平成24年9月21日 犬の行動認識ソフトウェアの開発に関する実証研究の公開に ついて 富山県立大学工学部情報システム工学科の唐山英明准教授と学生(安藤基也、修士1年) のグループは、犬の行動をリアルタイムで判別することができるソフトウェアを開発しま した。 今回、災害救助犬等の訓練施設(坂井ドッグスクール)において実証研究の概要を公開 いたします。 1 日 時 :9月24日(月) 16時から 2 場 所 :坂井ドッグスクール(富山市北代 3915) 3 犬の行動認識ソフトウェアの概要 脳の情報を読み取り機械を制御する技術(ブレインマシンインタフェース)における 信号解析技術を応用し、犬に取り付けた加速度センサのデータから犬の行動(尻尾の動作 の有無や、停止・歩行・走行など)をリアルタイムに判別することが可能です。 将来的には、犬の健康管理やヒューマンペット インタラクション(コンピュータを使用しペットと のコミュニケーションを手助けする事)、犬の訓練 支援システムなどへの活用が期待されます。 4 実証研究の公開内容 ・犬に装着したセンサからのデータ収集の様子 ・犬の行動をリアルタイムに識別するソフトウェアの動作の様子 5 本ソフトウェアの活用により、今後期待される事例 (1)犬の活動記録を長期的に作成することにより、犬の体調や体の衰えを知る。 (2)犬の異常行動(自傷行為や痛みに関連する行動)を検知し、リアルタイムに飼い主に 伝える。また、盲導犬が危険行為(犬だけ急に走り出すなど)をしていないかリアルタイ ムに察知することにより事故の防止につなげる。 (3)犬が喜んでいる時、怒っている時、悲しんでいる時の尻尾の振り方や振りの幅・速さ を計測し、犬の内面情報(犬の興味・性格・感情の推移など)を判別する。さらに、 人の行動も一緒に計測することにより、犬と飼い主の親密度を測る。
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