東芝府中事業所

「東芝府中事業所」
1.建物概要
建物名称
所在地
建物構造・階数
東芝府中事業所
東京都府中市東芝町
鉄骨造・一階建て
延床面積
5,095㎡
空調面積
5,095㎡
リニューアル・新築区分
リニューアル
主要用途
工
場
図1.建物外観
2.蓄熱式空調設備/システム
空調システム
容量×台数
空調機器メーカー
蓄熱空調導入年月
設備設計事務所
設備施工会社
セントラル型(ユニット)
120馬力相当×5台
東芝キヤリア空調システムズ(株)
平成9年5月
―
(株)東芝空調
図2.空調機器(蓄熱槽&室外機)
3.導入経緯
「特定フロンの削減」,「電力平準化」,「省エネルギー」,「省マネー」をキーワードとし
てリニューアルを検討した結果、「氷蓄熱式空調システム」を採用することとなった。
表1.非蓄熱方式とのコスト比較検討(試算)
[千円]
非蓄熱式空調システム
氷蓄熱式空調システム
イニシャルコスト
空調設備(熱源のみ)
(工事費含む)
ランニングコスト(年間)
(主契約名)
基本料金
従量料金(昼間)
約100,000(110%)
約90,000(100%)
(特別高圧,蓄熱調整)
¥1,550/kW×369kW×0.85×12 ケ月=
(特別高圧)
¥1,550/kW × 670kW×0.85×12 ケ 月=
5,834
10,593
¥9.75/kW×362,336kWh=
¥9.75/kW×665,492kW=
3,533
6,489
¥3.19/kW×303,156kW=
(夜間)
ランニングコスト合計
回 収 年 数
―
967
約10,334(60%)
約17,082(100%)
約1.
約1.5年
注記)上記表の数値は、試算したものであり実測に基づくものではありません
3.配慮した点
【設計面】
・ 「ターボ冷凍機」に使用される「特定フロンの削減」。
・ 「熱源機器」(ユニット)の分散化(5ユニットに分散)による、トラブル時のリスク低減。
・ “省エネルギー”及び、“省マネー”。
・ 社製品のPR(拡販支援)。
【施工面】
・ リニュアル工事のため、工事の工程に配慮して、建屋の通常の使用に支障をきた
さないように、工事を実施した。
【管理面】
・ リニュアル工事のため、特に安全面に関して留意した。
4.問題となった点
【設計面】
・ 「積算電力計」が1事業所あたり2カ所までという制約があるためケーブル配線
の上で、問題となった。
【管理面】
・ 夜間の“蓄熱時間帯”は午後10時∼午前8時であるが、空調利用が早いため、空
調の立ち上がりを考慮して、午前7:30から空調運転を開始することとした。
(午前8:15から運転すると、空調の立ち上がりにやや問題がある)。
東芝キヤリア空調システムズ(株) 営業技術部 担当部長 桑原 廣之
(電話:03-5740-6262,FAX:03-5740-6347)