学生生活支援室より クラス連絡会・大学院懇談会における要望等への対応について(平成 24 年 4 月) 筑波大学では、学生の意向反映のための制度として、クラス連絡会(学群)と大学院懇 談会を設けています。各教育組織において年に2~3回開催されていますが、そこで出さ れた意見・要望等については、学生担当教員会議および学生生活支援室会議で検討し、対 応を図ることとしています。主に平成 23 年度に寄せられたご意見・ご要望の中から、全学 的なかかわりをもつものについて、対応状況を以下のように報告します。 安全について ●学内の外灯の増設を希望します。 学内においては、現在キャンパスリニューアル計画(2002年策定)に基づき、暗い場 所へ明かりが届くように外灯周辺の樹木を伐採し、外灯自体も少しずつ増やすなど改善 につとめています。とくに、歩行者が主に利用するペデストリアンには重点的に外灯を 設置することにしています。しかし、キャンパス全体を明るくすることは費用的にも、 またCO2排出量の削減や植生保護の観点からも難しいため、それらの点を考慮しつつ今後 の改善を進めていきます。 ●学外の外灯増設を要望します。 大学周辺においては、これまで幾度にもわたって、茨城県やつくば市に外灯や防犯灯 を増設してもらうよう依頼しています。その甲斐あって、2009年に入り東大通り(県道) に面する外灯が整備されました。今後は、西大通り沿いの外灯整備などについて所管機 関に依頼を引き続き行っていきます。 また、春日や天久保などの学生が多数居住している地区にも外灯や防犯灯を増設して もらうよう、つくば市に依頼しておりますが、つくば市全体を視野に入れると、それら の地区にのみ増設することは、不平等であるとの意見があり、また外灯・防犯灯の維持 費(光熱費・修理費等)は地区の自治会が負担することになっているため、ほとんどの 学生が自治会に未加入である現状においては、住民からの理解が得られないこともあり、 なかなか増設が進みません。しかしながら大学としては、大学周辺の防犯のため、これ からも引き続き県や市へ働きかけていきます。 なお、大学として学内外の安全のための改善策は講じておりますが、残念ながらそれ が絶対の安心を作り出すわけではありません。大学周辺は学生が多いということから、 犯罪者に狙われやすい状況であることを自覚し、深夜遅くに一人で外出しないなど、一 人一人が防犯の心構えを持つことが重要です。 ●平塚線(県道)の大学側歩道の拡幅と外灯の設置を要望します。 平塚線の大学側歩道は、自転車の通行量が多いわりに道幅が狭く、外灯もありません でした。茨城県に改善の要望を出しましたが、実現しておりません。その代替の対策と して、2012 年 3 月に平塚線の内側(大学の敷地内)の歩道を整備し、外灯も設置しまし た。柴崎の交差点から大学への行き来に利用してください。 ●ペデストリアンが滑りやすいので対策を講じてください。 従来のタイルは滑りやすいことは確かです。タイルの修繕において、最近は滑りにく いタイルを用いたり、体芸地区では、路面をタイルではなく、滑らない(剥がれない) カラーアスファルトに換えるなどの対策を行なっています。とくに滑りやすく、危険度 の高い箇所がありましたら、エリア支援室などを通して施設部に要望を出してください。 なお、雨のときに傘さし片手運転をする学生が多く見られますが、これはたいへん危 険なので、止めてください。 ●ペデストリアンの修繕をしてください。 ペデストリアンの補修は順次行っています。2011 年度は震災の影響で痛んだ箇所が多 く出ましたが、年度末までにはほぼ補修が終わっています。緊急の対応が必要な箇所が ありましたら、エリア支援室などを通して施設部に要望を出してください。 ●ループ道路の歩道が街路樹の根で凹凸が激しいので改修してください。 担当部局(あるいはセーフティプロジェクト等)で危険箇所を調査・確認して、順次、 修繕を行ないます。大きく成りすぎた街路樹は伐採するなどの対策も必要ですが、自然 環境保護の観点との折り合いをつける必要もあります。なお、自転車は歩道ではなく、 車道(左側)を走るようにしましょう。 ●ループ道路のハンプについて ループ道路西側(ゆりのき通り)は朝夕交通量が多く、車がかなりの高速で走るため、 歩行者の横断が困難である、あるいは、事故の危険性が高いとの理由で、車の減速を目 的にハンプ(段差)が設置されました。