特別養護老人ホーム 末広たいせつの郷 短期入所生活介護事業所 末広たいせつの郷 1 平成26年度事業報告 介護目標の総括 平成26年度も、入居前のアセスメントによりご利用者・ご家族の多様なニーズを把握し、ニーズをケ アプランに反映させ、充実した個人生活の構築,満足頂ける施設を目指しました。 施設経営の基盤となる年間稼働率は月次の変動が大きく94.9%で終わりました。 一方、短期入居は今年度からから本格運用2年目となり、年間稼働率は75.3%の結果でした。 長期入居につきましては、配置医との連絡を密に行う事や、症状の早期発見、早期治療に努め、入院を 出来るだけ避ける努力を続けてきました。又、看取り介護も初めて行いました。 機能訓練については、機能訓練指導員・相談員・介護員での実施が定着し、ご利用者の日々の生活にも 確実に組み込まれてきています。短期入居のご利用者の参加もあり一体で行っております。 また、一部のご利用者には個別機能訓練を実施しています。 たいせつの郷より引き継いだ記録用紙を使用し、1週間単位でご利用者の状況を把握し日々の日誌 に結び付け、その内容をユニット会議に結びつける方法・書式をさらに定着していけるようにしていき ます。 表1入院者数 年度\月 4月 平成23年10月∼平成27年3月 5月 6月 7月 8月 9月 H23 年 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 合計 0 2 6 4 2 2 16 H24 年 2 5 8 5 7 9 7 6 7 5 5 6 72 H25 年 6 6 2 5 6 8 6 7 9 8 7 10 80 H26 年 9 11 8 8 6 7 5 5 5 5 9 10 88 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 合計 61.5 83.8 88.0 89.9 94.4 95.4 85.5 表2 稼働率 平成23年10月∼平成27年3月 長期入居 年度\月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 H23 年 H24 年 95.1 92.4 89.7 90.0 92.0 91.0 92.5 94.2 95.7 97.1 96.9 93.6 93.3 H25 年 93.4 95.8 97.9 96.0 96.6 93.8 94.7 96.4 93.8 94.0 95.2 92.8 95.0 H26 年 94.0 94.2 96.0 93.2 95.7 93.8 96.1 97.8 94.8 95.9 94.2 93.2 94.9 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 合計 1.9 5.9 0.3 2.6 短期入居 年度\月 H23 年 H24 年 5.8 5.0 8.4 19.7 22.1 23.0 13.6 H25 年 43.8 57.6 61.0 53.5 64.1 68.1 65.4 61.9 54.8 47.9 62.8 61.8 58.5 H26 年 38.1 62.7 71.4 79.7 77.9 90.0 78.8 89.5 74.2 77.4 77.6 86.6 75.3 * 昨年度の稼働率のグラフは別添資料に記載しております。 - 20 - 2 実施方策の進捗状況 (1)ユニットケアを基礎に置いた介護サービスの提供 施設全体として実施しているユニットケアによる介護サービスの提供を実施してきました。 27年3月末のユニット構成は以下の様になっています。 (平成26年3月31日現在) 1 2 3 4 5 6 7 8 ユニット名 うめ こぶし ゆり さくら あやめ かえで ききょう ふじ 定員数 10 10 10 10 10 10 10 10 5,4 5 5 5,6 5 4,6 6 5 介護従事者数 (常勤換算) 深夜配置数 1 1 1 深夜配置数 1 総括・看護職 合 計 ユニット名 *定員 ÷ 介護従事者数は 利用者数 介護従事者数 (常勤換算) 1 平成26年3月31日現在で、 80 6,1 ご利用者 1.68人に 47.7 深夜配置数 職員1名を配置 5 (2)ユニット関連会議 今年度は現状の把握と分析、課題の設定と迅速な対応を行うため、以下の会議を実施しました。