Camelot Newsletter January 2009 vol.7

キャメロット通信 第7号
2009 年 1 月 1 日発行 Camelot English Study Centre
〒121-0813
足立区竹の塚 6-10-13 磯川ビル 2F
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January(1 月)
”January”の語源はローマ神話のヤヌス神(”Janus”)に由来します。
ヤヌス神は門や入り口を司る、前後に 2 つの顔を持つ神で、片方の顔は未来を、もう片
方の顔は未来を見るとされています。このことから、古代ローマでは物事の始めと終わ
りを司る神として、大変重んじられた神でした。
元々のローマ暦は 1 年が 10 ヶ月でしたが、ユリウス暦が採用された際に今と同じ 1 年が
12 ヶ月となり、1 年の初めとして相応しい名前としてヤヌス神の名前が 1 年の最初の月
につけられました。
左:「1 月の図-ベリー公のいとも豪華なる時祷書」
今年の予定
4 月 12 日(日)
イースター・パーティー・・・テーマは「うさぎ」と「卵」
10 月 31 日(土)
ハロウィーン・パーティー・・・恒例、仮装パーティーです
12 月 6 日(日)
クリスマス・パーティー・・・今年も「シークレットサンタ方式」で行なう予定です
今月の月謝振替日
2 月分の月謝口座振替日は 1 月 27 日(火)です。
夜間一般英会話クラス(金曜日)開講しました!
1 月より毎週金曜日 19 時半~20 時半で夜間一般英会話クラスを開講しました。レベルは中級、1 クラス定員
4 名(あと 2 名受付中)
、1 回 60 分、月 4 回、月謝は 6,000 円、入会金 10,000 円、年会費 5,000 円、教材
費(”New American Streamline”と”Word by Word”のテキスト 2 冊、5,380 円)です。
中学英語準備講座 (会費 16,000 円+教材費 6,000 円) *入会金、年会費無料の短期講座
2 月 17 日(火)から 3 月 12 日(木)まで、毎週火曜日と木曜日の週 2 回、18 時-19 時(60 分)で現小学校
6 年生を対象にした中学英語準備講座を実施します。全 8 回(60 分 1 回)
、合計 8 時間、1 クラス 6 名限定の
少人数制で会費は 16,000 円+教材費 6,000 円(テキスト 3 冊+CD3 枚含む)です。アルファベットのフォ
ニックス、名詞の単数形と複数形+冠詞、be 動詞と一般動詞を使った現在形の肯定文、否定文、疑問文、命
令文、ネイティブ講師による英会話など、中学校 1 年生 1 学期の英語カリキュラムの先取りを目指します。
オックスフォード大学出版局による「フォニックス・コンテスト」応募者募集中!
応募方法は簡単!好きなアルファベットを 1 つ選び、その文字で始まる単語の絵(8 種類まで)とその単語を
紙に描いて送るだけです。優秀者には賞品がオックスフォード大学出版局から贈られます。応募希望者は講師
までお知らせください。詳しい応募方法をお知らせします。締め切りは 3 月 9 日(当日消印有効)です。
今月のコラム キリスト教の祝日①
英語上達のために重要なものとして、
「聖書」
、
「シェイクスピア」
、そして「マザー・グース」の 3 つがあげ
られています。これらの文章からは多くの英語の慣用句や日常表現が生まれ、また文学作品にもよく文章が引
用されていることから、英語学習の上では必須なものされています。
「シェイクスピア」と「マザーグース」
は耳にする機会が多いかと思いますが、聖書はキリスト教の信者ではない限りなかなか耳にする機会がありま
せん。そこで今回から数回に分けてキリスト教の基本的な知識を紹介していきたいと思います。
西洋の祝祭日の中には、キリスト教に関係した日がたくさんあります。同じキリスト教でも行事を執り行うこ
とが多いのはカソリック教会で、プロテスタントのキリスト教会ではあまり決まった行事を執り行わないこと
もあります。また最近ではキリスト教を信仰していても、すべての人がこれらの祝祭日に教会に行くわけでは
ありません。西洋においても「教会離れ」は深刻なようで、教会に行くのは「結婚式と葬式のときだけ」とい
う人も多いようです。
キリスト教に関連する祝祭日は教会暦(キリスト教祝祭日の暦)を基に定められているため、毎年月日が変わ
る祝日があります。このような祝祭日を移動祝日と呼びます。移動祝日が毎年変わる理由ですが、キリスト教
の最重要祝日である復活祭(イースター:EASTER SUNDAY)が、
「春分の日以降の最初の満月の次の日曜
日」と 325 年のニケイアの公会議で定義されたことに起因します。例えば、復活祭は、2003 年は 4 月 20 日
でしたが、2009 年は 4 月 12 日となっています。他の移動祝日は全て復活祭を計算起点に「復活祭の○日後」
という定義のため、その年の復活祭の月日にあわせてこれらの祝祭日も一緒に移動することになるわけです。
代表的な移動祝日は以下の通りです。
ASH WEDNESDAY-灰の水曜日(EASTER SUNDAY-復活祭の 46 日前)
PALM/PASSION SUNDAY-枝の主日(7 日前)
GOOD FRIDAY-聖金曜日(2 日前)
EASTER SUNDAY-復活祭(当日)
