木の家設計グランプリ2016 設計詳細要項 課題テーマと提出図面など (1)課題テーマ 「未来へ住みつなぐ木の家」 -次世代への暮らし方をデザインする、住みつなぐ新築住宅の提案- (2)課題主旨 少子高齢化により、かつて核家族のために建てられた郊外にある住宅の多くが、空き 家になるという現象が起こりつつあります。また女性が働く機会が増えたことで、専業 主婦がいることを前提とした核家族用の住宅そのものが、ライフスタイルに合わなくな ってしまっているおそれもあります。それに加え、ひとり暮らしもライフタイルの多様 化の一つとして、広く受け入れられるようになりつつあるように思えます。 また、何よりも家が長持ちし、後に続く世帯が新たに家を建てるのではなく、社会資 本として住み続けられていくような家づくりをすることが、豊かな未来のためには必要 なのではないでしょうか。 本課題では、このような現状を踏まえ、多様なライフスタイル、及びライフサイクル の変化を前提とし、それらをゆったりと受けとめることができる持続可能な家のあり方 を求めています。その上で、新築時から「子育て世代」と「その他の世代」が共に暮ら す日常をデザインし、50年、100年の年月を経た未来の生活像を想定し、住みつな ぎの文化を前提とした、新築の木造住宅のあり方をご提案頂くものです。 未来への暮らしの変化を、今の住宅業界の常識にとらわれず描いて頂き、空き家や空 き部屋に代表される不良資産を増やさず、質の高い木造住宅の暮らしのカタチを考えて いくことも、これからの家づくりを担う建築学生にとっては、真摯に取り組まなければ ならない課題となるでしょう。 日本の木の家としての新たな資産価値を考え、次世代、そしてその次の未来まで、住 みつなぐ暮らし方を踏まえた、美しい木の家を提案してください。 1 (3)設計条件 ・人数、年齢等の家族構成は自由ですが、親世代、子世代との共同生活、または複数世帯 の住宅とする(いわゆる、夫婦・子供のみの、核家族住宅ではないこと) 。 ・対象敷地は最終ページ「想定敷地図」の通りとし、日本国内の中核都市の郊外にある、 約300㎡の想定敷地に提案すること。 ・建物階層は、平屋建て、または2階建てで、自由に設定する。 ・建物規模は、延床面積150㎡(45坪)程度とする。 ・駐車場は最低2台分を確保すること。屋根の有無は問わない。 ・対象敷地に与えられた、基本的な建築関連法規(建ぺい率、容積率、高さ制限など)は、 遵守すること。 ・提案する住宅の家族や暮らしの変化に応じた未来像を提案に盛り込むこと →住居専用の用途のままでも、住居以外の建物用途(例:賃貸住宅、商店など)への変 更なども自由に設定してよい(ただし、延床面積の増減は、全体の±20%以内とす ること)。 ・木造住宅とする(RC造、鉄骨造は不可)。木造の伝統工法、在来工法、新工法の提案も 可とする。 (4)応募資格 ・住宅建築のプロを目指す、全国の建築学生 ※大学院修士、学部生、高等専門学校生、専門学校生、高校生として、2016年4月 1日現在で在籍している建築学生とします。 ※個人またはグループでの応募とし、グループの場合は、全員が学校等で建築を学ぶ学 生とします。 ※ 最終審査作品に選ばれた場合、9月24日(土)12時30分からの、京都造形芸術 大学(瓜生山キャンパス)での公開プレゼンテーションにて発表を頂きます。 (5)応募に必要な手続き ・ 「木の家設計グランプリ2016」のホームページ http://www.dentoumirai.jp/ よりエ ントリーをおこなってください。 ・エントリー期間は、2016年4月1日(金)~2016年8月31日(水)。 作品を提出できるのは、この期間にエントリーを済ませた学生に限ります。 ・ 登録を受け付け次第、事務局より登録番号を通知します。9月2日(金)までに連絡 のない場合は、事務局にお問い合わせください。 2 (6)作品の応募の方法及び期間 ①主催者の谷口工務店への郵送と、メール送付をお願い致します。 ※作品の郵送、作品のpdfデータのメール、両方ともに揃った作品を受付有効とし ます。 ②課題作品の受付期間は、2016年9月1日(木)~2016年9月15日(木) ※送付先、メールアドレスは、5ページに記載しております。 ③作品模型を、9月24日(土)午前7時30分~9時の間に、京都造形芸術大学 生山キャンパス 瓜 ギャルリ・オーブまで、ご持参ください。 →アクセス案内:http://www.kyoto-art.ac.jp/info/about/access/ ※ 模型の提出がなくても審査対象とは致しますが、ファイナル審査進出者の選出につい ては、模型提出者を優先します。 (7)提出物、提出図面など ① 設計図書 ・縦使いのA2サイズで2枚。オモテ面に登録番号、ウラ面に氏名を記入、パネル化 はしないよう願います。 ※オモテ面には、学校名、氏名などの記載がないようご注意願います。 ・設計主旨-タイトル、設計内容(家族構成、年齢・職業などのプロフィール、建物 面積表、設計趣旨、暮らしの変化や未来像を表す文章・図表など)を含むものとし てください。 ・配置図兼1階平面図/1:100 ※配置図には、お庭、アプローチなどへの植栽表現はもちろんのこと、樹種、樹高 を記入してください。 ・各階平面図/1:100 ・主要立面図(二面以上)/1:100 ・主要断面図(一面以上)/1:100 ・内部空間パース、または外観パース(模型写真も可) ・未来の家族構成や、暮らしの変化に応じた、改築、増築などのイメージプラン →時間経過年数は、50年以上の未来を、各自自由に設定してよい。表現方法は、 平面図や断面図、図表、文章などを適宜選択し表現すること。 ・その他設計意図を表現する図表・矩計など(任意)。 3 ② 上記①をpdf形式(A2サイズで2枚)にまとめたデータ →①をpdfに変換したデータも必須提出とし、メール願います。 ※メール送信の注意事項 ファイルサイズは、フォルダ合計で6MB以内。フォルダ名、ファイル名は「登 録番号+氏名」としてください(例:1608001 谷口一郎)。 ③ 周辺環境との関係のわかる、本課題設計の住宅模型1点(1/50~100) ※模型の底面に、登録番号、氏名を記載のこと。 ※模型は最大でも A2パネル大の大きさに収まるようにしてください。 審査方法 ① 受賞者は、9月24日(土)に行われる公開審査にて決定します。午前9時~11 時頃まで実施の1次審査にて、上位20選を選出し、そのうち、上位10選の方に よる、当日午後のファイナルプレゼンテーション審査を経て、最終表彰作品を選出 します。 ② ファイナル審査(上位10選)に選定された応募者は、提出した設計図書(作品デー タをスクリーンに投影します)と模型を使用し、発表時間5分以内のプレゼンテーシ ョンをおこないます。その後、審査委員による質疑や議論を通して、提案された作品 の完成度や総合力を基準に、優秀作品3点、審査員賞6点、アンダー20賞1点を決 定します。 ③9月24日(土)の午前9時~11時頃実施の1次審査時には、各自提出した展示作 品の前で待機し、審査員からの質問に答えることが可能ですので、ふるってご参加く ださい。 ※別途作成したスライドによるプレゼンテーションの実施は不可としますので、予 めご承知おきください(作品データの投影と模型による発表プレゼンとなります) 。 ④優秀作品賞の内容は以下の通りとします。 第1位(1点) 賞金30万円 第2位(1点) 賞金10万円 第3位(1点) 賞金 5万円 アンダー20賞(1点)賞金 10万円 審査員賞(6点)賞品など ※第1位~第3位の表彰につきましては、ファイナルプレゼンテーション進出の 方のみ、審査対象と致します。 ※アンダー20賞は、2016年4月1日時点で、20歳以下の学生を対象に 4 表彰します。 ※応募作品は未発表のものとします。他のコンペ等、同一作品の応募と認められ た場合は失格となります。 ⑤ 作品及び模型は、9月24日(土)の表彰式の後、返却致しますので、各自お持 ち帰りをお願い致します(当日、持ち帰りのない場合は、(株)木の家専門店 谷 口工務店 にて一定期間保管後、処分致しますので予めご了承ください) 。 (設計図書・データ送付先 ※設計図書、データとも、9月15日(木)必着) □設計図書送付先 〒520-2531 滋賀県蒲生邦竜王町山之上 3409 (株)木の家専門店 谷口工務店 木の家設計グランプリ係 TEL:0748-57-1990 ※直接設計図書を持ち込む場合は、おおよその日時を電話予約の上持参をお願い致します。 ※模型の郵送受付はしておりません。模型を提出する方は、9月24日(土)午前7時 30 分~9時の時間帯に、京都造形芸術大学のギャルリ・オーブにご持参をお願い致します。 □データ送付先 Mail:[email protected] ※メールサーバは充分な容量を確保していますが、万が一、エラー返信などある場合は、 下記の事務局までご連絡ください。 ※木の家設計グランプリ 2016に関するお問い合わせ・ご質問などは、下記メール アドレスまでお願い致します。 木の家設計グランプリ2016事務局 Mail:[email protected] 担当: 狗田・中嶋 http://www.dentoumirai.jp/ 5 模型持参場所、審査会場ご案内 ○京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館 1F ギャルリ・オーブ 所在地/京都市左京区北白川瓜生山 2-116/ TEL 075-791-9122(代表) ※重要【遠方より参加の方への交通費支援について】 下記の条件に該当する方に限り「交通費 上限1万円」を支給致します。 現住所が 岡山県以西、愛知県以東、石川県以北、四国、九州、沖縄 の方 ※詳細、申請方法等については、エントリー後にご連絡致します。 ■地下鉄「北大路駅」 (北大路駅バスターミナル)より 市バス 204 系統循環 銀閣寺方面「上終町京都造形芸大前」下車(所要時間約 15 分) (※地下鉄北大路駅へは JR 京都駅より約 15 分) ギャルリ・オーブ 6 ○木の家設計グランプリ2016課題 想定敷地図 S=1/200 隣家:2階建て 隣家:平屋 6.0m 隣家:2階建て 12.9m 3. 0m 隣家:2階建て 隣家:2階建て 計画地 第1種低層住居専用地域 建蔽率60%、容積率100% 高さ制限 10m 17.9m 20.0m 297.75㎡ ※道路面との高低差は、ないものとする。 ※中核都市の近郊、最寄りの駅まで徒歩10分以内の場所とする。 6.0m 15.0m 隣家:2階建て 隣家:平屋 隣家:2階建て
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