これに対して、ハンプは通過時に不快感がある、 車両がハンプを回避しようと迂回運転をするので、たいへん危険であるなどの意見が寄 せられています。 対応として、ハンプの撤去、あるいは、迂回ができないよう道幅いっぱいの設置など の要望が出ていますが、これに対して施設部からは、撤去すれば歩行者の危険性が高ま ることになり、道幅いっぱいに設置すると公共交通機関であるバス通行への影響が大き いので、今後しばらく経過を見守りたいとの回答を得ています。 学内施設について ●冷房設置を要望する。 冷房については、学群棟や研究棟の耐震化工事の際に、順次、個別冷房装置の導入を 行っています。また、平成 25 年度の2学期制導入にあわせて主要な教室への冷房装置の 設置を図ることになっています。 ●駐輪場の増設を望む。 ペデストリアン上の学群棟の教室に近い場所は、すでにスペースがなく、これ以上駐 輪場は増やせない状態です。教室から離れた所に駐輪場を新たに作った場合、多くの学 生がその駐輪場を利用するかかどうかは疑問が残ります。今後は、ペデストリアンでは なく、主にループ道路の自転車走行を奨励して、その動線上に駐輪場を確保することを 計画しています。 ●駐輪場に屋根をつけてほしい。 雨天時の傘さし運転が多い現状を踏まえ、雨天時には自転車による通学をできるだけ 減らすよう、大学内の駐輪場には基本的に屋根を付けないことにしています。 ●トイレを改修してほしい。 筑波キャンパスには、約 550 カ所(約 1,080 室、12,900 ㎡)のトイレがあります。キ ャンパスリニューアル計画の一環として、学生の皆さんの意見も参考に、「汚い、臭い、 暗い」トイレから「明るい、きれい、安全」なトイレに改善するために、順次、リニューア ルを進めています。現在までに校舎の大規模改修工事やトイレリニューアル工事により 約6割のトイレを改善したところです。 しかしながら、トイレの改善には多額の費用が必要であることや、箇所数が多いこと などから一度に改修することは困難です。計画的に進めていますので、ご理解をお願い します。 食堂について ●食堂のメニューの質の向上を要望します。 メニューの種類や質などについて寄せられた要望は、これまで学生生活課から各食堂 に伝えてきました。また、厚生会においても全学的な福利厚生施設の改善に向けた検討 を行い、2012 年4月からはいくつかの食堂で新業者よる営業も始まっています。 併せて、 主な食堂には「意見箱」を設けることにしましたので、メニュー等に関するご意見・ご 要望はここにお寄せください。 また、学内には利用者と食堂側との間で意見交換の機会を設けているところもありま す。たとえば春日地区では、全代会メンバーとクラス代表者が食堂の人と直接話し合い を行ない、一定の成果を得ています。 ●食堂の営業時間の延長を要望します。 営業時間延長の要望を受けて、現在、第三エリア小食堂(フードコート)では 19:30 までの営業を行っています。これ以上の延長は、従業員の労働時間や人件費等の観点か ら難しいと思われます。なお、第三エリアと医学エリアに開店した売店(コンビニ形式) は 20:00 まで営業していますので、ぜひご利用ください。 学生宿舎について ●屋根付きの駐輪場が不足しています。 屋根付き駐輪場の中に放置自転車が多いので、これをなくすことで、状況はかなり改 善できると思われます。また、屋根付き駐輪場が空いていても、玄関前に駐輪する学生 が多く、その結果、玄関前が自転車であふれるという状況も見受けられます。まず、こ の点について、巡回や掲示等で注意を呼びかけていきたいと思います。 ●浴場の週末営業時間の延長を希望します。 平成 19 年 11 月に 21 時から 22 時に営業時間を延長しました。ウィークデーは授業の 後に部活やサークル活動で遅くなる学生も多いと思われますので、23:30 までの営業にし ていますが、週末は部活なども早めの時間に終わりますので、1時間半早めに終了時間 を設定しています。アルバイトで遅くなる学生もいると聞いていますが、遅い時間にな ると利用者が減ることは確かですので、人件費と燃料費など営業コストを考えると、時 間延長は入浴料金の値上げにはね返る可能性があり、実現は難しいと考えられます。ま た、遅い時間の営業は、共用棟を遅くまで開いておくことになり、セキュリティの面で も問題があります。