オックスファム・ジャパン コミュニティ・ファンドレイジング・ガイド 世界では約6人に一人が貧困と戦っています。約7200 万人の子どもたちが学校に行けず、毎日8000人がHIV/ エイズで命を落としています。 このような貧困を無くすためにあなたにもできることがあ ります。コミュニティ・ファンドレイジング(寄付金集め)も その一つ。 自らが主体となって、ファンドレイジングの企画をし、そ の収益金をオックスファムに寄付して、オックスファムの 活動を支えてください。 オックスファムは1942年にイギリスで 設立され、世界100カ国以上で活動 する国際協力団体です。 世界17の国・地域に拠点を置き、貧 困を克服しようとする人びとを支援し、 貧困を生み出す状況を変えるため に活動しています。 コミュニティ・ファンドレイジングって何? コミュニティ・ファンドレイジングとは、個人や団体が主体となってファンドレイジングの企画を 立て、実施することです。集まった寄付金はオックスファム・ジャパンに寄付、国際協力活動 に役立てられます。 イベントを楽しみながら国際協力活動ができ、その活動が世界の貧困削減に役立てられる ことで、大きな達成感を得ることができます。 大学のサークル活動の一環として、会社のCSR活動として、仲の良い友人と、一人でも何 かやりたい、、、 主役はみなさんです!自由な発想とオリジナリティ溢れる企画で、楽しみなが らファンドレイジングをして、国際協力活動に携わってみませんか? 集められた寄付金は大きな変化をもたらします! 例えば、 5,000円で 70,000円で 120,000円で モザンビークで牛一頭にワクチンを 接種し、病気の予防をすることができ ます。 インドの村に簡易図書館を作るがで きます。 自然災害や紛争時などの緊急人道 支援において、一日に必要な水を 1,000人に提供することができます。 どうやるの? 企画する 企画は早めに立てましょう。 その際、下記のポイントを押さえておくことが大切です。 What/How 何をどのようにするかをまず考えます。どのようなイベント・企画が人 の心を掴み、寄付に繋がるかを考えます。 When いつ実施するのかを考えます。他のイベントと日にちが重ならないよ うに注意します。ただし、自分の企画と上手くリンクできるようであれ ば、既存のイベント(学園祭や地域のお祭りなど)も活用できます。 Where どこで開催するのかを考えます。例えばチャリティ・パーティーを企 画したとしても、ホーム・パーティーなのかカフェやレストランを借りる のかでは、やるべきことが異なってきます。企画のコンセプトやイベ ントの規模を考えて、最適な場所を設定し、早めに押さえるようにし ます。 Who 誰と一緒に、誰をターゲットにするかを明確にします。一緒にやってく れる仲間がいれば、役割分担をして効率よく準備を進めていきましょ う。また、その企画で寄付金を出してくれそうな人は誰かを考えます。 学生?職場の人?ターゲットを決めることで、その人たちが興味を 持ちそうなことが見えてきます。 ファンドレイザーのご紹介 出雲西高校 Space Ship Earth 島根県の出雲西高校の生徒が中心となって環境・貧困問題に取り組んでいるSpace Ship Earthでは、 月に一回不定期でチャリティ・バザーなどを行っています。 「継続」することが何よりも大切 今後の活動に活かすために、 本場イギリスのオックスファム・ショップ にて研修も行いました。 バザーでの売上げは10万円を超えることも あるそうです。 バザーの他にも写真展やハンガー バンケットも開催。 幅広くオックスファムの活動をサポート しています。 写真展の開催 ハンガーバンケットの様子。 約30名の子供たちが世界が直面する 食糧問題を体験しました。 準備する 必要となる準備は、企画・イベントにより様々です。自分の企画に必要なTo Do Listを作成して、準備漏れのないようにします。 例えばこんな準備が必要かも・・・ zTo Do List、 予算の管理 当日までに何が必要かをTo Do Listに書き出し、スケジュールを組んで実行していきます。 収益の管理は信用問題、将来のイベントの成功に大きく関わってきます。