JSA 公式ハンディキャップ制度

JSA 公式ハンディキャップ制度
Ⅰ.概要
本制度は、プレイヤーそれぞれの実力にあわせて、一定の基準によりハンディキャップを与える
ことにより、最後まで充分にゲーム性を保ちながら楽しんでもらうためのものです。
ハンディキャップは実技によって測定するものであり、プレイヤーの実力を大まかに点数によっ
て表します。測定後、調整戦やトーナメントに参加することにより、ハンディキャップが変動し、
よりプレイヤーの実力に近い点数となっていきます。
ハンディキャップの有効期間は、調整戦などによる最後のハンディキャップの変動から 1 年間と
します。1 年以上変動なく経過した場合は、改めて測定しなおしてください。また、一度測定した後
は 6 ヶ月間受験できません。
Ⅱ.ハンディキャップ算出方法
ハンディキャップは 3 種の試技から求めます。
通常のスヌーカーテーブル(12 フィート、ポケットの大きさなども常識の範囲内)でパートナー(上
級者推奨、1 名以上)付き添いの元、実施してください。
試技①:ラインナップ
ラインナップをボールインハンドから 4 回行います。
ラインナップのスタート時の形は、トップとブラックの間にレッド 3 個(1 個はレールタッチ)
ブラックとピンクの間にレッド 5 個、ピンクとブルーの間にレッド 7 個です。
レールタッチ
ラインナップ4回の点数と、自身のゲーム中(公式戦、相撞き問わず)でのハイエストブレイク
を加え、その平均点を算出します。
(少数点以下は四捨五入)
※以下、赤字は例
点数
1 回目
2回目
3回目
4回目
自己ハイエスト
合計
平均
16
8
1
24
41
90
18
対応表を用い、平均点から試技①ハンデ値を求めます
( 16 + 8 + 1 + 24 + 41 ) ÷ 5 = 18
対応表
平均値
ハンデ値
平均値
ハンデ値
0~8
+64
49~56
+16
9~16
+56
57~64
+8
17~24
+48
65~72
±0
25~32
+40
73~80
-8
33~40
+32
81~88
-16
41~48
+24
89以上
-24
試技①ハンデ値
+48
試技②:ロングポット
ボールインハンドで、D ゾーンからブルースポットのボールをコーナーポケットへポットします。
試技は 1 回のみです。
Dゾーン
成功した場合:ハンデ値
-4
失敗した場合:変動無し
試技②ハンデ値
-4
試技③:セーフティーショット
ボールインハンドで、”D”よりピンクスポットのボールに当て、ボークエリアへキューボールを
返してきます。
ピンクボールのポットについては是非を問いません。
試技は 1 回のみです。
ボークエリア
“D”
成功した場合:ハンデ値
-2
失敗した場合:変動無し
試技③ハンデ値
-2
試技①、②、③の合計ポイントがハンディキャップ点数になります。
ハンディキャップ点数
Ⅲ、使用方法
ハンディキャップを使用した対戦の場合、まず互い点差を求めます。
差分をゲームスタート時にハンディキャップの多いプレイヤー側に入れてから開始します。
例)
プレイヤーA:54点
プレイヤーB:32点
54 - 32 = 22
点差22点分をゲームスタート時にプレイヤーA側に入れてからゲームを開始します。
+42
Ⅳ.ハンディキャップの変動について
○調整戦(各個人戦)による変動
ベストオブ3(2 フレーム先取り)で行ってください。
結果(2-0)の場合
勝ち:ハンディキャップを-2
負け:ハンディキャップを+2
結果(2-1)の場合
勝ち:ハンディキャップを-1
負け:ハンディキャップを+1
○ハンデトーナメント戦による変動
基本計算式:勝敗差数 × -1) -1 = 増減値
・トーナメント一回戦負けは、上記計算関係なしで、+1
・優勝は上記計算後、さらに-2
・予選リーグ、決勝トーナメントと行った場合は、予選リーグ後一度計算し、決勝トーナメント
を改めて計算する。この場合の決勝トーナメントにおいて、上記「トーナメント一回戦負け+
1」は該当しない。
例 A)16 人参加のトーナメントで優勝した場合(4 勝 0 敗)
勝敗差数:4
増減値:4×(-1)-1-2=-7
次回ハンディキャップは、現在の値より-7点
例 B)16 人参加のトーナメントで 3 位タイだった場合(3 勝 1 敗)
勝敗差数:2
増減値:2×(-1)-1=-3
次回ハンディキャップは、現在の値より-3点
Ⅴ.ハンディキャップ値の取り扱いについて
ハンディキャップ値は、各自で保管ください。JSA でハンディキャップを記録するサービスは行って
おりません。
国内の一部店舗では、本ハンディキャップ制度を採用した大会等の開催があり、その際に店舗によっ
てハンディキャップが記録されることがありますが、その後、他店舗等での大会に参加したり、調整戦
等でハンディキャップ値が変化した場合、ご自身で管理の上、他の大会に出場する場合にはその旨を申
し出るようにしてください。
以上