MEDiA IP PHONE Full-IP パッケージ 導入事例 USCI

MEDiA IP PHONE Full-IP パッケージ 導入事例
USCIジャパン株式会社
プロファイル
USCIジャパン株式会社
(USCI Japan Ltd.)
業務概要
最先端の心臓疾患用医療用具を扱うUSCIジャパン株式会社は
“MEDiA IP PHONE Full-IPパッケージ”の導入により、通話料約60%
を削減。さらにオペレーションコストも大幅に削減した。
インターベンションバスキュラー製品およびその
他の医療用具の販売
代表取締役社長
マイケル・D・ヴァン・ザント
従業員数
60名(2006. 5. 1現在)
<導入背景>
本社電話設備の老朽化を機に、IP電話の導入を検討
同社の電話設備は15年ほど利用しており、保守会社からも部
品の生産停止の案内がくるなど故障時の復旧遅延が想定され
特長
る状況にあった。再リースにより安価に運用していたものの、い
1941年創業時から心臓疾患用医療用具
つ故障してもおかしくない老朽化の不安があり、同社は2年ほ
開発に取り組みを始めた旧米国USCI社よ
ど前から設備更新の検討のため情報収集を行っていた。この
り、幾多もの企業合併等を経て心臓疾患
医療を大きく前進させる新たなトータルブ
ランドに発展。1999年に新しく設立された
USCIジャパン社は、最先端の医療用具の
時期、買い換えを機にコスト削減も検討しよう、と、当時から主
に「通話料が安い」という面で取りざたされていたIP電話への入
替えを考えるようになった。
USCIジャパン株式会社
支援本部 経理課 影沢 司子氏(左)
支援本部 情報システム課 永野 智氏(右)
販売に積極的に取り組むとともに、心臓用
医療用具の分野のみならず、全血管領域
への事業拡大を見据えた新しい医療販売
まずは情報収集と理解、ところが・・・
のあり方を目指している。
URL http://www.usci.co.jp/
設備更新の選別を一任された支援本部の影沢氏は、まずはIP電話がどんなものなのかを理解す
る必要があった。IP電話といっても、従来の電話設備と何がどう違うのか、他にどんなメリットがあるの
か。いくつかの会社から営業を受け、見積りも出してもらった。その中には某大手通信事業者も含ま
KEYWORD
れていたが、すべて従来と変わらないPBX※と端末を買い換え、IP化のためのゲートウェイを取り付け
る提案であった。どの会社にも通じて感じたのは、多種にわたる端末や主装置の機器説明、料金の
○MEDiA IP Phone Full-IP パッケージ
SI Pサー バ タイ プ のフ ル IP テレフ ォ ニー
システム。
主な特長
①PBXが不要
②LAN配線でPCと電話を一元管理
③番号ポータビリティ機能
④アプリケーション連携( CTI等)
⑤社内で内線設定可能
説明はあっても、それを使うことによって何が変わって何が必要となるかといった、導入する側がそ
の場その場で知りたいことについては的を射た回答が得られなかったということだ。
通話料の料金体系も複雑なものが多く、「中でもびっくりしたのは、東京(本社)から大阪(営業所)
に電話をかけるのにお金がかかると言われたことです。通話料でいえばマイラインでも今は安いの
に、(IP電話にして)無料にならなければそんなに変わらないでしょう。PBXというのも高かったので、
それじゃあ意味がない、と(支援本部 経理課 影沢氏・支援本部 情報システム課 永野氏)」
東京を始めとして地方に7拠点の営業所をもつ同社では、当然拠点間無料通話は必須である。機
器の買い換えを機にコスト削減を考える同社にとって、IP電話の提案に決定打となるものはなかった。
○拠点間無料通話
IP電話のメリットの一つで、同電話事業者
であれ ば拠 点間での通話が無料になる
サ ー ビス (事業 者に よって 制限 あり)。
メディアの場合は、提供、提携しているアク
セス網を経由するサービスの利用者であ
れば、同一会社のみならず相互に通話料
が無料となる。
※PBX (ピー・ビー・エックス):宅内交換機。企業内で内線電話などの機能を実現する装置。
決め手はコストと導入後の運用イメージ
そんな折、2005年7月、メディアからIP電話システムの案内を受けたことも、他社からの案内を受け
ること同様に情報収集の一環であった。
電話設備の買い換えに踏み切れずにいる中、メディアの「MEDiA IP PHONE Full-IPパッケージ
(以下、Mフォン)」は他社にはない新しい提案だった。電話機をLANでつなぐフルIP型の提案。従
○拠点間通話の内線化
メディアのIPシステムを導入している拠点
間の通話を、VPNを利用して内線でつな
ぐ仕組み。
社内での内線と同様、他の拠点にも内線
番号(4ケタ)で電話をかけることが可能と
なる。
来のPBXではなくSIPサーバーを利用した拡張性。構成機器が少なく、わかりやすいパッケージ料金
で導入コストを安価に抑えられることも魅力的であった。過去見積をとった某大手通信事業者と比べ
ると初期導入コストが4割ほど抑えられた。
当初は従来の電話線につなぐ電話機しかイメージになかった影沢氏だが、重ねてメディアの提案
を受けるごとに導入後の運用イメージが想像できたという。「IP電話について誰も提供してくれなかっ
た情報を、メディアさんが提供してくれました。メディアさんのデモに行って、大体の仕組みが分かり
ました。Mフォンをうちの会社でどういう風に使うのかな、というのが想像できたんです。(影沢氏)」
他社にはなかった提案の分かりやすさ、圧倒的なコストの安さが決め手となり、USCIジャパン株式
会社はメディアのMフォンを導入することを決断したのだった。
<導入効果>
全国一律2分5.4円の通話料、設定変更作業の内製化により大幅にコスト削減
Mフォン導入前、同社では某通信事業者のマイラインで月間約7万円、年間で約80万円の通話
通話料
7万円
料を支払っていた。Mフォンを本社に導入してちょうど1年が経過したが、月間の通話料は約2.5
約60%削減!