出て行くお金と 入ってくるお金は常に記録を取るようにします。場所代や飲食代、コピー代などをしっかり と記録を取っておき、できる限り領収書も保管しておきます。支出を予測することで、参加 費が必要か、必要ならいくらくらいかを予測してプランを立てることができます。 寄付者に対し、いくら寄付金が集まったのかしっかりと報告できるようにしておきます。 現金の管理はとても重要です。会計係を決め、担当者が責任を持って現金を管理するよう にしましょう。 z協力者を見つける 何のための企画か、この企画がどのように世界の貧困削減の役に立つのかを説明すれ ば、協力してくれる人がきっと見つかるはずです。 近くのカフェやレストランのオーナーに趣旨を話して協力を仰いだら、無料でお店の一角 を貸してくれたり、イベントに必要な食事などを格安で(もしくは無料で!?)提供してくれ るかもしれません。 また、自分が所属する大学や企業、団体を巻き込むことで、イベントスペースの確保や広 報での協力も見込めます。 寄付金の使われ方やオックスファムの団体説明についてのご相談は、お気軽に事務局 までお問い合わせ下さい。 z広報 広く参加者を集めるためには、メディアを有効活用するのが効果的です。企画の意図や 意義、オックスファムの説明や寄付金の用途を明記して告知をします。新聞や地域情報 誌、学内新聞や掲示板、社内広報誌などをフル活用しましょう。MixiやFacebook、ツイッ ターなどのウェブサイトもイベントを告知するには有効なツールです。 イベント当日や終了後に新聞などのメディアに取材してもらうこともできます。話題が話題 を呼んで、次回以降のイベントの大きな役に立つでしょう。 いろいろな企画・アイディア 募金箱/街頭募金 もっとも手軽にできるファンドレイジングの一つです。職場や校内に置かせてもらいましょう。 何のための募金か分かるような工夫を忘れずに。どこに設置しその管理はどのようにするの か明確にしておきます。また街頭募金をする場合は役所や警察署への許可申請を忘れずに。 オックスファム・ジャパンでは、世界の貧困状況を一人でも多くの人に知っても らうための企画、写真展リレーを行っています。 世界各地のオックスファムの活動現場をプロの写真家が訪れて撮影した写真 パネルを、展示用にパッケージして貸出しています。 カフェ、レストラン、ショッピングモール、学校など様々な場所に、現地の写真を 展示し、世界の現状やオックスファムの活動を紹介できます。 写真展リレーをご希望の方はこちらを ご覧下さい。 募金箱の設置もこの写真展リレーと組み合わせれば効果は抜群です! http://oxfam.jp/whatyoucan/cat31/ パーティー クリスマスやハロウィン・パーティー、忘年会や新年会、歓送迎会などをチャリティー・パー ティーにする方法です。会費の一部(または全て)を寄付金にします。協力者を確保すること で、より多くの金額を寄付に回すことが可能になります。 2008年7月24日(木)に、渋谷のバー”Pink Cow”で、アフリ カ人のアーティストを招いて音楽やアートを楽しむアフリカ ン・ナイトが開かれました。アフリカ音楽に合わせて踊ったり 歌ったりの楽しいイベントになりました。 アフリカン・ナイトの参加費は、オックスファム・ジャパンの 支援国である、南アフリカとモザンビークの活動に役立てら れました。 パブクイズ イギリスやオーストラリアではお馴染みのパブクイズ。 クイズナイトやトリビアナイトとも呼ばれ、難解なクイズに挑戦するクイズ・イベントです。 クイズのテーマや出題の仕方を工夫したり、景品を 用意したりすることで、大いに盛り上がります。 こちらも景品や飲食に協力者がつけば、参加費のほ とんどを寄付にすることができます。 バザー 文化祭や地域のお祭りなどで有効なのがバザーの売上げを寄付する方 法です。押入れのそうじにもなり、手軽に寄付を集めることができます。 書き損じハガキを集める 自宅や職場に眠っている書き損じハガキ・未使用ハガキ(官製ハガキ)を集めて、オックス ファム・ジャパンに送ってください。 書き損じハガキは、手数料を支払えば郵便局で新しいハガキに交換でき、ちりも積もれば と言いますが、この方法でも相当額の寄付金が集まります。