL の分析を行う。
「融資審査支援システム」は信用格付デ
ータの検証など本稼動に向け準備中。信
用リスクの計量化については、6 月より
基本設計・詳細設計を行い、年度内に稼
動する予定。
■市場リスク管理態
勢の充実・強化
(1)市場リスク管理態勢の整備・
充実
●フロント、ミドル、バックの機
能の強化(19 年度~)
(2)仕組債のリスク管理の高度化
(1)市場リスク管理態勢の整備・充実
・フロント、ミドル、バック部署で市場性リス
フロント、ミドル、バック部門で情報の
フロント・ミドル・バックの機能の強化
クの管理強化について協議を定期的に行い、 共有化を図るため、定期的に協議の場を
・ミドル部署の牽制機能の強化を図るため、
現状の問題点を認識し、その改善の実施を行
設けたことから、リスク管理の実効性を
なっていくこととした。
高めていく。
運用状況、市場環境に対処する市場リス
ク・流動性リスク管理の協議をフロント、
ミドル、バック部門が集まり行うこととし
た。
・株式リスクのリスク量について、バックテス
ト実施に向けた準備を行なった。
・その他目的有価証券の評価損限度額設定はソ
・株式リスクを、ボンドミスで計測すること
とし、バックテストを実施していく。
フトリミットとし、自己資本比率への影響を
管理する方法で検討。
・その他目的有価証券評価損限度額の設定の
検討。
■統合的リスク管理
態勢の充実・強化
(1)リスク調整後収益指標の導入
●仕組債のリスク管理の高度化
(2)仕組債のリスク管理の高度化
(19 年度~)
仕組債の適切なリスク管理態勢の構築
洗い出しを行い、ボンドミスや NBA などによ
・仕組債の時価評価や格付の変更の確認を行う。
る管理を検討。
●リスク調整後収益指標の導入
(1)リスク調整後収益指標の導入・活用
と活用(19 年度~20 年度)
・リスク調整後収益指標の研究、活用方法の検
討や配賦自己資本管理をこの指標と連動させ
12
・仕組債ほかリスク量計測対象外の有価証券の
・リスク調整後収益指標について、導入、活用 ・有価証券の評価損益が自己資本比率に
までには至っていない。
与える影響をソフトリミットとして
考慮する損失限度枠設定の検討を行
磐田信用金庫
課
題
取組方針
具体的施策
取組み内容
スケジュール
成果(効果)
る方法を検討した。
(2)配賦自己資本管理態勢の充実
●配賦自己資本管理態勢の充実
(2)配賦自己資本管理態勢の充実
(19 年度~)
・各種リスクを統一的に管理するため、対象リ
スクを全て VaR による共通尺度とする。
・金利リスクについては、銀行勘定全体を対象
とする。
・計量可能なリスクが顕現化した場合の自己資
・金利リスク管理について BPV から、VaR によ
る尺度に変更し、対象リスクは全て VaR を尺
度とした。計量可能なリスクが顕現化した場
合の自己資本への影響を見積もったうえ、そ
の残存部分は計測不可能なリスク等へのバ
ッファーとするよう定義付けを行なった。
・配賦自己資本管理における金利リスクについ
分を計測不可能なリスク等へバッファーとす
ては銀行勘定全体を対象とする同細則の改
る定義付をする。
訂を行い、金利リスク量をリスク管理統括委
る。
員会へ報告、検討を行なっている。
・各リスク資本使用率のアラームポイントを、
4 段階から 3 段階に変更するとともに、早期
に注意喚起を行なうよう改善を図った。
13
評価及び今後の課題
なう。
本への影響を見積もったうえで、その残存部
・経営体力に見合った自己資本の配賦を決定す
21 年 3 月までの取組み状況に対する