赤外線加熱システムによる加飾成形での接着剤 活性化の

赤外線加熱システムによる加飾成形での接着剤
活性化の速度向上
JSK Ultrasonic社はイギリス、ミルトン・キーンズにあるプレス機メーカーで、高温下で正確かつ永久的に接着するために、製造
装置にヘレウスの短波長赤外線ヒーターを導入しています。同社の真空プレス機は、表皮や生地、PCV製などのさまざまな素材で
カバーされた部品を加飾成形するために使われています。このような部品は主に、車のドアーやアームレストなどの内装品に使われて
います。同社の最新式のプレス機は高強度な膜システムを使用し、高品質の一貫した仕上がりを得るために、内装品などの部品
に均一な圧をかけることができます。これは、曲線、定形、角度のある表面などの形状をした部品の成形、ラミネート、化粧張りに最
適です。
工程ではまず、事前にカットされた内装品に接着剤を塗布し、エッジ部分にまでシート状のカバー材を覆います。その後、真空プ
レスの金型に置き、シート材を被せます。真空吸着され、内装品の形状に正確に合ったものになります。その後加熱され、接着が
促進します。使用する接着剤は高性能の反応系で、厳しい環境条件においても後工程で架橋を維持します。
同社では、接着を活性化させるための熱源に温風炉を利用していましたが、この工程に16分かかっていました。プロセス時間の
短縮のために、ヘレウスの短波長赤外線ヒーターを導入しました。その結果、60秒という早さで接着剤の硬化が可能になりました。
同社の生産ラインでは、さまざまな製品に対応するため、赤外線システムに2つの加熱ゾーンを設け、個々に制御できるようにしてい
ます。
同社のテクニカルディレクターであるスティーブ ヒンズ氏は、「赤外線加熱は、接着剤を非常に速くそして効率よく活性化させるプ
ロセスです。短波長赤外線システムは、加熱時のみONすればよいので、エネルギー削減に非常に役立っています。システムは以前
使っていた温風炉よりはるかにコンパクトで省スペース化になっています。」とコメントしています。
特徴
■ 表皮、布、ポリ塩化ビニルなどの素材の接着剤活性化
テクニカルデータ
■ 短波長赤外線ヒーターを使用
(金反射膜、防幻コーティング付き)
■ 2ゾーンへの赤外線ヒーターユニットの導入:
ゾーン1:5kWの赤外線ヒーター(加熱長1,020mm)
ゾーン2:7.35kWの赤外線ヒーター
(加熱長1,500mm)
■ PID制御
■ 応答性:数秒
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