一人でもできる手軽な国際協 力の貢献です。 書き損じハガキ以外でも未使用切手や商品券も受け付けています。尚、ハガキに書いて ある個人情報はマジック等で消してお送りくださいますようお願いします。 ワークショップ あるテーマに関して興味がある人を集めてワークショップを行い、その参加費を寄付する 方法です。 Oxfam Japan International Volunteer Group (IVG)は2週間に一回、英語 によるワークショップを行っています。 このワークショップでは、オックスファムの活動や貧困の状況について ワークショップ形式で学んでいきます。 英会話の練習をしながら世界の現状について、フレンドリーな雰囲 気の中で学べるこのワークショップは大人気で、定員を超える申し 込みがある時もしばしば。 参加費の1,000円はその全てがオックスファム・ジャパンへの寄付と なっています。 ハンガーバンケット オックスファム・アメリカが考案した参加型ワークショップで世界中で定評のあるハン ガーバンケットでは、食事を通じて世界の貧困状況、食の不平等を疑似体験できます。 参加者はくじ引きによって、高所得国、中所得国、低所得国 に分けられ、それぞれの国の食事を通して、その質や量、 サービスの不平等さを体験します。 日本でも全国の小・中・高・大学・団 体・企業と様々なところで行われてお り、貧困問題を考えるきっかけとして 好評を得ています。 他にも、ミュージシャンならチャリティ・ライブを開催する、フラワー・アーティス トならアレンジメントなどを販売して収益を寄付する、などアイディアは様々! 自分の興味とターゲットにあった企画を考えましょう!! その他 コミュニティ・ファンドレイジングの企画書を提出して頂ければ、オックスファムのロゴやバナー、支援先の 写真パネルなどを貸し出します。オックスファムの活動内容、途上国の現状などの説明・案内文もご用 意しています。 ※オックスファムのロゴは、「Proudly Supporting」の文言が入っているもののみご利用頂けます。 法を守って安全に 一般の方々を対象に募金活動を行う場合、イベントの主催者が全ての責任を負います。事前の取り決 めがある場合を除き、オックスファム・ジャパンはイベントに関する責任は負いません。 ★特に以下のことに気を付けて下さい。 ・ 法を守り、安全に気を配る。 ・ 公共の場(公園や公道)で活動する場合は、予め警察署などに使用許可申請が必要です。 イベント場所が決定したら、申請が必要かどうか官公署に確認して下さい。 ・ 必要に応じて、イベント保険等に加入することをお勧めします。 オックスファムへの寄付 集まった寄付金のオックスファム・ジャパンへの送金方法は2種類あります。 ①クレジットカードから支払う クレジットカードでのご寄付をご希望の方は、オックスファム・ジャパンのウェブサイトの下記ペー ジから寄付できます。 https://oxfam.jp/forms/donate_form.html ②ゆうちょ銀行または郵便局から支払う 払い込み用紙に下記事項をご記入の上、窓口にてお支払下さい。 z口座番号:00140-6-53804 z加入者名:Oxfam Japan z通信欄:領収書がご入用の方は、「領収書必要」とご記入下さい。 詳しくはWebサイトをご覧下さい。 http://oxfam.jp/whatyoucan/cat57/ コミュニティ・ファンドレイジングは皆さんが主体となって、独自に企画を立てな がらファンドレイジングをすることで、オックスファムの活動を支援するものです。 みんなで楽しみながら貧困のない公正な世界を目指しましょう!! ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。 特定非営利活動法人 オックスファム・ジャパン 〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル2F TEL:03-3834-1556 FAX:03-3834-1025 Email:[email protected] URL:www.oxfam.jp
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