開催週や 曜日の固定化を図り、会議時間の短縮化にも取り組んでいます。 ケアカンファレンスも会を重ねるごとに活発になってきましたが、勉強会などを含めてより効率化と内容 の充実を図っていきます。 各会議とも、議事録作成、施設全体での周知体制は定着させることができました。 会議名 ユニット会議 ユニット リーダー会議 看護職会議 会議リーダー ユニット リーダー 頻度 1/月 開催日 毎月第 2 月∼金 入居サービス係 1/月 毎月第 1 火曜 健康管理係 1/月 毎月第 1 金曜 内 容 ユニット内の各種問題の協議と解決 全ユニットにて周知・調整が必要な 問題の解決 毎月第一火曜日に開催 ご利用者の体調管理・治療上の調整など (3)かみかわユニットケア・サテライトケア研究会を含む他施設との連携 今年度は合同研修会に介護職員も参加しユニットケアの推進を図ると同時に、横の繋がりを強固なものに なるよう努めてきました。 - 21 - (4)公表制度を含む自己評価の実施 北海道「介護サービス情報の公表」制度について、新規開設事業所として平成26年10月8日に訪問調 査を受けました。 法人理念・法人介護方針・法人生活目標・介護指針の自己評価を全職員対象に、平成26年10月に実施 しました。 (5)各種行事の企画 以下の行事を施設全体の行事として実施しました 参加対象 実施行事 開催時期 ご家族 ご利用者お誕生日 誕生日 ご家族 焼肉パーテイ 7月6日 ご家族・地域の方 敬老会 9月15日(敬老の日) 焼肉パーテイはご家族の参加も多数あり、楽しい時間を過ごしていただきました。 敬老会は地域の代表の方にもご参加いただき、ご家族と一緒にご利用者の長寿をお祝いする会になりまし た。 (6)当施設独自のツールによる、個別介護計画の作成継続 アセスメントシートの記載、ケアプランについても、ユニットの職員がご利用者の生活を共に考え共に作 るという役割を継続していきます。 モニタリングについても、日々の介護の記録を基礎資料とすることとし、記載の効率化に取り組んでいま す。 また、ケアプラン作成に関わる業務は、施設ケアマネが作成をしておりますが、今後はユニット会議にて 現場の職員に検討を加えてもらう方式を取っていきます。 (7)研修計画 ① 外部研修一覧 年 月 日 研修名 場所 26 5 9 道北老施協 総会・研修会 旭川市 施設長・相談員 2 26 5 27∼29 ユニットリーダー研修(講義) 札幌市 ユニットリーダー 1 26 6 9∼13 ユニットリーダー施設実習研修 札幌市 ユニットリーダー 1 26 6 26∼27 道北老施協 介護職員研修 稚内市 介護職員 2 26 7 8∼9 道北老施協 事務職員研修 美深町 事務職員 1 26 7 11 旭川摂食・嚥下講演会 旭川市 看護師・栄養士 2 26 7 10∼11 全道老人福祉施設研究大会 札幌市 施設長 1 26 7 16∼18 係長実践研修 東京都 入居サービス係 1 26 7 23∼24 看護協会上川南支部研修会 旭川市 看護師 1 26 7 29∼30 栄養士・調理員研修会 東神楽町 調理員 1 26 8 23 認知症ケア研究会第二回研修会 札幌市 ユニットリーダー 1 26 9 4∼5 接遇研修会 旭川市 事務職員 1 26 9 29∼30 第 34 回老人福祉施設研究発表会 札幌市 施設長他 3 26 10 4 TENA 排泄研究部会講習会 旭川市 ユニットリーダー 2 26 10 7 ノロウイルス等対策講習会 旭川市 入居サービス係 1 - 22 - 参加者 人数 26 10 9∼10 道北老施協相談員・ケアマネ研修会 幌延町 相談員 1 26 10 10 高齢者虐待防止推進研修会 札幌市 施設長 1 26 10 16 給食従事者研修会 旭川市 管理栄養士 1 26 10 22∼24 係長実践研修 東京都 生活サポート係 1 26 10 26 ネスレ臨床栄養セミナー 旭川市 看護師・栄養士 2 26 