ASCENSION DAY - キリスト昇天日(39 日後)
ASCENSION SUNDAY - キリスト昇天祭(42 日後 昇天日の直後の主日)
PENTECOST - 五旬節聖霊降臨の祝祭(49 日後)
TRINITY SUNDAY - 三位一体の祝祭(56 日後 五旬節後の最初の主日)
CORPUS CHRISTI - キリストの聖体祝日(63 日後 五旬節後二度目の主日)
SACRED HEART OF JESUS - キリストの御心の祝日(68 日後聖体祝日後の金曜日)
IMMACULATE HEART OF MARY - 聖母の清純な御心の祝日(69 日後聖体祝日後の土曜日)
また移動祝日の計算方法は西方教会(カソリック、プロテスタント、イギリス国教会等)ではグレゴリウス暦、
東方正教会(ギリシア正教、ロシア正教等)ではユリウス暦を基に計算しているため、同じキリスト教でも所
属する教会によっては日付が一致しないことがあります。
ASH WEDNESDAY (灰の水曜日)
水曜日)
イースターの 46 日前。この日から LENT(四旬節)が始まり、復活祭まで 40 日間の断食に入ります。
初期キリスト教において、頭に灰をかける式は、灰が「死と復活(浄化、再生)
」を意味することから、重大
な罪を犯して公的な償いを課せられた信者に対して、罪を許すために行われていました。11 世紀頃になると、
このような公的な償いの習慣がなくなり、一般信者がそれまでの罪の許しを神に請うための贖罪の日となりま
した。信者はこの日、罪の許しを請うため、袋地の粗末な服装で教会に行ったため、今日でもキリスト教国の
言語の中には、
「袋」と「灰」が、
「深く悔い改める」という言い回しに使われています(英語だと "repent in
sackcloth and ashes"等)
。また、この頃(11 世紀頃)から、
「Ash Wednesday(灰の水曜日 )
」という名が
定着しました。カトリック教会では、前年の「Palm(または Passion) Sunday(枝の主日)
」に使った棕櫚の
枝を焼いて、この日のために作った灰を、司祭が頭に振りかけたり、額に灰で十字を書く式が執り行われます。
Ash Wednesday( 灰の水曜日)から断食が始まるため、その前にカーニバルが行われる国々もあります。ド
イツやイタリアのカーニバルは特に有名です。古くは古代ローマの農神祭まで遡るようですが、食物の恵みを
神に感謝し、十分に食べて喜び、ラテン語で「カーロ・ヴァーレ(肉よさらば)
」と言って、四旬節の断食に
入ったことから、カーニバルと呼ばれるようになりました。
PALM/PASSION SUNDAY (枝の主日)
主日)
キリスト教会の祭日。別称は、棕櫚(しゅろ)の主日、聖枝祭、受難の主日、受難節など。
この祭日は、キリストが十字架にかけられるためにエルサレムへ入城した日を忘れないための日です。Palm
Sunday(棕櫚の祝日)という名の由来は、棕櫚 (palm)の木が古代から聖なる木として崇められており、勝
利、力、歓喜の象徴であったことからきています。イエス・キリストがローマ軍に捕らえられて処刑のためエ
ルサレムに足を踏み入れた際にも、人々は無実にもかかわらず無抵抗で死んでいこうとしているイエス・キリ
ストこそ本当の勝利者であると歓喜して棕櫚の枝をイエス・キリストが連行されていく道に投げたことからき
ています。カトリック教会では棕櫚の葉が祝別され、枝は信者が家に持ち帰り、翌年の「Ash Wednesday(灰
の水曜日)
」まで保管しておきます。カトリック教徒の一般家庭ではこの日に玄関先などに棕櫚の葉を飾った
りします。
LENT (四旬節)
四旬節)
ニケイアの公会議(325 年)で設定された、キリスト教の教会暦、最初の典礼季節です。
日本語で「四旬節」と言えば、文字通り、
「40 日間の季節」ということになります。これはイエス・キリスト
が宣教生活に入る前に、荒れ野に退き、40 日間、祈りと断食を行ったことにならって設けられた、キリスト
教徒の祈りと断食の季節です。イエス・キリストの受難と死を想って償いをし、キリストの復活を祝う復活祭
を心から祝うために、ローマの教会に、このような 40 日の準備期間が導入されたのは、4 世紀の後半である
と言われています。次第に主日(日曜日)に断食をするのはふさわしくないということから、日曜日には断食
が行われなくなり、40 日から日曜日が除かれることになり、その代わりに四旬節の始まりを早め、また Good
Friday(聖金曜日)と聖土曜日(復活祭に先立つ1週間=「聖週間」中の金曜日と土曜日)の 2 日間を加え
て 40 日とする考え方が、7 世紀頃に定着しました。その結果、当初は日曜日であった四旬節の始めが、現在
のように水曜日となりました。今日では、
「Ash Wednesday(灰の水曜日)から主の晩餐の夕べのミサまで」
が、四旬節と呼ばれています。当初の断食は 40 日間、1 日に 1 食(夕食)しか取らず、肉やワインを控える
というものでした。現在では、断食の規定が緩められ、
「Ash Wednesday'灰の水曜日)
」と「Good Friday(聖
金曜日)
」が守るべき「断食の日」となっています。この日はアルコールの販売が終日中止され、レストラン
やバーでの飲酒もホテルなど一部を除いてできなくなります。また四旬節には紫の祭服がもちいられますが、
これも回心、償い、節制などの象徴です。