プランタンモレトゥス博物館 この博物館は「16 世紀創業当時の印刷所跡、印刷者邸宅を生かした世界有数の印刷出版系博物館 です。アントワープ(ベルギー)にある同館には 15 世紀以降の貴重な書籍、版画類が数多く残さ れて」いるそうです。 アントワープに旅行したのはこちらの博物館を訪ねることが目的ですが、私自身の目的ではな く、おまけで随行したことになります。結果として、高価な資料に触れることができたことは、本 当はすごいことなのかもしれません。その価値がわかっていないように思いますが・・・。 36 行聖書 (「36 行聖書」プランタンモレトゥス博物館所蔵 ) インキュナブラとか言われても、さっぱりわかりません状態の私ですが、( もちろん、博物館での 展示ではなく、特別に許可された図書室での閲覧において ) この資料を実際にこの手で触ること ができました。といっても、もちろん手袋をしてですが・・・手袋をしていても力が入ってしまっ てやぶけてしまうのではないか、くしゃみをしてつばを飛ばしてしまうのでないか、思わず出来 心でそのまま小脇に抱えて逃げ出してしまうのではないか、と、とても恐る恐る触ったので、あ まりよくわかりませんでした ( というか、リラックスしてもわかりません・・・笑 )。 36 行聖書とは何か、ですって?・・・すいません、わかりません。ただ、現存部数が少ないため、 物によっては、グーテンベルグが印刷した 42 行聖書よりも高価といわれている資料です。 しかしながら、残念ながら、ほとんど知識がなく、このような資料を扱ったこともないため、はっ きり言って、2 枚目をめくるぐらいですでに飽きてしまいました・・・このような資料に興味を持っ ている研究者の方々には大変申し訳ないことです・・・そのようなわけで、この資料を詳細に分 析しようとしている一緒に行った人を貴重書閲覧室に置いたまま、一人で博物館内を探索してい ました。 1 博物館内の撮影 中庭以外は撮影禁止となっていたので駄目もとで、職員の方に写真を撮ってもよいか聞いてみま した。するとフラッシュさえ焚かなければ、特別に撮影はOKということでしたので、撮りまく りました。しかし、いかんせん腕がないため、99.8% の写真が真っ黒でした。 2 まず撮った写真が螺旋階段です。ヨーロッパの洋館には多いのかもしれませんが、けっこう高さ のある螺旋階段でして、思わず撮ってしまいました。 印刷機 慶應がグーテンベルグ聖書を購入したときに、展示会を行い、なぜか外人のエキストラ ( たぶん印 刷職人ではなく、そこらへんの見目麗しい外国の人? ) を雇って、いかにも印刷職人風の格好 ( 提 灯帽子にスカート風の ) をさせて、手引き印刷機の横に立たせていましたが、そのときに、以下の ような写真の印刷機を初めて目にしました。その後、印刷博物館などでも似たようなものを見か けましたが、この博物館は印刷専門の博物館だけあって、このような手引き印刷機が大量にあり ました。そのような印刷を専門にやっている人にとっては、微妙な差異が面白いのでしょうが、 私個人としては、誰かにそのような違いを教えてもらえないとわかりません状態でした。博物館 内の小さな部屋を回っているときには、たまたまなのか、ほとんど他の見物客に会いませんでし たので、触りたくってしょうがありませんでした。 3
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