10 28∼30 第 71 回全国老人福祉施設大会 仙台市 施設長 1 26 11 10∼11 北海道ブロックカントリーミーテイング 札幌市 入居サービス係 1 26 11 13 公正採用選考人権推進研修会 旭川市 事務長 1 26 11 12∼14 ユニットリーダー研修(講義) 札幌市 ユニットリーダー 1 26 11 14 道北老施協施設長研修会 旭川市 施設長他 7 26 11 17∼21 ユニットリーダー実地研修 小樽市 ユニットリーダー 1 27 1 15 北海道老人福祉施設長研究セミナー 札幌市 施設長 1 27 2 13 旭川市介護支援専門員合同研修会 旭川市 ケアマネジャー 1 27 3 3 給食施設栄養士研修会 旭川市 栄養士 1 27 3 4 上川ユニットケア・サテライトケア研究会 合同研修 旭川市 相談員・介護員 5 ② 内部研修実施一覧 年 26 27 月 日 7 22 8 20・26 3 23∼27 内容 説明者 参加 オムツ研修 ユニチャームメンリッケ研修担当 52 平成 27 年度新入職員 施設長・副施設長・事務課長・施設ケアマネ 平成 26 年度中途採用者 入居課長・看護係長・管理栄養士・介護職員 6 ユニット会議後の勉強会 年 月 26 5 緊急時マニュアル 6 排泄ケア 説明者 参加 看護職・ ユニット会議 8 水分摂取について ユニットリーダー 参加者 9 ノロウイルスマニュアル 入居サービス係 10 ユニット会議後 内 容 食中毒について 7 27 日 ターミナルケア 変色防止 11 インフルエンザ予防 12 高齢者虐待防止について 1 看取り介護について 2 認知症について 3 緊急時の対応について - 23 - ユニットリーダー会議後の勉強会 年 月 26 4 24 時間シートについて 5 緊急時マニュアル 看護職 酸素ボンベ・サクションの使用方法 生活サポート係 ユニットリーダー会議 7 ターミナルケア 入居サービス係 参加者 8 ターミナルケア 9 ノロウイルスマニュアル 6 日 ユニットリーダー会議後 10 内 容 説明者 参加 緊急時対応 心臓マッサージ・アンビューバック 11 誤薬リスクマネジメント 12 高齢者虐待防止について 看取り介護について 27 1 看取り介護について 2 接遇について 3 平成 27 年度にむけて ③ 研修体制の継続 外部研修は道北老施協主催の職種別研修会の他に、相談員・ケアマネジャー・栄養士は外部の研修にも参 加することができました。 介護員の研修はユニットリーダー研修に2名参加しユニットケアの理解を深めることができました。 他 の介護職員も全道の研究発表会に参加することで意識の向上を図ることができました。 内部研修についてはユニット会議後の勉強会に加えて、ユニットリーダー勉強会を基本的に毎月実施して います。時期的に重要度が高い内容のほかにユニットからの要望も取り入れ実施しています。 介護職員・看護職員全員を対象にオムツ研修をメーカーの担当者を講師に実施しました。日頃使用してい るオムツについて理解を深めることができました。 ④ エルダー制の実施 新入職員にマンツーマンで先輩職員が対応するエルダー制を実施しました。約一ヶ月間は同一勤務を行い ユニットケアについて学ぶと共に教育担当者(エルダー側)の成長にも繋がっています。 ユニットリーダーのサポートもあり、ユニット全体で職員を育てる雰囲気の醸成になっています。 (8)各種記録と会議の効率化 記録については、従来「たいせつの郷」で使用している書式を採用しています。現在の「生活の記録」か らケアプランのモニタリングへの連携を行う準備を行い、課題の抽出を行っています。 (9)ご家族との連携強化 社会福祉法人旭川富好会広報誌「たいせつ」を一回発行しました。施設紹介と行事の模様を紹介していま す。又、他に長期入居ではご利用者個別に3ヶ月に一度、短期入居では利用月毎にご家族宛に「定期連絡 シート」を発信しています。日々の生活の様子を画像と文章でお伝えし連携の強化に取り組んでいます。 - 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