RAV から ProScanVer.6.x への乗り換え手順(例)

RAV から ProScanVer.6.x への乗り換え手順(例)
1.事前準備
・ ProScan パッケージインストール
ProScan パッケージをダウンロードし、パッケージのみインストールします。
インストーラが途中で問い合わせるので「パッケージのみインストール」を選択し
ます。このモードは、単にパッケージ内のファイルを所定のディレクトリにコピー
する動作のみ行います。MTA に関わる設定は行いません。
・ ProScan 設定
RAV の設定を参考に、ProScan の設定ファイル(proscan.conf)を修正します。特
に、domains ファイルの設定、通知メッセージの設定を忘れずに行ってください。
設定内容に不明な点がある場合には、弊社テクニカルサポートまでお問い合わせく
ださい。
・ パターンファイルのダウンロード
ProScan 起動前にパターンファイルのダウンロードを行います。
# /opt/proscan/bin/proscanup –V
(FreeBSD の場合は、/usr/local/proscan/bin/proscanup です。)
bin ディレクトリに antivir.vdf ファイルができることを確認してください。
パターンファイルがないと ProScan を起動できません。
・ ProScan の起動確認
ProScan を起動し、設定ファイルに問題がないか確認します。
# /etc/init.d/proscan start
(FreeBSD の場合は、/usr/local/etc/rc.d/proscan.sh です。)
エラーなく起動できれば問題はありません。確認後は停止させてください。
2.RAV 停止
・ MTA 停止
MTA の停止を行います。
・ RAV アンインストール
まず、RAV を停止します。
# killall ravmd
次にパッケージを展開したディレクトリに移動し、uninstall.sh スクリプトを起動します。依存
関係に注意し、RAV のパッケージを順番に削除します。
# cd RAV_for_Qmail(MTA により変わります)
# ./uninstall.sh
RAV はアンインストールにより、MTA の設定が元に戻らない場合もあります。アン
インストール後、MTA の設定から RAV の設定が削除されていることをご確認いただ
くようお願いします。
・ MTA 再起動(注意:ウイルススキャン OFF 状態で MTA が起動します)
MTA によっては不要な場合もあります。(qmail の場合は不要です)
必要な場合のみ行ってください。
3.ProScan 起動
・ MTA 設定
setup_mta.sh スクリプトで ProScan 用の MTA 設定を行います。
# ./setup_mta.sh
スクリプトは ProScan パッケージに同梱されています。このスクリプトは MTA の設
定を ProScan 用に変更するだけです。
・ ProScan の起動
ProScan のスタートアップスクリプトで ProScan の起動を行います。
# /etc/init.d/proscan start
(FreeBSD の場合は、/usr/local/etc/rc.d/proscan.sh です。)
・ MTA 再起動(ここからウイルススキャンが始まります)
MTA の再起動を行います。
(qmail の場合は不要です)
必要な場合のみ行ってください。
4.事後処理
・ RAV 環境のクリア
RAV の残骸が残っている場合は削除します。
注意事項
・ 項目3の処理を行っている間、MTA のウイルススキャンが実施されていません。この間
の時間を極力短くするか、この間は MTA を停止するなどの処置を採られることをお勧め
いたします。
・ 上記作業は、弊社に置いて Linux+qmail の環境により確認いたしました。OS,MTA によ
っては上記作業の通りに行かない場合もございます。その都度、確認されて作業を行う
ようお願いいたします。
平成16年6月
株式会社プロマーク
サポート:[email protected]