ご理解をお願いします。 ●朝にシャワーが使えるようにしてほしい。 現在、一般個室のある棟(36 棟)では 32 棟にコインシャワーが設置されていますが、 ここでは 24 時間使用できます。また、残りの棟でも 25 年度中にはコインシャワーが設 置される予定です。 ●学生宿舎のセキュリティ強化を進めてください。 棟の入口に認証機(暗証番号方式)が設置されていますが、機器がしばしば壊される こともあり、棟によっては、学生が非常口から出入りしている状況もあるようです。ま ずこの点で、入居者のモラル向上をお願いしたいと考えます。 学生宿舎地区の防犯効果を高めるために、主要な箇所(ペデストリアン上や共用棟周 辺等)に防犯カメラを設置しています。また、つくば中央警察署と連携し、平砂学生宿 舎地区をモデルケースとして、全ての防犯灯の一部を青色灯に交換しています。 ●補食室をきれいにしてください。 共用部分の清掃は業者に委託していますが、後片づけをきちんとしていないために汚 れているのであれば、共同生活の最低限のマナーとして、お互いに注意し合うなど、改 善を図ってください。全代会が「学生宿舎大掃除」を企画して、数回実施していますが、 居住者自身が汚さないように注意する、汚した場合は本人の責任で掃除をするという、 居住者の自己責任という考え方を、学生の皆さんもぜひもってください。 ●学生宿舎の抽選について広報を改善してほしい。 例年 10 月~12 月ごろ翌年度の入居者募集を行いますが、申込みについての情報は学生 宿舎と各エリア支援室の掲示板に張り出されます。また、大学の Web ページにも情報が 掲載されます。広報期間がそれほど長くないこともあり、見逃してしまう学生さんが出 ることを懸念しています。 ●学生宿舎に両替機を設置してほしい。 コインランドリーやコインシャワーの利用に際して、両替機が必要になることがある ことは理解していますが、金銭の管理責任体制等を考慮すると、現時点では設置が難し い状況にあります。今後、共用棟への設置について、業者側と検討を進めます。 ●女子棟に男性の清掃員が入るのは、好ましくない。 男性の清掃員およびコインランドリー点検員が女子棟の清掃と点検を行っている現状 があります。業者に改善を行うよう要請していますが、雇用の面から女性の清掃員およ び点検員の早急な確保は難しいとの回答を得ています。現状では、出入り口に清掃中の 表示板を置くこと、清掃員と点検員は腕章を付けることなどの対応を行っています。 その他 ●学内にコンビニ店の導入を望みます。 2012 年 4 月から第三エリアと医学エリアにコンビニ形式の売店が開店しました。当面 は月~金までの営業ですが、利用状況をみて週末の営業についても要請をしていきたい と考えています。 ●学生用ロッカーの設置を望みたい。 現在、ロッカー設置の要望がある場合、スペースの確保を含めて、学類・専門学群単 位で検討していただいています。鍵の管理をクラ代会など学生の協力で行うなど、工夫 をこらしながらいくつかの学類において学生用ロッカーが運用されている状況です。 ●第二、三エリアにゆうちょ銀行のATM設置を希望します。 ゆうちょ銀行に問合せましたが、採算の面から設置は難しいとの返答がありました。 大学会館エリアのATMを利用してください。 ●総合研究棟D棟近くにバス停を設置してほしい。 総合研究棟D棟付近は、ループ道路の合流地点にあたるためバス停の設置は難しいと 考えられますが、利便性向上のため今後の検討課題とします。 ●中央図書館の休日の開館時間の延長を望みます。 これまで、利用者のみなさんからの要望にお応えして、平日昼休み時間のレファレン スデスク・相互利用窓口受付、貸出時間の延長、土・日の開館時間延長など、サービス の拡大を順次行ってきました。 図書館では、電子ジャーナル、データベース、各種のWeb申し込みなど、非来館型 サービスの充実に努めているところでもありますが、開館時間の延長は、来館型サービ スの提供および学生の学習・研究環境確保にとって、重要な課題であると認識していま す。しかし、現在の附属図書館の予算では、これ以上の開館時間延長に要する経費の手 当てや人員の確保がきわめて困難な状況であることも事実です。ご要望については、今 後の課題として検討します。
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