イラストレーターでイラストの外形線(アウトラ イラストレーターでこの線画を開いた時、グルー イン)を抽出、太くすることで強調表示させる方法 プ化されている場合にはグループを解除します。 を説明します。文字のアウトラインやアウトライ 操作の流れ ン表示ではありません。 クローズパスを作成→グループ解除→形状エリア 線画によるテクニカルイラストでは普通に使用さ に追加(張り合わせ)→拡張(余分な線を消します) れる技法で、その基本は「イラスト内で他方に空 →編集となります。 間がある場合、内形線より太くする」とあります。 手順 この方法を使用し単純な線画イラストを立体的に 初めにすべてを選択し元のイラストをコピー、新 表現できるようになります。 規にペーストし別名で保存しておきます。次にオ 簡単に処理するにはプラグインを使用したり他の ブジェクト>「ライブペイントを作成」を選択し アプリケーションで処理しイラストレーターに結 ます。赤い点が表示された場合、線どうしに隙間 果を戻す方法があります。 があることを示しておりライブペイント>隙間オ ここではこれらの方法は使用せずイラストレータ プションを選択し「隙間の検出」にチェックを入 ーCS2 以降のみを使用した操作を説明します。 れ「パスで隙間を閉じる」をクリックの後「はい」 下記イラストは 3DCAD から取り出したエアシリ をクリックします。オープンパスからクローズパ ンダーの断面線画で同じ太さのオープンパスで構 スを作成する作業です。すべてにクローパスが出 成されています。 来ないとアウトラインは不完全となりますのでこ の操作は省略出来ません。 (イラスト 1) 最終表現は上記イラストをイラスト2のように他 方に空間がある線を太く表現し、更に断面部分に 着色します。 塗り色は白、線は黒に変更します。 次にコントロールパレットに表示される拡張ボタ ンをクリックし個別のオブジェクトへ変換します。 グループ解除を繰り返しアピアランスパレットに 「パス」と表示されるまで同様の操作を行います。 再び塗り色は白、線は黒変更します。 (イラスト 2) [1] パスファインダーの形状モードから形状エリアに シリンダー断面内側および上下にある空間部分と 追加(張り合わせ)をクリック後、パスファインダー 突起部のアウトラインは延長し線を太くします。 にある拡張ボタンをクリックします。 手前2カ所の楕円の半分を太くして穴らしく表現 します。 1 2 すると余分な内形線が削除され線は黒、白塗りの 外形線クローズパス(アウトライン) が出来ます。 「他方に空間がある線を内形線より太くする」基 断面部分を着色するにはアウトラインレイヤー以 準からすると完全ではなく、編集を行います。 外のオブジェクトを選択、ライブペイントを作成 ツールボックスからライブペイントツールを選択 ここではスリーブの断面部を黄色で本体の断面部 を赤色でシリンダーの断面部分は青色でそれぞれ 着色し完成です。 もともと前ページのイラスト 1 はアイソメアング ルで表示し立体的に表現しておりますがアウトラ インを太くし断面部分に着色することで更に立体 感が増し、わかりやすくなりました。 (抽出されたアウトライン) 最後に別のサンプルを載せます。 編集とライブペイントによる着色 椅子のアウトラインを抽出し太い線とし内形の面 新しくアウトラインレイヤーを設け、抽出された をライブペイントツールで着色した例です。 アウトラインをカット、アウトラインレイヤーに ペーストし線を太くします。 別名で保存しておいた元のファイルを新しいレイ ヤーにペーストします。 [2]
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