万円にまで削減ができた。削減率にして約60%、年間では約50万円もの削減に成功した。また、
2.5万円
内線などの設定変更を社内で行えるようになったことでの運用コストの削減も大きい。
「私の立場から言うと、運用がものすごく楽になりました。レイアウト変更や拡張がすごくやりやすい。ひとり1台のPC接続用にLANケーブルを
引いていたので、新たに線を引かなくて済みます。今までは一本電話線をひくだけで人を呼んで、お金がかかっていました。内線の設定や、
着信を鳴らす鳴らさないのグループ分けなども、今までは工事屋さんを呼んでPBXで設定をしてもらっていましたが、そういうことも専門家でな
い私にもできます。(経理課の)影沢の目的はコスト削減でしたが、私には運用の手間が減ったのがよかった(永野氏)」
こうした工事を行う際の時間、料金といったコストは見えにくいものであったが、社内で手軽に行
えるようになったことで確実に解消されたことも嬉しい効果である。
カチッ!
IP電話にLANケーブルを
差し込むだけでOK!
<今後の展望>
5拠点への導入が完了、受注センター設立への取り組み
2005年12月に東京導入からスタートした同社は、2006年2月に東京品川にある物流センター、同年10月に福岡、11月に仙台、12月に金沢と
1年かけて5拠点の導入を完了した。
「電話線という昔からある枯れた技術と違って新しい技術を使った上での運用なので、勝手が違って問合せをすることもあります。そうしたとき
もメディアさんはすぐに対応していただけるので、サポート体制には満足しています(永野氏)」同社は2007年、本社内に受注センターを設け、
小規模のコールセンター機能を持たせる予定だ。これに際して増員を行なうが、MフォンならLANケーブルさえ配線すれば電話工事は不要で
容易に増員に対応できる。
受注センター設立の結果本社と拠点間の通信頻度は増すが、Mフォン導入済みの本社と拠点間の通
話は無料である上、現在外線の電話番号をダイヤルして通話を行っている拠点間通話を、既設のVPN
を利用した内線通話に切替えることにより、内線番号での受発信が可能になる。「普通、大手であれば
内線化のための専用線構築などでコストがかかるものです。メディアさんのようにVPNの費用だけで、そ
の他のコストを非常に安価に抑えられるというのは聞いたことがありません。(永野氏)」
更なる業務効率化を実現する拠点間通話の内線化は、5月までに構築する予定だ。同社での新しい
事業の立ち上げを、Mフォンが支えていく。
<導入拠点ネットワーク構成イメージ>
MEDiA光アクセス
Bフレッツ回線
東京本社
一般公衆回線
MEDiA網
<導入端末台数>
• 東京本社 : 32台
• 物流センター: 7台
• 福岡営業所 : 5台
• 仙台営業所 : 3台
• 金沢営業所 : 3台
計 50台
GW
InterNet網
GW
GW
NTT
地域IP網
一般公衆
回線
MEDiA光アクセス
MEDiA光アクセス
Bフレッツ回線
フレッツ回線
福岡営業所
仙台営業所
物流センター(品川)
一般公衆回線(バックアップ)
お問い合わせ
株式会社メディア
http://www.mediakk.com
東京都港区赤坂2-17-22 赤坂ツインタワー本館12F
TEL:03-4400-6100 FAX:03-4400-6199
金沢営業所